JP2000304324A - アイソレータ装置の連通機構 - Google Patents

アイソレータ装置の連通機構

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JP2000304324A
JP2000304324A JP11109419A JP10941999A JP2000304324A JP 2000304324 A JP2000304324 A JP 2000304324A JP 11109419 A JP11109419 A JP 11109419A JP 10941999 A JP10941999 A JP 10941999A JP 2000304324 A JP2000304324 A JP 2000304324A
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康司 川崎
Minoru Miyamoto
宮本  実
Hiroyuki Eshiro
弘至 江城
Toshinaga Toda
俊永 戸田
Mitsuo Jinno
満雄 神農
Daisuke Tsunoda
大輔 角田
Nobuo Ishiyama
信夫 石山
Shinichi Azumaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーンルームにおける無菌・無塵状態を維
持したアイソレータ装置にあって、遮閉状態及び連通状
態のいずれの場合にも、その内部に汚染空気が侵入する
ことのない連通機構を提案する。 【解決手段】 内部を無菌・無塵状態を維持して遮閉化
されるアイソレータ装置1a,1bに、他のアイソレー
タ装置と相互に連通する可変連通路12,12を設け、
かつ該可変連通路12,12を、その少なくとも一面を
構成する可動ゲート20の開閉作動により、アイソレー
タ装置の遮閉状態で閉狭路態様Xとし、アイソレータ装
置1a,1b相互の連通状態で開広路態様Yとすると共
に、該可変連通路12の周面に空気吹き出し面22を形
成し、該空気吹き出し面22から常に可変連通路12側
へ空気圧を印加するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、局所的清浄空間を
形成するためのアイソレータ装置相互の連通機構に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体や電子部品、または医薬品を製造
する工場などでは、清浄な空気雰囲気中にて各部品の組
み付け,加工,充填などを行うためにクリーンルームが
一般的に用いられる。このクリーンルームにあっては、
室内全体を例えば一方向流(いわゆる層流)を用いた大
量の清浄空気により高清浄度を維持する方法が一般的に
採用されている。
【0003】しかしながらクリーンルームを用いる場合
には、その初期投資、維持費が膨大であり、そこで、コ
ストの低減等を目的に、所要部分のみに高度な清浄雰囲
気を形成するというクリーンルームの局所化が重要な課
題となっている。この技術手段として、アイソレータ装
置、ミニエンバイロメントなどにより局所空間を構成す
るようにした手段が提案されている。
【0004】この清浄雰囲気の局所化は、例えば半導体
工場の場合には、ウエハー周辺の局所空間のみを高清浄
度に維持された清浄空間とするものである。また、医薬
品製造工場などの場合には、無菌充填済みのバイアル瓶
やアンプル瓶、あるいは滅菌済みのゴム栓などのパーツ
を、いわゆるアイソレータ装置といわれる無菌および高
清浄度を維持した中で、製造、あるいは搬送する方法が
取られている。
【0005】ところで、このような清浄化された局所空
間相互を接続するには、周囲が汚染されているために細
心の注意が求められ、特殊な2重扉構造のいわゆる無菌
フランジ、あるいはRTP (ラピッドトランスファポー
ト)フランジといわれる接続部品により汚染部分を封じ
込める機械的なシーリングを用いた連通手段がとられて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記接続
フランジは、汚染部分を最小とするため、パッキン形状
が複雑化して丈夫に設計できず、その耐久性、ひいては
密閉性能に対する信頼性が乏しい。さらにある程度、強
