JP2000310602A - 蛍光x線分析装置およびこれに使用する記録媒体 - Google Patents

蛍光x線分析装置およびこれに使用する記録媒体

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JP2000310602A
JP2000310602A JP2000037535A JP2000037535A JP2000310602A JP 2000310602 A JP2000310602 A JP 2000310602A JP 2000037535 A JP2000037535 A JP 2000037535A JP 2000037535 A JP2000037535 A JP 2000037535A JP 2000310602 A JP2000310602 A JP 2000310602A
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Kazuaki Okuda
和明 奥田
Minoru Inoue
井上  稔
Hisamasa Kono
久征 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分析試料の測定開始前に、標準試料およびドリ
フト補正試料のデータ処理パラメータの作成を容易に行
うことができる蛍光X線分析装置およびこれに使用する
記録媒体を提供する。 【解決手段】分析試料の測定開始前に、記録媒体のデー
タまたは送信されたデータからの標準試料およびドリフ
ト補正試料の試料分析条件の下で標準試料およびドリフ
ト補正試料を測定して、標準試料およびドリフト補正試
料のデータ処理パラメータを自動的に作成するので、こ
のデータ処理パラメータの作成を専門知識がなくとも、
容易かつ正確に行うことができる。また、本記録媒体に
記録された分析アプリケーションを容易に多くの装置に
組み込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析試料にX線を
照射して分析を行う蛍光X線分析装置に関し、その分析
試料に対応した標準試料の検量線定数やファンダメンタ
ルパラメータ感度定数等のデータ処理パラメータの作成
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、X線を照射した分析試料から
発生する蛍光X線の強度を測定して試料の定量分析を行
う蛍光X線分析装置が知られている。この装置は、試料
にX線を照射するX線照射装置、X線を照射した試料か
ら発生する蛍光X線を分光する分光器、分光された蛍光
X線を検出する検出器、および装置全体を制御するコン
トローラ(コンピュータ)などを備えている。
【0003】試料の定量分析を行う方法には、検量線法
とファンダメンタルパラメータ法がある。検量線法は、
分析試料の分析成分および品種に見合う標準試料を用い
て、図5に示す標準試料のX線強度と含有率との関係を
示す検量線に基づき、分析試料の元素含有率を求めるも
のである。この場合、分析試料の測定を開始する前に、
上記標準試料およびこれに対応するドリフト補正試料を
用意し、検量線定数、マトリックス補正定数、重なり補
正定数およびドリフト補正基準強度のデータ処理パラメ
ータを作成しておく必要がある。この作成の際、標準試
料の標準値(濃度、厚み、付着量など)、ドリフト補正
条件、補正パラメータおよび蛍光X線分析装置の測定条
件を含む試料分析条件のデータをコンピュータに入力す
る必要があるが、従来はオペレータが手動で入力してい
た。補正パラメータ(マトリックス補正定数,重なり補
正定数など)は共存元素の吸収・励起およびスペクトル
の重なりの影響を補正するものである。標準試料および
ドリフト補正試料のデータ処理パラメータが作成された
のち、分析試料の測定が開始される。
【0004】また、ファンダメンタルパラメータ法は、
適宜設定した元素含有率の初期値から、理論強度を用い
た逐次近似収束計算で元素含有率を求めるものであり、
この場合、分析試料の測定を開始する前に、装置感度を
補正するために用いる標準試料の測定X線強度と理論X
線強度との関係を示すファンダメンタルパラメータ感度
定数、重なり補正定数およびドリフト補正基準強度のデ
ータ処理パラメータを作成する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記標準試料
およびドリフト補正試料のデータ処理パラメータを作成
する場合、上記試料分析条件のうち特に上記補正パラメ
ータや蛍光X線分析装置の測定条件等の条件設定には高
度の専門知識と経験が必要であり、上記データを入力す
るオペレータは蛍光X線分析についての専門知識を持っ
た者に限られるという問題があった。また、入力が手作
業で行われるため、煩雑であり、ケアレスミスも発生し
やすい。
【0006】本発明は、上記の問題点を解決して、分析
