JP5359191B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
複数のサブ表示領域を有する液晶パネルと、前記サブ表示領域の各々に対応する複数の光源から成るバックライトと、を備える液晶表示装置において、
画像の輝度に関する高輝度閾値と低輝度閾値を記憶する閾値記憶手段と、
前記光源毎に、対応する前記サブ表示領域内の画素の画像信号から当該光源の必要とする光量を算出する光量算出手段と、
前記光量算出手段により前記光源毎に算出された光量で、各光源を発光させる発光制御手段と、
前記サブ表示領域内の画素毎に、前記サブ表示領域に対応する前記光源の発光量に応じて、各画素の輝度を補正する輝度補正手段と、
を備え、
前記光源の最大発光量を前記光量算出手段により算出された光量で除算して得られる第1の補正量を「R 1 」、前記高輝度閾値を「B」、前記低輝度閾値を「A」、補正前の画素の輝度を「X」とした場合、
前記輝度補正手段は、
前記高輝度閾値よりも高い輝度の画素の場合、下記の式(1)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行い、
前記低輝度閾値以上、前記高輝度閾値以下の輝度の画素の場合、下記の式(2)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行い、
前記低輝度閾値よりも低い輝度の画素の場合、下記の式(3)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行うことを特徴とする。
R=R 1 ・・・(1)
R=(X−A)×(R 1 −1)/(B−A)+1 ・・・(2)
R=1 ・・・(3)
当該液晶表示装置の周囲の明るさを検出する明度センサと、
前記明度センサが検出した明度に応じて前記高輝度閾値と前記低輝度閾値を変更する閾値変更手段と、
を備え、
前記閾値変更手段は、
前記明度センサが検出した明度が所定値よりも明るい場合に、前記高輝度閾値と前記低輝度閾値の値を所定量下げ、
前記明度センサが検出した明度が所定値よりも暗い場合に、前記高輝度閾値と前記低輝度閾値の値を所定量上げることを特徴とする。
基板の上面には、p行の走査線X(X1〜Xp)及びq列の信号線Y(Y1〜Yq)が互いに直交するように配列されている。この液晶パネル5は、例えば、アクティブマトリクス駆動方式を採用しており、走査線Xと信号線Yの各交点の画素に、アクティブ素子としての薄膜トランジスタ(TFT: Thin Film Transistor)が配設されている。各画素には、画素電極が形成され、画素電極に対向して、対向する基板に対向電極が形成されている。また、画素電極と対向電極との対向面にはそれぞれ配向膜が形成されている。
信号線駆動部7は、液晶パネル5における信号線Y(Y1〜Yq)の各々に対応して設けられており、走査線駆動部6による各走査線Xの走査に同期して、映像処理部2から入力される画像信号に応じた電圧を信号線Yに対して印加する。
走査線駆動部6及び信号線駆動部7により走査線Xと信号線Yとが駆動されると、それらの交点にある画素のTFTがオンとなって画素電極に電荷が蓄積され、その画素電極と対向電極との間に挟持されている液晶の配列方向が変化して、配向膜と偏光板とともに、液晶パネル5の背面側に設けられたバックライト8から照射される光を画素単位で通過或いは遮断させる。こうして各画素の輝度が調整される。
具体的には、バックライト8は、液晶パネル5の各サブ表示領域S…に対応する複数の光源L…から構成されている。光源Lの各々は、基板上の所定の位置に配置された複数のLEDを備えており、光源L内における各LEDの配置位置は、所定の記憶領域に記憶されている。各光源Lにおいては、複数のLEDのうち制御部12により指定されたLEDのみが発光されるようになっている。
また、光源Lに備わる各LEDは、出力可能な最大輝度(最大光量)が予め定められており、予め定められた最大輝度(最大光量)を示すデータが図示しない記憶領域に記憶されている。
すなわち、各光源Lは、LEDがバックライト制御部10による駆動に応じて個別に発光可能となっており、対応するサブ表示領域S内の画素の画像信号から算出された光量で発光するようになっている。