い締め込み力が必要なために、その時生じる摩滅、摺摩
などによる発塵や、機密性の低下などの懸念を抱え、し
かも状態の確認、検証(バリデーション)が難しい。あ
わせて、接続エリアは、清浄空気を流すことができず、
可変連通路全域にわたる清浄空間を確保できない。特
に、このような問題は接続、切り離しの工程を短時間で
行うことが必要な場合や、かかる工程の頻度が多い場合
にはより重大となる。
【0007】本発明は、クリーンルームにおける無菌・
無塵状態を維持したアイソレータ装置にあって、遮閉状
態及び連通状態のいずれの場合にも、その内部に汚染空
気が侵入することがなく、かつ上述の各問題点を解決し
得る連通機構を提案し、信頼性の高い無菌・無塵システ
ムを構築することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部を無菌・
無塵状態を維持して遮閉化されるアイソレータ装置に、
他のアイソレータ装置と相互に連通する可変連通路を設
け、かつ該可変連通路を、その少なくとも一面を構成す
る可動ゲートの開閉作動により、アイソレータ装置の遮
閉状態で閉狭路態様とし、アイソレータ装置相互の連通
状態で開広路態様とすると共に、該可変連通路の周面に
空気吹き出し面を形成し、該空気吹き出し面から常に可
変連通路側へ空気圧を印加するようにしたことを特徴と
するアイソレータ装置の連通機構である。
【0009】かかる構成にあって、アイソレータ装置相
互を接続する場合にあって、可動ゲートの外面を相互に
当接して、同時に開放作動を行い、夫々の可変連通路を
開広路態様にして連続させる。これにより、連通する可
変連通路対を介して一方のアイソレータ装置の庫内にあ
るワーク(被処理物品)を他方のアイソレータ装置の庫
内へ移送可能となる。
【0010】この連通状態にあって、空気吹き出し面か
らは常に可変連通路側へ空気圧が印加されており、可変
連通路は外周囲の空気圧に対して陽圧となる。このた
め、アイソレータ装置相互の当接面間にクリアランスが
あっても、外部の汚染された空気が内部に侵入すること
はない。
【0011】次に、ワークの移送が終了すると、各アイ
ソレータ装置の可動ゲートを同時的に閉鎖駆動し、可変
連通路を夫々閉狭路態様として、各庫内を遮閉化した後
に、相互に分離する。この可動ゲートが閉鎖位置の場合
にあって、閉狭路態様にある可変連通路には空気圧が常
に印加されており、このため、この閉狭路態様で可変連
通路にクリアランスがあっても、汚染空気が侵入しな
い。
【0012】ここで、可変連通路の閉狭路態様で、連通
狭隙を生じさせ、空気吹き出し面からの清浄空気が連通
狭隙を通過して外部へ常時排出されるようにした構成が
提案される。すなわち、可変連通路に連通狭隙を確保
し、これによりその閉鎖状態でも連通狭隙から、常に空
気が外部へ噴出するようにしたものである。このよう
に、可変連通路が閉狭路態様となると、空気吹き出し面
からの空気圧が上昇することとなり、このため、該連通
狭隙により庫外に向かう清浄空気の高速気流が生成さ
れ、その通過表面である可変連通路の周囲面が清浄化さ
れると共に、外部の汚染空気の侵入が確実に防止され
る。
【0013】ここで、可変連通路の静圧,風速,風量あ
るいは清浄度を測定することにより、可変連通路の状態
検証を常時行うようにする。すなわち、従来の連通機構
のように、周囲雰囲気と、庫内の空気の連通を機械的な
シーリングにより完全に遮断するという発想であると、
外部から汚染空気の侵入に対して常時監視する手段がな
い。しかるにかかる構成であると、空気が所定量,又は
所定圧、外へ流出している状態では、汚染空気の侵入は
ないものと考えることができ、その計測値が一定以上で
あるかどうかを確認することにより、常時監視が可能と
なる。ここで空気吹き出し面は、可変連通路の上面のみ
ではなく、下面又は側面に形成することができる。
【0014】
【発明実施の形態】次に本発明の実施の形態を添付図面
に従って説明する。図1,図2は、本発明の開口接続部
10を備えた移動アイソレータ装置1aと固定アイソレ
ータ装置1bとを用いた、無菌・無塵処理システムの一
例を示すものである。
【0015】ここで、離間して配置された固定アイソレ
ータ装置1b,1b間には、移動アイソレータ装置1a
が配備されている。
【0016】この各アイソレータ装置1a,1bはその
