JP2000309031A - セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents

セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000309031A
JP2000309031A JP11118086A JP11808699A JP2000309031A JP 2000309031 A JP2000309031 A JP 2000309031A JP 11118086 A JP11118086 A JP 11118086A JP 11808699 A JP11808699 A JP 11808699A JP 2000309031 A JP2000309031 A JP 2000309031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
resin
groove
sintered body
molded product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11118086A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Kiriyama
勝之 桐山
Yoichi Kuwayama
洋一 桑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP11118086A priority Critical patent/JP2000309031A/ja
Publication of JP2000309031A publication Critical patent/JP2000309031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度であって破壊しにくいセラミック焼結
体をコアとした樹脂成形品を提供すること。 【解決手段】 この樹脂成形品1は、セラミック焼結体
製のコア4の外周面4aに樹脂成形材料2からなる樹脂
部3を接合したものである。外周面4aにおいて少なく
とも樹脂部3と接触する箇所には、凹部8が設けられて
いる。凹部8の開口縁の複数箇所には欠け部9がある。
凹部8内には樹脂部3の一部3cが埋まっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミック焼結体
をコアとした樹脂成形品及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】セラミック焼結体をコアとし、その外周
面に樹脂成形材料からなる樹脂部が接合された樹脂成形
品が、従来より知られている。この種の樹脂成形品を製
造する方法としては、例えばインサート成形法がある。
インサート成形法では、金型のキャビティ内にあらかじ
めコアを挿入しておき、この状態でキャビティ内に樹脂
成形材料を充填する。その結果、所望のインサート成形
品が得られる。磁性粉をフィラーとして含む樹脂成形材
料を用いたときには、上記の方法により磁場成形品を製
造することも可能である。また、インサート成形品が回
転体である場合には、略円筒状のコアが一般的に用いら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インサート
成形品を高温多湿な環境下で使用した場合、樹脂部が周
囲の湿気を吸って膨潤し、樹脂部の内径寸法が若干増大
してしまう。すると、樹脂部の内周面とコアの外周面と
接合強度が弱くなる結果、コアが樹脂部から抜け出しや
すくなり、インサート成形品が破壊に至るおそれがあっ
た。
【0004】また、インサート成形品が回転体である場
合には、使用時に樹脂部に遠心力が加わることによっ
て、樹脂部がコアに対して回りずれを起こすおそれもあ
った。本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、高強度であって破壊しにくいセラミッ
ク焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、セラミック焼結体製
のコアの外周面に樹脂成形材料からなる樹脂部が接合さ
れた樹脂成形品であって、前記外周面において少なくと
も前記樹脂部と接触する箇所に、開口縁の複数箇所に欠
け部を有する凹部が設けられ、その凹部内に前記樹脂部
の一部が埋まっていることを特徴とするセラミック焼結
体をコアとした樹脂成形品をその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記凹部は溝部であるとした。請求項3に記載の発
明は、請求項2において、前記欠け部は、研削加工によ
って前記溝部を加工形成するときに生じるチッピング部
であるとした。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3において、前記溝部は前記コアの周方向に沿って延び
るように形成された環状の溝部であるとした。請求項5
に記載の発明は、請求項2乃至4のいずれか1項におい
て、前記溝部の内側面は、前記コアの軸線方向に対して
ほぼ直交する関係にあるとした。
【0008】請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5
のいずれか1項において、前記溝部の幅は0.1mm以
上かつ深さは20μm以上であるとした。請求項7に記
