JP2000308141A - 通信システム - Google Patents

通信システム

Info

Publication number
JP2000308141A
JP2000308141A JP11352399A JP11352399A JP2000308141A JP 2000308141 A JP2000308141 A JP 2000308141A JP 11352399 A JP11352399 A JP 11352399A JP 11352399 A JP11352399 A JP 11352399A JP 2000308141 A JP2000308141 A JP 2000308141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
communication
location registration
call
incoming call
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11352399A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Toda
学 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP11352399A priority Critical patent/JP2000308141A/ja
Publication of JP2000308141A publication Critical patent/JP2000308141A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声通信機能を持たない通信端末を所持する
利用者に、位置登録機能を利用して、通話を行わせるこ
とができる通信システムを提供する。 【解決手段】 通信システム1において、音声通信のた
めの電話番号は、音声通信機能を有する通話端末4だけ
でなく、音声通信機能を持たない位置登録端末3にも割
当てられる。位置登録端末3は、位置登録時に、交換機
6に対して、音声通信機能を有しない旨を伝達する。交
換機6は、位置登録端末3に対する音声通信のための着
信の依頼がある場合、位置登録端末3付近にあり音声通
信が可能な端末5に、位置登録端末3に対する着信を転
送する。これによって通信システム1において、位置登
録端末3の利用者に、位置登録端末3の最寄りの端末を
用いて、依頼された通話を接続し提供することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電話またはデータ
通信によって好適に実施される通信において、通信の相
手の場所に依存して、該通信のために呼出す端末を変更
する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話端末またはPHS(Pers
onal Handyphone System)端末によって実現される通信
端末は、該通信端末の利用者の移動に伴って着信報知の
呼出しエリアを変更するために、位置登録を行う。位置
登録は、利用者がどの場所に位置しているか、すなわち
該利用者がどの基地局の呼出しサービスエリアに位置し
ているかを、登録するための処理である。
【0003】たとえば携帯電話システムの基地局は、基
地局の位置を表す情報を含む電磁波を発信しており、携
帯電話端末は最寄りの基地局からの電磁波を受信してい
る。携帯電話端末の移動に伴って受信中の電磁波内の位
置を表す情報が変化した場合、携帯電話端末は、位置登
録のために、最寄りの基地局に向けて、該端末の自局I
Dを含む電磁波を発信する。前記携帯電話端末からの電
磁波を受信した基地局は、該携帯電話の新たな呼出し位
置を、携帯電話システムに備えられるデータベースに登
録する。また電源投入時の携帯電話端末の位置が電源切
断時の位置と異なっている場合、基地局からの電磁波内
の位置を表す情報が変化した場合と同様の手順で、位置
登録が行われている。このような位置登録の結果データ
ベースに登録されたデータは、移動する携帯電話端末に
対する通話要求時に、どの基地局から電磁波を送信して
該携帯電話端末を呼出せば良いかを携帯電話システム内
の交換機が知るために、使用される。
【0004】また従来の有線構内交換システムにおい
て、利用者の要求に合わせて電話を着信させる方式とし
て、電話番号登録による着信電話転送方式が使用されて
いる。たとえば前記着信電話転送方式を用いた有線構内
交換システムの利用者は、離席の際に、予め定めるダイ
ヤル番号「51」と移動先の電話端末の内線番号とを、
自席の電話端末から連続してダイヤルすることによっ
て、前記有線構内交換システム内の交換機に位置登録を
行う。この結果自席の電話端末に対する着信は、位置登
録によって指定された内線番号の電話端末に転送され
る。位置登録の解除は、自席の電話端末から、予め定め
るダイヤル番号「57」をダイヤルすることによって、
行われる。前記位置登録の解除は、新しい位置登録と等
価である。前記有線構内交換システムでは、自席の電話
端末のIDとさらに次の移動先にある電話端末の内線番
号とを、移動先の電話端末から交換機に登録することに
よって、位置登録の更新を行うこともできる。このよう
に前記有線構内交換システムでは、自席の電話端末への
着信の転送および該転送の解除ならびに該着信の転送先
の内線番号を、利用者が逐一設定する必要があるので、
操作が繁雑である。
【0005】さらにまた或る通信端末への着信を他の通
信端末に転送させる通信システムが、特開平7−240
960号公報および実開平4−119156号公報にそ
れぞれ開示される。特開平7−240960号公報の電
話システムは、有線系の固定電話機と、無線系の携帯電
話機と、これら電話機の回線接続を制御する構内交換機
とを含む。前記構内交換機は、前記携帯電話機への着信
が要求される状況下で該携帯電話機が通話中である場
合、該携帯電話機の登録エリア内に存在する固定電話機
に、前記携帯電話機に対する着信を転送する。実開平4
−119156号公報の移動体通信の着信呼自動転送装
置は、移動体通信の端末携帯機と他の電話機との通信を
制御するための構内交換機に備えられる。前記構内交換
機は、複数の無線回線を扱うことができる基地局を介し
て、端末携帯機への着信制御を行う。前記構内交換機
は、前記基地局の輻輳に起因して端末携帯機への着信を
行うことができない場合、前記端末携帯機への着信を、
該端末携帯機の最寄りの電話機に自動的に切換える。
【0006】通信端末には、前述の電話端末のような、
音声通信が可能である音声通信端末だけでなく、データ
通信だけが可能であるデータ通信端末が存在する。前記
データ通信端末を用いた通信システムは、たとえば無線
メール端末または双方向無線呼出しシステムで実現され
る。データ通信端末は、音声通信端末と同様に、通信シ
ステムを使用し位置登録を行っている。データ通信端末
は、音声通信用のハードウエアを備えていないので、該
データ通信端末が音声通信を直接受けることが困難であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、位置登録が可能
な音声通信端末を用いた第1の通信システムと、位置登
録が可能なデータ通信端末を用いた第2の通信システム
とが、或る単一エリアに両方とも設置されていることが
ある。このようなエリアでは、該エリア内の音声通信端
末およびデータ通信端末の位置は、各端末の位置登録の
結果、判明している。しかしながら、前記エリアにいる
内にいる通信相手に対して発呼者が音声通信が要求する
場合、発呼者は、通信相手に通じる音声通信端末を特定
した後に該音声通信端末の番号を用いた発呼の操作を行
う必要がある。このように、前記エリア内にいる通信相
手に対して音声通信を行う場合、通信相手の付近に何ら
かの音声通信端末が存在しているにも拘わらず、通信の
ための操作が不便になっている。
【0008】また前記第1および第2の通信システムが
設置されたエリア内にいる利用者が、音声通信端末だけ
を有している場合がある。この場合、音声通信端末だけ
を持つ利用者に対して発呼者が電子メールまたは図面を
送付しようとするならば、前記エリア内にいる利用者に
対して音声通信を要求する場合と同様に、データ通信が
困難になる。特開平7−240960号公報の電話シス
テムおよび実開平4−119156号公報の着信呼自動
転送装置を用いた通信システムは、2つの音声通信端末
間の着信の転送だけを行っている。ゆえに単一のエリア
内に音声通信端末およびデータ通信端末の両方が存在す
る状況下において、通信の困難を解消することは難し
い。
【0009】本発明の目的は、通信端末を有する利用者
へ該通信端末における通信不能種別の通信が要求された
場合、該通信端末の位置登録機能を利用して、該利用者
宛の通信を行わせることができる通信システムを提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、通信可能
種別または通信不能種別を示す情報の伝達機能、および
位置登録機能を有する位置登録端末と、位置登録の受付
機能、および前記位置登録端末における通信不能種別の
通信機能を有する位置登録受付通信端末と、着信を制御
する交換機とを含み、前記交換機は、前記位置登録端末
から伝達された情報に基づき、該位置登録端末における
通信不能種別を認識し、前記位置登録端末に対する前記
通信不能種別の通信のための着信が要求された場合、該
着信を、該位置登録端末からの位置登録を受付けた位置
登録受付通信端末に転送することを特徴とする通信シス
テムである。
【0011】本発明に従えば、通信システムにおいて、
位置登録端末は、位置登録を行うだけでなく、通信可能
種別または通信不可種別を示す情報を、交換機に対して
積極的に伝達する。これによって交換機は、位置登録端
末が実行可能な通信種別を認識することができるので、
位置登録端末に対する通信不能種別の通信のための着信
処理を、該位置登録端末からの位置登録を受付けた位置
登録受付通信端末に対して行う。したがって前記通信シ
ステムは、位置登録受付通信端末を用いて、位置登録端
末の利用者に、位置登録端末における通信不能種別の通
信を提供することができる。
【0012】第2の発明は、通信可能種別または通信不
能種別を示す情報の伝達機能、および位置登録機能を有
する位置登録端末と、位置登録の受付機能を有する位置
登録受付装置と、前記位置登録端末における通信不能種
別の通信機能を有する通信可能端末と、前記位置登録端
末と通信可能端末との関連を示す接続可能リストを有
し、着信を制御する交換機とを含み、前記交換機は、前
記位置登録端末から伝達された情報に基づき、前記位置
登録端末における通信不能種別を認識し、前記位置登録
端末に対する前記通信不能種別の通信のための着信が要
求された場合、前記接続可能リストによって該位置登録
