JP2000303833A - 排気系部品の表面化粧構造 - Google Patents
排気系部品の表面化粧構造Info
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Abstract
微粒子を分散状に固着させて上記排気系部品の見栄えを
向上させようとする場合において、上記排気系部品の表
面の一部分と他部分との間でその色合いを互いに相違さ
せることができるようにして、この排気系部品の見栄え
をより向上させる。 【解決手段】 排気13の熱で内部側から加熱される金
属部材16の表面16aにガラス微粒子を分散状に固着
させる。上記金属部材16の表面16aの単位面積当た
りに対する上記ガラス微粒子の外部に露出した表面の面
積の比率の値を、上記金属部材16の表面16aの一部
分16a(A)と、この一部分16a(A)の周りにお
ける他部分16a(B)とで互いに相違させる。
Description
から排出される排気の熱で加熱される金属部材を備えた
排気系部品の表面化粧構造に関し、より具体的には、金
属部材の表面にガラス微粒子を分散状に固着させたもの
に関する。
関から排出される排気は排気管やマフラーなどの金属製
の排気系部品の内部側を通して外部に排出される。
排気の高温の熱で加熱されるため、上記排気系部品の表
面に酸化皮膜が生じて変色することがあり、これは上記
排気系部品の見栄えを低下させるものであって好ましく
ない。
の表面に焼き付けによりガラス皮膜を固着させ、つま
り、上記金属部材の表面をほうろう仕上げし、上記金属
部材の表面が、酸化による変色をしないようにすること
が考えられる。
れるものであり、また、上記ほうろう仕上げでは、ガラ
ス皮膜が連続的に固着されていることから、上記したよ
うに排気系部品が高温に加熱されたときには、その金属
部材とガラス皮膜とにおける熱膨張係数の差によって、
上記ガラス皮膜に割れが生じたり、上記金属部材の表面
から上記ガラス皮膜が広い面積で剥離したりするおそれ
がある。
子を分散状に固着させ、上記した排気系部品の表面にお
ける割れや剥離を防止させながら、上記金属部材の表面
の酸化を抑制して、この表面の変色を抑制し、もって、
上記排気系部品の見栄えが良好に保たれるようにするこ
とが考えられる。
て、排気系部品の表面の一部分と他部分との間でその色
合いを互いに相違させて、この排気系部品の見栄えを向
上させるようにすることが求められている。
ラス微粒子を分散状に固着させたとすると、排気系部品
の表面に沿った方向での上記ガラス微粒子同士の間で
は、金属部材の表面がその外部に露出したままの状態で
残されるため、次のような問題が生じるおそれがある。
分と、この周りの他部分との間における温度差が大きい
ときには、これら両部分における熱による変色の度合い
の相違により、上記両部分に対応する排気系部品の各表
面の間で色むらが生じ易くなり、これは、この排気系部
品の見栄えを低下させる原因となる。
数の金属部材を備え、そのうちの一つの金属部材の表面
の一部分に他の金属部材が接合させられて、これら両金
属部材がリベットなどにより結合させられているとする
と、上記両金属部材の接合部において、排気の凝縮水を
通し電流が流れて電食が発生する。
ス微粒子が固着されているとすると、その分、上記電食
の進行は抑制されるが、例えば、ガラス微粒子の表面の
面積に比べ、金属部材の表面が広い面積でその外部に露
出している場合には、上記電食の進行の抑制が不十分に
なり、これも排気系部品の見栄えを低下させることとな
って好ましくない。
されたもので、排気系部品が備える金属部材の表面にガ
ラス微粒子を分散状に固着させて上記排気系部品の見栄
えを向上させようとする場合において、上記排気系部品
の表面の一部分と他部分との間でその色合いを互いに相
違させることができるようにして、この排気系部品の見
栄えをより向上させることを課題とする。
の温度がこの表面の一部分と他部分とで相違するとして
も、上記両部分に対応する排気系部品の各表面の間で色
