JP2000310462A - 制御弁 - Google Patents

制御弁

Info

Publication number
JP2000310462A
JP2000310462A JP11119830A JP11983099A JP2000310462A JP 2000310462 A JP2000310462 A JP 2000310462A JP 11119830 A JP11119830 A JP 11119830A JP 11983099 A JP11983099 A JP 11983099A JP 2000310462 A JP2000310462 A JP 2000310462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
valve
pressure
valve body
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11119830A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3890810B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Tomatsu
義貴 戸松
Teruyuki Hotta
照之 堀田
Sadatake Ise
貞武 伊勢
Maki Tomaru
真樹 登丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11983099A priority Critical patent/JP3890810B2/ja
Publication of JP2000310462A publication Critical patent/JP2000310462A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3890810B2 publication Critical patent/JP3890810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイアフラムの損傷、破損を効果的に防止で
きて、耐久性を向上させることのできる制御弁を提供す
る。 【解決手段】 作用する圧力に応動するダイアフラム3
5と、このダイアフラム35により軸方向に昇降駆動さ
れる弁体40と、を備え、前記ダイアフラム35の圧力
応動面部35bの中央に、前記弁体40の上端部41が
挿入されて溶接等により接合される短円筒状立上部35
aが設けられるとともに、この短円筒状立上部35aに
L形断面を有する補強リング36が外嵌固定され、この
補強リング36における前記圧力応動面部35bに対接
する側の外周端縁角部36aに、アール形状等の丸みが
付けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作用する圧力に応
動するダイアフラムと、このダイアフラムにより軸方向
に昇降駆動される弁体と、を備えたダイアフラム駆動式
の制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のダイアフラム駆動式の制御弁の
従来例を図5に示す。図示例の制御弁10’は、蒸気圧
縮式冷凍サイクル100’に組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記制御弁
10’においては、図6に示すように、ダイアフラム3
5の短円筒状立上部35aに弁体40の上端円筒部41
が挿入されてその上端が溶接(溶接部49)により接合
されており、ダイアフラム35の圧力応動面部35b
は、前記密閉空間30Sの圧力に応じて、前記弁体40
を伴って上下動(膜振動)するようになっているので、
特に、前記ダイアフラム35の短円筒状立上部35a及
び圧力応動面部35bにおける前記弁体40の鍔状部4
2上に乗せられている、前記短円筒状立上部35a近く
の内周部からなる断面L形内周部35Lに変形応力が作
用しやすく、該断面L形内周部35L部分及び溶接部分
が、変形、破損するおそれがあった。
【0004】そこで、前記変形、破損を防止すべく、図
7に示される如くに、前記短円筒状立上部35aにL形
断面を有する補強リング36’を外嵌してその上端を前
記短円筒状立上部35a及び弁体40の上端円筒部41
と共に溶接(溶接部49)して固定することが考えられ
ている。
【0005】しかしながら、前記のように補強リング3
6’を短円筒状立上部35aに外嵌固定した場合には、
前記断面L形内周部35L部分の変形、破損をある程度
は防止できるものの、今度は、ダイアフラム35の圧力
応動面部35bが上下動することによって、前記補強リ
ング36’における前記圧力応動面部35bに対接する
側の外周端縁角部36a’に前記圧力応動面部35bの
対応部分が直接干渉し、該部分に応力が集中して、損
