JP2000305012A - 投影光学系 - Google Patents
投影光学系Info
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- JP2000305012A JP2000305012A JP11112361A JP11236199A JP2000305012A JP 2000305012 A JP2000305012 A JP 2000305012A JP 11112361 A JP11112361 A JP 11112361A JP 11236199 A JP11236199 A JP 11236199A JP 2000305012 A JP2000305012 A JP 2000305012A
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- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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Abstract
投影できるように収差が十分補正された低コストの投影
光学系を提供する。 【解決手段】 拡大側から順に、負の第1群(Gr1),正
の第2群(Gr2),正の第3群(Gr3),プリズム(PR)から成
る。第1群(Gr1)が負レンズのみをレンズとして有する
とともに非球面(r4*)を有する。第2群(Gr2)が正レンズ
から成り、第3群(Gr3)のほぼ前側焦点位置に開口絞り
(SP)を有する。異常部分分散性,アッベ数が規定された
レンズ材料から成る正レンズを、第3群(Gr3)が少なく
とも1枚有する。
Description
ものであり、例えば、液晶素子やデジタル・マイクロミ
ラー・デバイス(以下「DMD」と称する。)等の表示素
子の画像をスクリーンに投影する投影光学系に関するも
のである。
伴い、ビジネス分野等でのプレゼンテーション機器とし
て、液晶素子やDMD等の表示素子の画像をスクリーン
に投影するプロジェクターが広く利用されるようになっ
てきている。また、家庭用(ホームシアター用やデジタ
ルテレビ用等)の投影機器としても、プロジェクターの
需要が見込まれている。それらの要求に対して、10万
〜30万画素程度の単板式や3板式の液晶プロジェクタ
ーやDMDプロジェクターが提供されてきた。
影光学系が、特開平9−26542号公報,特開平9−
96759号公報,特開平10−142503号公報,
特開平10−170824号公報で提案されている。こ
れらは半画角が40°程度の投影光学系であり、従来の
表示素子の画像を投影するには適当な性能を有してい
る。しかし、収差(特に倍率色収差)が十分に抑えられて
いないため、より高画素の表示素子を投影することは困
難である。より高性能な投影光学系としては、特開平7
−270680号公報で提案されているレトロフォーカ
ス型レンズが知られている。この投影光学系は、後方レ
ンズ群中の正レンズに異常分散ガラスを使用すること
で、倍率色収差を抑える構成になっている。しかし、半
画角が20〜28°程度、Fナンバーが4.5である
等、充分な光学仕様が達成されているとはいえない。
画質なプロジェクターが要求されるようになってきてい
る。例えば、プレゼンテーション用としては、800×600
ドット(SVGA)の解像力から1024×768ドット(XG
A)以上の解像力が必要とされるようになってきてい
る。また、家庭用においても、ハイビジョン等の高品位
テレビ放送の普及に伴い、従来の水平解像度400TV
本以上の解像力が必要になってきている。このような高
画質化の要求を満たすために、液晶素子やDMD等の表
示素子の高画素化が急速に進んでいる。それに加えて、
プロジェクター自体を小型化するために、液晶素子やD
MD等の表示素子の小型化も進んでいる。
を投影するためには、従来よりも高性能な投影光学系が
必要となる。ところが、先に述べたように、従来の投影
光学系の構成では、必要とされる光学性能(特に倍率色
収差)を充分に満足することが不可能であった。また、
特に家庭用においては十分な低コスト化を達成する必要
があるが、従来の投影光学系の構成では高性能化ととも
にコストの増大が避けられなかった。
