JP4484656B2 - 感温制御弁および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、冷凍サイクル装置に用いられる感温制御弁および冷凍サイクル装置に関し、特に、冷媒としてC02 等を使用する超高圧冷媒蒸気圧縮サイクル装置において循環冷媒流量を制御する温度膨張弁や過冷却度制御弁等として用いられる感温制御弁および冷凍サイクル装置に関するものである。
空気調和装置等の冷凍サイクル装置に用いられる膨張弁として、吸熱・熱交換器(蒸発器)を出る冷媒ガスの過熱度の変化を感温筒によって感知し、吸熱・熱交換器に入る冷媒の流量を調節して過熱度を一定に保つ温度膨張弁(感温膨張弁)が知られている(例えば、特許文献1)。
フロン系の従来冷媒(例えば、R134a)による冷凍サイクル装置に使用される温度膨張弁の設計圧力は、2MPa程度である。しかし、C02 (例えば、R744)のような超高圧冷媒による冷凍サイクル装置に使用される温度膨張弁の設計圧力は、14MPaと、非常に高い設計圧力を要求される。
温度膨張弁に組み込まれるダイヤフラムやベローズによる感圧素子も、この設計圧力に耐える必要性がある。
ダイヤフラムの設計は、下式で計算される。
応力:σ≒(P×a2 /t2
変位:w≒(3P×a4 /E/t3 /f(q))×(1−f(ρ,q))
ただし、
P:設計圧力
a:ダイヤフラムの有効半径(一定)
ρ:当金部材のダイヤフラム有効半径(a)に対する半径比率(一定)
t:ダイヤフラムの板厚
E:ダイヤフラムのヤング率(一定)
q:ダイヤフラムの形状係数(一定)
ここで、従来冷媒と超高圧冷媒の設計圧力から、強度・応力(σ)計算を行うと、超高圧冷媒で使用可能なダイヤフラムの板厚tは、従来冷媒での板厚の約2.6倍が必要となる。この板厚で製作したダイヤフラムの場合、ダイヤフラム変位量(w)は、従来冷媒に対応した温度膨張弁の変位量の約38%となる。
変位量が少ない温度膨張弁において、所要流量(弁開度)を得るためには、弁口径(弁ポートの内径)を大きく(2.6倍)するか、弁体の接触角度を鈍角化して対応することで可能である。しかし、このような対応では、流体圧の影響が大きくなり、実用上(耐弁漏れ等)の弁接触角度での設計ができないことがある。
つまり、充分な設計強度を確保して設計すると、感圧素子の作動(変位)は、微少な弁開度量しか確保できない。更に、従来型温度膨張弁においても問題であった弁リフト特性(傾き)を変更する場合、感圧素子(ダイヤフラム)の径を変更する必要が生じ、再設計と再評価が必要となり、部品を共通化できない弊害も生じる。
特開平5−45026号公報
この発明が解決しようとする課題は、温度膨張弁等の感温制御弁において、弁リフト特性の自由度が高く、耐超高圧冷媒に対応可能にすることである。
この発明による感温制御弁は、感知温度の変化を変位に変換し、感知温度の上昇に応じて弁体を弁開方向に付勢する感温感圧素子と、前記弁体を弁閉方向に付勢する設定ばねとを有し、前記弁体の弁開度に応じて実効開口面積を変化する弁ポートを流れる流体の流量を制御する感温制御弁において、前記感温感圧素子と前記弁体との間に変位伝達ばね部材が設けられ、前記感温感圧素子の変位が前記変位伝達ばね部材を介して前記弁体に伝達され、前記感温感圧素子は、ダイヤフラムを含み、前記ダイヤフラムの両側に当該ダイヤフラムによって区切られた第1圧力室と第2圧力室を画定し、感知温度の変化を圧力変化に変換する感温筒がキャピラリチューブによって前記第1圧力室に圧力伝達関係で接続され、前記第2圧力室に均圧通路によって前記弁ポートより出口側の圧力が導入される
この発明による感温制御弁は、感知温度の変化を変位に変換し、感知温度の上昇に応じて弁体を弁開方向に付勢する感温感圧素子と、前記弁体を弁閉方向に付勢する設定ばねとを有し、前記弁体の弁開度に応じて実効開口面積を変化する弁ポートを流れる流体の流量を制御する感温制御弁において、前記感温感圧素子と前記弁体との間に変位伝達ばね部材が設けられ、前記感温感圧素子の変位が前記変位伝達ばね部材を介して前記弁体に伝達され、前記感温感圧素子は、ダイヤフラムを含み、前記ダイヤフラムの両側に当該ダイヤフラムによって区切られた第1圧力室と第2圧力室を画定し、感知温度の変化を圧力変化に変換する感温筒がキャピラリチューブによって前記第1圧力室に圧力伝達関係で接続され、前記第2圧力室に均圧通路によって前記弁ポートより入口側の圧力が導入される
