JP2000303880A - 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置 - Google Patents

三元触媒の酸素ストレージ量制御装置

Info

Publication number
JP2000303880A
JP2000303880A JP11117565A JP11756599A JP2000303880A JP 2000303880 A JP2000303880 A JP 2000303880A JP 11117565 A JP11117565 A JP 11117565A JP 11756599 A JP11756599 A JP 11756599A JP 2000303880 A JP2000303880 A JP 2000303880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel ratio
oxygen storage
storage amount
air
way catalyst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP11117565A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Takahashi
浩二 高橋
Shigeo Okuma
重男 大隈
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP11117565A priority Critical patent/JP2000303880A/ja
Publication of JP2000303880A publication Critical patent/JP2000303880A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/021Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine
    • F02D41/0235Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine in relation with the state of the exhaust gas treating apparatus
    • F02D41/0295Control according to the amount of oxygen that is stored on the exhaust gas treating apparatus
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/10Introducing corrections for particular operating conditions for acceleration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/08Exhaust gas treatment apparatus parameters
    • F02D2200/0814Oxygen storage amount

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンの排気浄化性能と運転性とを両立す
る。 【解決手段】三元触媒の上流側及び下流側に酸素濃度セ
ンサを備えて、各検出結果に基づいて三元触媒の酸素ス
トレージ量を推定しつつ(S1〜S7)、通常は該酸素
ストレージ量の推定値に基づく空燃比制御を行い(S10
〜S17)、所定レベル以上の加速状態を検出したときに
は、前記酸素ストレージ量の推定値に基づく空燃比制御
を禁止して加速性を満たす空燃比制御を行うようにする
(S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三元触媒の酸素スト
レージ量制御装置に関し、詳しくは、エンジンの排気通
路に介装されて排気中のCO,HCの酸化及びNOxの
還元を行う三元触媒において、酸素ストレージ量を最適
に制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの排気通路に三元触
媒を介装する一方、該三元触媒における酸化と還元との
バランスをとって高い転化率を実現するために、燃焼混
合気の空燃比を理論空燃比に保つ空燃比フィードバック
制御を行うエンジンの排気浄化システムが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、三元触媒
は、酸素を貯蔵する酸素ストレージ能力を有するため、
触媒中の酸素ストレージ量が転化率に大きく影響するこ
とになり、例えば酸素ストレージ量が最適量よりも多い
と、CO,HCの酸化反応が促進される一方、NOxの
還元反応が鈍り、逆に酸素ストレージ量が最適値よりも
少ないと、NOxの還元反応が促進される一方、CO,
HCの酸化反応が鈍ることになる。
【0004】ところが、従来のように、触媒入口での排
気空燃比を理論空燃比にフィードバック制御する場合に
は、そのときの酸素ストレージ量とは無関係に、触媒に
導入される排気中の酸素濃度が一定になるように制御す
るから、酸素ストレージ量を最適値に制御することには
ならず、結果的に、三元触媒における転化率を安定的に
高いレベルに維持させることができないという問題があ
った。
