JP2000310919A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000310919A
JP2000310919A JP11120114A JP12011499A JP2000310919A JP 2000310919 A JP2000310919 A JP 2000310919A JP 11120114 A JP11120114 A JP 11120114A JP 12011499 A JP12011499 A JP 12011499A JP 2000310919 A JP2000310919 A JP 2000310919A
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JP11120114A
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Tsuneshi Takahashi
恒志 高橋
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期状態における画像状態を維持することが
できる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 初期状態にて記録体S上に所定の定着テ
スト画像TA,TCが作成される(S1,S2)。次い
で統括制御部54により、画像情報検出部43で得た反
射光強度等に基づき、各定着テスト画像TA,TCの初
期光沢度がそれぞれ算出され記憶される(S3)。次い
で、所定のタイミングで定期的に、再び定着テスト画像
TA,TCが作成される(S5,S6)。その後、統括
制御部54により、各定着テスト画像TA,TCの光沢
度がそれぞれ算出されて、初期光沢度と比較され、この
比較結果に基づき第2カム274A,274Cの所定角
度だけ駆動される(S8〜S12)。これにより、オイ
ル塗布量が変化するため定着条件等が一定であれば、光
沢度も変化して初期光沢度とほぼ等しくなる。従って、
初期状態における画像状態が維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリン
タ、ファックス等の画像形成装置に関する。さらに詳細
には、初期状態における画像状態を維持することができ
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真方式の複写機などの画像
形成装置では、記録体に転写されたトナー像を定着させ
永久画像を得ている。ここで、定着の方法には、熱定
着、圧力定着、溶剤定着等の方法があり、その中で熱定
着によるヒートローラ方式の定着装置が広く一般的に用
いられている。この定着装置としては、例えば一対の定
着ローラが加熱ローラと加圧ローラとにより構成され、
定着ローラの離型性を保つために、定着ローラにオイル
(シリコンオイル)を塗布するためのオイル塗布ローラ
を備えたものが知られている。加熱ローラは、熱伝導が
良く、熱容量の小さい金属ローラである。
【0003】また、加熱ローラは内部にヒーターランプ
を備えており、表面温度をサーミスタ等で検出して所定
の定着温度範囲になるように温度制御が行われるように
なっている。一方、加圧ローラは、芯材の表面に弾性の
あるシリコンゴム等を被覆したものである。これら加熱
ローラと加圧ローラとは相互に圧接された状態で回転可
能に支持されており、トナー像が転写された記録体を加
熱ローラと加圧ローラとの間を通過させると、トナーが
溶融するとともに記録体に圧着されトナー像が定着され
て永久画像が得られるようになっている。なお、カラー
用の画像形成装置に備わる定着装置では、加熱ローラの
表面にもシリコンゴムが被覆され、離型性を高めるため
に必ずオイル塗布ローラ(あるいはオイル塗布フェル
ト)が備わっている。
【0004】ここで、定着ローラへのオイル塗布が不均
一であると定着画像の画像状態に悪影響を及ぼす可能性
が高い。このため、オイル量規制ブレードを設けて、オ
イル塗布ローラ上のオイルを均一に掻き取ることにより
オイル供給を均一に行うことで、定着ローラへのオイル
塗布を均一にしている。そして、オイル塗布の均一性を
高めるために、オイル量規制ブレードの加工精度を向上
させる対策が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、記録体上に定着された定着画像の画像
状態がその装置を使用し始めた当初や調整直後のもの
(初期状態)と比べて変動するおそれがあった。オイル
量規制ブレードの劣化や、オイル量規制ブレードおよび
オイル塗布ローラの摩耗等によって、オイル塗布ローラ
上に担持されるオイル量を初期状態と同じように維持す
ることができないからである。つまり、初期状態におい
ては、オイル塗布ローラ上のオイルを均一に掻き取る
が、使用時間が長くなるにつれてオイル量規制ブレード
が劣化してくると、オイル塗布ローラの軸方向において
オイルの掻き取りを均一に行うことできなくなる。この
ため、オイル塗布ローラの軸方向におけるオイル量分布
が初期状態と異なるものになる。
【0006】また、オイル塗布ローラが摩耗した場合等
には、オイル塗布ローラの周方向におけるオイル量分布
が初期状態と異なるものになる。この結果として、記録
体に付着するオイル量の分布が初期状態のものと異なる
こととなり、記録体搬送方向およびそれに直交する方向
における画像状態の変動を招来していた。しかし、かか
る画像状態の悪化を改善するためには、サービスマンに
よる調整・修理あるいは部品交換等を行うしかなく、非
常に手間と時間がかかるという問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、初期状態における画像状
態を維持することができる画像形成装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた本発明に係る画像形成装置によれば、所定
の定着テスト画像を作成するためのテスト画像データを
取得するテスト画像データ取得手段を備えるとともに記
録体上に未定着画像を作成する画像作成手段と、互いに
圧接された第1定着部材および第2定着部材と上記第1
定着部材にオイルを塗布するオイル塗布手段とを備え、
上記画像作成手段で作成された未定着画像を上記記録体
上に定着させる定着手段と、を有する画像形成装置にお
いて、上記定着手段により上記記録体上に定着された定
着テスト画像に光を照射する発光素子と上記発光素子か
ら照射され上記定着テスト画像を反射または透過した光
の強度情報を検出する受光素子とを備え、上記記録体の
うち記録体搬送方向と直交する方向についての位置が異
なる少なくとも2カ所以上で上記定着テスト画像の画像
情報を検出する画像情報検出手段と、初期状態において
上記画像情報検出手段が検出した初期画像情報を記憶す
る初期画像情報記憶手段と、上記画像情報検出手段の所
定の検出タイミングを決定する検出タイミング決定手段
と、上記画像情報検出手段が上記検出タイミング決定手
段により決定された検出タイミングで検出した画像情報
と上記初期画像情報記憶手段に記憶された初期画像情報
とを比較する画像情報比較手段と、上記画像情報比較手
段における比較結果に基づいて上記オイル塗布手段にお
けるオイル塗布条件を補正するオイル塗布条件補正手段
と、を有する。
【0009】この画像形成装置では、まず画像作成手段
が、記録体上に未定着画像(トナー像)を作成する。こ
こで、画像作成手段が記録体上に作成する未定着画像に
は、複写対象である原稿の複写画像、画像形成装置に入
力された画像データによるものの他、テスト画像データ
による所定のテスト画像も含まれる。なお、テスト画像
は、予めテスト画像データを記憶させたメモリあるいは
外部からテスト画像データ取得手段により取得されたテ
スト画像データに基づき作成される。
【0010】そして、画像形成手段は、初期状態および
所定のタイミングで記録体のうち記録体搬送方向と直交
する方向についての位置が異なる少なくとも2カ所以上
に、テスト画像データに基づきテスト画像を記録体上に
作成する。次に定着手段が、画像作成手段によって作成
されたテスト画像(未定着画像)を記録体上に定着す
る。この定着が終了すると、画像情報検出手段が、記録
体に定着された定着テスト画像の画像情報を検出する。
【0011】この画像情報の検出は、発光素子が記録体
