JPS5836581B2 - 磁性ロ−タの製造方法 - Google Patents
磁性ロ−タの製造方法Info
- Publication number
- JPS5836581B2 JPS5836581B2 JP52063760A JP6376077A JPS5836581B2 JP S5836581 B2 JPS5836581 B2 JP S5836581B2 JP 52063760 A JP52063760 A JP 52063760A JP 6376077 A JP6376077 A JP 6376077A JP S5836581 B2 JPS5836581 B2 JP S5836581B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- synthetic resin
- space
- mold
- magnetic rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は磁性ロータ、特に、筒状の永久磁石の中心に主
軸を有するとともにその永久磁石とその主軸との間に合
成樹脂製の支持部材を有する磁性ロータの製造方法に関
する。
軸を有するとともにその永久磁石とその主軸との間に合
成樹脂製の支持部材を有する磁性ロータの製造方法に関
する。
従来、この種の磁性ロータは、強磁性粉体を圧縮成形し
て焼結され且つ着磁処理された筒状の永久磁石を成形用
型の環状凹部に挿入し、その筒状の永久磁石の中心に主
軸を配設してから、該永久磁石の内周面と該主軸との空
間部に合成樹脂を充填して、成形され、特に、小型同期
モータ、パルスモータ等に使用されるものである。
て焼結され且つ着磁処理された筒状の永久磁石を成形用
型の環状凹部に挿入し、その筒状の永久磁石の中心に主
軸を配設してから、該永久磁石の内周面と該主軸との空
間部に合成樹脂を充填して、成形され、特に、小型同期
モータ、パルスモータ等に使用されるものである。
前記永久磁石は、肉厚がたとえば1ミリメートル程度の
薄いものであり、成形時において注入される合成樹脂の
圧力でクラツクが生じたり割れてしまうという欠点があ
る。
薄いものであり、成形時において注入される合成樹脂の
圧力でクラツクが生じたり割れてしまうという欠点があ
る。
このことは、筒状、特に円筒状の永久磁石は、その周方
向に作用する圧縮力に対する抗力が大きいにもかかわら
ず、その周方向に作用する拡がり張力に対する抗力が小
さいという性質を有しているからである。
向に作用する圧縮力に対する抗力が大きいにもかかわら
ず、その周方向に作用する拡がり張力に対する抗力が小
さいという性質を有しているからである。
前記磁性ロータの製造能率を向上させるために、一般に
、成形用の型の凹部に前記永久磁石および前記主軸を挿
入したのち、合成樹脂を射出して、磁性ロータを一体的
に成形しているが、この場合、永久磁石は、その内周面
のみが合成樹脂圧を受けて、周方向に大きな拡がり張力
が作用されるから、クラツクおよび割れを発生し易い。
、成形用の型の凹部に前記永久磁石および前記主軸を挿
入したのち、合成樹脂を射出して、磁性ロータを一体的
に成形しているが、この場合、永久磁石は、その内周面
のみが合成樹脂圧を受けて、周方向に大きな拡がり張力
が作用されるから、クラツクおよび割れを発生し易い。
本発明の磁性ロータ製造方法は、前記のような不都合を
解消するためになされたものであり、永久磁石のクラツ
ク、割れ等の不良発生率が極めて低く、製造能率の良好
なるものを提供しようとするものである。
解消するためになされたものであり、永久磁石のクラツ
ク、割れ等の不良発生率が極めて低く、製造能率の良好
なるものを提供しようとするものである。
つぎに、本発明の磁性ロータの製造方法の一実施例であ
る図面にしたがって説明する。
る図面にしたがって説明する。
第1図aおよびbにおいて、1は可動側金型、2は固定
側金型である。
側金型である。
3は可動側金型1と固定側金型2とによって形成された
環状凹部であり、この凹部3に点線で示すように、強磁
性粉体を焼成して筒状に成形した永久磁石4を挿入する
。
環状凹部であり、この凹部3に点線で示すように、強磁
性粉体を焼成して筒状に成形した永久磁石4を挿入する
。
5は前記凹部3に永久磁石4を挿入した際、該永久磁石
4の外周面4aのうち一端縁近傍の外周面部部4aを除
いて形成した外周空間部である。
4の外周面4aのうち一端縁近傍の外周面部部4aを除
いて形成した外周空間部である。
6は前記凹部3に永久磁石4を挿入した際、該永久磁石
4の内周面に形成した内周空間部であり、この周空間部
6の中心に穴7が穿設されており、一点鎖線で示すよう
に、該穴7に主軸部材8を挿入する。
4の内周面に形成した内周空間部であり、この周空間部
6の中心に穴7が穿設されており、一点鎖線で示すよう
に、該穴7に主軸部材8を挿入する。
9は前記凹部3の外周空間部5と内周空間部6との間に
旦って設けた導通溝であり、第1図bに示すように、該
凹部3に挿入された永久磁石4の端周面4dの下側で、
該内周空間部6の中心軸に対して等中心角位置(中心角
120°)に3個分散して設けてある。
旦って設けた導通溝であり、第1図bに示すように、該
凹部3に挿入された永久磁石4の端周面4dの下側で、
該内周空間部6の中心軸に対して等中心角位置(中心角