ものであって、小型化・高画素化の進んだ表示素子の画
像を投影することができるように、収差が十分補正され
た低コストの投影光学系を提供することを目的とする。
に、第1の発明の投影光学系は、拡大側から順に、負の
パワーを有する第1群と、正のパワーを有する第2群
と、正のパワーを有する第3群とを備え、前記第1群が
負レンズのみをレンズとして有するとともに非球面を少
なくとも1面有し、前記第2群が正レンズを少なくとも
1枚有するとともに前記第3群のほぼ前側焦点位置に開
口絞りを有し、前記第3群が以下の条件式を満足するレ
ンズ材料から成る正レンズを少なくとも1枚有すること
を特徴とする。 0.015<Θ−(0.644−0.00168・νd)<0.06 65<νd<100 ただし、 Θ=(ng−nF)/(nF−nC) νd=(nd−1)/(nF−nC) ng:g線(波長:435.84nm)に対する屈折率、 nF:F線(波長:486.13nm)に対する屈折率、 nd:d線(波長:587.56nm)に対する屈折率、 nC:C線(波長:656.28nm)に対する屈折率、 である。
明の構成において、さらに以下の条件式を満足すること
を特徴とする。 2.5<f2/f0<5 2.5<f12/f0<13 ただし、 f0:投影光学系の全系の焦点距離、 f2:第2群の焦点距離、 f12:第1群と第2群の合成焦点距離、 である。
第2の発明の構成において、前記第2群が、非球面を少
なくとも1面有する正レンズ1枚のみをレンズとして有
することを特徴とする。
第2の発明の構成において、前記第2群が、拡大側から
順に負レンズと正レンズの2枚のみをレンズとして有す
ることを特徴とする。
に、負のパワーを有する第1群と、正のパワーを有する
第2群と、正のパワーを有する第3群とを備え、前記第
1群が負レンズのみをレンズとして有するとともに非球
面を少なくとも1面有し、前記第2群が正レンズを少な
くとも1枚有するとともに前記第3群のほぼ前側焦点位
置に開口絞りを有し、以下の条件式を満足することを特
徴とする。 2.5<f2/f0<5 2.5<f12/f0<13 ただし、 f0:投影光学系の全系の焦点距離、 f2:第2群の焦点距離、 f12:第1群と第2群の合成焦点距離、 である。
系を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明す
る実施の形態は、背面投射型の投影装置(例えばリアタ
イプ液晶プロジェクター)に好適な単焦点の投影光学系
であるが、撮像装置(例えばビデオカメラ)用の撮像光学
系としても好適に使用可能であることは言うまでもな
い。
態にそれぞれ対応するレンズ構成図である。各レンズ構
成図中、ri(i=1,2,3,...)が付された面は拡大側(すなわ
ち、スクリーンが配置される投影側)から数えてi番目の
面であり、riに*印が付された面は非球面である。いず
れの実施の形態も、拡大側から順に、負のパワーを有す
る第1群(Gr1)と、正のパワーを有する第2群(Gr2)と、
正のパワーを有する第3群(Gr3)と、を備えた単焦点の
投影光学系である。そして、第1群(Gr1)が負レンズの
みをレンズとして有するとともに非球面を少なくとも1
面有しており、第2群(Gr2)が正レンズを少なくとも1
枚有するとともに第3群(Gr3)のほぼ前側焦点位置に開
口絞り(SP)を有している。また、第3群(Gr3)の縮小側
(すなわち表示素子側)には、プリズム(PR)が配置されて
いる。このプリズム(PR)は、例えば、DMDを用いた単
板式投影装置におけるTIR(Total Internal Reflecti
on)プリズムに相当し、液晶素子を用いた3板式投影装
置におけるクロスダイクロプリズムに相当する。
(Gr1)は、縮小側に凹の2枚の負メニスカスレンズ(G1,G
2)から成っており、縮小側の負メニスカスレンズ(G2)の
縮小側面(r4)は非球面で構成されている。第1〜第3の
実施の形態における第2群(Gr2)は、拡大側から順に、
拡大側に非球面(r5)を有する1枚の正レンズ(G3)と、開
口絞り(SP)と、から成っている。第4,第10の実施の
形態における第2群(Gr2)は、拡大側から順に、負レン
ズ(G3)と、正レンズ(G4)と、開口絞り(SP)と、から成っ
