JP2000302874A - 横型反応装置 - Google Patents

横型反応装置

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JP2000302874A JP11114890A JP11489099A JP2000302874A JP 2000302874 A JP2000302874 A JP 2000302874A JP 11114890 A JP11114890 A JP 11114890A JP 11489099 A JP11489099 A JP 11489099A JP 2000302874 A JP2000302874 A JP 2000302874A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強烈な撹拌を必要とせず、しかも反応中の異
物発生を少なくでき、これによって、反応速度あるいは
反応効率と製造されるポリエステルの品質を著しく向上
させることができる安価な横型反応装置を提供する。 【解決手段】 反応液の入口(2)と出口(3)とをその両端
部あるいは両端部近傍にそれぞれ有する円筒状の横型反
応器(1)、該横型反応器内部の両端部にそれぞれ対向し
て設けられた回転自在の端部円板(8)(9)、該端部円板間
に配設され、かつその中央部に開口を有する開口円板(1
3)、端部円板と開口円板の間、及び開口円板同士の間に
架設されると共に、横型反応器の長手方向に沿って横型
反応器の内周壁面(7)と近接又は密接して設けられた撹
拌羽根(10)、該撹拌羽根の少なくとも一部に設けられた
単列又は複列の分流部材(11)(12)を具備する横型反応装
置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル、ポ
リアミド及びポリカーボネートなどの高分子化合物の合
成に使用する横型反応装置に関する。更に詳しくは、反
応によって揮発性の低分子物質を副生する高分子化合物
の合成に使用する横型反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ポリアミド及びポリカー
ボネートなどの高分子化合物、中でもポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
テレフタレートで代表されるポリエステルはそのすぐれ
た物理的、化学的性質を有するため、種々の用途に広く
用いられている。特に、ポリエステルは、強度や弾性率
等の機械特性、耐熱性等に優れているため、衣料用やタ
イヤコード等の産業用の繊維として、あるいはフィルム
やエンジニアリングプラスチックとして広く用いられて
いる。
【0003】一般に、このような各種の用途に使用され
るポリエステルの製造方法としては、直接重合法又はエ
ステル交換法が用いられる。
【0004】ここで、前者の直接重合法は、酸成分とジ
オール成分とを直接エステル化反応させることによりポ
リエステル先駆体を形成し、次いで該ポリエステル先駆
体を減圧下で重縮合させてポリエステルを製造する方法
である。他方、後者のエステル交換法は、酸成分の低級
アルキルエステルとジオールとをエステル交換反応させ
てポリエステル先駆体を形成し、次いで該ポリエステル
先駆体を減圧下で重縮合させる方法である。
【0005】このようなポリエステルの重合に際して
は、従来はバッチ方式によるものが多く用いられていた
が、近年においてスケールメリットを生かし、安価にポ
リエステルを製造するために、連続方式への切り替えが
進められてきている。何故ならば、連続方式を採用する
ことによる歩留まりの低下、品質の向上、重合度の均一
化、操業性の向上等そのメリットが極めて大きいからで
ある。
【0006】一般に、ポリエステルの連続重合による製
造方法の多くは、エステル交換反応装置又はエステル化
反応装置と、重縮合反応装置とが複数組み合わせれたプ
ロセスにより行われている。例えば、先ず原料をエステ
ル交換反応装置又はエステル化反応装置に供給して単量
体又はオリゴマーを生成し、得られた単量体又はオリゴ
マーを初期重縮合反応装置へと供給して減圧下で反応さ
せて低重合体を生成する。次いで、この低重合体をさら
に重縮合反応装置へ供給して減圧下で中間重合体及び高
重合体を生成させる方式が行われている。
【0007】このような重縮合反応装置においては、従
