JP2000304635A - 歯付ベルト荷重測定用プーリ - Google Patents

歯付ベルト荷重測定用プーリ

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JP2000304635A
JP2000304635A JP11114289A JP11428999A JP2000304635A JP 2000304635 A JP2000304635 A JP 2000304635A JP 11114289 A JP11114289 A JP 11114289A JP 11428999 A JP11428999 A JP 11428999A JP 2000304635 A JP2000304635 A JP 2000304635A
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pulley
measuring
piece
strain
load
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JP11114289A
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English (en)
Inventor
Kanekazu Tanaka
謙和 田中
Kazuya Moriyama
和也 森山
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルト歯の頂部に加わる径方向の荷重を測定
することができる歯付ベルト荷重測定用プーリを提供す
る。 【解決手段】 外周に歯部1と歯溝2を交互に複数設け
て形成される歯付ベルト懸架用のプーリ3であって、一
端が歯溝2の溝底で開口する測定用穴4をL字形に屈曲
させてプーリ3に形成し、荷重受け片5と歪み測定片6
とでL字形に屈曲して形成した測定用バー7を測定用穴
4内に配置して、荷重受け片5の先端を測定用穴4の溝
底2の開口に臨ませると共に歪み測定片6の先端をプー
リ3に一体に固定し、歪み測定片6の歪みを検出する歪
みゲージ8を歪み測定片6に設ける。歯付ベルトのベル
ト歯が歯部1と噛み合って歯溝2にはまりこむ際に、ベ
ルト歯の頂部が歯溝2の底部に面する測定用バー7の荷
重受け片5の先端に圧接されると、歪み測定片5が撓み
変形する。この撓みによって生じた歪みを歪みゲージ8
によって検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行駆動時の歯付
ベルトに付加される荷重を測定するために用いる歯付ベ
ルト荷重測定用プーリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイミングンベルトなど歯付ベルトは多
数のベルト歯を設けて形成されるものであり、プーリの
歯部にベルト歯を噛み合わせて走行駆動されるようにな
っている。このような歯付ベルトにあって、ベルト歯の
高さが不適切な場合、ベルト歯やベルト歯間の底部に加
わる径方向の荷重が大きくなり、その結果、摩擦力が増
大して、ベルト歯やベルト歯間の底部の摩耗が促進さ
れ、歯付ベルトの早期破断が起こるおそれがある。
【0003】このような問題を回避するためにはベルト
歯の高さを適切に設定する必要があり、ベルト歯の高さ
を適切に設定するためには、ベルト歯の頂部やベルト歯
間の底部に加わる径方向の荷重を知ることが重要であ
る。
【0004】ここで、特開平5−180714号公報
や、特開平10−93868号公報において、歪みゲー
ジを用いてベルト荷重を測定することができるようにし
たベルト荷重測定用プーリが提供されている。しかしこ
れらのベルト荷重測定用プーリでは、ベルトに掛かる全
体的な荷重やベルト張力を測定することができるが、歯
付ベルトのベルト歯の頂部やベルト歯間の底部に加わる
径方向の荷重を測定することはできないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、ベルト歯の頂部に加わる径方
向の荷重を測定することができる歯付ベルト荷重測定用