載の発明は、請求項2乃至6のいずれか1項において、
前記樹脂成形材料はフィラーを含むものであり、前記コ
アは、前記フィラーの平均粒径と同等またはそれよりも
若干大きめの気孔を備える緻密層を、少なくとも外周面
の表層部に有するとした。
【0009】請求項8に記載の発明では、請求項2乃至
7の樹脂成形品を製造する方法であって、焼成工程を経
て得られた前記コアの外周面に対して研削加工を施すこ
とにより、前記コアの外周面に前記溝部を形成した後、
そのコアを用いてインサート成形を行うことを特徴とす
るセラミック焼結体をコアとする樹脂成形品の製造方法
をその要旨とする。
【0010】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜7に記載の発明の作用について説明す
る。コア外周面に設けられた凹部内には、樹脂部の一部
が埋まった状態になっている。従って、樹脂部が周囲の
湿気を吸って膨潤しその体積を増大させたときには、前
記埋設部分も凹部内において同様にその体積を増大させ
る。一方、セラミック焼結体からなるコア自体には、体
積変化は殆ど生じない。ゆえに、凹部の内面に対して埋
設部分が密着した状態となり、結果的にコアと樹脂部と
の接合強度が改善される。また、凹部の開口縁の複数箇
所に欠け部が設けられていることも、コアと樹脂部との
接合強度を改善するのに寄与している。従って、高強度
であって破壊しにくい樹脂成形品とすることができる。
【0011】請求項2に記載の発明によると、溝部は、
例えば研削加工等のような一般的な手法によって、比較
的簡単にかつ安価に形成されることができる。請求項3
に記載の発明によると、チッピング部は、研削加工によ
って溝部を加工形成するとき同時に形成されることがで
きる。従って、欠け部を形成するための工程を別にわざ
わざ設ける必要がなく、工程数の増加も回避される。
【0012】請求項4に記載の発明によると、コアの周
方向に沿って延びる環状の溝部は、その形状からして、
研削加工等によって極めて簡単にかつ安価に形成される
ことができる。
【0013】請求項5に記載の発明によると、溝部の内
側面がコアの軸線方向に対してほぼ直交する関係にある
とき、溝部の内側面に対して埋設部分が密着した場合
に、コアと樹脂部との間に高い接合強度が確保されやす
くなる。
【0014】請求項6に記載の発明の作用を説明する。
溝部の幅が0.1mmよりも狭かったり、溝部の深さが
20μmよりも浅かったりした場合、溝部の形成による
接合強度の改善効果が充分に得られなくなるおそれがあ
る。また、幅が0.1mmよりも小さい溝部を、例えば
研削加工によって形成しようとすると、装置の設備コス
トが高くなるおそれがある。
【0015】請求項7に記載の発明によると、コアにお
ける緻密層はフィラーの平均粒径と同等またはそれより
も若干大きめの気孔を備えるため、フィラーはその気孔
内に比較的容易に入り込むことができる。そして、気孔
内へのフィラーの入り込みがもたらすアンカー効果によ
り、コアと樹脂部との接合強度がよりいっそう改善され
る。
【0016】請求項8に記載の発明によると、焼成工程
を経て得られたコアはセラミック焼結体からなるため、
研削加工によって溝部が形成されるときに、その開口縁
の複数箇所に同時にチッピング部も形成される。従っ
て、欠け部を形成するための工程を別にわざわざ設ける
必要がなく、工程数の増加が回避される。この後、コア
を用いてインサート成形を行うことによって、溝部内に
樹脂成形材料の一部が埋まり込んだ状態となる。このた
め、本方法によれば、所望の樹脂成形品を確実にかつ安
価に得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の樹脂成形品及びそ
の製造方法を具体化した一実施形態のインサート成形品
及びその製造方法を、図1〜図9に基づき詳細に説明す
る。
【0018】図1,図2(a)には、本実施形態のイン
サート成形品1が示されている。このインサート成形品
1は、コア4と、樹脂部としての樹脂フランジ部3とか
らなる。このインサート成形品1は、回転対称な形状を
呈する回転体となっている。コア4は中空円筒状をした
セラミック焼結体製の部材である。コア4の肉厚は1m
m〜2mm程度である。前記セラミック焼結体として、
本実施形態では緻密なアルミナ焼結体を用いている。な
お、アルミナ焼結体は非磁性体である。コア4は樹脂フ
ランジ部3の中心孔に挿入されている。従って、コア4
はインサート成形品1における略中央部に位置する。樹
脂フランジ部3の内周面3aは、コア4の外周面4aに
対して密着した状態で接合されている。
【0019】樹脂フランジ部3は樹脂成形材料2からな
る。本実施形態では、ナイロン等のような一般的な熱可
塑性樹脂が、樹脂成形材料2として使用されている。樹
脂成形材料2中には、少量の添加剤とともにフィラーと
しての磁性粉5が含まれている。本実施形態ではSrフ
ェライトを磁性粉5として用いている。ここで用いたS
rフェライトは、メイト社製,商品名HM−1216で
ある。
【0020】図5にて概念的に示されるように、Srフ
ェライトの結晶は、六角形状をなす平板状の結晶であ
る。同図では、Srフェライト結晶における磁化容易軸
6が矢印で示されている。磁化容易軸6は結晶の面方向
に対して垂直になっている。
【0021】ここで使用されるSrフェライトの結晶の
平均粒径D1は、0.5μm〜5.0μm程度、さらに
は1.0μm〜2.5μm程度、特には1.0μm〜