端末に関連付けられた通信可能端末を選択し、要求され
た着信を選択された通信可能端末に転送することを特徴
とする通信システムである。
【0013】本発明に従えば、通信システムにおいて、
位置登録端末は、位置登録を行うだけでなく、通信可能
種別または通信不可種別を示す情報を、交換機に対して
積極的に伝達する。これによって交換機は、位置登録端
末が実行可能な通信種別を認識することができるので、
位置登録端末に対する通信不能種別の通信のための着信
処理を、接続可能リストに基づいて選ばれた通信可能端
末に対して行う。したがって前記通信システムは、通信
可能端末を用いて、位置登録端末の利用者に、位置登録
端末における通信不能種別の通信を提供することができ
る。
【0014】第3の発明は、通信可能種別または通信不
能種別を示す情報の伝達機能、および位置登録機能を有
する位置登録端末と、位置登録の受付機能を有する位置
登録受付装置と、前記位置登録端末における通信不能種
別の通信機能を有する通信可能端末と、位置登録端末と
通信可能端末と位置登録受付装置との関係を示す接続可
能リストを有し、着信を制御する交換機とを含み、前記
接続可能リストは、前記位置登録受付装置および通信可
能端末の設置場所に基づいて、着信転送のための回線接
続が許容される通信可能端末と位置登録端末とを関連付
けるように定められており、前記交換機は、前記位置登
録端末から伝達された情報に基づき、前記位置登録端末
における通信不能種別を認識し、前記位置登録端末に対
する前記通信不能種別の通信のための着信が要求された
場合、前記接続可能リストに基づき、該位置登録端末か
らの位置登録を受付けた位置登録受付装置に関連づけら
れた通信可能端末を選択し、要求された着信を選択され
た通信可能端末に転送することを特徴とする通信システ
ムである。
【0015】本発明に従えば、通信システムにおいて、
位置登録端末は、位置登録を行うだけでなく、通信可能
種別または通信不可種別を示す情報を、交換機に対して
積極的に伝達する。これによって交換機は、位置登録端
末が実行可能な通信種別を認識することができるので、
位置登録端末に対する通信不能種別の通信のための着信
処理を、該位置登録端末の位置と接続可能リストとに基
づいて選ばれる通信可能端末に対して行う。したがって
前記通信システムは、位置登録端末の付近にある通信可
能端末を用いて、位置登録端末の利用者に、位置登録端
末における通信不能種別の通信を提供することができ
る。
【0016】第4の発明の通信システムは、前記位置登
録端末における通信不能種別の通信機能は、通話機能で
あることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、通信システムにおいて、
位置登録端末は、通話機能が実行不能になっている。ゆ
えに第1の発明において、位置登録受付通信端末は、位
置登録の受付機能の他に、通話機能を有している。この
ような位置登録受付通信端末は、デジタルコードレス電
話機の親機によって容易に実現することができる。
【0018】第5の発明の通信システムは、前記通信可
能端末が複数ある場合、前記接続可能リストは、着信の
転送の優先順位を含み、複数の通信可能端末のうちの少
なくとも1つは、移動可能であり、前記複数の通信可能
端末のうちの移動可能な端末の優先順位は、該移動可能
な端末以外の他の端末よりも、低いことを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、通信システムにおいて、
通話可能端末が複数ある場合、位置登録端末に対する着
信の転送先となる通信可能端末は、優先順位に基づいて
選ばれる。これによって前記通信システムは、位置登録
端末の近くにある可能性が高い通信端末を、より早く選
択することができる。
【0020】第6の発明の通信システムは、前記交換機
は、前記位置登録端末の登録された位置が予め定める時
間以上変更されていない場合だけ、前記位置登録端末に
対する通信不能種別の通信のための着信の転送を行うこ
とを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、通信システムの交換機
は、位置登録端末の利用者に、位置登録端末における通
信不能種別の通信を、確実に提供することができる。
【0022】第7の発明の通信システムは、前記位置登
録受付通信端末および位置登録受付装置のうちのいずれ
か一方である受付手段が複数ある場合、前記交換機は、
前記受付手段がそれぞれ属するグループを示すデータベ
ース手段を有し、前記位置登録端末からの位置登録を受
付けた前記受付手段の所属するグループが予め定める時
間以上変更されていない場合だけ、前記位置登録端末に
対する通信不能種別の通信のための着信の転送を行うこ
とを特徴とする。
【0023】本発明に従えば、通信システムの交換機
は、位置登録端末の利用者に、位置登録端末における通
信不能種別の通信を、確実に提供することができる。
【0024】第8の発明の通信システムは、位置登録受
付通信端末および位置登録受付装置のうちのいずれか一
方である受付手段が複数ある場合、前記交換機は、複数
の前記受付端末がそれぞれ属するグループを示すデータ
ベース手段を有し、2つ以上の受付手段が1つのグルー
プに所属することを特徴とする。
【0025】本発明に従えば、通信システム内に受付手
段が複数ある場合、複数の受付手段は単一のグループに
所属している。これによって、単一のグループが受持つ
エリア内で、或る通信可能端末または位置登録端末が或
る受付手段を介して通信を行う間、他の通信可能端末ま
たは位置登録端末は、他の受付手段を介して位置登録を
行うことができる。
【0026】第9の発明の通信システムは、前記位置登
録受付通信端末および通信可能端末のうちのいずれか一
方である通信端末が転送された着信に応答した後、前記
交換機は、該着信が前記位置登録端末に対する着信を転
送したものである旨を示す情報を、該通信端末に伝達す
ることを特徴とする。
【0027】本発明に従えば、通信システムにおいて、
転送先である通信端末の利用者は、着信した通信を円滑
に処理することができる。
【0028】第10の発明の通信システムは、前記交換
機は、前記着信の転送と共に、該着信が前記位置登録端
末に対する着信を転送したものである旨を示す情報を、
前記位置登録受付通信端末および通信可能端末のうちの
いずれか一方である通信端末に伝達し、前記通信端末
は、前記着信の転送および前記情報の伝達が行われた場
合、該通信端末に対する着信時の報知とは異なる報知を
行うことを特徴とする。
【0029】本発明に従えば、通信システムにおいて、
転送先の通信端末の利用者は、着信した通信を円滑に処
理することができる。
【0030】第11の発明の通信システムは、前記位置
登録受付通信端末および通信可能端末のうちのいずれか
一方である通信端末が留守番電話機能を有する場合、該
通信端末は、留守番電話機能の設定状態に拘わらず、前
記着信の転送時に着信を報知することを特徴とする。
【0031】本発明に従えば、通信システムでは、留守
番電話機能の設定状態に拘わらず、位置登録端末の利用
者に、位置登録端末における通信不能種別の通信を、確
実に提供することができる。
【0032】第12の発明の通信システムは、前記位置
登録受付通信端末および通信可能端末のうちのいずれか
一方である通信端末は、前記転送された着信を処理でき
ない旨を示す情報を前記交換機に伝達するための伝達手
段を、さらに有することを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、通信システムにおいて、
位置登録受付通信端末または通信可能端末は、転送され
た着信に対処するべき位置登録端末の利用者が付近に居
ない場合、位置登録端末利用者が不在であるために着信
に対処できない旨を、交換機に伝達することができる。
【0034】第13の発明の通信システムは、前記通信
可能端末が複数ある場合、前記接続可能リストは、着信
の転送の際の優先順位を含み、前記通信可能端末は、前
記転送された着信を処理できない旨を示す情報を前記交
換機に伝達するための伝達手段をさらに有し、前記交換
機は、前記伝達手段から情報が伝達された場合、前記接
続可能リストの優先順位に従って、前記位置登録端末に
対する着信を、他の通信可能端末にさらに転送すること
を特徴とする。
【0035】本発明に従えば、通信システムの交換機
は、位置登録端末の利用者に、位置登録端末における通
信不能種別の通信を、さらに確実に提供することができ
る。
【0036】第14の発明の通信システムは、前記通信
可能端末が複数ある場合、前記通信可能端末は、前記転
送された着信を処理できない旨を示す情報を前記交換機
に伝達するための伝達手段をさらに有し、前記交換機
は、前記伝達手段から情報が伝達された場合、前記位置
登録端末に対する着信の転送先の候補となる通信可能端
末が前記接続可能リスト内にあるか否かに拘わらず、着
信の転送を停止することを特徴とする。
【0037】本発明に従えば、通信システムの交換機
は、着信の転送に要する時間が極めて長くなることを、
未然に防止することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態である通信システム1の電気的構成を示すブロック図
である。図1の通信システムは、具体的には、音声通信
非対応でありかつ文字通信機能を持つ位置登録端末を含
む移動体構内交換システムを例としている。通信システ
ム1は、位置登録端末3と、位置登録受付通話端末5
と、交換機6とを含む。通信システム1は、通話端末4
をさらに含んでいてもよい。通信システム1内の3種類
の端末3〜5および交換機6それぞれは、1つでもよく
複数でもよい。通信システム1は、位置登録受付通話端
末5の他に、無線基地局をさらに含んでいてもよい。
【0039】位置登録端末3は、位置登録機能と電子メ
ール送受用の文字通信機能を有し、携帯可能である。こ
のために位置登録端末3は、表示器10、情報記憶部1
1、制御部12、データ処理部13、および無線部14
を含む。表示器10は、たとえば液晶表示装置で実現さ
れる。情報記憶部11は、たとえば記憶素子で実現され
る。制御部12は、たとえば中央演算処理回路で実現さ
れる。
【0040】表示器10は、位置登録端末3の動作状態
の表示、および位置登録端末3が受信した電子メールの
表示等を行う。前記動作状態は、具体的には、位置登録
端末3が文字通信が可能な圏内にいるか圏外にいるか、
位置登録端末3に対する着信の有無、メッセージの有無
等に相当する。情報記憶部11は、位置登録端末3固有
のID(identification)情報、および位置登録端末3
の現在位置情報等を記憶する。現在位置情報は、制御部
12において位置登録の更新を実行するか否かを定める
ために用いられる。
【0041】制御部12は、プログラム処理によって、
位置登録端末3の制御および情報処理等、具体的には表