この発明による感温制御弁は、感知温度の変化を変位に変換し、感知温度の上昇に応じて弁体を弁開方向に付勢する感温感圧素子と、前記弁体を弁閉方向に付勢する設定ばねとを有し、前記弁体の弁開度に応じて実効開口面積を変化する弁ポートを流れる流体の流量を制御する感温制御弁において、前記感温感圧素子と前記弁体との間に変位伝達ばね部材が設けられ、前記感温感圧素子の変位が前記変位伝達ばね部材を介して前記弁体に伝達され、前記感温感圧素子は、ダイヤフラムを含み、前記ダイヤフラムの両側に当該ダイヤフラムによって区切られた第1圧力室と第2圧力室を画定し、弁ハウジングに形成された流体貫流通路を流れる流体の温度が前記第1圧力室に伝導伝達される
この発明による感温制御弁は、好ましくは、前記変位伝達ばね部材は、前記感温感圧素子と当該感温感圧素子の変位を前記弁体に伝える連結棒の間に挟まれた圧縮コイルばねである。
この発明による感温制御弁は、好ましくは、前記感温感圧素子の感知温度上昇による変位に対抗する方向のばね力を生じる対抗ばねを有する。
この発明による冷凍サイクルは、圧縮機と、排熱・熱交換器と、吸熱・熱交換器とを有し、前記圧縮機の吐出側に前記排熱・熱交換器の入口側が、前記圧縮機の吸入側に前記吸熱・熱交換器の出口側が各々冷媒通路によって接続され、前記排熱・熱交換器の出口側と前記吸熱・熱交換器の入口側とを接続する冷媒通路の途中に、請求項1、4または5の何れか1項記載の感温制御弁が感温膨張弁として設けられ、当該感温制御弁の感温感圧素子が前記吸熱・熱交換器の出口側の冷媒温度に感応する。
この発明による冷凍サイクルは、圧縮機と、排熱・熱交換器と、吸熱・熱交換器とを有し、前記圧縮機の吐出側に前記排熱・熱交換器の入口側が、前記圧縮機の吸入側に前記吸熱・熱交換器の出口側が各々冷媒通路によって接続され、前記排熱・熱交換器の出口側と前記吸熱・熱交換器の入口側とが冷媒通路に接続され、前記吸熱・熱交換器のハウジングに請求項3〜5の何れか1項記載の感温制御弁が感温膨張弁として埋め込み装着され、当該感温制御弁の弁ハウジングに形成された流体貫流通路が、前記圧縮機の吸入側と前記吸熱・熱交換器の出口側とを接続する冷媒通路の一部をなしている。
この発明による感温制御弁は、感温感圧素子の変位を、圧縮コイルばね等による変位伝達ばね部材を介して弁体に伝達し、感温感圧素子の動作を変位伝達ばね部材の組合わせにおいて、所要の弁動作特性を得ることができる。
つまり、設定ばねと変位伝達ばね部材のばね定数の比率を設定することで、弁リフト特性(傾き)、例えば、膨張弁としての弁開度特性を変えることができ、感温感圧素子の強度・耐久性を充分に確保した上で、自由度のある感温制御弁が得られる。
さらには、対抗ばねの荷重、ばね定数を設定することで、上述の効果を増大させることや封入特性の自由度を大きくすることが可能となる。
この発明による感温制御弁は、C02 のような超高圧冷媒による冷凍サイクル装置において、高耐圧用の温度膨張弁や過冷却制御弁として用いることができる。
この発明による感温制御弁の実施形態1を、図1〜図3を参照して説明する。
図1に示されているように、実施形態1の感温制御弁は、全体を符号10で示している。感温制御弁10は、鋳造あるいは鍛造成形品による弁ハウジング11を有する。弁ハウジング11は、入口ポート12に連通している下側の入口側弁室13と、出口ポート14に連通している上側の出口側弁室15と、入口側弁室13と出口側弁室15との間にあって両弁室を連通接続する弁ポート16を有する。
入口側弁室13にはボール弁体17が配置されている。ボール弁体17は、弁ポート16と同心配置で、弁ポート16に接近する上昇移動により、弁ポート16の実効開口面積を減少し、それとは反対に、弁ポート16より離間する降下移動により、弁ポート16の実効開口面積を増大し、上下動位置により決まる弁開度に応じて弁ポート16の実効開口面積を変化させ、弁ポート16を流れる流体、つまり、入口ポート12より出口ポート14へ流れる流体の流量を調整する。
入口側弁室13にはねじ部18によって弁ハウジング11にねじ止めされて取付位置調整可能なアジャスタブルばね受け部材19が設けられている。アジャスタブルばね受け部材19と、ボール弁体17に係合したボール受け部材20との間に、圧縮コイルばねによる設定ばね21が設けられている。設定ばね21は、ボール弁体17を弁閉方向(上昇方向)に付勢している。設定ばね21がボール弁体17に及ぼす弁閉方向のばね力は、アジャスタブルばね受け部材19によって調節可能である。
弁ハウジング11の上部には、感温感圧素子をなすダイヤフラム装置22が取り付けられている。ダイヤフラム装置22は、弁ハウジング11に気密固定されたフランジ付き円筒部材による下蓋部材23と、下蓋部材23の上部のフランジ部24上に重ねられて気密に溶接された円盤状の上蓋部材26と、下蓋部材23のフランジ部24と上蓋部材26との間に挟まれて気密溶接され、結合金具25によって共締めされて感圧部をなす金属製のダイヤフラム27とを有する。