1.4μm程度であることがよい。本実施形態の場合、
具体的にいうと平均粒径D1が約1.2μmのものを選
択している。なお、前記Srフェライトの結晶の平均厚
さは0.2μmであり、最大粒径は8.0μmである。
【0022】コア4の外周面4aは、表面粗さRaの極
めて小さな面、即ち高精度加工面となっている。本実施
形態において具体的には、Ra<0.3μmである。ア
ルミナ焼結体からなるこのコア4は、図5にて概略的に
示されるように、磁性粉5であるSrフェライトの結晶
の平均粒径D1と同等またはそれよりも若干大きめの気
孔を備えている。Srフェライトの結晶の平均粒径D1
を1.0μm〜2.0μmとした本実施形態では、気孔
径(気孔の平均径)D2は2.0μm〜5.0μm、好
ましくは2.5μm〜4.5μmに設定される。さら
に、アルミナ焼結体からなるコア4における気孔率は1
%〜10%程度に、好ましくは2%〜5%程度に、より
好ましくは2%〜3%程度に設定される。
【0023】また、このインサート成形品1は磁場成形
品でもあるため、その後に着磁されることにより異方性
磁石となる。本実施形態では、樹脂フランジ部3におけ
る外周面3bの表層が着磁されていて、当該箇所に図示
しない永久磁石が形成されている。従って、このインサ
ート成形品1を着磁してなる異方性磁石は、例えば歯科
用研磨装置におけるモータのスラスト軸受け部材等とし
て使用可能なものとなる。
【0024】図2(b),(c)等に示されるように、
コア4の外周面4aにおいて少なくとも樹脂フランジ部
3と接触する箇所には、凹部としての溝部8が設けられ
ている。その溝部8内には樹脂フランジ部3の一部が埋
まり込んでいる。この部分のことを、便宜上、埋設部分
3cと呼ぶことにする。本実施形態の溝部8は環状であ
って1本のみ形成されている。溝部8はコア4の周方向
に沿って、言い換えるとコア4の軸線方向に対して直交
する方向に沿って延びている。この溝部8は等断面形状
を有している。溝部8において対応する一対の内側面8
aは、コア4の軸線方向に対して直交する位置関係にあ
る。溝部8の底面8bと前記一対の内側面8aとがなす
角度もほぼ直角である。
【0025】溝部8の幅は0.1mm以上に設定される
ことがよく、さらには0.2mm以上に設定されること
がよい。また、溝部8の深さは20μm以上に設定され
ることがよく、さらには50μm以上に設定されること
がよく、特には100μm〜1mm程度に設定されるこ
とがよい。
【0026】溝部8の幅が0.1mmよりも狭かった
り、溝部8の深さが20μmよりも浅かったりした場
合、溝部8の形成による接合強度の改善効果が充分に得
られなくなるおそれがある。また、幅が0.1mmより
も小さい溝部8を、研削加工によって形成しようとする
と、極めて肉薄な砥石が必要となる。この種の砥石は一
般的に高価であるため装置の設備コストが高くなり、結
果としてインサート成形品のコストが高騰するおそれが
ある。
【0027】また、溝部8は中空円筒状のコア4を貫通
していないことがよい。具体的にいうと、溝部8の深さ
はコア4の肉厚の1/2以下に設定されることがよく、
さらには1/5以下に設定されることがよい。貫通部分
や肉薄部分が存在すると、コア4の強度が部分的に弱く
なるおそれがあるからである。また、溝部8を深く形成
しようとすると、研削加工に時間がかかる場合があり、
生産性の向上及び低コスト化を妨げる原因となるおそれ
がある。
【0028】溝部8の開口縁の複数箇所には、図2
(b),(c)において概略的に示されるように欠け部
9が存在している。本実施形態における欠け部9とは、
研削加工によって溝部8を加工形成するときに生じるチ
ッピング部をいう。従って、欠け部9であるチッピング
部の大きさ(開口径)は、10μm〜500μm程度で
ある。本実施形態の場合、欠け部9であるチッピング部
は、溝部8の開口縁の単位長さ(10mm)あたり1個
〜100個ほど存在している。このような欠け部9は、
研削加工時に砥石を通常条件よりも速く送ること(いわ
ゆる重研削を行うこと)によって、比較的簡単に得るこ
とができる。なお、樹脂フランジ部3を形成している樹
脂成形材料2は、この欠け部9の内部にも埋まり込んで
いる。
【0029】図3には、インサート成形品1を製造する
ための磁場射出成形機11の要部が示されている。この
磁場射出成形機11を構成する台座上には、可動盤12
及び固定盤13が設置されている。可動盤12及び固定
盤13は、リンク機構14によって型閉めまたは型開き
される。固定盤13の外端面側には、進退可能に設けら
れたスクリュシリンダ15のノズル部16が配置されて
いる。スクリュシリンダ15が前進位置にあるとき、ノ
ズル16は固定盤13に透設された図示しない貫通孔に
対して挿入される。可動盤12及び固定盤13の内部に
は、電磁石18が配置されている。可動盤12と固定盤
13との間には、リターンヨークとしての役割を果たす
鉄製タイバー19が複数本介在されている。
【0030】図3,図4に示されるように、この磁場射
出成形機11における金型21は、可動型22と固定型
23とによって構成されている。可動型22は可動盤1
2の内端面側の中央部に取り付けられており、固定型2
3は固定盤13の内端面側の中央部に取り付けられてい
る。即ち、可動型22と固定型23とは、互いに対向し
た状態で配設されている。
【0031】固定型23は複数本のゲート26を備えて
いる。各ゲート26の一端は固定型23の内端面におい
