JP2008139430A - 液晶表示装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】現実の表示パネルに基づくOSパラメータを設定し得る液晶表示装置を提供する。
【解決手段】フレームメモリ21とルックアップテーブル(LUT)23とを用いてオーバーシュート駆動を行う。液晶パネルの表示部1に設けられたダミー画素と、ダミー画素の輝度を検出する受光装置と、受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブル(LUT)23を更新するルックアップテーブル更新部24とが設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】フレームメモリ21とルックアップテーブル(LUT)23とを用いてオーバーシュート駆動を行う。液晶パネルの表示部1に設けられたダミー画素と、ダミー画素の輝度を検出する受光装置と、受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブル(LUT)23を更新するルックアップテーブル更新部24とが設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、オーバーシュート(Overshoot:OS)駆動を行う液晶表示装置及びその駆動方法に関するものである。
近年、フラットパネルディスプレイ(FPD)の進歩は目覚しく、ブラウン管モニタが様々なFPDに置換えられつつある。特に、FPDの先駆け的な存在である液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)は、技術進歩が目覚しく、日常生活の様々な場面で利用されるようになり、その発展には、より一層の期待が高まっている。
しかしながら、LCDには、未だ大きな弱点がいくつか残されている。その代表的なものの1つは、動画表示が苦手であるということである。この主原因の1つとして挙げられるのは、液晶の応答速度が遅いということである。液晶の応答速度というと、白黒のスイッチング速度で考えることが多いが、上述したようなブラウン管モニタの置換えに伴い、中間調−中間調でのスイッチングが大きな割合を占めており、この状態での液晶の応答速度を考慮しなければならない。しかも、一般的には、応答速度は白−黒でのスイッチングよりも中間調−中間調でのスイッチングの方が遅く、問題となっている。
このため、応答速度の高速化は、テレビをブラウン管からLCDに置換える際に避けて通れない問題であり、あらゆる階調間での液晶の応答を、如何にして高速化するかということが大きな課題となっている。上記課題の解決手段の1つとして提唱されているのが、オーバーシュート(Overshoot:OS)駆動法である。
この駆動方法の例を図7に示す。液晶が、ある階調Aから別の階調Bにスイッチングする時、一般には階調Aと階調Bとの階調差が大きい程、液晶は高速スイッチングをする。
したがって、図7に示すように、階調A<階調Bのライズ応答であれば、階調B<階調Cとなる階調レベルのOS階調Cを一瞬入力した後に、目標とする階調Bを入力することにより、通常の階調Aから階調Bへのスイッチング速度よりもより高速に液晶をスイッチングさせることが可能になる。また、階調A>階調Bのディケイ応答であれば、階調B>階調Cとなる階調レベルのOS階調Cを入力した後に、目標とする階調Bを入力することにより、通常の階調Aから階調Bへのスイッチング速度よりもより高速に液晶をスイッチングさせることが可能になる。
実際には、例えば、0階調から255階調へのスイッチング等のフル階調スイッチング時に、液晶は最も高速にスイッチングするので、OS駆動法による液晶の応答速度は、理論上、あらゆる階調間のスイッチングにおいて、フル階調スイッチングの応答速度まで高速化が可能になる。したがって、フル階調スイッチングが充分に高速応答をする液晶表示モードにおいて、OS駆動法を用いることによって、あらゆる階調間のスイッチングにおいて充分な高速応答が可能なLCDを得ることが可能である。
そして、このようなOS駆動法を実用化するに際して、最も注意を払う必要のある点の1つが、実際の駆動時にOS階調Cとして印加する信号レベルであるOSパラメータCを如何にして決定するかということである。OS駆動を行うための回路において、一般的に用いられているアルゴリズムの要点は、「任意のnフィールドの現在の階調Aと(n+1)フィールドの到達階調Bとを比較し、ルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を参照して、OSパラメータCを決定する」ということである。ルックアップテーブルは、例えば、「nフィールドが120階調、(n+1)フィールドが150階調に対し、OSパラメータCは190階調」といったように、階調Aと階調Bとの値の組み合わせによりOSパラメータCを決定している一覧表である。このルックアップテーブルを正確に決定できないと、以下のような状態になり、ディスプレイとしてきちんとした表示が得られない。