試料の測定開始前に、標準試料およびドリフト補正試料
のデータ処理パラメータの作成を容易に行うことができ
る蛍光X線分析装置およびこれに使用する記録媒体を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、分析試料にX線を照射して分析
を行う蛍光X線分析装置であって、分析試料に対応した
標準試料の標準値、ドリフト補正条件、補正パラメータ
および蛍光X線分析装置の測定条件を含む試料分析条件
のデータが記録された記録媒体から前記試料分析条件の
データを読取・記憶する手段、または外部コンピュータ
から送信された前記試料分析条件のデータを受信・記憶
する手段と、前記記憶された試料分析条件に基づいて、
前記標準試料および標準試料に対応したドリフト補正試
料を測定して、検量線定数およびドリフト補正基準強度
を含むデータ処理パラメータと、ファンダメンタルパラ
メータ感度定数およびドリフト補正基準強度を含むデー
タ処理パラメータとのいずれか一方を演算し、その結果
を記憶するデータ処理パラメータ演算・記憶手段とを備
えている。ここで、記録媒体には、フロッピーディス
ク、MOディスク、CD−ROM、ハードディスク等が
含まれる。外部コンピュータからの送信とは、例えばサ
ーバなどの外部コンピュータに記憶されたデータをネッ
トワーク等の回線を通じて送信する場合をいう。
【0008】請求項1の構成によれば、分析試料の測定
開始前に、記録媒体のデータまたは送信されたデータか
らの標準試料およびドリフト補正試料の試料分析条件の
下で標準試料およびドリフト補正試料を測定して、標準
試料およびドリフト補正試料のデータ処理パラメータを
自動的に作成するので、このデータ処理パラメータの作
成を専門知識がなくとも、容易かつ正確に行うことがで
きる。特に、試料分析条件のうち測定条件および補正パ
ラメータについては、高度の専門知識と経験を必要と
し、従来分析上のネックとなっていたが、その問題が解
消される。
【0009】請求項2の発明は、分析試料を分析する蛍
光X線分析装置の試料分析条件を記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であって、前記試料分析条件
は、分析試料に対応した標準試料の標準値、ドリフト補
正条件、補正パラメータおよび蛍光X線分析装置の測定
条件を含み、設定された試料分析条件の下で、蛍光X線
分析装置の各部を制御するコンピュータの制御プログラ
ムに制御を行わせて、前記標準試料および標準試料に対
応したドリフト補正試料を測定させ、検量線定数および
ドリフト補正基準強度を含むデータ処理パラメータと、
ファンダメンタルパラメータ感度定数およびドリフト補
正基準強度を含むデータ処理パラメータとのいずれか一
方を演算させて、その結果を記憶させるものであること
を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
蛍光X線分析装置の構成図を示す。本装置は、試料Sに
X線を照射し、試料Sから発生する蛍光X線の強度を測
定して、試料Sを定量分析するものである。本装置は、
分析試料の測定開始前に、分析試料に対応した標準試料
およびドリフト補正試料のデータ処理パラメータを自動
的に作成するものである。
【0011】本装置は、試料Sが固定される試料台9、
試料Sに1次X線B1を照射するX線照射装置1、1次
X線B1をフィルタリングする1次フィルタ2、試料S
の特定の測定部位からの蛍光X線(二次X線)B2のみ
を後述する検出器8に取り込むように視野制限する視野
制限絞り3、2次X線B2のX線強度を減衰させるアッ
テネータ4、視野制限された蛍光X線B2を平行化する
一次ソーラスリット5、ブラッグの式を満足する波長の
蛍光X線B2のみを入射角θと同一の回折角θで回折す
る分光器6、回折した蛍光X線B3を平行化する二次ソ
ーラスリット7、蛍光X線B3の強度を検出する検出器
8、および検出器8からの出力パルスを計数して、測定
対象元素のピーク強度を測定する計数回路10を備えて
いる。分光器6と検出器8とは、図示しないゴニオメー
タにより、一定の角度関係を保って回動される。
【0012】上記装置各部には、測定対象の試料Sに応
じて、各部またはその所定の構成部分を光路上に移動さ
せる移動機構が設けられている。すなわち、上記1次フ
ィルタ2,アッテネータ4には、これらを光路上に進退
させるフィルタ進退機構22,アッテネータ進退機構2
4が設けられている。視野制限絞り3は相異なる孔径の
複数の絞り孔を周方向に配置しており、この視野制限絞
り3には光路上に選択された絞り孔を交換配置する交換
機構23が設けられている。一次ソーラスリット5およ
び二次ソーラスリット7はそれぞれ複数の互いに異なる
開角からなるスリット部5A〜5C,7A〜7Cを有し
ており、一次ソーラスリット5および二次ソーラスリッ
ト7には各スリット部を光路上に進退させるスリット進