ダイヤフラム装置22は、図2に示されているように、ダイヤフラム27の両側にダイヤフラム27によって区切られた第1圧力室28と第2圧力室29を有する。第1圧力室28はダイヤフラム27の上側に上蓋部材26との間に画定されている。第2圧力室29はダイヤフラム27の下側に下蓋部材23と弁ハウジング11とにより画定されている。
図1に示されているように、弁ハウジング11の上部には出口側弁室15と第2圧力室29とを連通する貫通孔30が穿設されている。貫通孔30には連結棒31が軸線方向(上下方向)に移動可能に嵌合している。連結棒31は、貫通孔30に嵌合して弁ハウジング11より支持され、下端側が出口側弁室15を横切り、弁ポート16を通過し、下端部31Aにてボール弁体17に、ボール受け部材20と対向する形態で当接している。
連結棒31の上端部31Bは、第2圧力室29内、つまり、下蓋部材23内にあり、上端部31Bには、下側のばね受け部材32が係合している。また、第2圧力室29内には上側のばね受け部材をなす当金部材33が設けられている。ばね受け部材32と当金部材33との間には、図2に示されているように、圧縮コイルばねによる変位伝達ばね34が挟まれている。変位伝達ばね34は、ばね力によって連結棒31を下方向(弁開方向)に付勢すると共に、当金部材33をダイヤフラム27の下面に押し付け、ダイヤフラム27の変位を、図1に示すばね受け部材32及び連結棒31を介してボール弁体17に伝達する。
なお、当金部材33とダイヤフラム27とは、図1のA部を拡大した図3に示されているように、当金部材33の中心部に形成された凹部33Aとダイヤフラム27の中心部に形成された凸部27Aとの係合によって中心合わせされている。また、当金部材33は、外周部33Bが下蓋部材23のフランジ部24に当接することにより、ダイヤフラム27と共に最大降下位置を設定されている。
図1に示されているように、上蓋部材26にはキャピラリチューブ35の一端が取り付けられている。キャピラリチューブ35の他端には感温部としての感温筒36が接続されている。感温筒36は感知温度の変化を圧力変化するものであり、感温(封入)方式としては、液チャージ、ガスチャージ、吸着(C)チャージや、S(ガスチャージ+不活性ガス)チャージ等がある。感温筒36の感知温度に相関の圧力Pbはキャピラリチューブ35によって第1圧力室28に導入される。換言すると、感知温度の変化を圧力変化に変換する感温筒36がキャピラリチューブ35によって第1圧力室28に圧力伝達関係で接続されている。
また、弁ハウジング11には、第2圧力室29と出口側弁室15とを連通する均圧通路37が形成され、均圧通路37によって第2圧力室29に出口側の圧力Peが導入される。
さらに、弁ハウジング11と当金部材33との間には、圧縮コイルばねによる対抗ばね38が挟まれている。対抗ばね38は、感知温度上昇による第1圧力室28の圧力Pbの増大に伴うダイヤフラム27の下向きの変位に対抗する方向(上向き)のばね力をダイヤフラム27に与える。
この感温制御弁10では、ダイヤフラム27に作用する第1圧力室28の圧力と第2圧力室29の圧力との差圧による荷重と、変位伝達ばね34と対抗ばね38のばね荷重及び設定ばね21の荷重との平衡関係によって、図2に例示されているように、ダイヤフラム27が上下方向に変位し、このダイヤフラム27の上下方向の変位が、変位伝達ばね34によって連結棒31、ボール弁体17に伝達される。
これにより、変位伝達ばね34のばね荷重Wuと設定ばね21のばね荷重Wsとの平衡関係により、ボール弁体17の上下動位置が決まり、この上下動位置により決まる弁開度に応じて弁ポート16の実効開口面積が決まり、弁ポート16を流れる流体、つまり、入口ポート12より出口ポート14へ流れる流体の流量が調整される。
この結果、変位伝達ばね34のばね定数Kuと設定ばね21のばね定数Ksに相関した作動量の関係が成立する。Ku>Ksであると、ダイヤフラム27の変位量よりもボール弁体17の移動量が大になる。たとえば、Ku=2・Ksであると、ダイヤフラム変位量が0.5mmであるに対し、弁移動量は1.0mmとなる。Ku=Ksであれば、ダイヤフラム27の変位量とボール弁体17の移動量が同じになり、Ku<Ksであれば、ダイヤフラム27の変位量よりもボール弁体17の移動量が小さくなり、たとえば、Ku=Ks/2であると、ダイヤフラム変位量0.5mmであるのに対し、弁移動量0.25mmとなる。
このように、変位伝達ばね34と設定ばね21のばね定数(Ku,Ks)の比率を設定することにより、弁リフト特性(傾き)を変えることができる。これにより、ダイヤフラム27の強度・耐久性を充分に確保した上で、弁リフト特性について自由度のある感温制御弁が得られる。
さらには、対抗ばね38の荷重やばね定数を設定することにより、上記効果を増大させることや、感温筒36の封入特性の自由度を大きくすることが可能となる。
