JP2000303157A - 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 - Google Patents
高強度アルミニウム合金押出材の製造方法Info
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- JP2000303157A JP2000303157A JP11109257A JP10925799A JP2000303157A JP 2000303157 A JP2000303157 A JP 2000303157A JP 11109257 A JP11109257 A JP 11109257A JP 10925799 A JP10925799 A JP 10925799A JP 2000303157 A JP2000303157 A JP 2000303157A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 押出速度の向上、押出面圧の低減および押出
材の表面品質の向上を達成できる高強度アルミニウム合
金(Al−Cu系合金)押出材の製造方法を提供する。 【解決手段】 Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、
Si:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、280〜420℃の温度域まで冷却し、この温度で
1〜100時間保持する析出処理を行い、または均質化
処理した後、室温まで冷却し、再度上記の温度域に加熱
して上記の時間保持する析出処理を行い、押出加工す
る。
材の表面品質の向上を達成できる高強度アルミニウム合
金(Al−Cu系合金)押出材の製造方法を提供する。 【解決手段】 Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、
Si:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、280〜420℃の温度域まで冷却し、この温度で
1〜100時間保持する析出処理を行い、または均質化
処理した後、室温まで冷却し、再度上記の温度域に加熱
して上記の時間保持する析出処理を行い、押出加工す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度アルミニウ
ム合金押出材の製造方法、とくに必須成分として、C
u、Mg、Siを含有し、押出加工の困難なアルミニウ
ム合金押出材の製造方法に関する。
ム合金押出材の製造方法、とくに必須成分として、C
u、Mg、Siを含有し、押出加工の困難なアルミニウ
ム合金押出材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Cuを主要合金成分として含有するAl
−Cu系合金は、高強度をそなえ、構造用材料として実
用化されているが、押出加工性に劣り、押出面圧が高く
低い押出速度でしか押出加工ができず、また薄肉材の押
出成形は困難であるため、用途上の限定を受け、薄肉化
の要求に答えることができなかった。
−Cu系合金は、高強度をそなえ、構造用材料として実
用化されているが、押出加工性に劣り、押出面圧が高く
低い押出速度でしか押出加工ができず、また薄肉材の押
出成形は困難であるため、用途上の限定を受け、薄肉化
の要求に答えることができなかった。
【0003】発明者の一人は、先に、Al−Zn−Mg
−Cu系合金の押出加工性を向上させるための手法とし
て、鋳塊を均質化処理した後、特定温度範囲で加熱保持
する方法を提案した。(特公平7−94700号公報、
特開平8−232053号公報)この手法は、均質化処
理後に溶質成分を析出させることにより母材の変形能を
高めて押出速度を向上させるものであり、発明者らによ
る実験、検討の結果、Al−Cu系合金は、Al−Zn
−Mg−Cu系合金とは溶質成分が異なり、粗大に析出
した析出物が表面粗さを低下させる可能性もあるため、
Al−Cu系合金に対してこの手法を単純に適用して押
出性の向上を図ることは困難であることがわかったが、
基本的には、Al−Cu系合金についても、鋳塊中に溶
質成分を析出させることにより変形能を高める得ること
が見出された。
−Cu系合金の押出加工性を向上させるための手法とし
て、鋳塊を均質化処理した後、特定温度範囲で加熱保持
する方法を提案した。(特公平7−94700号公報、
特開平8−232053号公報)この手法は、均質化処
理後に溶質成分を析出させることにより母材の変形能を
高めて押出速度を向上させるものであり、発明者らによ
る実験、検討の結果、Al−Cu系合金は、Al−Zn
−Mg−Cu系合金とは溶質成分が異なり、粗大に析出