退機構25,26が設けられている。前記各移動機構2
2〜26は、例えばラック・ピニオン式の機構である。
分光器6は相異なる格子間隔をもつ複数の分光面を円周
上に配置しており、この分光器6は、切換機構27によ
って回転されることで、光路上に各分光面が切り換えて
配置される。これらの機構22〜27は、後述するコン
トローラ20内の測定制御手段33により制御される。
【0013】さらに、本装置は、図2に示すように、装
置全体を制御するコンピュータからなるコントローラ2
0を備えている。コンピュータ20は、そのCPU21
に、測定制御手段33、データ処理パラメータ演算・記
憶手段34および記録媒体データ読取・記憶手段35を
内蔵し、制御プログラムを格納したROM36、データ
処理パラメータの作成作業をスタートさせるスタートボ
タンのようなスタート指令手段30、各動作内容と各デ
ータ内容を画面に表示する表示手段37、および印刷手
段38を有する。
【0014】上記記録媒体データ読取・記憶手段35
は、標準試料の標準値、ドリフト補正条件、補正パラメ
ータ等のデータ処理条件および蛍光X線分析装置の測定
条件を含む試料分析条件のデータが記録されたフロッピ
ーディスクのような記録媒体39から上記試料分析条件
のデータを読取・記憶する。
【0015】上記測定制御手段33は、記憶された試料
分析条件のうちの測定条件の下で、ROM36に格納さ
れた制御プログラムにしたがい、上記蛍光X線分析装置
各部を作動させて、標準試料および標準試料に対応した
ドリフト補正試料を測定させる。データ処理パラメータ
演算・記憶手段34は、記憶された試料分析条件のうち
のデータ処理条件に基づいて、標準試料およびドリフト
補正試料についての測定データから、検量線定数、マト
リックス補正定数、重なり補正定数およびドリフト補正
基準強度のデータ処理パラメータを演算し、その結果を
記憶する。また、マトリックス補正定数もしくは重なり
補正定数またはその両方を演算しない場合もある。例え
ば、マトリックス補正定数、重なり補正定数は演算させ
ずに、蛍光X線分析方法の規格であるJISG1256
の解説に記載されているマトリックス補正定数(総合補
正係数)、重なり補正定数(重なり補正係数)をフロッ
ピーディスク等に記憶させておき、この定数を装置に読
取・記憶させ、記憶させたマトリックス補正定数、重な
り補正定数を使用して、検量線定数を演算する場合であ
る。なお、分析対象元素や共存元素の種類によっては、
マトリックス補正定数もしくは重なり補正定数またはそ
の両方を使用しない場合もある。
【0016】上記記録媒体39には、前記データ処理条
件として、例えば、検量線定数、マトリックス補正定
数、重なり補正定数およびドリフト補正基準強度を演算
するのに必要な標準試料の標準値(濃度)、ドリフト補
正条件、共存元素の吸収・励起およびスペクトルの重な
りの影響を補正する補正パラメータ(マトリックス補正
定数,重なり補正定数など)、出力設定(出力桁,表示
の方法,分析値の表示方法など)等が書き込まれてい
る。また、蛍光X線分析装置各部の測定条件として、例
えば、視野制限絞り3、分光器6、1次,2次ソーラス
リット5,7、1次フィルタ2およびアッテネータ4に
おける各部またはその構成部分の選定のほか、X線照射
装置2の電力値やX線照射時間、ピーク角度(波長)、
分光角度2θ、バックグラウンド角度、計数回路10を
形成する波高分析器(PHA)の窓の幅やパルスカウン
ト時間(測定時間)等のPHA条件、分析試料の分析
径、装置外部の雰囲気、および装置内部の真空設定(真
空度,真空の引き方)等の設定が書き込まれている。
【0017】上記構成の蛍光X線分析装置の動作を、図
3,4のフローチャートに基づいて説明する。図3は、
標準試料およびドリフト補正試料のデータ処理パラメー
タを作成する動作を示し、図4は、分析試料の分析を行
う日常管理分析作業の動作を示す。
【0018】〔データ処理パラメータの作成作業〕図3
において、まず、図2の記録媒体データ読取・記憶手段
35により記録媒体39に記録された試料分析条件のデ
ータが読み込まれて、コンピュータ20にインストール
される(ステップS1)。予め、記録媒体39とともに
標準試料およびドリフト補正試料が装置に付属されてい
れば、これらの試料を準備する手間が省ける。つぎに、
指定あるいは推奨する方法で、組成が既知の標準試料を
調製する(ステップS2)。これは、操作マニュアルで
具体的に調製方法が指示されるもので、例えば標準試料
が鉄鋼の場合はその表面が研磨され、セメントの場合は
加圧成形され、銅合金の場合は旋盤で切削される。その
調製の手順は、図2のコンピュータ20の表示手段37
の画面に表示してもよいし、この画面で操作マニュアル
のどの箇所を見るべきかを指示してもよい。
【0019】上記調製された標準試料が試料台9に置か
れた後、スタートボタン30を押すと、上記読み込まれ
