JP2000304623A - Icのジャンクション温度測定回路、及びその測定方法 - Google Patents

Icのジャンクション温度測定回路、及びその測定方法

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JP2000304623A
JP2000304623A JP10984999A JP10984999A JP2000304623A JP 2000304623 A JP2000304623 A JP 2000304623A JP 10984999 A JP10984999 A JP 10984999A JP 10984999 A JP10984999 A JP 10984999A JP 2000304623 A JP2000304623 A JP 2000304623A
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temperature
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JP10984999A
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Yuji Watanabe
裕二 渡辺
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、基準となる温度におけるI
C内のダイオードの順方向電圧を正確に測定することに
より、正確なICのジャンクション温度の測定を可能と
するICのジャンクション温度測定回路、及びその測定
方法を提供することである。 【解決手段】 電圧源8から電源電圧Vcc2を抵抗器
4を介して端子IC1−Aに出力し、基準となる温度で
ある被温度測定IC1の周辺温度におけるダイオード3
の順方向電圧を測定する。次いで、電圧源7から電源電
圧Vcc1を主回路2に出力し、主回路2から発生した
熱により温度が上昇した状態におけるダイオード3の順
方向電圧を測定する。そして、その上昇した温度におけ
るダイオード3の順方向電圧と、基準となる被温度測定
IC1の周辺温度におけるダイオード3の順方向電圧と
の差と、ダイオード3の順方向電圧の温度特性とに基づ
き、被温度測定IC1のジャンクション温度を測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICのジャンクシ
ョン温度測定回路、及びその測定方法に係り、詳細に
は、ダイオードの順方向電圧の温度特性を利用したIC
のジャンクション温度測定回路、及びその測定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ダイオードには、周辺温度が高
くなるにしたがって、順方向電圧が低下する温度特性が
あり、一般的なダイオードの順方向電圧の温度特性は、
−2mV/℃で表すことができることが知られている。
【0003】従来のICのジャンクション温度測定回路
では、ICの主回路が大量の電力を消費することによっ
て発生する熱により、ICのジャンクション温度が条件
を超えていないかどうかを監視するために、IC内部に
温度測定用のダイオードを備え、そのダイオードの順方
向電圧を測定することにより、上昇するICのジャンク
ション温度を測定している。
【0004】図4は、従来のICのジャンクション温度
測定回路の構成例を示す回路図である。この図4に示す
ように、従来のICのジャンクション温度測定回路は、
被温度測定IC1内に備えられたダイオード3、抵抗器
4、及び電圧計5から構成されており、電源電圧Vcc
が、被温度測定IC1の主回路2に印加されるととも
に、被温度測定IC1内のダイオード3のアノードにつ
ながる端子IC1−Aに抵抗器4を介して印加される
と、ダイオード3には、順方向に抵抗器4によって決ま
る電流が流れ、端子IC1−Aと、ダイオード3のカソ
ードにつながり、グランド等の基準となる電圧レベルに
接続される端子IC1−Kとの間に順方向電圧が発生す
る。このダイオード3の順方向電圧を端子IC1−Aに
接続されている電圧計5によって測定し、例えば、ダイ
オード3の順方向電圧の温度特性が−2mV/℃であれ
