JP2000304594A - 秤 - Google Patents

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JP2000304594A
JP2000304594A JP11111190A JP11119099A JP2000304594A JP 2000304594 A JP2000304594 A JP 2000304594A JP 11111190 A JP11111190 A JP 11111190A JP 11119099 A JP11119099 A JP 11119099A JP 2000304594 A JP2000304594 A JP 2000304594A
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dish
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智子 金城
Tetsuo Mori
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Teraoka Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 起歪体の中央線に対して左右対称でないロー
ドセル・ブロックを用いる場合でも、部品点数が増える
ことなく、低コストの複数個のロードセルを用いる秤を
提供すること。 【解決手段】 秤量皿6を複数個のロードセル2〜5の
負荷作用点側に設けた支持部2−3〜5−3で支持する
構造の秤において、複数個のロードセル2〜5は負荷作
用点側に設けた支持部2−3〜5−3が秤量皿6の中心
部Oを中心とする同一円周7上の等分割された位置に各
ロードセルが中心部Oに対して同一姿勢となるように配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、秤量皿を複数個の
ロードセルで支持する構造の秤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の秤量皿を複数のロードセ
ルで支持する秤としては、実開平5−33033号公報
に開示されたものがある。この秤は図1に示すように、
基台105の上に4個のロードセル101〜104をX
軸、Y軸に対して対称に配置し、その出力を並列和算す
ることで、各ロードセル101〜104の出力のバラツ
キ(偏加重や秤の傾斜等の影響による)を相殺するよう
に構成されている。
【0003】しかしながら、上記構成の秤では、ロード
セル・ブロック(配線基板を含む)の形状が起歪体の中
央線で左右対称であることが前提となっている。しかし
ながら、本出願の発明者は従来のロードセル・ブロック
の問題点を解決するため、起歪体の側面にハード基板を
間隔を隔てて取り付けた構造のロードセル・ブロックを
開発し、特許出願した(特願平11−102755
号)。
【0004】このように起歪体の片面にハード基板を取
り付けたような起歪体の中央線に関して対称でないロー
ドセル・ブロックを用いた場合において、各ロードセル
をX軸、Y軸に対して対称に配置して各ロードセルの出
力のバラツキを相殺させるためには、起歪体の右側にハ
ード基板を取り付けたロードセルと起歪体の左側にハー
ド基板を取り付けたロードセルとの二種類のロードセル
を使用しなければならず、このため勝手違いの部品を使
用するため部品点数が増え、コスト増大の要因となると
いう問題があった。
【0005】また、従来のロードセルを複数個使用した
秤の秤量皿受け構造は、上記実開平5−33033号公
報に記載されているように、秤量皿に皿モミ状の受部材
を溶接で固定し、そこにロードセルに垂直荷重負荷のみ
を与えるように凸状のゴム受けで支えるが、位置決め、
溶接部品、研磨等が必要でコスト増大の要因となる。
【0006】また、ロードセルストッパーだけでは衝撃
過負荷防止の効果が十分でないため、ロードセルを1個
使用する秤では平行2枚ばね等の緩衝機構を設けている
が、緩衝機構を使用する構造が複雑であり、また大きな
変位のための複数個のロードセルを使用する秤には使用
できなかった。
【0007】また、秤量皿にロードセルを固定した構造
の秤では外部接続用コードに加わる張力の変化が計量精
度に大きく影響して正確な計量が行えなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、起歪体の中央線に対して左右対称
でないロードセル・ブロックを用いる場合でも、部品点
数が増えることなく、低コストの複数個のロードセルを
用いる秤を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明の他の目的は、上記位置決