プーリを提供することを目的とし、またベルト歯間の底
部に加わる径方向の荷重を測定することができる歯付ベ
ルト荷重測定用プーリを提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
歯付ベルト荷重測定用プーリは、外周に歯部1と歯溝2
を交互に複数設けて形成される歯付ベルト懸架用のプー
リ3であって、一端が歯溝2の溝底で開口する測定用穴
4をL字形に屈曲させてプーリ3に形成し、荷重受け片
5と歪み測定片6とでL字形に屈曲して形成した測定用
バー7を測定用穴4内に配置して、荷重受け片5の先端
を測定用穴4の溝底2の開口に臨ませると共に歪み測定
片6の先端をプーリ3に一体に固定し、歪み測定片6の
歪みを検出する歪みゲージ8を歪み測定片6に設けて成
ることを特徴とするものである。
【0007】本発明の請求項2に係る歯付ベルト荷重測
定用プーリは、外周に歯部1と歯溝2を交互に複数設け
て形成される歯付ベルト懸架用のプーリ3であって、一
端が歯部1を設けるべき箇所において開口する測定用穴
4をL字形に屈曲させてプーリ3に形成し、荷重受け片
5と歪み測定片6とでL字形に屈曲して形成した測定用
バー7を測定用穴4内に配置して、荷重受け片5の先端
を測定用穴4の開口から歯部1と同じ高さで突出させる
と共に歪み測定片6の先端をプーリ3に一体に固定し、
歪み測定片6の歪みを検出する歪みゲージ8を歪み測定
片6に設けて成ることを特徴とするものである。
【0008】また請求項3の発明は、上記の測定用バー
7において、歪み測定片6の長さを荷重受け片5よりも
長い寸法に形成して成ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】図1及び図2は請求項1の発明の実施の形
態の一例を示すものであり、プーリ3は外周に歯部1と
歯溝2を交互に等間隔で設けて図1(a)のように形成
してある。プーリ3の片面の中央部には固定用筒15が
図1(b)のように一体に突設してあり、この固定用筒
15内を通してプーリ3の両面に開口する固定用孔16
が形成してある。この固定用孔16の内周の一箇所には
キー溝17が凹設してある。
【0011】またプーリ3の外周部の一箇所には測定用
穴4が設けてある。この測定用穴4はプーリ3の両面で
開口するスリットとして形成してあり、図2(a)に示
すように、縦穴部4aと横穴部4bとで直角に屈曲する
L字形に形成してある。縦穴部4aの横穴部4bと反対
側の端部は隣り合う歯部1の間の歯溝2の底部に開口さ
せてあり、横穴部4bの縦穴部4aと反対側の端部はプ
ーリ3に形成した空洞部18内に開口させてある。縦穴
部4aはプーリ3の径方向で形成されるものである。ま
た空洞部18はプーリ3の両面に開口させて設けてあ
り、横穴部4bの開口幅よりも広い幅で開口するように
形成してある。
【0012】測定用バー7は荷重受け片5と歪み測定片
6とで直角に屈曲するL字形に形成してあって、荷重受
け片5が縦穴部4a内に、歪み測定片6が横穴部4b内
に位置するように、測定用バー7は測定用穴4内に配置
してあり、荷重受け片5の先端を歯溝2の底部において
縦穴部4aの開口に臨ませると共に、歪み測定片6の先
端は空洞部18内を通してプーリ3と一体に固定してあ
る。測定用バー7の荷重受け片5や歪み測定片6の幅
は、測定用穴4の縦穴部4aや横穴部4bの開口幅より
小さく形成してあり、荷重受け片5や歪み測定片6と縦
穴部4aや横穴部4bの内面との間には隙間が形成され
るようにしてある。測定用バー7はプーリ3と別体に形
成してもよいが、図の実施の形態ではプーリ3と一体に
形成してある。測定用バー7をプーリ3と一体に形成す
る場合には、プーリ3をスリット加工して測定用穴4を
形成する際に、測定用穴4の内側に同時に測定用バー7
を形成することができるものである。
【0013】ここで、プーリ3の歯溝2の底部の両側に
は歯部1の歯元によって歯元丸み19が形成されている
が、図2(b)に示すように測定用バー7の荷重受け片
5の両側面の延長線がそれぞれこの歯元丸み19を形成
する円ロの中心を通るように、荷重受け片5を形成する