すなわち、適切なOSパラメータCを設定した場合、図8に示すように、1フィールド期間内で、到達階調Bを行き過ぎることなく、該到達階調Bに達している理想的な応答性を得ることができる。これに対して、充分な高速応答を得るために、あまりに大きなOSパラメータCを設定した場合、図9に示すように、液晶の応答波形に角が現れる。このような場合、液晶が要求されるスイッチングレベルよりも過剰に応答していることになる。この状態で実際に液晶表示装置を見た場合は、スイッチング時や動画表示の際に不自然に光って見える。また、液晶の過剰応答を恐れて充分な大きさのOSパラメータCに設定しない場合、図10に示すように、充分な応答性が得られず、1フィールド期間内で到達階調Bに達しないことになる。そして、OSパラメータCの階調レベルが小さくなる程、図11に示すように、OS駆動を行わない場合の応答性に近付き、OS駆動の意味を失ってしまう。
ところで、上記ルックアップテーブルのOSパラメータCの値は表示パネルの標準値に基づいて設定されているが、表示パネル毎にばらつきがある。また、液晶の応答特性は温度に大きく依存しており、1つのルックアップテーブルを用意したとしても、周囲温度の変化によって最適なオーバードライブ量が変化してしまうという問題がある。
そこで、この問題を解決するために、特許文献1に開示された液晶パネル駆動装置では、図12に示すように、ルックアップテーブル(LUT1…LUTn)101…を温度に対応して複数種類設け、周囲の温度を示す情報に基づいて、このルックアップテーブル(LUT1…LUTn)101…を選択的に切り替えて用いている。これにより、周囲温度等が変化しても最適なオーバードライブを実行することができるものとなっている。
一方、OSパラメータCを計算する場合、セル厚、セルの形状、使用する液晶材料等によって、OS量が一意的に決まらなければならないところ、実際には、場所によって30%以上の大きな誤差を発生している。
そこで、この問題を解決するために、例えば、特許文献2に開示された液晶表示装置の評価装置では、図13に示すように、液晶パネル201が表示する画像を受光素子202により波形を解析し、その解析の結果に基づいて最適なオーバーシュートパラメータを設定する構成が開示されている。
特開2004−133159号公報(2004年4月30日公開)
特開2004−264828号公報(2004年9月24日公開)
特開平7−230078号公報(1995年8月29日公開)
しかしながら、上記特許文献2に開示された液晶表示装置の評価装置では、ルックアップテーブルを作成する場合に、予め、恒温室に格納した液晶表示装置における液晶パネル201の中央部に受光素子を設け、各温度に対する輝度測定を行って、OSパラメータCを作成している。
したがって、現実の液晶パネル201の輝度に基づいたOSパラメータCではない。したがって、実際に必要なOSパラメータCとに誤差が生じる可能性を含んでいるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、現実の表示パネルに基づくOSパラメータを設定し得る液晶表示装置を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決するために、フレームメモリとルックアップテーブルとを用いてオーバーシュート駆動を行う液晶表示装置であって、液晶パネルの表示部に設けられたダミー画素と、上記ダミー画素の輝度を検出する受光装置と、上記受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブルを更新するルックアップテーブル更新部とを含むことを特徴としている。
本発明の液晶表示装置の駆動方法は、上記課題を解決するために、フレームメモリとルックアップテーブルとを用いてオーバーシュート駆動を行う液晶表示装置の駆動方法であって、液晶パネルの表示部に設けられたダミー画素の輝度を検出する受光装置を設け、上記受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブルを更新することを特徴としている。
上記の発明によれば、受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブルを更新するルックアップテーブル更新部が設けられている。すなわち、ダミー画素は、液晶パネルにおける表示エリア内の表示用画素の表示の均一性を維持するために設けられているものであり、表示用画素の輝度と等価とすることができる。したがって、実際に出力された表示用画素の輝度に基づいて、ルックアップテーブルのオーバーシュート(OS)パラメータが更新されるので、液晶表示装置における液晶パネルのセル厚、セルの形状、使用する液晶材料及び温度等の特性に応じたOSパラメータに更新することができる。
また、ダミー画素は、表示部の周辺部に設けられるものであり、受光装置は、そのダミー画素の輝度を検出するものである。したがって、受光装置を表示部の周辺部に設けることになるので、見えない部分に受光装置が常時設置されていることになる。この結果、表示部の表示に影響を与えることなく、受光装置を設けることができる。