示器10の表示の制御、位置登録端末3に対して送信さ
れる電子メールの受信の制御、および位置登録端末3の
位置登録処理等を、行う。データ処理部13はデジタル
回路であり、制御部12からのデジタルデータを文字通
信の無線区間データフォーマットに合わせて加工して誤
り訂正および同期等を行い、さらに無線部14の受信内
容を文字通信のフォーマットに合わせて加工して誤り訂
正および同期等を行う。無線部14は、データ処理部1
3からのデータを変調して無線電磁波として送信し、他
の無線電磁波を受信して復調してデータ処理部13に与
える。以上のように位置登録端末3において、情報記憶
部11、制御部12、データ処理部13、および無線部
14が、位置登録機能のための位置登録部を構成し、表
示部10、制御部12、データ処理部13、および無線
部14が、文字通信のための文字通信部を構成する。
【0042】通話端末4は、位置登録端末3が実行しな
い種別の通信機能、本実施の形態では音声通信機能を有
する通信可能端末であり、無線端末7および有線端末8
の2種類に区分される。通信システム1は、無線端末7
だけを含んでいてもよく、有線端末8だけを含んでいて
も良く、無線端末7と有線端末8との両方を含んでいて
もよい。無線端末7は、たとえば、PHS端末、または
PHS端末として利用可能なコードレス電話機子機で実
現される。
【0043】無線端末7は、位置登録機能と音声通信機
能とを有し、携帯可能である。このために無線端末7
は、表示器20、情報記憶部21、制御部22、データ
処理部23、無線部24、入力部25、音声CODEC
部26、イヤピース27およびマイクロフォン28を含
む。無線端末7内の表示器20、情報記憶部21、制御
部22、データ処理部23、および無線部24は、位置
登録端末3の表示器10、情報記憶部11、制御部1
2、データ処理部13、および無線部14の構成とそれ
ぞれ同様の構成になっている。
【0044】入力部25は、複数のキーを備える。入力
部25は、電話番号の入力および音声通信の発呼の指示
のために、無線端末7の操作者に操作され、操作結果は
制御部22に与えられる。データ処理部23は、制御部
22からのデータだけでなく、音声CODEC部26か
らのデジタル音声データを、無線データと同等に取扱
う。この結果データ処理部23は、音声CODEC部2
6からのデジタル音声データを、音声通信の無線区間デ
ータフォーマットに合わせて加工して、誤り訂正および
同期等を行い、かつ無線部24の受信内容を音声通信の
フォーマットに合わせて加工し、加工の結果得られたデ
ジタル音声データを、音声CODEC部26に与える。
【0045】音声CODEC部26は、データ処理部2
3から与えられるデジタル音声データをアナログ音声信
号に変換してイヤピース27に与え、かつマイクロフォ
ン28から与えられるアナログ音声信号をデジタル音声
データに変換してデータ処理部23に与える。以上のよ
うに無線端末7において、情報記憶部21、制御部2
2、データ処理部23、および無線部24が位置登録機
能のための位置登録部を構成し、入力部25、制御部2
2、データ処理部23、無線部24、音声CODEC部
26、イヤピース27およびマイクロフォン28は、音
声通信のための音声通信部を構成する。
【0046】位置登録受付通話端末(以後「受付通話端
末」と称する)5は、位置登録の受付機能と通話機能と
を有し、交換機6と有線で結ばれている。すなわち受付
通話端末5は、通信システム1内の無線基地局の機能お
よび通話端末の機能を両方とも有する。つまり通信シス
テム1は、位置登録の受付機能を有する手段と、通話機
能を有する手段とが一体化されている例を示している。
このために受付通話端末5は、表示器30、網インタフ
ェイス部31、制御部32、データ処理部33、無線部
34、入力部35、音声CODEC部36、送受話器3
7、およびリンガ38を含む。受付通話端末5内の表示
器30、制御部32、データ処理部33、および無線部
34は、無線端末7内の表示器20、制御部22、デー
タ処理部23、および無線部24の構成とそれぞれ同様
の構成になっている。
【0047】網インタフェイス部31は、交換機6と受
付通話端末5との間の信号送受を制御するためのもので
あり、たとえばISDN(Integral Services DigitalN
etwork)網インタフェイスで実現される。制御部32
は、さらに網インタフェイス部31との間でデータを送
受しており、受付通話端末5全体の制御の他に、位置登
録の受付機能に拘わる処理を行う。入力部35は複数の
キーを備える。入力部35は、電話番号の入力のため
に、受付通話端末5の操作者に操作され、操作結果は制
御部32に与えられる。音声CODEC部36は、網イ
ンタフェイス部31から与えられるデジタル音声データ
をアナログ音声信号に変換して送受話器37内のスピー
カに与え、かつ送受話器37内のマイクロフォンから与
えられるアナログ音声信号をデジタル音声データに変換
して網インタフェイス部31に与える。リンガ38は、
網インタフェイス部31からのデータに応答して、着信
報知を行う。
【0048】受付通話端末5は、音声CODEC部36
と送受話器37とを少なくとも用い、網インタフェイス
部31および交換機6を介して、交換機6に接続される
他の端末との間で、音声通信が可能である。すなわち受
付通話端末5内の網インタフェイス部31、音声COD
EC部36および送受話器37は、音声通信機能のため
の音声通信部を構成する。また受付通話端末5内の網イ
ンタフェイス部31、制御部32、データ処理部33お
よび無線部34は、位置登録の受付機能を含む基地局機
能のための受付部を構成する。受付通話端末5は、該端
末5に予め設定されたエリア39内にある位置登録端末
3および無線端末7からの位置登録を受付ける。単一の
エリア39は、半径が10m〜90m程度の大きさの領
域であり、また会議室等の一部屋内の領域に調整されて
いることもある。受付通話端末5のエリア39には、位
置登録に用いられるエリア番号が付与されている。
【0049】有線端末8は、音声通信機能を有し、交換
機6に有線接続される。このために有線端末8は、表示
部、網インタフェイス部、制御部、入力部、音声COD
EC部、送受話器、およびリンガを含む。有線端末8内
の表示部、網インタフェイス部、入力部、音声CODE
C部、送受話器、およびリンガの構成は、受付通話端末
5内の表示部30、網インタフェイス部31、入力部3
5、音声CODEC部36、送受話器37、およびリン
ガ38の構成と、それぞれ同様の構成になっている。す
なわち有線端末8内の網インタフェイス部、音声COD
EC部、および送受話器は、音声通信機能のための音声
通信部を構成する。通信システム1は、上述の4種類の
端末3,5,7,8の他に、音声通信、画像通信および
データ通信のうちの少なくとも1つを実行可能な他の通
信端末(以後「他端末」と称する)9をさらに有しても
よい。他端末9は、交換機6に有線接続または基地局を
介して無線接続される。
【0050】交換機6は、位置登録端末3、無線端末
7、受付通話端末5、有線端末8、および他端末9の間
の通信の交換を行う。2つの端末間の通信によって送受
される信号は、音声、画像、または電子メール等を表
す。通信システム1内に交換機6が複数ある場合、交換
機6同士が相互に接続されており、交換機6同士で通信
の交換を行う。また交換機6は、記憶部40を有する。
記憶部40は、位置登録端末3、無線端末7、受付通話
端末5、有線端末8、および他端末9の固有情報を記憶
し、位置登録端末3および無線端末7の位置情報をさら
に記憶する。端末の位置情報は、受付通話端末5が受付
けた位置登録の結果である。端末の固有情報は、該端末
が実行できない通信機能の種別を識別するための情報で
ある。端末の固有情報は、端末の種別を示していても良
く、端末が有する通信機能の種別を示していても良く、
端末が実行できない通信機能の種別を直接示していても
良い。
【0051】通信システム1において、位置登録端末
3、通話端末4、および受付通話端末5には、電話番号
がそれぞれ付与されている。電話番号は、通信時に、発
呼側の端末が被呼側の端末を呼出す際に用いられる呼出
し番号である。本実施の形態では端末の呼出し番号は、
端末のID情報として用いられる。
【0052】図1の例では、通信システム1内には、位
置登録端末3、無線端末7、有線端末8がそれぞれ1台
ずつあり、受付通話端末5が3台ある。図1において、
3台の受付通話端末5のエリアのエリア番号は「A−
1」,「A−2」,「X」であり、1台の位置登録端末
3の呼出し番号は「1234」であり、1台の無線端末
7の呼出し番号は「2345」である。以後の説明で
は、3つのエリアを区別する場合、および3台の受付通
話端末5を区別する場合、参照符の後ろにエリア番号を
付加して示す。
【0053】図1を参照し、通信システム1における位
置登録端末3の位置登録動作を、呼出し番号「123
4」が付与された位置登録端末3の位置登録を例とし
て、以下に説明する。各受付通話端末5A-1,5A-2,5
Xは、該各受付通話端末のエリアのエリア番号「A−
1」「A−2」「X」を含む変調データによって電磁波
を変調し、変調された電磁波を該受付通話端末のエリア
39A-1,39A-2,39X内にそれぞれ常に発信してい
る。電磁波の変調および発信は、受付通話端末5内の制
御部32、データ処理部33、および無線部34を用い
て行われる。各受付通話端末5A-1,5A-2,5Xがそれ
ぞれ発信する電磁波は、該各端末のエリア39A-1,3
A-2,39X内でそれぞれ受信可能である。
【0054】位置登録端末3は、過去に位置登録を行っ
たエリアのエリア番号を、位置情報として情報記憶部1
1に記憶している。位置登録端末3の無線部14は、現
在位置で受信可能な電磁波を常に受信しており、無線部
14が受信した電磁波が示すエリア番号は、データ処理
部13を経由して制御部12に受付けられる。エリア番
号受付後、制御部12は、情報記憶部11に記憶されて
いる位置情報と受付けたエリアのエリア番号とを比較
し、位置情報と受付けたエリア番号とが異なったなら
ば、位置登録端末3の位置が新たになったことを知る。
呼出し番号「1234」の位置登録端末3の所有者がエ
リア外から或るエリア39A-1内に移動した場合、エリ
ア39A-1に入った時点で、位置登録端末3の制御部1
2は、受付けた情報に基づいて位置登録端末3が現在い
るエリアのエリア番号が「A−1」であることを知り、
知り得たエリア番号が位置情報と異なるので、位置が新
たになったことを知る。位置が新たになってことを認識
したならば、制御部12は、位置登録端末3のID情報
を含めた位置登録要求を作成し、データ処理部13およ
び無線部14を使用して、電磁波として発信する。
【0055】各受付通話端末5A-1,5A-2,5Xは、各
端末のエリア39A-1,39A-2,39X内で発信された
電磁波を、常に受信している。位置登録端末3から発信