ようにしてあり、荷重受け片5の先端面は平坦面に形成
してある。また測定用穴4の縦穴部4aの両側の各内面
と荷重受け片5の両側の各側面との間の隙間20の寸法
aは、0.2〜0.4mmに設定するのが好ましい。荷
重受け片5の先端面を縦穴部4aの開口に臨ませること
によって、荷重受け片5の先端面で歯溝2の底部の形状
を現出させるようにしているのであるが、aが0.4m
mを超えて大きくなると、歯溝2の底部の形状を現出さ
せることができなくなって、歯付ベルトのベルト歯との
噛み合いが実際の歯溝2との噛み合いと異なることにな
るため、正確に荷重測定をすることができなくなるおそ
れがある。逆にaが0.2mm未満であると、加工が困
難になると共に、荷重受け片5が縦穴部4aの内面に接
触して正確に荷重測定をすることができなくなるおそれ
がある。
【0014】また測定用バー7の歪み測定片6の厚みd
は、歪み測定片6の長さcの1/4〜1/10の範囲が
好ましい。dがcの1/4を超える寸法であると、歪み
測定片6の厚みdが厚くなり過ぎて剛性が大きくなり、
歪み測定片6の歪みを正確に検出することが困難にな
る。逆にdがcの1/10未満であると、荷重に対する
変位が大きくなり過ぎ、荷重受け片5が縦穴部4aの内
面に接触して正確に荷重測定をすることができなくなる
おそれがある。
【0015】さらに、測定用バー7の荷重受け片5の長
さbと歪み測定片6の長さcとはc>bになるように設
定して、歪み測定片6の長さを荷重受け片5よりも長い
寸法に形成するのが好ましい。荷重受け片5の長さが歪
み測定片6よりも長いと、荷重に対して歪み測定片6が
変位する際に、荷重受け片5が縦穴部4aの内面に接触
し易くなり、正確に荷重測定をすることができなくなる
おそれがある。
【0016】そして、測定用バー7の歪み測定片6の先
端部(プーリ3への固定の基部)の表面には歪みゲージ
8が密着して貼り付けてある。歪みゲージ8は歪みに伴
う電気抵抗値の変化を検出することによって、歪みを電
気信号に変換して出力するようにしたゲージであり、図
2(c)のように歪み測定片6の両側部の両面に4枚取
り付けてホイーストンブリッジを形成するようにしてあ
る。
【0017】上記のように形成される歯付ベルト荷重測
定用プーリは、図3に示すように、シャフト22の先端
にプーリ3の固定用穴16を被挿し、固定用筒15に連
結具23をはめ込むと共に連結具23からボルト24を
シャフト22にねじ込むことによって、シャフト22に
取り付けて使用されるものである。歯付ベルト荷重測定
用プーリは駆動側のシャフト22に取り付けるようにし
ても、従動側のシャフト22に取り付けるようにして
も、駆動側と従動側の両方のシャフト22に取り付ける
ようにしてもいずれでもよい。
【0018】また歯付ベルト荷重測定用プーリに設けた
歪みゲージ8はスリップリング26を介して動歪み計2
7に接続するようにしてある。スリップリング26は互
いに回転自在な固定側リング26aと可動側リング26
bから形成してあって、可動側リング26aに設けた電
気端子と固定側リング26bに設けた電気端子はブラシ
によって常に電気的に接続されるようにしてあり、歪み
ゲージ8を可動側リング26aの電気端子に動歪み計2
7を固定側リング26bの電気端子にそれぞれ接続する
ことによって、歯付ベルト荷重測定用プーリを回転させ
ても歪みゲージ8からの電気信号がスリップリング26
を介して動歪み計27に入力されるようにしてある。
【0019】そしてベルト荷重測定用プーリのプーリ3
に歯付ベルトを掛けてプーリ3を回転駆動すると、歯付
ベルトはそのベルト歯がプーリ3の歯部1と噛み合いな
がら走行駆動される。このように歯付ベルトのベルト歯
が歯部1と噛み合ってベルト歯が歯溝2にはまりこむ際
に、ベルト歯の頂部が歯溝2の底部に面する測定用バー
7の荷重受け片5の先端に圧接されると、荷重受け片5
はプーリ3の中心方向へ押圧され、この押圧に伴って歪
み測定片6が撓み変形する。この歪み測定片6の撓みに
よって生じた歪みは歪みゲージ8によって検出され、電
気信号に変換して動歪み計27に出力される。歪みゲー
ジ8はその歪みの大きさに比例して電気抵抗値が変化す