むらが生じないようにして、この排気系部品の見栄えが
良好に保たれるようにすることを課題とする。
の金属部材を備えて、これらが互いに接合させられる場
合に、これらの接合部における電食の進行をより確実に
抑制して、排気系部品の見栄えが良好に保たれるように
することを課題とする。
の本発明の排気系部品の表面化粧構造は、次の如くであ
る。
示するように、排気13の熱で内部側から加熱される金
属部材16の表面16aにガラス微粒子17を分散状に
固着させ、
当たりに対する上記ガラス微粒子17の外部に露出した
表面の面積の比率の値を、上記金属部材16の表面16
aの一部分16a(A)と、この一部分16a(A)の
周りにおける他部分16a(B)とで互いに相違させた
ものである。
に、請求項1の発明に加えて、上記排気13の熱による
上記一部分16a(A)の温度が上記他部分16a
(B)の温度よりも高いとき、上記一部分16a(A)
の上記比率の値(%)を上記他部分16a(B)のそれ
よりも大きくしたものである。
に、請求項1の発明に加えて、上記一部分16a(A)
に近接する上記金属部材16の一部が溶接部12fとさ
れるとき、上記一部分16a(A)の上記比率の値
(%)を上記他部分16a(B)のそれよりも大きくし
たものである。
に、請求項1の発明に加えて、互いに異種の複数の金属
部材16を備え、そのうちの一つの金属部材16の表面
の一部分に他の金属部材16を接合させる排気系部品1
5において、
分16a(A)の上記比率の値(%)を上記一つの金属
部材16における他部分16a(B)のそれよりも大き
くしたものである。
により説明する。
動二輪車で、この自動二輪車1の車体2の前部に前車輪
3が支持され、後部に後車輪4が支持され、これら前車
輪3と後車輪4によって、上記車体2が走行面5上に支
持されている。上記車体2の前上部にはハンドル7が支
持され、また、車体2の後上部にはシート8が支持さ
れ、このシート8に着座した乗員により上記ハンドル7
が把持可能とされている。
0が支持され、このエンジン10から後方に向って排気
管11が延出し、この延出端にマフラー12が連結され
ている。そして、上記エンジン10の駆動による動力で
上記自動二輪車1が走行可能とされ、この駆動の際、エ
ンジン10から排出された排気13は、上記排気管11
とマフラー12の各内部通路である内部側を順次通って
上記車体2の後方に排出される。
部通路を通る排気13の熱により、その内部側から加熱
され、その各表面が高温とされる。上記排気管11、お
よびマフラー12はいずれも外観上容易に見える可能性
のある排気系部品15である。
その外殻を構成する外筒12aと、この外筒12aの一
端部の開口を閉じる閉じ板12bと、上記外筒12aの
他端部の開口を閉じる他の閉じ板12cと、この閉じ板
12cをその外方から覆うカバー板12dと、上記外筒
12aの端縁、閉じ板12cの外周縁、およびカバー板
12dの外周縁を互いに接合させてこれらを互いに結合
させるリベット12eと、上記外筒12aの端縁とカバ
ー板12dの外周縁とを互いに溶接させた溶接部12f
と、上記外筒12aの内部を第1〜第3膨張室12g〜
12iに仕切る2つの仕切板12j,15jと、上記第
1〜第3膨張室12g〜12iを互いに連通させると共
に第3膨張室12iを外部に連通させる3つの連通管1
2kとを備えている。
る複数の各部材12a〜12kは全て板状の金属部材1
6により形成されている。上記排気系部品15は互いに
異種の金属部材16を備えており、つまり、外筒12a
と閉じ板12cはチタン合金であり、カバー板12dア
ルミ合金であり、リベット12eはステンレス鋼であ
る。
は、上記各連通管12kと第1〜第3膨張室12g〜1
2iとを通り、上記排気13の消音がなされる。
の表面16aには、後述する無機系化合物粒子23と、
ガラス微粒子17と、無機系化合物微粒子18とがそれ
ぞれ分散状に固着させられ、これらガラス微粒子17と
