JP2000310261A - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

Info

Publication number
JP2000310261A
JP2000310261A JP11119201A JP11920199A JP2000310261A JP 2000310261 A JP2000310261 A JP 2000310261A JP 11119201 A JP11119201 A JP 11119201A JP 11920199 A JP11920199 A JP 11920199A JP 2000310261 A JP2000310261 A JP 2000310261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
drum
torque
brake drum
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11119201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4397997B2 (ja
Inventor
Sadanori Kawatsu
定徳 川津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAHO SEISAKUSHO
KAHO SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KAHO SEISAKUSHO
KAHO SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAHO SEISAKUSHO, KAHO SEISAKUSHO KK filed Critical KAHO SEISAKUSHO
Priority to JP11920199A priority Critical patent/JP4397997B2/ja
Publication of JP2000310261A publication Critical patent/JP2000310261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4397997B2 publication Critical patent/JP4397997B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時に昇降機体を確実に停止することがで
きて、安全性を向上させた昇降装置を提供すること。 【解決手段】 本発明では、レール(7) に沿って昇降す
る昇降機体(8) に、制動手段(39)としてのドラムブレー
キ(53)を配設してなる昇降装置において、ドラムブレー
キ(53)のブレーキドラム(55)に作用するトルクを検出す
るためのトルク検出手段(66)と、昇降機体(8) を強制的
に停止させるための停止手段(40)とを具備し、トルク検
出手段(66)によってブレーキドラム(55)に所定値以上の
トルクが作用していることを検出した場合に停止手段(4
0)を作動させるべく構成することとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の昇降装置としては、レールに昇降
機体を昇降自在に配設し、同昇降機体に電動式の駆動モ
ータを配設し、同駆動モータに制動手段としてのドラム
ブレーキを連動連結したものが知られている。
【0003】そして、通常運転時においては、駆動モー
タへの電力供給を停止することにより、駆動モータを停
止して、昇降機体を停止するようにしていた。
【0004】また、昇降機体に所定値以上の荷重がかか
り、昇降機体が所定値以上の速度で降下する場合には、
ドラムブレーキが作動して、昇降機体を一定速度で降下
させるようにしていた。
【0005】かかる、ドラムブレーキは、駆動モータに
連動連結したブレーキ軸にブレーキシューを取付ける一
方、昇降機体のケーシングにブレーキドラムを取付け、
ブレーキ軸の回動によって生ずる遠心力の作用によりブ
レーキシューが拡径し、ブレーキシューの外周面がブレ
ーキドラムの内周面に当接し、その摩擦力によってブレ
ーキ軸の回動を一定に保持するように構成したものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
昇降装置にあっては、ドラムブレーキが作動した際に、
ブレーキシューの外周面とブレーキドラムの内周面との
摩擦によって熱が発生し、長時間にわたって降下する
と、その摩擦熱によってブレーキシューの外周面とブレ
ーキドラムの内周面との間の摩擦力が低下して制動力が
低減し、それによって、ブレーキ軸の回動を低減するこ
とができず、昇降機体が暴走してしまい、安全性が確保
できないといった不具合が発生するおそれがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、レ
ールに沿って昇降する昇降機体に、制動手段としてのド
ラムブレーキを配設してなる昇降装置において、ドラム
ブレーキのブレーキドラムに作用するトルクを検出する