【0005】この点に鑑み、三元触媒の上流側と下流側
にそれぞれ排気中の酸素濃度を検出する1対の酸素濃度
センサを設置し、該検出された酸素濃度に基づいて三元
触媒の酸素ストレージ量を推定しつつ、該酸素ストレー
ジ量の推定値に基づいて、酸素ストレージ量を最適値に
するように空燃比を制御するようにしたものがある(特
開平10−184425号公報参照)。
【0006】しかしながら、上記のものでは、空燃比制
御(燃料噴射量制御)は、運転性を考慮することなく、
触媒中の酸素ストレージ量に基づいて実行されるため、
加速時などには、燃料噴射量が不足して運転性が悪化し
てしまうことがあった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、排気浄化性能と運転性とを両立することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1に記載
の発明は、図1に示すように、エンジンの排気通路に介
装される三元触媒の上流側及び下流側にそれぞれ設置さ
れ、排気中の酸素濃度を検出する1対の酸素濃度センサ
と、該1対の酸素濃度センサの検出結果に基づいて前記
三元触媒における酸素ストレージ量を推定する酸素スト
レージ量推定手段と、該酸素ストレージ量推定手段で推
定された酸素ストレージ量に基づいて前記三元触媒入口
の排気空燃比を制御する入口空燃比制御手段と、エンジ
ンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記運転
状態検出手段により所定のエンジン運転状態が検出され
たときには、前記入口空燃比制御手段による酸素ストレ
ージ量に基づく三元触媒入口の排気空燃比の制御を禁止
する入口空燃比制御禁止手段と、含んで構成されたこと
を特徴する。
【0009】かかる構成によると、三元触媒における酸
素ストレージ量は、触媒下流側における反応後の残存酸
素量と触媒上流側における供給酸素量とに基づいて(両
者の差や差の積分値等に基づいて)推定できるので、酸
素ストレージ量推定手段は、1対の酸素濃度センサの検
出結果に基づいて三元触媒における酸素ストレージ量を
推定する。
【0010】一方、排気空燃比をリーン化して供給酸素
量を増大させれば、三元触媒内で酸化反応に必要な酸素
量よりも供給される酸素量が多くなって、酸素ストレー
ジ量が増大し、また、排気空燃比をリッチ化すれば供給
酸素量が減ることで三元触媒内に貯蔵されていた酸素が
酸化反応に用いられて酸素ストレージ量は減少すること
になる。
【0011】そこで、推定された酸素ストレージ量に基
づいて入口空燃比制御手段が、触媒入口の排気空燃比、
即ち、燃焼混合気の空燃比(より具体的には、エンジン
への燃料噴射量)を制御し、実際の酸素ストレージ量が
最適値になるように調整する。
【0012】しかし、前記酸素ストレージ量が最適値に
なるように酸素ストレージ量に基づいた制御を行ってい
たのでは、良好な運転性が得られないような運転状態の
ときには、該制御に優先して運転性を良好にする空燃比
制御を行うべきである。
【0013】そこで、運転状態検出手段により上記のよ
うな運転状態を検出したときには、入口空燃比制御禁止
手段が、前記入口空燃比制御手段による推定された酸素
ストレージ量に基づく三元触媒入口の排気空燃比の制御
を禁止し、運転性を考慮した空燃比制御を行うことのよ
って良好な運転性を確保する。
【0014】また、請求項2に係る発明は、前記所定の
エンジン運転状態は、加速状態であることを特徴とす
る。加速時は、前記酸素ストレージ量が最適値になるよ
うに酸素ストレージ量に基づいた制御を行っていたので
は、燃料噴射量が不足して良好な加速性を得られない可
能性が高いので、該制御を禁止して燃料噴射量を増量す
るなどの制御を行うことにより、良好な加速性を確保す
る。
【0015】また、請求項3に係る発明は、前記入口空
燃比制御禁止手段による三元触媒入口の排気空燃比の制
御を禁止中も前記酸素ストレージ量推定手段による三元
触媒の酸素ストレージ量の推定は継続して行うことを特
徴とする。
【0016】請求項3に係る発明によると、酸素ストレ
ージ量に基づく三元触媒入口の排気空燃比の制御を禁止
しているときも、その間の空燃比制御により三元触媒に
おける酸素ストレージ量は時々刻々と変化する。
【0017】そこで、酸素ストレージ量推定手段による
三元触媒の酸素ストレージ量の推定は継続して行うこと
により、該推定結果に基づく制御を再開したときから正
確な酸素ストレージ量の推定値の情報に基づく制御を開
始することができ、以って実際の酸素ストレージ量を速
やかに最適値に収束させることができ、排気浄化性能を
可及的に向上できる。
【0018】また、請求項4に係る発明は、図1に点線
で示すように、前記入口空燃比制御手段が、エンジンの
運転状態に基づいて酸素ストレージ量の目標値を設定す
る目標ストレージ量設定手段と、該目標ストレージ量設
定手段で設定された目標値と前記酸素ストレージ量推定
手段で推定された酸素ストレージ量との差が少なくなる
ように、前記三元触媒入口の排気空燃比をフィードバッ
ク制御する排気空燃比フィードバック手段と、を含んで
構成されることを特徴とする。
【0019】請求項4に係る発明によると、三元触媒に
おける酸素ストレージ量が、エンジンの運転状態毎の目
標値になるように、触媒入口の排気空燃比が制御され
る。例えばNOxの排出量が多くなる運転状態では、酸
素ストレージ量の目標値を比較的小さくすることで、N
Oxを効果的に浄化でき、また、CO,HCの排出量が
