JP2000310267A - フロントフォーク - Google Patents
フロントフォークInfo
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Abstract
ルの取付位置などの影響を受けずして、発生減衰力の高
低調整を可能にする手動操作部への操作を容易にし、か
つ、効果的な衝撃緩和の実現を可能にする。 【解決手段】 車体側チューブ(2)の最下降時にこの
車体側チューブ(2)の下端部の内周に保持されている
オイルロックカラー5の内周側に嵌合するオイルロック
ピース4が背後側に区画されるオイルロック室Rに立つ
ロック圧でシートパイプ3に副って上昇可能とされると
共に、オイルロックピース4が車軸側チューブ(1)に
おけるボトム部1aの外周に配設された手動操作部20
への操作でシートパイプ3に副って昇降可能とされてな
る。
Description
クの改良に関する。
架装されるフロントフォークは、多くの場合に、伸縮作
動に伴う発生減衰力の高低調整を可能にし得るとしてお
り、これまでに種々の提案がある。
トフォークの伸縮速度や伸縮位置に依存して言わば自動
的に調整するのではなく、ライダーが自ら積極的に手動
操作することで発生減衰力の高低調整を実現し得るよう
にした提案がある。
にする手動操作部を何処に設けるかだが、これまでの提
案では、多くの場合に、フロントフォークの上端に設け
るとしており、その結果、自動二輪車におけるハンドル
の形状やハンドルの取付位置などの関係で、手動操作部
への操作が思うに任せなくなることがある。
は、最圧縮時に車体側チューブと車軸側チューブとの間
における衝突を回避する、すなわち、衝撃を緩和するよ
うに設定されるのが常態である。
は、たとえば、車軸側チューブのボトム部に配在のオイ
ルロックピースに上方から下降して来る車体側チューブ
に配在のオイルロックカラーが嵌合するとしている。
合には、オイルロックピースとオイルロックカラーとの
間に出現する隙間を油が通過するときの抵抗が、すなわ
ち、絞り抵抗が大きくなり、車体側チューブの下降速度
を、すなわち、フロントフォークの圧縮速度を抑える一
方で、オイルロックピースのいわゆる背後側などに区画
されるオイルロック室に立つロック圧で車体側チューブ
の下降を、すなわち、フロントフォークのそれ以上の圧
縮を強制的に阻止するとしている。
ックピースとオイルロックカラーからなるオイルロック
構造によって衝撃緩和と言う所期の目的を達成し得るこ
とになるが、その反面、効果的なオイルロック構造の具
現化が容易でないと言い得ることになる。
は、オイルロックピースとオイルロックカラーとの間に
おける寸法管理が要となるが、フロントフォークを始め
として凡そこの種の油圧機器類の組立にあっては、いわ
ゆる組立誤差が生じるのを避け得ないのも事実であり、
したがって、設定通りの寸法を具現化するのは容易でな
い。
組立後にオイルロックピースとオイルロックカラーとの
間でいわゆる機械当りが招来されて、言わば製品として
成り立たなくなることを勘案すれば、上記したオイルロ
ック構造には精緻な寸法管理を要求し難くなる。
する従来のフロントフォークでは、所望の衝撃緩和を効
果的に実現し得なくなる危惧がある。
れたものであって、その目的とするところは、自動二輪
車におけるハンドルの形状やハンドルの取付位置などの
影響を受けずして、発生減衰力の高低調整を可能にする
手動操作部への操作を容易にし、かつ、効果的な衝撃緩
和の実現を可能にして、その汎用性の向上を期待するの
に最適となるフロントフォークを提供することである。
ために、この発明によるフロントフォークの構成を、基
本的には、車軸側チューブの軸芯部に固定状態に配在さ
れたシートパイプの下端部の外周にオイルロックピース
を有すると共に、車体側チューブの下端部の内周に保持
されて車体側チューブの最下降時にその内周側に上記の
オイルロックピースを嵌合させるオイルロックカラーを
有してなるフロントフォークにおいて、オイルロックピ