ためのトルク検出手段と、昇降機体を強制的に停止させ
るための停止手段とを具備し、トルク検出手段によって
ブレーキドラムに所定値以上のトルクが作用しているこ
とを検出した場合に停止手段を作動させるべく構成する
こととした。
【0008】特に、トルク検出手段は、昇降機体のケー
シングにブレーキドラムを、同ブレーキドラムに所定値
以上のトルクが作用した場合にのみ回動するように取付
けるとともに、同ブレーキドラムに停止手段を連動連結
することとした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る昇降装置は、レール
に昇降機体を昇降自在に配設し、同昇降機体に電動式の
駆動モータを配設し、同駆動モータに制動手段としての
ドラムブレーキを連動連結したものである。
【0010】しかも、ドラムブレーキのブレーキドラム
に作用するトルクを検出するためのトルク検出手段と、
昇降機体を強制的に停止させるための停止手段とを具備
し、トルク検出手段によってブレーキドラムに所定値以
上のトルクが作用していることを検出した場合に停止手
段を作動させるべく構成したものである。
【0011】そのため、ドラムブレーキが作動した際
に、ブレーキシューとブレーキドラムとの摩擦熱によっ
てドラムブレーキの制動力が低減する前に、ブレーキド
ラムに作用するトルクが所定値以上となったことをトル
ク検出手段によって検出し、停止手段を作動させること
により、同停止手段によって昇降機体を確実に停止する
ことができ、昇降装置の安全性を向上させることができ
るものである。
【0012】特に、トルク検出手段として、昇降機体の
ケーシングにブレーキドラムを、ブレーキドラムに所定
値以上のトルクが作用した場合にのみ回動するように取
付けるとともに、同ブレーキドラムに停止手段を連動連
結した構成のものを用いることにより、簡単な構成であ
りながら、昇降機体を確実に停止することができ、昇降
装置の安全性を向上させることができるものである。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0014】図1は、本発明に係る昇降装置1を具備す
る風力発電機2を示しており、同風力発電機2は、地上
Gに鉄塔3を組み立て、同鉄塔3の先端部に風力発電装
置4を取付ける一方、鉄塔3の外側面に昇降用の梯子5
を取付け、同梯子5に昇降装置1を取付けている。図
中、6は風力発電装置4のプロペラである。
【0015】昇降装置1は、図1〜図3に示すように、
梯子5に取付けた上下方向に伸延させたレール7と、同
レール7に沿って昇降自在に配設した略矩形箱型状の昇
降機体8とから構成している。
【0016】このように、梯子5にレール7を取付けて
いるため、既存の鉄塔3の梯子5を利用して昇降装置1
を設置することができる。
【0017】レール7は、梯子5に取付けた断面H型の
レール本体9の表面略中央部に、レール本体9に沿って
伸延させたラック10を形成している。
【0018】昇降機体8は、矩形箱型状のケーシング11
の背面側に走行部12を配設する一方、ケーシング11の正
面側上部に荷台部13を配設するとともに、ケーシング11
の正面側下部に駆動部14を配設している。
【0019】ケーシング11は、上下に伸延させた平板状
の基台15に矩形箱型状の枠体16を取付け、基台15の中途
部に平板状の荷台17を水平に取付け、基台15の下端部に
平板状の底板18を水平に取付けている。図中、19は底板
18の四隅に取付けた脚体である。
【0020】荷台部13は、荷台17の上部に作業者や作業
用の荷物を載置できるようにしている。
【0021】走行部12は、基台15の背面に左右一対の補
助車輪支持体20,21 を上下方向に間隔を開けて3個取付
け、各補助車輪支持体20,21 に前後一対の前後側補助車
輪22,23 を前後に間隔を開けて回動自在に取付けるとと
もに、各補助車輪支持体20,21 の内側に左右側補助車輪
24,25 を回動自在に取付けている。図中、26,27,28は回
動軸、29は回動軸支持体である。
【0022】そして、前後側補助車輪22,23 によってレ
ール7のフランジ30を上下方向から挟持するとともに、
左右側補助車輪24,25 によってレール7のフランジ30を
左右方向から挟持して、昇降機体8がレール7に沿って
移動できるようにしている。
【0023】また、走行部12は、基台15の背面下部に駆
動輪31としてのピニオンギヤと従動輪32としてのピニオ
ンギヤとを上下に間隔を開けて回動自在に取付け、駆動
輪31と従動輪32とをラック10に噛合している。図中、33
は駆動輪車軸、34は従動輪車軸、35,36 は車軸支持体で
ある。
【0024】そして、駆動輪31を回動することにより、
駆動輪31がラック10に沿って走行し、それに伴って従動
輪32が駆動輪31に連動して回動するようにしている。
【0025】駆動部14は、図4〜図7に示すように、荷
台17と底板18との間に仕切壁37を水平に設け、同仕切壁
37の左側上部に、昇降機体8を昇降させるための駆動手
段38を配設するとともに、仕切壁37の右側上部に、昇降
機体8を一定速度で降下させるための制動手段39を配設