庫内を清浄空間としているものであり、かかる清浄空間
が作業者により汚染されないように、外部周囲と遮断す
る筐壁に作業孔2を適宜に形成し、該作業孔2に、手作
業を可能とするグローブ3などを取付けると共に、該作
業孔2をグローブ3で密閉している。作業者は外からグ
ローブ3に手を挿入し、該グローブ3を介して庫内のワ
ークの加工,処理,調整などの作業を行うこととなる。
その他、作業孔2には、作業者が上半身を庫内に挿入可
能とするハーフスーツ、全身を庫内に位置させながら該
庫内と作業者とを遮断するフルスーツなどの隠蔽被覆材
が設けられる。
【0017】固定アイソレータ装置1b,1b間に設け
られる移動アイソレータ装置1aは、相互に設けられた
開口接続部10a,10bを介して固定アイソレータ装
置1bに接続され、その庫内間をワークwが移送され
る。
【0018】すなわち、移動アイソレータ装置1aには
一面側に開口接続部10aが設けられ、他面側に手押し
用把手11が設けられており、一方の固定アイソレータ
装置1bからワークwを受け取った後、その下部に設け
たキャスタ5により180度転回して、該開口接続部1
0aの位置を反転し、その開口接続部10aを他方の固
定アイソレータ装置1bの開口接続部10bに接続し、
開口接続部10a,10bを開放作動して、庫内相互を
連通する。そして移動アイソレータ装置1a内のワーク
wが固定アイソレータ装置1b内へ移送される。ここで
各庫内のワークwの移送は、その内部に設けられたコン
ベヤで自動搬送されるか、又はワークwを支持するトレ
ー72をグローブ3により手作業で移送することにより
行われる。
【0019】このように開口接続部10a,10b相互
の接続を介して、アイソレータ装置1a,1bの局所的
な清浄空間が連通し、さらに該清浄空間内でワークwの
処理が行われ、かつ順次次工程に移送される。
【0020】図3〜5は、アイソレータ装置1a,1b
の接続作動を段階的に示す側面図である。ここで、固定
アイソレータ装置1bの前面には移動アイソレータ装置
1aが遊嵌する接続凹面6が形成されている。そして、
図3の分離位置から、移動アイソレータ装置1aを移動
し、図4で示すように移動アイソレータ装置1aの前部
を固定アイソレータ装置1bの接続凹面6に装着し、図
5で示すように開口接続部10a,10bを夫々同時に
開放することにより、各庫内の連通を行う。
【0021】上述のアイソレータ装置1a,1bの連通
を密閉状に行う開口接続部10a,10bは、本発明の
要部に係り、かかる構成を図6,7に従って詳細に説明
する。開口接続部10a,10bは、ワークwの移送ラ
インLと一致する可変連通路12,12を備え、該可変
連通路12,12の下面を構成する可動ゲート20a,
20bの昇降により、該可変連通路12を閉狭路態様X
と開広路態様Yとに変換するようにしてなるものであ
る。
【0022】すなわち、アイソレータ装置1a,1bの
主庫13を構成する外筺には、移送ラインLと一致する
連通口15が形成され、さらに主庫13の上部前面に固
定されたエアーダクト17a,17bと、その直下に配
設された可動ゲート20a,20b間を可変連通路1
2,12とし、該可変連通路12,12を連通口15に
水平方向で連続するようにしている。而して、可変連通
路12の少なくとも底面が可動ゲート20a,20bの
上面により構成されることとなる。
【0023】また、この可動ゲート20a,20bは、
ゲート案内ダクト45a,45bの上部に装着され、可
動ゲート20a,20bの前面板21をゲート案内ダク
ト45a,45bの案内外面46と面接触して、安定的
昇降を確保するようにしている。一方、可動ゲート20
a,20bはゲート案内ダクト45a,45b内に設け
た昇降シリンダ47,47のシリンダロッドと結合して
いる。
【0024】さらには、可動ゲート20aの前面板21
aと可動ゲート20bの前面板21bには、その一方に
連結突起50が、他方に該連結突起50が嵌入する連結
孔51が形成されている。図6,7では、可動ゲート2
0bに連結突起50を可動ゲート20aに連結孔51を
形成しているが、その配置関係は逆であっても良い。こ
のため、後述するように移動アイソレータ装置1aが固
定アイソレータ装置1bに連結した状態で、可動ゲート
20a,20bは連結孔51に連結突起50が嵌入する