した析出物が表面粗さを低下させる可能性もあるため、
Al−Cu系合金に対してこの手法を単純に適用して押
出性の向上を図ることは困難であることがわかったが、
基本的には、Al−Cu系合金についても、鋳塊中に溶
質成分を析出させることにより変形能を高める得ること
が見出された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の知見
に基づいて、さらに検討を加えた結果としてなされたも
のであり、その目的は、押出速度の向上、押出面圧の低
減および押出材の表面品質の向上を達成できる高強度ア
ルミニウム合金(Al−Cu系合金)押出材の製造方法
を提供することにある。
に基づいて、さらに検討を加えた結果としてなされたも
のであり、その目的は、押出速度の向上、押出面圧の低
減および押出材の表面品質の向上を達成できる高強度ア
ルミニウム合金(Al−Cu系合金)押出材の製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の請求項1による高強度アルミニウム合金の
製造方法は、Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、S
i:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からなる
アルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、280〜420℃の温度域まで冷却し、この温度で
1〜100時間保持する析出処理を行い、押出加工する
ことを特徴とする。
めの本発明の請求項1による高強度アルミニウム合金の
製造方法は、Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、S
i:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からなる
アルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、280〜420℃の温度域まで冷却し、この温度で
1〜100時間保持する析出処理を行い、押出加工する
ことを特徴とする。
【0006】請求項2による高強度アルミニウム押出材
の製造方法は、Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、
Si:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、常温まで冷却し、280〜420℃の温度域に再加
熱して、この温度で1〜100時間保持する析出処理を
行った後、押出加工することを特徴とする。
の製造方法は、Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、
Si:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、常温まで冷却し、280〜420℃の温度域に再加
熱して、この温度で1〜100時間保持する析出処理を
行った後、押出加工することを特徴とする。
【0007】また、請求項3による高強度アルミニウム
押出材の製造方法は、請求項1または2において、前記
アルミニウム合金の押出用ビレットが、さらにMn:0.2
〜1.0 %、Cr:0.05 〜0.4 %、Ni:0.5〜2.5 %、F
e:0.15 〜1.0 %、Pb:0.2〜1.5 %、Bi:0.2〜1.0
%、Sn:0.2〜1.0 %、In:0.03 〜0.5 %、Zr:0.0
3 〜0.5 %のうちの1種または2種以上を含有すること
を特徴とする。
押出材の製造方法は、請求項1または2において、前記
アルミニウム合金の押出用ビレットが、さらにMn:0.2
〜1.0 %、Cr:0.05 〜0.4 %、Ni:0.5〜2.5 %、F
e:0.15 〜1.0 %、Pb:0.2〜1.5 %、Bi:0.2〜1.0
%、Sn:0.2〜1.0 %、In:0.03 〜0.5 %、Zr:0.0
3 〜0.5 %のうちの1種または2種以上を含有すること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における合金成分の意義お
よび限定理由について説明すると、Cuは、強度向上に
機能する主要合金成分である。好ましい含有範囲は1.0
〜6.8 %であり、1.0 %未満ではその効果が小さく、6.
8 %を越えて含有すると、粗大な金属間化合物を生成し
て強度、靱性が低下する。Cuのより好ましい含有量は
1.5 〜6 %の範囲である。
よび限定理由について説明すると、Cuは、強度向上に
機能する主要合金成分である。好ましい含有範囲は1.0
〜6.8 %であり、1.0 %未満ではその効果が小さく、6.