この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を、図4を参照して説明する。
この実施形態による冷凍サイクル装置は、圧縮機101と、凝縮器、ガスクーラと呼ばれる排熱・熱交換器102と、蒸発器と呼ばれる吸熱・熱交換器103とを有する。圧縮機101の吐出側101Aには冷媒通路104によって排熱・熱交換器102の入口側が連通接続され、圧縮機101の吸入側101Bには冷媒通路105によって吸熱・熱交換器103の出口側が連通接続されている。
排熱・熱交換器102の出口側と吸熱・熱交換器103の入口側とは冷媒通路106によって連通接続されている。冷媒通路106の途中には、上述の実施形態による感温制御弁10が感温膨張弁として設けられている。感温制御弁10の感温筒36は、吸熱・熱交換器103の出口側の冷媒温度に感応する配置になっている。
感温制御弁10を感温膨張弁として用いたR744(C02 )蒸気圧縮サイクルのモリエル線図を図5に示す。また。図6は、R744冷媒と従来型冷媒(R134a)との比較を含めた温度膨張弁の基本動作を示している。なお、図6は、感温筒36に装置冷媒と同じ冷媒(C02 又はR134a)をガスチャージした場合の基本動作特性を示している。R744冷媒の過熱度SHは、設定静止過熱度SSH+作動過熱度SHCである。図6より、従来型冷媒134aと超高圧冷媒C02 (R744)とで、膨張弁への印加圧力状態が著しく異なることが理解できる。
R744冷媒による場合の感温制御弁(感温膨張弁)10の動作を、図7を参照して説明する。図7は、ダイヤフラム27の有効面積を3.5cm2 とした場合のつり合い・作動状態を示している。
図7において、Wf0はダイヤフラム27の中立点(弁開点=リフト”0”)の発生荷重を、Wfはダイヤフラム27が変位した時の発生荷重を、対抗ばね38のばね荷重Wr0は、ダイヤフラム27の中立点の発生荷重Wf0を補正する。対抗ばね38のばね定数は、ダイヤフラム27のばね定数から設定する。
Wf0=Wr0+Wu0
図7では、弁開点において、変位伝達ばね34のばね荷重Wu0と設定ばね21のばね荷重Ws0を同荷重としているが、設定ばね荷重を変えることで、ボール弁17の動作点(リフト”0”)での過熱度を変更することができる。
ここで、変位伝達ばね34のばね荷重Wuと設定ばね21のばね荷重Wsがバランスすることが条件と成り、両ばねのばね定数(Ku,Ks)に相関した動作量の関係が成立し、変位伝達ばね34が弁リフト特性(傾き)を決定する一要素をなす。尚、変位伝達ばね34のばね荷重Wuの変化は、ダイヤフラム27の移動(変位)に伴うものである。
対抗ばね38は、設定過熱度の基本圧力差(=荷重)バランスと弁リフト特性(傾き)の一次補正を行う。対抗ばね38は、設計によっては、設置しなくてもよく、必須ではない。
つぎに、この発明による感温制御弁の実施形態2と、この実施形態による感温制御弁を感温膨張弁として組み込まれた冷凍サイクル装置とを、図8を参照して説明する。
実施形態2の感温制御弁は、全体を符号40で示している。感温制御弁40は、吸熱・熱交換器103のハウジング107に形成された弁受け入れ孔108内に埋め込み装着され、蓋部材72と共に止め輪109によって抜け止めされ、カセット型の感温膨張弁をなしている。また、弁受け入れ孔108内に入れられた感温制御弁40の各部において、Oリング111、112によって気密シールされている。
感温制御弁40は、プレス成形品による弁ハウジング41を有する。弁ハウジング41には、入口ポート42、出口ポート43、流体貫流通路用開口44、45が形成されている。弁ハウジング41内には弁ポート46を穿けられた弁座部材47と支持部材50とが固定装着されている。
弁座部材47は、弁ハウジング41内において、弁受け入れ孔108の底部と共に、入口ポート42を含む入口側弁室48を画定している。また、弁座部材47は、弁ハウジング41内において、支持部材50との間に、出口ポート43を含む出口側弁室49を画定している。
入口側弁室48にはボール弁体51が配置されている。ボール弁体51は、弁ポート46と同心配置で、弁ポート46に接近する上昇移動により、弁ポート46の実効開口面積を減少し、それとは反対に、弁ポート46より離間する降下移動により、弁ポート46の実効開口面積を増大し、上下動位置により決まる弁開度に応じて弁ポート46の実効開口面積を変化させ、弁ポート46を流れる流体、つまり、入口ポート42より出口ポート43へ流れる流体の流量を調整する。