さらに、ルックアップテーブル(LUT)を格納するメモリが大きくなることも回避できる。
この結果、現実の表示パネルに基づくOSパラメータを設定し得る液晶表示装置及びその駆動方法を提供することができる。
なお、例えば、特許文献3には、アクティブエリア以外のエリアに受光素子を設けるという構成が開示されているが、オーバーシュートのパラメータ設定を行うという構成は開示されていない。
また、本発明の液晶表示装置では、前記液晶パネルを支持するベゼルが設けられていると共に、前記受光装置は、ベゼルの裏面に設けられていることが可能である。
これにより、受光装置は、ベゼルの裏面に設けられているので、確実に、見えない部分に受光装置を設けることができる。
また、本発明の液晶表示装置では、前記受光装置は、液晶パネルの表示部の表面に設けられていることが可能である。
これにより、例えば、液晶パネルの表示部の表面におけるダミー画素の位置に接着等により設けることができ、ベゼルの裏面に設ける場合に必要な位置合わせ作業を回避することができる。
また、本発明の液晶表示装置では、前記ダミー画素には、表示用画素と同極性の電圧が印加されていることが可能である。これにより、確実に、ダミー画素は、表示用画素の輝度と同じになる。
また、本発明の液晶表示装置では、前記受光装置は、複数設けられていると共に、上記複数の受光装置を切り替える切り替え部が設けられていることを特徴としている。
したがって、液晶パネルの様々な位置の輝度を検出することができるので、液晶パネルの温度ばらつきに対応することができる。
本発明の液晶表示装置は、以上のように、液晶パネルの表示部に設けられたダミー画素の輝度を検出する受光装置と、上記受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、ルックアップテーブルを更新するルックアップテーブル更新部とが設けられているものである。
また、本発明の液晶表示装置の駆動方法は、以上のように、液晶パネルの表示部に設けられたダミー画素の輝度を検出する受光装置を設け、上記受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、ルックアップテーブルを更新する方法である。
それゆえ、現実の表示パネルに基づくOSパラメータを設定し得る液晶表示装置及びその駆動方法を提供するという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態の例えばアクティブマトリクス型の液晶表示装置10は、図1示すように、表示部1、ゲート駆動部2、ソース駆動部3、共通電極駆動部4、コントロール部20、データ入力部5、及びバックライト駆動部6を備えている。
表示部1は、詳細な図示は省略するが、互いに平行する複数本の走査信号線及び互いに平行する複数本のデータ信号線と、マトリクス状に配置された画素とを有している。画素は、隣接する2本の走査信号線と隣接する2本のデータ信号線とで包囲された領域に形成される。
上記表示部1における各画素は、例えばTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子及び液晶容量等によって構成される。このような画素において、TFTのゲートが走査信号線に接続されると共に、TFTのドレイン及びソースを介してデータ信号線と液晶容量の一方の電極とが接続され、液晶容量の他方の電極が全画素に共通の共通電極線に接続されている。ソース駆動部3は、タイミング信号となるソースクロック信号と反転ソースクロック信号とソーススタートパルスとに基づいたタイミングで、画像データ信号DATから各画像データを抽出し、それぞれの画素へ送出している。共通電極駆動部4は、この共通電極線に印加する電圧を供給する。
一方、本実施の形態では、図2(a)に示すように、表示部1おける表示エリア1aには表示用画素Paが設けられていると共に、上記表示エリア1a外には、この表示エリア1aを取り囲むようにダミー画素Pbが設けられている。このダミー画素Pbは、表示エリア1a内の表示用画素Paの表示の均一性を維持するために設けられているものであり、表示用画素Paと同じデータが入力されるようになっている。
さらに、本実施の形態では、このダミー画素Pbの上方に受光装置7が設けられており、この受光装置7にて受光したダミー画素Pbの輝度データをコントロール部20に出力するようになっている。この受光装置7は、例えば、光センサ、フォトダイオード、フォトマル、又はCCD(Charge Coupled Device)から構成することが可能である。
すなわち、液晶の応答速度は温度によって変化するため、従来は温度センサーとリンクしてルックアップテーブルLUTの切り替えが行われていた。
これに対して、本実施の形態では、受光装置7にてダミー画素Pbの輝度を測定し、この輝度測定データに基づいて、逐次、OSパラメータの更新を行うようになっている。なお、環境温度の変化に対して、画面の表示フレーム周波数は50Hz〜120Hzと高速であるため、逐次に、OSパラメータを更新しても問題は発生しない。