た試料分析条件のデータに基づいて制御プログラムが作
動し、標準試料が測定されて、検量線が自動作成(更
新)される(ステップS3)。検量線は複数の相異なる
標準試料により作成される。制御プログラムの作動によ
り、コンピュータ20のデータ処理パラメータ演算・記
憶手段34に、分析試料に対応した標準試料の標準値、
ドリフト補正条件、補正パラメータ等のデータ処理条件
を与える一方で、測定制御手段33に、蛍光X線分析装
置の測定条件を与えて、その測定条件下で、標準試料を
測定させる。そして、データ処理パラメータ演算・記憶
手段34に、標準試料の測定データに基づいて、検量線
の検量線定数、マトリックス補正定数、重なり補正定数
およびドリフト補正基準強度のデータ処理パラメータを
演算させ、その結果を記憶させる。この結果は、表示手
段37により表示され、必要に応じて印刷手段38によ
りプリントアウトされる。
【0020】つぎに、標準試料に対応したドリフト補正
用試料を測定する。この試料は長期にわたって変化がな
いことが要求される。このドリフト補正用試料が測定さ
れて、ドリフト補正用試料の基準X線強度I0 が、デー
タ処理パラメータ演算・記憶手段34に自動登録される
(ステップS4)。ここでは、検量線作成のために、標
準試料を測定したときと、ドリフト補正用試料を測定し
たときとは、装置にドリフトがないと仮定している。
【0021】つぎに、後に測定される分析試料に近い組
成を持ち、組成が既知のチェック試料を測定する。この
チェック試料が測定されて、チェック試料の元素含有率
(%)が、先に標準試料により作成した検量線を用いて
求められ、これが既知の値に合致するか否かが確認され
る(ステップS5)。合致すれば、図4の日常管理分析
作業に進む(ステップS6)。
【0022】こうして、本装置は、記録媒体からの試料
分析条件のデータに基づき、ROM36に格納された制
御プログラムが作動し、測定制御手段33,データ処理
パラメータ演算・記憶手段34を制御して、標準試料お
よびドリフト補正試料の試料分析条件の下で標準試料お
よびドリフト補正試料を測定させると、データ処理パラ
メータが自動的に作成される。したがって、分析試料の
測定開始前の上記データ処理パラメータの作成作業を容
易に行うことができる。
【0023】〔日常管理分析作業〕図4において、ま
ず、指定あるいは推奨する方法で分析試料を調製する
(ステップT1)。つぎに、上記チェック試料が測定さ
れ、このチェック試料の含有率(%)が先に作成してデ
ータ処理パラメータ演算・記憶手段34に記憶した検量
線を用いて求められ、既知の値に合致するか確認される
(ステップT2)。合致すれば、分析試料の測定を開始
することができる(ステップT7)。合致しなければ、
上述した感度ドリフト補正を行う(ステップT3)。つ
まり、ドリフト補正用試料を測定して、そのX線強度I
を求め、先に求めた基準X線強度I0 との比α=I/I
0 を用いて感度ドリフト補正を行う。つぎに、再度、チ
ェック試料が測定され、前記感度ドリフト補正を行った
のちのチェック試料の含有率(%)が、既知の値に合致
するか否かが確認される(ステップT4)。合致すれ
ば、分析試料の測定が開始される(ステップT7)。合
致しなければ、それが2回目以上であるか否かが確認さ
れる(ステップT5)。2回目以上でない、つまり1回
目であれば、ステップT3に戻る。2回目以上であれ
ば、標準試料の検量線が不正確であるとして、検量線を
再作成する(ステップT6)。つまり、図3の動作を再
び行う。なお、検量線の再作成については、長期間、装
置を使用していなかった場合などに行ってもよい。
【0024】ステップT7で分析試料の測定が開始され
た後、検量線法により、測定されたピーク強度から、デ
ータ処理パラメータ演算・記憶手段34に記憶された検
量線定数、マトリックス補正定数、重なり補正定数およ
びドリフト補正基準強度のデータ処理パラメータを使用
して、分析試料Sの含有率が求められる。
【0025】なお、この実施形態では、検量線法で用い
るデータ処理パラメータを自動的に作成しているが、適
宜設定した元素含有率の初期値から、理論強度を用いた
逐次近似収束計算で元素含有率を求めるファンダメンタ
ルパラメータ法の場合には、ファンダメンタルパラメー
タ感度定数、重なり補正定数およびドリフト補正基準強
度のデータ処理パラメータを自動的に作成する。なお、
重なり補正定数を求めないこともある。図4のステップ
T7で分析試料の測定が開始された後、ファンダメンタ
ルパラメータ法により、データ処理パラメータ演算・記
憶手段34に記憶されたファンダメンタルパラメータ感
度定数、重なり補正定数およびドリフト補正基準強度を
使用して、分析試料の含有率が求められる。
【0026】なお、この実施形態では、ドリフト補正
は、各元素に対して1点で行う方法であるが、高強度お
よび低強度の2点で行う手法でもよい。