め、溶接部品、研磨等のコスト増大の要因のない皿受け
構造を具備する複数個のロードセルを用いる秤を提供す
ることにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、構造が簡単で
衝撃過負荷防止効果が十分なストッパー構造を具備する
複数のロードセルを用いる秤を提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、秤量皿にロー
ドセルが固定されている構造の秤であっても外部接続用
のコードに加わる張力の変化が計量精度に影響しない複
数個のロードセルを用いる秤を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、秤量皿を複数個のロード
セルの負荷作用点側に設けた支持部で支持する構造の秤
又は秤量皿に複数個のロードセルの反負荷作用点側を固
定し、負荷作用点側に設けた支持部で該秤量皿と複数個
のロードセルの組立体を支持する構造の秤において、複
数個のロードセルは負荷作用点側に設けた支持部が秤量
皿の中心部を中心とする同一円周上の等分割された位置
に、各ロードセルが中心部に対して同一姿勢となるよう
に配置されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、矩形状の
秤量皿を四隅に配置した4個のロードセルの負荷作用点
側に設けた支持部で支持する構造の秤、又は矩形状の秤
量皿を四隅に配置した4個のロードセルの反負荷作用点
側を固定し、負荷作用点側に設けた支持部で該秤量皿と
4個のロードセルの組立体を支持する構造の秤におい
て、4個のロードセルは、左上隅に配置されているロー
ドセルに対して、右上隅に配置されているロードセルは
90度回転した姿勢で配置され、右下隅に配置されてい
るロードセルは180度回転した姿勢で配置され、左下
隅に配置されているロードセルは270度回転した姿勢
で配置されていることを特徴とする。
【0014】ロードセルを上記のように配置することに
より、起歪体の中央線に対して左右対称でないロードセ
ルを用いた場合でもロードセル取り付け台の撓みが互い
に相殺され器差に与える影響が少ない。また、ロードセ
ルの傾斜による影響が互いに相殺され、非直線性誤差を
生じない。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、秤量皿を
複数個のロードセルの負荷作用点側に設けた支持部で支
持する構造の秤において、秤量皿の前記ロードセルの支
持部で支持する部分に球面状の凹状窪みを形成し、該支
持部に凸状のゴム材からなる皿受部を設けたことを特徴
とする。
【0016】上記のように、秤量皿のロードセルの支持
部で支持する部分に球面状の凹状窪みを形成するので、
凹状窪みを秤量皿と一体成形することができ、位置決め
精度がよく、且つ安価に製造できる。
【0017】また、秤量皿の球面状の凹状窪みをロード
セルの支持部に設けた凸状のゴム材からなる皿受部で支
持するので、ロードセルにはモーメント、及び水平反力
がかからず、垂直荷重のみが作用することにより、ロー
ドセルの出力調整のみで、起歪体の起歪部の削りによる
四隅調整をすること無く、四隅誤差の少ない秤を提供で
きる。
【0018】また、ロードセルは起歪体の起歪部を切削
して、四隅調整をしないため、起歪体表面の表面処理
(耐蝕アルマイト処理等)が剥げることなく、耐蝕性の
良いロードセルで秤を構成できる。
【0019】また、低秤量のロードセルで耐蝕のための
全面コーティングが困難な場合でも、耐蝕性の優れたロ
ードセルで秤を構成できる。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、秤量皿を
複数個のロードセルの負荷作用点側に設けた支持部で支
持する構造の秤において、秤量皿の下方中央付近のロー
ドセル取り付け台に、該秤量皿に当該秤の許容負荷以上
の負荷がかかると、該秤量皿が撓んで当接する過負荷防
止用のストッパーを設けたことを特徴とする。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、秤量皿に
複数個のロードセルの反負荷作用点側を固定し、負荷作
用点側に設けた支持部で該秤量皿と複数個のロードセル
の組立体を床面等に支持する構造の秤において、秤量皿
の下方中央付近に、該秤量皿に当該秤の許容負荷以上の
過負荷がかかると、該秤量皿が撓んで床面等に当接する
過負荷防止用のストッパーを設けたことを特徴とする
秤。
【0022】複数個、例えば4個のロードセルを用いる
場合、荷重を4点で支持することにより、各ロードセル
には秤の秤量の1/4の容量(1mV/V)のロードセ