上の定着画像に光を照射し、定着画像を反射または透過
した光を受光素子で受光することにより行う。ここで、
画像情報とは、例えば表面状態、透光性、および発色性
等の画像の状態と関係づけられる情報をいい、画像状態
を知ることができる情報であればいずれのものも含まれ
る。具体的には、定着画像の透過光の強度(透過率)、
反射光の強度(反射率、光沢度)、あるいは色ずれ(明
度、色相、彩度のずれ)等が挙げられる。
【0012】そして、画像情報の検出は、まず初期状
態、つまり製品初期あるいはサービスマンによる修理・
調整の直後に行われる。さらに所定のタイミング、つま
り検出タイミング決定手段により決定されるタイミング
でも行われる。例えば、千枚単位ごと等に行うようにす
ればよい。なお、初期状態において画像情報検出手段に
より検出された初期画像情報は、初期画像情報記憶手段
に記憶される。また、初期画像情報とは、製品初期ある
いは修理・調整の直後に作成される定着テスト画像の画
像情報をいう。
【0013】続いて、画像情報比較手段が、検出タイミ
ング決定手段により決定された検出タイミングで検出さ
れた画像情報と初期画像情報記憶手段に記憶された初期
画像情報とを比較する。そして、オイル塗布条件補正手
段が、画像情報比較手段での比較結果に基づいて、オイ
ル塗布手段におけるオイル塗布条件を補正する。この補
正により例えば、1枚の記録体内における記録体搬送方
向もしくはそれに直交する方向の画像状態を初期状態に
近づけるように、オイル塗布手段による第1定着部材へ
のオイル塗布条件に比較結果を反映(フィードバック)
させることで、自動的に初期状態と同程度の画像状態と
なるように制御することができる。従って、初期状態に
おける画像状態を維持した定着画像を得ることができ
る。なお、検出タイミング決定手段により決定された検
出タイミングで検出された画像情報も初期画像情報と同
様にメモリ等に記憶するようにしても良い。また、第1
定着部材には、定着ローラ単独の場合(ローラ定着方
式)の他、複数のローラとそのローラ間に掛けられたベ
ルトとにより構成されるもの(ベルト定着方式)等も含
まれる。
【0014】なお、記録体としては、普通紙のほか、厚
紙やOHPシート、樹脂等をコートした特殊紙など画像
を定着させることのできるものであればいずれのものを
用いてもよい。さらに、発光素子としては、可視光領域
において、発光するものであればいずれのものでもよ
い。例えば、ハロゲンランプ、発光ダイオード、半導体
レーザ等が挙げられる。また、受光素子としては、発光
素子の発光する光に反応する感度域を持つものであれば
よい。例えば、CCD、フォトダイオード等が挙げられ
る。
【0015】また、反射率や透過率を得るには、反射光
または透過光の強度の他、入射光の強度も必要である。
従って、反射光または透過光の他、入射光の強度を別途
検出する場合がある。しかし、入射光の強度が一定であ
る場合など既知の場合には、反射光または透過光の強度
のみで評価することもできる。また、入射光の強度測定
には、ハーフミラー等を用いて直接その強度を測定する
手法が挙げられる他、発光素子の印加電圧、消費電流、
消費電力等から間接的に測定する手法も挙げられる。
【0016】本発明に係る画像形成装置においては、前
記オイル塗布手段は、前記第1定着部材に接してオイル
を塗布するオイル塗布ローラと、上記オイル塗布ローラ
に圧接されるとともに前記第1定着部材に塗布されるオ
イル量を一定量に規制するオイル量規制部材と、を有
し、前記定着手段は、上記オイル塗布ローラに対する上
記オイル量規制部材の圧接力の軸方向分布を変更可能な
圧接力分布可変手段を有し、前記オイル塗布条件補正手
段は、前記オイル量規制部材の軸方向における圧接力を
補正することが好ましい。
【0017】この画像形成装置のように、オイル量規制
部材における圧接力の軸方向分布を可変させる圧接力分
布可変手段を設けることにより、オイル量規制部材にお
ける圧接力の軸方向分布を変化させることができる。こ
れにより例えば、1枚の記録体内における記録体搬送方
向と直交する方向の画像状態を初期状態に近づけるよう
に、オイル塗布手段による第1定着部材へのオイル塗布
条件に比較結果を反映(フィードバック)させることが
できる。この補正により、自動的に初期状態と同程度の
定着画像となるように制御することができる。従って、
初期状態における画像状態を確実に維持した定着画像を
得ることができる。
【0018】また、上記問題点を解決するためになされ
た本発明に係る画像形成装置によれば、所定の定着テス
ト画像を作成するためのテスト画像データを取得するテ
スト画像データ取得手段を備えるとともに記録体上に未
定着画像を作成する画像作成手段と、互いに圧接された
第1定着部材および第2定着部材と上記第1定着部材に
オイルを塗布するオイル塗布手段とを備え、上記画像作
成手段で作成された未定着画像を上記記録体上に定着さ
せる定着手段と、を有する画像形成装置において、上記
定着手段により上記記録体上に定着された定着テスト画
像に光を照射する発光素子と上記発光素子から照射され
上記定着テスト画像を反射または透過した光の強度情報
を検出する受光素子とを備え、上記記録体のうち記録体
搬送方向についての位置が異なる少なくとも2カ所以上
で上記定着テスト画像の画像情報を検出する画像情報検
出手段と、初期状態において上記画像情報検出手段が検
出した初期画像情報を記憶する初期画像情報記憶手段
と、上記画像情報検出手段の所定の検出タイミングを決
定する検出タイミング決定手段と、上記画像情報検出手
段が上記検出タイミング決定手段により決定された検出
タイミングで検出した画像情報と上記初期画像情報記憶
手段に記憶された初期画像情報とを比較する画像情報比
較手段と、上記画像情報比較手段における比較結果に基
づいて上記オイル塗布手段におけるオイル塗布条件を補
正するオイル塗布条件補正手段と、を有する。
【0019】この画像形成装置では、まず画像作成手段
が、記録体上に未定着画像(トナー像)を作成する。こ
こで、画像作成手段が記録体上に作成する未定着画像に
は、複写対象である原稿の複写画像、画像形成装置に入
力された画像データによるものの他、テスト画像データ
による所定のテスト画像も含まれる。なお、テスト画像
は、予めテスト画像データを記憶させたメモリあるいは
外部からテスト画像データ取得手段により取得されたテ
スト画像データに基づき作成される。
【0020】次いで、定着手段が、画像作成手段によっ
て作成された未定着画像を記録体上に定着させる。そし
て、画像情報検出手段が、初期状態および検出タイミン
グ決定手段により決定される所定のタイミングで、記録
体のうち記録体搬送方向についての位置が異なる少なく
とも2カ所以上で定着テスト画像の画像情報を検出す
る。なお、初期状態において検出された初期画像情報
は、初期画像情報記憶手段に記憶される。
【0021】続いて、画像情報比較手段が、所定の検出
タイミングで検出された画像情報と初期画像情報記憶手
段に記憶された初期画像情報とを比較する。そして、オ
イル塗布条件補正手段が、画像情報比較手段での比較結
果に基づいて、オイル塗布手段におけるオイル塗布条件
を補正する。このオイル塗布条件の補正では、補正値が
時間の関数として与えられる。これにより、1枚の記録
体内の記録体搬送方向における画像状態を初期状態に近
づけるように、オイル塗布条件に比較結果を反映(フィ
ードバック)させることで、記録体搬送方向において自
動的に初期状態と同程度の定着画像となるように制御す
ることができる。よって、初期状態における画像状態を
維持した定着画像を得ることができる。
【0022】本発明に係る画像形成装置においては、前
記オイル塗布手段は、前記第1定着部材に接してオイル
を塗布するオイル塗布ローラと、上記オイル塗布ローラ
に圧接されるとともに前記第1定着部材に塗布されるオ
イル量を一定量に規制するオイル量規制部材と、を有
し、前記定着手段は、上記オイル塗布ローラに対する上
記オイル量規制部材の圧接力を変更可能な圧接力可変手
段を有し、前記オイル塗布条件補正手段は、前記オイル
量規制部材の圧接力を補正することが好ましい。
【0023】この画像形成装置のように、定着手段がオ
イル塗布ローラに対するオイル量規制ブレードの圧接力
を可変させる圧接力可変手段を有することにより、オイ
ル塗布ローラの周方向に担持されるオイル量の分布を変
化させることができる。そして、1枚の記録体内におけ