【0027】なお、この実施形態では、一元素ずつゴニ
オメータを走査しながら測定する走査型の蛍光X線分析
装置に適用しているが、各元素ごとに独立のゴニオメー
タを配し同時に多元素を分析する同時分析型に適用して
もよい。また、上記記録媒体39から試料分析条件を記
憶させても従来の汎用分析は可能である。
【0028】なお、この実施形態では、記録媒体39か
らの試料分析条件のデータにより、データ処理パラメー
タを自動的に作成しているが、これとは異なり、サーバ
などの外部コンピュータに記憶されて、ネットワーク等
の回線を通じて送信された試料分析条件のデータを受信
・記憶する手段を設け、この手段によって受信した試料
分析条件により、データ処理パラメータを自動的に作成
してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、分析試
料の測定開始前に、記録媒体のデータまたは送信された
データからの標準試料およびドリフト補正試料の試料分
析条件の下で標準試料およびドリフト補正試料を測定し
て、標準試料およびドリフト補正試料のデータ処理パラ
メータを自動的に作成するので、このデータ処理パラメ
ータの作成を専門知識がなくとも、容易かつ正確に行う
ことができる。また、本記録媒体に記録された分析アプ
リケーションを容易に多くの装置に組み込むことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る蛍光X線分析装置を
示す概略構成図である。
【図2】上記蛍光X線分析装置の制御部を示す概略構成
図である。
【図3】上記装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】検量線の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
20…コンピュータ、33…測定制御手段、34…デー
タ処理パラメータ演算・記憶手段、35…記録媒体デー
タ読取・記憶手段、39…記録媒体、S…試料。
フロントページの続き (72)発明者 河野 久征 大阪府高槻市赤大路町14番8号 理学電機 工業株式会社内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA04 CA01 EA02 EA06 EA09 FA03 FA06 FA08 FA12 FA17 FA30 GA01 JA05 JA16 KA01 SA01 SA02 SA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析試料にX線を照射して分析を行う蛍
    光X線分析装置であって、 分析試料に対応した標準試料の標準値、ドリフト補正条
    件、補正パラメータおよび蛍光X線分析装置の測定条件
    を含む試料分析条件のデータが記録された記録媒体から
    前記試料分析条件のデータを読取・記憶する手段、また
    は外部コンピュータから送信された前記試料分析条件の
    データを受信・記憶する手段と、 前記記憶された試料分析条件に基づいて、前記標準試料
    および標準試料に対応したドリフト補正試料を測定し
    て、検量線定数およびドリフト補正基準強度を含むデー
    タ処理パラメータと、ファンダメンタルパラメータ感度
    定数およびドリフト補正基準強度を含むデータ処理パラ
    メータとのいずれか一方を演算し、その結果を記憶する
    データ処理パラメータ演算・記憶手段とを備えた蛍光X
    線分析装置。
  2. 【請求項2】 分析試料を分析する蛍光X線分析装置の
    試料分析条件を記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体であって、 前記試料分析条件は、分析試料に対応した標準試料の標
    準値、ドリフト補正条件、補正パラメータおよび蛍光X
    線分析装置の測定条件を含み、設定された試料分析条件
    の下で、蛍光X線分析装置の各部を制御するコンピュー
    タの制御プログラムに制御を行わせて、前記標準試料お
    よび標準試料に対応したドリフト補正試料を測定させ、
    検量線定数およびドリフト補正基準強度を含むデータ処
    理パラメータと、ファンダメンタルパラメータ感度定数
    およびドリフト補正基準強度を含むデータ処理パラメー
    タとのいずれか一方を演算させて、その結果を記憶させ
    るものであることを特徴とする蛍光X線分析装置の試料
    分析条件を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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Cited By (3)

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