傷、破損するおそれがあり、ダイアフラムの耐久性が損
なわれるという問題があった。
【0006】特に、図5に示すように冷凍サイクルに用
いられる場合には、ダイヤフラム35の圧力面(下面)
の圧力の方が高い圧力で弁体40が開弁するよう設定さ
れると、更に損傷や破損が生じやすくなる。
【0007】また、各部の寸法誤差、組立誤差等の累積
や溶接部(49、39)における歪等により、ダイアフ
ラム35に対して弁体40が多少は傾斜することが避け
られないが、このようにダイアフラム35に対して弁体
40が傾斜した状態で昇降せしめられると、前記と同様
に、前記補強リング36’における前記圧力応動面部3
5bに対接する側の外周端縁角部36a’に対する、前
記圧力応動面部35bの対応部分の当たり度合いが大き
くなり、該部分に応力が集中して、損傷、破損するおそ
れがあり、この場合もダイアフラムの耐久性が損なわれ
る。
【0008】本発明は、上述した如くの問題を解消すべ
くなされたもので、その目的とするところは、ダイアフ
ラムの損傷、破損を効果的に防止できて、耐久性を向上
させることのできる制御弁を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る制御弁は、基本的には、作用する圧力
に応動するダイアフラムと、このダイアフラムにより軸
方向に昇降駆動される弁体と、を備え、前記ダイアフラ
ムの圧力応動面部の中央に、前記弁体の上端部が挿入さ
れて溶接等により接合される短円筒状立上部が設けられ
るとともに、この短円筒状立上部にL形断面を有する補
強リングが外嵌固定されてなる。
【0010】そして、前記補強リングにおける前記圧力
応動面部に対接する側の外周端縁角部に、アール形状等
の丸みが付けられていることを特徴としている。
【0011】このように、補強リングの外周端縁角部に
アール形状等の丸みが付けられていることにより、ダイ
アフラムの圧力応動面部が上下動することによって、前
記補強リングにおける、前記丸みが付けられている外周
端縁角部に前記圧力応動面部の対応部分が当たっても、
その当たりが和らげられ、該部分に応力が集中しなくな
る。そのため、ダイアフラムの損傷、破損が効果的に防
がれ、その耐久性が向上する。
【0012】本発明の制御弁の他の態様では、前記補強
リングと前記ダイアフラムとの間に、前記補強リングよ
り大なる外径を有するワッシャが介挿される。
【0013】このようにワッシャを介挿することによっ
て、前記補強リングにおける前記圧力応動面部に対接す
る側の外周端縁角部に前記圧力応動面部の対応部分が直
接干渉するのが防止されるとともに、前記ワッシャがク
ッション材のように機能するので、ダイアフラムの対応
部分への応力集中が緩和され、ダイアフラムの損傷、破
損がより効果的に防がれ、耐久性が一層向上する。
【0014】また、本発明の他の好ましい態様では、前
記弁体が、前記ダイアフラムに固定されたダイアフラム
受け部と、弁口を開閉する弁軸部と、に分割されてい
て、前記ダイアフラム受け部と前記弁軸部とが自在継手
で接続される。
【0015】このようにされることにより、ダイアフラ
ムに対して弁体が傾斜した状態で昇降せしめられても、
弁体の傾斜が前記自在継手で吸収されるので、ダイアフ
ラムへの応力集中が緩和され、その損傷、破損がより効
果的に防がれ、耐久性が一層向上する。
【0016】本発明の更に他の態様では、前記ダイアフ
ラムの圧力作用面の反対側に密閉空間を形成し、この密
閉空間の内部に冷媒ガスと不凝縮ガスとを封入する。
【0017】これにより、不凝縮ガスの圧力分密閉空間
内の圧力が嵩上げされ、ダイヤフラム差圧が小さい状態
でも開弁できるので、ダイヤフラムの応力集中が緩和さ
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0019】図1は、本発明に係る制御弁の第1実施形
態が組み込まれた蒸気圧縮式冷凍サイクル100を示し
ている。この冷凍サイクル100は、二酸化炭素(CO
2 )を冷媒としており、冷媒を圧縮する圧縮機200、
該圧縮機200により圧縮された冷媒を冷却する放熱器
(ガスクーラ)300、冷媒を蒸発させる蒸発器40
0、アキュームレータ500、前記蒸発器400の出口
側の冷媒(アキュームレータ500からの気相冷媒)と
前記放熱器300の出口側の冷媒(前記制御弁10から
の冷媒)とで熱交換する熱交換機600、及び、前記放
熱器300と前記蒸発器400との間に配置された制御
弁10を備えて構成されている。
【0020】前記制御弁10は、弁本体12’とそれを
収容する弁ケース15とからなっていて、前記弁ケース
15は、ケース本体16とこの上部に螺着された蓋体1
7とで構成されており、その上部(蓋体17)には、前
記放熱器300からの冷媒が導入される冷媒入口21及
び冷媒導入室27が設けられ、その周側部には、前記冷
媒導入室27からの冷媒を前記熱交換器600に導出す
る導出口22及び前記熱交換器600において熱交換さ