された位置登録要求を示す電磁波は、該位置登録端末3
がいるエリア39内の受付通話端末5A-1の無線部34
に受信される。無線部34の受信結果、すなわち位置登
録要求は、無線部34から受付通話端末5A-1内のデー
タ処理部33、制御部32および網インタフェイス部3
1を経由して、交換機6に与えられる。交換機6は、与
えられた位置登録要求に基づき、呼出し番号「123
4」の位置登録端末3の現在位置が、エリア番号「A−
1」のエリア39A-1内にあることを、記憶部40に記
憶させる。これによって、位置登録端末3の位置登録が
完了する。通信システム1における無線端末7の位置登
録動作は、通信システム1における位置登録端末3の位
置登録動作と同様に行われる。以上が位置登録に関する
説明である。
【0056】図1の通信システム1において、電話番号
は、音声通信機能を有する通話端末4および受付通話端
末5だけでなく、音声通信機能を有しない位置登録端末
3にも付与されている。この結果通信システム1におい
て、位置登録端末3が音声通信機能を有さないにも拘わ
らず、位置登録端末3の利用者と通話するために、位置
登録端末3に対する音声通信のための着信が、いずれか
の端末から交換機6に要求される場合がある。このため
に交換機6は、発呼側端末から着信要求がなされたなら
ば、以下に説明する通話着信接続動作を行う。
【0057】通話着信接続動作は、概略的には以下のと
おりになっている。交換機6は、通信システム1内の端
末が実行可能または実行不能である通信種別を、端末の
固有情報として記憶部40に予め記憶させている。通信
システム1において、発呼側の端末から被呼側の端末に
対する通信が要求された場合、固有情報に基づいて、要
求された通信を被呼側端末が実行可能であるか否かを判
断する。被呼側端末が要求された通信を実行する機能を
有するならば、発呼側端末と被呼側端末との間の回線接
続のために、交換機6は被呼側端末に対して着信処理を
行う。この結果要求された通信のための着信信号が被呼
側端末に与えられる。被呼側端末が要求された通信を実
行する機能を有しないならば、要求された通信のための
機能を有しかつ被呼側端末の最寄りにある他の端末と発
呼側端末との間の回線接続のために、交換機6は該他の
端末に対して着信処理を行う。この結果要求された通信
のための着信信号が、前記被呼側端末の最寄りの端末に
与えられる。
【0058】また交換機6は、通信が要求された場合、
固有情報を用いた判断の代わりに、以下の手順で被呼側
端末の通信不能種別を判断してもよい。通信要求後、交
換機6は、被呼側端末に着信を通知する。被呼側端末
は、着信通知に応答して、被呼側端末が実行可能な通信
種別を表す情報または被呼側端末が実行不能な通信種別
を表す情報を、交換機6に送返す。交換機6は、被呼側
端末からの情報に基づき、被呼側端末が要求された通信
を実行可能かどうかを調べる。これによって、固有情報
を交換機6が有していなくても、要求された通信を実行
可能か否かを判断することができる。
【0059】他端末9が音声通信が可能な無線端末7を
被呼側端末として音声通信を行おうとする場合、発呼側
端末である他端末9において、無線端末7の呼出し番号
「2345」がダイヤルされる。交換機6は、呼出し番
号「2345」のダイヤルに伴って他端末9から伝送さ
れた信号を受付け、記憶部40内の固有情報に基づき、
受付けた信号が示す呼出し番号「2345」が付与され
た端末を調べ、該端末が音声通信が可能な無線端末7で
あることを知る。無線端末7が音声通信可能であるの
で、交換機6は、無線基地局を通じて無線端末7に対し
て追跡接続を行う。これによって無線基地局が無線端末
7への着信処理を行うので、無線端末7と他端末9との
間の音声通信が可能になる。
【0060】他端末9が音声通信機能を有しない位置登
録端末3を被呼側端末として音声通信を行おうとする場
合、発呼側端末である他端末9において、位置登録端末
3の呼出し番号「1234」がダイヤルされる。交換機
6は、呼出し番号「1234」のダイヤルに伴って他端
末9から伝送された信号を受付け、記憶部40内の固有
情報に基づき、受付けた信号が示す呼出し番号「123
4」が付与された端末を調べ、該端末が音声通信を受付
けない位置登録端末3であることを知る。位置登録端末
3が音声通信不能であるので、交換機6は、位置登録端
末3に代わって、位置登録端末3が現時点で位置登録さ
れているエリア39A-1の受付通話端末5A-1に対して、
着信処理を行う。このように或る端末に対して行うべき
着信処理を他の端末に転送して行う処理を、本明細書で
は「代理呼出し」と称する。
【0061】被呼側端末が音声通信機能を有しない場
合、位置登録端末3が現在いるエリア39A-1の受付通
話端末5A-1に対して交換機6が代理呼出しを行うの
は、以下の理由からである。エリアの受付通話端末5
A-1を経由した位置登録端末3の位置登録は、エリア3
A-1内または該エリア付近に位置登録端末3の利用者
がいるために、可能になっている。ゆえに位置登録端末
3の最新の位置情報であるエリア番号は、該エリア番号
が付与されたエリアの受付通話端末5A-1の付近に位置
登録端末3の利用者がいることを示す情報であると、解
釈することができる。受付通話端末5は位置登録の受付
機能の他に音声通信機能を備えているので、エリア39
A-1の受付通話端末5A-1は、位置登録端末3の利用者の
最寄りにありかつ音声通信が可能な端末であると見なさ
れる。このような端末を用いるならば、位置登録端末3
の利用者との通話が容易に可能になると予想される。ゆ
えに交換機6は、位置登録端末3に対する着信の代理呼
出しを、エリア39A-1の受付通話端末5A-1に対して行
うのである。
【0062】受付通話端末5A-1の網インタフェイス部
31は、交換機6からの呼出しに応答して着信を検出
し、着信があることを利用者に知らせるために、リンガ
38を鳴動させる。受付通話端末5A-1の利用者が送受
話器37をオフフックすることによって、受付通話端末
A-1は着信に応答し、この結果音声通信が可能にな
る。応答された着信が位置登録端末3に対する着信の代
理呼出しのためのものである場合、受付通話端末5A-1
を用いた音声通信が可能になった後、他端末9の利用者
は、受付通話端末5A-1の利用者に頼んで、受付通話端
末5A-1の付近にいる筈の位置登録端末3の利用者に、
他端末9の利用者が通話を望んでいる旨を伝えてもらえ
ばよい。この結果位置登録端末3の利用者は、受付通話
端末5A-1および他端末9を介して、他端末9の利用者
と、話すことができる。
【0063】以上説明したように、通信システム1で
は、被呼側端末が要求された通信を実行する機能を有す
るならば、従来と同様に、発呼側端末と被呼側端末との
間で通信が行われ、被呼側端末が要求された通信を実行
する機能を有しないならば、発呼側端末と被呼側端末の
最寄りの端末との間で通信が行われる。このように通信
システム1において、被呼側端末の利用者は、被呼側端
末が有する通信機能を用いた通信だけでなく、被呼側端
末が有さない通信機能を用いた通信に、対処することが
できる。また通信システム1は、無線通信を用いた携帯
型の通信端末で通常行われている位置登録の結果を、利
用者の位置の把握に利用している。この結果利用者が自
身の位置を通信システム1に登録する必要がなくなるの
で、利用者の負担が減り、通信システム1の使い勝手が
良くなる。また通信システム1において、被呼側端末か
らの位置登録を受付た端末が最寄りの端末として選ばれ
るので、交換機6における最寄りの端末の選択手順が簡
略化されている。
【0064】被呼側端末に対する着信を被呼側端末の最
寄りの端末に転送する場合、着信処理時に、最寄りの端
末に対する着信が、該最寄りの端末の付近にいる筈の位
置登録端末3の利用者への通話のためのものであること
を、最寄りの端末の利用者に知らせることは、意義があ
る。これは、前記最寄りの端末の利用者が、着信した音
声通信の処理を円滑に進めることができるからである。
またこれは、前記最寄りの端末を通常利用する利用者が
不在の場合、端末に対する着信に応じるべきか否かを、
他の利用者が容易に判断することができるからである。
【0065】これらの理由に基づき交換機6は、以下の
動作を行うメッセージ送出部42をさらに備えていても
良い。メッセージ送出部42は、代理呼出しのための着
信処理時において受付通話端末5A-1が着信に応答した
時点に起動され、応答した着信が受付通話端末5A-1
付近にいる筈の位置登録端末3の利用者への通話のため
の着信の転送である旨を示すメッセージを、受付通話端
末5A-1に対して音声アナウンスする。前記メッセージ
を受けて、受付通話端末5A-1の利用者は、着信応答時
に、他端末9の利用者に、「どなたへ御用ですか」と即
座に尋ねることができる。メッセージ送出部42は、上
述のメッセージを、被呼側端末である受付通話端末5
A-1だけでなく、発呼側端末である他端末9に流しても
良い。この結果他端末9の利用者は、該利用者が話そう
としている被呼者とは異なる相手が電話に出ても戸惑う
ことがなく、かつ被呼者がだれであるかを伝えるべきで
あることを、即座に理解することができる。
【0066】また交換機6は、受付通話端末5A-1の代
理呼出し時に、受付通話端末5A-1に対する通常の呼出
し時とは異なる手法で着信動作および呼出し動作を行う
ように、受付通話端末5A-1を制御してもよい。このた
めに交換機6は、以下の動作を行う呼出し発生部43を
さらに備える。交換機6と受付通話端末5A-1との間の
伝送路がISDNである場合、呼出し発生部43は、D
チャネルを使用し、前記異なる手法の着呼を行う旨を、
代理呼出し時にデータによって伝える。さらに呼出し発
生部43は、受付通話端末5A-1に対して、代理呼出し
のための呼出し信号と同時に文字メッセージを送出し、
受付通話端末5A-1の表示部30に現在の着信処理が他
端末9から呼出し番号「1234」の位置登録端末3に
対する音声通信のためのものであることを表示させる。
交換機6と受付通話端末5A-1との間の伝送路がアナロ
グ電話網である場合、呼出し発生部43は、代理呼出し
のための呼出し動作時に、呼出し信号を、通常の呼出し
動作時とは異なる時間間隔で送出する。この結果受付通
話端末5A-1のリンガは、通常の呼出し動作時とは異な
る時間間隔で鳴動する。以上の処理の結果受付通話端末
A-1は、現時点の呼出しが代理呼出しのためのもので
あることを、受付通話端末5A-1の利用者に、オフフッ
ク前に示すことができる。
【0067】また受付通話端末5は、いわゆる留守電機
能、すなわち自動着信機能および自動録音機能をさらに
備えることがある。このような構成の受付通話端末5
は、通常の呼出し時とは異なる着信呼出しを行わせるた
めのデータ、または通常とは異なるパターンの着信信号
を受信した場合、留守電機能が自動着信および自動録音
を行う留守設定になっているか否かに拘わらず、留守応