ことにより、上下方向で連結され、昇降シリンダ47,
47が駆動すると、可動ゲート20a,20bは一体的
に昇降することとなる。
【0025】ここで、可変連通路12の上面を構成する
エアーダクト17の下面には空気吹き出し面22が形成
されている。この空気吹き出し面22は、図6,7で示
すように、15〜50mmの微間隙25をおいて設けら
れた150〜500メッシュのスクリーン23a,23
bを多孔板24で機械的に保持してなるものである。こ
のように、多孔板24を設けることにより、スクリーン
23a,23bの破損防止の保護となると共に、加圧空
気に対して吹き出し面を平面状に保持し得る。またスク
リーン23a,23bを微間隙25を置いて配設するこ
とにより、単に濾過作用を生じるだけでなく、該間隙2
5により、吹き出し速度の均一化が図られる。ここで、
スクリーンは一層構造としても良く、さらには上述した
ように同一層のほかメッシュを異ならせた層からなる二
層構造としても良い。さらに多孔板24を取付けなくて
も良い場合もある。
【0026】一方、前記空気吹き出し面22にはスペー
サ58が配設され、これにより、可動ゲート20a,2
0bの上昇位置を規定し、後述するように、閉狭路態様
Xにある可変連通路12の高さを一定とし、連通狭隙s
を確保している。この可変連通路12には、その静圧,
風速あるいは風量を検知するために、圧力計,速度計,
流量計または微粒子計などの監視計器71が設けられ
る。
【0027】エアーダクト17は、主庫13の天部に設
けたダクト30a,30bと連通し、該ダクト30a,
30bの内圧を高めることにより、主庫13の天部に配
設した空気吹き出し面31a,31bから清浄空気を移
送ラインLに直上から吹き降ろすと共に、エアーダクト
17の空気吹き出し面22からも、清浄空気を可変連通
路12に直上から吹き降ろすようにしている。この空気
吹き出し面31a,31bも、空気吹き出し面22と同
様に、スクリーン23a,23bを微間隙25を介して
多孔板24で機械的に保持してなる。
【0028】固定アイソレータ装置1b側にあっては、
接続凹面6の上部の天井ダクト36をダクト30bと連
通し、天井ダクト36に配設したブロアー35により、
天井ダクト36内を負圧とし、ダクト30b及びエアー
ダクト17bを陽圧とし、上述したように、主庫13内
と可変連通路12の移送ラインL上に清浄空気を給送す
るようにしている。
【0029】上述した各空気吹き出し面22,22,3
1a,31b上のダクト17a,17b,30a,30
b内にはヘパフィルタ(高性能フィルタ)70またはウ
ルパフィルタが配設されている。このため、可変連通路
12,12及び主庫13,13には、ヘパフィルタ70
及びスクリーン23a,23bにより、上述したように
清浄空気が送給されることとなる。
【0030】さらに、天井ダクト36の接続凹面6に臨
む下面は空気連通面37となっており、該空気連通面3
7の吸引作用により接続凹面6内が負圧状態となる。こ
のため、図7で示すように、アイソレータ装置1a,1
bが連結して、エアーダクト17a,17bの外面が面
接触した状態にあって、エアーダクト17a,17bの
当接面の上部雰囲気が可変連通路12の内圧よりも確実
に低くなるため、かかる当接面から、汚染空気が可動ゲ
ート20a,20b内に侵入することはない。すなわ
ち、該当接面から、内部の圧力が微流出し得る圧力関係
におかれ、当接面からの可変連通路12内の汚染が防止
される。また、天井ダクト36の前面も、周囲雰囲気と
連通する空気連通面38となっており、この空気連通面
37,38から外気が天井ダクト36内ヘ導入される。
【0031】さらに一方、前記可動ゲート20a,20
bの上面には、可変連通路12からの圧力空気を回収す
るリターンエアー孔が多数設けられた空気連通面39が
形成され、かつ主庫13の移送ラインL下部の、空気吹
き出し面22と連通する基部ダクト44の上面にも空気
連通面40が形成され、空気吹き出し面22,22及び
空気吹き出し面31a,31bからの圧力空気を空気連
通面39,40から回収するようにしている。
【0032】基部ダクト44内は、上部排出路41とゲ
ート案内ダクト45a,45b内と連通する下部排出路
42が配設され、空気連通面40からの空気を上部排出
路41に回収し、可動ゲート20a,20bの空気連通