ルを用いるため、衝撃に弱かったが、過負荷による秤量
皿の撓み、ゴムの変形による皿の垂直変位を中央に設け
た過負荷防止用ストッパーで阻止するため、衝撃に強い
秤を提供できる。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、秤量皿に
複数個のロードセルの反負荷作用点側を固定し、負荷作
用点側に設けた支持部で該秤量皿と複数個のロードセル
の組立体を床面等に支持する構造の秤において、秤の外
部接続用のコードにカール・コードを用いたことを特徴
とする。
【0024】上記のように外部接続用のコードにカール
・コードを用いたことにより、荷重の載置により秤量
皿、即ちロードセルが振動した場合でもその振動による
コードの張力の変化がカールコードで吸収されるので正
確な出力が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】図2は本発明に係る秤の構成例を
示す図で、図2(a)は秤量皿を取外した状態の平面
図、図2(b)は正面図、図2(c)は側面図である、
図示するように、本秤はロードセル取り付け台1上に4
個のロードセル2〜5が取り付け固定されている。ロー
ドセル2は図3に示すように2本の平行なビームを有す
る平行四辺形型の起歪体2−1の起歪部に歪ゲージ2−
2を貼着し、該起歪体2−1の側面にハード基板2−6
が間隔を隔てて取り付けられている。該ハード基板2−
6には抵抗器、可変抵抗器及びディップスイッチからな
る出力調整部品、温度補償抵抗器等の各種電子部品が実
装されている。なお、起歪体の側面にハード基板を取り
付けたロードセルの構造は特願平11−102755号
に記載されている。
【0026】該起歪体2−1の負荷作用点側には秤量皿
6を支持するための支持部2−3が設けられており、起
歪体2−1の反負荷作用点側の支持部2−4を台板2−
5に固定するようになっている。なお、図示は省略する
が、他のロードセル3、4、5も同一構成である。
【0027】上記構成のロードセルは台板2−5をロー
ドセル取り付け台1に溶接することで取付け固定されて
いる。各ロードセル2、3、4、5はその負荷作用点側
に設けた支持部2−3、3−3、4−3、5−3が秤量
皿6の中心部Oを中心とする円周7上の等分割(図示し
た例では4分割)された位置に配置され、且つ各ロード
セル2〜5はそれぞれ中心部Oに対して同一姿勢となる
ように配置されている。即ち、各ロードセル2〜5の起
歪体の中央線と各ロードセル2〜5の支持部2−3、3
−3、4−3、5−3と中心部Oとを結んだ線とのなす
交角が同一(図示した例では45°)となるように配置
されている。
【0028】言い換えれば、各ロードセル2〜5はそれ
ぞれ中心部Oを中心に所定角度(図示した例では90
°)回転させた場合に重なる位置に配置されている。即
ち、図2において、右上隅に配置されたロードセル2に
対して、左上隅に配置されたロードセル3は支持部3−
3を中心に反時計方向に90°回転させた位置に、左下
隅に配置されたロードセル4は支持部4−3を中心に反
時計方向に180°回転させた位置に、右下隅に配置さ
れたロードセル5は支持部5−3を中心に反時計方向に
270°回転させた位置にそれぞれ配置されている。
【0029】また、ロードセル取り付け台1は4個の高
さを調整できる支持脚8で支持されている。また、9は
秤の水平を調整する水準器である。図中1aはロードセ
ル取り付け台1の中央部に配設された和算箱でロードセ
ル2〜5の出力を並列に和算して出力するものである。
【0030】上記のように4個のロードセル2〜5を配
置することにより、秤を図2(b)、(c)に示すよう
に傾斜させても傾斜による非直線性は、各ロードセル2
〜5で相殺されるように生じるため合成出力としては現
れない。例えば、秤を図2(b)のように上側方向を+
α°傾斜させた場合、これにより、ロードセル2が+α
°傾斜され、ロードセル4が−α°傾斜されるので、傾
斜による非直線製が相殺される。また、秤を図2(c)
のように右側方向を+β°傾斜させた場合、ロードセル
5が+β°傾斜され、ロードセル3が−β°傾斜される
ので、傾斜による非直線性は相殺される。
【0031】また、ロードセル取り付け台1に撓みが生
じた場合でも、X方向の撓みに関してはロードセル3と
ロードセル5とにそれぞれ反対方向の力として作用する
ので、相殺され、Y方向の撓みに関してはロードセル2
とロードセル4にそれぞれ反対方向の力として作用する
ので相殺され、器差に与える影響が少ない。
【0032】なお、上記実施形態例においては、秤量皿
6が正方形であり、ロードセル2〜5の支持部は中心部
Oを中心とする円周7上に位置するように配置している
が、秤量皿が正方形でなく、長方形の場合などでは、必
