JP2000307617A - Ieee1394検査試験装置、ieee1394検査試験方法、及びieee1394検査試験システム - Google Patents

Ieee1394検査試験装置、ieee1394検査試験方法、及びieee1394検査試験システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のIEEE1394バスポートを有する複
数の検査対象機器の全ての前記ポートと接続して検査で
きるIEEE1394検査試験装置を提供する。 【解決手段】IEEE1394の物理層を担う複数の第
1の手段と、IEEE1394のリンク層を担う複数の
第2の手段と、検査対象であるIEEE1394バス対
応機器の複数のIEEE1394バスポートにそれぞれ
接続可能な複数のバスポートと、前記各第1の手段の制
御を一括して行う検査コントローラとを備えたIEEE
1394検査試験装置であって、 前記検査コントロー
ラは、前記各バスポートの経路で、接続状況をチェック
し、その接続状況に応じた前記第1の手段に対応するバ
スポート経路で検査開始要求パケットを送信した後、前
記IEEE1394バス対応機器から検査開始了解パケ
ットを受信した時に、IEEE1394パケット送受信
による検査を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IEEE1394
バス対応機器の検査を行うIEEE1394検査試験装
置及びIEEE1394検査試験方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、IEEE1394高速シリアルバ
ス対応の機器のプロトコルを自動的に検査する装置とし
ては、例えば特開平10−308797号公報に開示さ
れたものがある。
【0003】図13は、上記公報に開示された従来のI
EEE1394検査試験装置を示すシステム図である。
このシステムは、PCシステム2001のPC本体20
02と検査対象であるIEEE1394バス対応機器2
005との間を1394シリアルバス2006で接続し
たものである。そして、IEEEl394インターフェ
ースボード2004をPC本体2002のPCIスロッ
トに挿入し、PC本体2002でプロトコル検査用のア
プリケーションを作成し、アシンクロナスパケットを送
受信することによって、IEEE1394バス対応機器
2005のプロトコルを検査することを実現した例であ
る。
【0004】パソコン(PC)本体2002内のファイ
ルメモリの内部には、検査対象であるIEEE1394
バス対応機器2005が1394プロトコルを満たして
いるかどうかを検査するために必要な一連の送信パケッ
トとそれに対応する受信アシンクロナスパケット、AC
Kコード、所望のメッセージを促すメッセージコード、
所望の場所で待ち時間を入れるウェイトコード、及び所
望の場所でルート/非ルートになるようにバスリセット
を起こすことができるバスリセットコード等がデータフ
ァイルとして格納されている。そして、検査用アプリケ
ーションを立ち上げて処理を開始すると、このデータフ
ァイルが開かれ、以後各種パケットの送信やACKの受
信、エラーの検出等が自動的に実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には、次のような問題点があった。 (1)検査対象であるIEEE1394バス対応機器2
005が複数のIEEE1394バスポートを有する場
合に、IEEE1394バスポートに対して、検査作業
者による1394ケーブルの接続替えなどの作業をしな
がら、IEEE1394バスポートの経路毎に検査をし
なくてはならない、という問題があった。その理由は、
IEEE1394バス対応機器が有するIEEE139
4バスポートより多くのIEEE1394バスポート
を、IEEE1394検査試験装置が有していないなど
のためである。 (2)検査対象であるIEEE1394バス対応機器が
複数のIEEE1394バスポートを有する場合に、同
時にIEEE1394バス対応機器の全てのIEEE1
394バスポートの各々の経路で1394パケットを送
受信する負荷に関して、一定の許容や性能などを保証す
ることが不可能である。その理由は、第1の問題点の理
由と同じである。 (3)検査対象であるIEEE1394バス対応機器か
らのアシンクロナスリクエストパケット及びアイソクロ
ナスパケットの送信による検査が不可能である。その理
由は、アシンクロナスリクエストパケット及びアイソク
ロナスパケットはIEEE1394検査試験器から送信
され、IEEE1394バス対応機器は前記パケットの
受信しか出来ないからである。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、IEE
