JP2000303819A - 車両用エンジンのマフラ - Google Patents

車両用エンジンのマフラ

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JP2000303819A
JP2000303819A JP11116289A JP11628999A JP2000303819A JP 2000303819 A JP2000303819 A JP 2000303819A JP 11116289 A JP11116289 A JP 11116289A JP 11628999 A JP11628999 A JP 11628999A JP 2000303819 A JP2000303819 A JP 2000303819A
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JP
Japan
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muffler
shell
main body
separators
stiffener
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JP11116289A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Miyake
和幸 三宅
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射音の低減が図れる車両用エンジンのマフ
ラを提供する。 【解決手段】 マフラ本体20のシェル2の平面部2a
に、板状のスチフナ21の両端部21aが当接して溶接
され、シェル2に固定されている。スチフナ21がシェ
ル2の平面部2aに固定されるので、シェル2(マフラ
本体20)の強度が大きくなる。このため、エンジンか
らマフラ本体20内に排ガスが流入され、マフラ本体2
0内に断続的な圧力変動が生じた際、シェル2は前記圧
力変動を受けても容易に変形せず、ひいては放射音の発
生が抑制される。平面部2aからの騒音を低減できるの
で、シェル2の扁平率を更に上げることが可能になって
レイアウトの自由度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用エンジンに
用いられるマフラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンの排気管に接続されるマ
フラとして、通路面積がそれぞれ大、小である拡大部、
縮小部を有する排ガス通路を備え、排ガスがこの拡大
部、縮小部を通過する過程で排ガスの脈動エネルギを奪
い、騒音を低減させるようにしたものがある。そして、
マフラの中空部には仕切り板を設けて複数の膨張室を画
成し、騒音低減効果を向上させるようにしている。自動
車エンジンのマフラは、3室構造が一般的である。この
3室構造の自動車エンジンのマフラ1の一例を図6に示
す。図6において、扁平筒状のシェル2の両端部(開口
部)3にはアウタプレート(自動車の配置位置に対応さ
せて、図6左側のものをフロントアウタプレート4、図
6右側のものをリアアウタプレート5という)が嵌合さ
れており、シェル2の内部空間が閉塞されている。
【0003】シェル2には、フロントアウタプレート4
とリアアウタプレート5との間になるようにしてセパレ
ータ(仕切板)〔フロントアウタプレート4側のものを
フロント側セパレータ6、リアアウタプレート5側のも
のをリア側セパレータ7という〕が設けられており、シ
ェル2の内部空間を第1、第2、第3の3つの室(膨張
室)8,9,10に画成している。フロントアウタプレ
ート4、フロント側、リア側セパレータ6,7に挿通し
てエンジン(図示省略)側に接続した入口パイプ11が
設けられている。入口パイプ11の先端部(符号省略)
は第3室10に開口している。入口パイプ11の第2室
9(中央室)に臨む部分には孔(パイプ孔)12が形成
されている。
【0004】フロント側、リア側セパレータ6,7には
連結パイプ(それぞれ第1、第2連結パイプ13,14
という。)が挿通されており、第1、第2室8,9の連
通、第2、第3室9,10の連通を行うようにしてい
る。フロント側、リア側セパレータ6,7及びリアアウ
タプレート5に挿通して、前記入口パイプ11とともに
排気管を構成する出口パイプ15が設けられている。出
口パイプ15の一端部(符号省略)は第1室8に開口し
ている。また、出口パイプ15の図示しない他端部(排