ている。また、第5〜第9の実施の形態における第2群
(Gr2)は、拡大側から順に、負レンズ(G3)と、開口絞り
(SP)と、正レンズ(G4)と、から成っている。なお、第5
の実施の形態において、正レンズ(G4)の拡大側面(r8)は
非球面で構成されている。
(Gr3)は、拡大側から順に以下のように構成されてい
る。第1の実施の形態における第3群(Gr3)は、両凹の
負レンズ(G4)及び両凸の正レンズ(G5)から成る接合レン
ズと、縮小側に凹の負メニスカスレンズ(G6)と、2枚の
両凸の正レンズ(G7,G8)と、で構成されている。第2の
実施の形態における第3群(Gr3)は、両凹の負レンズ(G
4)及び両凸の正レンズ(G5)から成る接合レンズと、両凹
の負レンズ(G6)と、両凸の正レンズ(G7)と、縮小側に凹
の負メニスカスレンズ(G8)と、2枚の両凸の正レンズ(G
9,G10)と、で構成されている。第3の実施の形態におけ
る第3群(Gr3)は、両凹の負レンズ(G4)と、両凸の正レ
ンズ(G5)と、両凹の負レンズ(G6)と、両凸の正レンズ(G
7)と、縮小側に凹の負メニスカスレンズ(G8)と、2枚の
両凸の正レンズ(G9,G10)と、で構成されている。
r3)は、両凹の負レンズ(G5)及び両凸の正レンズ(G6)か
ら成る接合レンズと、縮小側に凹の負メニスカスレンズ
(G7)と、2枚の両凸の正レンズ(G8,G9)と、で構成され
ている。第6,第9の実施の形態における第3群(Gr3)
は、縮小側に凹の負メニスカスレンズ(G5)及び両凸の正
レンズ(G6)から成る接合レンズと、両凹の負レンズ(G7)
と、両凸の正レンズ(G8)と、縮小側に凹の負メニスカス
レンズ(G9)と、2枚の両凸の正レンズ(G10,G11)と、で
構成されている。第7,第8の実施の形態における第3
群(Gr3)は、縮小側に凹の負メニスカスレンズ(G5)と、
両凸の正レンズ(G6)と、両凹の負レンズ(G7)と、両凸の
正レンズ(G8)と、縮小側に凹の負メニスカスレンズ(G9)
と、2枚の両凸の正レンズ(G10,G11)と、で構成されて
いる。第10の実施の形態における第3群(Gr3)は、縮
小側に凸の正メニスカスレンズ(G5)と、両凹の負レンズ
(G6)と、両凸の正レンズ(G7)と、両凹の負レンズ(G8)
と、2枚の両凸の正レンズ(G9,G10)と、で構成されてい
る。
に負・正・正の3群を備えた投影光学系においては、第
1群(Gr1)が負レンズのみをレンズとして有するととも
に非球面を少なくとも1面有し、第2群(Gr2)が正レン
ズを少なくとも1枚有するとともに第3群(Gr3)のほぼ
前側焦点位置に開口絞り(SP)を有し、さらに第3群(Gr
3)が以下の条件式(1)及び(2)を満足するレンズ材料から
成る正レンズを少なくとも1枚有することが望ましい。 0.015<Θ−(0.644−0.00168・νd)<0.06 …(1) 65<νd<100 …(2) ただし、 Θ=(ng−nF)/(nF−nC) νd=(nd−1)/(nF−nC) ng:g線(波長:435.84nm)に対する屈折率、 nF:F線(波長:486.13nm)に対する屈折率、 nd:d線(波長:587.56nm)に対する屈折率、 nC:C線(波長:656.28nm)に対する屈折率、 である。
とF線に対する異常部分分散性を、ノーマルガラスを結
んで得られる標準線からの偏差(つまり部分分散の規準
線からの偏差)として定量的に規定している。具体的に
は、条件式(1)のΘがg線とF線の使用レンズ材料の部
分分散比を表しており、条件式(1)の括弧内が同じνd
(アッベ数)のノーマルガラス(規準ガラス)の場合の計算
によって得られる部分分散比を表している。つまり、条
件式(1)を満足するレンズ材料とは、一般的に異常分散
ガラスと呼ばれるものであり、標準線(規準線)からの偏
差が0.015より大きい場合とは、ノーマルガラスに比べ
て相対的にg線の屈折率が大きいことを表している。
ズ配置を模式的に示す。図21中、破線が軸外の主光線
を表している。従来の投影光学系において、g線とC線
の倍率色収差を表示素子面(D)上で同一位置になるよう
に補正した場合、その位置はd線に対して光軸(AX)の外
側に大きくずれることになる。表示素子面(D)上の太矢
印(AR2)は、そのg線の倍率色収差を方向と共に表して