ば、その温度特性と、基準となる温度である主回路2か
ら熱が発生される前の被温度測定IC1の周辺温度と、
に基づいて、上昇したICのジャンクション温度を測定
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すような従来のICのジャンクション温度測定回路で
は、被温度測定IC1内のダイオード3のアノードにつ
ながる端子IC1−Aに抵抗器4に介して印加する電源
電圧として、被温度測定IC1の主回路2に入力する電
源電圧と同じ電源電圧Vccを使用するため、端子IC
1−Aに抵抗器4を介して電源電圧Vccが印加される
と同時に被温度測定IC1の主回路2にも電源電圧Vc
cが印加され、主回路2に電流が流れて熱を発生し始
め、ジャンクション温度が上昇し始めてしまうため、基
準となる温度、すなわち、主回路2から熱が発生される
前の被温度測定IC1の周辺温度と等しい温度における
ダイオード3の順方向電圧を測定することが困難であ
り、正確な被温度測定IC1のジャンクション温度を測
定することが難しいという問題があった。
【0006】本発明の課題は、上記問題を解決するた
め、基準となる温度におけるIC内のダイオードの順方
向電圧を正確に測定することにより、正確なICのジャ
ンクション温度の測定を可能とするICのジャンクショ
ン温度測定回路、及びその測定方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
IC内部に備えられたダイオードの順方向電圧を測定し
て、前記ICの主回路から発生する熱によって上昇する
ICのジャンクション温度を測定するICのジャンクシ
ョン温度測定回路において、前記ICの主回路に電源電
圧を供給する主回路用電源と、前記ダイオードに電源電
圧を供給するダイオード用電源と、前記ダイオード用電
源によって前記ダイオードに電源電圧を印加した後、前
記主回路用電源によって前記ICの主回路に電源電圧を
印加するように制御する制御手段と、を備えることを特
徴としている。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、IC内
部に備えられたダイオードの順方向電圧を測定して、前
記ICの主回路から発生する熱によって上昇するICの
ジャンクション温度を測定するICのジャンクション温
度測定回路において、主回路用電源は、前記ICの主回
路に電源電圧を供給し、ダイオード用電源は、前記ダイ
オードに電源電圧を供給し、制御手段は、前記ダイオー
ド用電源によって前記ダイオードに電源電圧を印加した
後、前記主回路用電源によって前記ICの主回路に電源
電圧を印加するように制御する。
【0009】請求項4記載の発明は、IC内部に備えら
れたダイオードの順方向電圧を測定して、前記ICの主
回路から発生する熱によって上昇するICのジャンクシ
ョン温度を測定するICのジャンクション温度測定方法
において、前記ICの主回路に電源電圧を印加する主回
路用電源電圧印加工程と、前記ダイオードに電源電圧を
印加するダイオード用電源電圧印加工程と、前記ダイオ
ード用電源電圧印加工程を実行した後に、前記主回路用
電源電圧印加工程を実行するように制御する制御工程
と、を含むことを特徴としている。
【0010】この請求項4記載の発明によれば、IC内
部に備えられたダイオードの順方向電圧を測定して、前
記ICの主回路から発生する熱によって上昇するICの
ジャンクション温度を測定するICのジャンクション温
度測定方法において、主回路用電源電圧印加工程では、
前記ICの主回路に電源電圧を印加し、ダイオード用電
源電圧印加工程では、前記ダイオードに電源電圧を印加
し、制御工程では、前記ダイオード用電源電圧印加工程
を実行した後に、前記主回路用電源電圧印加工程を実行
するように制御する。
【0011】したがって、ICの主回路に電源電圧を印
加する前に、ダイオードに電源電圧を印加した時にダイ
オードに発生する順方向電圧を測定することができ、主
回路から熱が発生する前のICの周辺温度と等しい基準
となるジャンクション温度におけるダイオードの順方向
電圧を正確に測定することが可能となり、より正確なI