来より、より速い反応速度を得るための方法が数多く提
案され、実用化されてきた。例えば、このような従来の
方法の一つとして、ポリエステルの重縮合反応において
グリコール類のような副生物を速やかに分離・除去する
目的で反応物を薄層にして反応を行わせる薄膜反応装置
を用いることが行われている。また、激しい撹拌を行な
って反応物の蒸発面積を大きくすることで、前記の副生
物の蒸発を容易にできる反応装置を用いることも行われ
ている。
【0008】このような反応装置としては、濡れ壁式や
スクリュー方式の縦型反応装置、一軸、二軸方式の横型
反応装置が一般に使用されている。さらには、反応物の
自由表面積を大きくとることができるように撹拌に配慮
した反応装置も多く市販されているが、これらの反応装
置では、強烈な撹拌を行なうことが要求されるために、
このための設備費が高価となり、多くのエネルギーを消
費するという問題を有している。しかも、強烈な撹拌を
行なうことに伴なう反作用によって、得られる反応物は
重合度斑等が生じ易く、得られるポリエステルの品質が
悪くなるという問題を有している。さらには、気相部に
長時間滞在したポリマー等の更新が十分に行われないこ
とによる劣化ポリマーが異物として混入することで反応
物の品質をも悪化させるという重大な問題を有してい
る。
【0009】このような問題を解決するための従来技術
としては、特公昭40−3964号公報に、横型反応装
置を用いることが提案されている。この従来技術は、撹
拌によって反応液を掻き上げ、この掻き上げた反応液の
大部分を落下させることによって、絶えず反応液の新し
い液膜を形成させ、反応を極めて短時間で遂行させよう
とするものである。また、この反応装置では、それぞれ
撹拌羽根を保持する撹拌軸を横型反応器の両端にのみ設
けることによって、横型反応器内部の中間部から撹拌軸
を無くす構造を採っている。さらに、該反応装置は、
(1) 大部分の横型反応器内周壁面に対して小さな間隙を
置いて相対する前記の攪拌羽根と、(2) 横型反応器の内
部を2室以上に仕切ると共に、その中央部には開口を有
し、更に該攪拌羽根と一体回転する仕切板とを具備して
いる。その際、仕切板に設ける前記の開口は液注入口か
ら液排出口へ近づく程その径を大きくすることが提案さ
れている。
【0010】確かに、このような反応装置によれば、横
型反応器の内周壁面を絶えず新しい反応液で濡らしなが
ら更新できるため、反応液への熱伝達が良好であり、反
応液が長時間に渡って内周壁面に付着しないという利点
を有している。また、横型反応器内部の中間部に撹拌軸
が設けられていないために、撹拌軸のまわりに団子状の
反応液の塊が生じるという事態が発生しないという大き
な利点も有している。しかしながら、該反応装置では、
仕切板間の間隔が大きくなると、反応液が攪拌羽根より
落下する際に、安定した垂れ膜の形成が困難となるとい
う欠点を有している。また、該反応装置では、反応液の
大部分は仕切板に設けられた中央開口から溢れて、仕切
板で仕切られた隣の室に流れ込むため、重合度が高く高
粘度となった反応液を安定かつ連続的に排出口へ向って
送液することが難しくなるという問題がある。
【0011】また、前述の問題を解決するための従来技
術として、特開平8−259699号公報には、スリッ
トを設けた複数の平板に取り付けられた連続又は不連続
なリボン翼により高粘度となった重合物を出口側に安定
して送液する重合反応装置が提案されている。確かに、
この従来装置では、リボン翼を用いることで送液能力が
大きくなるが、「スリットを設けた複数の平板に取り付
けられた連続又は不連続なリボン翼」という構成を有す
るために装置構造が複雑になり、装置製作・コスト面で
不利である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた諸問題に
鑑み、本発明が解決しようとする課題は、強烈な撹拌を
必要とせず、しかも反応中の異物発生を少なくでき、こ
れによって、反応速度あるいは反応効率と製造されるポ
リエステルの品質を著しく向上させることができる安価
な横型反応装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】ここに、前記の課題を解
決する手段として、下記の(A)〜(E)の要素を具備
する横型反応装置が提供される。 (A)反応液の入口と出口とをその両端部あるいは両端