120°)に3個分散して設けてある。
その導通溝9の数および溝断面,溝形状は、外周空間部
5および内周空間部6の大きさ、合成樹脂の粘度等に応
じて適宜に調整することができる。
5および内周空間部6の大きさ、合成樹脂の粘度等に応
じて適宜に調整することができる。
10は前記外周空間部5の側壁に設けた合成樹脂射出用
のゲートであり、該外周空間部5の所望の位置に所望数
設けることができる。
のゲートであり、該外周空間部5の所望の位置に所望数
設けることができる。
なお、前記外周空間部5の替りに、第2図aおよびb図
に示すように、前記凹部3に挿入された永久磁石4の外
周面4aの一方縁から他方縁に旦って当接する3個の隔
壁11を等中心角位置(中心角120°)に設けて3個
の個別の外周空間部5:s’,s’+形成したものであ
ってもよい。
に示すように、前記凹部3に挿入された永久磁石4の外
周面4aの一方縁から他方縁に旦って当接する3個の隔
壁11を等中心角位置(中心角120°)に設けて3個
の個別の外周空間部5:s’,s’+形成したものであ
ってもよい。
この場合各空間部51こ前記ゲート10、および各空間
部5′と内周空間部6との間に夫々前記導通溝9を設け
る。
部5′と内周空間部6との間に夫々前記導通溝9を設け
る。
このように、前記凹部3に挿入された永久磁石4の外周
面4aの一部を該凹部の側壁即ち、前記永久磁石4の一
部外周面4 a’又m壁11を当接白恥ことにより、前
記ゲート10から合成樹脂を射出した際、該永久磁石4
が移動するのを阻止することができ、従って、主軸部材
8に対する永久磁石4の位置決めを一定にすることがで
きる。
面4aの一部を該凹部の側壁即ち、前記永久磁石4の一
部外周面4 a’又m壁11を当接白恥ことにより、前
記ゲート10から合成樹脂を射出した際、該永久磁石4
が移動するのを阻止することができ、従って、主軸部材
8に対する永久磁石4の位置決めを一定にすることがで
きる。
つぎに、前記金型1および2を用いて、本発明の磁性ロ
ータの製造方法について説明する。
ータの製造方法について説明する。
まず、金型1および2を分離して筒状の永久磁石4を凹
部3に挿入するとともに主軸部材8を穴7に挿入してか
ら、金型1を金型2に合着して型締めする。
部3に挿入するとともに主軸部材8を穴7に挿入してか
ら、金型1を金型2に合着して型締めする。
そして、外周空間部5(又は5’,5’,5’)に設け
たゲート10から合成樹脂(図示しない)を射出する。
たゲート10から合成樹脂(図示しない)を射出する。
このとき、流動状の合成樹脂が最初外周空間部5(又は
5.5.5)に充填され、その後、導通溝9を介して内
周空間部6に充填される。
5.5.5)に充填され、その後、導通溝9を介して内
周空間部6に充填される。
このため、最初永久磁石4の外周面4aに合成樹脂圧を
作用し、その後に永久磁石4の内周面4bに合成樹脂圧
を作用することになり、従って、永久磁石4の内周面4
bへの合成樹脂圧に基づく周方向の拡がり張力は、該永
久磁石4の外周面4aに作用している合成樹脂圧により
抑制される。
作用し、その後に永久磁石4の内周面4bに合成樹脂圧
を作用することになり、従って、永久磁石4の内周面4
bへの合成樹脂圧に基づく周方向の拡がり張力は、該永
久磁石4の外周面4aに作用している合成樹脂圧により
抑制される。
つぎに、外周空間部5および内周空間部6に合成樹脂を
充填した後、該合成樹脂を硬化する。
充填した後、該合成樹脂を硬化する。
このようにして、永久磁石4と主軸部材8との間に支持
部材12(第3図参照)が形成される。
部材12(第3図参照)が形成される。
そして、永久磁石4の外周面4aに付着している合成樹
脂は、例えば、前記金型1を金型2から分離してから、
永久磁石4の外径より僅かに大きい貫通孔を有する金型
(図示しない)を該金型1に載せ、金型1に設けたノツ
クビン(図示しない)により該永久磁石4、主軸部材8
および支持部材12を該貫通孔を挿通させて剥離する。
脂は、例えば、前記金型1を金型2から分離してから、
永久磁石4の外径より僅かに大きい貫通孔を有する金型
(図示しない)を該金型1に載せ、金型1に設けたノツ
クビン(図示しない)により該永久磁石4、主軸部材8
および支持部材12を該貫通孔を挿通させて剥離する。
このようにして、第3図に示すような磁性ロータ13が
得られる。
得られる。
なお、磁性ロータ13の主軸部材8は、前記凹部3の穴
7に既成の主軸部材を挿入することなく、支持部材12
と同様に、合成樹脂を穴7に充填することにより、一体
成形することもできる。
7に既成の主軸部材を挿入することなく、支持部材12
と同様に、合成樹脂を穴7に充填することにより、一体
成形することもできる。
以上、説明したように、本発明に係る磁性ロータの製造
方法によれば、永久磁石の外周面で形成した外周空間部
に合成樹脂を射出して充填し、その後に該永久磁石の内
周面で形成した内周空間部に該合成樹脂を充填する、即
ち、永久磁石の内周面に作用する樹脂圧に基づく周方向
の拡がり張力を既に外周面に作用させた合成樹脂圧によ
り抑制することができるから、永久磁石にクラツクや割
れを発生させることもなく、また、金型の凹部壁が永久
磁石の外周面の一部に当接して該永久磁石を保持してい
るから、該永久磁石に作用する合成樹脂圧による移動を
阻止し、永久磁石に対する主軸部材の偏心のない良好な