ースがオイルロックカラーの内周側に嵌合するときにこ
のオイルロックピースの背後側に区画されるオイルロッ
ク室に立つロック圧でシートパイプに副って上昇可能と
されてなると共に、オイルロックピースが車軸側チュー
ブにおけるボトム部の外周に配設された手動操作部への
操作でシートパイプに副って昇降可能とされてなる一方
で、シートパイプの内周側に上下動可能に収装されて上
端が車体側チューブを伸側方向に附勢する懸架ばねの下
端を担持しながら下端がオイルロックピースに連設され
たガイドピンに係止される調整パイプを有してなると共
に、この調整パイプが上端近傍部の外周に絞り抵抗部を
有してなり、かつ、この絞り抵抗部がシートパイプに開
穿されて伸側減衰力を発生するオリフィスの下流側に臨
在されてなるとするものである。
より具体的には、絞り抵抗部は、調整パイプの上端近傍
部が外周側に膨出形成された膨径部からなり、あるい
は、調整パイプの上端近傍部の外周に保持された絞り部
材からなるとする。
づいて、この発明を説明するが、この発明によるフロン
トフォークにあっても、基本的には、前記した従来のフ
ロントフォークと同様に構成されている。
て、その構成が同様となるところについては、各図毎に
おいて同一の符号を付するのみとして、要する場合を除
き、その詳しい説明を省略する。
に示すように、下端側部材たる車軸側チューブ、すなわ
ち、アウターチューブ1内に上端側部材たる車体側チュ
ーブ、すなわち、インナーチューブ2を出没可能に挿通
させている。
シートパイプ3を固定状態に配在させ、このシートパイ
プ3の下端部の外周にオイルロック構造を構成するオイ
ルロックピース4を摺動可能に介装している。
周に上記のオイルロックピース4と共にオイルロック構
造を構成するオイルロックカラー5を保持していて、こ
のオイルロックカラー5がインナーチューブ2の最下降
時にその内周側に上記のオイルロックピース4を嵌合さ
せるとしている。
ウターチューブ1におけるボトム部1aの外周に配設さ
れた手動操作部20への操作でシートパイプ3に副って
昇降可能とされている。
1は、図示しないが、下端が自動二輪車の前輪の車軸に
連結され、インナーチューブ2は、同じく図示しない
が、上端部が自動二輪車の車体に連繋されながらハンド
ルを固着させるブラケットに連結される。
ナーチューブ2が出没可能に挿通されるとし、このと
き、インナーチューブ2の下端外周に介装されている軸
受6がアウターチューブ1の内周に摺接して摺動性を保
障している。
輪車に架装されている場合に、このフロントフォークの
前方は、図1中の右側になり、このフロントフォークの
後方は、図1中の左側になる。
ーブ1におけるボトム部1aの軸芯部に下方外部から挿
通される締付ナット7の下端縮径部3aへの螺合で、ア
ウターチューブ1の軸芯部に固定状態に起立されてい
る。
示すように、下端部近傍に、すなわち、後述するオイル
ロックピース4の上端に近隣する部位にそこを貫通して
内周側と外周側との連通を可能にし、圧側減衰力の発生
を可能にするオリフィスとしての通孔3bを有してい
る。
すように、上端側がインナーチューブ2の下端側の内周
側に臨在されていて、この状態下に、上端拡径部3cの
外周に介装されているシール8がインナーチューブ2の
内周に摺接することで、この上端拡径部3cのいわゆる
上方側と下方側との連通を遮断している。
部3cの下方となる上端近傍部にそこを貫通して内周側
と外周側との連通を可能にして伸側減衰力の発生を可能
にするオリフィス3dを有している。
トフォークがほぼ伸切状態にあるときだが、このときに
は、上記の上端拡径部3cと後述するオイルロックカラ
ー5との間に配在されている衝撃緩和用の伸切ばね9が
最収縮に近い状態にある。
に、上記したシートパイプ3の下端部の外周に摺動可能
にかつその間での油の流れが阻止される状態に介装され
ていて、同一の肉厚で適宜の長さの円筒状に形成される
本体部4aと、この本体部4aの上端に一体に連設され
て上方に延在され外周面をテーパー面4bとする油孔桿