入口側弁室48にはねじ部52によって弁ハウジング41にねじ止めされて取付位置調整可能なアジャスタブルばね受け部材53が設けられている。アジャスタブルばね受け部材53と、ボール弁体51に係合したボール受け部材63との間に、圧縮コイルばねによる設定ばね54が設けられている。設定ばね54は、ボール弁体51を弁閉方向(上昇方向)に付勢している。設定ばね54がボール弁体51に及ぼす弁閉方向のばね力は、アジャスタブルばね受け部材53によって調節可能である。
弁ハウジング41の上部には、感温感圧素子をなすダイヤフラム装置55が取り付けられている。ダイヤフラム装置55は、弁ハウジング41の上部に一体形成されたフランジ状の下蓋部材56と、下蓋部材56上に重ねられて気密に溶接された円盤状の上蓋部材57と、下蓋部材56と上蓋部材57との間に挟まれて気密溶接されて感圧部をなす金属製のダイヤフラム58とを有する。
また、弁受け入れ孔108には上蓋部材57上に被せられる蓋部材72が挿入されている。蓋部材72は、Oリング73によって気密シールされている。
ダイヤフラム装置55は、ダイヤフラム58の両側にダイヤフラム58によって区切られた第1圧力室59と第2圧力室60を有する。第1圧力室59はダイヤフラム58の上側に上蓋部材57との間に画定されている。第2圧力室60はダイヤフラム58の下側に弁ハウジング41および支持部材50により画定されている。第2圧力室60の下側は、流体貫流通路用開口44、45を含み、流体貫流通路を兼ねている。
支持部材50には貫通孔61が穿設されている。貫通孔61には連結棒62が軸線方向(上下方向)に移動可能に嵌合している。連結棒62は、貫通孔61に嵌合して支持部材50より支持され、下端側が出口側弁室49を横切り、弁ポート46を通過し、下端部62Aにてボール弁体51に、ボール受け部材63と対向する形態で当接している。
連結棒62の上端部62Bは、第2圧力室60内にあり、上端部62Bには、下側のばね受け部材64が係合している。また、第2圧力室60内には上側のばね受け部材をなす当金部材65が設けられている。ばね受け部材64と当金部材65との間には、圧縮コイルばねによる変位伝達ばね66が挟まれている。変位伝達ばね66は、ばね力によって連結棒62を下方向(弁開方向)に付勢すると共に、当金部材65をダイヤフラム58の下面に押し付け、ダイヤフラム58の変位をボール弁体51に伝達する。
なお、当金部材65は、弁ハウジング41に形成されたストッパ片67に当接することにより、ダイヤフラム58と共に最大降下位置を設定される。また、支持部材50には、出口側弁室49と第2圧力室60との気密シールを行うOリング71が取り付けられている。
第1圧力室59には、ピン68によって塞がれたガス注入口69より、装置冷媒と同じ冷媒(C02 )が注封入され、第1圧力室59が感知温度の変化を圧力変化する感温部をなしている。
流体貫流通路用開口44より流体貫流通路を兼ねている第2圧力室60を通り、流体貫流通路用開口45へ流れる冷媒の温度が伝導によって第1圧力室59に伝導伝達される。流体貫流通路用開口44、45は、吸熱・熱交換器103のハウジング107に形成された内部通路114、115と連通し、流体貫流通路を兼ねている第2圧力室60は、圧縮機101の吸入側101Bと吸熱・熱交換器103の出口側とを接続する冷媒通路105の一部をなしている。これにより、第1圧力室59は吸熱・熱交換器103の出口側の冷媒温度に感応する。
さらに、支持部材50と当金部材65との間には、圧縮コイルばねによる対抗ばね70が挟まれている。対抗ばね70は、感知温度上昇による第1圧力室59の圧力Pbの増大に伴うダイヤフラム58の下向きの変位に対抗する方向(上向き)のばね力をダイヤフラム58に与える。
なお、感温制御弁40の入口ポート42は吸熱・熱交換器103のハウジング107に形成された内部通路116によって排熱・熱交換器102の出口側に連通接続され、出口ポート43を吸熱・熱交換器103のハウジング107に形成された内部通路117によって吸熱・熱交換器103の入口側に連通接続されている。
この感温制御弁40では、ダイヤフラム58に作用する第1圧力室59の圧力と第2圧力室60の圧力との差圧による荷重と、変位伝達ばね66、対抗ばね70及び設定ばね54のばね荷重との平衡関係によって、ダイヤフラム58が上下方向に変位し、このダイヤフラム58の上下方向の変位が、変位伝達ばね66によって連結棒62、ボール弁体51に伝達される。
これにより、この実施形態でも、変位伝達ばね66のばね荷重Wuと設定ばね54のばね荷重Wsとの平衡関係により、ボール弁体51の上下動位置が決まり、この上下動位置により決まる弁開度に応じて弁ポート46の実効開口面積が決まり、弁ポート46を流れる流体、つまり、入口ポート42より出口ポート43へ流れる流体の流量が調整される。