具体的には、液晶パネル5の表示領域が、縦n個×横m個のサブ表示領域S…にマトリクス状に等分割されている場合、バックライト8は、液晶パネル5における縦n個×横m個のサブ表示領域S…に1対1で対応する縦n個×横m個の光源Lから構成されている。
例えば、液晶パネル5が、768行(p行)×1024列(q列)の画素から成る場合に、64行×64列の画素を含む領域を一つのサブ表示領域Sとして表示領域を分割すると、液晶パネル5の表示領域全体が、縦12個(n個)×横16個(m個)のサブ表示領域Sから構成されることとなる。このとき、バックライト8も同様に、縦12個(n個)×横16個(m個)の光源Lから構成されることとなる。
具体的には、サブ表示領域S内の画素の画像信号に基づき、そのサブ表示領域S内で最も輝度が大きい画素の輝度信号に応じて、必要な発光量を算出して出力する。
具体的には、例えば、パネル輝度500[cd/m2]、視聴環境500[lux]、8bitの回路の場合、高輝度閾値(B)は「40」、低輝度閾値(A)は「10」と記憶されている。
具体的には、CPU121は、光量算出部9において、1フレーム分の画像信号を分割した各サブ表示領域S内の画素の画像信号から、対応する光源Lに必要な光量を算出する。
CPU121は、かかる算出プログラム125aを実行することにより、光量算出部9とともに光量算出手段として機能する。
CPU121は、かかる発光制御プログラム125bを実行することにより、発光制御手段として機能する。
具体的には、CPU121は、補正部11において、サブ表示領域S内の各画素の輝度値を補正する。
CPU121は、かかる補正プログラム125cを実行することにより、輝度補正手段として機能する。
R1=(光源Lの最大発光量)/(各サブ表示領域Sに対応する光源Lの発光量)
であるので、「補正後の画素の輝度」=「補正前の画素の輝度」×R1とする補正が行われる。
つまり、光源Lの最大発光量を、光量算出手段(CPU121)により算出された発光量で除算して得られる第1の補正量を「R 1 」、補正前の画素の輝度を「X」とした場合、輝度補正手段としてのCPU121は、下記の式(1)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行う。
R=R 1 ・・・(1)
また、輝度補正手段としてのCPU121は、低輝度閾値以上、高輝度閾値以下の輝度の画素の場合であって、光源Lの最大発光量を光量算出手段(CPU121)により算出された発光量で除算して得られる第1の補正量を「R 1 」、高輝度閾値を「B」、低輝度閾値を「A」、補正前の画素の輝度を「X」とした場合、輝度補正手段としてのCPU121は、下記の式(2)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行う。
R=(X−A)×(R 1 −1)/(B−A)+1 ・・・(2)
また、輝度補正手段としてのCPU121は、低輝度閾値よりも低い輝度の画素の場合、補正を行わない処理を行う。換言すれば、輝度補正手段としてのCPU121は、下記の式(3)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行う。
R=1 ・・・(3)
つまり、図3に示すように、高輝度閾値Bよりも高い輝度の画素に対しては真の補正量での補正を行い、低輝度閾値Aよりも低い輝度の画素に対しては補正を行わず、低輝度閾値A以上高輝度閾値B以下の輝度である画素に対しては、そのA−B間を補完するように、真の補正量を各画素の輝度に応じて比例配分する補正を行うようになっている。
CPU121は、かかる閾値変更プログラム125dを実行することにより、閾値変更手段として機能する。
具体的に、閾値変更手段としてCPU121は、明度センサ13が検出した明度が所定値よりも明るい場合に、高輝度閾値と低輝度閾値の値を所定量下げ、明度センサ13が検出した明度が所定値よりも暗い場合に、高輝度閾値と低輝度閾値の値を所定量上げる処理を行う。
次いで、CPU121は、光量算出部9により算出された光量による発光がなされるように、光源L毎に発光させるLEDを決定する(ステップS2)。