面39で捕捉された空気をゲート案内ダクト45a,4
5bから下部排出路42に回収するようにしている。
尚、下部排出路42とゲート案内ダクト45a,45b
とを連通する開口は、ヘパフィルタ70で覆われ、下部
排出路42に設けたブロアー49により、ゲート案内ダ
クト45a,45bのエアーを下部排出路42に導入
し、かつその過程でヘパフィルタ70を透過して清浄化
するようにしている。ブロアー49は、ゲート案内ダク
ト45a,45b内でヘパフィルタ70に対向状に設け
て、下部排出路42へ清浄空気を給送するようにしても
良い。この上部排出路41と、ゲート案内ダクト45
a,45bは、天井ダクト36内へ還流される。または
庫外へ排出するようにしても良い。
【0033】次にかかる構成の作動を説明する。図6で
示すように、移動アイソレータ装置1a,固定アイソレ
ータ装置1bが非接続状態にあっては、昇降シリンダ4
7,47のシリンダロッドが伸出状態となり内部が遮閉
化される。一方、空気吹き出し面22,22にはスペー
サ58が配設され、このため該伸出状態で、可変連通路
1が閉狭路態様Xとなった場合に、可動ゲート20a,
20bの上面がスペーサ58と当接して、可変連通路1
2は完全に閉鎖されず、連通狭隙sが形成される。この
とき、空気吹き出し面22からは可変連通路12へ常に
圧力空気が印加され、しかも連通狭隙sは開口度が小さ
いから、開広路態様Yの状態のときに比して、可変連通
路12に高圧空気が印加される。このため、該可変連通
路12の連通狭隙s内で高速気流が可動ゲート20a,
20bの空気連通面39にぶつかり、かつ乱流となっ
て、その大部分が可変連通路12から庫外へ流出するこ
ととなる。而して、庫外に向かう高速気流が生成され、
かつその通過表面である可変連通路12の周囲面が清浄
化される。
【0034】ここでこの連通狭隙sは、開口高さ0.1
mm〜5mm程度とする。また、空気吹き出し面22の
幅は、開口の寸法にもよるが一般的に10〜2000m
m程度が採用される。
【0035】さらに閉狭路態様の静圧を20〜500P
a、あるいは吹き出し風速を4〜30m/sとなるよう
に調整する。なおこの調整は、連通狭隙sの寸法、ある
いはブロアー35の風量をダンパーまたはインバーター
を用いることにより容易に調整できる。
【0036】一方、この可変連通路12には、上述した
ように、その静圧,風速,風量,清浄度を検知するため
の、圧力計,速度計,流量計または微粒子計などの監視
計器71が設けられている。従って、これら監視計器7
1を監視することにより、可変連通路12への圧力空気
の排出が確認され、この状態にあっては、外部からの汚
染空気の流入が無いことが検証される。この点、例えば
従来構成のように、接続状態を機械的シーリングにより
機密にするという技術思想に立てば、その状態検証の手
段がなく、例えばゴムパッキンの摩耗により汚染空気が
流入した状態となっていても、気づかずにこの状態が放
置され、主庫13内の汚染が継続進行することとなり、
移動アイソレータ装置1aの信頼性を低下させることと
なる。
【0037】ここで、上述の構成にあっては、スペーサ
58により閉狭路態様を確保するようにしたが、可変連
通路12の連通狭隙sの開口高さは0.1mm以上であ
ればよいから、各種形成誤差等により可変連通路12に
はそのクリアランスにより連通狭隙sを生じる。このた
め、スペーサ58などの規定手段を設けなくとも、可変
連通路12に連通狭隙sを形成することが可能となる。
【0038】なお、本発明は、空気吹き出し面22から
常に圧力を可変連通路12側へ印加しているものであ
り、クリアランスがなく連通狭隙sが生じない場合も含
まれる。
【0039】次に移動アイソレータ装置1a内のワーク
wを固定アイソレータ装置1b内に移送する場合には、
移動アイソレータ装置1aを固定アイソレータ装置1b
内の接続凹面6に嵌入し、連結孔51に連結突起50を
嵌着してエアーダクト17a,17bの外面を当接した
後、昇降シリンダ47,47を同期駆動して、可動ゲー
ト20a,20bを同時に下降する。そして可変連通路
12,12を同時に開広路態様Yとする。
【0040】この連通状態にあって、空気吹き出し面2
2,22からは常に可変連通路12,12側へ空気圧が
印加されており、開口状態で、可変連通路12,12は