て開口し、他端はノズル部16が挿入される部位である
前記貫通孔に到っている。可動型22は2つの型片2
7,28からなる。即ち、副型片28によって主型片2
7が包囲されている。そして、型閉めを行った場合、可
動型22と固定型23との界面にキャビティ31が形成
されるようになっている。
【0032】金型21の各部を構成する材料としては、
通常、磁性体である鉄系金属(磁性体である鋼材)が用
いられる。ここで、副型片28のみをオーステナイト系
のステンレス鋼等のような非磁性体を用いて作製するこ
とが望ましい。磁場の方向A1(つまり磁力線の方向A
1)を基準として垂直な面が属する箇所P1からの磁力線
の漏洩が防止されるからである。
【0033】次に、上記の磁場射出成形機11を用いて
インサート成形品1を製造する方法の一例を説明する。
まず、アルミナを原料として円筒状のセラミック成形体
を成形する。成形工程の後、セラミック成形体を所定時
間・所定温度で焼成し、セラミック焼結体を得る。さら
に、前記焼成工程を経て得られたセラミック焼結体を研
削装置にセットし、砥石によってセラミック焼結体の外
周面に対する重研削加工を行う。その結果、所定寸法を
有する環状の溝部8を備えたコア4が作製される。この
とき、コア4の開口縁における欠け部9も同時に形成さ
れる。
【0034】次に、上記のコア4を用いてインサート成
形を行う。まず、固定型23の内端面側にある円柱部に
コア4を嵌合させるようにしてセットした後、リンク機
構14を駆動させて金型21を型閉めする。この後、電
磁石18への通電により磁場を発生させ、図3に示すよ
うな閉磁気回路を形成する。このときに生じる磁場の方
向A1は、図4の上側から下側に向かう方向となる。磁
場を形成する磁力線は、図4にて破線で示されるように
平行であって、固定型23側からキャビティ31内に進
入し、同キャビティ31を通過して可動型22側に抜け
る。
【0035】続いて、スクリュシリンダ15を前進させ
て挿入状態とし、溶融した樹脂成形材料2をゲート26
を介してキャビティ31内に射出する。その結果、キャ
ビティ31内を樹脂成形材料2で完全に満たすようにす
る。勿論、樹脂成形材料2は溝部8の内部に完全に埋ま
り込んだ状態となる。このとき、キャビティ31内を通
過する磁力線は樹脂成形材料2中の磁性粉5に作用し、
ごく短時間のうちに磁化容易軸6を磁場の方向A1に向
けさせる。つまり、磁力線の作用により、磁性粉5が特
定方向に配向される。
【0036】射出を行なってから数秒から数十秒経過す
ると、樹脂成形材料2が冷えて固まる結果、インサート
されていたコア4と、樹脂成形材料2からなる樹脂フラ
ンジ部3とが一体化してなるインサート成形品1が得ら
れる。その後、金型21を型開きして、インサート成形
品1をキャビティ31内から取り出す。さらに、図示し
ない専用のスラスト着磁ヨークを用いて着磁作業を行な
うことにより、樹脂フランジ部3における外周面3bの
表層に永久磁石を形成すれば、所望の異方性磁石が完成
する。
【0037】
【実施例】[サンプルの作製]上述の手順に従って、図
1,図2に示すインサート成形品1のサンプルを5種作
製した。比較例であるサンプル1では、コア4の外周面
4aに溝部8を設けないこととした。
【0038】参考までに、図8(a)は、サンプル1の
インサート成形品1を高温多湿な環境下において回転体
として数百時間使用したときにおける、経過時間(時
間)と内径寸法の変化率(%)との相関関係を示すグラ
フである。また、図8(b)は、同じ場合における経過
時間(時間)と重量の変化率(%)との相関関係を示す
グラフである。インサート成形品1の重量が最終的に
0.2%を超えるほどにまで増加していることを鑑みる
と、樹脂フランジ部3が周囲の湿気を吸い込む結果、樹
脂成形材料2に膨潤が起きていることが示唆された。そ
して、このような膨潤が原因となり、インサート成形品
1の内径寸法を0.1%程度増加させていることが容易
に予想できた。
【0039】また、実施例であるサンプル2,3,4,
5では、コア4の外周面4aに2mm幅の溝部8を研削
加工によって設け、かつその深さをそれぞれ0.05m
m,0.1mm,0.3mm,0.5mmに設定した。
そして、各実施例についても同様に高温多湿環境下での
使用を数百時間ほど行った。 [第1の試験方法及び結果]第1の試験では、図6に示
されるような試験用治具41を用いて、前記5種のサン
プル1〜5の抜け耐荷重を評価した。この場合、まずサ
ンプル1〜5を順に試験用治具41にセットし、上方か
らプッシャ42でコア4の端面に荷重を印加した。その
際、印加荷重を徐々に大きくしていき、接合界面に破壊
が起こってコア4が樹脂フランジ部3から脱落する力の
大きさ(kgf)を計測した。なお、このような荷重の
印加を約25℃の室温の下で行なうばかりでなく、80
℃の高温下でも行なった。これらの結果を図9に示す。
【0040】図9からも明らかなように、常温において
は、溝部8を設けたサンプル2〜5の抜け耐荷重値は、
溝部8を設けなかったサンプル1のそれと比べて、明ら
かに高くなっていた。なお、サンプル3,4,5の抜け
耐荷重値がほぼ等しいことを鑑みると、溝部8の形成に
より得られる効果は、常温使用時においては、その深さ
が0.1mm以上になると飽和すると考えられた(図9
(b)参照)。
【0041】また、高温下においても、溝部8を設けた
サンプル2〜5の抜け耐荷重値は、溝部8を設けなかっ
たサンプル1のそれと比べて、明らかに高くなってい