部近傍にそれぞれ有する円筒状の横型反応器。 (B)該横型反応器内部の両端部にそれぞれ対向して設
けられた回転自在の端部円板。 (C)中央部に開口を設けて反応液を流通自在とし、か
つ該開口によって反応液の液面を制御して横型反応器中
に気相部と液溜部を形成させると共に、前記の端部円板
間に配設された開口円板。 (D)前記の端部円板と開口円板との間及び/又は開口
円板同士の間に横型反応器の内周壁面に対して近接又は
密接して架設された撹拌羽根。 (E)少なくとも一つの該撹拌羽根に設けられると共
に、気相部において撹拌羽根を流下する反応液を複数の
流れに分流させるための分流部材。 また、本発明においては、前記横型反応器の液溜部にお
いて、出口方向への速度成分を生じるように反応液に対
して、前記の分流部材が液送り機能を有するようにする
ことが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら更に詳細に説明する。図1は、
本発明を実施するための横型反応装置を例示した側面断
面図である。
【0015】該図において、1は横型反応装置本体であ
り、2は反応液入口、3は反応液出口であり、それぞれ
図示したように横型反応器1の両端部あるいは両端部近
傍に設けられている。また、4及び5は横型反応器1の
両端に設けられた軸、そして、6は蒸気出口であり、該
蒸気出口6は、横型反応器1の外殻上方に開口し、横型
反応器1内を減圧に保つための吸引口を兼ねている。更
に、7は横型反応器1の内周壁面であり、そして、8及
び9は、端部を切り欠いた端部円板である。なお、該端
部円板8及び9は、軸4及び5に固定されており、該軸
4及び5を駆動装置(図示せず)によって駆動すること
で、該端部円板8及び9をそれぞれ回転させることがで
きる。その際、該端部円板8及び9には、特開平9−5
2041号公報に示されているように、鏡部分の液の滞
留を防止するために切り欠き開口を設けることが好まし
い。
【0016】次に、10は内周壁面7の長手方向に僅か
な間隙を置くか或は密接して設けられた撹拌羽根であっ
て、前記の端部円板と開口円板との間及び/又は開口円
板同士の間に架設されている。このとき、前記の僅かな
間隔としては、10mm以下、好ましくは5mm以下の間隔
とすることが望ましく、このようにして僅かな間隙を設
けることによって、攪拌羽根10を円滑に回転させるこ
とができる。また、11及び12は分流部材であって、
該分流部材11及び12は、撹拌羽根10を流下する反
応液の液流幅を制御するために、撹拌羽根10の少なく
とも一部に単列又は複列に設けられている。なお、図1
の実施態様においては、該分流部材11は平板状の形状
を有する部材とし、分流部材12は湾曲した板状の部材
としている。更に、13は開口円板であって、該開口円
板13は、撹拌羽根10によって長手方向に所定の間隔
で連結固定され、かつその中央部に開口を有し、該開口
円板13に設ける開口を反応液の入口より出口に近づく
にしたがって、開口径が漸次拡大されている。なお、該
開口円板13は、さらには横型反応器1の内部を複数の
室に仕切る仕切板の役割をも併せ持っている。
【0017】以上のように構成される本発明の横型反応
装置では、撹拌羽根10が回転(回転方向R)して横型
反応器1内の気相部を上昇中は、内周壁面7に近接又は
密接する側の縁を下向き、これと反対側の落下縁が上向
きとなるように、撹拌翼10を傾斜させて設けることが
好ましい。また、横型反応器1内の気相部を下降中は、
内周壁面7に近接又は密接する側の縁を上向き、これと
反対側の落下縁が下向きとなるように、撹拌翼10を傾
斜させることが好ましい。このようにすることで、撹拌
羽根10が横型反応器1内の気相部を上昇中は、反応液
を内周壁面7に沿って掻き揚げ、下降中は、薄膜状態で
反応液を撹拌羽根10上から流下させることができる。
【0018】その際、本発明の横型反応装置では、前述
のように分流部材11及び12を設けることで、横型反
応器1の気相部において反応液が撹拌羽根10から流下
するときに分流部材11及び12によって流下する反応
液を分流させることができる。更に、横型反応器1の液
溜部においては、開口円板13によって反応液の液レベ
ルが一定に維持されていいる。このため、分流部材12
が該液溜部に入ると、分流部材12は反応液を攪拌しな
がら、出口側へ送液する機能を発揮する。なお、撹拌羽