る記録体搬送方向の画像状態を初期状態に近づけるよう
に、オイル塗布手段による第1定着部材へのオイル塗布
条件に比較結果を反映(フィードバック)させること
で、自動的に初期状態と同程度の画像状態となるように
制御することができる。従って、初期状態における画像
状態を維持した定着画像を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の画像形成装置を具体化した実施の形態について図面
に基づいて詳細に説明する。まず、第1の実施の形態か
ら説明する。第1の実施の形態は、本発明に係る画像形
成装置が搭載された電子写真方式の複写機であり、所定
の定着テスト画像を作成して、その定着テスト画像につ
いて測定した光沢度の情報に基づいて、記録体搬送方向
に直交する方向におけるオイル塗布条件を補正するもの
である。
【0025】この複写機1は、図1に示すように、イメ
ージリーダ部IRとページプリンタ部PRTとから構成
されている。そして、イメージリーダ部IRから転送さ
れた画像データに基づき、ページプリンタ部PRTが電
子写真プロセスにより原稿の画像をプリントするように
なっている。
【0026】イメージリーダ部IRは、原稿ガラス10
上にセットされる原稿の画像による反射光を検出しこれ
を光電変換して、原稿の画像に対応した画像データを読
み込む画像読取部2と、種々の画像形成モードに応じて
データ処理を行う画像処理部3等とを有している。な
お、画像読取部2は、読み込んだ画像データを一時的に
記憶するデータメモリ部9を備える。また、イメージリ
ーダ部IRの上部には原稿を押さえる原稿カバー11が
装着されている。
【0027】一方、ページプリンタ部PRTは、光学走
査部4と画像プロセス部5と搬送部6とを有している。
そして光学走査部4は、感光体ドラム30にレーザ光を
走査して照射するためのポリゴンミラー21および反射
ミラー22とを備える。画像プロセス部5は、感光体ド
ラム30と、帯電チャージャ31と、現像器32Y,3
2C,32M,32Kと、転写チャージャ33を有する
転写ドラム34と、クリーニング器35とを備える。搬
送部6は、記録体を積載して収容する用紙カセット44
と、用紙カセット44または手差しトレイ45から供給
される記録体を搬送するための各種搬送ローラと、定着
器40と、ハロゲンランプ41A,41B,41CとC
CDセンサ42A,42B,42Cとからなる画像情報
検出部43と、複写が完了して機外に排出された記録体
を収容する排紙トレイ46とを備える。
【0028】ここで、定着器40は、上下に配置された
加熱ローラ212(本発明の第1定着部材に相当)と加
圧ローラ213(本発明の第2定着部材に相当)、およ
びオイル塗布部240とにより構成されたものである。
その詳細について、図2を用いて説明する。図2は定着
器40の断面を示したものである。図2に示すように、
加熱ローラ212は、熱伝導が良く、熱容量が小さいア
ルミニウム等の材料で形成された金属筒212aの表面
にシリコンゴム212bを被覆したものである。加熱ロ
ーラ212の内部には、ヒーターランプ221が設けら
れており、後述する統括制御部54(図10参照)によ
る温度制御に基づき給電され加熱されるようになってい
る。また、加熱ローラ212の表面温度は、その表面に
接触して設けられたサーミスタ等の温度センサ222に
より検出されるようになっている。なお、ここで検出さ
れた表面温度信号は、後述する統括制御部54に入力さ
れる。一方、加圧ローラ213も加熱ローラ212と同
様に、内部にヒータランプ221を備えた金属筒213
aにシリコンゴム213bを被覆したものである。
【0029】そして、後述する駆動制御部55(図10
参照)により加圧ローラ213を駆動することにより、
加熱ローラ212も加圧ローラ213に従動して回転す
るようになっている。なお、駆動制御部55により加圧
ローラ213ではなく、加熱ローラ212を駆動させる
ようにし、加圧ローラ213が加熱ローラ212に従動
して回転するようにしてもよい。
【0030】オイル塗布部240は、オイルを貯蔵して
いるオイルタンク241と、オイルタンク241内のオ
イルを加熱ローラ212に塗布するオイル塗布ローラ2
42と、オイル塗布ローラ242が担持するオイル量を
均一にするオイル量規制ブレード243と、オイルタン
ク241内のオイルをオイル塗布ローラ242に供給す
る供給ローラ244と、オイル量規制ブレード243の
圧接力を変更させる圧接力可変部280とを有してい
る。オイル量規制ブレード243は、オイル塗布ローラ
242に対して所定の圧接力(後述するように変更可
能)で圧接されている。これにより、供給ローラ244
からオイル塗布ローラ242に供給された余剰なオイル
が、オイル量規制ブレード243によって掻き取られる
ため、オイル塗布ローラ242上には常に一定量のオイ
ルが軸方向および周方向に均一に担持されるようになっ
ている。この結果、加熱ローラ212に対しても、一定
量のオイルが軸方向および周方向に均一に塗布されるこ
ととなる。
【0031】次に、このオイル量規制ブレード243の
圧接力を可変させる圧接力可変部280について、図3
および図4を用いて説明する。図3は、圧接力可変部2
80の概略を示した斜視図であり、図4は、圧接力可変
部280の動作を説明するための説明図である。圧接力
可変部280は、ブレード保持部250と第1可変部2
60と第2可変部270A,270Cとから構成されて
いる。そして、第1可変部260によりオイル量規制ブ
レード243の圧接力をオイル塗布ローラ242の軸方
向(図3中左右方向)にわたって全体的に変化させられ
るようになっている。また、第1可変部260によりオ
イル量規制ブレード243の圧接力を徐々に変化させる
ことで、後述する第2の実施の形態で例示するように、
オイル塗布ローラ242の周方向に担持されるオイル量
を変化させることができる。一方、軸方向両端付近にそ
れぞれ位置する第2可変部270Aあるいは270Cに
よりオイル量規制ブレード243の圧接力の軸方向分布
を変化させられるようになっている。
【0032】ブレード保持部250は、オイル量規制ブ
レード243を保持する保持板251と、この保持板2
51を両端で支持する支持板252とを備えている。そ
して、保持板252は、支持軸253を中心として回動
可能に支持板252に取り付けられている。
【0033】第1可変部260は、画像形成装置1本体
に固定されている固定板261と、固定板261の四隅
近傍に設置された4本の第1バネ262を介して固定板
261の上方に設けられた第1可変板263と、第1可
変板263を移動させるための3つの第1カム264と
を備える。第1バネ262は、その両端をそれぞれ固定
板261および第1可変板263に固定され、第1可変
板263の底面263bが第1カム264に当接するよ
うに第1可変板263を固定板264側へ引っ張ってい
る。また3つの第1カム264は、それぞれ回転軸26
5に取り付けられており、この回転軸265をモータ等
で回転させることにより、第1カム264が回動するよ
うになっている。
【0034】そして、第1カム264を回動させること
により、第1可変板263が図4中矢印Dで示す方向に
移動するようになっている。このとき、第1可変板26
3の移動に伴い、ブレード保持部250および第2可変
部270A,270Cも全体的に同じ量だけ図4中矢印
Eで示す方向に移動する。つまり、第1カム264を図
4中時計回りに回動させると第1可変板263(ブレー
ド保持部250および第2可変部270A,270C)
が図4中矢印D(矢印E)の上方向に移動する。逆に、
第1カムを図4中反時計回りに回動させると第1可変板
263(ブレード保持部250および第2可変部270
A,270C)が図4中矢印D(矢印E)の下方向に移
動する。なお、第1可変部260は、オイル塗布ローラ
242に対するオイル量規制ブレード243の圧接力を
全体的に変化させるものであり、本実施の形態において
は作動させない場合もあり得る。
【0035】第2可変部270A,270Cは、オイル
塗布ローラ242の両端近傍(後述する定着テスト画像
TA,TC(図7参照)が作成される領域に対応してい
る)にそれぞれ設けられ、ブレード保持板251に第2
バネ272を介して設けられた第2可変板273A,2
73Cと、第2可変板273A,273Cを図4中矢印