無機系化合物微粒子18のそれぞれの間における上記金
属部材16の表面16aは酸化させられて酸化皮膜19
とされている。
ン(Ti)、チタン合金とすれば、上記酸化皮膜19
は、二層構造となり、より表面側の層がTiO2層19
a、奥側の層がTiN層19bとされる。また、上記金
属部材16の材質は、軟鋼やステンレス鋼などの鉄鋼、
純銅、銅合金、ニッケル合金、アルミ合金などから選択
可能である。また、上記ガラス微粒子17や無機系化合
物粒子23は、Al2O3であり、透明、着色のいずれも
でもよい。上記無機系化合物微粒子18の材質は、セラ
ミック、硬質ガラス、鉱物、純金属、SiO2などで、
化合物では、酸化物、炭化物、ホウ化物等である。
成形方法、つまり、この排気系部品15の表面化粧構造
の成形方法につき説明する。
材16の表面16aは、通常、大気による酸化で全体的
に自然の酸化皮膜21が形成されている。
は不要のものであるため、これを除去するために、ショ
ットピーニング機22により、上記金属部材16の表面
16aに対し、圧縮空気と共に無数の無機系化合物粒子
23を所定の高速度で衝突させ、第1ショットピーニン
グを行う。上記無機系化合物粒子23の材質は、前記し
た無機系化合物微粒子18と同様で、その粒子の大きさ
は、例えば、200メッシュ以下であり、球形以外の粒
形状が好ましい。
ショットピーニング後の状態を示し、ここでは、上記酸
化皮膜21は除去され、上記金属部材16の表面16a
の硬さが下げられると共に、粗度の大きい粗面とされて
いる。また、上記第1ショットピーニングで、上記金属
部材16の表面16aに衝突した無機系化合物粒子23
は、その衝突で破砕されて、前記したより細かい無機系
化合物微粒子18にさせられると共に、これら無機系化
合物微粒子18が上記表面16aに分散状に付着させら
れ、かつ、上記衝突時の慣性力で、上記表面16aにく
い込むように強固に付着させられる。なお、図示してい
ないが、上記無機系化合物粒子23の一部は破砕されな
いで、そのまま上記無機系化合物微粒子18と同じよう
に表面16aに付着させられる。
ットピーニング後の金属部材16の表面16aに対し、
ショットピーニング機22により、圧縮空気と共に無数
のガラス粒子24を所定の高速度で衝突させ、第2ショ
ットピーニングを行う。上記ガラス粒子24の材質は、
前記したガラス微粒子17と同様で、その粒子の大きさ
は、例えば、200メッシュ以上であり、粒形状は球形
であるなど、いずれでもよい。
ョットピーニング後の状態を示し、ここでは、上記金属
部材16の表面16aに衝突したガラス粒子24は、上
記金属部材16の表面16aの粗度を幾分小さくし、も
って、光の反射率(光沢)が高められている。また、上
記のように衝突したガラス粒子24は、その衝突で破砕
され、前記したより細かいガラス微粒子17にさせられ
ると共に、これらガラス微粒子17が上記表面16aに
分散状に付着させられ、かつ、上記衝突時の慣性力で、
上記表面16aにくい込むように強固に付着させられ
る。
材16の表面16aにガラス微粒子17、無機系化合物
微粒子18、およびショットピーニング機22が分散状
に付着させられた状態で、上記金属部材16と、ガラス
微粒子17、無機系化合物微粒子18、および無機系化
合物粒子23とを不図示の加熱炉内で加熱させる。
ス微粒子17の熱軟化点(熱溶融点)の方が低くされて
おり、このため、上記加熱により、上記ガラス微粒子1
7が軟化もしくは溶融させられて、上記金属部材16の
表面16aに焼き付くこととなり、これにより更に固着
させられる。また、ガラス微粒子17は熱軟化点以下で
加熱してもそのまま粒子状に固着し、不連続皮膜として
存在する。この場合でも同様の効果を発揮でき、粒子同
士の結合力が上がっている(焼結と同じ効果)。
軟化もしくは溶融したガラス微粒子17に覆われて固着
させられる。また、この際、上記金属部材16の表面1
6aに沿った方向で、ガラス微粒子17、無機系化合物
微粒子18、および無機系化合物粒子23のそれぞれの