れた冷媒が導入される導入口23が設けられている。ま
た、前記導入口23に導入された冷媒は、前記弁本体1
2に備えられる弁体40(後述)により開閉される弁口
(絞り部)55を有する冷媒通路28を通じて、前記ケ
ース本体16の下端部に設けられた冷媒出口24に導か
れ、この冷媒出口24から前記蒸発器400に導かれる
ようになっている。
【0021】一方、前記弁本体12は、前記冷媒導入室
27に配置された断面概略凸状の下面が開口した冷媒封
入ケース31を主構成部材とする感温部30を有してい
る。この感温部30は、前記冷媒封入ケース31の下面
開口が後述するダイアフラム35、弁体40、弁ホルダ
33等により封鎖されており、その内部密閉空間30S
には、封入管32を介して冷媒(CO2 )が、その温度
が0°Cでの飽和液密度から臨界点での飽和液密度に至
る範囲の密度で封入されており、前記冷媒導入室27に
導入された冷媒の温度に応じて前記密閉空間30Sの圧
力、つまり、前記ダイアフラム35に作用する圧力が変
化するようになっている。また、前記ダイアフラム35
を挟んで前記密閉空間30Sの反対側には、導圧通路5
6を通じて前記冷媒導入室27の圧力が導かれている。
【0022】前記ダイアフラム35は、図2に拡大図示
されている(上下動位置が半断面ずつ示されている)よ
うに、前記密閉空間30Sの圧力に応動する、凹部35
c付きの圧力応動面部35bを有し、この圧力応動面部
35bの中央に、弁体40の上端円筒部41が挿入され
てその上端が溶接(溶接部49)により接合される短円
筒状立上部35aが設けられている。また、前記圧力応
動面部35bにおける前記短円筒状立上部35aに連な
る内周部(中央付近)は、前記弁体40の前記上端円筒
部41の下方外周に突設された鍔状部42に乗せられて
おり、また、該圧力応動面部35bの外周には、筒状外
周部35dが略垂直下方に向けて折曲連設されており、
断面倒立L字状に連なる前記圧力応動面部35bの外周
端部と前記円筒状外周部35dとは、前記冷媒封入ケー
ス31の下端円形開口部と概略T字状断面を有する弁ホ
ルダ33の上辺を形成するダイアフラムサポート部33
aとに挟まれようにして封着され、それら三者の下端部
が溶接(溶接部39)により密封接合されている。
【0023】前記弁体40は、上から順に、上端円筒部
41、鍔状部42、大径弁軸部43、円錐面部44、小
径弁軸部45、及び、雄ねじ部46で構成されている。
【0024】前記弁ホルダ33は、前記ダイアフラムサ
ポート部33aの中央下側に、前記弁体40の大径部4
3が嵌挿される弁サポート部33bが連設されており、
この弁サポート部33bの外周が前記ケース本体16の
内部中央に螺着された段付き円筒状の弁受け具50のホ
ルダ受け部52に螺合せしめられている。
【0025】前記弁受け具50は、前記ホルダ受け部5
2の下方に、前記弁体40の小径弁軸部45が挿通せし
められて、その上方に位置する円錐面部44により開閉
される弁口(絞り部)55が形成された弁座壁53と、
前記ケース本体16の内部中央に螺着された雄ねじ部か
らなる組み付け部54と、が連設されている。
【0026】また、前記弁体40の下端雄ねじ部46に
は、調節ナット部材65が螺合せしめられており、この
調節ナット部材65と前記弁座壁53との間には、前記
弁体40を下降させる方向に付勢すべく、コイルばね6
0が縮装されている。なお、前記調節ナット部材65と
コイルばね60の下端との間にはばね受け62が挿入さ
れている。
【0027】したがって、かかる構成とされた制御弁1
0において、弁体40は、前記ダイアフラム35に作用
する前記密閉空間30S内外の差圧と前記コイルばね6
0の下向きの付勢力との合力に応じて昇降せしめられ、
該弁体40が上昇せしめられるときは、前記弁口55が
開かれる(開度が増大する)方向に変化して、前記冷媒
出口24から前記蒸発器400に導かれる冷媒量が増大
し、前記弁体40が下降せしめられるときは、前記弁口
55が閉じられる(開度が減少する)方向に変化して、
前記冷媒出口24から前記蒸発器400に導かれる冷媒
量が減少せしめられ、この弁体40の昇降動作によっ
て、前記放熱器300から前記蒸発器400に導かれる
冷媒の流量及び圧力が制御されることになる。
【0028】本実施形態の制御弁10では、ダイアフラ
ム35周辺部を拡大して示す図2を参照すればよくわか
るように、前記ダイアフラム35の断面L形内周部35
Lの変形、破損を防止すべく、前記ダイアフラム35の
短円筒状立上部35aにL形断面を有する補強リング3
6を外嵌してその上端を前記短円筒状立上部35a及び
弁体40の上端円筒部41と共に溶接(溶接部49)し
て接合固定している。
【0029】そして、前記補強リング36における前記
ダイアフラム35の圧力応動面部35bに対接する側
(下面側)の外周端縁角部36aに、アール形状等の丸
みが付けられている。この丸みは、例えば、前記補強リ