答を行わないで、着信動作を行うことが好ましい。これ
によって、留守設定になっているか否かに拘わらず、位
置登録端末3に対する音声通信を、受付通話端末5に確
実に転送することができる。
【0068】図2は、本発明の第2の実施の形態である
通信システム51の構成を示す図である。第2の実施の
形態の通信システム(以後「第2通信システム」と称す
る)51の構成のうち、以下に説明する構成以外の他の
構成は、第1の実施の形態の通信システム(以後「第1
通信システム」と称する)1の構成と等しい。第2通信
システム51内の端末および部品のうち、第1通信シス
テム1の端末および部品と等しいものは、第1通信シス
テム1の端末および部品と同じ名称および参照符を用い
て示し、詳細な説明は省略する。
【0069】第2通信システム51は、位置登録端末3
と、通話端末4と、位置登録受付装置53と、交換機5
6とを含む。通信システム1内の2種類の端末3,4、
位置登録受付装置53、および交換機56それぞれは、
1つでもよく複数でもよい。位置登録受付装置(以後
「受付装置」と称する)53は、位置登録の受付機能を
有する。このために受付装置53は、網インタフェイス
部31、制御部32、データ処理部33、無線部34を
含む。すなわち第2通信システム51は、位置登録受付
機能を有する手段と通話機能を有する手段とが分離して
いる例を示している。このような受付装置53は、PH
S網の無線基地局で実現される。
【0070】第2通信システム51には、受付装置53
のグループが設定されており、グループはエリア39に
対応づけられる。各受付装置53は、いずれかのグルー
プに属している。1つのグループには、複数の受付装置
53が属していることが好ましい。また第2通信システ
ム51は、単一のエリア内に、複数の通話端末4が存在
する構成になっている。図2の例では、3つの有線端末
8と呼出し番号「2345」の無線端末7とが、エリア
39A-1内に存在している。
【0071】第2の実施の形態の通話端末54は、第1
の実施の形態の通話端末4の構成と同じ構成を有し、さ
らに、音声通信機能の他に、代理呼出しが不可能な旨を
示す情報を交換機6に伝達するための伝達機能を有す
る。このために通話端末54の入力部は、応答不可キー
をさらに含む。代理呼出し時に応答不可キーが操作され
た場合、通話端末54内の音声通信部は、交換機56
に、代理呼出しが不可能な旨を示す情報を伝達する。す
なわち通話端末54内の音声通信部は、代理呼出しの不
可情報の伝達機能のための伝達部を兼ねている。第2の
実施の形態の通話端末54は、第1の実施の形態の通話
端末4と同様に、交換機6に基地局を介して無線接続さ
れる無線端末7と、交換機6に有線接続される有線端末
8とに、区分される。
【0072】交換機56は、第1の実施の形態の交換機
6と同じ構成を有し、さらに位置登録端末3に対する着
信の代理呼出し先となる通話端末54の選択のために、
表1〜表5に示す5種類のリストを、記憶部40にさら
に記憶している。表1〜表5のリストにおいて、通話端
末54の識別子として、記号「N−M」(N,Mは任意
の文字)、または通話端末54に付与された呼出し番号
を用いる。また表1〜表5は、図2で示された記号およ
び呼出し番号が付与された端末の他に、他の端末が通信
システム51内に存在する場合の例を示しており、前記
他の端末の識別子として、図2で示されていない記号お
よび呼出し番号を用いている。
【0073】
【表1】
【0074】表1は、端末属性リストである。端末属性
リストは、通信システム51内に存在する通信端末の一
覧表であり、第1の実施の形態で説明した端末の位置情
報および固有情報をリスト化したものである。通信端末
は、何らかの通信機能および位置登録機能のうちの少な
くとも一方を有する。通信端末は、図2の例では、位置
登録端末3および通話端末54を含み、通信システム5
1内に受付通話端末5が存在する場合、受付通話端末5
をさらに含んでいてもよい。前記端末属性リストは、各
通信端末の端末番号、各通信端末の種別、各通信端末の
最新の位置情報、在圏時間、各通信端末の過去の位置情
報を、記憶している。前記端末番号の代わりに、電話番
号または呼出し番号が記憶されていてもよい。通信端末
の種別の代わりに、通信端末が音声通信可能であるか否
かを示す情報が記憶されていてもよい。最新および過去
の位置情報の代わりに、最新および過去の位置登録エリ
アが記憶されていてもよい。
【0075】
【表2】
【0076】表2は、エリア内端末リストである。エリ
ア内端末リストは、受付装置53のグループを記憶する
ためのデータベースを兼ねている。エリア内端末リスト
は、受付装置53と、グループに対応するエリア39内
に存在し音声通信が可能な通信端末の識別子とを、受付
装置53のグループ毎に分類して示す一覧表である。
【0077】
【表3】
【0078】表3は、代理呼出し可能移動端末リストで
ある。代理呼出し可能移動端末リストは、移動している
通信端末または移動可能な通信端末に対して、代理呼出
しが可能か否かを示す。たとえば表3において、呼出し
番号「1234」の無線端末7は、呼出し番号「234
5」「2347」「2346」の通信端末に対して、近
くにいるときには代理呼出しをしてもよいことが、示さ
れている。
【0079】交換機56は、移動不能な通話端末54に
対して代理呼出しが可能か否かを示す代理呼出し可能固
定端末リストをさらに備えていても良い。代理呼出し可
能固定リストは、たとえば会社内において、上位者が主
に利用する通信端末に、部下が利用する通信端末に対す
る着信の代理呼出しを行うことを禁止するために使用さ
れる。
【0080】
【表4】
【0081】表4は、優先順位リストである。優先順位
リストは、代理呼出しが可能な複数の通信端末の選択の
優先順位を、代理呼出しの元となる着信が要求された通
信端末の移動状態毎に分類して示す。基本的には、移動
可能な通信端末は、所在位置が不定であるので、移動不
能な通信端末よりも優先度が低い。複数の移動不能な通
信端末が単一のエリア内にある場合、代理呼出しの元と
なる着信の要求された通信端末が過去にいたエリアに近
いほど、移動不能な通信端末の優先順位が高くなる。
【0082】
【表5】
【0083】表5は、接続可能リストである。接続可能
リストは、通信システム51内の通信端末に対する着信
の代理呼出しが可能な端末を、通信端末毎に分類して示
す。たとえば表5において、呼出し番号「1234」の
通信端末に対する着信の代理呼出しが可能な端末が、識
別子が「B−3」「B−1」「B−α」「B−β」であ
る4つの通信端末であることを示している。接続可能リ
ストは、表1〜4のリストの内容に基づいて作成され
る。また接続可能リストは、該リスト内に記載される通
信端末のうちのいずれか1つが位置登録を行い該端末の
位置情報が変更されるたびに、交換機56内の制御部に
よって、再作成される。
【0084】接続可能リストの作成手順を、呼出し番号
「1234」の位置登録端末3が位置登録を行い、位置
情報が変更された場合を例として、以下に説明する。位
置情報の変更後、表1の端末属性リストから、位置登録
された通信端末の最新の位置情報が取得される。呼出し
番号「1234」の位置登録端末3の最新の位置情報
は、エリア番号「A−1」である。
【0085】次に、得られた最新の位置情報に対応する
エリア内の受付装置53が調べられ、判明した受付装置
53を参照して、該受付装置53が属するグループのエ
リア内にある音声通信可能な通信端末のリストが、表2
のエリア内端末リストから取得される。エリア番号「A
−1」に対応するエリア内の受付装置53A-1が属する
グループは「B」であり、グループ「B」内の音声通信
可能な通信端末の識別子は、「B−1」「B−2」「B
−3」「B−α」「B−β」である。
【0086】次に、得られたリストと表3の代理呼出し
可能移動端末リストとを比較して、リスト内の移動可能
な通信端末のうち、代理呼出しが可能である通信端末だ
けを残す。グループ「B」内の移動可能な通信端末のう
ち、代理呼出しが可能な通信端末の呼出し番号は、「2
345」「2346」である。また、得られたリストと
代理呼出し可能固定端末リストとを比較して、リスト内
の移動不能な通信端末のうち、代理呼出しが可能である
通信端末だけを残す。第2の実施の形態では、移動不能
な通信端末は全て代理呼出しが可能であると設定されて
いるとする。以上の処理の結果、呼出し番号「123
4」の位置登録端末3に対する着信の代理呼出しが可能
な通信端末の識別子は、「B−1」「B−2」「B−
3」「B−α」「B−β」である。
【0087】次に、代理呼出しが可能である通信端末
に、優先順位が付けられる。移動可能な通信端末は移動
不能な通信端末よりも優先度が低いので、優先順位は移
動不能な通信端末から表4の優先順位リストを参照して
割振られる。表4において「移動」とあるのは、接続可
能リストの作成時点において予め定める条件に合う移動
可能な通信端末が存在するならば、該通信端末の優先順
位を「移動」が記入された欄の優先順位として良いこと
を示す。前記予め定める条件に合う移動可能な通信端末
は、たとえば位置情報が変更された通信端末と同じ時期
に同じ場所から移動してきた通信端末、および位置が予
め定める期間以上変更されていない通信端末である。移
動可能な通信端末が前記予め定める条件に合うか否か
は、表1の端末属性リストの内容に基づいて判断され
る。
【0088】優先順位の付与時に、位置情報が変更され
た通信端末と同様に移動してきた通信端末の優先度を上
げるのは、前者の通信端末の所持者と同時に同じ場所に
向かって移動している者が後者の通信端末を所持してい
る可能性、および前者の通信端末の所持者が後者の通信
端末をさらに所持している可能性があるからである。ま
た優先順位の付与時に、位置情報が長い間変更されてい
ない通信端末の優先度を上げるのは、該通信端末が長い
間移動されていないので、移動不能な通信端末と同等に
扱うことができるからである。
【0089】呼出し番号「1234」の位置登録端末3
はエリア39A-3からエリア39A-1に移動しているの
で、表4の優先順位リストを参照してグループ「B」内
の4つの音声通信可能な端末の識別子を優先順位の高い
順に並べると、「B−3」、「B−1」、「移動」、
「B−2」になる。表1の端末属性リストに基づき、呼
出し番号「1234」の位置登録端末3と同様に移動し
た通信端末の呼出し番号は「2345」(識別子B−
α)であり、エリア番号「A−1」のエリア39A-1
に長時間存在する通信端末の呼出し番号は「2347」
(識別子B−β)である。これらの結果、呼出し番号
「1234」の位置登録端末3の代理呼出しが可能な最
新の通信端末の識別子を優先順位の高い順に4つ並べる
と、「B−3」、「B−1」、「B−α」、「B−β」
になる。
【0090】以上の処理の結果選ばれた通信端末が、呼
出し番号「1234」の位置登録端末3に対する着信の