E1394バス対応機器が複数のIEEE1394バス
ポートを有する場合に、全ての前記ポートの各々の経路
でIEEE1394バス対応機器とIEEE1394バ
スケーブルを接続してIEEE1394バス対応機器の
検査を実行することができるIEEE1394検査試験
装置及びIEEE1394検査試験方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係るIEEE1394検査試
験装置では、IEEE1394の物理層を担う複数の第
1の手段と、IEEE1394のリンク層を担う複数の
第2の手段と、前記各第1及び第2の手段にそれぞれ対
応し、検査対象であるIEEE1394バス対応機器の
複数のIEEE1394バスポートにそれぞれ接続可能
な複数のバスポートと、前記各第1の手段の制御を一括
して行う検査コントローラとを備えたIEEE1394
検査試験装置であって、 前記検査コントローラは、前
記各バスポートの経路で、前記IEEE1394バス対
応機器の接続状況をチェックし、その接続状況に応じた
前記第1の手段に対応するバスポート経路で検査開始要
求パケットを送信した後、前記IEEE1394バス対
応機器から検査開始了解パケットを受信した時に、IE
EE1394パケット送受信による検査を実施する構成
にしたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明に係るIEEE139
4検査試験方法は、IEEE1394の物理層を担う複
数の第1の手段と、IEEE1394のリンク層を担う
複数の第2の手段と、前記各第1及び第2の手段にそれ
ぞれ対応し、検査対象であるIEEE1394バス対応
機器の複数のIEEE1394バスポートにそれぞれ接
続可能な複数のバスポートとを備えたIEEE1394
検査試験装置を用い、前記各バスポートの経路で、前記
IEEE1394バス対応機器の接続状況をチェック
し、その接続状況に応じた前記第1の手段に対応するバ
スポート経路で検査開始要求パケットを送信した後、前
記IEEE1394バス対応機器から検査開始了解パケ
ットを受信した時に、IEEE1394パケット送受信
による検査を実行することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明に係るIEEE139
4検査試験システムでは、請求項1記載のIEEE13
94検査試験装置と、前記IEEE1394検査試験装
置と複数のIEEE1394バスポートを介して接続さ
れたIEEE1394バス対応機器とを備えたIEEE
1394検査試験システムであって、前記IEEE13
94バス対応機器側から、前記IEEE1394検査試
験装置に対してIEEE1394パケットを送信して、
該IEEE1394バス対応機器の検査を行う構成にし
たことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明の第1実施形態に係る
IEEE1394検査試験装置を適用したシステムの構
成を示すブロック図である。このシステムは、IEEE
1394検査試験器1と、IEEE1394バス対応機
器2と、1394ケーブル3i(1≦i≦M)とで構成
される。
【0011】IEEE1394検査試験器1は、ポート
11j、IEEE1394の物理層を担うPHY12j
及びIEEE1394のリンク層を担うLINK13j
の組み合わせ(1≦j≦N、M≦N)と、検査コントロ
ーラ14と、検査開始スイッチ15から構成される。ポ
ート11jとPHY12jとLINK13jの組み合わ
せは、1394パケットに関連するN組の情報を相互に
受け渡しする機能を有する。検査コントローラ14は、
LINK13jの各々と接続され、LINK13jの各
々を独立に制御することを可能とし、LINK13iに
対応するポート11iの経路毎に1394ケーブル3i
を介して接続されるIEEE1394バス対応機器2を
認識し、1394ケーブル3iを介してIEEE139
4バス対応機器2との1394パケット送受信による検
査をする。さらに、検査コントローラ14は、検査開始
時に、IEEE1394バス対応機器2に検査開始を意
味する1394パケット(以降、検査開始要求パケット
と記す)を送信する。検査開始スイッチ15は、押下に
より、検査開始を意味する信号が検査コントローラ14
へ伝わる仕組みを有する。
【0012】IEEE1394バス対応機器2は、13
94パケットに関連する1組の情報を相互に受け渡しす
る、PHY22とLINK23の組み合わせと、PHY
22に接続されるポート21i(1≦i≦M)と、被検
査コントローラ24から構成される。被検査コントロー
ラ24は、LINK23と接続され、LINK23を制
御することを可能とし、検査コントローラ14と同層の
アプリケーション層で、検査コントローラ14と同調し