次いで、図1に示すように、上記ゲート駆動部2は、コントロール部20から出力されるゲートクロック信号及びゲートスタートパルスに基づいて各行の画素に接続された走査信号線に与える走査信号を順次発生する。
ソース駆動部3は、コントロール部20から出力されるソースクロック信号及びソーススタートパルスに基づいて、画像データ信号DATをサンプリングし、得られた画像データを各列の画素に接続されたデータ信号線に出力する。
データ入力部5は、画像データ信号DATを入力して、コントロール部20のフレームメモリ21及び演算部22の出力する。
次に、上記コントロール部20について説明する。
上記コントロール部20は、フレームメモリ21、演算部22、ルックアップテーブル(LUT)23、ルックアップテーブル更新部24、駆動データ生成部25を備えている。
コントロール部20は、データ入力部5から入力される同期信号、画像データ信号DATに基づき、ゲート駆動部2及びソース駆動部3の動作を制御するための各種の制御信号を生成し出力する回路である。コントロール部20から出力される制御信号としては、上述のように、各クロック信号、各スタートパルス、及び画像データ信号DAT等がある。
コントロール部20の演算部22は、画像データ信号DATを変換する。演算部22におけるデータ変換は、例えば、ルックアップテーブル(LUT)23に格納されるデータに基づいて行われる。なお、演算部22は、ソース駆動部3やゲート駆動部2等のドライバと一体化されることが可能である。また、外部にコントロールICを持つ場合は、その一部とされることも可能である。さらに、表示部1内にモノリシック回路として作り込むことも可能である。
上記構成の液晶表示装置10では、ゲート駆動部2が走査信号線を選択し、選択中の走査信号線とデータ信号線との組み合わせに対応する画素への画像データ信号DATが、ソース駆動部3によってそれぞれのデータ信号線へ出力される。これによって、当該走査信号線に接続された画素へ、それぞれの画像データが書き込まれる。同様にして、ゲート駆動部2が各走査信号線を順次選択し、ソース駆動部3がデータ信号線へ画像データを出力する。この結果、表示部1の全画素にそれぞれの画像データが書き込まれることになり、表示部1に画像データ信号DATに応じた画像が表示される。
ここで、本実施の形態の液晶表示装置10は、オーバーシュート(Overshoot:OS)駆動法を採用しており、コントロール部20からソース駆動部3へ送られる画像データは、画像データ信号DATとして時分割で伝送される。すなわち、画像データをコントロール部20を介してソース駆動部3に送るときには、現フレームデータはフレームメモリ21に格納される。このフレームメモリ21に格納された1フレーム分のフレームデータは、演算部22がオーバードライブ駆動をする際に、前フレームデータとの比較を行うために使用される。
上記ルックアップテーブル(LUT)23には、例えば、図3に示すように、1フレーム前の階調であるスタート階調と現在フレームの到達階調にするときのOSパラメータCが格納されている。
このコントロール部20では、データ入力部5からの画像データ信号DATがフレームメモリ21と演算部22とに送られる。演算部22では、現在のフレームの画像データと1フレーム前の画像データとからルックアップテーブル(LUT)23から表引きを行い、実際に出力する画像データを算出する。そして、算出された画像データを基に表示部1を駆動させる画像データを生成する。
本実施の形態では、前記受光装置7からのデータを入力することにより、ルックアップテーブル(LUT)23を更新するルックアップテーブル更新部24が設けられている。
上記ルックアップテーブル更新部24では、以下の処理が行われる。
まず、駆動データ生成部25にダミー画素Pbの駆動データが送られる。次いで、受光装置7からダミー画素Pbの応答速度データを受け取る。そして、その応答速度データに基づきルックアップテーブル(LUT)23の内容を更新する。
ここで、上記ルックアップテーブル(LUT)23の内容を更新方法について、図4に示すフローチャートに基づいて詳述する。
図4に示すように、先ず、X階調からY階調へ変化させたとき、受光装置7にて実際に変化した受光階調データZを検出する(S1)。次いで、ルックアップテーブル(LUT)23のスタート階調がXであり、かつ到達階調が受光階調データZであるOSパラメータを求める。このときのOSパラメータをパラメータ階調Wとする(S2)。
次いで、Y階調とパラメータ階調Wとが等しいか否かを判断する(S3)。このとき、Y階調とパラメータ階調Wとが等しければそのまま終了するが、Y階調とパラメータ階調Wとが等しくなければ、さらに、Y階調がパラメータ階調Wよりも大きいか否かを判断する(S4)。
S4において、Y階調がパラメータ階調Wよりも大きい場合には、ルックアップテーブル(LUT)23のスタート階調Xに対応するOSパラメータの中に、受光階調データZよりも大きいデータが有るか否かを検出する(S5)。