るので、歪みゲージ8の歪みの大きさに比例して動歪み
計27に出力される電圧が大きくなるようにしてあり、
動歪み計27で検出された電圧は増幅されてFFTアナ
ライザー28で演算処理されるようになっている。
【0020】ここで、歯付ベルトのベルト歯の高さが不
適当であって高いと、プーリ3の歯部1に歯付ベルトが
噛み合う際にベルト歯の頂部に掛かる荷重が大きくなる
が、このベルト歯の頂部に掛かる荷重に応じて荷重受け
片5が押圧され、荷重受け片5が受ける押圧力に比例し
て歪み測定片6が撓み変形する。従って、歪み測定片6
の撓みによって生じた歪みを歪みゲージ8で検出するこ
とによって、ベルト歯の頂部に負荷される荷重を導き出
すことができるものである。
【0021】図4及び図5は請求項2の発明の実施の形
態の一例を示すものであり、プーリ3は外周に歯部1と
歯溝2を交互の等間隔で設けて形成してあるが、図4
(a)のように一箇所の歯部1は欠落してある。固定用
筒15や固定用孔16等の構成は前記の図1、図2のも
のと同じである。
【0022】またプーリ3の外周部の一箇所には測定用
穴4が設けてある。この測定用穴4プーリ3の両面で開
口するスリットとして形成してあり、図2(a)に示す
ように、縦穴部4aと横穴部4bとで直角に屈曲するL
字形に形成してある。プーリ3の外周の歯部1は一箇所
が欠落させてあり、この歯部1が欠落して本来歯部1が
存在すべき位置において、隣り合う歯溝2間に、縦穴部
4aの横穴部4bと反対側の端部が開口させてある。こ
の縦穴部4aはプーリ3の径方向で形成されるものであ
る。また横穴部4bの縦穴部4aと反対側の端部はプー
リ3に形成した空洞部18内に開口させてある。空洞部
18はプーリ3の両面に開口させて設けてあり、横穴部
4bの開口幅よりも広い幅で開口するように形成してあ
る。
【0023】測定用バー7は荷重受け片5と歪み測定片
6とで直角に屈曲するL字形に形成してあり、荷重受け
片5が縦穴部4a内に、歪み測定片6が横穴部4b内に
位置するように、測定用バー7は測定用穴4内に配置し
てあり、荷重受け片5の先端を縦穴部4aの開口から突
出させると共に、歪み測定片6の先端は空洞部18内を
通してプーリ3と一体に固定してある。測定用バー7の
荷重受け片5や歪み測定片6の幅は、測定用穴4の縦穴
部4aや横穴部4bの開口幅より小さく形成してあり、
荷重受け片5や歪み測定片6と縦穴部4aや横穴部4b
の内面との間には隙間が形成されるようにしてある。荷
重受け片5は歯部1の高さと同じ寸法で縦穴部4bから
突出させてあり、荷重受け片5の先端の両側には歯部1
の頂部両側のアールと同じ曲率のアール30が形成して
あって、荷重受け片5の先端部が歯部1と同じように歯
付ベルトのベルト歯と噛み合うようにしてある。測定用
バー7はプーリ3と別体に形成してもよいが、図の実施
の形態ではプーリ3と一体に形成してある。また、a,
b,c,dの各寸法は上記の図1、図2の場合と同様に
設定してある。
【0024】そして、測定用バー7の歪み測定片6の先
端部(プーリ3への固定の基部)の表面には歪みゲージ
8が密着して貼り付けてある。歪みゲージ8は図2
(c)の場合と同様に歪み測定片6の両側部の両面に4
枚取り付けてホイーストンブリッジを形成するようにし
てある。
【0025】上記のように形成される歯付ベルト荷重測
定用プーリは、図6に示すように、図3の場合と同様に
してシャフト22に取り付けて使用されるものである。
【0026】そしてベルト荷重測定用プーリのプーリ3
に歯付ベルトを掛けてプーリ3を回転駆動すると、歯付
ベルトはそのベルト歯がプーリ3の歯部1と噛み合いな
がら走行駆動される。このように歯付ベルトのベルト歯
が歯部1と噛み合う際に、歯付ベルトのベルト歯間の底
部が測定用バー7の荷重受け片5の先端に圧接される
と、荷重受け片5はプーリ3の中心方向へ押圧され、こ
の押圧に伴って歪み測定片6が撓み変形する。この歪み
測定片6の撓みによって生じた歪みは歪みゲージ8によ
って検出され、電気信号に変換して動歪み計27に出力
される。歪みゲージ8はその歪みの大きさに比例して電
気抵抗値が変化するので、歪みゲージ8の歪みの大きさ