部4cとを有している。
て、本体部4aの下端がこのオイルロックピース4にお
ける受圧面を形成していて、その面積は、インナーチュ
ーブ2側における受圧面積よりも小さく設定されてい
る。
るに従い肉厚を徐々に薄くするようにして上記のテーパ
ー面4bを形成している。
本体部4aにいわゆる掛け渡されるように水平に、すな
わち、直径方向に配在されて、内周側に固着されたガイ
ドピン10を有している。
ックピース4の本体部4aが摺接するシートパイプ3の
下端部に開穿された長孔3eを挿通している。
3の軸線方向に沿うように開穿されていて、上記のガイ
ドピン10がこの長孔3e内で上昇するときに、これを
妨げない長さを有するように設定されている(図4参
照)。
クピース4が下降していて、ボトム部1aに着座してい
る状態のときに、ガイドピン10の下端に接触しない位
置となるように設定されている(図2参照)。
イルロックピース4の外周に突出しないように設定され
ているのはもちろんである。
ーチューブ2の下端部の内周に保持されているが、上下
端が加圧変形されたほぼ筒状に形成されていて、下端が
インナーチューブ2の下端内周にカシメ固着されること
で保持されるとし、上端部の内周側に伸側減衰バルブ1
1を有している。
わば本体部となる中間部の内径を前記したオイルロック
ピース4における本体部4aの外径に一致させている。
ロックカラー5の上端部の内周側に上下動可能に収装さ
れていながら上端側に配在のノンリタンスプリング12
(図3参照)で下降方向に附勢されていわゆる着座した
状態に、すなわち、バルブ閉の状態に維持されている。
トパイプ3の外周に摺接する下端側の内周に油漏れを許
容する隙間(図示および符示せず)を有し、シートパイ
プ3の外周に対向することになる上端側の内周に下方の
隙間に連通する環状溝11aを有していて、シートパイ
プ3の外周との間に環状隙間(符示せず)を形成してい
る(図3参照)。
の外周側に切欠部11bを有していて(図3参照)、こ
の伸側減衰バルブ11が上昇したときに、この伸側減衰
バルブ11の下方側の油が上方側に滞りなく流れ得るよ
うに配慮している。
シートパイプ3の外周側であってこの伸側減衰バルブ1
1の上方側に伸側油室R1が区画されると共に、同じく
シートパイプ3の外周側であってこの伸側減衰バルブ1
1の下方側に圧側油室R2が区画され、このとき、シー
トパイプ3の内周側は、いわゆるリザーバ室R3とされ
る。
トフォークにあっては、自動二輪車に架装された状態で
以下のように伸縮作動する。
の自動二輪車が良路たる平坦路を走行する場合の伸長時
には、インナーチューブ2がアウターチューブ1内から
突出して伸側油室R1が収縮され、この伸側油室R1か
らの油がオリフィス3dを通過してリザーバ室R3に流
出される。
ことで伸側の減衰力が発生すると共に、この実施の形態
にあっては、減衰バルブ11の内周とシートパイプ3の
外周との間での隙間流れが許容されいて、この隙間流れ
による伸側の減衰力も発生する。
量の油がリザーバ室R3から通孔3bを介して補給され
る。
縮時には、インナーチューブ2がアウターチューブ1内
に没入し、このとき、伸側油室R1で不足する油が圧側
油室R2から減衰バルブ11を開放して流入すると共
に、インナーチューブ2の没入量に相当する量の油が圧
側油室R2から通孔3bを通過してリザーバ室R3に流
出される。
側の減衰力が発生する。なお、上記の減衰バルブ11の
開放時には、減衰力発生はない。
で、フロントフォークが大きいストロークで、しかも、
高速で伸縮する場合には、以下のように作動する。
インナーチューブ1の下端部の内周に保持されているオ
イルロックカラー5の上端が伸切ばね9に当接し、この
伸切ばね9が収縮することで、最伸長時の衝撃が緩和さ
れる。
は、インナーチューブ1の下端部の内周に保持されてい
るオイルロックカラー5がアウターチューブ1における
ボトム部1aに配在されているオイルロックピース4に
被さるように嵌合する。
が、オイルロックカラー5の内周とオイルロックピース
