JP2000309006A - 木口材 - Google Patents

木口材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境条件に左右されずに、安定した接着力が
得られる優れた木口材と、それに適するプライマーを提
供する。 【解決手段】 基材1の表面に、水酸基含有アクリル変
性塩素化ポリオレフィンにイソシアネート化合物を添加
したものからなる第一のプライマー層2と、さらにその
表面に、塩素化ポリオレフィンと塩素化エチレン−酢酸
ビニル樹脂とを含む混合物からなる第二のプライマー層
3が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扉、テーブル、家
具等の建材用木工部材の木口面に化粧用部材として使用
される木口材(木口被覆用縁材)、特にはオレフィン系
樹脂製木口材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧用部材として使用される木口
材は、建材用木工部材の木口面に貼着使用されるもので
あって、縁貼機(エッジバインダー)と称する機械で、
MDF、LVL、パーティクルボード等の木質基材の木
口面に、エチレン−酢酸ビニル樹脂に代表されるホット
メルト樹脂を約200℃に加温溶融して塗工し、その塗
布面にローラーにより木口材を圧接して張り合わせる方
法が一般的に行われている。このような木口材として
は、主として熱可塑性樹脂からなるものであり、代表例
として、塩化ビニル系樹脂などが使用されている。ま
た、ホットメルト樹脂は、一般に塗布された瞬間に温度
が急激に下がり始め、粘度も高くなるので、塗布から時
間が経つにつれて木口材への接着性が低下する。特に冬
の時期には、外気温度や木質基材の温度が低くなるの
で、ホットメルト樹脂の接着安定性が低下し、また、ホ
ットメルト樹脂の種類によっても大きな影響を受けるこ
とが判っている。このような接着性の問題点を解決する
ため、通常、木口材の接着面には「プライマー」と称す
る層を予め塗工によって設け、外気温度や木質基材の温
度、あるいはホットメルト樹脂の種類等によって影響を
受けることを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外気温度や木
質基材の温度、あるいはホットメルト樹脂の種類等によ
って生じる接着性の低下は、ある程度防止できるもの
の、環境条件によって左右される場合があり、安定な接
着力が得られず、必ずしも満足できるものではなかっ
た。また、近年、地球環境問題の点から、塩化ビニル系
樹脂に替えて、環境にやさしい材料であるオレフィン系
樹脂からなる木口材が注目されてきた。しかしながら、
オレフィン系樹脂を基材とした木口材には、安定した接
着力を保持できるような満足し得るプライマーがなく、
そのようなプライマーの開発が要望されている。オレフ
ィン系樹脂基材に対するプライマーとしては、塩素化ポ
リオレフィンや硬化型のウレタン系等が挙げられるが、
これらのものはホットメルト樹脂に対する接着性が充分
ではない。また、一般に塩化ビニル系樹脂製木口材に使
用されているエチレン−酢酸ビニル樹脂系等のプライマ
ーは、オレフィン系樹脂を基材としたものには接着しな
い。このように、オレフィン系樹脂を基材とした木口材
には、プライマーとしてオレフィン系樹脂基材への接着
力と、ホットメルト樹脂への接着力との両方を兼ね備え
た材料が無かったことから、一方の接着力を増すと片方
の接着力が低下するという問題があった。
【0004】一般に界面力学的なバランスは、図2に示
すように、11は基材、12はプライマー層、14はホ
ットメルト層、15は木質基材としたとき、ホットメル
ト層/木質基材間T の接着力が大きく強固なため、
基材とプライマー層との界面T の接着力とプライマ
ー層とホットメルト層との界面T の接着力に、より
強固な力が要求され、単層でその両方を実現するのは極
めて困難であった。そこで、本発明は上記従来の問題点
を解決するものであり、環境条件に左右されずに、安定
した接着力が得られる優れた木口材と、それに適するプ
ライマーを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の表面
に、水酸基含有アクリル変性塩素化ポリオレフィンを添
加したものからなる第一のプライマー層が設けられ、さ
らにその表面に、塩素化ポリオレフィンと塩素化エチレ