Cのジャンクション温度を測定することが可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載のI
Cのジャンクション温度測定回路において、前記制御手
段は、前記ダイオード用電源により前記ダイオードに電
源電圧を印加した時に該ダイオードに発生する順方向電
圧と、前記主回路用電源により前記ICの主回路に電源
電圧を印加した時に該ダイオードに発生する順方向電圧
との差を検出する電圧検出手段を更に備えることを特徴
としている。
【0013】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1記載のICのジャンクション温度測定回路において、
前記制御手段は、前記ダイオード用電源により前記ダイ
オードに電源電圧を印加した時に該ダイオードに発生す
る順方向電圧と、前記主回路用電源により前記ICの主
回路に電源電圧を印加した時に該ダイオードに発生する
順方向電圧との差を検出する電圧検出手段を更に備え
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載のI
Cのジャンクション温度測定方法において、前記制御工
程は、前記ダイオード用電源電圧印加工程により前記ダ
イオードに電源電圧を印加した時に該ダイオードに発生
する順方向電圧と、前記主回路用電源電圧印加工程によ
り前記ICの主回路に電源電圧を印加した時に該ダイオ
ードに発生する順方向電圧との差を検出する電圧検出工
程を更に含むことを特徴としている。
【0015】この請求項5記載の発明によれば、請求項
4記載のICジャンクション温度測定方法において、前
記制御工程は、前記ダイオード用電源電圧印加工程によ
り前記ダイオードに電源電圧を印加した時に該ダイオー
ドに発生する順方向電圧と、前記主回路用電源電圧印加
工程により前記ICの主回路に電源電圧を印加した時に
該ダイオードに発生する順方向電圧との差を検出する電
圧検出工程を更に含む。
【0016】したがって、ICの主回路に電源電圧を印
加する前に、ダイオードに電源電圧を印加した時にダイ
オードに発生する順方向電圧、すなわち主回路から熱が
発生する前のICの周辺温度と等しい基準となるジャン
クション温度におけるダイオードの順方向電圧と、IC
の主回路に電源電圧を印加して、主回路から熱が発生
し、上昇したジャンクション温度におけるダイオードの
順方向電圧との差を検出することができ、この検出され
た電圧差とダイオードの順方向電圧の温度特性に基づ
き、より容易に正確なICのジャンクション温度を測定
することが可能となる。
【0017】請求項3記載の発明は、請求項2記載のI
Cのジャンクション温度測定回路において、前記ダイオ
ード用電源により前記ダイオードに電源電圧を印加した
時に該ダイオードに発生する順方向電圧を保持する保持
手段を更に備え、前記制御手段は、前記電圧検出手段に
より前記主回路用電源により前記ICの主回路に電源電
圧を印加した時に該ダイオードに発生する順方向電圧
と、前記保持手段に保持された順方向電圧との差を検出
するようにしたことを特徴としている。
【0018】この請求項3記載の発明によれば、請求項
2記載のICのジャンクション温度測定回路において、
保持手段は、前記ダイオード用電源により前記ダイオー
ドに電源電圧を印加した時に該ダイオードに発生する順
方向電圧を保持し、前記制御手段は、前記電圧検出手段
により前記主回路用電源により前記ICの主回路に電源
電圧を印加した時に該ダイオードに発生する順方向電圧
と、前記保持手段に保持された順方向電圧との差を検出
するようにする。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載のI
Cのジャンクション温度測定方法において、前記ダイオ
ード用電源電圧印加工程により前記ダイオードに電源電
圧を印加した時に該ダイオードに発生する順方向電圧を
保持する保持工程を更に含み、前記制御工程は、前記電
圧検出工程により前記主回路用電源電圧印加工程により
前記ICの主回路に電源電圧を印加した時に該ダイオー
ドに発生する順方向電圧と、前記保持工程により保持さ
れた順方向電圧との差を検出するようにしたことを特徴
といている。