この結果、変位伝達ばね66のばね定数Kuと設定ばね54のばね定数Ksに相関した作動量の関係が成立する。Ku>Ksであると、ダイヤフラム58の変位量よりもボール弁体51の移動量が大になり、Ku=Ksであれば、ダイヤフラム58の変位量とボール弁体51の移動量が同じになり、Ku<Ksであれば、ダイヤフラム58の変位量よりもボール弁体51の移動量が小さくなる。
このように、この実施形態でも、変位伝達ばね66と設定ばね54のばね定数(Ku,Ks)の比率を設定することにより、弁リフト特性(傾き)を変えることができる。これにより、ダイヤフラム58の強度・耐久性を充分に確保した上で、弁リフト特性について自由度のある感温制御弁が得られる。
さらには、対抗ばね70の荷重やばね定数を設定することにより、上記効果を増大させることが可能となる。
このカセット型の感温制御弁40では、冷媒回路内に感温感圧部であるダイヤフラム装置55を没するにより、同部の耐圧的な強度を低く(差圧)設計でき、コスト低減、外部漏れ信頼性や感温(実温感知)性能が向上する。
この発明による感温制御弁の実施形態3を、図9を参照して説明する。
実施形態3の感温制御弁は、全体を符号210で示している。感温制御弁210は、鋳造あるいは鍛造成形品による弁ハウジング211を有する。弁ハウジング211は、入口ポート212に連通している上側の入口側弁室213と、出口ポート214に連通している下側の出口側弁室215と、入口側弁室213と出口側弁室215との間にあって両弁室を連通接続する弁ポート216を有する。
入口側弁室213にはボール弁体217が配置されている。ボール弁体217は、弁ポート216と同心配置で、弁ポート216に接近する降下移動により、弁ポート216の実効開口面積を減少し、それとは反対に、弁ポート216より離間する上昇移動により、弁ポート216の実効開口面積を増大し、上下動位置により決まる弁開度に応じて弁ポート216の実効開口面積を変化させ、弁ポート216を流れる流体、つまり、入口ポート212より出口ポート214へ流れる流体の流量を調整する。
出口側弁室215にはねじ部218によって弁ハウジング211にねじ止めされて取付位置調整可能なアジャスタブルばね受け部材219が設けられている。アジャスタブルばね受け部材219とボール弁体217に係合したボール受け部材220との間に、圧縮コイルばねによる設定ばね221が設けられている。設定ばね221は、ボール弁体217を弁開方向(上昇方向)に付勢している。設定ばね221がボール弁体217に及ぼす弁開方向のばね力は、アジャスタブルばね受け部材219によって調節可能である。
弁ハウジング211の上部には、感温感圧素子をなすダイヤフラム装置222が取り付けられている。ダイヤフラム装置222は、弁ハウジング211に気密固定されたフランジ付き円筒部材による下蓋部材223と、下蓋部材223の上部のフランジ部224上に重ねられて気密に溶接された円盤状の上蓋部材226と、下蓋部材223のフランジ部224と上蓋部材226との間に挟まれて気密溶接され、結合金具225によって共締めされて感圧部をなす金属製のダイヤフラム227とを有する。
ダイヤフラム装置222は、ダイヤフラム227の両側にダイヤフラム227によって区切られた第1圧力室228と第2圧力室229を有する。第1圧力室228はダイヤフラム227の上側に上蓋部材226との間に画定されている。第2圧力室229はダイヤフラム227の下側に下蓋部材223と弁ハウジング211とにより画定されている。
弁ハウジング211の上部には入口側弁室213と第2圧力室229とを連通する貫通孔230が穿設されている。貫通孔230には連結棒231が軸線方向(上下方向)に移動可能に嵌合している。連結棒231は、貫通孔230に嵌合して弁ハウジング211より支持され、下端部231Aが入口側弁室213内にて、ボール受け部材220と対向する形態でボール弁体217に当接している。
連結棒231の上端部231Bは、第2圧力室229内、つまり、下蓋部材223内にあり、上端部231Bには、下側のばね受け部材232が係合している。また、第2圧力室229内には上側のばね受け部材をなす当金部材233が設けられている。ばね受け部材232と当金部材233との間には、圧縮コイルばねによる変位伝達ばね234が挟まれている。変位伝達ばね234は、ばね力によって連結棒231を下方向(弁閉方向)に付勢すると共に、当金部材233をダイヤフラム227の下面に押し付け、ダイヤフラム227の変位を、ばね受け部材232及び連結棒231を介してボール弁体217に伝達する。
なお、当金部材233とダイヤフラム227とは、当金部材233の中心部に形成された凹部233Aとダイヤフラム227の中心部に形成された凸部227Aとの係合によって中心合わせされている。また、当金部材233は、外周部233Bが下蓋部材223のフランジ部224に当接することにより、ダイヤフラム227と共に最大降下位置を設定されている。