いる。
理によって補正される。各実施の形態のように、開口絞
り(SP)より表示素子側に位置する、正のパワーを有する
第3群(Gr3)の正レンズに異常分散ガラスを用いた場
合、第3群(Gr3)において図21中の小矢印(AR1)で示し
た方向にg線を曲げる効果が強くなる。この効果は、異
常分散ガラスのg線の屈折率がノーマルガラスに対して
相対的に高いことによって発生する。このため、条件式
(1)を満たすことによりg線とC線の倍率色収差を補正
した場合には、光軸(AX)の外側にずれるg線の倍率色収
差を、従来の投影光学系よりもはるかに小さくすること
が可能となる。
合、第3群(Gr3)に使用するレンズ材料の異常分散性が
小さくなり、倍率色収差を充分に小さくすることが不可
能になる。反対に、条件式(1)の上限を超えた場合、異
常分散性は充分であるが、そのようなレンズ材料は一般
には存在せず、仮にあったとしても大幅なコストアップ
は避けられなくなる。また、条件式(2)の下限を超えた
場合、第3群(Gr3)内の色消しが不十分になり、軸上色
収差が大きくなってしまう。反対に、条件式(2)の上限
を超えた場合、第3群(Gr3)の色消しは充分であるが、
そのようなレンズ材料は一般には存在しない。
ている非球面(r4)は、光軸(AX)から離れるに従って面の
パワーがゆるくなるような面形状に構成されている。そ
の非球面により、少ないレンズ枚数で歪曲収差等を良好
に補正することができる。特にリアプロジェクションに
適した広角寄りのレンズ構成においては、その効果は顕
著である。また、第1群(Gr1)に非球面を用いれば、リ
アプロジェクションにおいて目立ち易い形状の歪曲を、
自由にコントロールして容易に補正できるというメリッ
トもある。
開口絞り(SP)は、第3群(Gr3)のほぼ前側焦点位置に配
置されている。この配置により、縮小側{すなわち表示
素子面(D)側}のテレセントリック性を良好に保ちつつ、
第2群(Gr2)のレンズ径を小さくすることができる。縮
小側にテレセントリックな構成にすると、表示素子面
(D)側に配置されているプリズム(PR)を通過する光線
が、表示素子面(D)上での高さによらず常に一定角度で
ダイクロイック面等に入射することになる。これによ
り、スクリーン面上において投影像に色ムラが生じるの
を防止することができる。
に負・正・正の3群を備え、第1群(Gr1)が負レンズの
みをレンズとして有するとともに非球面を少なくとも1
面有し、第2群(Gr2)が正レンズを少なくとも1枚有す
るとともに第3群(Gr3)のほぼ前側焦点位置に開口絞り
(SP)を有する投影光学系においては、さらに以下の条件
式(3),(4)の少なくとも一方を満足することが望まし
く、その両方を満足することが特に望ましい。 2.5<f2/f0<5 …(3) 2.5<f12/f0<13 …(4) ただし、 f0:投影光学系の全系の焦点距離、 f2:第2群(Gr2)の焦点距離、 f12:第1群(Gr1)と第2群(Gr2)の合成焦点距離、 である。
群(Gr2)の焦点距離の適正な範囲を示している。具体的
には、第2群(Gr2)の焦点距離が、全系の焦点距離の
2.5倍から5倍の範囲に含まれるように構成されてい
ることを示している。条件式(3)の下限を超えた場合、
第2群(Gr2)の焦点距離が適正範囲より小さくなり、第
2群(Gr2)で発生する収差(特に球面収差)が大きくな
る。つまり、条件式(3)の下限を超えると、少ないレン
ズ枚数で構成された第2群(Gr2)では、Fナンバーを明
るくすることができなくなる。言い換えると、必要とさ
れるFナンバーを達成するには、第2群(Gr2)のレンズ
枚数が多くなり、コストアップが避けられなくなる。逆
に、条件式(3)の上限を超えた場合、第2群(Gr2)の焦点
距離が適正範囲より大きくなり、そのままでは投影光学
系の全長・バックフォーカスが長くなる。この場合、投
影光学系のコンパクト化が達成されず、コストアップも
避けられない。また条件式(3)の上限を超えた状態で
は、ペッツバール和がプラスに変移することで、像面湾
曲の補正が非常に困難となる。
の合成焦点距離の適正な範囲を示している。具体的に
は、第1群(Gr1)と第2群(Gr2)の合成焦点距離が、全系
の焦点距離の2.5倍から13倍の範囲に含まれるよう