【0020】この請求項6記載の発明によれば、請求項
5記載のICのジャンクション温度測定方法において、
保持工程では、前記ダイオード用電源電圧印加工程によ
り前記ダイオードに電源電圧を印加した時に該ダイオー
ドに発生する順方向電圧を保持し、前記制御工程は、前
記電圧検出工程により前記主回路用電源電圧印加工程に
より前記ICの主回路に電源電圧を印加した時に該ダイ
オードに発生する順方向電圧と、前記保持工程により保
持された順方向電圧との差を検出するようにする。
【0021】したがって、主回路から熱が発生する前の
ICの周辺温度と等しい基準となるジャンクション温度
におけるダイオードの順方向電圧を保持できるため、そ
の保持した基準となるジャンクション温度におけるダイ
オードの順方向電圧と、ICの主回路に電源電圧を印加
して、主回路から熱が発生し、上昇したジャンクション
温度におけるダイオードの順方向電圧との差を容易に検
出できるため、より容易に正確なICのジャンクション
温度を測定することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明を適用した第1の
実施の形態におけるICのジャンクション温度測定回路
10を示す図である。
【0023】まず構成を説明する。図1は、本第1の実
施の形態におけるICのジャンクション温度測定回路1
0の概略構成を示す回路図である。この図1において、
ICのジャンクション温度測定回路10は、被温度測定
IC1、被温度測定IC1内の主回路2、被温度測定I
C1内に備えられたダイオード3、抵抗器4、電圧計
5、電源シーケンス回路6、電圧源7、及び電圧源8か
ら構成されている。なお、図1において上記従来の図4
に示したICのジャンクション温度測定回路と同一構成
部分には同一符号を付している。
【0024】被温度測定IC1は、内部に主回路2、及
びダイオード3を備え、主回路2は、電圧源7から電源
電圧Vcc1を入力され、電流が流れると、電力を消費
し、その電力消費によって熱を発生し、被温度測定IC
1のジャンクション温度を上昇させる。
【0025】ダイオード3は、例えば、−2mV/℃の
順方向電圧の温度特性を持ち、ダイオード3の周辺の温
度変化に応じて順方向電圧を変化させる。また、ダイオ
ード3は、アノードが被温度測定IC1の端子IC1−
Aにつながり、カソードが被温度測定IC1の端子IC
1−Kにつながっており、端子IC1−Aは、抵抗器4
を介して電圧源8に接続されており、端子IC1−K
は、グランド等の基準となる電圧レベルに接続されてい
る。そして、ダイオード3は、端子IC1−Aに電圧源
8から抵抗器4を介して電源電圧Vcc2が入力される
と、順方向電流を流し、その時発生する順方向電圧を端
子1C1−Aから電圧計5に出力する。
【0026】抵抗器4は、電圧源8と端子IC1−Aと
の間に接続され、ダイオード3の特性に応じて安定した
順方向電圧を得られるような順方向電流が流れるように
選択された抵抗値によってダイオード3に流れる順方向
電流を調整する。電圧計5は、端子IC1−Aに接続さ
れ、端子IC1−Aから入力される電圧、すなわちダイ
オード3の順方向電圧を測定する。
【0027】電源シーケンス回路6(請求項1〜3記載
の制御工程と、請求項4〜6記載の制御工程とに対応す
る。)は、電圧源7と電圧源8とに接続され、電圧源7
に電源電圧Vcc1を出力させるための信号を出力し、
電圧源8に電源電圧Vcc2を出力させるための信号を
出力し、電圧源7と電圧源8とが電源電圧を出力するタ
イミングを制御する。
【0028】電圧源7(請求項1記載の主回路用電源
と、請求項4記載の主回路用電源電圧印加工程とに対応
する。)は、電源シーケンス回路6から電源電圧Vcc
1を出力するための信号を入力され、主回路2に電源電
圧Vcc1を出力する。電圧源8(請求項1記載のダイ
オード用電源と、請求項4記載のダイオード用電源電圧
印加工程とに対応する。)は、抵抗器4を介して端子I
C1−Aに接続されており、電源シーケンス回路6から
電源電圧Vcc2を出力するための信号を入力され、抵
抗器4にVcc2を出力し、抵抗器4及びダイオード3
に電流を流す。
【0029】次に動作を説明する。まず、電源シーケン