4の外周との間に形成される隙間を介して言わばボトム
部1a側からの油がリザーバ室R3側に流出し、油が上
記の隙間を通過することによる絞り抵抗でフロントフォ
ークの圧縮速度が抑えられる。
による絞り抵抗の発生で、オイルロックカラー5を保持
するインナーチューブ2によってアウターチューブ1の
ボトム部1aにオイルロック室Rが区画されると共に、
このオイルロック室Rにおけるロック圧でフロントフォ
ークのそれ以上の圧縮が阻止される。
は、上記の絞り抵抗も大きくなく、したがって、オイル
ロック室Rにおけるロック圧の発生はないと言い得る。
るロック圧の発生時には、この発明にあって、オイルロ
ックピース4がシートパイプ3に副って上昇可能とされ
ているから、図4に示すように、オイルロックピース4
が上昇した状態になる。
ックピース4が上昇するときには、このオイルロックピ
ース4が上昇した分だけ、インナーチューブ2の圧縮ス
トローク、すなわち、フロントフォークの圧縮ストロー
クが大きくなると言い得る。
反転して伸長するときには、オイルロックピース4がシ
ートパイプ3に副って昇降可能とされているから、上昇
していたオイルロックピース4が速やかに下降し得て応
答性に優れることになり、したがって、オイルロック室
Rにおける負圧現象を抑制し得て負圧音の発生を抑制し
得ると共に、フロントフォークが速やかに伸長作動し得
ることになる。
フォークにあっては、図1に示すように、シートパイプ
3の内周側に上下動可能に収装されて上端がこのフロン
トフォークを伸長させる懸架ばね13の下端を担持しな
がら下端がガイドピン10に係止される調整パイプ14
を有している。
にはシートパイプ3と同様にパイプ状に形成されてい
て、拡径されながら変形された上端をばね受部14aと
し、下端をシート部材15の介在下にガイドピン10に
当接させている。
シートパイプ3との間に油の流路としての隙間を有して
おり、上記のシート部材15がこの隙間を維持する、す
なわち、調整パイプ14をセンタリングするスペーサと
して機能している。
イプ14は、上記の隙間とその内周側との連通を許容す
る通孔14bを有してなるが、上記の隙間が流路として
十分に機能する場合には、この通孔14bの配在が省略
されても良い。
ドピン10に当接される調整パイプ14の下端を保護す
るように機能すると共にいわゆる座としても機能する。
フロントフォークにあっては、オイルロックピース5が
上昇するときに、このオイルロックピース4が有するガ
イドピン10の上昇によって調整パイプ14が上昇する
ことになり、図3中に仮想線図で示すように、この調整
パイプ14の上端に担持されている懸架ばね13の下端
が上昇されて、この懸架ばね13のばね力が大きくな
る。
圧縮時には、いわゆるオイルロック効果に加えて、懸架
ばね13のばね力が大きくなることから、より一層効果
的な衝撃緩和をなし得ることになる。
ークにおけるオイルロック構造がオイルロックピースと
オイルロックカラーとの間における設定通りの絞り抵抗
を発揮し得るように高い精度管理の下に形成されて組み
付けられる場合に比較して、この発明におけるオイルロ
ック構造の場合には、絞り抵抗が僅かに低下されるとし
ても、すなわち、所定の絞り抵抗を得るための隙間管理
について高い精度管理が要求されなくても、ばね力が増
大されることで、結果として、効果的な衝撃緩和を達成
し得ることになる。
構造にあっては、従来のオイルロック構造に比較して、
オイルロックピース4について、オイルロックカラー5
との間における精度管理に高度性が要求されずして所定
のオイルロック効果を得られる点で有利となる。
にあっては、フロントフォークが最圧縮状態から反転し
て伸長するときに、懸架ばね13の附勢力が調整パイプ
14を介してオイルロックピース4に作用しているか
ら、上昇していたオイルロックピース4がより一層速や
かに下降し得ることになり、応答性を一層良くすること
になる。
るフロントフォークにあっては、オイルロックピース4
がアウターチューブ1におけるボトム部1aの外周に配