代理呼出しが可能な通信端末として、該位置登録端末3
に対応付けられて、優先順位と共に接続可能リストに記
憶される。以上が接続可能リストの作成手順の説明であ
る。
【0091】第2通信システム51における通話着信接
続動作を、他端末9から呼出し番号「1234」の位置
登録端末3に対して音声通信が要求された場合を例とし
て、以下に説明する。発呼側端末である他端末9におい
て呼出し番号「1234」がダイヤルされた後、交換機
56は、ダイヤルに伴って他端末9から伝送された信号
を受付け、該信号と位置登録時に各端末から送信されて
いるIDと表1の端末属性リストとを用いて、受付た信
号が示す呼出し番号がIDとして付与された端末を調べ
る。この結果交換機56は、呼出し番号「1234」の
位置登録端末3において要求された音声通信が不能であ
ることを認識するので、位置登録端末3の着信の代理呼
出しを行うべき通信端末を、接続可能リストに基づいて
選択する。被呼側端末に対する着信の代理呼出しが可能
な通信端末が複数ある場合、代理呼出し先の通信端末
は、優先順位が高い順に選択される。端末選択後、交換
機56は、代理呼出しのための着信処理を、選択した通
信端末に対して行う。表5の例では、呼出し番号「12
34」の位置登録端末3の初回の代理呼出し時には、識
別子「B−3」の通話端末54が代理呼出しされる。
【0092】通話端末54に対して代理呼出しのための
着信処理が行われた後、通話端末54の付近に、代理呼
出しの元となる着信先である位置登録端末3の利用者が
いるならば、第1の実施の形態において説明した手順
で、位置登録端末3の利用者と他端末9の利用者との間
で通話を開始することができる。着信処理後、代理呼出
しされた通話端末54の付近に、位置登録端末3の利用
者がいないならば、通話端末54の利用者は、応答不可
キーを操作する。この結果通話端末54の音声通信部内
の制御部は、該音声通信部内の網インタフェイス部を通
じて、交換機56に、代理呼出しの応答が不可能である
旨を示す不可情報を伝達する。
【0093】代理呼出し先である通話端末54から不可
情報が伝達された場合、交換機56は、現在選択されて
いる代理呼出し先の通話端末54が応答不能であること
を認識する。ゆえに交換機56は、表5の接続可能リス
トに基づいて、現在の代理呼出し先の通話端末54より
も優先順位が低い他の通話端末54を選択し、代理呼出
しのための着信処理を、新たに選択した通信端末に対し
て行う。このような不可情報の伝達および代理呼出しの
再実行は、リスト内の代理呼出し可能な通話端末54が
選択されるまで、または選択された通話端末54を用い
て位置登録端末3の利用者が通話を開始するまで、繰返
される。代理呼出し可能な全通話端末54が選択され、
かつ全通話端末から不可情報が伝達された場合、交換機
56は、位置登録端末3に対する着信の転送が不可能で
あるとして、発呼側端末9に、ビジーを通知する。
【0094】表5の例において、識別子「B−3」の通
話端末54が代理呼出しを断ったならば、交換機56は
識別子「B−1」の通話端末54に対して代理呼出しの
ための着信処理を行う。識別子「B−1」の通話端末5
4が代理呼出しを断ったならば、識別子「B−α」,
「B−β」の通話端末54の順で着信が転送され、候補
となる通話端末54が尽きたならば、他端末9にビジー
が通知される。
【0095】上述した通話着信接続動作において、交換
機56は、位置登録処理時に被呼側端末から送信された
IDに基づき、表1の端末属性リスト内の端末種別によ
って、被呼側端末に要求された通信機能がないことを確
認している。被呼側端末の種別を示す情報または被呼側
端末が要求された通信機能を持たない旨を示す情報が、
被呼側端末から交換機56に伝達される場合、交換機5
6は、IDおよび端末属性リストから得られる情報、す
なわち要求された通信機能を被呼側端末が有するか否か
を示す情報と同じ情報を得ることになる。ゆえに交換機
56は、IDおよび端末属性リストから得られる情報に
代わって、被呼側端末からの情報に基づいた以下の手順
で、被呼側端末における通信不能種別を判断してもよ
い。
【0096】通信システム1において発呼側端末から被
呼側端末への通信が要求された場合、交換機6は、被呼
側端末に着信を通知する。被呼側端末は、着信通知に応
答して、被呼側端末が実行可能な通信種別を表す情報ま
たは被呼側端末が実行不能な通信種別を表す情報を、交
換機6に送返す。交換機6は、被呼側端末からの情報に
基づき、被呼側端末が要求された通信を実行可能かどう
かを調べる。これによって、被呼側端末における通信不
能種別を判断することができる。
【0097】第2通信システム51に含まれる通信端末
には、通信端末本体に付加装置をケーブル等を用いて接
続することによって、音声通信が可能になる構成のもの
がある。このような通信端末は、端末のIDだけでは、
着信通知時に音声通信が可能であるか否かを判断するこ
とが困難である。このような構成の通信端末が被呼側端
末である場合、着信通知時に通信可能種別または通信不
能種別を表す情報が送信されるならば、着信通知時に音
声通信が可能であるか否かを、交換機56は確実に判断
することができる。
【0098】また通信システム51は、被呼側端末にお
ける通信可能種別を表す情報または被呼側端末における
通信不能種別を表す情報が交換機56によって記憶され
ず、被呼側端末が位置登録を行うたびに、該情報が被呼
側端末から交換機56に対して伝達される構成であって
もよい。このような構成の通信システム56では、被呼
側端末は、移動可能な端末および移動不能な端末のどち
らであっても、着信通知があるたびに、通信可能種別ま
たは通信不能種別を表す情報を、交換機56に常に送返
す。
【0099】以上説明したように、第2通信システム5
1の交換機56における通話着信接続動作は、概略的に
は以下のとおりになっている。通信システム51におい
て、発呼側の端末から被呼側の端末に対する通信が要求
された場合、交換機56は、被呼側端末が要求された通
信が実行可能かどうかを調べる。被呼側端末が要求され
た通信を実行する機能を有するならば、第1の実施の形
態と同様に、交換機56は被呼側端末に対して着信処理
を行う。被呼側端末が要求された通信を実行する機能を
有しないならば、要求された通信のための機能を有し前
記被呼側端末の最寄りにある他の端末と発呼側端末との
間の回線接続のために、交換機56は、該被呼側端末の
代理呼出しが可能な通信端末のうちの優先順位が最も高
い端末を接続可能リストに基づいて選択し、選択された
通信端末に対して着信処理を行う。この結果要求された
通信のための着信信号が、前記被呼側端末の最寄りの通
信端末のうちの優先順位が最も高いものに与えられる。
着信処理に応答して、選択された通信端末から代理呼出
しが不可能な旨を示す不可情報が伝達された場合、交換
機56は、被呼側端末の最寄りの端末の選択処理および
選択された通信端末に対する着信処理を、再び行う。
【0100】以上の処理の結果第2通信システム51に
おいて、被呼側端末の利用者は、被呼側端末が有する通
信機能を用いた通信だけでなく、被呼側端末が有さない
通信機能を用いた通信に、対処することができる。また
通信システム51は、位置登録受付機能を有する端末が
要求された通信機能を有するか否かに拘わらず、被呼側
端末に対する着信の代理呼出しを行うことができる。さ
らに代理呼出し可能な通信端末が複数ある場合、実際に
代理呼出しに用いる通信端末を、容易に選択することが
できる。
【0101】前述の不可情報の伝達に応答する処理は、
代理呼出し先となる通信端末の利用者の操作に応答して
実行されるので、着信の転送に時間を要する場合があ
る。このような場合、接続可能リストに記載された代理
呼出しの候補となる通信端末のうちに選択されていない
ものが残っていても、着信の転送の処理を中断すること
が良いことがある。このために交換機56は、たとえば
タイマをさらに備え、該タイマに位置登録端末3に対す
る着信処理が要求された時点からの経過時間を経時さ
せ、交換機56内の制御部は、不可情報が伝達されるた
びに、現時点の経過時間が予め定める上限時間を越えた
か否かを判断し、上限時間を越えている場合、他の通信
端末に対してさらに代理呼出しのための着信処理を行う
ことなく、発呼側端末にビジーを通知する。この結果位
置登録端末3に対する着信の転送処理に要する時間が過
度に長くなることが、防止される。
【0102】第2通信システム51の交換機56は、前
述したように、代理呼出し先となる通信端末の選択に、
表5の接続可能リストを用いている。接続可能リストは
表1〜表4のリストに基づいて作成されるので、代理呼
出し先の通信端末の選択時に、位置登録端末3の現在の
位置、位置登録端末3の移動状態、および位置登録端末
3の周囲の端末の使用状態が考慮されるので、最も好ま
しい。このような接続可能リストに代わって、表2〜表
4のリストのうちのいずれか1つまたはこれら3つのリ
ストのうちの少なくとも2つを組合わせて作成されたリ
ストが、用いられても良い。特に表2〜表4のリストの
うちのいずれか1つがそのまま用いられる場合、代理呼
出し先となる通信端末の選択処理が簡略化される。
【0103】以上説明した第1および第2通信システム
1,51において、位置登録端末3の登録位置が長時間
変更されていない場合、位置登録端末の利用者が或るエ
リア39内に居続けていると推測される。ゆえに交換機
6,56は、位置登録端末3に対する音声通信のための
着信が要求されたならば、位置登録端末3の登録位置が
予め定める時間以上変更されていない場合だけ、着信の
転送を行う構成であることが好ましい。これによって第
1および第2通信システム1,51は、位置登録端末の
利用者に、位置登録端末の通信不能種別の通信を確実に
提供することができる。
【0104】第1通信システム1における受付通話端末
5は、第2通信システム51における受付装置53と同
様に、グループを形成していてもよい。単一のグループ
には、受付通話端末5および受付装置53(以後「受付
手段」と総称する)が複数所属していることが好まし
い。これは、以下の理由からである。受付手段は、通信
システム1,51の基地局として働くので、受付手段内
の無線部34は、位置登録の受付だけでなく、通信にも
用いられる。単一のグループに単一の受付手段しか属し
ていない場合、単一の受付手段の無線部34が通信に占
有されると、グループに対応するエリア内にある他の通
信端末は、位置登録を行うことができなくなる。単一の
グループに複数の受付手段が属している場合、単一の受
付手段の無線部34が通信に占有されても、エリア内の
他の通信端末は、他の受付手段の無線部34を用いて位
置登録を行うことができる。このような理由に基づき、
単一のグループには複数の受付手段が属していることが
好ましいのである。
【0105】第1および第2通信システム1,51にお
いて受付手段がグループ分けされている状況下では、位