間における金属部材16の表面16aの部分は、上記熱
で酸化させられて、前記酸化皮膜19が成形されること
となる。
品15が成形されることとなり、つまり、前記図5で示
した排気系部品15の表面化粧構造が成形される。
が、このマフラー12を通る排気13の熱で加熱された
場合、上記ガラス微粒子17、無機系化合物微粒子1
8、および無機系化合物粒子23は、その性質により、
上記加熱による熱によっては酸化せず、つまり、変色し
ないことから、上記各粒子17,18,23が上記金属
部材16の表面16aに存在する分、上記排気系部品1
5の表面が熱により変色するということは抑制される。
各粒子17,18,23の間における上記金属部材16
の表面16aは既に酸化皮膜19とされているため、こ
の酸化皮膜19が上記熱により更に酸化させられるとい
うことは抑制され、つまり、酸化による変色が抑制され
る。また、前記したTiO2層19aやTiN層19b
という窒化皮膜が存在するため、金属部材16の母材が
更に酸化させられるということも抑制される。
された場合でも、上記したようにその表面の変色が抑制
されて、その見栄えが良好に保たれる。
17、無機系化合物微粒子18、および無機系化合物粒
子23とではそれぞれの熱膨張係数に差があるが、上記
各粒子17,18,23の大きさは微小であるため、上
記金属部材16と、これに固着された各粒子17,1
8,23との間では、熱膨張により互いに位置ずれしよ
うとする寸法は小さいものである。このため、上記各粒
子17,18,23に大きい引張応力が生じるというこ
とは防止されて、上記排気系部品15の表面において広
い面積にわたり割れが生じたり、この表面の一部が広い
面積にわたり剥離するということは防止される。
場合でも、その表面の割れや剥離が防止されて、その見
栄えが良好に保たれる。
8,23は金属部材16の表面16aに分散状に固着さ
せられており、このため、上記排気系部品15の表面に
小石が衝突するなどして、この表面の一部に衝撃力など
の外力が与えられたとしても、いずれかの粒子17,1
8,23に上記外力に基づき生じた内部応力が、上記外
力を直接的に受けなかった他の粒子17,18,23に
まで拡がるということは防止され、これにより、上記排
気系部品15の表面の一部が広い面積で欠け落ちるとい
うことは防止される。
が与えられた場合でも、この排気系部品15の見栄えは
良好に保たれる。
の材質と皮膜の厚さとの組み合わせにより干渉色(青や
紫など)を生じるが、所望の着色(赤や青など)のガラ
ス微粒子17、無機系化合物微粒子18、および無機系
化合物粒子23を組み合わせれば、上記排気系部品15
の表面の着色を種々選択することができる。
いる無機系化合物微粒子18は宝石中の不純物のように
特有の色彩を発することとなり、色彩の点でも、上記排
気系部品15の見栄えが向上する。また、上記無機系化
合物微粒子18の材質を部位により変えることで数種の
色を出すことが可能であり、外観自由度が向上する。例
えば文字の色を変えることができる。
面とされており、このため、金属部材16の表面16a
の凹、凸部のうち、特に、凹部に入り込んで固着された
粒子17,18,23は、上記金属部材16の表面16
aに対し強固に固着されることとなる。
り、外力を受けたりした場合でも、上記金属部材16の
表面16aから各粒子17,18,23が容易に離脱す
ることは防止され、このため、この排気系部品15の良
好な見栄えがより確実に保たれる。
6aの単位面積当たりに対するガラス微粒子17、無機
系化合物微粒子18、および無機系化合物粒子23の上
記排気系部品15の外部に露出した表面の面積の比率
(%)の値が、上記金属部材16の表面16aの一部分
16a(A)と、この一部分16a(A)の周りにおけ
る他部分16a(B)とで互いに相違させられている。
満とされ、上記した面積や比率の値(%)は、顕微鏡に
よる観察や画像処理装置により求められる。また、上記
外筒12aである金属部材16の表面16aにおいて、