開口接続部10a,10bの外周囲の空気圧に対して陽
圧となっており、このため、エアーダクト17a,17
b相互または可動ゲート20a,20b相互が完全に密
に当接した状態とならず、クリアランスがあったとして
も、外部の汚染された空気が開口接続部10a,10b
対間等から内部に侵入することは無い。さらには、この
とき、上述したように、天井ダクト36の空気連通面3
7の吸引作用により、上部の雰囲気を負圧状態とし、可
変連通路12,12の内圧に対して、周囲雰囲気が確実
に低くなるようにしているから、外部からの汚染空気の
侵入が確実に防止される。この開放状態での空気吹き出
し面22,22からの吹き出し速度は、医薬製造工程に
あってはWHOあるいはFDAなどのGMP基準または
ガイドラインの0.3〜0.45a,45bm/sが採
用されるが、そのほか工程によっては0.1〜2m/s
の風速としても良い。
【0041】ここで、昇降シリンダ47,47の駆動
は、リミットスイッチ,近接スイッチなどを用いて、移
動アイソレータ装置1aと固定アイソレータ装置1bの
接続を検知することにより自動的に作動させることがで
きる。または、作動用スイッチの操作により駆動させる
ようにしても良い。
【0042】上述の昇降シリンダ47,47に代えて、
昇降制御モータにより駆動するラックピニオン機構,ボ
ールネジなど種々の昇降制御機構を適用することができ
る。さらには、一方の可動ゲート20a,20bのみに
駆動源を連係し、他方の可動ゲート20a,20bに、
上昇位置(閉狭路態様)に付勢する付勢手段を付設する
ことにより、連結突起50,連結孔51等の連係機構を
介して、一方の駆動源により可動ゲート20a,20b
を同期的に昇降させることができる。
【0043】而して、移動アイソレータ装置1a,固定
アイソレータ装置1bの開広路態様Yにある可変連通路
12,12が夫々連通し、トレー76に支持されたワー
クwの移送を、上述した作業孔2に装着されているグロ
ーブ3を用いて、該トレー76を遊転ロール75上で摺
動させるなどの手段により行う。尚、ワークwの移送は
ベルトコンベヤやボールネジ,シリンダなどの押出機構
を介して自動移送を行うようにしてもよい。
【0044】この可変連通路12の移送過程で、移送ラ
インLには、可変連通路12,12及び空気吹き出し面
31a,31bから移送方向と直交方向に清浄空気が噴
射される。このためワークwに、上方から直接、高圧清
浄空気が当たるから、ワークwは空気噴射による清浄作
用を受ける。この清浄空気は、側方へ流れて、上述した
ように、基部ダクト44,44,ゲート案内ダクト45
a,45b内へ流入して、上部排出路41,下部排出路
42を経由して還流または排出される。
【0045】上述の構成は、可変連通路12の上面に配
設した空気吹き出し面22から高圧空気を放出するよう
にしたが、可変連通路12の上面と共に両側面(または
一側面)から放出しても良い。さらには、該両側面また
は一側面のみから放出するようにしても良い。
【0046】上述の実施例にあっては、移動アイソレー
タ装置1aと固定アイソレータ装置1bとの連通に本発
明を適用したものであるが、移動アイソレータ装置1
a,1a相互の連通にも本発明を適用することができ
る。さらに可動ゲート20a,20bを可変連通路12
の下部に配設したが上部または側部に配設しても良い。
さらにまた上下に可動ゲートを夫々配設して同時的に作
動させるようにしても良い。さらに移動アイソレータ装
置は、自動搬送装置(AGV)にも勿論適用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述した構成に係り、このため
次のような効果がある。 a)アイソレータ装置1a,1bの開口接続部10a,
10bの可動ゲート20a,20bを閉止した遮閉状態
において、閉狭路態様Xを形成し、該可変連通路12に
圧力を印加したから、閉狭路態様Xに連通狭隙sが生じ
た場合には、該連通狭隙sにより高速の清浄空気が外部
へ放出され、外部からの汚染物資の侵入を排除できるこ
とにより内部の無菌、および清浄度を維持することがで
きる。 b)アイソレータ装置1a,1bを接続し、可動ゲート
20a,20bを開いて開広路態様Yとした連通状態に
おいてもその通路全域にわたって清浄空気を供給でき、