て、1394ケーブル3iを介して1394パケット送
受信による検査をする。さらに、被検査コントローラ2
4は、IEEE1394検査試験器1からの検査開始要
求パケットを認識すると、全てのポート21iの経路で
IEEE1394検査試験器1の接続認識がされたなら
ば、IEEE1394検査試験器1に検査開始の了解を
意味する1394パケット(以降、検査開始了解パケッ
トと記す)を送信する。ポート21iのどれかの経路で
IEEE1394検査試験器1の接続認識がされないな
らば、IEEE1394検査試験器1に検査開始の却下
を意味する1394パケット(以降、検査開始却下パケ
ットと記す)を送信する。
【0013】1394ケーブル3iは、同時に、IEE
E1394検査試験器1のポート11iと、IEEE1
394バス対応機器2のポート21iの接続に使用され
る。
【0014】図2は、図1に示したIEEE1394バ
ス対応機器2が、被検査コントローラ24と、その他の
部位から構成されるIEEE1394バス対応オプショ
ン機器4とに分離された場合の例を示す構成図である。
この場合では、IEEE1394バス対応オプション機
器4が検査対象となり、IEEE1394バス対応オプ
ション機器4と動作保証された被検査コントローラ24
を接続した構成は、IEEE1394バス対応機器2と
同等の位置付けとなる。
【0015】図3は、図1に示した検査コントローラ1
4の構成図である。同図に示すように、検査コントロー
ラ14は、CPU141と、接続認識や1394パケッ
ト送受信検査などをするソフトウェアを格納するプログ
ラムメモリ142と、LINK13jへ送信する139
4パケットのヘッダ部及びデータ部などを格納したり、
逆にLINK13jから受信する1394パケットを格
納するワークメモリ143と、LINK13jに対応す
るポート11jの経路毎に、IEEE1394バス対応
機器2の接続認識の有無を格納する接続フラグメモリ1
44から構成され、接続認識や1394パケット送受信
検査などをするソフトウェアを記録する記録媒体145
から、前記ソフトウェアがプログラムメモリ142に組
み込まれることにより動作する。
【0016】図4は、図1に示した被検査コントローラ
24の構成図である。同図に示すように、被検査コント
ローラ24は、CPU241と、接続認識や1394パ
ケット送受信検査などをするソフトウェアを格納するプ
ログラムメモリ242と、LINK23へ送信する13
94パケットのヘッダ部及びデータ部などを格納した
り、逆にLINK23から受信する1394パケットを
格納するワークメモリ243とで構成され、接続認識や
1394パケット送受信検査などをするソフトウェアを
記録する記録媒体244から、前記ソフトウェアがプロ
グラムメモリ242に組み込まれることにより動作す
る。
【0017】図5は、図3の接続フラグメモリ144を
示す構成図である。接続フラグ144jは、LINK1
3jに対応するポート11jの経路でのIEEE139
4バス対応機器2の接続認識の有無に使用される。した
がって、図1の構成図の場合、接続フラグ144j(1
≦j≦M)は接続認識有りを意味するフラグ、接続フラ
グ144j(M+1≦j≦N)は接続認識無しを意味す
るフラグが格納される。
【0018】図6は、図1に示した検査コントローラ1
4が検査開始時に送信する検査開始要求パケット5の構
成図である。検査開始要求パケット5は、IEEE13
94規格でのライトリクエストパケットに該当し、トラ
ンザクションコード51はライトリクエストパケットを
意味する0(HEX)、リトライコード52は01(B
IN)、転送先ID53はIEEE1394バス対応機
器2のID、転送先オフセット54はIEEE1394
バス対応機器2でユニークのFFFFE0000000
(HEX)、転送元ID55はIEEE1394検査試
験器1のID、データ56は検査開始を意味する000
00000(HEX)とし、その他のエリアはリザーブ
とする。また、前記被検査コントローラ24が検査開始
の了解時に送信する検査開始了解パケットは、前記検査
開始要求パケット5に対して、データ56を検査開始の
了解を意味する00000001(HEX)と変更した
ものとする。さらに、被検査コントローラ24が検査開
始の却下時に送信する検査開始却下パケットは、前記検
査開始要求パケット5に対して、データ56を検査開始
の却下を意味する00000002(HEX)と変更し
たものとする。
【0019】次に、本実施形態の詳細な動作を説明する
前に、本実施形態の特徴を簡単に説明する。前述したよ
うに、図1では、ポート21i(1≦i≦M)を有する
IEEE1394バス対応機器2を検査対象とする。I
EEE1394検査試験器1もポート11j(1≦j≦
N、M≦N)を有するが、ポート11jはIEEE13
94の物理層を担うPHY12jとリンク層を担うLI