上蓋部材226にはキャピラリチューブ235の一端が取り付けられている。キャピラリチューブ235の他端には感温部としての感温筒236が接続されている。感温筒236は感知温度の変化を圧力変化するものであり、感温(封入)方式としては、液チャージ、ガスチャージ、吸着(C)チャージや、S(ガスチャージ+N2 )チャージ等がある。感温筒236の感知温度に相関の圧力はキャピラリチューブ235によって第1圧力室228に導入される。換言すると、感知温度の変化を圧力変化に変換する感温筒236がキャピラリチューブ235によって第1圧力室228に圧力伝達関係で接続されている。
また、弁ハウジング211には、第2圧力室229と入口側弁室213とを連通する均圧通路237が形成され、均圧通路237によって第2圧力室229に入口側の圧力が導入される。
さらに、弁ハウジング211と当金部材233との間には、圧縮コイルばねによる対抗ばね238が挟まれている。対抗ばね238は、感知温度上昇による第1圧力室228の圧力の増大に伴うダイヤフラム227の下向きの変位に対抗する方向(上向き)のばね力をダイヤフラム227に与える。
この感温制御弁210では、ダイヤフラム227に作用する第1圧力室228の圧力と第2圧力室229の圧力との差圧による荷重と、変位伝達ばね234、対抗ばね238及び設定ばね221のばね荷重との平衡関係によってダイヤフラム227が上下方向に変位し、このダイヤフラム227の上下方向の変位が、変位伝達ばね234によって連結棒231、ボール弁体217に伝達される。
これにより、変位伝達ばね234のばね荷重Wuと設定ばね221のばね荷重Wsとの平衡関係により、ボール弁体217の上下動位置が決まり、この上下動位置により決まる弁開度に応じて弁ポート216の実効開口面積が決まり、弁ポート216を流れる流体、つまり、入口ポート212より出口ポート214へ流れる流体の流量が調整される。
この結果、変位伝達ばね234のばね定数Kuと設定ばね221のばね定数Ksに相関した作動量の関係が成立する。Ku>Ksであると、ダイヤフラム227の変位量よりもボール弁体217の移動量が大になり、Ku=Ksであれば、ダイヤフラム227の変位量とボール弁体217の移動量が同じになり、Ku<Ksであれば、ダイヤフラム227の変位量よりもボール弁体217の移動量が小さくなる。
このように、この実施形態でも、変位伝達ばね234と設定ばね221のばね定数(Ku,Ks)の比率を設定することにより、弁リフト特性(傾き)を変えることができる。これにより、ダイヤフラム227の強度・耐久性を充分に確保した上で、弁リフト特性について自由度のある感温制御弁が得られる。
さらには、対抗ばね238の荷重やばね定数を設定することにより、上記効果を増大させることや、感温筒236の封入特性の自由度を大きくすることが可能となる。
この実施形態による感温制御弁210は、入口ポート212を排熱・熱交換器の出口側に、出口ポート214を吸熱・熱交換器の入口側に接続し、排熱・熱交換器の出口側の冷媒温度に感応するように感温筒236を配置することにより、C02 用過冷却度制御弁として使用することができる。
この発明による感温制御弁の実施形態1を示す断面図である。 実施形態1による感温制御弁の全開状態を示す要部の拡大断面図である。 図1のA部分の拡大断面図である。 この発明による冷凍サイクル装置の一つの実施形態を示す構成図である。 感温制御弁を感温膨張弁として用いたR744(C02 )蒸気圧縮サイクルのモリエル線図である。 R744冷媒と従来型冷媒(R134a)との比較を含めた温度膨張弁の基本作動を示すグラフである。 この発明による感温制御弁の作動特性を示すグラフである。 この発明による感温制御弁の実施形態2と、この実施形態による感温制御弁を感温膨張弁として組み込まれた冷凍サイクル装置を示す図である。 この発明による感温制御弁の実施形態3を示す断面図である。
符号の説明
10、40、210 感温制御弁
11、41、211 弁ハウジング
12、42、212 入口ポート
13、213 入口側弁室
14、43、214 出口ポート
15、215 出口側弁室
16、46、216 弁ポート
17、51、217 ボール弁体
18、52、218 ねじ部
19、53、219 アジャスタブルばね受け部材
20、63、220 ボール受け部材
21、54、221 設定ばね
22、55、222 ダイヤフラム装置
23、56、223 下蓋部材
24、224 フランジ部
25、225 結合金具
26、57、226 上蓋部材
27、58、227 ダイヤフラム
28、59、228 第1圧力室
29、60、229 第2圧力室
30、61、230 貫通孔