し、一方、底板18の左側上部に、昇降機体8を強制的に
停止させるための停止手段40を配設するとともに、底板
18の右側上部に電源41を配設している。
【0026】駆動手段38は、電磁モータ42に減速ギヤボ
ックス43を連動連結し、同減速ギヤボックス43の出力軸
44に左右一対の駆動スプロケット45,45 を取付け、一
方、基台15の背面下部に左右幅方向に伸延させた状態で
駆動輪車軸33を回動自在に取付け、同駆動輪車軸33の右
端部に駆動輪31を取付けるとともに、駆動輪車軸33の左
端部に左右一対の従動スプロケット46,46 を取付け、同
従動スプロケット46,46と前記駆動スプロケット45,45
との間に左右一対の伝動チェン47,47 を懸架している。
尚、電磁モータ42には、電源41を接続している。
【0027】そして、電磁モータ42を駆動すると、電磁
モータ42の動力が減速ギヤボックス43, 伝動チェン47,4
7,駆動輪車軸33を介して駆動輪31に伝達され、駆動輪31
がラック10に沿って走行し、それによって、昇降機体8
がレール7に沿って昇降移動するようにしている。
【0028】電磁モータ42には、電源41から電磁モータ
42への電力供給が停止した場合に、電磁モータ42の駆動
軸(図示省略)を保持して、電磁モータ42を停止する停
止機構が内蔵されている。
【0029】そのため、通常運転時には、電磁モータ42
への電力供給を停止することにより、昇降機体8を停止
できるようにしている。尚、停電時も同様にして、昇降
機体8を停止できるようにしている。
【0030】上述したように、駆動手段38は、2本の伝
動チェン47,47 によって電磁モータ42の動力を駆動輪31
に伝達するようにしているため、例え1 本の伝動チェン
47が破断しても、もう1本の伝動チェン47によって電磁
モータ42の動力を駆動輪31に確実に伝達することができ
るので、昇降装置1の安全性を確保することができる。
【0031】制動手段39は、基台15の背面下部であっ
て、かつ、駆動輪車軸33の直下方位置に左右幅方向に伸
延させた状態で従動輪車軸34を回動自在に取付け、同従
動輪車軸34の左端部に従動輪32を取付けるとともに、従
動輪車軸34の右端部に左右一対の駆動スプロケット48,4
8 を取付け、一方、仕切壁37の右前側上部に増速ギヤボ
ックス49を取付け、同増速ギヤボックス49の入力軸50に
左右一対の従動スプロケット51,51 を取付けるととも
に、増速ギヤボックス49の出力軸52にドラムブレーキ53
を連動連結し、更には、駆動スプロケット48,48 と従動
スプロケット51,51との間に左右一対の伝動チェン54,54
を懸架している。
【0032】このように、制動手段39も、2本の伝動チ
ェン54,54 によって従動輪32の回動をドラムブレーキ53
に伝達するようにしているため、例え1 本の伝動チェン
54が破断しても、もう1本の伝動チェン54によって従動
輪32の回動をドラムブレーキ53に確実に伝達することが
できるので、昇降装置1の安全性を確保することができ
る。
【0033】ドラムブレーキ53は、図8及び図9に示す
ように、ケーシング11の仕切壁37の後端縁部に連設した
略円筒状のブレーキドラム55と、同ブレーキドラム55の
内部に収容し、かつ、増速ギヤボックス49の出力軸52に
連動連結したブレーキシュー56とから構成している。図
中、57は軸受、58は軸受支持体、59は軸端カバー、60は
軸端カバー取付用ボルトである。
【0034】ブレーキシュー56は、増速ギヤボックス49
の出力軸52に連設したボス61の外周面に8個のシュー支
持体62を放射状に突設し、各シュー支持体62の先端部に
断面円弧状のシュー63を連設している。
【0035】そして、ドラムブレーキ53は、増速ギヤボ
ックス49の出力軸52の回動に伴って遠心力の作用により
ブレーキシュー56のシュー支持体62が伸張し、それによ
ってシュー63の外周面64が外側方に広がり、シュー63の
外周面64がブレーキドラム55の内周面65に当接し、その
摩擦力によって増速ギヤボックス49の出力軸52の回動を
低減させ、同出力軸52に連動連結した従動輪32の回動を
低減させて、昇降機体8を一定速度で昇降させるように
している。
【0036】ドラムブレーキ53とケーシング11との間に
は、ドラムブレーキ53のブレーキドラム55に作用するト
ルクを検出するためのトルク検出手段66を介設してい
る。
【0037】トルク検出手段66は、昇降機体8のケーシ
ング11にブレーキドラム55を、ブレーキドラム55に所定
値以上のトルクが作用した場合にのみ回動するように取
付けており、同ブレーキドラム55には、停止手段40を連
動連結している。
【0038】すなわち、ケーシング11の仕切壁37の後端
縁部に支持体67の基端部を取付け、同支持体67の先端部
にトルクリミッター68(例えば、椿本社製TL250-1 等)
を取付け、同トルクリミッター68にブレーキドラム55を
取付けており、しかも、トルクリミッター68とブレーキ
ドラム55との間にブレーキドラム55と同軸状に駆動スプ
ロケット69を取付け、同駆動スプロケット69に停止手段
40を連動連結している。図中、70は連結体、71は連結用