置登録端末3の登録を受付けた受付手段のグループが長
時間変更されていない場合、位置登録端末の利用者が該
グループに対応するエリア39内に居続けていると推測
される。ゆえに交換機6,56は、位置登録端末3から
の位置登録を受付けた受付手段の属するグループが予め
定める時間以上変更されていない場合だけ、着信の転送
を行う構成であることが好ましい。これによって第1お
よび第2通信システム1,51は、位置登録端末の利用
者に、位置登録端末の通信不能種別の通信を確実に提供
することができる。
【0106】以上のように第1および第2の実施の形態
は、位置登録端末3において不能な通信機能が音声通信
機能であり、かつ位置登録端末3に対して音声通信機能
が要求される例を説明している。第1および第2通信シ
ステム1,51において、位置登録機能と通話機能とを
有した端末、すなわち無線端末7に対して、音声通信以
外の他の種別の通信、たとえばデータ通信を依頼する場
合、位置登録端末3に対して音声通信が要求された場合
と同様の処理が行われれば良い。すなわち他端末9が無
線端末7に対して図面を送付しようとする場合、交換機
6は、無線端末7の最寄りにありかつ図面を取扱い可能
な通信端末、たとえばファクシミリ通信機能を備えた端
末に、該図面の送付のための通信の着信処理を、転送す
る。
【0107】さらにまた第1および第2通信システム
1,51は、位置登録端末3が文字通信機能および位置
登録機能を備え、通話端末4,54が音声通信機能を備
える構成になっている。通話端末4,54が有する通信
機能は、位置登録端末3が有しない種別の通信機能であ
れば、音声通信機能に限らず他の通信機能でもよい。ま
た第1通信システム1において、受付通話端末5が有す
る通信機能は、位置登録端末3が有しない種別の通信機
能であれば、音声通信機能に限らず他の通信機能でもよ
い。位置登録端末3は、文字通信機能に限らず他の通信
機能を備えていてもよい。すなわち第1および第2通信
システム1,51において、位置登録端末3は、位置登
録機能を最低限備えていれば良く、通話端末4は位置登
録端末3が有しない種別の通信機能を最低限備えていれ
ば良く、受付通話端末5は、位置登録の受付機能と位置
登録端末3が有しない種別の通信機能とを最低限備えて
いれば良い。
【0108】第1および第2通信システム1,51にお
いて、位置登録端末3は、通信機能を備えずに位置登録
機能だけを備えていてもよい。位置登録端末3が位置登
録機能だけを有する構成になっている場合、位置登録端
末3の利用者は、通信機能を有しない位置登録専用の端
末を携帯するだけで、音声通信端末およびデータ端末の
いずれも携帯することなく、通信の要求に対処すること
ができる。また位置登録専用の端末は小型化が容易にな
るので、携帯し易くなるため、使い勝手が良くなる。
【0109】第1および第2の実施の形態は、通信シス
テム1,51が、文字通信機能を有する位置登録端末3
を含む移動体構内交換システムである例を示している。
通信システム1,51は、これに限らず、移動する利用
者を追いかけて着信処理を行う機能を有する構内交換シ
ステム、または、公衆電話網、データ通信網、およびC
ATV通信網のうちの少なくとも1つを利用する交換シ
ステムで実現されてもよい。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、位置登録
端末と位置登録受付通信端末と交換機を備えた通信シス
テムにおいて、交換機は、位置登録端末に対する通信不
能種別の通信のための着信処理を、該位置登録端末から
の位置登録を受付けた位置登録受付通信端末に対して行
う。したがって前記通信システムは、位置登録受付通信
端末を用いて、位置登録端末の利用者に、位置登録端末
における通信不能種別の通信を提供することができる。
また本発明によれば、通信システムにおいて、位置登録
端末は通話機能が実行不能になっている。ゆえに位置登
録受付通信端末は、デジタルコードレス電話機の親機に
よって容易に実現することができる。
【0111】さらにまた本発明によれば、位置登録端末
と通信可能端末と位置登録受付装置と交換機とを備えた
通信システムにおいて、交換機は、位置登録端末に対す
る通信不能種別の通信のための着信処理を、接続可能リ
ストに基づいて選ばれる通信可能端末に対して行う。し
たがって前記通信システムは、通信可能端末を用いて、
位置登録端末の利用者に、前記通信不能種別の通信を提
供することができる。また本発明によれば、前述の通信
システムにおいて、交換機は、位置登録端末に対する通
信不能種別の通信のための着信処理を、該位置登録端末
の位置と接続可能リストとに基づいて選ばれる通信可能
端末に対して行う。したがって前記通信システムは、位
置登録端末の付近にある通信可能端末を用いて、位置登
録端末の利用者に、前記通信不能種別の通信を提供する
ことができる。
【0112】さらにまた本発明によれば、通話可能端末
が複数ある場合、位置登録端末に対する着信の転送先と
なる通信可能端末は、優先順位に基づいて選ばれる。こ
れによって通信システムは、位置登録端末の近くにある
可能性が高い通信端末を、より早く選択することができ
る。また本発明によれば、交換機は、位置登録端末の登
録された位置が長時間変更されていない場合だけ、位置
登録端末に対する通話不能種別の通信のための着信を、
転送する。これによって交換機は、位置登録端末の利用
者に、前記通信不能種別の通信を、確実に提供すること
ができる。
【0113】さらにまた本発明によれば、交換機は、位
置登録端末の位置登録を受け付けた受付手段の属するグ
ループが長時間変更されていない場合だけ、位置登録端
末に対する通話不能種別の通信のための着信を、転送す
る。これによって交換機は、位置登録端末の利用者に、
前記通信不能種別の通信を、確実に提供することができ
る。また本発明によれば、通信システム内に位置登録の
受付手段が複数ある場合、複数の受付手段は単一のグル
ープに所属している。これによって、単一のグループが
受持つエリア内で、或る通信可能端末または位置登録端
末が或る受付手段を介して通信を行う間、他の通信可能
端末または位置登録端末が他の受付手段を介して位置登
録を行うことができる。
【0114】さらにまた本発明によれば、着信の転送先
である通信端末が転送した着信に応答した後、交換機
は、該着信が位置登録端末に対する着信を転送したもの
である旨を示す情報を、転送先である通信端末に与え
る。これによって転送先の通信端末の利用者は、着信し
た通信を円滑に処理することができる。また本発明によ
れば、交換機は、着信の転送と共に、該着信が位置登録
端末に対して行うべき着信を転送したものである旨を示
す情報を、転送先である通信端末に与える。これによっ
て転送先の通信端末の利用者は、着信した通信を円滑に
処理することができる。
【0115】さらにまた本発明によれば、位置登録受付
通信端末または通信可能端末が留守番電話機能をさらに
有する状況下では、交換機は、着信を転送する場合、留
守番電話機能の設定状態に拘わらず、着信を報知するよ
うに、これら通信端末を制御する。これによって交換機
は、留守番電話機能の設定状態に拘わらず、位置登録端
末の利用者に、前記通信不能種別の通信を、確実に提供
することができる。
【0116】また本発明によれば、位置登録受付通信端
末または通信可能端末は、転送された着信に対処するべ
き位置登録端末の利用者が付近に居ない場合、位置登録
端末利用者が不在であるために着信に対処できない旨
を、交換機に伝達することができる。さらにまた本発明
によれば、位置登録受付通話端末または通信可能端末か
ら、転送された着信に対処できない旨を示す情報が伝達
された場合、交換機は、転送可能リスト内に記載された
端末を、優先順位に応じて順次選ぶ。これによって交換
機は、位置登録端末の利用者に、前記通信不能種別の通
信を、さらに確実に提供することができる。また本発明
によれば、位置登録受付通話端末または通信可能端末か
ら、転送された着信に対処できない旨を示す情報が伝達
された場合、交換機は、転送先の候補が残っているか否
かに拘わらず、着信の転送を中断する。これによって交
換機は、着信の転送に要する時間が極めて長くなること
を、未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である通信システム
1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態である通信システム
51の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,51 通信システム 3 位置登録端末 4,54 通話端末 5 位置登録受付通話端末 6,56 交換機 39 エリア 53 位置登録受付装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信可能種別または通信不能種別を示す
    情報の伝達機能、および位置登録機能を有する位置登録
    端末と、 位置登録の受付機能、および前記位置登録端末における
    通信不能種別の通信機能を有する位置登録受付通信端末
    と、 着信を制御する交換機とを含み、前記交換機は、 前記位置登録端末から伝達された情報に基づき、該位置
    登録端末における通信不能種別を認識し、 前記位置登録端末に対する前記通信不能種別の通信のた
    めの着信が要求された場合、該着信を、該位置登録端末
    からの位置登録を受付けた位置登録受付通信端末に転送
    することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 通信可能種別または通信不能種別を示す
    情報の伝達機能、および位置登録機能を有する位置登録
    端末と、 位置登録の受付機能を有する位置登録受付装置と、 前記位置登録端末における通信不能種別の通信機能を有
    する通信可能端末と、前記位置登録端末と通信可能端末
    との関連を示す接続可能リストを有し、着信を制御する
    交換機とを含み、 前記交換機は、 前記位置登録端末から伝達された情報に基づき、前記位
    置登録端末における通信不能種別を認識し、 前記位置登録端末に対する前記通信不能種別の通信のた
    めの着信が要求された場合、前記接続可能リストによっ
    て該位置登録端末に関連付けられた通信可能端末を選択
    し、要求された着信を選択された通信可能端末に転送す
    ることを特徴とする通信システム。
  3. 【請求項3】 通信可能種別または通信不能種別を示す
    情報の伝達機能、および位置登録機能を有する位置登録
    端末と、 位置登録の受付機能を有する位置登録受付装置と、 前記位置登録端末における通信不能種別の通信機能を有
    する通信可能端末と、位置登録端末と通信可能端末と位
    置登録受付装置との関係を示す接続可能リストを有し、