8 %を越えて含有すると、粗大な金属間化合物を生成し
て強度、靱性が低下する。Cuのより好ましい含有量は
1.5 〜6 %の範囲である。
【0009】Mgは、Cu、SiおよびAlと化合物を
生成し、強度を向上させる。好ましい含有範囲は0.2 〜
2.5 %であり、0.2 %未満ではその効果が十分でなく、
2.5%を越えて含有すると、粗大な金属間化合物を生成
して強度、靱性が低下する。Mgのより好ましい含有量
は0.25〜2.0 %の範囲である。
生成し、強度を向上させる。好ましい含有範囲は0.2 〜
2.5 %であり、0.2 %未満ではその効果が十分でなく、
2.5%を越えて含有すると、粗大な金属間化合物を生成
して強度、靱性が低下する。Mgのより好ましい含有量
は0.25〜2.0 %の範囲である。
【0010】Siは、CuおよびMgと化合物を生成
し、強度を向上させる。好ましい含有範囲は1.5 %以下
であり、1.5 %を越えて含有すると、粗大な金属間化合
物を生成して強度、靱性が低下する。
し、強度を向上させる。好ましい含有範囲は1.5 %以下
であり、1.5 %を越えて含有すると、粗大な金属間化合
物を生成して強度、靱性が低下する。
【0011】Mnは、微細析出物を生成して再結晶を抑
制する機能を有する。好ましい含有範囲は0.2 〜1.0 %
であり、0.2 %未満ではその効果が小さく、1.0 %を越
えると、巨大化合物が生成して強度、靱性が低下する。
制する機能を有する。好ましい含有範囲は0.2 〜1.0 %
であり、0.2 %未満ではその効果が小さく、1.0 %を越
えると、巨大化合物が生成して強度、靱性が低下する。
【0012】Crは、微細析出物を生成して再結晶を抑
制する機能を有する。好ましい含有範囲は0.05〜0.4 %
であり、0.05%未満ではその効果が小さく、0.4 %を越
えると、巨大化合物が生成して強度、靱性が低下する。
制する機能を有する。好ましい含有範囲は0.05〜0.4 %
であり、0.05%未満ではその効果が小さく、0.4 %を越
えると、巨大化合物が生成して強度、靱性が低下する。
【0013】Niは、Al、Feと金属間化合物を生成
し、高温強度を向上させる機能を有する。好ましい含有
範囲は0.5 〜2.5 %であり、0.5 %未満ではその効果が
小さく、2.5 %を越えると、巨大化合物が生成して強
度、靱性が低下する。Niのさらに好ましい含有量は0.
5 〜1.5 %の範囲である。
し、高温強度を向上させる機能を有する。好ましい含有
範囲は0.5 〜2.5 %であり、0.5 %未満ではその効果が
小さく、2.5 %を越えると、巨大化合物が生成して強
度、靱性が低下する。Niのさらに好ましい含有量は0.
5 〜1.5 %の範囲である。
【0014】Feは、Al、Niと金属間化合物を生成
し、高温強度を向上させる機能を有する。好ましい含有
範囲は0.15〜1.0 %であり、0.15%未満ではその効果が
小さく、1.0 %を越えると、巨大化合物が生成して強
度、靱性が低下する。
し、高温強度を向上させる機能を有する。好ましい含有
範囲は0.15〜1.0 %であり、0.15%未満ではその効果が
小さく、1.0 %を越えると、巨大化合物が生成して強
度、靱性が低下する。
【0015】Pb、Bi、Sn、Inは、切削性を向上
させる。好ましい含有範囲は、Pbが0.2 〜1.5 %、B
iが0.2 〜1.0 %、Snが0.2 〜1.0 %、Inが0.03〜
0.5%の範囲であり、下限未満ではその効果が十分でな
く、上限を越えて含有すると、靱性の低下、高温変形能
の低下が生じる。
させる。好ましい含有範囲は、Pbが0.2 〜1.5 %、B
iが0.2 〜1.0 %、Snが0.2 〜1.0 %、Inが0.03〜
0.5%の範囲であり、下限未満ではその効果が十分でな
く、上限を越えて含有すると、靱性の低下、高温変形能
の低下が生じる。
【0016】Zrは、再結晶を抑制する機能を有する。
好ましい含有範囲は0.03〜0.5 %であり、0.03%未満で
はその効果が小さく、0.5 %を越えると、粗大な金属間
化合物が生成して強度、靱性が低下する。なお、アルミ
ニウム合金に通常添加される少量のTi、Bが含有して
いても本発明の特性が害されることはない。
好ましい含有範囲は0.03〜0.5 %であり、0.03%未満で
はその効果が小さく、0.5 %を越えると、粗大な金属間
化合物が生成して強度、靱性が低下する。なお、アルミ
ニウム合金に通常添加される少量のTi、Bが含有して
いても本発明の特性が害されることはない。
【0017】本発明の高強度アルミニウム合金押出材の
好ましい製造方法について説明すると、上記のアルミニ
ウム合金の溶湯を、例えば、半連続鋳造により押出用ビ
レットに造塊し、そのビレットを常法に従って均質化処
理した後、ビレットを280〜420℃の温度域まで冷
却し、この温度で1〜100時間保持する。または、ビ
レットを均質化処理した後、いったん室温まで冷却し、
再度280〜420℃の温度域まで加熱し、この温度で
1〜100時間保持する。
好ましい製造方法について説明すると、上記のアルミニ
ウム合金の溶湯を、例えば、半連続鋳造により押出用ビ
レットに造塊し、そのビレットを常法に従って均質化処