気口)から排ガスが吐出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した車
両用エンジンのマフラ1では、第2室9(中央室)を構
成するシェル2の外周部の強度が弱く内部の圧力変動で
変形、振動し、表面から騒音(放射音)を発生しやすか
った。なお、マフラ1はフロア下の限られたスペースに
搭載されるため、つぶされて扁平した形状にされ、扁平
した形状にされたことによりシェル2に平面部2a(図
2参照)が形成され、この平面部2aからは騒音がより
発生しやすくなる。このため、扁平率を一定以上にする
ことができず、その分、レイアウトが制約されるものに
なっていた。
【0006】また、高い静粛性が求められる一部の車種
(大型高級車)には4室構造のマフラを設ける場合があ
る。そして、この4室構造のマフラは、マフラ内に3枚
のセパレータ(仕切板)を設けるため、中央部分が変形
しにくいが、部品数が多くて構造が複雑で、かつ重くな
るため小型車へ採用しがたいものであった。
【0007】また、コストの低いものとして2室構造の
マフラが考えられるが、この2室構造のマフラでは、排
ガスの膨張、収縮を十分行えないため、良好な騒音低減
効果を得ることが難しいという問題を有している。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、放射音の低減を図ることができる車両用エンジンの
マフラを提供することを目的とする。本発明の他の目的
は、レイアウトの自由度の向上を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
少なくとも2つのセパレータにより内部空間が画成され
たマフラ1本体を有する車両用エンジンのマフラにおい
て、マフラ本体における少なくとも2つのセパレータの
間を補強部材で接合したことを特徴とする。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の構成において、マフラ本体
は相対向する平面部を有する扁平筒状をなし、該相対向
する平面部に補強部材を接合したことを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成にお
いて、補強部材はガスが通過する孔を形成したことを特
徴とする
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の車両用エンジンのマフラ1を図1ないし図3に基づい
て説明する。図1及び図2において、マフラ1は、扁平
筒状の金属製のシェル2の両端にはフロントアウタプレ
ート4、リアアウタプレート5が嵌合されており、シェ
ル2の内部空間が閉塞されている。本実施の形態では、
シェル2、フロントアウタプレート4及びリアアウタプ
レート5からマフラ本体20が構成されている。シェル
2は、上述したように扁平筒状をなしており、扁平筒状
としたことに伴い相対向する平面部2aが形成されてい
る。
【0011】シェル2内にはフロント側セパレータ6、
リア側セパレータ7が配置され、溶接又は圧入によりシ
ェル2に取り付けられている。フロント側セパレータ6
及びリア側セパレータ7は、シェル2の内部空間を第
1、第2、第3室8,9,10に画成している。すなわ
ち、本実施の形態では、3室構造のマフラとなってい
る。フロントアウタプレート4、フロント側、リア側セ
パレータ6,7に挿通してエンジン(図示省略)側に接
続した入口パイプ11が設けられている。入口パイプ1
1は、エンジン側からの排ガスを通す主入口パイプ11
aと、主入口パイプ11aに比して大径で主入口パイプ
11aの途中の部分に嵌装され、前記フロント側セパレ
ータ6に形成した孔(符号省略)に挿通される補助パイ
プ11bとから大略構成されている。主入口パイプ11
aの先端部(符号省略)は第3室10に開口している。
主入口パイプ11aにおける第2室9に臨む部分には孔
(パイプ孔12)が形成されている。
【0012】フロント側、リア側セパレータ6,7には
連結パイプ(第1、第2連結パイプ13,14とい
う。)が挿通されており、第1、第2室8,9の連通、
第2、第3室9,10の連通を行うようにしている。フ
ロント側、リア側セパレータ6,7及びリアアウタプレ
ート5に挿通して、前記入口パイプ11とともに排気管
を構成する出口パイプ15が設けられている。出口パイ
プ15の一端部(符号省略)は第1室8に開口してい
る。また、出口パイプ15の図示しない他端部(排気
口)から排ガスが吐出される。前記入口パイプ11、出
口パイプ15及び第1、第2連結パイプ13,14は溶