に比例して動歪み計27に出力される電圧が大きくな
り、動歪み計27で検出された電圧は増幅されてFFT
アナライザー28で演算処理される。
【0027】ここで、歯付ベルトのベルト歯の高さが不
適当であって低いと、プーリ3の歯部1に歯付ベルトが
噛み合う際にベルト歯間の底部に掛かる荷重が大きくな
るが、このベルト歯間の底部に掛かる荷重に応じて荷重
受け片5が押圧され、荷重受け片5が受ける押圧力に比
例して歪み測定片6が撓み変形する。従って、歪み測定
片6の撓みによって生じた歪みを歪みゲージ8によって
検出することによって、ベルト歯間の底部に負荷される
荷重を導き出すことができるものである。
【0028】次に、ベルト荷重測定用プーリを用いた歯
付ベルトの荷重測定の実例を挙げる。
【0029】まず、歯付ベルトのベルト歯の頂部の荷重
を測定した。すなわち、歯数を22本に形成した図1,
2のベルト荷重測定用のプーリ3を図3のように組み付
け、これを駆動側にすると共に、歯数を44本に形成し
た従動プーリ32を用い、歯付ベルト33を図7に示す
ようにベルト荷重測定用のプーリ3と従動プーリ32の
間に懸架し、ベルト荷重測定用のプーリ3を1200r
pmで回転駆動した。歯付ベルト33としては、ベルト
サイズ「141ZBS15」で、歯高さが2.75m
m、2.85mm、2.90mmのものをそれぞれ用い
た。そして有効張力0kgf、トルク0.0kgm、張
り側張力60kgf、ゆるみ側張力60kgfの条件で
測定を行ない、また有効張力30kgf、トルク1.0
kgm、張り側張力75kgf、ゆるみ側張力45kg
fの条件で測定を行なった。前者の条件での測定結果を
図8(a)に、後者の条件での測定結果を図8(b)に
それぞれ示す。
【0030】また、歯付ベルトのベルト歯の底部の荷重
を測定した。すなわち、歯数を22本に形成した図4,
5のベルト荷重測定用のプーリ3を図6のように組み付
け、これを駆動側にすると共に、歯数を44本に形成し
た従動プーリ32を用い、歯付ベルト33を図7に示す
ようにベルト荷重測定用のプーリ3と従動プーリ32の
間に懸架し、ベルト荷重測定用のプーリ3を1200r
pmで回転駆動した。歯付ベルト33としては、ベルト
サイズ「141ZBS15」で、歯高さが2.75m
m、2.85mm、2.90mmのものをそれぞれ用い
た。そして有効張力0kgf、トルク0.0kgm、張
り側張力60kgf、ゆるみ側張力60kgfの条件で
測定を行ない、また有効張力30kgf、トルク1.0
kgm、張り側張力75kgf、ゆるみ側張力45kg
fの条件で測定を行なった。前者の条件での測定結果を
図9(a)に、後者の条件での測定結果を図9(b)に
それぞれ示す。
【0031】図8及び図9にみられるように、歯付ベル
トのベルト歯の頂部荷重は歯高さが高いものが大きく、
歯高さが低いものが小さくなり、逆に歯付ベルトのベル
ト歯の底部荷重は歯高さが高いものが小さく、歯高さが
低いものが大きくなっている。この測定結果をもとにし
て、適切な歯高さを求めることによって、歯付ベルトの
長寿命化を図ることができるものである。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る歯
付ベルト荷重測定用プーリは、外周に歯部と歯溝を交互
に複数設けて形成される歯付ベルト懸架用のプーリであ
って、一端が歯溝の溝底で開口する測定用穴をL字形に
屈曲させてプーリに形成し、荷重受け片と歪み測定片と
でL字形に屈曲して形成した測定用バーを測定用穴内に
配置して、荷重受け片の先端を測定用穴の溝底の開口に
臨ませると共に歪み測定片の先端をプーリに一体に固定
し、歪み測定片の歪みを検出する歪みゲージを歪み測定
片に設けたので、プーリに歯付ベルトを懸架して駆動す
るにあたって、歯付ベルトのベルト歯が歯部と噛み合っ
て歯溝にはまりこむ際に、ベルト歯の頂部が歯溝の底部
に面する測定用バーの荷重受け片の先端に圧接される
と、歪み測定片が撓み変形するものであり、この撓みに
よって生じた歪みを歪みゲージによって検出することに
よって、ベルト歯の頂部に加わる径方向の荷重を測定す