次いで、CPU121は、補正部11により、サブ表示領域S内の各画素の輝度を補正する(ステップS3)。
次いで、CPU121は、液晶パネル5の走査と同期して、バックライト制御部10によりLEDを発光させ、各サブ表示領域S内の画素の画像信号に基づき算出された光量で各光源Lを発光させ(ステップS4)、本処理を終了する。
このように、算出された光量による光源Lの発光と、補正された輝度の画素によって、好適な画像表示が行われるようになる。
また、輝度が高い画像に比べて、輝度が低い画像では、その画像の明るさや色相の差が人の視覚において認識され易いものであるので、高輝度の画像と低輝度の画像に対して同じ補正処理を施した場合に、低輝度の画像における補正が顕著に感じられて色調変化として認識されてしまうことがあるので、高輝度閾値以上の範囲での補正を低輝度閾値まで段階的に抑えて、低輝度閾値以下の範囲では補正を行わないようにすることで、より良好な画像表示を行うことが可能になる。
こうして、液晶表示装置100において、コントラスト感のよい画像表示が可能になる。
例えば、サブ表示領域S及び光源Lの分割数及び分割方法は任意であり、少なくとも2つ以上の領域に分割されればよく、また、等分割でなくともよい。
2 映像処理部
3 タイミング制御部
4 フレームメモリ
5 液晶パネル
6 走査線駆動部
7 信号線駆動部
8 バックライト
9 光量算出部
10 バックライト制御部
11 補正部
12 制御部
121 CPU
122 RAM
123 閾値記憶部(閾値記憶手段)
125 ROM
125a 算出プログラム(光量算出手段)
125b 発光制御プログラム(発光制御手段)
125c 補正プログラム(輝度補正手段)
125d 閾値変更プログラム(閾値変更手段)
13 明度センサ
100 液晶表示装置
S サブ表示領域
L 光源
Claims (2)
- 複数のサブ表示領域を有する液晶パネルと、前記サブ表示領域の各々に対応する複数の光源から成るバックライトと、を備える液晶表示装置において、
画像の輝度に関する高輝度閾値と低輝度閾値を記憶する閾値記憶手段と、
前記光源毎に、対応する前記サブ表示領域内の画素の画像信号から当該光源の必要とする光量を算出する光量算出手段と、
前記光量算出手段により前記光源毎に算出された光量で、各光源を発光させる発光制御手段と、
前記サブ表示領域内の画素毎に、前記サブ表示領域に対応する前記光源の発光量に応じて、各画素の輝度を補正する輝度補正手段と、
を備え、
前記光源の最大発光量を前記光量算出手段により算出された光量で除算して得られる第1の補正量を「R 1 」、前記高輝度閾値を「B」、前記低輝度閾値を「A」、補正前の画素の輝度を「X」とした場合、
前記輝度補正手段は、
前記高輝度閾値よりも高い輝度の画素の場合、下記の式(1)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行い、
前記低輝度閾値以上、前記高輝度閾値以下の輝度の画素の場合、下記の式(2)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行い、
前記低輝度閾値よりも低い輝度の画素の場合、下記の式(3)に基づく補正量「R」を補正前の画素の輝度「X」に乗算する補正を行うことを特徴とする液晶表示装置。
R=R 1 ・・・(1)
R=(X−A)×(R 1 −1)/(B−A)+1 ・・・(2)
R=1 ・・・(3) - 当該液晶表示装置の周囲の明るさを検出する明度センサと、
前記明度センサが検出した明度に応じて前記高輝度閾値と前記低輝度閾値を変更する閾値変更手段と、
を備え、
前記閾値変更手段は、
前記明度センサが検出した明度が所定値よりも明るい場合に、前記高輝度閾値と前記低輝度閾値の値を所定量下げ、
前記明度センサが検出した明度が所定値よりも暗い場合に、前記高輝度閾値と前記低輝度閾値の値を所定量上げることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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