ボルトである。
【0039】トルクリミッター68は、所定の締め付け力
で連結体70を保持しており、その締め付け力に抗して連
結体70を回動させるトルクが作用した場合には、連結体
70の保持を解除して連結体70が回動できるようにする構
造となっている。
【0040】そして、トルク検出手段66は、ドラムブレ
ーキ53による制動時に、シュー63の外周面64がブレーキ
ドラム55の内周面65に当接し、シュー63の外周面64とブ
レーキドラム55の内周面65との間で生じる摩擦力の作用
によってブレーキドラム55に作用するトルクをトルクリ
ミッター68で検出し、そのトルクが所定値以上の場合に
は、トルクリミッター68が連結体70の保持を解除し、そ
れに伴って、ブレーキドラム55と駆動スプロケット69が
増速ギヤボックス49の出力軸52の回動に連動して回動
し、それを駆動スプロケット69から停止手段40へと伝動
するようにしている。
【0041】停止手段40は、図4〜図7に示すように、
ケーシング11の底板18の左側上部に前後方向に伸延させ
た伝動軸72を回動自在に取付け、同伝動軸72の基端部に
従動スプロケット73を取付け、同従動スプロケット73と
前記駆動スプロケット69との間に伝動チェン74を懸架
し、一方、伝動軸72の先端部に、基台15に左右幅方向に
伸延させた状態で回動自在に取付けた連動軸75の左端部
を連動連結し、同連動軸75の左右端部に、基台15に前後
方向に伸延させた状態で回動自在に取付けた左右一対の
ブレーキ軸76,77 の基端部をそれぞれ連動連結し、各ブ
レーキ軸76,77 の先端部にレール挟持体78,79 を取付け
ている。図中、80,81 はブレーキ軸76,77を支持するた
めの軸支持ボス、82,83 は軸支持体、84は伝動軸72の先
端部に取付けた傘歯車、85,86 は連動軸75の左右端部に
取付けた傘歯車、87,88 はブレーキ軸76,77 の基端部に
取付けた傘歯車である。
【0042】レール挟持体78,79 は、図10に示すよう
に、平面視で半径を漸次拡大した形状としている。
【0043】そして、停止手段40は、トルク検出手段66
がブレーキドラム55に所定値以上のトルクが作用したこ
とを検出した場合に、ブレーキドラム55の回動に連動し
て駆動スプロケット69が回動するとともにブレーキ軸7
6,77 が回動し、それに伴って両レール挟持体78,79 が
回動し、両レール挟持体78,79 の間隔が縮小し、両レー
ル挟持体78,79 の外周面89,90 によってレール7のフラ
ンジ30を挟持して、昇降機体8を強制的に停止させるよ
うにしている。
【0044】このように、レール挟持体78,79 が平面視
で半径を漸次拡大した形状としているため、レール挟持
体78,79 の外周面89,90 がレール7のフランジ30に接触
すると、レール挟持体78,79 の外周面89,90 とレール7
のフランジ30の側面との間の摩擦力によって、レール挟
持体78,79 がより強固にレール7のフランジ30を挟持す
る方向に回動することになり、昇降機体8を確実に停止
させることができる。
【0045】昇降装置1は以上のように構成しており、
以下に説明するようにして、緊急時において昇降機体8
を停止することができるようにしている。
【0046】すなわち、通常運転時には、電磁モータ42
への電力供給を制御することにより、昇降機体8を昇降
又は停止するようにしている。
【0047】また、昇降機体8に所定値以上の荷重がか
かり、昇降機体8が所定値以上の速度となった場合に
は、その初期段階で、制動手段39としてのドラムブレー
キ53が定速ブレーキとして作動して、昇降機体8が一定
速度で降下するようにしている。
【0048】さらに、ドラムブレーキ53が作動した際
に、ブレーキシュー56の外周面64とブレーキドラム55の
内周面65との摩擦によって熱が発生し、その摩擦熱によ
ってブレーキシュー56の外周面64とブレーキドラム55の
内周面65との間の摩擦力が低下して制動力が低減してし
まう前に、ブレーキドラム55に作用するトルクが所定値
以上となったことをトルク検出手段66により検出し、停
止手段40が作動して、昇降機体8が強制的に停止するよ
うにしている。
【0049】このように、本実施例では、制動手段39と
してのドラムブレーキ53のブレーキドラム55に作用する
トルクを検出するためのトルク検出手段66と、昇降機体
8を強制的に停止させるための停止手段40とを具備し、
トルク検出手段66によってブレーキドラム55に所定値以
上のトルクが作用していることを検出した場合に停止手
段40を作動させるべく構成しているため、ドラムブレー
キ53が作動した際に、ブレーキシュー56とブレーキドラ
ム55との摩擦熱によってドラムブレーキ53の制動力が低
減する前に、停止手段40によって昇降機体8を確実に停
止することができ、昇降装置1の安全性を向上させるこ
とができる。
【0050】また、ブレーキドラム55とブレーキシュー
56とに長時間にわたって摩擦熱が作用することがなくな
り、ドラムブレーキ53の破損を未然に防止することがで
きる。
【0051】特に、トルク検出手段66として、昇降機体