接又は圧入により、マフラ本体20及びフロント側、リ
ア側セパレータ6,7に保持されている。
【0013】第2室9(マフラ本体20におけるフロン
ト側、リア側セパレータ6,7の間の部分)には、板状
に延びるスチフナ21(補強部材)が配置されている。
スチフナ21は、その両端部21aが前記シェル2の平
面部2aに当接して溶接されており、シェル2に固定さ
れている。スチフナ21の一面側(図1右側)には凹溝
22が2条並んで形成されている。
【0014】上述したように構成した車両用エンジンの
マフラ1では、エンジンから排ガスが流入されると、マ
フラ本体20内は高温、高圧になる。また、マフラ本体
20内には、断続的な圧力変動が生じる。この際、スチ
フナ21の両端部21aがシェル2の平面部2aに当接
して溶接されていることにより、シェル2の強度が大き
くなっており、シェル2は前記圧力変動を受けても容易
に変形するようなことがなく、ひいては放射音の発生が
抑制されることになる。
【0015】本願発明者は、50mm×150mmで板
厚t=2mmのスチフナ21をシェル2に溶接して上述
したように構成したマフラ1を対象にして、マフラ本体
20の内部に圧力がかかった場合のマフラ本体20の変
形の様子を解析により求めたところ、図3に示すような
結果が得られた。また、スチフナ21を用いないで上述
したように構成したマフラ1を対象にして、上述したの
と同様にマフラ本体20の変形の様子を解析により求め
たところ、図4に示すような結果が得られた。そして、
スチフナ21を用いたマフラ1の場合、スチフナ21を
設けない場合の解析結果(図4参照)に比してマフラ本
体20の最大変形量が1/4程度になり、スチフナ21
を設けることによりマフラ本体20の振動抑制ひいては
放射音の低減が図れることを確認することができた。
【0016】また、スチフナ21の両端部21aがシェ
ル2の平面部2aに当接して溶接されていることによ
り、当該平面部2aの強度が大きくなるため、平面部2
aの振動が抑制されひいては平面部2aからの騒音を低
減できる。さらに、本実施の形態では、上述したように
平面部2aからの騒音を低減できることに伴い、シェル
2の扁平率を更に上げることが可能になり、これにより
レイアウトの自由度を向上させることができる。
【0017】また、本実施の形態では、フロント側、リ
ア側セパレータ6,7の2枚のセパレータを用いて、3
室構造のマフラとしているので、4室構造のマフラに比
して部品数が少なくて構造が簡易となって小型車への採
用が比較的容易に行えるようになり、かつ低廉化を図る
ことができる。
【0018】また、本実施の形態では、3室構造のマフ
ラとし、かつスチフナ21をマフラ本体20に接合して
おり、排ガスの膨張、収縮を十分行えると共に、マフラ
本体20の振動を抑制するので、騒音の発生をより低減
することができ、2室構造のマフラが有する上記問題点
(排ガスの膨張、収縮を十分行えず良好な騒音低減効果
を得難い)を惹起することがない。
【0019】なお、放射音を低減するためにシェル2
(マフラ本体20)の板厚を厚くしたり、シェル2(マ
フラ本体20)を多重巻(通常は2〜3重巻)の構造に
したりすることが考えられるが、板厚を厚くしたりある
いは多重巻構造にしたりすると、重量増及びコスト増を
招くことになるので、放射音低減対策としては望ましい
ものでない。これに対して、本実施の形態では上述した
ように、スチフナ21をシェル2に接合して放射音を低
減するので、板厚を厚くしたりあるいは多重巻構造にし
たりする場合に比して、重量増及びコスト増を抑制して
放射音低減化を図ることができる。また、本実施の形態
では、スチフナ21に凹溝22を形成しており、その
分、軽量化が図られている。
【0020】次に、本発明の第2の実施の形態の車両用
エンジンのマフラ1を図5に基づいて説明する。このマ
フラ1では、略矩形のスチフナ21における4つに区画
される矩形領域部分(符号省略)のうち斜めに対向する
位置関係にある2つの矩形領域部分にはそれぞれ凹溝2
2が形成されている。4つの矩形領域部分のうち残りの
2つの矩形領域部分には多数のパンチ孔23(孔)が形
成されており、ガスが通過し得るようになっている。
【0021】このように構成されたマフラ1では、排ガ
スがパンチ孔23を通過する際、マフラ本体20の内部
の脈動エネルギを奪い(すなわち圧力変動を下げて)、
排気口からの吐出騒音を減少させることができる。排ガ
スがパンチ孔23を通過することにより、パンチ孔23
を形成しない場合に比して排ガスの通気抵抗を低下する
ことができる。さらに、パンチ孔23を形成したことに