た。実施例のサンプル2〜5においては、溝部8の幅を
0.3mm,0.5mmに設定したサンプル4,5で特に好
適な結果が得られた。なお、溝部8の形成により得られ
る効果は、高温使用時においては、その深さが0.3m
m以上になると飽和すると考えられた。 [第2の試験方法及び結果]第2の試験では、図7に示
されるような手法でサンプル1〜5における回りずれの
有無を調査した。具体的にいうと、あらかじめコア4の
外周面4aに目印を付けるとともに、樹脂フランジ部3
の外表面においてそれに対応する位置にも目印を付けて
おいた(図7(a)参照)。この状態でインサート成形品
1を図7(a)の矢印方向に回転させ、両目印のずれの
有無を調査した。ここでは回転数を10000rpmに
設定し、その回転数を高温・高湿下で500時間維持し
た後、目視による観察調査を行った。
【0042】その結果、比較例であるサンプル1では、
図7(b)に示されるように両目印に数mm以上のずれ
が生じていたのに対し、実施例であるサンプル2〜5で
は、このようなずれが全く認められなかった。従って、
サンプル2〜5においては、樹脂フランジ部3のコア4
に対する回りずれが確実に防止されていた。
【0043】そして、回りずれの防止を達成できた主な
理由としては、開口縁に存在する多数の欠け部9に樹脂
成形材料2が埋まり込むことで好適なアンカー効果が得
られたためと考えられた。
【0044】従って、本実施形態の各実施例によれば以
下のような効果を得ることができる。 (1)このインサート成形品1では、コア4の外周面4
aにおいて樹脂フランジ部3と接触する箇所に、開口縁
の複数箇所に欠け部9を有する溝部8が設けられ、その
溝部8内に埋設部分3cが埋まった状態になっている。
【0045】上述したとおり、樹脂フランジ部3に膨潤
が生じたときには、埋設部分3cも膨潤してその体積を
増大させる。一方、コア4は熱膨張係数の小さなアルミ
ナ焼結体からなる。このため、コア4自体に体積変化は
殆ど生ずることがなく、溝部8の寸法変化量もほぼゼロ
と考えてよい。よって、埋設部分3cは、溝部8の一対
の内側面8aによって、いわば上下から挟み込まれて保
持された状態となる。つまり、溝部8の内側面8aに対
して埋設部分3cが密着した状態となり、結果的にコア
4と樹脂フランジ部3との接合強度が改善される。ま
た、溝部8の開口縁の多くの箇所に欠け部9が存在する
ことも、接合強度を改善するのに寄与している。従っ
て、本実施形態によれば、高強度であって破壊しにくい
インサート成形品1を実現することができる。
【0046】(2)このインサート成形品1における凹
部は溝部8であり、溝部8の加工形成時に生じるチッピ
ング部が欠け部9とされている。従って、一般的手法で
ある研削加工を行うことによって、溝部8と欠け部9と
を同時に形成することができる。従って、欠け部9を形
成するための工程を別にわざわざ設ける必要がなく、工
程数の増加も回避される。
【0047】それゆえ、この構造であると、溝部8を比
較的簡単にかつ安価にしかも効率よく形成することがで
き、ひいてはインサート成形品1の低コスト化及び製造
容易化を達成することができる。勿論、溝部8が1本の
みであることや、溝部8がコア4の周方向に沿って延び
るよう環状に形成されていることも、インサート成形品
1の低コスト化及び製造容易化に貢献している。
【0048】(3)このインサート成形品1では、溝部
8の内側面8aがコアの軸線方向に対して直交する関係
にある。よって、溝部8の内側面8aに対して埋設部分
8cが密着した場合、コア4と樹脂フランジ部3との間
に高い接合強度が確保されやすいという利点がある。
【0049】(4)このインサート成形品1は、磁性粉
5の平均粒径D1よりも若干大きめの気孔を備えるコア
4を用いて製造されたものである。このため、成形時に
おいて外周面4aの近傍に位置する磁性粉5は、外周面
4aにある気孔内に比較的容易に入り込むことができ
る。そして、気孔内への磁性粉5の入り込みがもたらす
アンカー効果により、コア4と樹脂フランジ部3との接
合強度がいっそう確実に改善される。このことは、高強
度かつ高信頼性のインサート成形品1の実現に寄与して
いる。
【0050】特に、本実施形態ではインサート成形品1
の製造にあたり磁場射出成形法を実施しているので、磁
場の作用により磁性粉5が配向される結果、磁性粉5の
結晶面が外周面4aに対してほぼ垂直な方向を向くよう
になる。ゆえに、角度的にみて磁性粉5が気孔内に入り
込みやすくなり、しかもそれが一旦入り込んだ場合には
好適なアンカー効果をもたらしやすい状態になると推測
される。
【0051】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 図10に示す別例のように、溝部51の断面形状を
変更してもよい。前記溝部8の底面は、実施形態1のも
のとは異なり、曲面的になっている。このほか、入り口
側のほうが狭窄していて内部のほうが広いような断面形
状を採用することも許容される。
【0052】・ 溝部8の本数は1本のみに限定され
ず、複数本形成されてもよい。例えば、図11に示す別
例では、幅を狭くした溝部8が2本形成されている。溝
部8の本数が増えると、その分だけ欠け部9の数が増え
るため、より確実な回りずれの防止を達成することも可
能である。
【0053】・ 溝部8,51は前記実施形態や別例の
ように必ずしも環状溝でなくても(連続溝でなくても)
よく、例えば非環状溝であっても(不連続溝ないし断続