ング36のプレス成形による製造時に同時に形成された
ものである。
【0030】このように、補強リング36の外周端縁角
部36aにアール形状等の丸みが付けられていることに
より、ダイアフラム35の圧力応動面部35bが上下動
することによって、前記補強リング36における前記丸
みが付けられている外周端縁角部36aに前記圧力応動
面部35bの対応部分が当たっても、その当たりが和ら
げられ、該部分に応力が集中しなくなる。そのため、ダ
イアフラムの損傷、破損が効果的に防がれ、その耐久性
が向上する。
【0031】また、本例では、ダイヤフラム35の圧力
作用面(下面)とは反対側に密閉空間30Sが設けられ
ており、この密閉空間30S内にはCO2冷媒に加えて
窒素ガス等の不凝縮ガスが封入されている。窒素ガスの
分圧は0.5〜1.5MPa程度となっており、従っ
て、この窒素ガスの分圧分密閉空間内の圧力は嵩上げ去
れている。
【0032】そのため、ダイヤフラム35の差圧が小さ
い状態でも、開弁することができ、ダイヤフラム35の
応力集中が緩和できる。これによっても、耐久性の一層
の向上が図れる。
【0033】図3は、本発明に係る第2実施形態の制御
弁10のダイアフラム35周辺部を拡大して示す。本実
施形態では、前記補強リング36と前記ダイアフラム3
5との間に、前記補強リング36より大なる外径を有す
るワッシャ37が介挿されている。
【0034】このようにワッシャ37を介挿することに
よって、前記補強リング36における前記圧力応動面部
35bに対接する側の外周端縁角部36aに前記圧力応
動面部35bの対応部分が直接干渉するのが防止される
とともに、前記ワッシャ37がクッション材のように機
能するので、ダイアフラム35の対応部分への応力集中
が緩和され、ダイアフラム35の損傷、破損がより効果
的に防がれ、耐久性が一層向上する。
【0035】図4は、本発明に係る第3実施形態の制御
弁10のダイアフラム35及び弁体40の上部の周辺部
を拡大して示す。本実施形態では、前記弁体40が、前
記ダイアフラム35に固定されたダイアフラム受け部4
0A(上部大径弁軸部43A)と、弁口55を開閉する
弁軸部40B(下部大径弁軸部43B)と、に分割され
ていて、前記ダイアフラム受け部40Aと前記弁軸部4
0Bとが自在継手47で接続されている。自在継手47
は、前記弁軸部40Bに設けられた球状部47a、前記
ダイアフラム受け部40Aに設けられた、前記球状部4
7aが摺動可能に嵌合せしめられた嵌合穴47b、及び
前記球状部47の外周面に当接せしめられた抜け止め用
の環状かしめ部47cからなっている。
【0036】このようにダイアフラム受け部40Aと前
記弁軸部40Bとが自在継手47で接続されていること
により、ダイアフラム35に対して弁体40が傾斜した
状態で昇降せしめられても、弁体40の傾斜が前記自在
継手47で吸収されるので、ダイアフラム35への応力
集中が緩和され、その損傷、破損がより効果的に防が
れ、耐久性が一層向上する。
【0037】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明は、前記した実施形態に示される如くの、冷凍サイ
クルに組み込まれる圧力制御弁にのみ適用される訳では
なく、他の種々のダイアフラム駆動式の制御弁にも同様
に適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る制御弁は、補強リングの外周端縁角部にアール
形状等の丸みが付けられているので、ダイアフラムの圧
力応動面部が上下動することによって、前記補強リング
における、前記丸みが付けられている外周端縁角部に前
記圧力応動面部の対応部分が当たっても、その当たりが
和らげられ、該部分に応力が集中しなくなり、その結
果、ダイアフラムの損傷、破損が効果的に防がれ、その
耐久性が向上する。
【0039】また、前記補強リングと前記ダイアフラム
との間に、前記補強リングより大なる外径を有するワッ
シャを介挿することにより、前記補強リングにおける前
記圧力応動面部に対接する側の外周端縁角部に前記圧力
応動面部の対応部分が直接干渉するのが防止されるとと
もに、前記ワッシャがクッション材のように機能するの
で、ダイアフラムの対応部分への応力集中が緩和され、
ダイアフラムの損傷、破損がより効果的に防がれ、耐久
性が一層向上する。
【0040】さらに、弁体を、ダイアフラムに固定され
たダイアフラム受け部と、弁口を開閉する弁軸部と、に
分割構成し、前記ダイアフラム受け部と前記弁軸部とを
自在継手で接続するようにしたことにより、ダイアフラ
ムに対して弁体が傾斜した状態で昇降せしめられても、
弁体の傾斜が前記自在継手で吸収されるので、ダイアフ
ラムへの応力集中が緩和され、その損傷、破損がより効
果的に防がれ、耐久性が一層向上する。
【0041】さらに、ダイアフラムの圧力作用面の反対
側に密閉空間を形成し、この密閉空間の内部に冷媒ガス
と不凝縮ガスとを封入したことにより、不凝縮ガスの圧