根10を内周壁面7に密接させる場合においては、特開
平9−52041号公報に示されているような尾翼14
を内周壁面7と僅かな隙間を保持させながら補助的に設
けることが好ましい。何故ならば、このようにすること
で、該尾翼14によって横型反応器1の内周壁面7に付
着した反応液の更新を促進することができるからであ
る。
【0019】本発明においては、撹拌羽根10から流下
する反応液を該攪拌羽根10に設けた分流部材11及び
12により、安定した自由表面を持った液流の形成を十
分に行うことを可能とし、さらには分流部材11及び1
2により反応液の送液・攪拌作用を生じせしめることを
一大特徴とする。この点に関して、更に、図2(図2は
図1のA−A矢視断面図である)を参照しながら、以下
に詳細に説明する。
【0020】該図2において、撹拌羽根10は、その回
転方向と逆方向に45°傾斜して設けられると共に、横
型反応器1の円周方向に90°づつずらせて、4枚が等
ピッチで配設されている。更に、該撹拌羽根10には分
流部材11が攪拌羽根10に対して垂直に設けられてい
る。このようにすることで、該攪拌羽根10により掻き
上げられた反応液は分流部材11により分流されて、そ
れぞれが適当な幅を有する安定した複数の液膜流を形成
して落下する。したがって、従来技術のように撹拌羽根
の全幅に広がった不安定な液膜流に代わって、目的とす
る十分に安定した自由表面を持つ液膜流の形成を行うこ
とが可能となる。なお、このような分流部材11又は1
2としては、反応液を分流するための適当な高さを持っ
た平板を好適に使用することができる。このとき、該平
板は、安定した液膜流を形成させるためのものであるか
ら、この目的を達成できるものであれば、その形状が湾
曲していても、湾曲していないくてもよい。更に、該分
流部材11は、傾斜させて設けたり、格子状や網状とし
たり、穴開き板としたり、或いは単なる丸棒や角棒など
を用いたりすることもできる。
【0021】ここで、前記の撹拌羽根10及び開口円板
13、分流部材11又は12の数量、形状、及びサイ
ズ、或は設置する間隔等の条件については、ポリマーの
製造条件等によって異なる。ただし、これらの条件にお
いては、撹拌羽根10から落下する反応液の自由表面積
が大きく、かつ共廻りしないといった条件を備えた安定
した液膜流を形成させることができる分流部材11又は
12とすることが肝要である。また、横型反応器1の入
口2から出口3に向かって、反応液の溶融粘度が変化す
るため、これに応じてこれらを変えることができること
は言うまでもない。
【0022】本発明の横型反応装置は、反応液を所望の
温度に加熱するための加熱手段(図示せず)を有してい
る。その際、該加熱手段は、横型反応器1の外殻を電熱
熱源により直接加熱することも、また横型反応器1の外
殻を図1に示すように二重ジャケット構造とし、ジャケ
ット内部に適当な加熱媒体、例えばダウサーム(商品
名)等の熱媒体液あるいは熱媒体蒸気を存在さて直接加
熱することもできる。更には、反応室中に熱交換器の伝
熱面を設置する方法等を適宜採用することができる。そ
の際、前記の加熱は開口円板によって仕切られた各反応
室毎及び/又はさらに反応室内を分割して各分割領域毎
に独立して加熱しうるようにしてもよく、或いは2つ以
上の反応室を一体として加熱してもよい。なお、反応圧
力については、減圧下で行うことができるのは当然のこ
とながら、減圧下に限定することはなく、不活性ガスの
雰囲気下で常圧以上の加圧下でも反応させてもよい。
【0023】次に、本発明の横型反応装置を用いて、ポ
リエチレンテレフタレートを製造した場合の実験例を示
す。なお、該実験例において、「極限粘度」はオルソク
ロロフェノールを溶媒として35℃で測定した粘度から
求めた値、「%」は重量%である。
【0024】重合触媒として三酸化アンチモン0.04
%を含む極限粘度0.37のポリエチレンテレフタレー
ト中間重合体を550kg/hrの割合で図1の横型反
応器1の入口2より供給した。反応液は熱媒を封入した
ジャケットからの加熱によって、入口2で283℃から
出口3で288℃まで加熱するように制御した。また、
反応圧力は図示しないエジェクターにより内部のガスを
吸引することで、1.9mmHgの真空に保持した。更に、
軸4及び5の回転数は4rpmと一定回転となるようモー
ターで制御して、該軸4及び5を介して端部円板8及び