溝などであっても)よい。
【0054】・ 溝部8,51は、コア4の周方向に沿
って延びるように形成されてもよいほか、周方向に対し
て所定角度をもって延びるように、言い換えると外周面
4aにて螺旋状に形成されても構わない。
【0055】・ コア4の外周面4aに形成される凹部
は、溝状のみに限定されることはない。例えば、図12
に示す別例では、溝部8の代わりに断面円形状をした単
なる非貫通の穴52が、凹部として形成されている。同
図のものでは、前記穴52が複数箇所に等間隔に形成さ
れている。各穴52の開口縁における複数箇所には、欠
け部9が存在している。
【0056】・ 溝部8,51は切削加工によって形成
されたものでなくてもよく、それ以外の加工、例えばサ
ンドブラスト等のような噴射加工や、レーザー加工等に
よって形成されたものであってもよい。
【0057】・ 実施形態と異なる製造方法によってイ
ンサート成形品1を製造することも可能である。例え
ば、研削加工による凹部形成工程を実施した後、別工程
にて欠け部形成工程を実施しても構わない。また、焼成
工程前にあらかじめ凹部形成工程を実施する、という手
順を採用することも可能である。
【0058】・樹脂部3の形状は実施形態のようなフラ
ンジ状のみに限定されることはなく、それよりも単純な
形状であってもよいほか、逆に複雑な形状であっても勿
論よい。
【0059】・ 気孔を備える緻密層は、実施形態のよ
うにセラミック焼結体製のコア4の全体に及ぶものに限
定されることはなく、その一部のみにあるもの、即ち外
周面4aの表層部のみにあるもの等でも構わない。
【0060】・ 樹脂成形材料2中に含まれるフィラー
としての磁性粉5は、実施形態において例示したSrフ
ェライト以外のもの、例えばBaフェライト、Coフェ
ライト、Pbフェライト等でもよい。前記フィラーは、
実施形態のごとく磁性を有する粉状物のみに限定される
ことはない。例えば、磁性体を有しない粉状物、即ち非
磁性粉でも勿論よい。
【0061】・ 樹脂成形材料2としてナイロン以外の
ポリアミド系樹脂を選択したり、ポリアミド系樹脂以外
のものであって熱可塑性を有する樹脂を選択することも
可能である。
【0062】・ 本発明のインサート成形品1を製造す
るにあたり、実施形態のような磁場成形法以外の方法
(例えば磁場をかけない単なる射出成形法など)を採用
することもある程度許容される。
【0063】・ キャビティ31内にインサートされる
コア4は、実施形態のような中空円筒状物のみに限定さ
れることはなく、中空でない円柱状であってもよい。ま
た、用途に応じてそれ以外のもの(例えば板状物、棒状
物、球状物など)に、コア4の形状を変更することも勿
論可能である。その際、製造されるインサート成形品1
は必ずしも回転体でなくてもよい。なお、この場合にお
いてコア4は、必ずしもインサート成形品1の略中央部
に位置していなくてもよい。即ち、コア4は中央部から
偏心した位置等にあってもよい。
【0064】・ コア4の材質も同様に、アルミナ焼結
体以外のものに変更されることが可能である。例えば、
アルミナ焼結体以外のセラミック焼結体、例えば炭化珪
素焼結体、窒化珪素焼結体、窒化ほう素焼結体、窒化ア
ルミニウム焼結体などを選択することも可能である。
【0065】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 金型のキャビティ内にセラミック焼結体製のコ
アを装入した状態で、同キャビティ内に磁性粉をフィラ
ーとして含む樹脂成形材料を射出する際、所定方向に磁
場をかけることで前記磁性粉を配向させる磁場射出成形
法により製造されるとともに、前記コアの外周面に前記
樹脂成形材料からなる樹脂部が接合されたインサート成
形品であって、前記外周面において少なくとも前記樹脂
部と接触する箇所に、開口縁の複数箇所に欠け部を有す
る凹部が設けられ、その凹部内に前記樹脂部の一部が埋
まっていることを特徴とするインサート成形品。
【0066】(2) 技術的思想1において、前記イン
サート成形品は、前記樹脂部に着磁が施された異方性磁
石であること。 (3) 請求項1乃至7、技術的思想1のいずれか1つ
において、前記コアは中空状であり、前記凹部はそのコ
アを貫通しない等断面形状の溝部であること。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜7に記
載の発明によれば、高強度であって破壊しにくいセラミ
ック焼結体をコアとした樹脂成形品を提供することがで
きる。
【0068】請求項2,3,4に記載の発明によれば、
低コストかつ製造容易な構造の樹脂成形品とすることが
できる。請求項5に記載の発明によれば、より高強度で
あって破壊しにくい樹脂成形品を実現することができ
る。
【0069】請求項7に記載の発明によれば、よりいっ
そう高強度であって破壊しにくい樹脂成形品を実現する
ことができる。請求項8に記載の発明によれば、高強度
であって破壊しにくい上記の優れた樹脂成形品を、確実
にかつ安価に得ることができる製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態のインサート成
形品を示す斜視図。
【図2】(a)は同じくインサート成形品を示す断面
図、(b)はそれを構成するコアの斜視図、(c)は
(b)の部分拡大断面図。
【図3】実施形態における磁場射出成形機の要部を示す
概略正面図。
【図4】実施形態の磁場射出成形機用金型の断面図。