ン−酢酸ビニル樹脂とを含む混合物からなる第二のプラ
イマー層が設けられてなる木口材である。また、前記第
一のプライマー層が、水酸基含有アクリル変性塩素化ポ
リオレフィン100重量部に対して、イソシアネート化
合物を5〜150重量部添加したものからなり、前記第
二のプライマー層が、塩素化率18〜30重量%の塩素
化ポリオレフィン20〜80重量%と塩素化エチレン−
酢酸ビニル樹脂80〜20重量%からなる混合物100
重量部に対して、無機フィラー10〜150重量部配合
したものであることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、プライマー層を2層構
成にすることにより、基材との接着力と、ホットメルト
樹脂との接着力を強固にでき、上述の問題点を解決しよ
うとするものである。このため、木口材の界面力学的模
式図は、図1に示すように、下記の関係であることが必
要である。すなわち、T は、基材1と第一のプライ
マー層(以下、α層と略称する)2との界面、T
は、第二のプライマー層(以下、β層と略称する)3と
ホットメルト層4との界面、Tαβは、α層とβ層との
界面、T は、木質基材5とホットメルト層4との界
面であって、それぞれの界面の接着力は、T <T
<Tαβ≦T の関係にある必要がある。本発明者ら
は、このような条件に適合するための木口材について、
鋭意研究を重ねた結果、特定材質のプライマーを2層と
することにより、上記問題点を解決できる実用上望まし
い木口材を見い出し、本発明を完成させた。
【0007】以下、本発明の木口材について詳細に説明
する。本発明の木口材は、例えば、図1に示すように、
基材1とα層2とβ層3とからなるものである。本発明
に用いられる基材は、木口貼り時の加工適性(剛性、切
削性)及び木口材としての接着信頼性が要求されること
から、主にオレフィン系樹脂が挙げられるが、これ以外
にも、例えば、塩化ビニル系樹脂、ABS樹脂、アクリ
ル樹脂、A−PET,PET−Gに代表されるポリエス
テル系樹脂などが挙げられる。オレフィン系樹脂として
は、具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン、ペン
テン等のオレフィン系単量体の単独重合体、及びこれら
の共重合体、さらにはこれらの混合物が挙げられる。中
でも、ポリプロピレンとポリエチレンの混合系が、加工
適性の点から好ましく、さらには、切削性を向上させる
ために、5〜30重量%の無機フィラーを添加すること
が望ましい。また、基材の表面には、接着性を向上させ
るために、コロナ放電処理を施すことが好ましい。この
場合、表面エネルギーを38dyn/cm以上にするの
が望ましい。
【0008】基材の表面に設けられるα層としては、水
酸基含有アクリル変性塩素化ポリオレフィンにイソシア
ネート化合物を添加したものが用いられる。この水酸基
含有アクリル変性塩素化ポリオレフィンとは、水酸基含
有単量体及び(メタ)アクリル酸エステルと塩素化ポリ
オレフィンを共重合したものである。水酸基含有単量体
としては、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、β
−ヒドロキシイソプロピル(メタ)アクリレート、β−
ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。また、塩素化ポリオレフィ
ンとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−
メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテンなどの
α−オレフィンの単独重合体もしくは共重合体またはこ
れらのα−オレフィンと他の単量体との共重合体、例え
ばエチレン−酢酸ビニル、エチレン−ブタジエン、エチ
レン−アクリル酸エステルのような共重合体を塩素化さ
せたものが例示される。中でも、塩素化ポリエチレン、
塩素化ポリプロピレン、塩素化エチレン−プロピレン共
重合体、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体等が好適
である。上記塩素化ポリオレフィンは、基材に対する接
着性の点で、その塩素化率が50重量%以下のものを用
いるのが好ましく、さらには15〜40重量%の範囲が
特に好ましい。
【0009】また、水酸基含有単量体+(メタ)アクリ