    着信を制御する交換機とを含み、前記接続可能リスト
    は、前記位置登録受付装置および通信可能端末の設置場
    所に基づいて、着信転送のための回線接続が許容される
    通信可能端末と位置登録端末とを関連付けるように定め
    られており、 前記交換機は、 前記位置登録端末から伝達された情報に基づき、前記位
    置登録端末における通信不能種別を認識し、 前記位置登録端末に対する前記通信不能種別の通信のた
    めの着信が要求された場合、前記接続可能リストに基づ
    き、該位置登録端末からの位置登録を受付けた位置登録
    受付装置に関連づけられた通信可能端末を選択し、要求
    された着信を選択された通信可能端末に転送することを
    特徴とする通信システム。
  4. 【請求項4】 前記位置登録端末における通信不能種別
    の通信機能は、通話機能であることを特徴とする請求項
    1記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記通信可能端末が複数ある場合、 前記接続可能リストは、着信の転送の優先順位を含み、 複数の通信可能端末のうちの少なくとも1つは、移動可
    能であり、 前記複数の通信可能端末のうちの移動可能な端末の優先
    順位は、該移動可能な端末以外の他の端末よりも、低い
    ことを特徴とする請求項2または3記載の通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記交換機は、前記位置登録端末の登録
    された位置が予め定める時間以上変更されていない場合
    だけ、前記位置登録端末に対する通信不能種別の通信の
    ための着信の転送を行うことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 前記位置登録受付通信端末および位置登
    録受付装置のうちのいずれか一方である受付手段が複数
    ある場合、 前記交換機は、 前記受付手段がそれぞれ属するグループを示すデータベ
    ース手段を有し、前記位置登録端末からの位置登録を受
    付けた前記受付手段の所属するグループが予め定める時
    間以上変更されていない場合だけ、前記位置登録端末に
    対する通信不能種別の通信のための着信の転送を行うこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 位置登録受付通信端末および位置登録受
    付装置のうちのいずれか一方である受付手段が複数ある
    場合、 前記交換機は、複数の前記受付端末がそれぞれ属するグ
    ループを示すデータベース手段を有し、 2つ以上の受付手段が1つのグループに所属することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記位置登録受付通信端末および通信可
    能端末のうちのいずれか一方である通信端末が転送され
    た着信に応答した後、前記交換機は、該着信が前記位置
    登録端末に対する着信を転送したものである旨を示す情
    報を、該通信端末に伝達することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の通信システム。
  10. 【請求項10】 前記交換機は、前記着信の転送と共
    に、該着信が前記位置登録端末に対する着信を転送した
    ものである旨を示す情報を、前記位置登録受付通信端末
    および通信可能端末のうちのいずれか一方である通信端
    末に伝達し、前記通信端末は、前記着信の転送および前
    記情報の伝達が行われた場合、該通信端末に対する着信
    時の報知とは異なる報知を行うことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の通信システム。
  11. 【請求項11】 前記位置登録受付通信端末および通信
    可能端末のうちのいずれか一方である通信端末が留守番
    電話機能を有する場合、該通信端末は、留守番電話機能
    の設定状態に拘わらず、前記着信の転送時に着信を報知
    することを特徴とする請求項10記載の通信システム。
  12. 【請求項12】 前記位置登録受付通信端末および通信
    可能端末のうちのいずれか一方である通信端末は、前記
    転送された着信を処理できない旨を示す情報を前記交換
    機に伝達するための伝達手段を、さらに有することを特
    徴とする請求項1〜3記載の通信システム。
  13. 【請求項13】 前記通信可能端末が複数ある場合、前
    記接続可能リストは、着信の転送の際の優先順位を含
    み、前記通信可能端末は、前記転送された着信を処理で
    きない旨を示す情報を前記交換機に伝達するための伝達
    手段をさらに有し、 前記交換機は、前記伝達手段から情報が伝達された場
    合、前記接続可能リストの優先順位に従って、前記位置
    登録端末に対する着信を、他の通信可能端末にさらに転
    送することを特徴とする請求項2または3記載の通信シ
    ステム。
  14. 【請求項14】 前記通信可能端末が複数ある場合、前
    記通信可能端末は、前記転送された着信を処理できない
    旨を示す情報を前記交換機に伝達するための伝達手段を
    さらに有し、 前記交換機は、前記伝達手段から情報が伝達された場
    合、前記位置登録端末に対する着信の転送先の候補とな
    る通信可能端末が前記接続可能リスト内にあるか否かに
    拘わらず、着信の転送を停止することを特徴とする請求
    項2または3記載の通信システム。
JP11352399A 1999-04-21 1999-04-21 通信システム Pending JP2000308141A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11352399A JP2000308141A (ja) 1999-04-21 1999-04-21 通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11352399A JP2000308141A (ja) 1999-04-21 1999-04-21 通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000308141A true JP2000308141A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14614512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11352399A Pending JP2000308141A (ja) 1999-04-21 1999-04-21 通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000308141A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009272872A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Nakayo Telecommun Inc 代理端末呼出し機能を有する無線電話システム
JP2014140261A (ja) * 2014-05-08 2014-07-31 Nakayo Telecommun Inc 代理応答促進機能を有する電話制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009272872A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Nakayo Telecommun Inc 代理端末呼出し機能を有する無線電話システム
JP2014140261A (ja) * 2014-05-08 2014-07-31 Nakayo Telecommun Inc 代理応答促進機能を有する電話制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8369502B2 (en) Communications system, presence server, and communications method used for them
WO1996013116A1 (en) Mobile telephone call handover and impersonation
US20050143057A1 (en) Method for forwarding call from cellular phone to IP phone
US6049719A (en) Communication system with automatic call diversion or forwarding
EP0640264A4 (en) METHOD AND DEVICE FOR CARRYING OUT CHANNEL ASSIGNMENT AND INCOMING CALLS IN A WIRELESS COMMUNICATION SYSTEM.
WO2005125258A1 (ja) 通信システム及び通信方法
JPH09307962A (ja) 携帯電話サービスにおける発信者識別情報通知方法
JP2007082163A (ja) 電話交換装置及び電話交換装置の着信制御方法
JP2010041149A (ja) 交換機、電話システム及び中継通信方法
KR19990009277A (ko) 개인 통신 서비스에서의 착신전환 서비스 처리 방법
JP2000308141A (ja) 通信システム
JP3977433B2 (ja) 着信統御における改良及び関連
JP3782885B2 (ja) 通話システム、交換機、および通話の保留制御方法
JPH0983651A (ja) 交換装置
JPH0750708A (ja) コードレスネットワークシステム
KR20020007448A (ko) 자동 발신 방법
JP3709334B2 (ja) データ通信方法およびシステム
JPH11215239A (ja) 電話通信システム、交換システム及び電話転送方法
JP2000286932A (ja) 移動端末
KR100626518B1 (ko) 이동 가입자 상태 안내 서비스 방법
JP3700553B2 (ja) ボタン電話装置
KR20030018470A (ko) 이동전화와 일반전화간의 착신 전환 자동 다이얼링 방법
JPH10215479A (ja) 移動通信システムとその交換装置
JPH09130854A (ja) ディジタルコードレス電話システム並びにその移動局装置及び基地局装置
JP2000165932A (ja) 通信端末装置