理した後、ビレットを280〜420℃の温度域まで冷
却し、この温度で1〜100時間保持する。または、ビ
レットを均質化処理した後、いったん室温まで冷却し、
再度280〜420℃の温度域まで加熱し、この温度で
1〜100時間保持する。
【0018】上記の熱処理によって、Al、Cu、M
g、Si間の金属間化合物が析出し、50μm以下の大
きさに成長して押出加工性を改善する。熱処理温度が2
80℃未満では、析出処理に時間がかかるだけでなく、
析出物のサイズが小さくなって押出前の加熱により再固
溶し易く、析出処理の効果が薄れる。420℃を越える
と十分な析出が得られなくなる。
g、Si間の金属間化合物が析出し、50μm以下の大
きさに成長して押出加工性を改善する。熱処理温度が2
80℃未満では、析出処理に時間がかかるだけでなく、
析出物のサイズが小さくなって押出前の加熱により再固
溶し易く、析出処理の効果が薄れる。420℃を越える
と十分な析出が得られなくなる。
【0019】析出処理時間が1時間未満では十分な析出
が得難くい。析出の効果は100時間程度の保持で飽和
し、100時間を越えて保持しても効果は変わらない。
さらに好ましい保持時間は2〜24時間である。均質化
処理温度から析出温度または室温までの冷却速度はとく
に規定しなくとも所望の特性を得ることができるが、工
業的には100℃/時間以下とするのが好ましい。析出
処理終了後、ビレットを所定の押出温度として押出加工
を行う。
が得難くい。析出の効果は100時間程度の保持で飽和
し、100時間を越えて保持しても効果は変わらない。
さらに好ましい保持時間は2〜24時間である。均質化
処理温度から析出温度または室温までの冷却速度はとく
に規定しなくとも所望の特性を得ることができるが、工
業的には100℃/時間以下とするのが好ましい。析出
処理終了後、ビレットを所定の押出温度として押出加工
を行う。
【0020】
【実施例】実施例1 表1に示す組成のアルミニウム合金を、半連続鋳造によ
り直径200mmの押出用ビレットに造塊した。これら
のビレットを、表2に示す条件で均質化処理し、ついで
表2に示す条件で析出処理を行った。
り直径200mmの押出用ビレットに造塊した。これら
のビレットを、表2に示す条件で均質化処理し、ついで
表2に示す条件で析出処理を行った。
【0021】析出処理後、ビレットを350℃の温度
で、間接押出機により、直径32mmの丸棒材に押出加
工し、限界押出速度(割れ発生がない最高押出速度)を
測定した。結果を表3に示す。
で、間接押出機により、直径32mmの丸棒材に押出加
工し、限界押出速度(割れ発生がない最高押出速度)を
測定した。結果を表3に示す。
【0022】表3に示すように、本発明に従う試験材は
いずれも、析出処理を行わない場合に得られる限界押出
速度を30%以上上回る押出速度の改善が達成された。
また、いずれの試験材にも表面欠陥は認められなかっ
た。
いずれも、析出処理を行わない場合に得られる限界押出
速度を30%以上上回る押出速度の改善が達成された。
また、いずれの試験材にも表面欠陥は認められなかっ
た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】比較例1 表1に示す組成のアルミニウム合金を、半連続鋳造によ
り直径200mmの押出用ビレットに造塊した。これら
のビレットを、表4に示す条件で均質化処理し、ついで
表4に示す条件で析出処理を行った。
り直径200mmの押出用ビレットに造塊した。これら
のビレットを、表4に示す条件で均質化処理し、ついで
表4に示す条件で析出処理を行った。
【0027】析出処理後、ビレットを350℃の温度
で、間接押出機により、直径32mmの丸棒材に押出加
工し、限界押出速度(割れ発生がない最高押出速度)を
測定した。結果を表5に示す。
で、間接押出機により、直径32mmの丸棒材に押出加
工し、限界押出速度(割れ発生がない最高押出速度)を
測定した。結果を表5に示す。
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】表5に示すように、本発明の条件を外れた
条件で製造された試験材については、限界押出速度が、
析出処理を行わない場合に得られる限界押出速度とほぼ
同等であり、押出性は向上していない。
条件で製造された試験材については、限界押出速度が、
析出処理を行わない場合に得られる限界押出速度とほぼ
同等であり、押出性は向上していない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、従来押出加工の難しか
ったAl−Cu系合金(2000系アルミニウム合金)
の押出加工性が大幅に改善でき、高速押出が可能とな
る。
ったAl−Cu系合金(2000系アルミニウム合金)
の押出加工性が大幅に改善でき、高速押出が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 683 C22F 1/00 683 691 691B 691C 692 692B 693 693B
Claims (3)
- 【請求項1】 Cu:1.0〜6.8 %(質量%、以下同
じ)、Mg:0.2〜2.5 %、Si:1.5%以下( 0%を含ま