【図5】(a),(b)はインサート成形品の樹脂部に
おける配向状態を概念的に表わした図。
【図6】試験用治具を用いた第1の試験(抜け耐荷重試
験)の方法を説明するための断面図。
【図7】(a),(b)は第2の試験の方法を説明する
ための平面図。
【図8】(a)は経過時間と樹脂部の内径寸法の変化率
との関係を示すグラフ、(b)は経過時間と樹脂部の重
量の変化率との関係を示すグラフ。
【図9】(a),(b)は抜け耐荷重試験の結果を示す
グラフ。
【図10】(a)は別例のコアの斜視図、(b)はそれ
を用いたインサート成形品の要部拡大断面図。
【図11】(a)は別例のコアの斜視図、(b)はそれ
を用いたインサート成形品の要部拡大断面図。
【図12】(a)は別例のコアの斜視図、(b)はそれ
を用いたインサート成形品の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…樹脂成形品としてのインサート成形品、2…樹脂成
形材料、3…樹脂部としての樹脂フランジ部、4…コ
ア、4a…コアの外周面、5…フィラー、8,51…凹
部としての(環状の)溝部、52…凹部としての穴、9
…欠け部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F206 AD04 AD24 AE04 JA07 JB12 JF05 5E040 AB04 AB05 AB09 BB04 CA01 HB05 NN06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック焼結体製のコアの外周面に樹脂
    成形材料からなる樹脂部が接合された樹脂成形品であっ
    て、前記外周面において少なくとも前記樹脂部と接触す
    る箇所に、開口縁の複数箇所に欠け部を有する凹部が設
    けられ、その凹部内に前記樹脂部の一部が埋まっている
    ことを特徴とするセラミック焼結体をコアとした樹脂成
    形品。
  2. 【請求項2】前記凹部は溝部であることを特徴とする請
    求項1に記載のセラミック焼結体をコアとした樹脂成形
    品。
  3. 【請求項3】前記欠け部は、研削加工によって前記溝部
    を加工形成するときに生じるチッピング部であることを
    特徴とする請求項2に記載のセラミック焼結体をコアと
    した樹脂成形品。
  4. 【請求項4】前記溝部は前記コアの周方向に沿って延び
    るように形成された環状の溝部であることを特徴とする
    請求項2または3に記載のセラミック焼結体をコアとし
    た樹脂成形品。
  5. 【請求項5】前記溝部の内側面は、前記コアの軸線方向
    に対してほぼ直交する関係にあることを特徴とする請求
    項2乃至4のいずれか1項に記載のセラミック焼結体を
    コアとした樹脂成形品。
  6. 【請求項6】前記溝部の幅は0.1mm以上かつ深さは
    20μm以上であることを特徴とする請求項2乃至5の
    いずれか1項に記載のセラミック焼結体をコアとした樹
    脂成形品。
  7. 【請求項7】前記樹脂成形材料はフィラーを含むもので
    あり、前記コアは、前記フィラーの平均粒径と同等また
    はそれよりも若干大きめの気孔を備える緻密層を、少な
    くとも外周面の表層部に有することを特徴とする請求項
    2乃至6のいずれか1項に記載のセラミック焼結体をコ
    アとした樹脂成形品。
  8. 【請求項8】請求項2乃至7の樹脂成形品を製造する方
    法であって、焼成工程を経て得られた前記コアの外周面
    に対して研削加工を施すことにより、前記コアの外周面
    に前記溝部を形成した後、そのコアを用いてインサート
    成形を行うことを特徴とするセラミック焼結体をコアと
    する樹脂成形品の製造方法。
JP11118086A 1999-04-26 1999-04-26 セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法 Pending JP2000309031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11118086A JP2000309031A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11118086A JP2000309031A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000309031A true JP2000309031A (ja) 2000-11-07

Family

ID=14727658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11118086A Pending JP2000309031A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000309031A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2067617A1 (fr) * 2007-12-04 2009-06-10 N.C.A. Technologies Procédé de surmoulage de céramique et élément composite obtenu par ce procédé.