ずしも円周上に位置させなくとも各隅部に上述した姿勢
で配置することで、略同様な作用効果を期待できる。
【0033】また、秤量皿6の四隅近傍には図4(a)
に示すように、球面状の凹状窪み6−1が形成されてい
る。ロードセル2の支持部2−3の頂部には図4(b)
に示すように、凹状窪み6−1を支持する凸状のゴム材
からなる皿受部10が埋設されている。また、他のロー
ドセル3、4、5の支持部3−3、4−3、5−3にも
同様にそれぞれ凸状のゴム材からなる皿受部10が設け
られている。四個のロードセル2〜5の支持部2−3〜
5−3の皿受部10に秤量皿6の四隅近傍の凹状窪み6
−1を当接させて秤量皿6を載置すると本発明の秤が構
成される。
【0034】上記球面状の凹状窪み6−1は秤量皿6を
プレス成型するとき、一体的に形成することができるか
ら、位置決め精度がよくできる。該凹状窪み6−1を柔
軟なゴム材(例えばシリコン・ゴム)からなる凸状の皿
受部10で支持するので、負荷荷重が小さくとも(5k
g以下)水平分力、モーメントがかからず、垂直力のみ
がロードセル2〜5に伝達されるから、質の良い位置固
定の移動支点を形成できることになる。このためロード
セル2〜5の出力調整のみで、起歪体2−1〜5−1の
起歪部の削りによる四隅調整をすることなく、四隅誤差
の少ない秤となる。
【0035】また、ロードセル2〜5は起歪体2−1〜
5−1の起歪部を切削して、四隅調整をしないため、起
歪体2−1〜5−1の表面の耐蝕アルマイト処理被膜を
剥がすことなく、耐蝕性の良い起歪体2−1〜5−1を
具備するロードセル2〜5で秤を構成できる。また、起
歪部を切削して四隅調整をしないため、低秤量のロード
セルで耐蝕のための全面コーティングが困難な場合で
も、耐蝕性の優れたロードセルで秤を構成できる。
【0036】なお、上述した皿受け構造は、ロードセル
2〜5の配置が図2に示した配置の秤に限定されない。
起歪体の中央線で左右対称なロードセルブロックを用い
た場合は、図1に示した配置の様に適用することでも同
程度の作用効果を得ることができる。
【0037】図5は本発明に係る秤の他の構成例を示す
図で、図5(a)は秤量皿を取外した状態の平面図、図
5(b)は正面図である。図5の秤が図2に示す秤と異
なる点は秤量皿6の下方中央付近のロードセル取り付け
台1に過負荷防止用ストッパー11、12を設けた点で
ある。このように過負荷防止用ストッパー11、12を
設けることにより、秤量皿6に当該秤の許容負荷以上の
過負荷がかかると、図6に示すように、秤量皿6が撓ん
でその下面が過負荷防止用ストッパー11、12のビス
11a、12aに当接する。
【0038】秤量皿6と皿受部10の合成されたバネ定
数をkとすると、物wが高さhから落下した場合、初期
の衝撃力Fは F=k・Δx=mg・〔1+(1+2kh/m
g)1/2〕 となり、ロードセルに破壊を免れる最大荷重をかけた場
合の撓み量Δlで、秤量皿6の中央部に過負荷防止用ス
トッパー11、12のビス11a、12aが当接するよ
うにする。衝撃力による秤量皿の変位ΔxがΔl以上あ
っても秤量皿6の中央部のビス(カバー止め兼用)で押
えられ、以後ロードセルには保存された運動量による慣
性変位による力のみがかかる。これは各ロードセル2〜
5のストッパーで押えられる。
【0039】なお、この衝撃緩和機構は、ロードセル2
〜5の配置に限定されることなく、適用可能であり、ま
たロードセルを1個使用する秤にも適用することができ
る。
【0040】図7は本発明に係る秤の他の構成例を示す
側面図(図1(b)に相当)である。図2の秤では秤量
皿6をロードセル2、3、4、5の負荷作用点側の支持
部2−3、3−3、4−3、5−3で支持する構成であ
ったが、本秤ではロードセル2、3、4、5の反負荷作
用点側の支持部2−4、3−4、4−4、5−4(図3
参照)を秤量皿6に固定し、負荷作用点側の支持部2−
3、3−3、4−3、5−3で該秤量皿6とロードセル
2、3、4、5の組立体を支持するように構成してい
る。そして、秤量皿6の中央部に過負荷防止用ストッパ
ー11、12を設けている。
【0041】このように、ロードセル2〜5を秤量皿6
側に固定することでロードセル取り付け台を不要なもの
とし、秤をより薄く且つ軽量に構成することができる
が、秤量皿6に荷重を載置すると秤量皿6とともにロー
ドセル2〜5も振動してしまう。このため、各ロードセ
ル2〜5への電源供給及び電気信号授受のための授受コ
ードにカール・コード13を用いている。秤量皿6上に
荷重を載置することにより秤量皿6、即ちロードセル2
〜5が振動するが、その場合でもその振動によるコード
に加わる張力をカール・コード13で吸収するので正確
な測定出力が得られる。
【0042】図8はカールコードの他の使用例を示す図