伴い、重量が軽減されることになる。上記実施の形態で
は、セパレータが2つ(フロント側、リア側セパレータ
4,5)の場合を例にしたが、本発明はこれに限らず、
セパレータを3つ以上設けるように構成してもよい。
【0022】上記実施の形態では、スチフナ21の両端
部21aをシェル2の平面部2aに当接して溶接するよ
うに構成した場合を例にしたが、これに代えて、スチフ
ナをシェル2の内周に沿う形状に形成し、スチフナを全
周にわたってシェル2に当接させて溶接しシェル2に固
定するようにしてもよい。このように構成することによ
り、シェル2(マフラ本体20)の強度がより大きくな
るので、マフラ本体20の変形、ひいては放射音の発生
がより抑制されることになる。
【0023】上記実施の形態では、スチフナ21をフロ
ント側、リア側セパレータ4,5に対向して取り付けた
が、これに代えてフロント側、リア側セパレータ4,5
に直角に向けて(パイプの長さ方向に向けて)取り付け
てもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、マフラ本
体における少なくとも2つのセパレータの間を補強部材
で接合したので、マフラ本体の強度が大きくなり、マフ
ラ本体が圧力変動を受けても容易に変形するようなこと
がなく、ひいては放射音の発生が抑制される。請求項2
記載の発明によれば、マフラ本体の平面部に補強部材を
接合したので、マフラ本体の平面部の強度が大きくなっ
てその振動が抑制されひいては平面部からの騒音を低減
できる。さらに、平面部からの騒音を低減できることに
伴い、マフラ本体の扁平率を上げることが可能になり、
これによりレイアウトの自由度を向上させることができ
る。請求項3記載の発明によれば、補強部材にはガスが
通過する孔が形成されるので、ガスの通気抵抗を低下で
き、かつ当該孔を形成したことに伴い、重量が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の車両用エンジンの
マフラを示す断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のマフラ本体の変形の様子を解析により求
めた結果を示す図である。
【図4】スチフナを廃止した図1のマフラにおけるマフ
ラ本体の変形の様子を解析により求めた結果を示す図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施の形態の車両用エンジンの
マフラを示す断面図である。
【図6】従来の車両用エンジンのマフラの一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 マフラ 2 シェル 2a 平面部 20 マフラ本体 21 スチフナ(補強部材) 23 パンチ孔(孔)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つのセパレータにより内部
    空間が画成されたマフラ本体を有する車両用エンジンの
    マフラにおいて、マフラ本体における少なくとも2つの
    セパレータの間を補強部材で接合したことを特徴とする
    車両用エンジンのマフラ。
  2. 【請求項2】 マフラ本体は相対向する平面部を有する
    扁平筒状をなし、該相対向する平面部に補強部材を接合
    したことを特徴とする請求項1記載の車両用エンジンの
    マフラ。
  3. 【請求項3】 補強部材はガスが通過する孔を形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用エンジ
    ンのマフラ。
JP11116289A 1999-04-23 1999-04-23 車両用エンジンのマフラ Pending JP2000303819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040024088A (ko) * 2002-09-13 2004-03-20 기아자동차주식회사 자동차의 배기계 구조
CN104179550A (zh) * 2014-07-31 2014-12-03 柳州利和排气控制系统有限公司 汽车发动机消声器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040024088A (ko) * 2002-09-13 2004-03-20 기아자동차주식회사 자동차의 배기계 구조
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