8のケーシング11にブレーキドラム55を、ブレーキドラ
ム55に所定値以上のトルクが作用した場合にのみ回動す
るように取付けるとともに、同ブレーキドラム55に停止
手段40を連動連結した構成のものを用いることにより、
簡単な構成でありながら、昇降機体8を確実に停止する
ことができ、昇降装置1の安全性を向上させることがで
きる。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】(1)本発明では、ドラムブレーキのブレ
ーキドラムに作用するトルクを検出するためのトルク検
出手段と、昇降機体を強制的に停止させるための停止手
段とを具備し、トルク検出手段によってブレーキドラム
に所定値以上のトルクが作用していることを検出した場
合に停止手段を作動させるべく構成しているため、ドラ
ムブレーキが作動した際に、ブレーキシューとブレーキ
ドラムとの摩擦熱によってドラムブレーキの制動力が低
減する前に、ブレーキドラムに作用するトルクが所定値
以上となったことをトルク検出手段によって検出し、停
止手段を作動させることにより、同停止手段によって昇
降機体を確実に停止することができ、昇降装置の安全性
を向上させることができる。
【0054】(2)本発明では、トルク検出手段とし
て、昇降機体のケーシングにブレーキドラムを、同ブレ
ーキドラムに所定値以上のトルクが作用した場合にのみ
回動するように取付けるとともに、同ブレーキドラムに
停止手段を連動連結して構成しているため、簡単な構成
でありながら、昇降機体を確実に停止することができ、
昇降装置の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降装置を具備する風力発電機を
示す正面図。
【図2】昇降装置の左側面図。
【図3】同右側面図。
【図4】駆動手段及び停止手段を示す左側面図。
【図5】制動手段を示す右側面図。
【図6】駆動手段及び制動手段を示す平面図。
【図7】停止手段を示す平面図。
【図8】トルク検出手段を示す左側面断面図。
【図9】フレーキシューを示す正面図。
【図10】レール挟持体の動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 昇降装置 5 梯子 7 レール 8 昇降機体 9 レール本体 10 ラック 11 ケーシング 12 走行部 14 駆動部 31 駆動輪 32 従動輪 38 駆動手段 39 制動手段 40 停止手段 42 電磁モータ 53 ドラムブレーキ 55 ブレーキドラム 56 ブレーキシュー 66 トルク検出手段 68 トルクリミッター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール(7) に沿って昇降する昇降機体
    (8) に、制動手段(39)としてのドラムブレーキ(53)を配
    設してなる昇降装置において、 ドラムブレーキ(53)のブレーキドラム(55)に作用するト
    ルクを検出するためのトルク検出手段(66)と、昇降機体
    (8) を強制的に停止させるための停止手段(40)とを具備
    し、トルク検出手段(66)によってブレーキドラム(55)に
    所定値以上のトルクが作用していることを検出した場合
    に停止手段(40)を作動させるべく構成したことを特徴と
    する昇降装置。
  2. 【請求項2】 トルク検出手段(66)は、昇降機体(8) の
    ケーシング(11)にブレーキドラム(55)を、同ブレーキド
    ラム(55)に所定値以上のトルクが作用した場合にのみ回
    動するように取付けるとともに、同ブレーキドラム(55)
    に停止手段(40)を連動連結したことを特徴とする請求項
    1記載の昇降装置。
JP11920199A 1999-04-27 1999-04-27 昇降装置 Expired - Lifetime JP4397997B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11920199A JP4397997B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11920199A JP4397997B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000310261A true JP2000310261A (ja) 2000-11-07
JP4397997B2 JP4397997B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=14755441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11920199A Expired - Lifetime JP4397997B2 (ja) 1999-04-27 1999-04-27 昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4397997B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100567555B1 (ko) 2005-03-04 2006-04-05 보라전기공업 주식회사 토크 트랜스듀서 일체형 파우더 클러치