ル酸エステルと、塩素化ポリオレフィンとの割合は、β
層や基材との接着性の点で、固形分重量比で90/10
〜10/90が好ましく、特には85/15〜60/4
0がより好ましい。この時、水酸基含有量としては、基
材との接着性の点で、0.5重量%以上であることが好
ましい。また、水酸基含有量を増やして基材との接着性
を上げるために、水酸基含有アクリル変性塩素化ポリオ
レフィンを、さらにポリウレタンで変性するか、あるい
はポリウレタン樹脂を混合してもよい。
【0010】ここでポリウレタンとしては、ポリエーテ
ルポリオールやポリエステルポリオール等であり、ポリ
エーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール、ポリカーボネートジオール類、ビスフ
ェノールAに酸化エチレンや酸化プロピレンを付加して
得られるグリコール類などが挙げられる。また、ポリエ
ステルポリオールとしては、アジピン酸、マレイン酸、
コハク酸、フマル酸、フタル酸、セバシン酸等のジカル
ボン酸とエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,8−オクタメチレンジオール等のグリコールを
重縮合させて得られるアジペート類などであり、例え
ば、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリヘキサメチレンアジペート等が挙げられる。ま
た、これらの他にラクトンの開環重合によって得られる
ポリカプロラクトンジオール類も使用することができ
る。
【0011】[0008]に記載したイソシアネート化
合物としては、芳香族や脂肪族及び脂環族のジイソシア
ネート類があり、例えば、トリレジンイソシアネート、
キシレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソ
シアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、4,4−ジシクロへキシ
ルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシルジ
イソシアネート等が挙げられる。このイソシアネート化
合物の添加量は、基材との接着性の点で、水酸基含有ア
クリル変性塩素化ポリオレフィン100重量部に対し
て、5〜150重量部の範囲が好ましく、特には10〜
100重量部の範囲がより好ましい。
【0012】α層のさらに表面に設けられるβ層に用い
る材料としては、α層との接着力とホットメルト樹脂と
の接着力の両方を兼ね備えた材料にする必要がある。そ
のため、β層は、塩素化ポリオレフィン系樹脂と、塩素
化エチレン−酢酸ビニル樹脂とを含む混合物で構成され
る。ここで、塩素化ポリオレフィン系樹脂としては、α
層との接着性の点で、塩素化率18〜30重量%のもの
が好ましく採用されるが、無水マレイン酸でグラフト重
合した末端カルボキシル基を導入したものが望ましい。
【0013】また、塩素化エチレン−酢酸ビニル樹脂と
しては、ホットメルト樹脂への接着性を考慮すると、塩
素化率10〜30重量%の範囲、樹脂軟化温度50〜1
00℃の範囲の塩素化エチレン−酢酸ビニル樹脂が有効
である。このような上記β層は、ホットメルト樹脂やα
層との接着性の点から、前記塩素化ポリオレフィン系樹
脂20〜80重量%と、塩素化エチレン−酢酸ビニル樹
脂80〜20重量%からなる混合物が好ましい。
【0014】さらに、プライマー層の凝集力を高めるた
め、及びブロッキング防止のため、この混合物に対し
て、無機フィラーを配合するのが望ましい。この場合、
無機フィラーは、耐ブロッキング性、耐熱性やβ層の凝
集破壊の点から、上記混合物100重量部に対して、無
機フィラー10〜150重量部の範囲で配合したものが
好ましく、特に30〜100重量部の範囲がより好まし
い。
【0015】上記無機フィラーとしては、例えば、タル
ク、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、硫
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、クレー、カオリ
ン、ベントナイト、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウ
ム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ケイソウ土、酸化カ
ルシウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウム等が挙げられ、こ
れらは単独または2種以上を組み合わせて使用される。
【0016】本発明の木口材を製造するには、まず基材
として用いられる材料を、押出Tダイ法、カレンダー法
などの成形方法により、シート状に成膜する。次に、α
層をグラビア塗工法などにより、コーティングする。最
後に、β層をグラビア塗工法などによりコーティングし
て、所望の木口材が作製される。また、必要に応じて、
基材のプライマー層側とは反対面に、化粧材と呼ばれる
印刷フィルムをドライラミネート法などにより接着して
使用してもよい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例及び比較
例を挙げて説明する。 (実施例1〜7、比較例1)ポリプロピレン(PP)6
0重量%と高密度ポリエチレン(HDPE)20重量%
及びタルク20重量%を混練して押出Tダイ加工により
厚さ0.3mmのシートとして成膜した。この時、本シ
ートにインラインでコロナ放電処理を行い、表面エネル
ギーを50dyn/cmに調整し、基材を作製した。
【0018】次に、α層として、水酸基含有アクリル
変性塩素化ポリプロピレン[スーパークロン214(日
本製紙社製商品名:固形分40%)]、水酸基含有ア
クリルウレタン変性塩素化ポリプロピレン[スーパーク
ロン331(日本製紙社製商品名:固形分40%)]、
水酸基含有アクリルウレタン変性塩素化ポリプロピレ
ンとポリウレタン樹脂との混合体[UA−8047(武
田薬品工業社製商品名:固形分41%)]を使用し、
イソシアネート化合物として、D−170N(武田薬品
工業社製商品名:固形分100%)を表1及び表2に示
す割合(固形分重量部、は〜100重量部に対す
る重量部)で配合し、トルエンにより2倍に希釈した塗
布材料を調整し、基材上にグラビア塗工法(110斜
線、20μ版深)により、湿潤状態で10g/m
塗布量にコーティングした。
【0019】次いで、β層として、塩素化ポリプロピ
レン[スーパークロン822(日本製紙社製商品名:塩
素化率24.5重量%、固形分20%)]と塩素化エ
チレン−酢酸ビニル樹脂[スーパークロンBX(日本製
紙社製商品名:塩素化率18重量%、固形分20
%)]、並びにシリカ[サイリシア350(富士サイ
リシア社製商品名)]をそれぞれ表1及び表2に示す配
合割合で良く混合分散して塗布材料を調整した。これを
α層の表面に、グラビア塗工法(50斜線、200μm
版深)により、湿潤状態で50g/m の塗布量にコ
ーティングし、木口材を作製した。
【0020】この木口材を幅23mmにスリットし、幅
20mmのパーティクルボードに直線縁貼機により、ホ
ットメルト樹脂[アイメイトR115(大響社製商品
名:エチレン−酢酸ビニル樹脂)]を用いて、220℃
で溶融し、200g/m の塗布量で接着した。得ら
れた木口材の縁貼品について、次の評価方法により、常
態剥離、耐湿試験、耐熱試験、冷熱サイクル試験の評価
試験を行い、その結果を表1及び表2に示した。また、
木口貼りを行う前の木口材シートのブロッキングについ
ても評価を行い、その結果を表1及び表2に併記した。
【0021】評価試験とその評価基準は、以下のとおり
である。 [常態剥離]室温23℃において、得られた木口材縁貼
品の剥離試験を行った(手で引き剥がす)。 [耐湿試験]得られた木口材縁貼品を、温度40℃、湿
度90%RHの条件で10日間放置後、室温23℃で剥
離試験を行った。 [耐熱試験]得られた木口材縁貼品を、温度60℃の条
件で3日間放置後、室温23℃で剥離試験を行った。 [冷熱サイクル試験]得られた木口材縁貼品を、温度6
0℃で4時間、−20℃で4時間、23℃で16時間を
1サイクルとして、これを10サイクル行った後、室温
23℃で剥離試験を行った。 [耐ブロッキング性] ○・・・木口材を100m巻の巻物とし、オーブンで6
0℃、3日間放置後、プライマー層が表面層にとられな
い。 ×・・・木口材を100m巻の巻物とし、オーブンで6
0℃、3日間放置後、プライマー層が表面層に部分的に
とられる。 ※評価試験の数字は、剥離試験時の木質基材(パーティ
クルボード)の材破率[%]で、数字が大きいほど品質
が高く、70%以上が合格基準。
【0022】[実施例8、比較例2]基材として、厚さ