多くなる運転状態では、酸素ストレージ量の目標値を比
較的大きくすることで、CO,HCを効果的に浄化でき
ることになる。
【0020】また、請求項5に係る発明は、前記排気空
燃比フィードバック手段が、前記目標ストレージ量設定
手段で設定された目標値と前記酸素ストレージ量推定手
段で推定された酸素ストレージ量との差を前記三元触媒
入口の目標排気空燃比に変換し、該目標排気空燃比と前
記三元触媒の上流側の酸素濃度センサで検出される実際
の排気空燃比との差に基づいて、前記三元触媒入口の排
気空燃比をフィードバック制御することを特徴とする。
【0021】請求項5に係る発明によると、酸素ストレ
ージ量の目標値と推定値との差から、目標の酸素ストレ
ージ量を得るための目標排気空燃比を設定し、実際の排
気空燃比が目標排気空燃比になるように制御すること
で、酸素ストレージ量が目標値に一致するように制御さ
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図2は、実施形態におけるエンジンのシステム構
成を示す図である。
【0023】この図2において、エンジン1の吸気通路
には燃料噴射弁2が設けられており、該燃料噴射弁2か
ら噴射される燃料と空気とが予混合し、シリンダ内に吸
気弁3を介して吸引される。シリンダ内の燃焼混合気
は、点火栓4による火花点火によって着火燃焼し、燃焼
排気は、排気弁5を介して排気通路6に排出される。
【0024】排気通路6には、三元触媒7が介装されて
おり、該三元触媒7で排気中のCO,HC,NOxが浄
化される。前記三元触媒7の上流側には、排気空燃比の
変化に対して出力値が連続的に変化する特性を有した広
域型酸素濃度センサ8が介装され、三元触媒7の下流側
には、排気空燃比の理論空燃比近傍で出力値が急変する
特性を有したストイキ型酸素濃度センサ9が介装されて
いる。
【0025】また、吸気通路11には、吸入空気量を制御
するスロットル弁12が介装されると共に、該スロットル
弁12の開度を検出するスロットルセンサ13が設けられ、
更にその上流には吸入空気量を検出するエアフロメータ
14が設けられる。
【0026】前記各センサの検出信号はコントロールユ
ニット10に入力され、図中に制御ブロック図として示し
た流れに沿って処理されて、最終的には、燃料噴射弁2
による燃料噴射量が制御されるようになっている。
【0027】以下、図2に示す制御ブロック図に沿っ
て、処理内容を概説する。センサ出力変換処理部(変換
手段)100では、三元触媒7上流側の広域型酸素濃度セ
ンサ8からのA/D変換後の出力を、第1変換テーブル
によって排気空燃比の検出値に変換すると共に、三元触
媒7下流側のストイキ型酸素濃度センサ9からのA/D
変換後の出力を、第2変換テーブルによって排気空燃比
の検出値に変換する。ここで、前記第1変換テーブル及
び第2変換テーブルは、図3に示すような変換特性を有
する。そして、第1変換テーブルは、A/D変換出力値
の変化に対して排気空燃比の検出値が略均等に割付して
あるのに対し、第2変換テーブルは、理論空燃比近傍の
A/D変換出力値に対して、排気空燃比の検出値が細か
く高密度に割付してあり、これにより、理論空燃比近傍
の排気空燃比が高分解能で演算される。
【0028】酸素ストレージ量推定部101 (酸素ストレ
ージ量推定手段)では、前記センサ出力変換処理部100
により変換処理された三元触媒7上流側の及び下流側の
排気空燃比(酸素濃度)に基づいて三元触媒7における
酸素ストレージ量を推定する。
【0029】一方、目標酸素ストレージ量設定部102
(目標ストレージ量設定手段)では、エンジン負荷Tp
とエンジン回転速度Neとに基づいて目標酸素ストレー
ジ量を設定する。尚、CO,HCが出やすい運転領域で
は前記目標酸素ストレージ量を比較的大きくして、C
O,HCの酸化反応が促進されるようにし、逆に、NO
xが出やすい領域では前記目標酸素ストレージ量を比較
的小さくして、NOxの還元反応が促進されるようにす
ると良い。
【0030】酸素ストレージ量比較部103 では、前記酸
素ストレージ濃度推定部101 で推定された実際の酸素ス
トレージ量と、前記目標酸素ストレージ量設定部102 で
設定された目標酸素ストレージ量との差を演算する。
【0031】そして、目標空燃比設定部104 では、前記
酸素ストレージ量比較部103 で算出された酸素ストレー
ジ量の実際値と目標値との差を、目標空燃比(目標A/
F)に変換する。尚、前記目標空燃比は、三元触媒7の
上流側の酸素濃度センサ8で検出される触媒入口の排気
空燃比の目標値である。
【0032】空燃比比較部105 では、前記目標空燃比設
定部104 で設定された目標空燃比と、前記酸素濃度セン
サ8からの検出信号に基づいてセンサ出力変換処理部10
0で検出された三元触媒7入口での実際の空燃比とを比
較し、空燃比偏差算出部106では、前記目標空燃比と実
際の空燃比との差を算出する。
【0033】そして、噴射量補正部107 (排気空燃比フ
ィードバック手段)では、前記空燃比の差が少なくする
ように、換言すれば、実際の空燃比を前記目標空燃比に
近づけるように、燃料噴射弁2による燃料噴射量を補正
するための補正値を決定する。
【0034】尚、上記目標酸素ストレージ量設定部102
,酸素ストレージ量比較部103 ,目標空燃比設定部104
,空燃比比較部105 ,空燃比偏差算出部106 及び噴射
量補正部107 によって入口空燃比制御手段が構成され
る。
【0035】噴射量演算部108 では、エンジン1の吸入