磁性ロータを能率よく製造することができる。
方法によれば、永久磁石の外周面で形成した外周空間部
に合成樹脂を射出して充填し、その後に該永久磁石の内
周面で形成した内周空間部に該合成樹脂を充填する、即
ち、永久磁石の内周面に作用する樹脂圧に基づく周方向
の拡がり張力を既に外周面に作用させた合成樹脂圧によ
り抑制することができるから、永久磁石にクラツクや割
れを発生させることもなく、また、金型の凹部壁が永久
磁石の外周面の一部に当接して該永久磁石を保持してい
るから、該永久磁石に作用する合成樹脂圧による移動を
阻止し、永久磁石に対する主軸部材の偏心のない良好な
磁性ロータを能率よく製造することができる。
第1図aは本発明の磁性ロータ製造方法に適用できる金
型の断面図、第1図bは前記第1図aの■−■線断面図
、第2図aは他の実施例の断面図、第2図bは第2図a
のIV−IV線断面図、および第3図は本発明の製造方
法により得られた磁性ロータの一例を示す外観斜視図で
ある。 1・・・・・・可動側金型、2・・・・・・固定側金型
、3・・・・・・凹部、4・・・・・・永久磁石、4a
・・一・・外周面、4b・・・・・・内周面、4 C
e 4ct・・・・・・端面、5,5!・・・・・外周
空間部、6・・・・・・内周空間部、9・・・・・・導
通溝、10・・・・・・ゲート、12・・・・・・支持
部材、13・・・・・一磁性ロータ。
型の断面図、第1図bは前記第1図aの■−■線断面図
、第2図aは他の実施例の断面図、第2図bは第2図a
のIV−IV線断面図、および第3図は本発明の製造方
法により得られた磁性ロータの一例を示す外観斜視図で
ある。 1・・・・・・可動側金型、2・・・・・・固定側金型
、3・・・・・・凹部、4・・・・・・永久磁石、4a
・・一・・外周面、4b・・・・・・内周面、4 C
e 4ct・・・・・・端面、5,5!・・・・・外周
空間部、6・・・・・・内周空間部、9・・・・・・導
通溝、10・・・・・・ゲート、12・・・・・・支持
部材、13・・・・・一磁性ロータ。
Claims (1)
- 1 成形用金型の環状四部に筒状の永久磁石を挿入し、
該永久磁石を支持するために前記金型の凹部に合成樹脂
を充填する磁性ロータの製造方法において、前記金型の
凹部の一部が前記永久磁石の外周面の一部に当接すると
ともに該外周面の残部とこの外周面の残部に対向した前
記凹部の外側壁とで外周空間部を形成する一方、前記永
久磁石の内周面とこの内周面に対向した前記凹部の内側
壁とで内周空間部を形成し、且つ前記外周空間部から前
記内周空間部に旦る導通溝が形成され、前記外周空間部
に合成樹脂を射出して充填した後に、前記導通溝を介し
て前記内周空間部に前記合成樹脂を充填し、前記外周空
間部および前記内周空間部に充填した合成樹脂を硬化さ
せた後に、前記永久磁石の外周面に付着した合成樹脂を
剥離することを特徴とする磁性ロータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52063760A JPS5836581B2 (ja) | 1977-05-30 | 1977-05-30 | 磁性ロ−タの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52063760A JPS5836581B2 (ja) | 1977-05-30 | 1977-05-30 | 磁性ロ−タの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53147911A JPS53147911A (en) | 1978-12-23 |
JPS5836581B2 true JPS5836581B2 (ja) | 1983-08-10 |
Family
ID=13238660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52063760A Expired JPS5836581B2 (ja) | 1977-05-30 | 1977-05-30 | 磁性ロ−タの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5836581B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6251965U (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-31 | ||
JPH0318252A (ja) * | 1989-06-15 | 1991-01-25 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 磁石の一体成形方法 |
JP6160730B1 (ja) * | 2016-03-25 | 2017-07-12 | ダイキン工業株式会社 | ロータおよびその製造方法 |
-
1977
- 1977-05-30 JP JP52063760A patent/JPS5836581B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53147911A (en) | 1978-12-23 |
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