0.3mmの塩化ビニル樹脂[#1029(信越ポリマ
ー社製商品名)]シートを用いた以外は、上記実施例と
同様にして木口材及び木口材の縁貼品を作製した。得ら
れた木口材及び木口材の縁貼品について、上記実施例と
同様にして各評価試験を行い、その結果を表1及び表2
に示した。
【0023】[実施例9、比較例3]基材として、厚さ
0.3mmのABS樹脂[#980(信越ポリマー社製
商品名)]シートを用いた以外は、上記実施例と同様に
して木口材及び木口材の縁貼品を作製した。得られた木
口材及び木口材の縁貼品について、上記実施例と同様に
して各評価試験を行い、その結果を表1及び表2に示し
た。
【0024】[実施例10、比較例4]基材として、イ
ーストマンケミカル社製、PET−G 6763をTダ
イ押出加工した厚さ0.3mmのシートを用いた以外
は、上記実施例と同様にして木口材及び木口材の縁貼品
を作製した。得られた木口材及び木口材の縁貼品につい
て、上記実施例と同様にして各評価試験を行い、その結
果を表1及び表2に示した。
【0025】[実施例11、比較例9]基材として、住
友化学社製、オログロス HFI−10をカレンダー加
工した厚さ0.3mmのシートを用いた以外は、上記実
施例と同様にして木口材及び木口材の縁貼品を作製し
た。得られた木口材及び木口材の縁貼品について、上記
実施例と同様にして各評価試験を行い、その結果を表1
及び表2に示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【発明の効果】本発明の木口材によれば、次のような優
れた効果を奏する。 1.本発明の木口材を使用した縁貼品は、様々な環境試
験後にもその優れた接着性を維持することができる。 2.オレフィン系樹脂を採用できるので、近年の要望に
対応でき、その産業上の利用価値は極めて高い。 3.本発明におけるプライマーは、基材とホットメルト
の双方に対する接着性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の木口材の一例を示す断面説明
図。
【図2】図2は、従来の木口材の一例を示す断面説明
図。
【符号の説明】
1,11 基材 2 α層 3 β層 4,14 ホットメルト層 5,15 木質基材 12 プライマー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B250 AA11 AA13 BA04 BA05 CA11 DA04 EA02 EA13 FA03 FA21 FA28 FA31 FA37 GA03 4J038 CB051 CB052 CB151 CB171 CB172 DG191 DG262 GA03 HA186 HA216 HA286 HA366 HA456 HA536 KA03 KA08 PA07 PB02 PC06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に、水酸基含有アクリル変性
    塩素化ポリオレフィンにイソシアネート化合物を添加し
    たものからなる第一のプライマー層が設けられ、さらに
    その表面に、塩素化ポリオレフィンと塩素化エチレン−
    酢酸ビニル樹脂とを含む混合物からなる第二のプライマ
    ー層が設けられてなることを特徴とする木口材。
  2. 【請求項2】 第一のプライマー層が、水酸基含有アク
    リル変性塩素化ポリオレフィン100重量部に対して、
    イソシアネート化合物を5〜150重量部添加したもの
    からなり、第二のプライマー層が、塩素化率18〜30
    重量%の塩素化ポリオレフィン20〜80重量%と塩素
    化エチレン−酢酸ビニル樹脂80〜20重量%からなる
    混合物100重量部に対して、無機フィラー10〜15
    0重量部配合したものである請求項1記載の木口材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017226714A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 東洋紡株式会社 低温衝撃性が良好な樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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