ス回路6が、電圧源8に電源電圧Vcc2を出力するた
めの信号を出力すると、電圧源8から電源電圧Vcc2
が抵抗器4を介して端子IC1−Aに出力され、ダイオ
ード3に順方向電流が流れ、ダイオード3の順方向電圧
が端子IC1−Aと端子IC1−Kとの間に生じ、端子
IC1−Aから出力される。その端子IC1−Aから出
力されるダイオード3の順方向電圧を電圧計5によって
測定する。この時、電圧源7は主回路2に電源電圧Vc
c1を入力しておらず、主回路2の電力消費による熱は
発生していないため、電圧計5によって測定されるダイ
オード3の順方向電圧は、基準となる被温度測定IC1
の周辺温度と等しい被温度測定ICのジャンクション温
度に対応したものとなる。
【0030】次いで、電源シーケンス回路6が、電圧源
7から電源電圧Vcc1を出力するための信号を出力す
ると、電圧源7は電源電圧Vcc1を主回路2に出力
し、主回路2には電流が流れ、電力消費による熱が発生
する。この発生した熱によって被温度測定IC1のジャ
ンクション温度が上昇すると、その温度上昇によって、
ダイオード3の順方向電圧が、例えば、−2mV/℃の
温度特性で低下する。そして、その上昇した温度におけ
るダイオード3の順方向電圧を電圧計5によって測定す
る。
【0031】そして、基準となる被温度測定IC1の周
辺温度におけるダイオード3の順方向電圧と、主回路2
から発生した熱によって上昇した温度におけるダイオー
ド3の順方向電圧とを比較して、その差を算出し、−2
mV/℃の温度特性によって、被温度測定IC1のジャ
ンクション温度が被温度測定IC1の周辺温度より何℃
上昇したかを算出することにより、被温度測定IC1の
ジャンクション温度を測定できる。
【0032】以上のように、まず、電圧源8から電源電
圧Vcc2を抵抗器4を介して端子IC1−Aに出力
し、ダイオード3に順方向電流を流し、基準となる温度
である被温度測定IC1の周辺温度におけるダイオード
3の順方向電圧を測定する。次いで、電圧源7から電源
電圧Vcc1を主回路2に出力するための信号を電源シ
ーケンス回路6から電圧源7に出力し、電圧源7から電
源電圧Vcc1を主回路2に出力し、主回路2から熱が
発生し、温度が上昇した状態におけるダイオード3の順
方向電圧を測定する。そして、その上昇した温度におけ
るダイオード3の順方向電圧と、基準となる被温度測定
IC1の周辺温度におけるダイオード3の順方向電圧と
の差と、ダイオード3の順方向電圧の温度特性とに基づ
き、被温度測定IC1のジャンクション温度が基準とな
る被温度測定IC1の周辺温度から何℃上昇したかを算
出し、被温度測定IC1のジャンクション温度を測定す
る。
【0033】したがって、基準となる被温度測定IC1
の周辺温度におけるダイオード3の順方向電圧を正確に
測定することができるため、その測定された順方向電圧
に基づき、より正確な被温度測定IC1のジャンクショ
ン温度を測定することが可能となる。
【0034】(第2の実施の形態)図2〜図3は、本発
明を適用した第2の実施の形態におけるICのジャンク
ション温度測定回路20を示す図である。まず構成を説
明する。
【0035】図2は、本第2の実施の形態におけるIC
のジャンクション温度測定回路20の概略構成を示す回
路図である。この図2において、ICのジャンクション
温度測定回路20は、被温度測定IC1、被温度測定I
C1内の主回路2、被温度測定IC1内に備えられたダ
イオード3、抵抗器4、電圧計5、電源シーケンス回路
6、電圧源7、電圧源8、サンプル・ホールド(S・
H)回路21、OPアンプ22、抵抗器23、及び抵抗
器24から構成されている。なお、図2において上記従
来の図4に示したICのジャンクション温度測定回路及
び上記第1の実施の形態における図1に示したICのジ
ャンクション温度測定回路10と同一構成部分には同一
符号を付している。
【0036】被温度測定IC1、被温度測定IC1内の
主回路2、被温度測定IC1内に備えられたダイオード
3、抵抗器4、電圧計5、電源シーケンス回路6、電圧
源7、及び電圧源8は、構成、接続ともに第1の実施の
形態と同一であるため、説明を省略する。
【0037】サンプル・ホールド回路21(請求項3記