力分密閉空間内の圧力が嵩上げされ、ダイヤフラム差圧
が小さい状態でも開弁できるので、ダイヤフラムの応力
集中を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の制御弁が組み込ま
れた冷凍サイクルを示す全体概略構成図。
【図2】図1に示される制御弁のダイアフラム周辺部を
拡大して示す断面図。
【図3】第2実施形態の制御弁のダイアフラム周辺部を
拡大して示す断面図。
【図4】第3実施形態の制御弁のダイアフラム及び弁体
の上部周辺部を拡大して示す断面図。
【図5】従来の制御弁の一例が組み込まれた冷凍サイク
ルを示す全体概略構成図。
【図6】図5に示される制御弁のダイアフラム周辺部を
拡大して示す断面図。
【図7】従来の制御弁の他の例のダイアフラム周辺部を
拡大して示す断面図。
【符号の説明】
10 制御弁 12 弁本体 30 感温部 30S 密閉空間 35 ダイアフラム 35a 短円筒状立上部 35b 圧力応動面部 36 補強リング 37 ワッシャ 40 弁体 40A ダイアフラム受け部 40B 弁軸部 47 自在継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊勢 貞武 東京都世田谷区等々力7丁目17番24号 株 式会社不二工機内 (72)発明者 登丸 真樹 東京都世田谷区等々力7丁目17番24号 株 式会社不二工機内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作用する圧力に応動するダイアフラム
    と、このダイアフラムにより軸方向に昇降駆動される弁
    体と、を備え、前記ダイアフラムの圧力応動面部の中央
    に、前記弁体の上端部が挿入されて溶接等により接合さ
    れる短円筒状立上部が設けられるとともに、この短円筒
    状立上部にL形断面を有する補強リングが外嵌固定され
    てなる制御弁において、 前記補強リングにおける前記圧力応動面部に対接する側
    の外周端縁角部に、アール形状等の丸みが付けられてい
    ることを特徴とする制御弁。
  2. 【請求項2】 作用する圧力に応動するダイアフラム
    と、このダイアフラムにより軸方向に昇降駆動される弁
    体と、を備え、前記ダイアフラムの圧力応動面部の中央
    に、前記弁体の上端部が挿入されて溶接等により接合さ
    れる短円筒状立上部が設けられるとともに、この短円筒
    状立上部にL形断面を有する補強リングが外嵌固定され
    てなる制御弁において、 前記補強リングと前記ダイアフラムとの間に、前記補強
    リングより大なる外径を有するワッシャが介挿されてい
    ることを特徴とする制御弁。
  3. 【請求項3】 作用する圧力に応動するダイアフラム
    と、このダイアフラムにより軸方向に昇降駆動される弁
    体と、を備え、前記ダイアフラムの圧力応動面部の中央
    に、前記弁体の上端部が挿入されて溶接等により接合さ
    れる短円筒状立上部が設けられるとともに、この短円筒
    状立上部にL形断面を有する補強リングが外嵌固定され
    てなる制御弁において、 前記弁体が、前記ダイアフラムに固定されたダイアフラ
    ム受け部と、弁口を開閉する弁軸部と、に分割されてい
    て、前記ダイアフラム受け部と前記弁軸部とが自在継手
    で接続されていることを特徴とする制御弁。
  4. 【請求項4】 作用する圧力に応動するダイアフラム
    と、このダイアフラムにより軸方向に昇降駆動される弁
    体と、を備え、前記ダイアフラムの圧力応動面部の中央
    に、前記弁体の上端部が挿入されて溶接等により接合さ
    れる短円筒状立上部が設けられるとともに、この短円筒
    状立上部にL形断面を有する補強リングが外嵌固定され
    てなる制御弁において、 前記ダイアフラムの圧力作用面の反対側に密閉空間を形
    成し、この密閉空間の内部に冷媒ガスと不凝縮ガスとを
    封入したことを特徴とする制御弁。
JP11983099A 1999-04-27 1999-04-27 制御弁 Expired - Fee Related JP3890810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11983099A JP3890810B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11983099A JP3890810B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 制御弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000310462A true JP2000310462A (ja) 2000-11-07