31、62、231 連結棒
32、64、232 ばね受け部材
33、65、233 当金部材
34、66、234 変位伝達ばね
35、235 キャピラリチューブ
36、236 感温筒
37、237 均圧通路
38、70、238 対抗ばね
44、45 流体貫流通路用開口
47 弁座部材
48 入口側弁室
49 出口側弁室
50 支持部材
67 ストッパ片
68 ピン
69 ガス注入口
71、73、111、112 Oリング
72 蓋部材
101 圧縮機
102 排熱・熱交換器
103 吸熱・熱交換器
104、105、106 冷媒通路
107 ハウジング
108 弁受け入れ孔
109 止め輪
114、115、116、117 内部通路

Claims (7)

  1. 感知温度の変化を変位に変換し、感知温度の上昇に応じて弁体を弁開方向に付勢する感温感圧素子と、前記弁体を弁閉方向に付勢する設定ばねとを有し、前記弁体の弁開度に応じて実効開口面積を変化する弁ポートを流れる流体の流量を制御する感温制御弁において、
    前記感温感圧素子と前記弁体との間に変位伝達ばね部材が設けられ、前記感温感圧素子の変位が前記変位伝達ばね部材を介して前記弁体に伝達され
    前記感温感圧素子は、ダイヤフラムを含み、前記ダイヤフラムの両側に当該ダイヤフラムによって区切られた第1圧力室と第2圧力室を画定し、感知温度の変化を圧力変化に変換する感温筒がキャピラリチューブによって前記第1圧力室に圧力伝達関係で接続され、前記第2圧力室に均圧通路によって前記弁ポートより出口側の圧力が導入される感温制御弁。
  2. 感知温度の変化を変位に変換し、感知温度の上昇に応じて弁体を弁開方向に付勢する感温感圧素子と、前記弁体を弁閉方向に付勢する設定ばねとを有し、前記弁体の弁開度に応じて実効開口面積を変化する弁ポートを流れる流体の流量を制御する感温制御弁において、
    前記感温感圧素子と前記弁体との間に変位伝達ばね部材が設けられ、前記感温感圧素子の変位が前記変位伝達ばね部材を介して前記弁体に伝達され、
    前記感温感圧素子は、ダイヤフラムを含み、前記ダイヤフラムの両側に当該ダイヤフラムによって区切られた第1圧力室と第2圧力室を画定し、感知温度の変化を圧力変化に変換する感温筒がキャピラリチューブによって前記第1圧力室に圧力伝達関係で接続され、前記第2圧力室に均圧通路によって前記弁ポートより入口側の圧力が導入される感温制御弁。
  3. 感知温度の変化を変位に変換し、感知温度の上昇に応じて弁体を弁開方向に付勢する感温感圧素子と、前記弁体を弁閉方向に付勢する設定ばねとを有し、前記弁体の弁開度に応じて実効開口面積を変化する弁ポートを流れる流体の流量を制御する感温制御弁において、
    前記感温感圧素子と前記弁体との間に変位伝達ばね部材が設けられ、前記感温感圧素子の変位が前記変位伝達ばね部材を介して前記弁体に伝達され、
    前記感温感圧素子は、ダイヤフラムを含み、前記ダイヤフラムの両側に当該ダイヤフラムによって区切られた第1圧力室と第2圧力室を画定し、弁ハウジングに形成された流体貫流通路を流れる流体の温度が前記第1圧力室に伝導伝達される感温制御弁。
  4. 前記変位伝達ばね部材は、前記感温感圧素子と当該感温感圧素子の変位を前記弁体に伝える連結棒の間に挟まれた圧縮コイルばねである請求項1〜3の何れか1項記載の感温制御弁。
  5. 前記感温感圧素子の感知温度上昇による変位に対抗する方向のばね力を生じる対抗ばねを有する請求項1〜3の何れか1項記載の感温制御弁。
  6. 圧縮機と、排熱・熱交換器と、吸熱・熱交換器とを有し、前記圧縮機の吐出側に前記排熱・熱交換器の入口側が、前記圧縮機の吸入側に前記吸熱・熱交換器の出口側が各々冷媒通路によって接続され、前記排熱・熱交換器の出口側と前記吸熱・熱交換器の入口側とを接続する冷媒通路の途中に、請求項1、4または5の何れか1項記載の感温制御弁が感温膨張弁として設けられ、当該感温制御弁の感温感圧素子が前記吸熱・熱交換器の出口側の冷媒温度に感応する冷凍サイクル装置
  7. 圧縮機と、排熱・熱交換器と、吸熱・熱交換器とを有し、前記圧縮機の吐出側に前記排熱・熱交換器の入口側が、前記圧縮機の吸入側に前記吸熱・熱交換器の出口側が各々冷媒通路によって接続され、前記排熱・熱交換器の出口側と前記吸熱・熱交換器の入口側とが冷媒通路に接続され、前記吸熱・熱交換器のハウジングに請求項3〜5の何れか1項記載の感温制御弁が感温膨張弁として埋め込み装着され、当該感温制御弁の弁ハウジングに形成された流体貫流通路が、前記圧縮機の吸入側と前記吸熱・熱交換器の出口側とを接続する冷媒通路の一部をなしている冷凍サイクル装置。
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