そして、ルックアップテーブル(LUT)23のOSパラメータの全てがY階調よりも大きいか否かを判断する(S6)。S6において、OSパラメータの全てがY階調よりも大きい場合には、ルックアップテーブル(LUT)23のスタート階調Xに対する受光階調データZ(到達階調)の値にY階調を代入する(S7)。
一方、S6において、OSパラメータの全てがY階調よりも大きくない場合には、つまりOSパラメータのデータにY階調よりも小さいデータがある場合には、受光階調データZに最も近いY階調よりも大きいOSパラメータを検出し、受光階調データZとそのOSパラメータとの間にあるデータとから直線補間して、そのデータ全てをルックアップテーブル(LUT)23に代入する(S8)。
一方、S4において、Y階調がパラメータ階調Wよりも大きくない場合には、ルックアップテーブル(LUT)23のスタート階調Xに対応するOSパラメータの中に、受光階調データZよりも小さいOSパラメータが有るか否かを検出する(S9)。
そして、ルックアップテーブル(LUT)23のOSパラメータの全てがY階調よりも小さいか否かを判断する(S10)。S10において、OSパラメータの全てがY階調よりも小さい場合には、ルックアップテーブル(LUT)23のスタート階調Xに対する受光階調データZ(到達階調)の値にY階調を代入する(S11)。
一方、S10において、パラメータ階調Wの全てがY階調よりも小さくない場合には、つまりOSパラメータのデータにY階調よりも大きいデータがある場合には、受光階調データZに最も近いY階調よりも小さいOSパラメータを検出し、受光階調データZとOSパラメータとの間にあるデータとから直線補間して、そのデータ全てをルックアップテーブル(LUT)23に代入する(S12)。
このように、基本的には、測定した受光階調データZをルックアップテーブル(LUT)23に代入することによって、ルックアップテーブル(LUT)23の更新を行う。ただし、一つのスタート階調Xのデータ列を取り出した場合、そのルックアップテーブル(LUT)23のデータは到達階調に対して、単調増加関数になる必要がある。S4からS12までの処理は、この矛盾を解消するためのロジックである。
具体例にて、説明する。例えば、更新する前のルックアップテーブル(LUT)23のOSパラメータが、図5に示すようになっていたとする。
このとき、更新するデータが41であるとする。この場合、受光階調データZ+1、受光階調データZ+2のデータが矛盾する。そこで、直線補間を行い、受光階調データZに41を代入し、受光階調データZ+1に42を代入し、受光階調データZ+2に43を代入する。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、図6に示すように、受光装置7は、ダミー画素Pbの上にベゼル9が覆い被さるようにして、このベゼル9の裏側に配置することが可能である。一方、受光装置7を表示部1のガラス上に形成することも可能である。
また、応答速度の測定には100%の輝度は必要ないので、受光装置7の真下全てにバックライトが必要となることはない。したがって、画素Pの一部に光が当たっていれば良い。
また、ダミー画素Pbは複数存在するので、受光装置7を増やすことが可能である。これにより、更新速度を向上させ、追随性能を向上させることができる。また、受光装置7を複数を設置した場合、表示部1の様々な位置の受光階調データZを測定することができるので、表示部1の画面内の温度ばらつきに対応することも可能となる。
さらに、図2(b)に示すように、ダミー画素Pbは、通常、すぐ近くの同極性のデータを表示する場合が多い。このような場合においても、コントロール部20内では予めダミーのデータがわかるため、そのデータを使用して更新を行うことができる。すなわち、順番にルックアップテーブル(LUT)23を更新する必要はないので、出現したデータに基づいて更新することが可能となる。
このように、本実施の形態の液晶表示装置10及びその駆動方法では、受光装置7にて検出したダミー画素Pbの輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブル(LUT)23を更新するルックアップテーブル更新部24が設けられている。すなわち、ダミー画素Pbは、液晶パネルにおける表示部1の表示エリア1a内の表示用画素Paの表示の均一性を維持するために設けられているものであり、表示用画素Paの輝度と等価とすることができる。したがって、実際に出力された表示用画素Paの輝度に基づいて、ルックアップテーブル(LUT)23のオーバーシュート(OS)パラメータが更新されるので、液晶表示装置10における液晶パネルのセル厚、セルの形状、使用する液晶材料及び温度等の特性に応じたOSパラメータに更新することができる。