9を回転させると共に、該端部円板8及び9に連結固定
されている撹拌羽根10及び開口円板13を回転させ
た。供給された中間重合体は、撹拌羽根10により掻き
上げられ、大部分は撹拌羽根10より整流板11及び1
2により安定した液膜を形成しながら液溜部へと落下さ
せた。また、一部は撹拌羽根と共に回転し外殻内面を絶
えず新しいポリマーで更新させた。この撹拌によりエチ
レングリコールの揮発を促進し、重縮合反応が促進さ
れ、主に開口円板13の中央開口部からの溢流により次
の室へと流れ、約1.3時間の滞留時間の後に、出口3
より極限粘度0.71のポリエチレンテレフタレート高
重合体が得られた。また、撹拌羽根10による掻き上げ
効果により横型反応器1の内周壁面7が絶えず新しいポ
リマーで更新されるため異物の少ないポリエチレンテレ
フタレートであり、反応速度は整流板11及び12を設
けない場合と比較して約1.2倍速かった。また、ポリ
エチレンテレフタレート高重合体の送液上の問題もな
く、長期間にわたって安定した連続運転が可能であっ
た。
【0025】
【発明の効果】以上に述べた本発明の横型反応装置によ
れば、強烈な撹拌を必須としないため、反応中の異物発
生を少なくでき、これによって、反応速度あるいは反応
効率を向上させることができると共に、製造されるポリ
エステルの品質をも著しく向上させることができる安価
で簡単な構造の装置が提供される。しかも、横型反応器
の気相部にあっては、撹拌羽根から落下する反応液の液
流幅を好ましい値に制御することができるため、安定し
た自由表面積を持つ液膜として形成させることができ、
これによって反応速度を著しく高める効果が得られる。
また、横型反応器の液溜部にあっては、分流部材の液送
り機能によって、反応液の送液・攪拌をすることができ
る。このように、品質と反応効率を向上させることが可
能な本発明の横型反応装置を使用することによって、反
応装置のサイズをコンパクトにすることができると共
に、異物の発生が少ない高分子化合物の合成ができ、繊
維、フィルム、その他成形素材を製造する上で極めて有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の横型反応装置を模式的に例示した側面
断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【符号の説明】
1 横型反応装置の外殻 2 反応液入口 3 反応液出口 6 蒸気出口 7 横型反応器の内周壁面 8,9 端部切り欠き円板 10 撹拌羽根 11 分流部材(平面板) 12 分流部材(湾曲板) 13 開口円板 14 尾翼 R 回転方向
フロントページの続き Fターム(参考) 4G075 AA32 BB02 BB07 BD13 4J029 AA03 AB05 AB07 BA01 BA02 BA03 BA05 CB04A CB05A CB06A CC05A CC06A HA01 HA02 HB01 HB02 KE02 KE03 LA01 LA02 LA09 LA10 LB10 4J031 CE01 CF05 CG03 CG08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)〜(E)の要素を具備する
    横型反応装置。 (A)反応液の入口と出口とをその両端部あるいは両端
    部近傍にそれぞれ有する円筒状の横型反応器。 (B)該横型反応器内部の両端部にそれぞれ対向して設
    けられた回転自在の端部円板。 (C)中央部に開口を設けて反応液を流通自在とし、か
    つ該開口によって反応液の液面を制御して横型反応器中
    に気相部と液溜部を形成させると共に、前記の端部円板
    間に配設された開口円板。 (D)前記の端部円板と開口円板との間及び/又は開口
    円板同士の間に横型反応器の内周壁面に対して近接又は
    密接して架設された撹拌羽根。 (E)少なくとも一つの該撹拌羽根に設けられると共
    に、撹拌羽根を流下する反応液を複数の流れに分流させ
    るための分流部材。
  2. 【請求項2】 前記横型反応器の液溜部において、出口
    方向への速度成分を生じるように反応液に対して、前記
    の分流部材が液送り機能を有する請求項1記載の横型反
    応装置。
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