Eで示す方向に移動させるための第2カム274A,2
74Cとを備える。第2バネ272は、その両端をそれ
ぞれブレード保持板251および第2可変板273A
(273C)に固定され、第2可変板273A(273
C)の底面273Ab(273Cb)が第2カム274
A(274C)に当接するように第2可変板273A
(273C)を第1可変板263側に引っ張る一方、ブ
レード保持板251を図4中矢印Fの上方向に引っ張っ
ている。また第2カム274A(274C)は、回転軸
275に取り付けられており、この回転軸275をモー
タ等で回転させることにより、第2カム274A(27
4C)が回動するようになっている。そして、第2カム
274A(274C)を回動させることにより、ブレー
ド保持板251が支持軸253を中心として図4中矢印
Fで示すように回動する。これにより、オイル塗布ロー
ラ242に対するオイル量規制ブレード243の圧接力
が変化する。
【0036】上記のように構成された圧接力可変部28
0の動作について、図5および図6を用いて説明する。
まず、オイル塗布ローラ242に対するオイル量規制ブ
レード243の圧接力をオイル塗布ローラ242の軸方
向全体にわたって変更する場合について、図5に基づい
て説明する。図5に示すように、図4の状態から第1カ
ム264を図中時計回り(矢印I方向)に回動させたと
すると、第1バネ262が伸ばされて第1可変板263
が矢印Du方向へ移動する。すると、第1可変板263
に取り付けられたブレード保持部250および第2可変
部270A,270Cも同様に矢印Eu方向へ移動す
る。これにより、オイル塗布ローラ242に対するオイ
ル量規制ブレード243の圧接力が小さくなる。なお、
上記とは逆にオイル量規制ブレード243の圧接力を大
きくする場合には、第1カム264を図中反時計回り
(矢印Iと逆方向)に回動させればよい。
【0037】次に、本実施の形態の特徴であるオイル塗
布ローラ242に対するオイル量規制ブレード243の
圧接力の軸方向分布を可変させる場合について、図6に
基づいて説明する。図6に示すように、図4の状態から
第2カム274Aのみを図中時計回り(矢印I方向)に
回動させたとすると、第2可変板273Aが図中矢印E
u方向へ移動する。すると、第2バネ272が伸ばされ
るため、ブレード保持板251の側端部251eが図中
矢印Fu方向へ移動する。この移動に伴ってブレード保
持板251は、支持軸253を中心として図中反時計回
りに回動する。
【0038】これにより、オイル量規制ブレード243
のうち第2可変部270A付近では、オイル塗布ローラ
242に対して他の部分より大きな力で圧接されること
になる。このため、オイル量規制ブレード243の圧接
力の軸方向分布が変化する。つまり、オイル量規制ブレ
ード243の圧接力分布は、図6中手前側(図3では左
側)で大きく、図6中奥側(図3では右側)へ行くにつ
れて小さくなる分布形状になる。一方、第2カム274
Aのみを図中反時計回りに回動させる、あるいは第2カ
ム274Cのみを図中時計回りに回動させることによ
り、上記したのと逆の形状の圧接力分布(図中手前側で
小さく、図中奥側へ行くにつれて大きくなるという圧接
力分布)にすることができる。
【0039】また、画像情報検出部43(図1参照)
は、定着画像の画像情報を検出するためのものであり、
具体的には、定着画像の光沢度((反射光量/入射光
量)×100=反射率)を検出するものである。この画
像情報検出部43は、例えば図7に示すように、記録体
Sのうち矢印で示す搬送方向を上にしたときに上辺近傍
に並べられた2ヶの略矩形状の定着テスト画像TA,T
Cが記録体S上に形成された場合に、この定着テスト画
像TA等の正反射光(直接反射光)の強度を測定できる
ような位置に配置されている。つまり、画像情報検出部
43は、記録体Sの搬送方向と交差する方向(本実施形
態では直交する方向)に配置された2組の発光素子と受
光素子の組(発光・受光素子対)から構成されている。
【0040】具体的には、ハロゲンランプ41AとCC
Dセンサ42A、およびハロゲンランプ41CとCCD
センサ42Cの2組の発光・受光素子対から構成されて
いる。そして、ハロゲンランプ41AとCCDセンサ4
2Aとは、定着テスト画像TAの反射光の強度が測定で
きるような位置に配置されている。つまり、記録体Sの
搬送路のうち定着器40の後方において、定着器40か
ら排出された記録体Sに対して図1中斜め上右側(反搬
送方向斜め上)に発光素子であるハロゲンランプ41A
が設けられ、ハロゲンランプ41Aから定着テスト画像
TAへ入射する入射光に対する正反射光を受光できるよ
うに、定着テスト画像TA(記録体S)に対する入射角
αと反射角βとが等しくなる図1中斜め上左側(搬送方
向斜め上)に、受光素子であるCCDセンサ42Aが設
けられている。これと同様の位置関係で、ハロゲンラン
プ41CとCCDセンサ42Cも配置されている。な
お、正反射光(直接反射光)とは、反射光のうち、入射
光と入射点での定着画像の法線によって形成される入射
面内において、定着画像に入射した入射光の入射角と同
じ角度の反射角で反射して進行する反射光をいう(以下
の説明においても、同様の意味で「正反射光」を用い
る)。
【0041】また、組をなすハロゲンランプ41AとC
CDセンサ42A、ランプ41Cとセンサ42Cをそれ
ぞれ逆の位置に配置しても良い。さらに図8に示すよう
に、搬送方向(図1中定着器40の後方において左方
向)に対して、入射光及び反射光の方向が直交するよう
にハロゲンランプ41A等およびCCDセンサ42A等
を配置するなど、定着テスト画像TA等に光を当てて、
その正反射光を受光できる配置であれば、いずれの配置
でも良い。
【0042】ただし、入射角αおよび反射角βは25度
以上であることが望ましい。25度よりも小さいと、周
辺から回り込む拡散光の成分が大きくなって正反射光の
強度情報を正確に測定できなくなり、またハロゲンラン
プ41A,41CやCCDセンサ42A,42Cの配置
が難しくなるからである。さらに、入射角αは45度以
上であることがより好ましい。このようにハロゲンラン
プ41A,41CとCCDセンサ42A,42Cを配置
すると、定着テスト画像TA,TCの厚さや測定時にお
ける記録体Sの浮き上がり等の影響を受けにくくなり、
正反射光の強度情報をより正確に測定できるからであ
る。
【0043】上記のようにハロゲンランプ41A,41
CとCCDセンサ42A,42Cとが配置されることに
より、画像情報検出部43は定着テスト画像TA,TC
の正反射光(直接反射光)の光沢度を検出することがで
きる。つまり画像情報検出部43は、CCDセンサ42
A,42Cが受光する反射光の強度IbA,IbCと、
ハロゲンランプ41A,41Cの入射光強度(発光強
度)IaA,IaCとを検知することにより、定着テス
ト画像TA,TCの正反射光の光沢度を検出しているの
である。なお、ハロゲンランプ41A,41Cの発光強
度IaA,IaCの検知は、ハーフミラーなどを用いて
直接その強度を測定する手法が挙げられるほか、発光素
子の印加電圧、消費電流、消費電力等から間接的に測定
する手法も挙げられる。
【0044】このように反射光の光沢度を検出するの
は、図9に示すように、定着温度およびトナー付着量が
一定の場合において(図9は定着温度が150℃、トナ
ー付着量が1.6mg/cm2 である場合を示す)、オイル
塗布量量と正の相関を有するからである。このため、定
着画像の光沢度を初期状態に維持するために、オイル塗
布量をどれくらい補正すれば良いか等を把握することが
できる。これにより、光沢度の情報を得ることによって
画像状態を初期状態に近づけるように、オイル量規制ブ
レード243の圧接力を補正することができるのであ
る。
【0045】続いて、このように構成された複写機1に
おいて、コピーを行うときの動作を簡単に説明する。こ
の複写機1では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、ブラック(K)の再現色の順に以下の処理
が行われる。まず、イエロー(Y)の処理について説明
する。画像読取部2が原稿の画像のうちイエロー(Y)
に対応する画像データを読み取る。また、図1中矢印方
向に回転している感光体ドラム30が、帯電チャージャ
31により表面を一様に帯電させられる。
【0046】そして、後述するレーザ制御部59(図1