かつ外部からの汚染空気の侵入がないため無菌、および
清浄度を維持することができる。 c)機械的手段により遮閉化を測るものではないから、
パッキン形状が複雑化したり、パッキンなどの機械的摩
耗や劣化による遮閉性の低下がなく、さらには、発塵を
生ずることがなく、局所的清浄空間を常に確保できる。 d)可変連通路12に静圧,風速あるいは風量を検知す
るための、圧力計,速度計,流量計または微粒子計など
の監視計器71を設けることにより、これら監視計器7
1を監視することにより、可変連通路12への圧力空気
の排出状態が常に確認でき、外部からの汚染空気の流入
が無いことが容易に検証される。 e)圧力制御によるものであるから、接続、切り離しの
工程を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した無菌・無塵システムの概要側
面図である。
【図2】本発明を適用した無菌・無塵システムの概要平
面図である。
【図3】アイソレータ装置1a,1bの分離状態の側面
図である。
【図4】アイソレータ装置1a,1bの接続状態の側面
図である。
【図5】アイソレータ装置1a,1bの可変連通路を開
広路態様Yとした状態の側面図である。
【図6】アイソレータ装置1a,1bの要部を示す遮閉
状態の縦断側面図である。
【図7】アイソレータ装置1a,1bの要部を示す連通
状態の縦断側面図である。
【符号の説明】
1a 移動アイソレータ装置 1b 固定アイソレータ装置 10a,10b 開口接続部 12 可変連通路 13 主庫 17a,17b エアーダクト 20a,20b 可動ゲート 22,22 空気吹き出し面 31a,31b 空気吹き出し面 47,47 昇降シリンダ 58 スペーサ 71 監視計器 X 閉狭路態様 Y 開広路態様 s 連通狭隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江城 弘至 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 戸田 俊永 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 神農 満雄 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 角田 大輔 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 石山 信夫 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 (72)発明者 東口 慎一 名古屋市中村区椿町14番13号 株式会社エ アレックス内 Fターム(参考) 3L058 BE02 BF05 BG03 BG04 3L080 AA04 AA06 AB04 AC05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を無菌・無塵状態を維持して遮閉化さ
    れるアイソレータ装置に、他のアイソレータ装置と相互
    に連通する可変連通路を設け、かつ該可変連通路を、そ
    の少なくとも一面を構成する可動ゲートの開閉作動によ
    り、アイソレータ装置の遮閉状態で閉狭路態様とし、ア
    イソレータ装置相互の連通状態で開広路態様とすると共
    に、該可変連通路の周面に空気吹き出し面を形成し、該
    空気吹き出し面から常に可変連通路側へ空気圧を印加す
    るようにしたことを特徴とするアイソレータ装置の連通
    機構。
  2. 【請求項2】可変連通路の閉狭路態様で、連通狭隙を生
    じさせ、空気吹き出し面からの清浄空気が連通狭隙を通
    過して外部へ常時排出されるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のアイソレータ装置の連通機構。
  3. 【請求項3】可変連通路の静圧,風速,あるいは風量を
    測定することにより、可変連通路の状態検証を常時行う
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載のアイソレー
    タ装置の連通機構。
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