設された手動操作部20への操作でシートパイプ3に副
って昇降可能とされている。
って、オイルロックピース4は、シートパイプ3に副っ
て上昇可能とされていて、オイルロック室Rに立つロッ
ク圧で上昇するように設定されている。
の操作によって、オイルロック室Rにロック圧が立って
いなくても、オイルロックピース4を言わば強制的に上
昇させ得るとするものである。
く、上記のロック圧が立っていないとすれば、オイルロ
ックピース4は、アウターチューブ1のボトム部1aに
着座しているが、このときのいわゆる高さ位置を基準位
置とするときに、この基準位置を高く変更し得るように
するのがこの手動操作部20である。
には、操作ダイヤル21の回動操作でオイルロックピー
ス4を昇降し得るように構成されていれば足りる。
の配設位置、すなわち、操作ダイヤル21の配在位置に
ついては、図1に示すように、このフロントフォークの
後方側とされているのに代えて、図6(A)および図7
に示すように、このフロントフォークの前方側とされて
も良い。
ロントフォークの前方側とされる場合には、その位置関
係からして手動操作がし易くなり、操作ダイヤル21の
配在位置がフロントフォークの後方側とされる場合に
は、跳び石などで言わばこの手動操作部20がダメージ
を受けることを回避し得ることになる。
クピース4を昇降させるについて、図1および図6
(A)に示すように、油圧を利用するのに代えて、図7
に示すように、機械的に実現するとしても良い。
トフォークに充填する油を利用することも可能になり、
機械的手段を利用する場合は、油圧を利用する場合に比
較して全体的に構成を簡単にし得ることになる。
示す手動操作部20は、図5にも示すように、操作ダイ
ヤル21の回動操作でピストン22を前進させ、このピ
ストン22の前進で貯油室R4の油を圧力室R5(図5
参照)に流入させ、油の流入でこの圧力室R5を区画す
る昇降ピストン23を上昇させることによって、オイル
ロックピース4を上昇させる(図5参照)としている。
室R4は、アウターチューブ1におけるボトム部1aと
これに延設されたハウジング部1bにかけて形成され、
昇降ピストン23で区画される圧力室R5は、ボトム部
1aに形成されるとしており、そして、貯油室R4と圧
力室R5とを連通する連通路1cは、絞り効果を発揮す
るように設定されている。
果で、ピストン22に介装されている漏れ止め用のシー
ル22aについて、これを高圧用シールとしなくて済む
と共に、シール22aの耐久性を向上し得ることにな
る。
あっては、これが、すなわち、操作ダイヤル21がアウ
ターチューブ1におけるボトム部1a、すなわち、フロ
ントフォークの下端部に配在されているから、従来のフ
ロントフォークにおいてこの種の手動操作部がフロント
フォークの上端に設けられている場合に比較して、操作
性に優れることになる。
ち、操作ダイヤル21が操作されてオイルロックピース
4が上昇された状態におかれているときに、フロントフ
ォークが最圧縮状態になると、オイルロックピース4が
さらに上昇される(図5中の仮想線図参照)ことにな
る。
ガイドピン10も上昇され、したがって、調整パイプ1
4が上昇されて懸架ばね13の下端が上昇され、この懸
架ばね13のばね力が増大されることになる。
状態でフロントフォークが最圧縮する場合には、オイル
ロックピース4があらかじめ上昇していない状態で最圧
縮する場合に比較して、最圧縮時における圧縮ストロー
クが長くなる。
っては、同図(A)に示すように、操作ダイヤル21が
キャップ状に形成されてなると共に、同図(B)に示す
ように、ハウジング部1bの外周にストローク表示24
を有していて、操作ダイヤル21のいわゆる端縁がある
位置を視認することで、ピストン22のストローク量
を、すなわち、懸架ばね13におけるばね力の増大状況
を確認し得るように設定されている。
は、いわゆるクランク構造に構成されてなるとするもの
で、言わば操作ダイヤル21に相当するアジャスター2
5と、言わば昇降ピストン23に相当する昇降ガイド2
6とを有してなる。