0参照)に対して、画像読取部2が読み込んだ画像デー
タが入力される。次いで、レーザ光源からレーザ光が変
調発光されて、このレーザ光がポリゴンミラー21によ
り主走査方向に走査され、さらに反射ミラー22により
反射されて感光体ドラム30に入射する。これにより、
感光体ドラム30上にイエロー(Y)の再現色に対応す
る静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器32
Yにより現像されてトナー像となる。このトナー像は、
感光体ドラム30に対向して配置された転写チャージャ
33により、用紙カセット44または手差しトレイ45
から供給された記録体S上に転写される。
【0047】次いで、シアン(C)、マゼンタ(M)、
ブラック(K)についての処理が同様に行われる。これ
らの処理により、4色のトナー像が記録体S上に重ねて
転写された状態となる。その後、これらのトナー像が転
写された記録体Sは、定着器40において加熱及び加圧
される。これによりトナーが溶融し、トナー像が記録体
S上に定着されて、フルカラー画像とされる。そして画
像定着後、記録体は機外に排出され排紙トレー46に収
容される。これで1枚分のコピーが終了する。
【0048】ここで、このようなコピー動作等を制御す
る複写機1の制御系について説明する。複写機1の制御
回路は、図10のブロック図に示すように、統括制御部
54を中心にして構成されている。統括制御部54は、
本発明の初期画像情報記憶手段、検出タイミング決定手
段、画像情報比較手段、およびオイル塗布条件補正手段
に相当するものであり、公知のCPUを中心に、RO
M、RAM等を組み合わせて構成されたマイコンであ
る。統括制御部54に組み込まれたROMには、複写機
1の制御を実行するために必要な種々のプログラム類
や、参照データ類等があらかじめ準備されて格納されて
いる。なお、後述するテスト画像を作成するためのテス
ト画像データ等も、このROM内に格納されている。ま
た、RAMには、演算処理の実行中に現れる数値等を一
時的に記憶するとともに、必要に応じて随時読み出すた
めの各種バッファが設けられている。
【0049】統括制御部54の入出力ポートには、画像
読取部2の動作を制御するIR制御部51と、定着器4
0の駆動・停止および加圧ローラ213の速度制御を行
う駆動制御部55と、記録体の供給を制御する搬送制御
部56と、ポリゴンミラー21によるレーザ光走査を制
御するスキャナ制御部57と、感光体ドラム30への帯
電、現像バイアス、転写バイアスの印加などの高電圧を
制御する高圧制御部58と、レーザ光の変調制御を行う
レーザ制御部59と、画像情報検出部43と、定着器4
0の定着温度(正確には加熱ローラ212の表面温度)
を検出している温度センサ222と、ヒータランプ22
1等とが接続されている。また、統括制御部54には、
コントローラ52を介して操作パネル53からの信号が
入力されるようになっている。
【0050】そして、複写機1は統括制御部54によ
り、統括的に制御され次のように動作する。まず、記録
体のサイズや種類その他の制御情報が操作パネル53か
らコントローラ52に入力される。次いで、操作パネル
53のコピーボタンが押されるとコピー要求信号が発信
されて、この信号がコントローラ52に受信される。続
いて、コントローラ52から統括制御部54に対してプ
リント指令が出力される。この指令により統括制御部5
4からは、IR制御部51に対して原稿の画像読み取り
開始が指令されるとともに、搬送制御部56に対して記
録体の供給開始が指令され、さらにスキャナ制御部57
に対して走査準備が指令される。また、高圧制御部58
に対しても指令が出力され、感光体ドラム30への帯
電、現像バイアス、転写バイアスが設定されて画像形成
の準備がなされる。そして、画像読取部2による原稿の
画像の読み取りが終了すると、レーザ制御部59に読み
取られた画像データが入力される。
【0051】次いで統括制御部54は、コントローラ5
2に対して垂直同期要求信号を出力して垂直同期信号の
受信を待つ。そして、コントローラ52が垂直同期信号
を出力すると、レーザ制御部59に入力された画像デー
タに基づき、レーザ光が変調発光される。これにより感
光体ドラム30上に静電潜像が形成され、現像器32Y
(32C,32M,32K)により現像されてトナー像
とされる。このトナー像は記録体に転写され、定着器4
0によって定着されて定着画像となる。このとき温度セ
ンサ222は、定着器40の加熱ローラ212の表面温
度(定着温度)を検出し、その検出結果を統括制御部5
4に送信する。
【0052】ここで、定着テスト画像TA,TCを作成
する場合の複写機1の動作について、図11に示すフロ
ーチャートに従って説明する。このフローチャートに示
すS5以降の処理は、所定積算枚数のコピーを行った後
に実行されるようになっているが、オペレータが操作パ
ネル53からテストモードを選択した場合等に割り込み
で処理されるようにしても良い。また、このフローチャ
ートにおいては、オイル塗布ローラ242上の軸方向に
おけるオイル量分布を補正することが特徴であるから、
第1カム264は駆動させないこととする。
【0053】まず、複写機1が初期状態にあるか否かが
判断される(S1)。具体的には、通紙カウンタCがゼ
ロか否かが判断される。なお、この通紙カウンタCは、
製品初期の他、サービスマンによるリセット処理によっ
てもゼロにすることができる。そして、通紙カウンタC
がゼロである場合には(S1:YES)、図10に示す
レーザ制御部59に対して、統括制御部54がその内部
のROMから取得したテスト画像データが入力され、上
記の手順により所定の定着テスト画像TA,TCが作成
される(S2)。次いで、画像情報検出部43が、定着
テスト画像TA,TCの正反射光の強度IbA,Ib
C、およびハロゲンランプ41A,41Cの発光強度I
aA,IaCを検出する。そして、統括制御部54がこ
れらを用いて各定着テスト画像TA,TCの初期光沢度
を算出する(S3)。これらの初期光沢度は、統括制御
部54内に記憶される。一方、通紙カウンタCがゼロで
ない場合には(S1:NO)、S2,S3をバイパスし
てS4に進む。
【0054】続いて、通紙カウンタCのカウントアップ
が行われ(S4)、通紙カウンタCが「1000」に達
したか否か、つまりコピーが1000枚行われたか否か
が判断される(S5)。通紙カウンタCが「1000」
に達するまでは(S5:NO)、そのままこのルーチン
は一旦終了する。一方、通紙カウンタCが「1000」
に達すると(S5:YES)、S6以降の補正制御が実
行される。まずS2と同様にして、統括制御部54内の
ROMにあらかじめ格納されたテスト画像データに基づ
き定着テスト画像TA,TCが作成される(S6)。次
いで、S3と同様にして、統括制御部54が画像情報検
出部43の検出結果に基づき各定着テスト画像TA,T
Cの光沢度を算出する(S7)。
【0055】次いで、統括制御部54は、S3で算出し
た定着テスト画像TAについての初期光沢度と、S7で
算出した定着テスト画像TAについての光沢度との光沢
度差を算出する(S8)。この算出結果により光沢度差
のランクが定まり、統括制御部54はそのランクに応じ
た第2カム274Aの回動角の値を読み込む(S9)。
しかし、初期光沢度と光沢度の差があまりにも大きい場
合、例えば+20以上のときには、第2カム274Aあ
るいは274Cを駆動させてオイル量規制ブレード24
3の圧接力を大きくしても初期状態と同程度の画像状態
を得ることができないおそれがある。従ってこのような
場合には、ランク外としてオイル塗布ローラ242を加
熱ローラ212から離間させることにより、加熱ローラ
212に担持されるオイル量をさらに減少させることが
可能となる。これにより、記録体S上に付着するオイル
量の補正範囲が拡大され、より確実に初期状態の画像状
態を維持することができるようになる。
【0056】なお、光沢度差のランクは、光沢度差によ
り表1に示すような7段階(A〜Gランク)、およびラ
ンク外に分けられ、初期光沢度とほとんど差がない場合
を標準(Dランク)として、初期光沢度より多い場合と
少ない場合とにそれぞれ3段階にランク分けがされてい
る。
【0057】
【表1】
【0058】同様にして、統括制御部54は、定着テス
ト画像TCについても光沢度差を算出し(S10)、表
1のランクに応じた第2カム274Cの回動角の値を読