である。本秤はいわゆるコンベアー・スケールと称する
もので、プーリー14−1と14−2の間にベルト15
を懸架し、モータ17でプーリー14−1を駆動するこ
とにより、ベルト15を移動させる。この移動するベル
ト15に荷重を載置することにより、その重量を移動さ
せながらロードセル16で測定するように構成してい
る。
【0043】上記構成の秤において、モータ17に駆動
電力を供給するコード、ロードセル16への電源供給及
び電気信号授受を行なうコードにカール・コード13を
用いる。これにより、モータ17の回転によりベルト1
5、即ちロードセル15が振動するが、その場合でもそ
の振動によるコードに加わる張力をカール・コード13
で吸収するので正確な測定出力が得られる。
【0044】上記実施形態例ではロードセル2〜5に2
本の平行なビームを有するダブルビーム型のロードセル
を用いたが、本発明の秤に用いるロードセルはダブルビ
ーム型のロードセルに限定されるものではなく、どのよ
うな構成のロードセルでも適用できる。
【0045】図9はシングルビームのロードセルを用い
た秤の構成例を示す図である。図示するように秤量皿2
1の中心部Oを中心とする円周7上の等分割された位置
に4個のロードセル22、23、24、25が、図2の
場合と同様な姿勢で配置されている。
【0046】ロードセル22は図10に示すように、1
本のビーム22−1を具備し、その負荷作用点側の支持
部22−2に秤量皿21にロードセル22を固定する固
定部材22−4を取り付け、反負荷作用点側の支持部2
2−3をキャスター26の台部に取り付けている。な
お、他のロードセル23、24、25の構造もロードセ
ル22と同じである。このように、4個のシングルビー
ムのロードセル22〜25を配置して秤を構成して秤を
傾斜させても傾斜による非直線性は、各ロードセル22
〜25で相殺されるように生じるため合成出力としては
現れない。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項に記載の
発明によれば下記のような優れた効果が得られる。
【0048】請求項1及び2に記載の発明によれば、起
歪体の中央線に対して左右対称でないロードセルを用い
た場合でもロードセル取り付け台の撓みや秤に横方向か
ら加わる力が互いに対称位置に配置されたロードセルに
よって相殺され器差に与える影響が少なくなる。また、
ロードセルの傾斜による影響が互いに相殺され、非直線
性誤差を生じない。このため、起歪体の右側にハード基
板を取り付けたロードセルと起歪体の左側にハード基板
を取り付けたロードセルというように、複数種類のロー
ドセルを使用する必要がない。従って複数種類のロード
セルを使用する場合の部品点数が増え、コスト高の要因
となる不都合が解消される。
【0049】請求項3に記載の発明によれば、秤量皿の
ロードセルの支持部で支持する部分に球面状の凹状窪み
を形成するので、凹状窪みを秤量皿と一体成形すること
ができ、位置決め精度がよく、且つ安価に製造できる。
また、秤量皿の球面状の凹状窪みをロードセルの支持部
に設けた凸状のゴム材からなる皿受部で支持するので、
ロードセルにはモーメント、及び水平反力がかからず、
垂直荷重のみが作用することにより、ロードセルの出力
調整のみで、起歪体の起歪部の削りによる四隅調整をす
ること無く、四誤差の少ない秤を提供できる。
【0050】また、ロードセルは起歪体の起歪部を切削
して、四隅調整をしないため、起歪体表面の表面処理
(耐蝕アルマイト処理等)が剥げることなく、耐蝕性の
良いロードセルで秤を構成できる。また、低秤量のロー
ドセルで耐蝕のための全面コーティングが困難な場合で
も、耐蝕性の優れたロードセルで秤を構成できる。
【0051】請求項4及び5に記載の発明によれば、複
数個、例えば4個のロードセルを用いる場合、荷重を4
点で支持することにより、各ロードセルには秤の秤量の
1/4の容量(1mV/V)のロードセルを用いるた
め、衝撃に弱かったが、過負荷による秤量皿の撓み、ゴ
ムの変形による皿の垂直変位を中央に設けた過負荷防止
用ストッパーで阻止するため、衝撃に強い秤を提供でき
る。
【0052】請求項6に記載の発明によれば、電源供給
及び電気信号授受のための外部接続用のコードにカール
・コードを用いたことにより、荷重の載置により秤量
皿、即ちロードセルが振動した場合でもその振動による
コードの張力の変化がカールコードで吸収されるので正
確な出力が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複数のロードセルを用いる秤の概略構成
を示す図である。
【図2】本発明に係る秤の構成を示す図で、図2(a)
は秤量皿を取外した状態の平面図、図2(b)は正面