に構成されていることを示している。条件式(4)の下限
を超えた場合、第1群(Gr1)と第2群(Gr2)の合成焦点距
離が適正範囲より小さくなり、第1群(Gr1)・第2群(Gr
2)で発生する収差(この場合は特に歪曲や非点隔差)が大
きくなる。逆に、条件式(4)の上限を超えた場合、第1
群(Gr1)と第2群(Gr2)の合成焦点距離が適正範囲より大
きくなり、投影光学系のコンパクト化が達成されなくな
る。特に第1群(Gr1)のレンズ径が大きくなるとともに
バックフォーカスが長くなり、またそれに伴い、第3群
(Gr3)に使用する異常分散ガラスから成るレンズの径が
大きくなるため、コストアップが避けられなくなる。
(Gr2)が、非球面を少なくとも1面有する正レンズ(G3)
1枚のみをレンズとして有することが望ましい。第2群
(Gr2)の正レンズ(G3)に設けられている非球面(r5)は、
光軸(AX)から離れるに従って面のパワーがゆるくなるよ
うな面形状に構成されている。その非球面により、レン
ズ枚数が1枚でも球面収差を良好に補正することができ
る。また、第2群(Gr2)を1枚の正レンズ(G3)で構成す
ることにより、低コスト化を達成することができる。
群(Gr2)が、拡大側から順に負レンズ(G3)と正レンズ(G
4)の2枚のみをレンズとして有することが望ましい。第
2群(Gr2)を負・正の2枚のレンズで構成することによ
り、球面収差を良好に補正できるだけでなく、各波長で
の球面収差の差も良好に補正することが可能となる。
る各群は、入射光線を屈折により偏向させる屈折型レン
ズ(つまり、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏
向が行われるタイプのレンズ)のみで構成されている
が、これに限らない。例えば、回折により入射光線を偏
向させる回折型レンズ,回折作用と屈折作用との組み合
わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型
レンズ,入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させ
る屈折率分布型レンズ等で、各群を構成してもよい。
を、コンストラクションデータ,収差図等を挙げて、更
に具体的に説明する。なお、以下に挙げる実施例1〜1
0は、前述した第1〜第10の実施の形態にそれぞれ対
応しており、第1〜第10の実施の形態を表すレンズ構
成図(図1〜図10)は、対応する実施例1〜10のレン
ズ構成をそれぞれ示している。
いて、ri(i=1,2,3,...)は拡大側(投影側)から数えてi番
目の面の曲率半径、di(i=1,2,3,...)は拡大側から数え
てi番目の軸上面間隔を示しており、Ni(i=1,2,3,...),
νi(i=1,2,3,...)は拡大側から数えてi番目の光学要素
のd線に対する屈折率(nd),アッベ数(νd)を示してい
る。全系の焦点距離f0,第2群(Gr2)の焦点距離f2,第
1群(Gr1)と第2群(Gr2)の合成焦点距離f12及びFナン
バーFNOを併せて示す。
で構成された面であることを示し、非球面の面形状を表
わす以下の式(AS)で定義されるものとする。各非球面の
非球面データを他のデータと併せて示し、条件式対応値
等を表1に示す。 X(H)=(C・H2)/{1+√(1-ε・C2・H2)}+(A4・H4+A6・H6+A8・
H8) …(AS) ただし、式(AS)中、 X(H):高さHの位置での光軸方向の変位量(面頂点基
準)、 H :光軸に対して垂直な方向の高さ、 C :近軸曲率、 ε :2次曲面パラメータ、 Ai :i次の非球面係数、 である。
{プリズム(PR)を含めた光学系}にそれぞれ対応する収差
図であり、縮小側での無限遠物体に対する諸収差(左か
ら順に、球面収差等,非点収差,歪曲収差である。Y':
最大像高)を示している。球面収差図中、実線(d)はd
線に対する球面収差、一点鎖線(g)はg線に対する球面
収差、二点鎖線(c)はc線に対する球面収差、破線(S
C)は正弦条件を表している。非点収差図中、破線(D
M)はメリディオナル面でのd線に対する非点収差を表
しており、実線(DS)はサジタル面でのd線に対する非
点収差を表わしている。また、歪曲収差図中の実線はd