み込む(S11)。そして、S9,S11でそれぞれ読
み込まれた値に基づいて、第2カム274Aおよび27
4Cが駆動される(S12)。これにより、オイル量規
制ブレード243のオイル塗布ローラ242に対する圧
接力の軸方向分布が変化する。つまり、オイル塗布ロー
ラ242上に塗布されるオイル量の軸方向分布が変化す
る。このため、前述したように定着温度およびトナー付
着量が一定の場合には、定着画像の光沢度を変化させる
ことができる(図9参照)。
【0059】従って、定着条件を補正せずにオイル塗布
条件を補正することにより、光沢度を補正することがで
きる。具体的には、初期光沢度よりも光沢度が高くなっ
た場合には、光沢度を低くするためにオイル塗布量を減
らせば良い。つまり、オイル量規制ブレード243の圧
接力を大きくすれば良い。逆に、初期光沢度よりも光沢
度が低くなった場合には、光沢度を高くするためにオイ
ル塗布量を増やせば良い。つまり、オイル量規制ブレー
ド243の圧接力を小さくすれば良い。
【0060】以後、上記した処理が繰り返され、コピー
を1000枚取るたびに(つまり2000枚、3000
枚、4000枚、…ごとに)、光沢度を初期光沢度に近
づけるように、第2カム274A,274Cの回動角を
更新し、次の1000枚まではこの更新された回動角だ
けそれぞれのカムを駆動する。これにより、オイル塗布
ローラ242上に担持されるオイル量の軸方向分布を補
正することができる。従って、定着画像の画像状態は、
初期状態と同程度に維持される。
【0061】以上、詳細に説明したように第1の実施の
形態に係る複写機1によれば、初期状態において、記録
体S上に所定の定着テスト画像TA,TCが作成され
る。次いで、統括制御部54は、画像情報検出部43で
得た反射光強度等に基づき、各定着テスト画像TA,T
Cの初期光沢度をそれぞれ算出しそれを記憶する。次い
で、所定のタイミングで定期的に、記録体S上に所定の
定着テスト画像TA,TCが作成される。そして、統括
制御部54は、画像情報検出部43で得た反射光強度等
に基づき、各定着テスト画像TA,TCの光沢度をそれ
ぞれ算出し、それを初期光沢度と比較する。その後、統
括制御部54は、この比較結果に基づき第2カム274
A,274Cをそれぞれ所定角度だけ回動させる。これ
により、オイル量規制ブレード243の圧接力が軸方向
に変化するためオイル塗布量が変化するので定着条件等
が一定であれば、光沢度も変化して初期光沢度とほぼ等
しくなる。従って、初期状態における画像状態が維持さ
れる。
【0062】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。第2の実施の形態に係る複写機
は、その基本的な構成を第1の実施の形態に係る複写機
1と同じくするが、定着テスト画像の作成位置が異な
る。具体的には、図12に示すように、記録体の搬送方
向に定着テスト画像T1,T2を作成するのである。ま
た、定着テスト画像の反射光強度情報を検出する画像情
報検出部63にハロゲンランプ41とCCDセンサ42
を1組のみ備える点においても異なる。これにより、1
枚の記録体内における記録体搬送方向における光沢度の
バラツキを把握することができる。そして、オイル塗布
条件を記録体搬送方向について補正する点も異なる。つ
まり、第2カム274A,2741Cを駆動させる代わ
りに、第1カム264を駆動させるのである。なお、第
1の実施の形態と同様であるものやコピー動作等につい
ての説明は省略し、同一のものについては同一の符号を
付する。
【0063】このように構成された複写機における、定
着画像の画像状態を初期状態と同程度に維持するための
補正制御について、図13に示すフローチャートに従っ
て説明する。このフローチャートに示すS25以降の処
理は、所定積算枚数のコピーを行った後に実行されるよ
うになっているが、オペレータが操作パネル53からテ
ストモードを選択した場合等に割り込みで処理されるよ
うにしても良い。
【0064】まず、複写機が初期状態にあるか否かが判
断される(S21)。具体的には、通紙カウンタCがゼ
ロか否かが判断される。なお、この通紙カウンタCは、
製品初期の他、サービスマンによるリセット処理によっ
てもゼロにすることができる。そして、通紙カウンタC
がゼロである場合には(S21:YES)、図10に示
すレーザ制御部59に対して、統括制御部54内のRO
Mにあらかじめ格納されたテスト画像データが入力さ
れ、定着テスト画像T1,T2が作成される(S2
2)。次いで、画像情報検出部63が、定着テスト画像
T1,T2の正反射光の強度Ib1,Ib2、およびハ
ロゲンランプ41の発光強度Iaを検出する。そして、
統括制御部54がこれらを用いて各定着テスト画像T
1,T2の初期光沢度を算出する(S23)。そして、
これらの初期光沢度は統括制御部54内に記憶される。
一方、通紙カウンタCがゼロでない場合、つまり初期状
態でない場合には(S21:NO)、S22,S23を
バイパスしてS24に進む。
【0065】続いて、通紙カウンタCのカウントアップ
が行われ(S24)、その後、通紙カウンタCが「10
00」以上であるか否かが判断される(S25)。通紙
カウンタが「1000」以上である場合には(S25:
YES)、S26に進む。一方、通紙カウンタCが「1
000」未満である場合には(S25:NO)、そのま
まこのルーチンは一旦終了する。
【0066】そしてS26では、通紙カウンタCがC=
1000×nを満たすか否かが判断される。なお、nは
自然数である。通紙カウンタCが、「1000」(以
後、2000,3000,…)に達した場合には(S2
6:YES)、S27以降の補正値の読み込みが実行さ
れる。まずS22と同様にして、統括制御部54内のR
OMにあらかじめ格納されたテスト画像データに基づき
定着テスト画像T1,T2が作成される(S27)。次
いで、S23と同様にして、統括制御部54が画像情報
検出部63の検出結果に基づき各定着テスト画像T1,
T2の光沢度を算出する(S28)。
【0067】続いて、統括制御部54は、S23で算出
し記憶した定着テスト画像T1についての初期光沢度
と、S28で算出した定着テスト画像T1についての光
沢度との光沢度差を算出する(S29)。この算出結果
により光沢度差のランクが、表2に示すように定まり、
統括制御部54はそのランクに応じた定着テスト画像T
1に関する第1カム264の回動角θ1を読み込む(S
30)。なお、光沢度差のランクは、前述した表1と同
様に光沢度差により7段階(A〜Gランク)およびラン
ク外に分けられている。
【0068】
【表2】
【0069】同様にして、統括制御部54は、定着テス
ト画像T2についても光沢度差を算出し(S31)、表
2のランクに応じた定着テスト画像T2に関する第1カ
ム264の回動角θ2を読み込む(S32)。その後、
このルーチンは一旦終了する。
【0070】一方、S26にて通紙カウンタCがC=1
000×nを満たさないと判断された場合、つまり通紙
カウンタCが「1001〜1999」(以後、2001
〜2999,3001〜3999,…)の場合には(S
26:NO)、S30,S32でそれぞれ読み込まれた
回動角θ1,θ2に基づいて、S32以降の第1カムの
駆動、つまりオイル塗布条件の補正が実行される。
【0071】この補正は、まず補正タイマーtがリセッ
トされ、タイマの計時が開始される(S33)。次い
で、第1カム264の回動角θ(t)が次式により算出
され、これに従い第1カム264が駆動される(S3
4)。 θ(t)=((θ2−θ1)/2.4 )×t+θ1 ここで、θ1,θ2はともに第1カム264の回動角で
あり、θ1が定着テスト画像T1の光沢度を初期光沢度
に近づけるための補正値で,θ2が定着テスト画像T2
の光沢度を初期光沢度に近づけるための補正値である。
また、tは補正タイマの計時時間(0.1秒単位)であ
る。
【0072】その後、補正タイマtは0.1秒毎にカウ
ントアップされ(S35)、計時開始から2.4秒が経
過したか否かが判断される(S36)。2.4秒が経過
していない場合には(S36:NO)、S34に戻りS
34〜S36の処理が繰り返し行われる。この処理によ
り、第1カム264の回動角θ(t)は、補正が開始さ
れた直後には、θ(0)=θ1となり、その後0.1秒
ごとに回動角θ(t)が算出され、最終的に2.4秒が
経過した直後には、θ(2.4)=θ2となる。これによ