るその軸芯線25aを中心にしてハウジング部1bで回
動し得る一方で、軸芯線25aに対して軸芯線25bの
位置に偏芯している円柱状突起25cを有している。
凹状に形成された環状溝26aを有していて、この環状
溝26a内に上記の円柱状突起25cを臨在させる、す
なわち、連繋させるとしている。
イルロックピース4の下端を当接させた状態で担持する
としている。
1bとの間に設けられたディテント機構Dでいわゆる戻
り回転が阻止されるとしている。
は、アジャスター25を、たとえば、図7に示す状態か
ら、ドライバーなどの適宜の工具を利用して回動するこ
とで、円柱状突起25cが反転されるようにして上昇さ
れ、これによって昇降ガイド26が上昇されて、オイル
ロックピース4が強制的に上昇されることになる。
は、懸架ばね13におけるばね力を増減の二段に、すな
わち、いわゆるハードとソフトのいずれかに選択できる
のみとされるであろう。
2に示すように、上端近傍部の外周に絞り抵抗部を有し
ており、この絞り抵抗部がシートパイプ3に開穿されて
伸側減衰力を発生するオリフィス3dの下流側に臨在さ
れるとしている。
パイプ14の上昇に伴って上昇されるときに、オリフィ
ス3dの下流側で絞り抵抗を付与して、オリフィス3d
で発生される伸側減衰力を高くする。
施の形態では、調整パイプ14の上端近傍部が外周側に
膨出形成された膨径部14cからなるとしているが、こ
れに代えて、図8に示すように、調整パイプ14の上端
近傍部の外周に保持された絞り部材16からなるとして
も良い。
は、上端側の外周面をテーパー面14dとしており、こ
のテーパー面14dをシートパイプ3に開穿のオリフィ
ス3dに対向させ、もしくは、近隣させるとしている。
あっても、上端側の外周面をテーパー面16aとしてお
り、このテーパー面16aをシートパイプ3に開穿のオ
リフィス3dに対向させ、もしくは、近隣させるとして
いる。
態では、調整パイプ14の外周に介装された上下二段の
ストッパリング17に係止された状態で所定位置に保持
されている。
ストッパリング17の下方となる部位にシートパイプ3
と調整パイプ14との間に溜まることがあるエアーをリ
ザーバ室R3側に抜くための小孔14eが開穿されてい
る。
は、図示しないが、手動操作部20への操作でオイルロ
ックピース4が上昇された状態におかれるときに、これ
に伴う調整パイプ14の上昇で絞り抵抗部(膨径部14
cあるいは絞り部材16)が上昇してオリフィス3dの
下流側で絞り抵抗を付与することになり、フロントフォ
ークの伸長作動時における伸側減衰力を高くし、最伸長
時におけるより一層効果的な衝撃緩和をなし得ることに
なる。
動操作部20への操作でオイルロックピース4が上昇さ
れることで、フロントフォークの伸長時に油がオリフィ
ス3dを通過することで発生される伸側減衰力が高くな
ると共に、懸架ばね13におけるばね力が大きくなるこ
とで、フロントフォークの圧縮時における吸収エネルギ
ーが大きくなり、自動二輪車における乗り心地をいわゆ
るハードにすることが可能になる。
ロントフォークが最圧縮されるとき、その最圧縮近傍時
には、オイルロックカラーの内周とオイルロックピース
の外周との間に形成される隙間を油が通過することによ
る絞り抵抗でフロントフォークの圧縮速度が抑えられる
と共に、最圧縮時には、オイルロックピースの背後側に
区画されるオイルロック室におけるロック圧でフロント
フォークのそれ以上の圧縮が阻止されることになる。
パイプに副って昇降可能とされているから、オイルロッ
ク室におけるロック圧で上昇することになり、このオイ
ルロックピースが上昇した分だけ、インナーチューブの
圧縮ストローク、すなわち、フロントフォークの圧縮ス
トロークが大きくなる利点がある。
クが反転して伸長するときには、シートパイプに副って
上昇していたオイルロックピースが速やかに下降し得て
応答性に優れることになり、したがって、オイルロック
室における負圧現象を抑制し得て負圧音の発生を抑制し
得ると共に、フロントフォークを速やかに伸長作動させ