載の保持手段と、請求項6記載の保持工程とに対応す
る。)は、端子IC1−Aと、OPアンプ22の正入力
端子の間に接続され、基準となる温度である被温度測定
IC1の周辺温度と等しい温度におけるダイオード3の
順方向電圧が端子IC1−Aから入力され、その電圧を
保持して、その保持した電圧をOPアンプ22の正入力
端子に出力する。
【0038】OPアンプ22(請求項2記載の電圧検出
手段と、請求項5記載の電圧検出工程とに対応する。)
は、負入力端子に接続された抵抗器23、及びOPアン
プ22の負入力端子と出力端子との間に接続された抵抗
器24とによって反転増幅回路を構成しており、正入力
端子がサンプル・ホールド回路21に接続され、OPア
ンプ22の負入力端子が抵抗器23を介して端子IC1
−Aに接続され、サンプル・ホールド回路21から正入
力端子に入力される電圧V2と、抵抗器23に端子IC
1−Aから入力される電圧V1との差を出力端子から検
出電圧Voとして出力する。
【0039】次に動作を説明する。図3は、図2に示す
ICのジャンクション温度測定回路20における電圧の
タイミングを示すタイミングチャートである。この図3
は、電圧源7から出力される電源電圧Vcc1、電圧源
8から出力される電源電圧Vcc2、端子IC1−Aか
ら出力され、抵抗器23に入力される電圧V1、サンプ
ル・ホールド回路21から出力され、OPアンプ22の
正入力端子に入力される電圧V2、及びOPアンプ22
から出力される検出電圧Voのタイミングを示してい
る。
【0040】まず、電源シーケンス回路6によって電圧
源8から電源電圧Vcc2が出力されると、ダイオード
3に順方向電圧が生じ、端子IC1−Aから電圧V1が
出力される。この時、電圧源7は主回路2にVcc1を
出力していない状態であり、主回路2の電力消費による
熱の発生はないため、端子IC1−Aから出力される電
圧V1は、被温度測定IC1の周辺温度におけるダイオ
ード3の順方向電圧VF1と等しくなる。
【0041】サンプル・ホールド回路21は、この端子
IC1−Aから最初に入力される被温度測定IC1の周
辺温度におけるダイオード3の順方向電圧VF1を保持
して出力するため、この後、サンプル・ホールド回路2
1から出力される電圧V2は、被温度測定IC1の周辺
温度に対するダイオード3の順方向電圧VF1と常に等
しくなる。OPアンプ22から出力される検出電圧Vo
は、電圧V1と電圧V2との差であり、この時、電圧V
1と電圧V2とはともにVF1で等しいため、検出電圧
Voは0となる。
【0042】次いで、電源シーケンス回路6によって電
圧源7から電源電圧Vcc1を出力すると、主回路2に
電流が流れ、主回路2の電力消費によって発生した熱に
より被温度測定ICのジャンクション温度が上昇する。
そして、その上昇した温度におけるダイオード3の順方
向電圧VF2が端子IC1−Aから出力されるため、電
圧V1は、主回路2から発生した熱によって上昇した温
度におけるダイオード3の順方向電圧VF2と等しくな
る。電圧V2は、被温度測定IC1の周辺温度における
ダイオード3の順方向電圧VF1と常に等しいため、O
Pアンプ22から出力される検出電圧Vo、すなわち電
圧V1と電圧V2との差は、被温度測定IC1の周辺温
度に対するダイオード3の順方向電圧VF1と主回路2
から発生した熱によって上昇した温度におけるダイオー
ド3の順方向電圧VF2との差VF’と等しくなる。
【0043】このOPアンプ22から出力された検出電
圧Voの値VF’と、ダイオード3の順方向電圧の温度
特性−2mV/℃とによって、被温度測定IC1のジャ
ンクション温度が基準となる被温度測定IC1の周辺温
度から何℃上昇したかを算出することにより、被温度測
定IC1のジャンクション温度を測定できる。
【0044】以上のように、まず、電圧源8から電源電
圧Vcc2を出力して、電圧源7から電源電圧Vcc1
を出力していない状態において端子IC1−Aから出力
されるダイオード3の順方向電圧VF1をサンプル・ホ
ールド回路21に保持し、その保持した電圧VF1をO
Pアンプ22の正入力端子に入力し、次いで、電圧源7
から主回路2にVcc2を入力することによって主回路
2から発生した熱により被温度測定IC1のジャンクシ