空気量Q,回転速度Neに基づいて基本燃料噴射量を演
算すると共に、エンジン1の冷却水温度Tw等に応じた
補正値、及び、前記噴射量補正部107 で設定された補正
値によって前記基本燃料噴射量を補正して、最終的な燃
料噴射量を算出する。そして、前記燃料噴射量に相当す
るパルス幅の噴射パルス信号を、所定の噴射タイミング
において燃料噴射弁2に出力する。
【0036】更に、本発明に係る構成として、入口空燃
比制御禁止部109が設けられる。該入口空燃比制御禁止
部109には、前記スロットルセンサ12(又はエアフロメ
ータ13)からの検出信号が入力され、該検出信号に基づ
いて所定レベル以上の加速状態を検出したときには、前
記入口空燃比制御手段を構成する目標酸素ストレージ量
設定部102 ,酸素ストレージ量比較部103 ,目標空燃比
設定部104 ,空燃比比較部105 ,空燃比偏差算出部106
及び噴射量補正部107の作動を禁止し、推定された酸素
ストレージ量に基づく燃料噴射量の補正制御(三元触媒
入口空燃比の制御)を禁止する。
【0037】ここで、図2の制御ブロック図に示した制
御内容を、図4のフローチャートに従って詳述する。図
4のフローチャートにおいて、まず、S1では、三元触
媒7上流側の酸素濃度センサ8からの検出信号(A/D
変換値)を、前記第1変換テーブルにより変換して三元
触媒7入口での排気空燃比(酸素濃度)を検出する。
【0038】S2では、前記S1で検出した排気空燃比
を平均化処理し、S3では、前記平均化処理された排気
空燃比を、入口空燃比AFINとする。S4では、三元
触媒7下流側の酸素濃度センサ9からの検出信号(A/
D変換値)を、前記第1変換テーブルにより変換して三
元触媒7出口での排気空燃比(酸素濃度)を検出する。
【0039】S5では、前記S4で検出した排気空燃比
を平均化処理し、S6では、前記平均化処理された排気
空燃比を、出口空燃比AFOUTとする。S7では、前
記入口空燃比AFINと出口空燃比AFOUTとの差を
変数とする関数f1 (AFIN−AFOUT)に基づい
て三元触媒7における酸素ストレージ量の推定値SO2
を算出する。前記関数f1 (AFIN−AFOUT)
は、入口空燃比AFINと出口空燃比AFOUTとの
差、即ち、供給酸素量と反応後の残存酸素量との差か
ら、三元触媒における酸素ストレージ量を推定するモデ
ル式である。
【0040】S8では、スロットルセンサ12によって検
出されるスロットル弁12の開度(又はエアフロメータ13
によって検出される吸入空気量)が、所定値以上変化し
たか否かによって、所定レベル以上の加速状態であるか
否かを判定する。
【0041】そして、該所定レベル以上の加速状態であ
ると判定したときには、前記のようにして算出された酸
素ストレージ量の推定値SO2に基づく後述する燃料噴
射量の補正禁止し、S9で該加速状態に応じた燃料噴射
量の演算を行って空燃比制御を行う。具体的には、上流
側の広域型酸素濃度センサ8の検出信号に基づいて理論
空燃比にフィードバック制御するストイキ制御を行う
か、理論空燃比よりリッチな空燃比となるように燃料噴
射量を増量するフィードフォワード制御を行う。
【0042】S8で所定レベル以上の加速状態でないと
判定されたときには、S10以降へ進んで前記酸素ストレ
ージ量の推定値SO2に基づく燃料噴射量の補正制御を
行う。
【0043】まずS10では、エンジン負荷Tpとエンジ
ン回転速度Neとに応じて予め目標酸素ストレージ量T
SO2 を記憶したマップを参照し、そのときのエンジン
負荷Tpとエンジン回転速度Neに対応する目標酸素ス
トレージ量TSO2 を検索する。
【0044】S11では、前記目標酸素ストレージ量TS
O2 と推定値SO2 との差ΔSO2を算出する。S12で
は、前記酸素ストレージ量の差ΔSO2 を変数とする関
数f2 (ΔSO2 )に基づいて三元触媒7の入口での目
標排気空燃比TAFを算出する。前記関数f2 (ΔSO
2 )は、前記酸素ストレージ量の差ΔSO2 を0ならし
めるための、差ΔSO2 から目標排気空燃比TAFへの
変換モデル式である。
【0045】S13では、前記目標排気空燃比TAFと、
実際の触媒入口空燃比である前記入口空燃比AFINと
の差ΔAFを演算する。S14では、前記ΔAFに基づい
て実際の入口空燃比AFINが、目標排気空燃比TAF
よりもリーンであるかリッチであるかを判別する。
【0046】そして、実際の入口空燃比AFINが目標
排気空燃比TAFよりもリーンであるときには、S15へ
進んで燃料噴射量をより増量して入口空燃比をよりリッ
チに修正すべく補正値をリッチ方向へ積分制御する。
【0047】一方、実際の入口空燃比AFINが目標排
気空燃比TAFよりもリッチであるときには、S16へ進
んで燃料噴射量をより減量して入口空燃比をよりリーン
に修正すべく補正値をリーン方向へ積分制御する。
【0048】また、実際の入口空燃比AFINが略目標
排気空燃比TAFに一致しているときには、S17へ進ん
で、それまでの補正値を保持させるようにする。実際の
入口空燃比AFINをリッチ化すれば、三元触媒7に対
する供給酸素量が減少して、酸素ストレージ量を減少変
化させることができ、また、実際の入口空燃比AFIN
をリーン化すれば、三元触媒7に対する供給酸素量が増
大して、酸素ストレージ量を増大変化させることができ
る。
【0049】従って、前記目標排気空燃比TAFの設定
においては、推定値SO2 が目標酸素ストレージ量TS
O2 よりも少ないときには、その差が大きいときほど目