第1膨張室12gに対応する部分が上記金属部材16の
表面16aの一部分16a(A)とされ、上記第3膨張
室12iに対応する部分が上記他部分16a(B)とさ
れ、上記第2膨張室12hに対応する部分が更に他部分
16a(B)′とされている。
記比率の値(%)は、上記金属部材16の表面16aの
一部分16a(A)、他部分16a(B)、更に他部分
16a(B)′の順序で漸次大きくされ、つまり、上記
比率の値(%)は、上記外筒12aの一端部から他端部
側に向うに従い漸次大きくされている。
2aの外表面にガラス微粒子17と無機系化合物微粒子
18とを上記した比率の値(%)となるよう固着させる
作業は、次のようにして行う。
記長手方向で外筒12aの他端部近傍に位置させて上記
ショットピーニング機22を揺動させながら(A)ショ
ットピーニングを行う。また、この際、上記外筒12a
をその軸心回りの一方向に徐々に連続的に回転させる
(B)。
上記比率の値(%)は、上記外筒12aの外表面のうち
上記ショットピーニング機22に近いほど大きくなり、
即ち、一部分16a(A)と他部分16a(B),16
a(B)′とで比率の値(%)が相違する上記金属部材
16が成形される。
分、16a(A)と16a(B)′を他部分としてもよ
い。また、ショットピーニングの時間、圧力、および角
度等を相違させることにより、金属部材16の表面16
aの一部分16a(A)と、他部分16a(B),16
a(B)′とで比率の値(%)を相違させるようにして
もよい。
ーニングにより、上記金属部材16の表面16aにガラ
ス微粒子17、無機系化合物微粒子18、および無機系
化合物粒子23を付着させ、かつ、固着させた場合に
は、上記比率の値(%)は、上記ガラス微粒子17によ
るガラス皮膜厚さの値、もしくはガラス微粒子17の付
着量の値に比例する。また、上記値(%)は、ガラス微
粒子17、無機系化合物微粒子18、および無機系化合
物粒子23による皮膜厚さの値、もしくはこれら17,
18,23の付着量の値にも比例する。
2aの外表面には文字が表示され、この文字が一部分1
6a(A)に相当し、この一部分16a(A)の周りの
部分が他部分16a(B)とされて、これら両部分16
a(A),16a(B)で上記比率の値(%)が相違さ
せられており、もって、上記文字が視認可能とされてい
る。
表面化粧構造は、次のようにして成形される。即ち、第
1ショットピーニングの後に、上記一部分16a
(A)、もしくは他部分16a(B)に相当する部分を
マスキングテープなどでマスキングし、第2ショットピ
ーニングをし、次に、上記マスキングテープを剥がし、
その後、加熱処理等を施せば、上記排気系部品15が成
形される。
6aの単位面積当たりに対する上記ガラス微粒子17、
無機系化合物微粒子18、および無機系化合物粒子23
の上記排気系部品15の外部に露出した表面の面積の比
率の値を、上記金属部材16の表面16aの一部分16
a(A)と、この一部分16a(A)の周りにおける他
部分16a(B)とで互いに相違させてある。
における一部分16a(A)と他部分16a(B)との
間で色合いを相違させることができて、上記排気系部品
15の見栄えを向上させることができる。
部材16の表面16aの温度は、上記外筒12aの一端
部から他端部側に向うに従い漸次大きくなっており、つ
まり、上記排気13の熱による上記一部分16a(A)
の温度が上記他部分16a(B)の温度よりも高いと
き、上記一部分16a(A)の比率の値(%)が上記他
部分16a(B)のそれよりも大きくされている。
他部分16a(B)に比べてより広い面積でガラス微粒
子17、無機系化合物微粒子18、および無機系化合物
粒子23によって覆われ、つまり、一部分16a(A)
の方がより広い面積で酸化による変色が防止される。
り高温にされるとしても、上記両部分16a(A),1
6a(B)に対応する排気系部品15の各表面の間で色
むらが生じることが抑制される。
いて、上記各粒子17,18,23の間に位置して排気