JP2009292559A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Kaho Seisakusho:Kk 昇降機の停電時の手動降下装置
JP2010070333A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 鉄塔の昇降装置
WO2013139616A1 (de) * 2012-03-20 2013-09-26 Inventio Ag Fangvorrichtung in einer aufzugsanlage
WO2019029314A1 (zh) * 2017-08-08 2019-02-14 无锡市一品电梯配件有限公司 一种恒定制动减速度安全钳

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100567555B1 (ko) 2005-03-04 2006-04-05 보라전기공업 주식회사 토크 트랜스듀서 일체형 파우더 클러치
JP2009292559A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Kaho Seisakusho:Kk 昇降機の停電時の手動降下装置
JP2010070333A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 鉄塔の昇降装置
WO2013139616A1 (de) * 2012-03-20 2013-09-26 Inventio Ag Fangvorrichtung in einer aufzugsanlage
CN104203791A (zh) * 2012-03-20 2014-12-10 因温特奥股份公司 电梯设备中的防坠装置
US9457990B2 (en) 2012-03-20 2016-10-04 Inventio Ag Safety brake device for an elevator installation
RU2607906C2 (ru) * 2012-03-20 2017-01-11 Инвенцио Аг Ловитель лифта
US9919898B2 (en) 2012-03-20 2018-03-20 Inventio Ag Safety brake device for an elevator installation
WO2019029314A1 (zh) * 2017-08-08 2019-02-14 无锡市一品电梯配件有限公司 一种恒定制动减速度安全钳

Also Published As

Publication number Publication date
JP4397997B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR870002538Y1 (ko) 엘리베이터용 권상기
KR20130000237U (ko) 고하중용 에스컬레이터의 디스크 유압캘리퍼식 비상정지 안전 브레이크 제어장치
JP2000310261A (ja) 昇降装置
WO2006115386A1 (en) Brake apparatus for the elebator
CN113104774B (zh) 驱动单元
JP5341400B2 (ja) 昇降機の停電時の手動降下装置
CN116715164A (zh) 起重机起升装置、起重机滑轮梁及起重机
WO2006135132A1 (en) Hoist
KR20020062284A (ko) 지지대에 부착된 승강실이 구비된 승강기
CN215402697U (zh) 一种无轨胶轮单双速电葫芦门式起重机
CN215402784U (zh) 一种电机和减速器半内置式降噪电动葫芦
KR20160001442A (ko) 에스컬레이터 역주행 방지 장치
US9260250B2 (en) Gear motor having an antirotation member
JPH0446847B2 (ja)
JP2969577B2 (ja) 搬送車の駆動装置
JPH10109871A (ja) 乗客コンベア
CN217478829U (zh) 一种基于暖通机电一体化技术吸吊机
KR200191024Y1 (ko) 이중 브레이크를 설치한 호이스트
CN216580894U (zh) 单辊筒液压锚机
JPS643732Y2 (ja)
JP3215965B2 (ja) 機械式駐車装置における駆動装置の取付構造
JPH0192108A (ja) 倉庫用クレーンの昇降キャレッジ駆動装置
KR200348252Y1 (ko) 유모차 구동장치
JPS6125511Y2 (ja)
JPH10324476A (ja) エレベータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091022

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term