標排気空燃比TAFとしてリーンな空燃比を設定すれ
ば、実際の酸素ストレージ量を増大変化させて目標に近
づけることができ、また、推定値SO2 が目標酸素スト
レージ量TSO2 よりも多いときには、その差が大きい
ときほど目標排気空燃比TAFとしてリッチな空燃比を
設定すれば、実際の酸素ストレージ量を減少変化させて
目標に近づけることができる。
【0050】そして、三元触媒7における酸素ストレー
ジ量を目標値(最適値)に維持することができれば、三
元触媒7におけるCO,HCの酸化反応及びNOxの還
元反応をバランス良く実行させて、最大限の浄化性能を
得ることができる。
【0051】一方、前記のように所定レベル以上の加速
状態のときには、酸素ストレージ量の推定値SO2に基
づく後述する燃料噴射量の補正を禁止し、加速状態に応
じたストイキ制御やフィードフォワード制御を行うこと
により、図5に示すように、運転状態を満足するために
必要な燃料噴射量が確保され、良好な加速性を確保する
ことができる。また、このように酸素ストレージ量に基
づく三元触媒入口の排気空燃比の制御を禁止していると
きも、酸素ストレージ量の推定は継続して行われるの
で、該推定結果に基づく制御を再開したときから正確な
酸素ストレージ量の推定値の情報に基づく制御を開始す
ることができ、以って実際の酸素ストレージ量を速やか
に最適値に収束させることができる。
【0052】また、前記実施形態では、触媒の上流側の
み広域型酸素濃度センサを使用し、触媒下流側にはスト
イキ型酸素センサを使用して、理論空燃比近傍のA/D
変換出力値に対する排気空燃比の検出値を高密度に割付
した第2変換テーブルを使用することにより、低コスト
で精度良く酸素ストレージ量を推定することができる。
但し、コストは掛かるが、触媒の上流側、下流側共に広
域型酸素濃度センサを使用してもよく、より高精度に酸
素ストレージ量を推定することができる。
【0053】また、前記実施形態では、所定レベル以上
の加速状態のときのみ、推定値SO2に基づく燃料噴射
量の補正を禁止する構成としたが、この他、必要に応じ
て運転性を重視すべき運転状態のときには、推定値SO
2に基づく燃料噴射量の補正を禁止して運転性を確保す
るための空燃比制御に切り換えるようにすればよく、例
えば、全開に近い高負荷状態(定常状態を含む)のとき
にも、推定値SO2に基づく燃料噴射量の補正を禁止
し、加速時と同様の出力を優先した空燃比制御を行うよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2記載の発明に係る装置の基本構成
を示すブロック図。
【図2】実施形態におけるエンジンのシスムテ構成及び
制御内容を示すブロック図。
【図3】実施形態に使用する第1変換テーブル及び第2
変換テ−ブルを示す図。
【図4】実施の形態における酸素ストレージ量制御の様
子を示すフローチャート。
【図5】実施形態における加速時の様子を示すタイムチ
ャート。
【符号の説明】
1 エンジン 2 燃料噴射弁 3 吸気弁 4 点火栓 5 排気弁 6 排気通路 7 三元触媒 8 広域型酸素濃度センサ 9 ストイキ型酸素濃度センサ 10 コントロールユニット 13 スロットルセンサ 14 エアフロメータ 100 センサ出力変換部 101 酸素ストレージ量推定部 102 目標酸素ストレージ量設定部 103 酸素ストレージ量比較部 104 目標空燃比設定部 105 空燃比比較部 106 空燃比偏差算出部 107 噴射量補正部 108 噴射量演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G091 AA02 AA13 AA17 AB03 BA14 CB00 CB02 DA01 DA02 DA08 DB07 DB10 DB13 DC03 DC06 EA01 EA05 EA07 EA16 EA34 EA36 FA14 FA17 FB10 FB11 FB12 HA36 HA37 HA42 HB08 3G301 HA01 HA18 JA03 JA21 JA25 KA09 KA12 LB01 MA01 MA11 NA06 NA08 NB02 NB06 NB11 NC02 ND02 ND16 ND42 ND45 NE01 NE06 NE13 NE14 NE15 PA01Z PA11Z PD01Z PD04Z PD09A PD09Z PE01Z PE08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気通路に介装される三元触媒
    の上流側及び下流側にそれぞれ設置され、排気中の酸素
    濃度を検出する1対の酸素濃度センサと、 該1対の酸素濃度センサの検出結果に基づいて前記三元
    触媒における酸素ストレージ量を推定する酸素ストレー
    ジ量推定手段と、 該酸素ストレージ量推定手段で推定された酸素ストレー
    ジ量に基づいて前記三元触媒入口の排気空燃比を制御す
    る入口空燃比制御手段と、 エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 前記運転状態検出手段により所定のエンジン運転状態が
    検出されたときには、前記入口空燃比制御手段による酸
    素ストレージ量に基づく三元触媒入口の排気空燃比の制
    御を禁止する入口空燃比制御禁止手段と、 含んで構成されたことを特徴する三元触媒の酸素ストレ
    ージ量制御装置。
  2. 【請求項2】前記所定のエンジン運転状態は、加速状態