ることができるものである。
【0033】また本発明の請求項2に係る歯付ベルト荷
重測定用プーリは、外周に歯部と歯溝を交互に複数設け
て形成される歯付ベルト懸架用のプーリであって、一端
が歯部を設けるべき箇所において開口する測定用穴をL
字形に屈曲させてプーリに形成し、荷重受け片と歪み測
定片とでL字形に屈曲して形成した測定用バーを測定用
穴内に配置して、荷重受け片の先端を測定用穴の開口か
ら歯部と同じ高さで突出させると共に歪み測定片の先端
をプーリに一体に固定し、歪み測定片の歪みを検出する
歪みゲージを歪み測定片に設けたので、プーリに歯付ベ
ルトを懸架して駆動するにあたって、歯付ベルトのベル
ト歯が歯部と噛み合ってベルト歯間の底部が測定用バー
の荷重受け片の先端に圧接されると、歪み測定片が撓み
変形するものであり、この撓みによって生じた歪みを歪
みゲージによって検出することによって、ベルト歯間の
底部に加わる径方向の荷重を測定することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。
【図2】同上のプーリの一部を示すものであり、(a)
は一部の拡大した正面図、(b)は(a)のイ部の拡大
した正面図、(c)は測定用バーの拡大した斜視図であ
る。
【図3】同上のプーリの使用状態の断面図である。
【図4】請求項2の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)は正面図、(b)は側面断面図である。
【図5】同上のプーリの一部の拡大正面図である。
【図6】同上のプーリの使用状態の断面図である。
【図7】荷重測定のレイアウトを示す概略正面図であ
る。
【図8】(a),(b)はそれぞれ荷重測定の結果を示
すグラフである。
【図9】(a),(b)はそれぞれ荷重測定の結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 歯部 2 歯溝 3 プーリ 4 測定用穴 5 荷重受け片 6 歪み測定片 7 測定用バー 8 歪みゲージ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に歯部と歯溝を交互に複数設けて形
    成される歯付ベルト懸架用のプーリであって、一端が歯
    溝の溝底で開口する測定用穴をL字形に屈曲させてプー
    リに形成し、荷重受け片と歪み測定片とでL字形に屈曲
    して形成した測定用バーを測定用穴内に配置して、荷重
    受け片の先端を測定用穴の溝底の開口に臨ませると共に
    歪み測定片の先端をプーリに一体に固定し、歪み測定片
    の歪みを検出する歪みゲージを歪み測定片に設けて成る
    ことを特徴とする歯付ベルト荷重測定用プーリ。
  2. 【請求項2】 外周に歯部と歯溝を交互に複数設けて形
    成される歯付ベルト懸架用のプーリであって、一端が歯
    部を設けるべき箇所において開口する測定用穴をL字形
    に屈曲させてプーリに形成し、荷重受け片と歪み測定片
    とでL字形に屈曲して形成した測定用バーを測定用穴内
    に配置して、荷重受け片の先端を測定用穴の開口から歯
    部と同じ高さで突出させると共に歪み測定片の先端をプ
    ーリに一体に固定し、歪み測定片の歪みを検出する歪み
    ゲージを歪み測定片に設けて成ることを特徴とする歯付
    ベルト荷重測定用プーリ。
  3. 【請求項3】 測定用バーにおいて、歪み測定片の長さ
    を荷重受け片よりも長い寸法に形成して成ることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の歯付ベルト荷重測定用プ
    ーリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018233998A1 (de) * 2016-12-16 2018-12-27 Zf Friedrichshafen Ag Segmentierte zahnflanken

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