ることになる。
クピースが車軸側チューブにおけるボトム部の外周に配
設された手動操作部への操作でシートパイプに副って昇
降可能とされているから、従来のフロントフォークのよ
うにこの種の手動操作部がフロントフォークの上端に設
けられている場合に比較して、操作性に優れることにな
る。
ロックピースが上昇された状態にあるときにフロントフ
ォークが最圧縮状態になると、オイルロックピースがさ
らに上昇されることになり、したがって、オイルロック
ピースがあらかじめ上昇されていない場合に比較して、
その分、フロントフォークの最圧縮時におけるストロー
クを大きくし得ることになる利点がある。
内周側に上下動可能に収装されて上端が車体側チューブ
を伸側方向に附勢する懸架ばねの下端を担持しながら下
端がオイルロックピースに連設されたガイドピンに係止
される調整パイプを有してなるとする場合には、オイル
ロックピースの上昇でガイドピンも上昇され、したがっ
て、調整パイプが上昇されて懸架ばねの下端が上昇さ
れ、この懸架ばねのばね力が増大されることになる。
圧縮時には、いわゆるオイルロック効果に加えて、懸架
ばねのばね力が大きくなることから、より一層効果的な
衝撃緩和をなし得ることになる。
るオイルロック構造において、オイルロックピースがオ
イルロックカラーとの間における設定通りの絞り抵抗を
発揮し得るように高い精度管理の下に形成されて組み付
けられる場合に比較して、この発明におけるオイルロッ
ク構造にあっては、絞り抵抗が僅かに低下されるとして
も、すなわち、所定の絞り抵抗を得るための隙間管理に
ついて高い精度管理が要求されなくても、ばね力が増大
されることから、結果として、所期の衝撃緩和が可能に
なると言える。
ロントフォークにあっては、従来のフロントフォークに
比較して、オイルロックピースについて、オイルロック
カラーとの間における精度管理に高度性が要求されずし
て所定のオイルロック効果を得られる点で有利となる。
フォークにあっては、フロントフォークが最圧縮状態か
ら反転して伸長するときに、懸架ばねの附勢力が調整パ
イプを介してオイルロックピースに作用していることか
ら、オイルロックピースがより速やかにオイルロックカ
ラー内から抜け出ることになり、より一層速やかに伸長
作動し得ることになる。
上端近傍部の外周に絞り抵抗部を有すると共に、この絞
り抵抗部がシートパイプに開穿されて伸側減衰力を発生
するオリフィスの下流側に臨在されるする場合には、絞
り抵抗部が調整パイプの上昇に伴って上昇されること
で、上記のオリフィスの下流側で絞り抵抗を付与して、
このオリフィスで発生される伸側減衰力を高くすること
が可能になる。
ックピースが上昇された状態におかれるときに、これに
伴う調整パイプの上昇で絞り抵抗部が上昇してオリフィ
スの下流側で絞り抵抗を付与することになり、フロント
フォークの伸長作動時における伸側減衰力を高くし、最
伸長時におけるより一層効果的な衝撃緩和をなし得るこ
とになる。
クピースが上昇されるときに、フロントフォークの伸長
時に油がオリフィスを通過することで発生される伸側減
衰力が高くなると共に、懸架ばねにおけるばね力が大き
くなることから、フロントフォークの伸縮時における圧
側減衰力および伸側減衰力、すなわち、吸収エネルギー
を大きくして、自動二輪車における乗り心地をいわゆる
ハードにすることが可能になるその結果、この発明によ
れば、自動二輪車におけるハンドルの形状やハンドルの
取付位置などの影響を受けずして、発生減衰力の高低調
整を可能にする手動操作部への操作を容易にし、かつ、
効果的な衝撃緩和の実現を可能にして、その汎用性の向
上を期待するのに最適となる。
クを一部破断して示す部分断面正面図である。
ブのボトム部分を拡大して示す縦断面図である。
ブの下端部分を拡大して示す縦断面図である。
きのボトム部分を図2と同様に示す図である。
図である。
ークのボトム部分を図2と同様に示す図であり、(B)
は、手動操作部の正面図である。
ム部分を図2と同様に示す図である。