    であることを特徴とする請求項2に記載の三元触媒の酸
    素ストレージ量制御装置。
  3. 【請求項3】前記入口空燃比制御禁止手段による三元触
    媒入口の排気空燃比の制御を禁止中も前記酸素ストレー
    ジ量推定手段による三元触媒の酸素ストレージ量の推定
    は継続して行うことを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の三元触媒の酸素ストレージ量制御装置。
  4. 【請求項4】前記入口空燃比制御手段が、 エンジンの運転状態に基づいて酸素ストレージ量の目標
    値を設定する目標ストレージ量設定手段と、 該目標ストレージ量設定手段で設定された目標値と前記
    酸素ストレージ量推定手段で推定された酸素ストレージ
    量との差が少なくなるように、前記三元触媒入口の排気
    空燃比をフィードバック制御する排気空燃比フィードバ
    ック手段と、 を含んで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項
    3にいずれか1つに記載の三元触媒の酸素ストレージ量
    制御装置。
  5. 【請求項5】前記排気空燃比フィードバック手段が、前
    記目標ストレージ量設定手段で設定された目標値と前記
    酸素ストレージ量推定手段で推定された酸素ストレージ
    量との差を前記三元触媒入口の目標排気空燃比に変換
    し、該目標排気空燃比と前記三元触媒の上流側の酸素濃
    度センサで検出される実際の排気空燃比との差に基づい
    て、前記三元触媒入口の排気空燃比をフィードバック制
    御することを特徴とする請求項4記載の三元触媒の酸素
    ストレージ量制御装置。
JP11117565A 1999-04-26 1999-04-26 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置 Abandoned JP2000303880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11117565A JP2000303880A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11117565A JP2000303880A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000303880A true JP2000303880A (ja) 2000-10-31

Family

ID=14714969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11117565A Abandoned JP2000303880A (ja) 1999-04-26 1999-04-26 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000303880A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2399178A (en) * 2003-03-06 2004-09-08 Ford Global Tech Llc Method of accurately estimating air to fuel ratio
US6854262B2 (en) 2001-03-19 2005-02-15 Hitachi Unisia Automotive, Ltd. Air-fuel ratio control apparatus of internal combustion engine and method thereof
WO2009106940A1 (en) * 2008-02-28 2009-09-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine air-fuel ratio control apparatus and method
KR101754324B1 (ko) * 2015-12-29 2017-07-19 주식회사 현대케피코 차량의 연료량 보정 장치 및 그 동작 방법
EP2711519A4 (en) * 2011-05-16 2017-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control device for internal combustion engine
CN112780427A (zh) * 2021-01-20 2021-05-11 潍柴动力股份有限公司 一种发动机系统的控制方法及装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6854262B2 (en) 2001-03-19 2005-02-15 Hitachi Unisia Automotive, Ltd. Air-fuel ratio control apparatus of internal combustion engine and method thereof
GB2399178A (en) * 2003-03-06 2004-09-08 Ford Global Tech Llc Method of accurately estimating air to fuel ratio