り、オイル塗布ローラ242上に塗布されるオイル量が
時間の経過に従って変化(オイル塗布ローラ242の周
方向に変化)する。このため、記録体上に付着するオイ
ル量を記録体搬送方向において変化させることができ
る。従って、定着条件等が一定であれば光沢度を所定の
値に変化させることができる。そして、補正タイマの計
時開始から2.4秒が経過すると(S36:YES)、
このルーチンは一旦終了する。
【0073】なお、補正タイマtの計時終了の時間が
2.4秒となっているのは、本実施の形態では記録体S
の搬送速度が120mm/sであり、A4サイズの記録体S
を縦方向に通紙して285mmの間隔をとって定着テスト
画像T1とT2とを作成するようにしているからであ
る。つまり、定着テスト画像T1の光沢度の測定から定
着テスト画像T2の光沢度の測定までに、285/12
0=2.4(秒)を要するからである。従って、補正タ
イマtの計時終了の時間は、記録体の搬送速度と、定着
テスト画像T1とT2との間隔によって定まるものであ
る。
【0074】以後、上記した処理が繰り返され、コピー
を1000枚取るたびに、光沢度を初期光沢度に近づけ
るように、新たな回動角θ1,θ2が読み込まれて第1
カム264の回動角θ(t)の値が更新され、次の10
00枚まではこの更新された回動角に従い第1カム26
4を駆動する。これにより、オイル塗布条件が初期状態
に近づくため、定着画像の画像状態は、記録体搬送方向
において初期状態と同程度に維持される。
【0075】ここで、具体的な数値を挙げて図13に示
す第1カム264の駆動制御(オイル塗布条件の補正制
御)について説明する。まず、複写機の初期状態におい
て(S21:YES)、定着テスト画像T1,T2が作
成される(S22)。そして、統括制御部54が各定着
テスト画像T1,T2の初期光沢度を算出し記憶する
(S23)。このとき、図14に示すように、定着テス
ト画像T1の初期光沢度が「65」、T2の初期光沢度
が「70」と記憶されたとする。
【0076】その後、通紙カウンタCが「1000」に
達すると(S25:YES,S26:YES)、定着テ
スト画像T1,T2が再び作成され(S27)、それぞ
れの光沢度が統括制御部54において算出される(S2
8)。このとき、図15に示すように、定着テスト画像
T1の光沢度が「75」、T2の初期光沢度が「60」
と算出されたとする。次いで、統括制御部54におい
て、定着テスト画像T1における光沢度差が、10(=
75−65)と算出され、光沢度差のランクが「C」で
あると判断される(S29)。そして、S30でこのラ
ンクに応じた回動角θ1(=+5度)が読み込まれる。
同様にして、定着テスト画像T2についても光沢度差
が、−10(=60−70)と算出され、光沢度差のラ
ンクが「E」であると判断される(S31)。そして、
S32でこのランクに応じた回動角θ2(=−5度)が
読み込まれ、このルーチンは一旦終了する。
【0077】続いて、再びS21の処理が実行される。
このとき、通紙カウンタCは「1000」であるから、
S21でNOと判断される。このためS24の処理に進
み、カウントアップが行われ、通紙カウンタCは「10
01」となる。よって、S25ではYESと判断されS
26に進む。そして、S26ではNOと判断されてS3
3へ進み、オイル塗布条件の補正が実行される(第1カ
ム264が駆動される)。
【0078】まず、補正タイマーtがリセットされ、タ
イマの計時が開始される(S33)。そして、第1カム
264の回動角θ(t)が算出され、算出された値に従
って第1カム264が駆動される(S34)。この回動
角の値θ(t)は、0.1秒ごとに2.4秒まで変化し
ていく(実際の制御値は階段状に変化する)。つまりt
=0では、θ(0)=−5度となり、0.1秒ごとに徐
々に変化し(プラス側に大きくなる)、最終的にt=
2.4で、θ(2.4)=+5度となる。つまり、第1
カム264は、図16に示すように、0.1秒ごとに徐
々に−5度から+5度まで回動させられる。
【0079】このように時間に従って徐々に第1カム2
64を駆動させることにより、記録体Sの先端から中央
付近までに付着するオイル量が減少し、中央付近から後
端部までに付着するオイル量が増加する。このため定着
条件等が一定であれば、記録体Sの先端から中央付近ま
での光沢度が低くなり、中央付近から後端部までの光沢
度が高くなる。この結果、1001枚目の定着画像の光
沢度は、図14に示す光沢度ほぼ等しくなるため、初期
状態の画像状態を維持することができる。
【0080】その後、1999枚目のコピーまでは、第
1カム264の回動角θ(t)が図16に示すように算
出され、これに従って第1カム264が駆動される。こ
れにより、オイル塗布条件を初期状態に近づけることが
できるので、初期状態と同程度の画像状態が維持され
る。そして、2000枚目のコピーで、再び定着テスト
画像T1,T2が作成されて、新たな回動角θ1,θ2
が読み込まれ、2999枚目のコピーまではこの新たな
回動角θ1,θ2に基づき算出される回動角θ(t)に
従って、第1カム26が駆動される。以後、1000枚
単位で第1カムの回動角θ(t)が更新されるため、常
に初期状態と同様の画像状態を維持することができる。
【0081】以上、詳細に説明したように第2の実施の
形態に係る複写機によれば、初期状態において、記録体
S上に所定の定着テスト画像T1,T2が作成される。
続いて、統括制御部54は、画像情報検出部63で得た
反射光強度等に基づき、各定着テスト画像T1,T2の
初期光沢度をそれぞれ算出しそれを記憶する。次いで、
所定のタイミングで定期的に、記録体S上に所定の定着
テスト画像T1,T2が作成される。そして、統括制御
部54は、画像情報検出部63で得た反射光強度等に基
づき、各定着テスト画像T1,T2の光沢度をそれぞれ
算出し、それを初期光沢度と比較する。その後、統括制
御部54は、この比較結果に基づきオイル塗布条件を補
正する。これにより、記録体搬送方向におけるオイル量
が変化するため定着条件等が一定であれば、光沢度も変
化して初期光沢度とほぼ等しくなる。従って、初期状態
における画像状態が維持される。
【0082】なお、上記した実施の形態は単なる例示に
すぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であるこ
とはもちろんである。例えば、上記実施の形態では、定
着画像の反射光の強度情報(光沢度)を検出してオイル
塗布手段におけるオイル塗布条件の補正を行っている
が、透過光の強度情報(透過率)を検出することによっ
ても、同様にオイル塗布手段におけるオイル塗布条件の
補正を行うことができる。この場合における第1、第2
カムの回動角としては表3に示すものを用いると良い。
【0083】
【表3】
【0084】さらに、ハロゲンランプの発光強度を常に
一定にすれば、定着画像の反射率や光沢度を求めること
なく反射光の強度情報に基づいて、画像形成プロセス条
件可変手段におけるプロセス条件の補正を行うこともで
きる。また、定着テスト画像の色ずれ(明度、色相、彩
度のずれ)等を検出することによっても、同様に画像形
成プロセス条件可変手段におけるプロセス条件の補正を
行うことができる。
【0085】また、上記第1の実施の形態では第2カム
274A,274Cのみを駆動する場合、第2の実施の
形態では第1カム264のみを駆動する場合を例示した
が、、これら第1カム264と第2カム274A,27
4Cを同時に駆動するようにしても良い。これにより、
記録体搬送方向およびそれに直交する方向におけるオイ
ル塗布条件を同時に補正することができるため、画像状
態を初期状態により正確に近づけることができる。
【0086】さらに、接触加熱定着手段としてローラ定
着方式のものを例示しているが、これに限られずベルト
定着方式のもの等であっても良い。また、複写機に本発
明を適用した例を示したが、ページプリンタなどのプリ
ンタやファックスなど、画像形成装置を有するものであ
ればいずれのものにも適用することができる。さらにま
た、定着テスト画像を作成するためのテスト画像データ
は、予め記憶させておいたメモリ等から取得する代わり
に、外部から入出力ポートなどを通じて取得することも
できる。あるいは、予めテストパターンを印刷したテス
トチャート等を用いて画像読取部2から取得することも