また、ダミー画素Pbは、表示部1の周辺部に設けられるものであり、受光装置7は、そのダミー画素Pbの輝度を検出するものである。したがって、したがって、受光装置7を表示部1の周辺部に設けることになるので、見えない部分に受光装置7が常時設置されていることになる。この結果、表示部1の表示に影響を与えることなく、受光装置1を設けることができる。
さらに、ルックアップテーブル(LUT)23を格納するメモリが大きくなることも回避できる。
この結果、現実の表示パネルに基づくOSパラメータを設定し得る液晶表示装置10及びその駆動方法を提供することができる。
また、本実施の形態の液晶表示装置10では、受光装置7は、ベゼル9の裏面に設けられているので、確実に、見えない部分に受光装置7を設けることができる。
また、本実施の形態の液晶表示装置10では、例えば、受光装置7を液晶パネルの表示部1の表面におけるダミー画素Pbの位置に接着等により設けることができ、ベゼル9の裏面に設ける場合に必要な位置合わせ作業を回避することができる。
また、本実施の形態の液晶表示装置10では、ダミー画素Pbには、該ダミー画素Pbの近傍位置に設けられた表示用画素Paと同極性の電圧が印加されている。これにより、確実に、ダミー画素Pbは、表示用画素Paの輝度と同じになる。
また、本実施の形態の液晶表示装置10では、液晶パネルの表示部1に設けられたダミー画素Pbの輝度を検出する受光装置7は複数設けられており、この複数の受光装置7を用いてルックアップテーブル(LUT)23を更新することが可能である。
したがって、液晶パネルの様々な位置の輝度を検出することができるので、液晶パネルの温度ばらつきに対応することができる。
また、本実施の形態の液晶表示装置10では、複数の受光装置7を切り替える切り替え部を設けることが可能である。これにより、容易に、複数の受光装置7の輝度データを使い分けることができる。
なお、複数の受光装置7を切り替えてルックアップテーブル(LUT)23を更新する場合、ルックアップテーブル更新部24は、以下の処理を行う。
すなわち、複数の受光装置7を切り替えたときには、その都度、ルックアップテーブル(LUT)23の変化のあったOSパラメータを全て更新する。その後、更新されたルックアップテーブル(LUT)23に矛盾がないか否かのチェックを行い、ルックアップテーブル(LUT)23に矛盾があれば、前述のように、矛盾の発生する部分を直線補間を行って修正を行う。
本発明は、オーバーシュート(Overshoot:OS)駆動を行う液晶表示装置及びその駆動方法に適用できる。
1 表示部
1a 表示エリア
2 ゲート駆動部
3 ソース駆動部
5 データ入力部
6 バックライト駆動部
7 受光装置
9 ベゼル
20 コントロール部
21 フレームメモリ
22 演算部
23 ルックアップテーブル(LUT)
24 ルックアップテーブル更新部
25 駆動データ生成部
DAT 画像データ信号
Pa 表示用画素
Pb ダミー画素
1a 表示エリア
2 ゲート駆動部
3 ソース駆動部
5 データ入力部
6 バックライト駆動部
7 受光装置
9 ベゼル
20 コントロール部
21 フレームメモリ
22 演算部
23 ルックアップテーブル(LUT)
24 ルックアップテーブル更新部
25 駆動データ生成部
DAT 画像データ信号
Pa 表示用画素
Pb ダミー画素
Claims (6)
- フレームメモリとルックアップテーブルとを用いてオーバーシュート駆動を行う液晶表示装置であって、
液晶パネルの表示部に設けられたダミー画素と、
上記ダミー画素の輝度を検出する受光装置と、
上記受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブルを更新するルックアップテーブル更新部とを含むことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記液晶パネルを支持するベゼルが設けられていると共に、
前記受光装置は、ベゼルの裏面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - 前記受光装置は、液晶パネルの表示部の表面に設けられていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記ダミー画素には、表示用画素と同極性の電圧が印加されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記受光装置は、複数設けられていると共に、
上記複数の受光装置を切り替える切り替え部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。 - フレームメモリとルックアップテーブルとを用いてオーバーシュート駆動を行う液晶表示装置の駆動方法であって、
液晶パネルの表示部に設けられたダミー画素の輝度を検出する受光装置を設け、
上記受光装置にて検出したダミー画素の輝度に基づいて、オーバーシュートパラメータを算出してルックアップテーブルを更新することを特徴とする液晶表示装置の駆動方法。
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