GB2399178B (en) * 2003-03-06 2006-06-07 Ford Global Tech Llc Method of accurately estimating air to fuel ratio
WO2009106940A1 (en) * 2008-02-28 2009-09-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine air-fuel ratio control apparatus and method
CN101939520A (zh) * 2008-02-28 2011-01-05 丰田自动车株式会社 内燃发动机空燃比控制设备和方法
US8381707B2 (en) 2008-02-28 2013-02-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine air-fuel ratio control apparatus and method
EP2711519A4 (en) * 2011-05-16 2017-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air-fuel ratio control device for internal combustion engine
KR101754324B1 (ko) * 2015-12-29 2017-07-19 주식회사 현대케피코 차량의 연료량 보정 장치 및 그 동작 방법
CN112780427A (zh) * 2021-01-20 2021-05-11 潍柴动力股份有限公司 一种发动机系统的控制方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6644017B2 (en) Device for and method of controlling air-fuel ratio of internal combustion engine
JP4007384B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP5844218B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5116868B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2000303880A (ja) 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置
JP3939026B2 (ja) 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置
JP4155662B2 (ja) 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置
JP2004108183A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
US6609510B2 (en) Device and method for controlling air-fuel ratio of internal combustion engine
JP2641827B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPH0686829B2 (ja) 内燃エンジンの空燃比フィ−ドバック制御方法
US6918385B2 (en) Air-fuel ratio detecting apparatus of engine and method thereof
JP2000130221A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP4064092B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
US6769422B2 (en) Apparatus and method for controlling air-fuel ratio of engine
JP4258733B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2004060613A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP5331931B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP4072412B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JPS6075737A (ja) 内燃機関の空燃比制御方法
JP2000320375A (ja) 三元触媒の酸素ストレージ量制御装置
JP3864455B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP3998949B2 (ja) エンジンの空燃比制御装置
JP3546292B2 (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
JP2000097084A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050729

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20051028