NK13jに対応する。したがって、同時に、ポート1
1iとポート21iのM通りの経路で、各々のIEEE
1394バスケーブル(以降、1394ケーブル3iと
記す。)によりIEEE1394検査試験器1とIEE
E1394バス対応機器2を接続することが可能であ
る。仮に、IEEE1394検査試験器1のポート11
jが、IEEE1394バス対応機器2のポート21i
とPHY22とLINK23の関係のように、1組のP
HYとLINKに対応するとなると、前述のような同時
にM通りの経路で、IEEE1394検査試験器1とI
EEE1394バス対応機器2とを接続することが不可
能である。
【0020】IEEE1394検査試験器1は、押下に
より検査を開始する検査開始スイッチ15を有する。I
EEE1394バス対応機器2の検査において、当然、
ポート21iの各々の経路で1394パケットの送受信
をする必要があるが、本発明により、検査作業者は、検
査に先立って、前述のような同時にM通りの経路で、1
394ケーブル3iによりIEEE1394検査試験器
1とIEEE1394バス対応機器2とを接続し、電源
投入した後、検査を開始、つまり検査開始スイッチ15
を押下すればよい。
【0021】また、検査コントローラ14は、LINK
13jの各々に対して、1394パケットの送信要求な
どの制御を一括して行う。IEEE1394バス対応機
器2は、ポート21iの各々の経路で1394パケット
がどのようなタイミングで受信されてもIEEE139
4規格通りの動作をしなくてはならない。本発明では、
この観点で、IEEE1394バス対応機器2の検査に
おいて、検査コントローラ14が一括してLINK13
jの各々を制御可能な利点を生かして、LINK13i
の各々に対する1394パケットの送信要求のタイミン
グ、つまり1394ケーブル3iへの1394パケット
の送信のタイミングを調整して検査することが可能であ
る。
【0022】次に、図1、図2、図5、図7及び図8を
参照して本実施形態の全体の動作について詳細に説明す
る。検査の準備として、まず、IEEE1394バス対
応機器2の検査作業者は、M本の1394ケーブル3i
(1≦i≦M)を用意し、同時に、IEEE1394バ
ス対応機器2のポート21iの各々をIEEE1394
検査試験器1のポート11j(1≦j≦N)のどれかに
接続し、電源投入する。図1では、便宜上、IEEE1
394検査試験器1のポート11i(1≦i≦M)と、
IEEE1394バス対応機器2のポート21i(1≦
i≦M)とを接続したものとする。
【0023】次に、検査作業者は、検査を開始、つまり
検査開始スイッチ15を押下する。検査開始スイッチ1
5が押下されると、それに伴い発生する信号を受けた検
査コントローラ14は検査を開始する。なお、図2で
は、電源投入などの作業の前に、検査作業者は、IEE
E1394バス対応オプション機器4と動作保証された
被検査コントローラ24を接続する必要がある。
【0024】以降、1394パケット送受信による検査
について、図7に示す検査コントローラ14と、図8に
示す被検査コントローラ24のフローチャートで説明す
る。まず、検査コントローラ14は、ポート11j(1
≦j≦N)の経路にIEEE1394バス対応機器2が
接続されているかについて、LINK13j(1≦j≦
N)を固定的な順番でアクセスし、接続状況に応じて接
続フラグ144jへ接続認識の有無を区別するフラグを
格納する(ステップS1)。検査コントローラ14は、
接続認識有りの接続フラグ144jのどれかのLINK
13jに対応するポート11jの経路で、検査開始要求
パケット5を送信する(ステップS2)。
【0025】IEEE1394バス対応機器2が、前記
ポート11jの経路で送信された検査開始要求パケット
5を、ポート21jの経路で受信すると、被検査コント
ローラ24は、これを認識後、検査を開始する。始め
に、被検査コントローラ24は、全てのポート21i
(1≦i≦M)の経路にIEEE1394検査試験器1
が接続されているかについて、LINK23をアクセス
し、全て接続認識がされたならば、ポート21jの経路
で検査開始了解パケットを送信し、検査コントローラ1
4と同調して1394パケット送受信による検査が可能
となる(ステップS11、S12、S13)。
【0026】ポート21iのどれかの経路でIEEE1
394検査試験器1の接続認識がされないならば、ポー
ト21jの経路で検査開始却下パケットを送信し、ここ
で検査を中止する(ステップS12、S14)。検査コ
ントローラ14は、ポート11jの経路で、IEEE1
394バス対応機器2からの検査開始了解パケットまた
は検査開始却下パケットを受信するまで待つ。検査開始
却下パケットを受信したならば、ここで検査を中止する
(ステップS3)。検査開始了解パケットを受信したな
らば、すでに1394パケット送受信による検査が可能
となっている被検査コントローラ24と同調して、13
94パケット送受信による検査が可能となる(ステップ
S4)。
【0027】1394パケット送受信による検査におい
て、検査コントローラ14は、接続認識有りの接続フラ
グ144jに対応するLINK13jの全てを並行して
アクセスし、前記LINK13jに対応するポート11
jの経路で、各種のアシンクロナスリクエストパケット
とアイソクロナスパケットの送信や、前記アシンクロナ
スリクエストパケットに対するアシンクロナスレスポン
スパケットの受信及び妥当性のチェックや、被検査コン
トローラ24からの各種のアシンクロナスリクエストパ
ケットとアイソクロナスパケットの受信及び妥当性のチ
ェックや、前記アシンクロナスリクエストパケットに対
するアシンクロナスレスポンスパケットの送信などをす
る(ステップS5)。
【0028】これと並行して、被検査コントローラ24
は、LINK23をアクセスし、全てのポート21i
(1≦i≦M)の経路で、各種のアシンクロナスリクエ
ストパケットとアイソクロナスパケットの送信や、前記
アシンクロナスリクエストパケットに対するアシンクロ
ナスレスポンスパケットの受信及び妥当性のチェック
や、検査コントローラ14からの各種のアシンクロナス
リクエストパケットとアイソクロナスパケットの受信及
び妥当性のチェックや、前記アシンクロナスリクエスト
パケットに対するアシンクロナスレスポンスパケットの
送信などをする(ステップS15)。
【0029】ここで、ステップS5では、検査コントロ
ーラ14により、接続認識有りの接続フラグ144jに
対応するLINK13jの各々に対する1394パケッ
トの送信要求のタイミングを調整し、IEEE1394
バス対応機器2がポート21iの各々の経路で1394
パケットを受信する負荷、さらに被検査コントローラ2
4により、LINK23に対する1394パケットの送
信要求のタイミングを調整し、ポート21iの各々の経
路から1394パケットを送信する負荷に関して、一定
の許容や性能などを保証することが可能である。
【0030】次に、本実施形態の利点を説明する。 (1)検査対象であるIEEE1394バス対応機器が
複数のIEEE1394バスポートを有する場合に、検
査の途中工程でIEEE1394バスポートに対して検
査作業者による1394ケーブルの接続替えなどの作業
をすることなく、全てのIEEE1394バスポートの
各々の経路で検査可能なことにある。その理由は、IE
EE1394検査試験器が有する複数のIEEE139
4バスポートの各々は、各々に独立のPHYとLINK
が対応するため、同時に、IEEE1394バス対応機
器の全てのIEEE1394バスポートとIEEE13
94バスケーブルにより接続することが可能であり、そ
の条件下で、検査作業者が、IEEE1394検査試験
器に有する検査開始スイッチを押下することにより、I
EEE1394バス対応機器の全てのIEEE1394
バスポートの各々の経路を介した検査をすることが可能
なためである。 (2)第2の効果は、検査対象であるIEEE1394
バス対応機器が複数のIEEE1394バスポートを有
する場合に、同時に、IEEE1394バス対応機器の
全てのIEEE1394バスポートの各々の経路で13
94パケットを送受信する負荷に関して、一定の許容や
性能などを保証することが可能である。その理由は、I
EEE1394検査試験器はIEEE1394バス対応
機器の全てのIEEE1394バスポートの各々の経路
で1394パケットを送信するタイミングの調整が可能
であり、さらにIEEE1394バス対応機器は前記経
路で1394パケットを送信するタイミングの調整が可
能なためである。
【0031】[第2実施形態]図9は、本発明の第2実
施形態に係るIEEE1394検査試験装置を適用した
システムの構成を示すブロック図である。本実施形態の
システムは、IEEE1394検査試験器1と、複数の
IEEE1394バス対応機器2h(1≦h≦L)と、
1394ケーブル3hi(1≦h≦L,1≦i≦M)と
で構成される。IEEE1394検査試験器1は、図1
に示した第1実施形態におけるIEEE1394検査試
験器1に対して検査コントローラ14を検査コントロー
ラ16に変更し、第1実施形態におけるIEEE139
4バス対応機器2をL個接続することを可能とする。検
査コントローラ16は、LINK13j(1≦j≦N、
(L×M)≦N)の各々と接続され、LINK13jの
各々を独立に制御することを可能とし、LINK13k
(k=(h−1)×M+i)に対応するポート11kの
経路毎に1394ケーブル3hiを介して接続されるI
EEE1394バス対応機器2hを認識し、1394ケ
ーブル3hiを介してIEEE1394バス対応機器2
hとの1394パケット送受信による検査をする。さら
に、検査コントローラ14は、IEEE1394バス対
応機器2hの各々の検査開始時に、IEEE1394バ
ス対応機器2hに検査開始を意味する1394パケット
(以降、検査開始要求パケットと記す)を送信する。な
お、IEEE1394バス対応機器2hの各々は、図1
に示したIEEE1394バス対応機器2と同一である
為、説明は省略する。1394ケーブル3hiは、同時
に、IEEE1394検査試験器1のポート11kと、
IEEE1394バス対応機器2hのポート21hiの
接続に使用される。
【0032】図10は、本実施形態の検査コントローラ
16を示す構成図である。同図に示すように、検査コン
トローラ16は、図3に示したCPU141とプログラ
ムメモリ142とワークメモリ143に、接続GUID
メモリ164を追加して構成され、接続認識や1394
パケット送受信検査などをするソフトウェアを記録する
記録媒体165から、前記ソフトウェアがプログラムメ
モリ142に組み込まれることにより動作する。
【0033】図11は、図10に示した接続GUIDメ
モリ164の構成図である。接続GUID164jは、
最初に検査コントローラ16により初期化された後、L
INK13jに対応するポート11jの経路で、IEE
E1394バス対応機器2hの接続認識がされた場合に
IEEE1394バス対応機器2hのGUIDが格納さ
れる。したがって、図9に示す構成の場合、接続GUI
D164j(j=k=(h−1)×M+i)はIEEE
1394バス対応機器2hのGUIDが格納され、接続
GUID164j(L×M+1≦j≦N)はGUIDが
格納されず、初期化された値のままとなる。なお、GU
IDはIEEE1394規格にて定義され、IEEE1
394対応機器2hの各々の固有値である。
【0034】次に、図9、図11及び図12を参照して
本実施形態の全体の動作について詳細に説明する。検査
の準備として、まず、IEEE1394バス対応機器2
h(1≦h≦L)の検査作業者は、(L×M)本の13
94ケーブル3hi(1≦h≦L,1≦i≦M)を用意
し、同時に、IEEE1394バス対応機器2hのポー
ト21hiの各々をIEEE1394検査試験器1のポ
ート11j(1≦j≦N、(L×M)≦N)のどれかに
接続し、電源投入する。図9では、便宜上、IEEE1
394検査試験器1のポート11k(k=(h−1)×
M+i)と、IEEE1394バス対応機器2hのポー
ト21hi(1≦i≦M)とを接続したものとする。
【0035】次に検査作業者は、検査を開始、つまり検
査開始スイッチ15を押下する。検査開始スイッチ15
が押下されると、それに伴い発生する信号を受けた検査
コントローラ16は検査を開始する。
【0036】以降、1394パケット送受信による検査
について、図12に示す検査コントローラ16のフロー
チャートで説明する。なお、被検査コントローラ24h
の各々の処理内容は、図8に示す内容と同一である為、
説明及びフローチャートは省略する。まず、検査コント
ローラ16は、接続GUIDメモリ164を初期化する
(ステップS21)。検査コントローラ16は、ポート
11j(1≦j≦N)の経路に何のIEEE1394バ
ス対応機器が接続されているかについて、LINK13
j(1≦j≦N)を固定的な順番でアクセスし、IEE
E1394バス対応機器2hの接続認識がされた場合に
接続GUID164jへIEEE1394バス対応機器
2hのGUIDを格納する(ステップS22)。検査コ
ントローラ16は、IEEE1394バス対応機器2h
のGUIDを格納する接続GUID164jに対応する
LINK13jをアクセスすることにより、IEEE1
394バス対応機器2hに対して、図7に示した第1実
施形態のステップS2〜S5と同一の処理を行う。検査
コントローラ16は、ステップS2〜S5の処理を、順
次、IEEE1394バス対応機器2hの各々(1≦h
≦L)に対して行う(ステップS23〜S26)。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
以下のような効果を奏する。 (1)検査対象であるIEEE1394バス対応機器が
複数のIEEE1394バスポートを有する場合にも、
検査の途中工程でIEEE1394バスポートに対して
検査作業者による1394ケーブルの接続替えなどの作
業をすることなく、全てのIEEE1394バスポート
の各々の経路で検査することが可能になる。 (2)検査対象であるIEEE1394バス対応機器が
複数のIEEE1394バスポートを有する場合にも、
同時にIEEE1394バス対応機器の全てのIEEE
1394バスポートの各々の経路で1394パケットを
送受信する負荷に関して、一定の許容や性能などを保証
することが可能である。 (3)検査対象であるIEEE1394バス対応機器か
らのIEEE1394パケット(例えばアシンクロナス
リクエストパケット及びアイソクロナスパケット)の送
信による検査が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るIEEE139
4検査試験装置を適用したシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1に示したIEEE1394バス対応機器
2の変形例を示す構成図である。
【図3】 図1に示した検査コントローラ14の構成図
である。
【図4】 図1に示した被検査コントローラ24の構成
図である。
【図5】 図3の接続フラグメモリ144を示す構成図
である。
【図6】 図1に示した検査コントローラ14が検査開
始時に送信する検査開始要求パケット5の構成図であ
る。
【図7】 第1実施形態に係る検査コントローラ14の
動作を示すフローチャートである。
【図8】 第1実施形態に係る被検査コントローラ24
の動作を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第2実施形態に係るIEEE139
4検査試験装置を適用したシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 第2実施形態の検査コントローラ16を示
す構成図である。
【図11】 図10に示した接続GUIDメモリ164
の構成図である。
【図12】 第2実施形態に係る検査コントローラ14
の動作を示すフローチャートである。
【図13】 従来のIEEE1394検査試験装置を示
すシステム図である。
【符号の説明】
1 IEEE1394検査試験器 2 IEEE1394バス対応機器 3i(1≦i≦M) 1394ケーブル 11j(1≦j≦N、M≦N) ポート 12j(1≦j≦N、M≦N) PHY 13j(1≦j≦N、M≦N) LINK 14,16 検査コントローラ 15 検査開始スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 IEEE1394の物理層を担う複数の
    第1の手段と、IEEE1394のリンク層を担う複数
    の第2の手段と、前記各第1及び第2の手段にそれぞれ
    対応し、検査対象であるIEEE1394バス対応機器
    の複数のIEEE1394バスポートにそれぞれ接続可
    能な複数のバスポートと、前記各第1の手段の制御を一
    括して行う検査コントローラとを備えたIEEE139
    4検査試験装置であって、 前記検査コントローラは、前記各バスポートの経路で、
    前記IEEE1394バス対応機器の接続状況をチェッ
    クし、その接続状況に応じた前記第1の手段に対応する
    バスポート経路で検査開始要求パケットを送信した後、
    前記IEEE1394バス対応機器から検査開始了解パ
    ケットを受信した時に、IEEE1394パケット送受
    信による前記IEEE1394バス対応機器の検査を実
    施する構成にしたことを特徴とするIEEE1394検
    査試験装置。
  2. 【請求項2】 IEEE1394の物理層を担う複数の
    第1の手段と、IEEE1394のリンク層を担う複数
    の第2の手段と、前記各第1及び第2の手段にそれぞれ
    対応し、検査対象であるIEEE1394バス対応機器
    の複数のIEEE1394バスポートにそれぞれ接続可
    能な複数のバスポートとを備えたIEEE1394検査
    試験装置を用い、 前記各バスポートの経路で、前記IEEE1394バス
    対応機器の接続状況をチェックし、その接続状況に応じ
    た前記第1の手段に対応するバスポート経路で検査開始
    要求パケットを送信した後、前記IEEE1394バス
    対応機器から検査開始了解パケットを受信した時に、I
    EEE1394パケット送受信による検査を実行するこ
    とを特徴とするIEEE1394検査試験方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のIEEE1394検査試
    験装置と、前記IEEE1394検査試験装置と複数の
    IEEE1394バスポートを介して接続されたIEE
    E1394バス対応機器とを備えたIEEE1394検
    査試験システムであって、 前記IEEE1394バス対応機器側から、前記IEE
    E1394検査試験装置に対してIEEE1394パケ
    ットを送信して、該IEEE1394バス対応機器の検
    査を行う構成にしたことを特徴とするIEEE1394
    検査試験システム。
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