JPWO2008156145A1 (ja) * 2007-06-19 2010-08-26 スミダコーポレーション株式会社 磁性素子および磁性素子を用いたアンテナ装置
WO2011086768A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 古河電気工業株式会社 基板および基板の製造方法
CN104149268A (zh) * 2014-08-25 2014-11-19 健大电业制品(昆山)有限公司 塑胶件和预制件的成型结合结构
CN114542516A (zh) * 2020-11-26 2022-05-27 中国航发商用航空发动机有限责任公司 复合材料机匣及其制造方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008156145A1 (ja) * 2007-06-19 2010-08-26 スミダコーポレーション株式会社 磁性素子および磁性素子を用いたアンテナ装置
EP2067617A1 (fr) * 2007-12-04 2009-06-10 N.C.A. Technologies Procédé de surmoulage de céramique et élément composite obtenu par ce procédé.
WO2009071623A1 (en) * 2007-12-04 2009-06-11 N.C.A. Technologies Ceramic-overmoulding method and composite element obtained by this method
CN101883678A (zh) * 2007-12-04 2010-11-10 N.C.A.技术公司 陶瓷包覆成型方法及通过该方法获得的复合元件
WO2011086768A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 古河電気工業株式会社 基板および基板の製造方法
JP2011146459A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 基板および基板の製造方法
EP2525634A4 (en) * 2010-01-13 2015-04-08 Furukawa Electric Co Ltd SUBSTRATE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SUBSTRATE
CN104149268A (zh) * 2014-08-25 2014-11-19 健大电业制品(昆山)有限公司 塑胶件和预制件的成型结合结构
CN114542516A (zh) * 2020-11-26 2022-05-27 中国航发商用航空发动机有限责任公司 复合材料机匣及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1176700A2 (en) Embedded magnet type rotor, manufacturing method and mold device
US9976874B2 (en) Magnetic encoder device and rotation detection device
US6756010B2 (en) Method and apparatus for producing compact of rare earth alloy powder and rare earth magnet
US6856051B2 (en) Manufacturing method and composite powder metal rotor assembly for circumferential type interior permanent magnet machine
JP6389251B2 (ja) 径方向磁化及び強化機械強度を有する環状焼結磁石
US6423264B1 (en) Process for forming rotating electromagnets having soft and hard magnetic components
JP2016152653A (ja) 磁石埋込型ロータの製造装置及び磁石埋込型ロータの製造方法
JP2000309031A (ja) セラミック焼結体をコアとした樹脂成形品及びその製造方法
US20160126792A1 (en) Interior permanent magnet rotor and method and apparatus for manufacturing the same
US10865149B2 (en) Metal-detectable plastic material
JP4642956B2 (ja) ベアリングボール、ベアリング、およびベアリングボールの製造方法
JPH0739117A (ja) 永久磁石形回転子用磁石と円筒状カバーとの組付け方法
JP6788945B2 (ja) 電気機械のためのロータ、ロータを有する電気機械、およびロータの製造方法
JP2003318012A (ja) モーター用永久磁石
JP3754675B2 (ja) リング型磁石の製造方法
US10710933B2 (en) Cermet body
JP2000158476A (ja) インサート成形品
US11225704B2 (en) Cermet body
WO2018081109A1 (en) Cermet composition
KR101238552B1 (ko) 스핀들 모터용 베어링 및 그 제조방법
US7367791B2 (en) Device for producing annular or arcuate magnet
JP2000164420A (ja) 異方性磁石及びその製造方法
CN113453821B (zh) 磁铁保持架和磁铁单元
JP2811302B2 (ja) 樹脂磁石組立品
CN109075632B (zh) 电动机和空调机