JP3890810B2 JP3890810B2 (ja) 2007-03-07

Family

ID=14771324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11983099A Expired - Fee Related JP3890810B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3890810B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156046A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Fuji Koki Corp 膨張弁
JP2005315444A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Fuji Koki Corp 逆止弁一体型圧力開閉弁
US7063304B2 (en) 2003-07-11 2006-06-20 Entegris, Inc. Extended stroke valve and diaphragm
JP2017156964A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 株式会社鷺宮製作所 容量調整弁
JP2019148340A (ja) * 2014-07-07 2019-09-05 国立大学法人 東京大学 バルブ、流体デバイス、流体制御方法及びバルブの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7063304B2 (en) 2003-07-11 2006-06-20 Entegris, Inc. Extended stroke valve and diaphragm
JP2005156046A (ja) * 2003-11-27 2005-06-16 Fuji Koki Corp 膨張弁
JP2005315444A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Fuji Koki Corp 逆止弁一体型圧力開閉弁
JP2019148340A (ja) * 2014-07-07 2019-09-05 国立大学法人 東京大学 バルブ、流体デバイス、流体制御方法及びバルブの製造方法
JP2017156964A (ja) * 2016-03-01 2017-09-07 株式会社鷺宮製作所 容量調整弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP3890810B2 (ja) 2007-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100346149B1 (ko) 온도팽창밸브
US5228619A (en) Thermal expansion valve
KR100361064B1 (ko) 제어기
JPH05256539A (ja) 温度膨脹弁の製造方法
EP0971184B1 (en) Pressure control valve
JP4162839B2 (ja) 温度式膨張弁
JP2001082835A (ja) 圧力制御弁
US6427243B2 (en) Thermal expansion valve
JP3995828B2 (ja) 温度膨張弁
KR100196729B1 (ko) 온도식 팽창 밸브
US6105928A (en) Pressure adjusting valve for variable capacity compressors
JP2000310462A (ja) 制御弁
KR100706971B1 (ko) 온도 팽창 밸브
JP2002054860A (ja) 温度式膨張弁
JP4069548B2 (ja) 制御弁
US6394360B2 (en) Expansion valve
JP2006266568A (ja) 膨張弁
JP4484656B2 (ja) 感温制御弁および冷凍サイクル装置
JP3987983B2 (ja) 温度式膨張弁
JP2000120551A (ja) 可変容量型圧縮機用の圧力調整弁
JP2001241812A (ja) 膨張弁
EP1061257B1 (en) Regulating valve for variable displacement swash plate compressor and its assembly method
JPH0979703A (ja) 温度式膨張弁
JP2001171337A (ja) 温度膨張弁
JPH11294905A (ja) 温度式膨張弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131215

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees