JP2000305531A - マトリクス型液晶表示装置の駆動装置 - Google Patents

マトリクス型液晶表示装置の駆動装置

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JP2000305531A
JP2000305531A JP11115275A JP11527599A JP2000305531A JP 2000305531 A JP2000305531 A JP 2000305531A JP 11115275 A JP11115275 A JP 11115275A JP 11527599 A JP11527599 A JP 11527599A JP 2000305531 A JP2000305531 A JP 2000305531A
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liquid crystal
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Kiyoto Narita
清人 成田
Hirotaka Suzuki
浩高 鈴木
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スメクチック液晶等の温度の影響を受け易い
液晶を用いた液晶パネルを有するマトリクス型液晶表示
装置の駆動装置において、液晶パネルの走査電極駆動系
統や信号電極駆動系統用電源とは別個独立に、D−A変
換手段の基準電圧を形成することにより、当該基準電圧
の電源電圧の変動による変動を防止し、液晶パネルの表
示性能の劣化等の発生を防止することを目的とする。 【解決手段】 マイクロコンピュータ63からのデジタ
ル走査電圧をアナログ変換するD−A変換器65の基準
電圧を、電源30からの給電とは独立に、基準電圧発生
回路62と抵抗回路64とにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反強誘電性液晶等
のスメクチック液晶その他の温度の影響を受け易い液晶
を用いる液晶パネルを備えたマトリクス型液晶表示装置
に係り、特に、当該マトリクス型液晶表示装置に採用す
るに適した駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマトリクス型液晶表示装
置としては、特開平9−105912号公報にて示すよ
うに、反強誘電性液晶を封入した液晶パネルを備えてな
るマトリクス型液晶表示装置がある。この液晶表示装置
は、液晶パネルを駆動する駆動装置を備えているが、こ
の駆動装置による液晶パネルの駆動にあたり、反強誘電
性液晶が温度の影響を受け易いことを考慮して、この反
強誘電性液晶の駆動電圧を温度補償することで、液晶パ
ネルの良好な表示コントラストや表示状態を得るように
している。
【0003】また、当該駆動装置は、液晶パネルの複数
の走査電極及び複数の信号電極にそれぞれ接続した走査
電極駆動系統及び信号電極駆動系統を備えている。そし
て、これら走査電極駆動系統及び信号電極駆動系統は、
電源から給電されて液晶パネルの各走査電極及び各信号
電極に走査電圧及び信号電圧を印加してこれら電極を駆
動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記駆動装
置において、上記温度補償は次のようにしてなされる。
即ち、温度センサにより液晶パネルの温度をアナログ電
圧として検出すると、このアナログ電圧は、A−D変換
器によりデジタル電圧に変換される。そして、マイクロ
コンピュータが、このデジタル電圧に基づき、上記走査
電圧を最適な電圧に補正して補正走査電圧としてD−A
変換器に出力する。これに伴い、このD−A変換器は、
当該補正走査電圧をアナログ走査電圧に変換し、然る
後、走査電極駆動系統に入力する。
【0005】換言すれば、走査電極駆動系統へのアナロ
グ走査電圧の入力に先立ち、マイクロコンピュータでデ
ジタル処理された出力は、必然的に、D−A変換器によ
りアナログ変換される。一方、走査電極駆動系統は、消
費電力の大きなICドライバ等の走査電極駆動回路を備
えている。このため、上述のような走査電極の駆動にあ
たり、走査電極駆動回路がその動作・停止の繰り返しを
行ったり、これに伴い反強誘電性液晶の充放電が繰り返
されて、電流の吐き出し、吸い込みや停止がなされる
と、電源から走査電極駆動回路への電源経路において電
圧が変動したりこの電圧にノイズが重畳することは避け
られない。
【0006】このため、上記D−A変換器の基準電圧
が、電源電圧の変動に伴い、設定電圧とわずかでも異な
ることになると、上記アナログ走査電圧は、所望の最適
な駆動電圧からずれてしまい、液晶パネルのコントラス
ト等の表示性能の低下を招く。また、D−A変換器の基
準電圧に、上記ノイズが重畳すると、アナログ走査電圧
にもノイズが重畳してしまい、スクロールノイズ等の表
示の不具合を招く。なお、このようなことは、信号電極
駆動系統でも同様である。
【0007】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、スメクチック液晶等の温度の影響を受け易
い液晶を用いた液晶パネルを有するマトリクス型液晶表
示装置の駆動装置において、液晶パネルの走査電極駆動
系統や信号電極駆動系統用電源とは別個独立に、D−A
変換手段の基準電圧を形成することにより、当該基準電
圧の変動を抑制し、液晶パネルの表示性能の劣化等の発
生を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明によれば、マトリクス型表示
装置の駆動装置は、マトリクス型表示装置の液晶パネル
(10)において液晶を介し互いに交差して設けられる
各複数条の走査電極及び信号電極のうち電源(30)か
らの給電のもと複数の走査電極を走査電圧の印加により
走査しつつ駆動制御する走査側駆動制御手段(20、5
0、70、80)と、電源からの給電のもと上記走査に
同期して映像信号に応じ複数条の信号電極に信号電圧を
印加して駆動制御する信号側駆動制御手段(20、5
0、90、100)とを備えて、液晶パネルをマトリク
ス表示するように駆動する。
【0009】そして、当該駆動装置は、液晶の温度に対
応する温度を検出する温度検出手段(40)と、検出温
度をディジタル変換するA−D変換手段(61)と、こ
のA−D変換手段による変換温度に応じて少なくとも走
査電圧及び信号電圧の一方を補正する補正手段(22
0、230)と、電源とは独立して基準電圧を形成する
基準電圧形成手段(62、64)と、補正手段による補
正電圧を基準電圧形成手段からの基準電圧に基づきアナ
ログ電圧に変換し少なくとも走査側駆動制御手段及び信
号側駆動制御手段の一方に出力するD−A変換手段(6
5)とを備える。
【0010】このように、D−A変換手段は、そのD−
A変換を、基準電圧形成手段により電源とは独立した基
準電圧に基づき行うようにしたので、電源の電圧が負荷
に応じて変動しても、この変動がD−A変換手段の出力
に影響することはない。従って、スメクチック液晶のよ
うに温度の影響を受け易い液晶を用いる液晶パネルにお
いても、電源電圧の変動に起因した液晶パネルにおける
マトリクス表示のスクロールノイズ等の表示不具合の発
生を良好に防止できる。
【0011】また、請求項2に記載の発明のように、請
求項1に記載のマトリクス型液晶表示装置の駆動装置に
おいて、基準電圧形成手段は、電源から給電を受け、安
定化した電圧を発生するICからなる基準電圧発生回路
(62)を備え、この基準電圧発生回路から発生する電
圧に基づき基準電圧を形成するようにしてもよい。この
場合、ICからなる基準電圧発生回路の精度が高い程、
精度のよい基準電圧を提供でき、請求項1に記載の発明
の作用効果をより一層向上できる。
【0012】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1に記載のマトリクス型液晶表示装置の駆動装置に
おいて、基準電圧形成手段は、シリーズレギュレータ
と、可変抵抗器及び固定抵抗器の直列回路とを備え、シ
リーズレギュレータから発生する電圧を、直列回路によ
り可変抵抗器の抵抗値に応じて分圧し基準電圧として形
成する。
【0013】これにより、請求項1に記載の発明の作用
効果を達成するにあたり、シリーズレギュレータの出力
電圧の精度が低くても、可変抵抗器による抵抗調整のも
と、低コストにて、基準電圧を精度よく形成できる。ま
た、請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の
いずれか一つに記載のマトリクス型液晶表示装置の駆動
装置において、基準電圧形成手段はD−A変換手段の近
傍に配置されている。
【0014】これにより、基準電圧形成手段とD−A変
換手段との間の配線経路が短くなる。よって、上記配線
経路に対するノイズの重畳を極力抑制して請求項1乃至
3のいずれか一つに記載の発明の作用効果をより一層向
上でき、かつ、基準電圧形成手段とD−A変換手段との
間に必要とされる回路面積を小さくできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図5に基づいて説明する。図1は、本発明を適用し
たマトリクス型液晶表示装置の全体概略構成を示してい
る。当該液晶表示装置は、液晶パネル10と、駆動装置
Sとを備えており、この液晶パネル10は、両電極基板
11(図1では、表示面側電極基板11を示す)の間に
反強誘電性液晶を封入して構成されている。
【0016】ここで、両電極基板11の一方は複数条の
走査電極を内蔵しており、他方の電極基板11は複数条
の信号電極を内蔵している。なお、これら複数条の信号
電極は、複数条の走査電極と交差するように配置され
て、当該複数条の走査電極及び反強誘電性液晶と共に複
数のマトリクス状画素を構成する。駆動装置Sは、イン
ターフェイス回路20(以下、I/F回路20という)
と、電源30とを備えている。I/F回路20は、外部
回路(パーソナルコンピュータ等)から映像信号(R、
G、Bのデータからなる)を受けて、上記反強誘電性液
晶の駆動周期に合わせた映像信号に変換し、この変換信
号を信号電極駆動回路100に出力する。同様に、I/
F回路20は同期信号を受けてコントロール回路50に
出力する。
【0017】電源30は、I/F回路20、コントロー
ル回路50、温度補償回路60、走査電圧電源70及び
信号電圧電源90に給電する。また、当該駆動装置S
は、温度検出回路40を備えており、この温度検出回路
40は、図2にて示すごとく、温度センサ40a及び抵
抗40bからなる直列回路により構成されている。
【0018】ここで、温度センサ40aは半導体測温抵
抗素子の一つであるサーミスタ(負の抵抗温度特性を有
する)により構成されており、この温度センサ40aは
液晶パネル10の電極基板11の表面端部に設けられて
いる。また、この温度センサ40aはその一端子にて接
地されており、この温度センサ40aの他端子(以下、
温度検出回路40の出力端子という)にて、抵抗40b
を介し直流電源の正側端子+Vcに接続されている。
【0019】このように構成した温度検出回路40にお
いては、温度センサ40aの内部抵抗値は、液晶パネル
10の温度に応じた値となる。このため、温度センサ4
0aには、その内部抵抗値に応じた電流が上記直流電源
から抵抗40bを通り流れる。このことは、温度検出回
路40は、温度センサ40aの内部抵抗値に応じて、こ
の温度センサ40a及び抵抗40bにより、上記直流電
源の正の直流電圧を分圧し、上記出力端子からアナログ
分圧電圧(以下、アナログ温度電圧という)を温度補償
回路60に出力することを意味する。
【0020】コントロール回路50は、電源30から給
電されて作動状態となり、同期信号をコントロール信号
として走査電極駆動回路80及び信号電極駆動回路10
0に出力する。温度補償回路60は、図2にて示すごと
く、A−D変換器61と、基準電圧発生回路62、マイ
クロコンピュータ63と、抵抗回路64と、D−A変換
器65と、増幅器66とにより構成されている。
【0021】A−D変換器61は、温度検出回路40の
出力端子からのアナログ温度電圧をディジタル変換し、
16ビットのディジタル温度電圧を発生する。基準電圧
発生回路62は、図3にて示すごとく、ツェナーダイオ
ード62aと、演算増幅器62bと、各抵抗62c乃至
62hとにより構成されている。ツェナーダイオード6
2aは、電源30から電圧+Veeを受けて定電圧を出
力する。演算増幅器62bは、ツェナーダイオード62
bの定電圧を抵抗62c、62d、62eを介し入力さ
れて増幅し増幅定電圧として抵抗回路64に出力する。
【0022】マイクロコンピュータ63は、図4にて示
すフローチャートに従いコンピュータプログラムを実行
し、この実行中において、A−D変換器61からのディ
ジタル温度電圧に基づき、D−A変換器65に出力すべ
き駆動電圧を16ビットデータにて生成し、当該D−A
変換器65に出力する。なお、上記コンピュータプログ
ラムはマイクロコンピュータ63のROMに予め記憶さ
れている。
【0023】抵抗回路64は、両抵抗64a、64bに
より構成されている。抵抗64aは、その一端子にて、
接地されており、一方、抵抗64bは、その一端子に
て、基準電圧発生回路62の出力端子(演算増幅器62
bの出力端子)に接続されている。また、両抵抗64
a、64bの各他端子は互いに短絡され、D−A変換器
65の基準電圧入力端子に接続されている。
【0024】これにより、抵抗回路64は、演算増幅器
62bの増幅定電圧を両抵抗64a、64bにより分圧
し、当該両抵抗64a、64bの共通端子から分圧電圧
として出力する。D−A変換器65は、抵抗回路64か
ら分圧電圧をD−A変換の基準電圧として入力されると
ともにマイクロコンピュータ63から駆動電圧をデジタ
ル走査電圧として入力される。そして、このD−A変換
器65は、上記デジタル走査電圧を、上記基準電圧を基
準としてアナログ変換しアナログ走査電圧として出力す
る。
【0025】増幅器66は、D−A変換器65の出力電
圧であるアナログ走査電圧を増幅して走査電圧電源70
に出力する。なお、温度補償回路60において、マイク
ロコンピュータ63、D−A変換器65及び増幅器66
は、電源30から給電されて作動状態となる。走査電圧
電源70は、電源30から給電されて作動状態となり、
温度補償回路60から増幅アナログ電圧を受けて走査電
極駆動回路80に出力する。
【0026】信号電圧電源90は、電源30から給電さ
れて作動状態となり、電圧を形成し信号電極駆動回路1
00に出力する。走査電極駆動回路80は、コントロー
ル回路50からの同期信号に基づき、複数の走査電極を
走査電圧電源70からの走査電圧の印加により線順次走
査する。一方、信号電極駆動回路100は、コントロー
ル回路50から同期信号を受けて上記線順次走査に同期
し、I/F回路20からのデジタル映像信号をサンプリ
ングし、信号電圧電源90からの電圧を基準にアナログ
変換して、信号電圧を生成し複数の信号電極に印加す
る。
【0027】このことは、液晶パネル10が、走査電極
駆動回路80からの線順次走査のもとにおける走査電圧
及び信号電極駆動回路100からの信号電圧に基づきマ
トリクス駆動されて、映像信号の画像をカラー表示する
ことを意味する。このように構成した本実施形態におい
て、電源30からI/F回路20、コントロール回路5
0、温度補償回路60、走査電圧電源70、信号電圧電
源90に給電されると、I/F回路20、コントロール
回路50、温度補償回路60、走査電圧電源70、信号
電圧電源90が作動状態となる。
【0028】また、I/F回路20は、同期信号に同期
して、映像信号を増幅処理等しデジタル映像信号として
信号電極駆動回路100に出力する。また、温度検出回
路40は、温度センサ40aの液晶パネル10の温度に
応じた内部抵抗に基づき、アナログ温度電圧を出力し、
A−D変換器61は、当該アナログ温度電圧をディジタ
ル温度電圧に変換する。
【0029】また、コントロール回路50が上述のよう
に作動状態になると、このコントロール回路50は同期
信号をコントロール信号として走査電極駆動回路80及
び信号電極駆動回路100に出力する。また、マイクロ
コンピュータ63が、上述のように作動状態になると、
このマイクロコンピュータ63は、コンピュータプログ
ラムの実行を図4のフローチャートに従い開始する。
【0030】すると、ステップ200において、マイク
ロコンピュータ63の内部が初期化され、ステップ21
0において、A−D変換器61からディジタル温度電圧
が入力される。その後、ステップ220において、上記
ディジタル温度電圧が温度センサ40aのサーミスタの
抵抗温度特性に基づく温度(以下、温度Tという)に対
応する電圧(以下、補正ディジタル温度電圧という)と
なるように補正される。
【0031】ついで、ステップ230において、16ビ
ットからなるディジタル走査電圧が、このディジタル走
査電圧と温度Tとの関係を表すデータ(以下、ディジタ
ル走査電圧−温度データという)に基づきステップ22
0における補正ディジタル温度電圧(温度Tに対応する
電圧)に応じて決定される。ここで、上記ディジタル走
査電圧−温度データでは、ディジタル走査電圧が、温度
Tに対して、次の数1の式にて示す関係に基づき、図5
にて示すように変化するようになっている。
【0032】
【数1】 デジタル走査電圧=64547−482×温度T 但し、温度Tは、上記補正ディジタル温度電圧と直線的
比例関係にある。上述のようにしてディジタル走査電圧
が決定されると、ステップ240において、16ビット
からなるディジタル走査電圧がD−A変換器65に出力
される。
【0033】すると、D−A変換器65が、抵抗回路6
4からの基準電圧を基準にして、マイクロコンピュータ
63からのデジタル走査電圧をアナログ変換して、増幅
器66に出力する。すると、この出力電圧が増幅器66
により増幅されて走査電圧電源70に出力される。
【0034】これに伴い、この走査電圧電源70は、増
幅器66から増幅走査電圧を受けて走査電極駆動回路8
0に出力する。すると、走査電極駆動回路80は、コン
トロール回路50からの同期信号に基づき、複数の走査
電極を走査電圧電源70からの走査電圧の印加により線
順次走査する。一方、信号電極駆動回路100は、上記
線順次走査に同期して、I/F回路20からのデジタル
映像信号を信号電圧電源90からの電圧に基づき信号電
圧として複数の信号電極に印加する。
【0035】これにより、液晶パネル10が、走査電極
駆動回路80からの線順次走査のもとにおける走査電圧
及び信号電極駆動回路100からの信号電圧に基づきマ
トリクス駆動されて、映像信号の画像をカラー表示す
る。以上説明したように、上記実施形態においては、温
度補償にあたり、マイクロコンピュータ63からの駆動
電圧であるデジタル走査電圧をアナログ変換するD−A
変換器65の基準電圧を、電源30からの給電を分離す
るように、基準電圧発生回路62と抵抗回路64とによ
り形成するようにしたので、電源30の負荷変動が大き
いために当該電源30の電圧が大きく変動しても、この
変動がD−A変換器65の出力であるアナログ走査電圧
の変動となることがない。その結果、電源30の負荷変
動に起因した液晶パネル10におけるマトリクス表示の
ノイズ及び表示の不具合の発生を良好に防止できる。
【0036】また、基準電圧発生回路62の出力の負荷
変動は電源30とは異なり非常に小さいため、液晶パネ
ル10の表示性能の劣化や表示の不具合の発生をより一
層確実に防止できる。また、液晶パネル10における反
強誘電性液晶の駆動電圧は、通常のネマチック型液晶等
に比べて、非常に高く、かつ、駆動電圧変化に対する応
答性がよい。例えば、反強誘電性液晶の白黒反転電圧
は、ネマチック液晶の白黒反転電圧である5(V)に比
べて、40(V)と非常に高い。また、反強誘電性液晶
の応答時間は、ネマチック液晶の応答時間である30
(ms)に比べて、40(μs)と非常に短い。
【0037】しかし、上述のようにD−A変換器の基準
電圧を電源30とは独立して形成するので、上述のよう
に応答性の速い反強誘電性液晶を用いた液晶パネルにお
いては、上記作用効果をより一層顕著に達成できる。ま
た、基準電圧発生回路62及び抵抗回路64をD−A変
換器65の近傍に配置してこれら基準電圧発生回路62
及び抵抗回路64とD−A変換器65との間の配線経路
を短くするようにすれば、当該配線経路にのるノイズを
極力抑制でき、かつ、基準電圧発生回路62及び抵抗回
路64とD−A変換器65を配置するための回路面積を
小さくできる。
【0038】なお、本発明の実施にあたり、上記実施形
態にて述べた場合と異なり信号電圧の温度補償をも必要
とする場合には、走査電圧に限ることなく、信号電圧の
温度補償を行うために、上記実施形態にて述べた温度補
償回路60と同様の温度補償回路を温度検出回路40と
信号電圧電源90との間に接続する。そして、信号電圧
をも、走査電圧と同様にして温度補償回路により処理し
て信号電圧電源90に出力する。これにより、信号電圧
についても、電源30とは関係なく形成した基準電圧に
基づくD−A変換のもと、上記実施形態にて述べた走査
電圧の場合と同様の作用効果を達成できる。
【0039】この場合、温度検出回路40と信号電圧電
源90との間に接続する温度補償回路のうちA−D変換
器は、温度補償回路60のA−D変換器61を共用する
ようにしてもよい。また、基準電圧発生回路62は、電
源30から電圧+Veeを受けて作動するのではなく、
電源30とは別の直流電源から電圧を受けて作動するよ
うにしてもよい。
【0040】また、温度検出回路40と信号電圧電源9
0との間に接続すべき温度補償回路を別途設けることな
く、マイクロコンピュータ63によるD−A変換器65
への出力を、走査電圧側及び信号電圧側で時を異にして
行うようにしてもよい。また、本発明の実施にあたり、
上記実施形態にて述べた基準電圧発生回路62及び抵抗
回路64に代えて、シリーズレギュレータと、可変抵抗
器及び固定抵抗器の直列回路との組み合わせを使用する
ことにより、シリーズレギュレータの出力精度が低くて
も、上記可変抵抗器の抵抗値を調整することで、上記実
施形態と実質的に同様の作用効果を精度よく達成でき
る。
【0041】また、上記実施形態においては、液晶パネ
ル10の液晶として反強誘電性液晶を用いた例について
説明したが、これに限らず、強誘電性液晶等のスメクチ
ック液晶その他の温度の影響を受け易い液晶を液晶パネ
ル10の液晶として採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の温度補償回路の詳細回路図である。
【図3】図2の基準電圧発生回路の詳細回路図である。
【図4】図2のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図5】デジタル走査電圧と温度Tとの関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10…液晶パネル、20…I/F回路、30…電源、4
0…温度検出回路、50…コントロール回路、60…温
度補償回路、61…A−D変換器、62…基準電圧発生
回路、63…マイクロコンピュータ、64…抵抗回路、
65…D−A変換器、70…走査電圧電源、80…走査
側駆動回路、90…信号電圧電源、100…信号電極駆
動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA11 NC02 NC21 NC24 NC49 NC50 NC57 NC63 ND02 ND37 NF20 5C006 AA01 AA22 AF46 AF81 AF82 BA13 BB11 BF14 BF15 BF16 BF25 BF36 BF38 BF42 FA19 FA26 5C080 CC03 DD05 DD20 EE28 FF03 FF09 JJ02 JJ03 JJ05 JJ07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス型表示装置の液晶パネル(1
    0)において液晶を介し互いに交差して設けられる各複
    数条の走査電極及び信号電極のうち電源(30)からの
    給電のもと前記複数の走査電極を走査電圧の印加により
    走査しつつ駆動制御する走査側駆動制御手段(20、5
    0、70、80)と、 前記電源からの給電のもと前記走査に同期して映像信号
    に応じ前記複数条の信号電極に信号電圧を印加して駆動
    制御する信号側駆動制御手段(20、50、90、10
    0)とを備えて、前記液晶パネルをマトリクス表示する
    ように駆動する駆動装置であって、 前記液晶の温度に対応する温度を検出する温度検出手段
    (40)と、 前記検出温度をディジタル変換するA−D変換手段(6
    1)と、 このA−D変換手段による変換温度に応じて少なくとも
    前記走査電圧及び前記信号電圧の一方を補正する補正手
    段(220、230)と、 前記電源とは独立して基準電圧を形成する基準電圧形成
    手段(62、64)と、 前記補正手段による補正電圧を前記基準電圧形成手段か
    らの基準電圧に基づきアナログ電圧に変換し少なくとも
    前記走査側駆動制御手段及び前記信号側駆動制御手段の
    一方に出力するD−A変換手段(65)とを備えるマト
    リクス型液晶表示装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧形成手段は、前記電源から
    給電を受け、安定化した電圧を発生するICからなる基
    準電圧発生回路(62)を備え、この基準電圧発生回路
    から発生する電圧に基づき前記基準電圧を形成すること
    を特徴とする請求項1に記載のマトリクス型液晶表示装
    置の駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧形成手段は、シリーズレギ
    ュレータと、可変抵抗器及び固定抵抗器の直列回路とを
    備え、前記シリーズレギュレータから発生する電圧を、
    前記直列回路により前記可変抵抗器の抵抗値に応じて分
    圧し前記基準電圧として形成することを特徴とする請求
    項1に記載のマトリクス型液晶表示装置の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記基準電圧形成手段は前記D−A変換
    手段の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか一つに記載のマトリクス型液晶表示装
    置の駆動装置。
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