ョン温度が上昇した状態において端子IC1−Aから出
力されるダイオード3の順方向電圧VF2を抵抗器23
を介してOPアンプ22の負入力端子に入力して、被温
度測定IC1の周辺温度におけるダイオード3の順方向
電圧VF1と主回路2から発生した熱によって上昇した
温度におけるダイオード3の順方向電圧VF2との差V
F’をOPアンプ22から検出電圧Voとして出力す
る。そして、その検出電圧Voと、−2mV/℃のダイ
オード3の順方向電圧の温度特性とに基づき、被温度測
定IC1のジャンクション温度を測定する。
【0045】したがって、検出電圧Voとして被温度測
定IC1の周辺温度におけるダイオード3の順方向電圧
VF1と主回路2から発生した熱によって上昇した温度
におけるダイオード3の順方向電圧VF2との差VF’
を得ることができるため、この検出電圧Voとダイオー
ド3の順方向電圧の温度特性に基づき、より容易に正確
な被温度測定IC1のジャンクション温度を測定するこ
とができる。
【0046】なお、上記第1の実施の形態及び第2の実
施の形態においては、ダイオード3の順方向電圧の温度
特性を−2mV/℃としたが、本発明はこれに限定され
るものではなく、ICのジャンクション温度測定回路の
仕様に応じて、変更可能である。
【0047】また、本発明は、複数のデジタル・アナロ
グICを使用するような装置において利用することも可
能であり、その場合には、予め、その装置に備えられて
いる電源シーケンス回路を利用する構成とすれば、新た
に電源シーケンス回路を追加することなくICのジャン
クション温度の測定が可能となる。
【0048】
【発明の効果】請求項1及び請求項4記載の発明によれ
ば、ICの主回路に電源電圧を印加する前に、ダイオー
ドに電源電圧を印加した時にダイオードに発生する順方
向電圧を測定することができ、主回路から熱が発生する
前のICの周辺温度と等しい基準となるジャンクション
温度におけるダイオードの順方向電圧を正確に測定する
ことが可能となり、より正確なICのジャンクション温
度を測定することが可能となる。
【0049】請求項2及び請求項5記載の発明によれ
ば、ICの主回路に電源電圧を印加する前に、ダイオー
ドに電源電圧を印加した時にダイオードに発生する順方
向電圧、すなわち主回路から熱が発生する前のICの周
辺温度と等しい基準となるジャンクション温度における
ダイオードの順方向電圧と、ICの主回路に電源電圧を
印加して、主回路から熱が発生し、上昇したジャンクシ
ョン温度におけるダイオードの順方向電圧との差を検出
することができ、この検出された電圧差とダイオードの
順方向電圧の温度特性に基づき、より容易に正確なIC
のジャンクション温度を測定することが可能となる。
【0050】請求項3及び請求項6記載の発明によれ
ば、主回路から熱が発生する前のICの周辺温度と等し
い基準となるジャンクション温度におけるダイオードの
順方向電圧を保持できるため、その保持した基準となる
ジャンクション温度におけるダイオードの順方向電圧
と、ICの主回路に電源電圧を印加して、主回路から熱
が発生し、上昇したジャンクション温度におけるダイオ
ードの順方向電圧との差を容易に検出できるため、より
容易に正確なICのジャンクション温度を測定すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の実施の形態におけるICのジャンクシ
ョン温度測定回路10の概略構成を示す回路図である。
【図2】本第2の実施の形態におけるICのジャンクシ
ョン温度測定回路20の概略構成を示す回路図である。
【図3】図2のICのジャンクション温度測定回路20
における電圧のタイミングを示すタイミングチャートで
ある。
【図4】従来のICのジャンクション温度測定回路の構
成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 被温度測定IC 2 主回路 3 ダイオード 4、23、24 5 電圧計 6 電源シーケンス回路 7、8 電圧源 10、20 ICのジャンクション温度測定回路 21 サンプル・ホールド回路 22 OPアンプ IC1−A、IC1−K 端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】IC内部に備えられたダイオードの順方向