系部品15の外部に露出させられる部分の面積は、上記
一部分16a(A)の方が、他部分16a(B)よりも
小さく抑えられる。
て、上記各粒子17,18,23の間に位置して排気系
部品15の外部に露出させられる部分が他部分16a
(B)のそれよりも高い熱によって、より明らかに変色
させられるとしても、上記したように上記一部分16a
(A)において露出させられる部分の面積が他部分16
a(B)のそれよりも小さい分、上記両部分16a
(A),16a(B)に対応する排気系部品15の各表
面の間で色むらが生じることは抑制される。
好に保たれる。
外筒12aの軸方向での端部と、閉じ板12cの外周縁
部とが重ね合わされており、これら外筒12aと閉じ板
12cの各端縁同士である金属部材16の一部がTIG
溶接され、これが溶接部12fとされている。
溶接部12fの最近接部に各粒子17,18,23を固
着させてあると、上記した溶接のアークが不安定になる
ため、ショットピーニングをするときには、上記最近接
部にはマスキングが施されて、各粒子17,18,23
の固着が避けられている。
いて、上記溶接部12fの上記した最近接部を除く近接
部である一部分16a(A)では、上記比率の値(%)
が上記他部分16a(B)のそれよりも大きくされてい
る。
を施して溶接部12fが形成されるとき、その溶接時の
高温で、上記両部分16a(A),16a(B)に対応
する排気系部品15の各表面の間で色むらが生じること
は、前記したと同様の理由で抑制される。
た場合でも、上記排気系部品15の見栄えは良好に保た
れる。
フラー12が互いに異種の複数の金属部材16である外
筒12aとカバー板12dとを備え、そのうちの一つの
金属部材16である外筒12aの表面16aの一部分1
6a(A)に他の金属部材16であるカバー板12dを
接合させる場合、上記一つの金属部材16である外筒1
2aにおける上記一部分16a(A)の上記比率の値
(%)が上記外筒12aにおける他部分16a(B)の
それよりも大きくされている。
る外筒12aとカバー板12dとが接合している部分で
は電流が流れて電食が生じようとするが、この接合部に
おける一部分16a(A)の上記比率の値(%)はより
大きくされて、絶縁がより確実になされており、よっ
て、上記電食がより確実に抑制されて、上記排気系部品
15の見栄えが長期にわたり良好に保たれ、これは排気
系部品15の寿命上においても有益である。
る金属部材16の表面16aにガラス微粒子17、無機
系化合物微粒子18、および無機系化合物粒子23を付
着させる方法としては、次のものを用いてもよい。即
ち、乾式コーティング法としては、真空蒸着法(CV
P、PVD)、バレル研磨法、ガラス溶射法があり、湿
式コーティング法としては、水ガラス塗布、シリコンオ
イル塗布等がある。また、上記無機系化合物微粒子18
や無機系化合物粒子23は上記金属部材16の表面16
aに固着させなくてもよい。
もしくは窒素雰囲気中でショットピーニングをすれば、
酸化および窒化処理が可能である。
加熱される金属部材の表面にガラス微粒子を分散状に固
着させてある。
熱された場合、上記ガラス微粒子は、その性質により、
上記熱によっては酸化せず、つまり、変色しないことか
ら、このガラス微粒子が上記金属部材の表面に存在する
分、上記排気系部品の表面が熱により変色するというこ
とは抑制される。
た場合でも、上記したようにその表面の変色が防止され
て、その見栄えが良好に保たれる。
はそれぞれの熱膨張係数に差があるが、上記ガラス微粒
子の大きさは微小であるため、上記金属部材と、これに
固着された各ガラス微粒子との間では、熱膨張により互
いに位置ずれしようとする寸法は小さいものである。こ
のため、上記ガラス微粒子に大きい引張応力が生じると
いうことは防止されて、上記排気系部品の表面において
広い面積にわたり割れが生じたり、この表面の一部が広
い面積にわたり剥離するということは防止される。
でも、その表面の割れや剥離が防止されて、その見栄え