線に対する歪曲収差を表している。なお、各実施例を投
影光学系として投影装置(例えば液晶プロジェクター)に
用いる場合には、本来はスクリーン面が像面であり表示
素子面(D,例えば液晶パネル面)が物体面であるが、上記
各実施例では光学設計上それぞれ縮小系(例えば撮像光
学系)とし、スクリーン面を物体面とみなして表示素子
面(D)で光学性能を評価している。
ν7= 83.58 …G7 r15= -41.327 d15= 0.300 r16= 242.124 d16= 2.800 N8= 1.68150 ν8= 36.64 …G8 r17= 32.204 d17= 4.900 r18= 84.571 d18= 5.500 N9= 1.49310 ν9= 83.58 …G9 r19= -75.196 d19= 0.300 r20= 40.282 d20= 7.000 N10=1.49310 ν10=83.58 …G10 r21=-156.717 d21=11.300 〈プリズム(PR)〉 r22= ∞ d22=32.000 N11=1.51680 ν11=64.20 r23= ∞
ν7= 36.64 …G7 r14= 30.380 d14= 4.300 r15= 106.267 d15= 6.400 N8= 1.49310 ν8= 83.58 …G8 r16= -40.270 d16= 0.300 r17= 32.827 d17= 9.500 N9= 1.49310 ν9= 83.58 …G9 r18= -72.527 d18= 9.000 〈プリズム(PR)〉 r19= ∞ d19=27.000 N10=1.51680 ν10=64.20 r20= ∞
分な収差補正と低コスト化を達成することができる。そ
して、この投影光学系を用いれば、小型化・高画素化の
進んだ表示素子の画像を高画質で投影することができ
る。
図。
成図。
の補正原理を説明するための模式図。
Claims (5)
- 【請求項1】 拡大側から順に、負のパワーを有する第
1群と、正のパワーを有する第2群と、正のパワーを有
する第3群とを備え、前記第1群が負レンズのみをレン
ズとして有するとともに非球面を少なくとも1面有し、
前記第2群が正レンズを少なくとも1枚有するとともに
前記第3群のほぼ前側焦点位置に開口絞りを有し、前記
第3群が以下の条件式を満足するレンズ材料から成る正
レンズを少なくとも1枚有することを特徴とする投影光
学系; 0.015<Θ−(0.644−0.00168・νd)<0.06 65<νd<100 ただし、 Θ=(ng−nF)/(nF−nC) νd=(nd−1)/(nF−nC) ng:g線(波長:435.84nm)に対する屈折率、 nF:F線(波長:486.13nm)に対する屈折率、 nd:d線(波長:587.56nm)に対する屈折率、 nC:C線(波長:656.28nm)に対する屈折率、 である。 - 【請求項2】 さらに以下の条件式を満足することを特
徴とする請求項1記載の投影光学系; 2.5<f2/f0<5 2.5<f12/f0<13 ただし、 f0:投影光学系の全系の焦点距離、 f2:第2群の焦点距離、 f12:第1群と第2群の合成焦点距離、 である。 - 【請求項3】 前記第2群が、非球面を少なくとも1面
有する正レンズ1枚のみをレンズとして有することを特
徴とする請求項1又は請求項2記載の投影光学系。 - 【請求項4】 前記第2群が、拡大側から順に負レンズ
と正レンズの2枚のみをレンズとして有することを特徴
とする請求項1又は請求項2記載の投影光学系。 - 【請求項5】 拡大側から順に、負のパワーを有する第
1群と、正のパワーを有する第2群と、正のパワーを有
する第3群とを備え、前記第1群が負レンズのみをレン
ズとして有するとともに非球面を少なくとも1面有し、
前記第2群が正レンズを少なくとも1枚有するとともに
前記第3群のほぼ前側焦点位置に開口絞りを有し、以下
の条件式を満足することを特徴とする投影光学系; 2.5<f2/f0<5 2.5<f12/f0<13 ただし、 f0:投影光学系の全系の焦点距離、 f2:第2群の焦点距離、 f12:第1群と第2群の合成焦点距離、 である。
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