図、図2(c)は側面図である、
【図3】本発明に係る秤に用いるロードセルの構成を示
す図である。
【図4】図4(a)は図2(b)の一部拡大図、図4
(a)は支持部の拡大図である。
【図5】本発明に係る秤の構成を示す図で、図5(a)
は秤量皿を取外した状態の平面図、図5(b)は正面図
である。
【図6】図5に示す秤の動作説明図である。
【図7】本発明に係る秤の構成を示す側面図(図1
(b)に相当)である。
【図8】本発明に係る秤の構成を示す図である。
【図9】本発明に係る秤の構成を示す図で、図9(a)
は平面図、図9(b)は側面図、図9(c)は正面図で
ある。
【図10】本発明に係る秤に用いるシングルビーム型の
ロードセルの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ロードセル取り付け台 2 ロードセル 3 ロードセル 4 ロードセル 5 ロードセル 6 秤量皿 7 円周 8 支持脚 9 水準器 10 皿受部 11 過負荷防止用ストッパー 12 過負荷防止用ストッパー 13 カール・コード 14 プーリー 15 ベルト 16 ロードセル 17 モータ 21 秤量皿 22 ロードセル 23 ロードセル 24 ロードセル 25 ロードセル 26 キャスター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秤量皿を複数個のロードセルの負荷作用
    点側に設けた支持部で支持する構造の秤又は秤量皿に複
    数個のロードセルの反負荷作用点側を固定し、負荷作用
    点側に設けた支持部で該秤量皿と複数個のロードセルの
    組立体を支持する構造の秤において、 前記複数個のロードセルは負荷作用点側に設けた支持部
    が前記秤量皿の中心部を中心とする同一円周上の等分割
    された位置に、各ロードセルが中心部に対して同一姿勢
    となるように配置されていることを特徴とする秤。
  2. 【請求項2】 矩形状の秤量皿を四隅に配置した4個の
    ロードセルの負荷作用点側に設けた支持部で支持する構
    造の秤、又は矩形状の秤量皿を四隅に配置した4個のロ
    ードセルの反負荷作用点側を固定し、負荷作用点側に設
    けた支持部で該秤量皿と4個のロードセルの組立体を支
    持する構造の秤において、 前記4個のロードセルは、左上隅に配置されているロー
    ドセルに対して、右上隅に配置されているロードセルは
    90度回転した姿勢で配置され、右下隅に配置されてい
    るロードセルは180度回転した姿勢で配置され、左下
    隅に配置されているロードセルは270度回転した姿勢
    で配置されていることを特徴とする秤。
  3. 【請求項3】 秤量皿を複数個のロードセルの負荷作用
    点側に設けた支持部で支持する構造の秤において、 前記秤量皿の前記ロードセルの支持部で支持する部分に
    球面状の凹状窪みを形成し、該支持部に凸状のゴム材か
    らなる皿受部を設けたことを特徴とする秤。
  4. 【請求項4】 秤量皿を複数個のロードセルの負荷作用
    点側に設けた支持部で支持する構造の秤において、 前記秤量皿の下方中央付近のロードセル取り付け台に、
    該秤量皿に当該秤の許容負荷以上の負荷がかかると、該
    秤量皿が撓んで当接する過負荷防止用のストッパーを設
    けたことを特徴とする秤。
  5. 【請求項5】 秤量皿に複数個のロードセルの反負荷作
    用点側を固定し、負荷作用点側に設けた支持部で該秤量
    皿と複数個のロードセルの組立体を床面等に支持する構
    造の秤において、 前記秤量皿の下方中央付近に、該秤量皿に当該秤の許容
    負荷以上の過負荷がかかると、該秤量皿が撓んで前記床
    面等に当接する過負荷防止用のストッパーを設けたこと
    を特徴とする秤。
  6. 【請求項6】 秤量皿に複数個のロードセルの反負荷作
    用点側を固定し、負荷作用点側に設けた支持部で該秤量
    皿と複数個のロードセルの組立体を床面等に支持する構
    造の秤において、 前記秤の外部接続用のコードにカール・コードを用いた
    ことを特徴とする秤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019197139A1 (en) * 2018-04-09 2019-10-17 Noginvest Ab Storage device
KR102050022B1 (ko) * 2019-05-09 2019-11-28 오철규 편하중 보정용 로드셀 장치

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