できる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の画像形成装
置によれば、画像情報比較手段により、記録体のうち記
録体搬送方向と直交する方向、もしくは記録体搬送方向
についての位置が異なる少なくとも2カ所以上の定着テ
スト画像についての初期状態における初期画像情報と所
定のタイミングで検出される画像情報とが比較される。
そして、オイル塗布条件補正手段により、画像情報比較
手段での比較結果に基づいて、画像状態が初期状態に近
づくようにオイル塗布条件が補正される。これにより、
初期状態における画像状態が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る複写機の概略構成図で
ある。
【図2】図1の複写機における定着器の構成を示す断面
図である。
【図3】図2のオイル量規制ブレードの圧接力を可変す
る圧接力可変部の概略構成を示す斜視図である。
【図4】図2のオイル量規制ブレードの圧接力を可変す
る圧接力可変部の動作を説明する説明図である。
【図5】図3の圧接力可変部における第1可変部の動作
を説明するための説明図である。
【図6】図3の圧接力可変部における第2可変部の動作
を説明するための説明図である。
【図7】図1の複写機における画像情報検出部の概略構
成を示す斜視図である。
【図8】画像情報検出部の別の構成を示す斜視図であ
る。
【図9】オイル塗布量と光沢度との関係を表す図であ
る。
【図10】図1の複写機の制御回路の一部を示すブロッ
ク図である。
【図11】オイル量規制ブレードの圧接力の補正を行う
制御を説明するフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態における画像情報検出部の
概略構成を示す斜視図である。
【図13】第2の実施の形態におけるオイル量規制ブレ
ードの圧接力の補正を行う制御を説明するフローチャー
トである。
【図14】統括制御部に記憶される初期光沢度の一例を
説明するための説明図である。
【図15】コピー枚数が1000枚に達したときに測定
される光沢度の一例を説明するための説明図である。
【図16】第1カムの回動角の変化の様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
5 画像プロセス部 30 感光体ドラム 31 帯電チャージャ 32Y,32C,32M,32K 現像器 33 転写チャージャ 34 転写ドラム 40 定着器 41A,41C ハロゲンランプ 42A,42C CCDセンサ 43,63 画像情報検出部 54 統括制御部 212 加熱ローラ(第1定着部材) 213 加圧ローラ(第2定着部材) 240 オイル塗布部 242 オイル塗布ローラ 243 オイル量規制ブレード 221 ヒータランプ 222 温度センサ 260 第1可変部 270A,270C 第2可変部 S 記録体 TA,TC,T1,T2 定着テスト画像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の定着テスト画像を作成するための
    テスト画像データを取得するテスト画像データ取得手段
    を備えるとともに記録体上に未定着画像を作成する画像
    作成手段と、互いに圧接された第1定着部材および第2
    定着部材と上記第1定着部材にオイルを塗布するオイル
    塗布手段とを備え、上記画像作成手段で作成された未定
    着画像を上記記録体上に定着させる定着手段と、を有す
    る画像形成装置において、 上記定着手段により上記記録体上に定着された定着テス
    ト画像に光を照射する発光素子と上記発光素子から照射
    され上記定着テスト画像を反射または透過した光の強度
    情報を検出する受光素子とを備え、上記記録体のうち記
    録体搬送方向と直交する方向についての位置が異なる少
    なくとも2カ所以上で上記定着テスト画像の画像情報を
    検出する画像情報検出手段と、 初期状態において上記画像情報検出手段が検出した初期
    画像情報を記憶する初期画像情報記憶手段と、 上記画像情報検出手段の所定の検出タイミングを決定す
    る検出タイミング決定手段と、 上記画像情報検出手段が上記検出タイミング決定手段に
    より決定された検出タイミングで検出した画像情報と上
    記初期画像情報記憶手段に記憶された初期画像情報とを
    比較する画像情報比較手段と、 上記画像情報比較手段における比較結果に基づいて上記
    オイル塗布手段におけるオイル塗布条件を補正するオイ
    ル塗布条件補正手段と、を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記オイル塗布手段は、前記第1定着部材に接してオイ
    ルを塗布するオイル塗布ローラと、上記オイル塗布ロー
    ラに圧接されるとともに前記第1定着部材に塗布される
    オイル量を一定量に規制するオイル量規制部材と、を有
    し、 前記定着手段は、上記オイル塗布ローラに対する上記オ
    イル量規制部材の圧接力の軸方向分布を変更可能な圧接
    力分布可変手段を有し、 前記オイル塗布条件補正手段は、前記オイル量規制部材
    の軸方向における圧接力を補正することを特徴とする画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 所定の定着テスト画像を作成するための
    テスト画像データを取得するテスト画像データ取得手段
    を備えるとともに記録体上に未定着画像を作成する画像
    作成手段と、互いに圧接された第1定着部材および第2
    定着部材と上記第1定着部材にオイルを塗布するオイル
    塗布手段とを備え、上記画像作成手段で作成された未定
    着画像を上記記録体上に定着させる定着手段と、を有す
    る画像形成装置において、 上記定着手段により上記記録体上に定着された定着テス
    ト画像に光を照射する発光素子と上記発光素子から照射
    され上記定着テスト画像を反射または透過した光の強度
    情報を検出する受光素子とを備え、上記記録体のうち記
    録体搬送方向についての位置が異なる少なくとも2カ所
    以上で上記定着テスト画像の画像情報を検出する画像情
    報検出手段と、 初期状態において上記画像情報検出手段が検出した初期
    画像情報を記憶する初期画像情報記憶手段と、 上記画像情報検出手段の所定の検出タイミングを決定す
    る検出タイミング決定手段と、 上記画像情報検出手段が上記検出タイミング決定手段に
    より決定された検出タイミングで検出した画像情報と上
    記初期画像情報記憶手段に記憶された初期画像情報とを
    比較する画像情報比較手段と、 上記画像情報比較手段における比較結果に基づいて上記
    オイル塗布手段におけるオイル塗布条件を補正するオイ
    ル塗布条件補正手段と、を有することを特徴とする画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載する画像形成装置におい
    て、 前記オイル塗布手段は、前記第1定着部材に接してオイ
    ルを塗布するオイル塗布ローラと、上記オイル塗布ロー
    ラに圧接されるとともに前記第1定着部材に塗布される
    オイル量を一定量に規制するオイル量規制部材と、を有
    し、 前記定着手段は、上記オイル塗布ローラに対する上記オ
    イル量規制部材の圧接力を変更可能な圧接力可変手段を
    有し、 前記オイル塗布条件補正手段は、前記オイル量規制部材
    の圧接力を補正することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011070097A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Ricoh Co Ltd 定着器および画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011070097A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Ricoh Co Ltd 定着器および画像形成装置

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