    電圧を測定して、前記ICの主回路から発生する熱によ
    って上昇するICのジャンクション温度を測定するIC
    のジャンクション温度測定回路において、 前記ICの主回路に電源電圧を供給する主回路用電源
    と、 前記ダイオードに電源電圧を供給するダイオード用電源
    と、 前記ダイオード用電源によって前記ダイオードに電源電
    圧を印加した後、前記主回路用電源によって前記ICの
    主回路に電源電圧を印加するように制御する制御手段
    と、 を備えることを特徴とするICのジャンクション温度測
    定回路。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記ダイオード用電源に
    より前記ダイオードに電源電圧を印加した時に該ダイオ
    ードに発生する順方向電圧と、前記主回路用電源により
    前記ICの主回路に電源電圧を印加した時に該ダイオー
    ドに発生する順方向電圧との差を検出する電圧検出手段
    を更に備えることを特徴とする請求項1記載のICのジ
    ャンクション温度測定回路。
  3. 【請求項3】前記ダイオード用電源により前記ダイオー
    ドに電源電圧を印加した時に該ダイオードに発生する順
    方向電圧を保持する保持手段を更に備え、 前記制御手段は、前記電圧検出手段により前記主回路用
    電源により前記ICの主回路に電源電圧を印加した時に
    該ダイオードに発生する順方向電圧と、前記保持手段に
    保持された順方向電圧との差を検出するようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載のICのジャンクション温度
    測定回路。
  4. 【請求項4】IC内部に備えられたダイオードの順方向
    電圧を測定して、前記ICの主回路から発生する熱によ
    って上昇するICのジャンクション温度を測定するIC
    のジャンクション温度測定方法において、 前記ICの主回路に電源電圧を印加する主回路用電源電
    圧印加工程と、 前記ダイオードに電源電圧を印加するダイオード用電源
    電圧印加工程と、 前記ダイオード用電源電圧印加工程を実行した後に、前
    記主回路用電源電圧印加工程を実行するように制御する
    制御工程と、 を含むことを特徴とするICのジャンクション温度測定
    方法。
  5. 【請求項5】前記制御工程は、前記ダイオード用電源電
    圧印加工程により前記ダイオードに電源電圧を印加した
    時に該ダイオードに発生する順方向電圧と、前記主回路
    用電源電圧印加工程により前記ICの主回路に電源電圧
    を印加した時に該ダイオードに発生する順方向電圧との
    差を検出する電圧検出工程を更に含むことを特徴とする
    請求項4記載のICのジャンクション温度測定方法。
  6. 【請求項6】前記ダイオード用電源電圧印加工程により
    前記ダイオードに電源電圧を印加した時に該ダイオード
    に発生する順方向電圧を保持する保持工程を更に含み、 前記制御工程は、前記電圧検出工程により前記主回路用
    電源電圧印加工程により前記ICの主回路に電源電圧を
    印加した時に該ダイオードに発生する順方向電圧と、前
    記保持工程により保持された順方向電圧との差を検出す
    るようにしたことを特徴とする請求項5記載のICのジ
    ャンクション温度測定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7052180B2 (en) * 2002-01-04 2006-05-30 Kelvin Shih LED junction temperature tester
CN102313609A (zh) * 2010-07-02 2012-01-11 罗伯特·博世有限公司 具有二极管和模/数转换器的温度检测装置

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