ず、以下同じ)を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、280〜420℃の温度域まで冷却し、この温度で
1〜100時間保持する析出処理を行い、押出加工する
ことを特徴とする高強度アルミニウム押出材の製造方
法。 - 【請求項2】 Cu:1.0〜6.8 %、Mg:0.2〜2.5 %、
Si:1.5%以下を含有し、残部Alおよび不純物からな
るアルミニウム合金の押出用ビレットを均質化処理した
後、常温まで冷却し、280〜420℃の温度域に再加
熱して、この温度で1〜100時間保持する析出処理を
行った後、押出加工することを特徴とする高強度アルミ
ニウム押出材の製造方法。 - 【請求項3】 前記アルミニウム合金の押出用ビレット
が、さらにMn:0.2〜1.0 %、Cr:0.05 〜0.4 %、N
i:0.5〜2.5 %、Fe:0.15 〜1.0 %、Pb:0.2〜1.5
%、Bi:0.2〜1.0 %、Sn:0.2〜1.0 %、In:0.03
〜0.5 %、Zr:0.03 〜0.5 %のうちの1種または2種
以上を含有することを特徴とする請求項1または2記載
の高強度アルミニウム押出材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11109257A JP2000303157A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11109257A JP2000303157A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000303157A true JP2000303157A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14505601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11109257A Pending JP2000303157A (ja) | 1999-04-16 | 1999-04-16 | 高強度アルミニウム合金押出材の製造方法 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2000303157A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002212692A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Al−Si系合金材の製造方法 |
EP2458026A1 (en) * | 2004-07-15 | 2012-05-30 | Alcoa Inc. | 2000 series alloys with enhanced damage tolerance performance for aerospace applications |
JP2014058701A (ja) * | 2012-09-14 | 2014-04-03 | Taiho Kogyo Co Ltd | アルミニウム合金およびギヤポンプのサイドプレート |
WO2017061269A1 (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | Ykk株式会社 | スライドファスナー用エレメント |
CN111455242A (zh) * | 2020-05-12 | 2020-07-28 | 哈尔滨工业大学 | 一种具有高尺寸稳定性的Al-Cu-Mg-Si合金及其制备方法 |
-
1999
- 1999-04-16 JP JP11109257A patent/JP2000303157A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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TWI625107B (zh) * | 2015-10-08 | 2018-06-01 | Ykk Corp | 拉鏈用鏈齒 |
CN108138270A (zh) * | 2015-10-08 | 2018-06-08 | Ykk株式会社 | 拉链用链牙 |
US10870907B2 (en) | 2015-10-08 | 2020-12-22 | Ykk Corporation | Element for slide fastener |
CN108138270B (zh) * | 2015-10-08 | 2021-03-09 | Ykk株式会社 | 拉链用链牙 |
CN111455242A (zh) * | 2020-05-12 | 2020-07-28 | 哈尔滨工业大学 | 一种具有高尺寸稳定性的Al-Cu-Mg-Si合金及其制备方法 |
CN111455242B (zh) * | 2020-05-12 | 2022-01-07 | 哈尔滨工业大学 | 一种具有高尺寸稳定性的Al-Cu-Mg-Si合金及其制备方法 |
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