と同様に示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 車軸側チューブの軸芯部に固定状態に配
在されたシートパイプの下端部の外周にオイルロックピ
ースを有すると共に、車体側チューブの下端部の内周に
保持されて車体側チューブの最下降時にその内周側に上
記のオイルロックピースを嵌合させるオイルロックカラ
ーを有してなるフロントフォークにおいて、オイルロッ
クピースがオイルロックカラーの内周側に嵌合するとき
にこのオイルロックピースの背後側に区画されるオイル
ロック室に立つロック圧でシートパイプに副って上昇可
能とされてなると共に、オイルロックピースが車軸側チ
ューブにおけるボトム部の外周に配設された手動操作部
への操作でシートパイプに副って昇降可能とされてなる
一方で、シートパイプの内周側に上下動可能に収装され
て上端が車体側チューブを伸側方向に附勢する懸架ばね
の下端を担持しながら下端がオイルロックピースに連設
されたガイドピンに係止される調整パイプを有してなる
と共に、この調整パイプが上端近傍部の外周に絞り抵抗
部を有してなり、かつ、この絞り抵抗部がシートパイプ
に開穿されて伸側減衰力を発生するオリフィスの下流側
に臨在されてなることを特徴とするフロントフォーク
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12098599A JP3978637B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | フロントフォーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12098599A JP3978637B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | フロントフォーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000310267A true JP2000310267A (ja) | 2000-11-07 |
JP3978637B2 JP3978637B2 (ja) | 2007-09-19 |
Family
ID=14799936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12098599A Expired - Fee Related JP3978637B2 (ja) | 1999-04-28 | 1999-04-28 | フロントフォーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3978637B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109356956A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-02-19 | 广州海川汽车配件制造有限公司 | 一种可手动调节阻尼的减震器及制作方法 |
-
1999
- 1999-04-28 JP JP12098599A patent/JP3978637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109356956A (zh) * | 2018-12-07 | 2019-02-19 | 广州海川汽车配件制造有限公司 | 一种可手动调节阻尼的减震器及制作方法 |
CN109356956B (zh) * | 2018-12-07 | 2023-11-21 | 广州海川汽车配件制造有限公司 | 一种可手动调节阻尼的减震器及制作方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3978637B2 (ja) | 2007-09-19 |
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