が良好に保たれる。
金属部材の表面に分散状に固着させられており、このた
め、上記排気系部品の表面に小石が衝突するなどして、
この表面の一部に衝撃力などの外力が与えられたとして
も、いずれかのガラス微粒子に上記外力に基づき生じた
内部応力が、上記外力を直接的に受けなかった他のガラ
ス微粒子にまで拡がるということは防止され、これによ
り、上記排気系部品の表面の一部が広い面積で欠け落ち
るということは防止される。
えられた場合でも、この排気系部品の見栄えは良好に保
たれる。
りに対する上記ガラス微粒子の外部に露出した表面の面
積の比率の値を、上記金属部材の表面の一部分と、この
一部分の周りにおける他部分とで互いに相違させてあ
る。
部分と他部分との間で色合いを相違させることができ
て、上記排気系部品の見栄えを向上させることができ
る。
記一部分の温度が上記他部分温度よりも高いとき、上記
一部分の上記比率の値を上記他部分のそれよりも大きく
してある。
てより広い面積でガラス微粒子、無機系化合物微粒子、
および無機系化合物粒子によって覆われ、つまり、一部
分の方がより広い面積で酸化による変色が防止される。
るとしても、上記両部分に対応する排気系部品の各表面
の間で色むらが生じることが抑制される。
各粒子の間に位置して排気系部品の外部に露出させられ
る部分の面積は、上記一部分の方が、他部分よりも小さ
く抑えられる。
の間に位置して排気系部品の外部に露出させられる部分
が他部分のそれよりも高い熱によって、より明らかに変
色させられるとしても、上記したように上記一部分にお
いて露出させられる部分の面積が他部分のそれよりも小
さい分、上記両部分に対応する排気系部品の各表面の間
で色むらが生じることは抑制される。
保たれる。
上記金属部材の一部が溶接部とされるとき、上記一部分
の上記比率の値を上記他部分のそれよりも大きくしてあ
る。
して溶接部が形成されるとき、その溶接時の高温で、上
記両部分に対応する排気系部品の各表面の間で色むらが
生じることは、前記したと同様の理由で抑制される。
でも、上記排気系部品の見栄えは良好に保たれる。
属部材を備え、そのうちの一つの金属部材の表面の一部
分に他の金属部材を接合させる排気系部品において、
上記比率の値を上記一つの金属部材における他部分のそ
れよりも大きくしてある。
部分では電流が流れて電食が生じようとするが、この接
合部における一部分の上記比率の値はより大きくされ
て、絶縁がより確実になされており、よって、上記電食
がより確実に抑制されて、上記排気系部品の見栄えが長
期にわたり良好に保たれ、これは排気系部品の寿命上に
おいても有益である。
す図である。
す図である。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 排気の熱で内部側から加熱される金属部
材の表面にガラス微粒子を分散状に固着させ、 上記金属部材の表面の単位面積当たりに対する上記ガラ
ス微粒子の外部に露出した表面の面積の比率の値を、上
記金属部材の表面の一部分と、この一部分の周りにおけ
る他部分とで互いに相違させた排気系部品の表面化粧構
造。 - 【請求項2】 上記排気の熱による上記一部分の温度が
上記他部分の温度よりも高いとき、上記一部分の上記比
率の値を上記他部分のそれよりも大きくした請求項1に
記載の排気系部品の表面化粧構造。 - 【請求項3】 上記一部分に近接する上記金属部材の一
部が溶接部とされるとき、上記一部分の上記比率の値を
上記他部分のそれよりも大きくした請求項1に記載の排
気系部品の表面化粧構造。 - 【請求項4】 互いに異種の複数の金属部材を備え、そ
のうちの一つの金属部材の表面の一部分に他の金属部材
を接合させる排気系部品において、 上記一つの金属部材における上記一部分の上記比率の値
を上記一つの金属部材における他部分のそれよりも大き
くした請求項1に記載の排気系部品の表面化粧構造。
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