JP2000301229A - 押出加工装置 - Google Patents

押出加工装置

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JP2000301229A JP11117830A JP11783099A JP2000301229A JP 2000301229 A JP2000301229 A JP 2000301229A JP 11117830 A JP11117830 A JP 11117830A JP 11783099 A JP11783099 A JP 11783099A JP 2000301229 A JP2000301229 A JP 2000301229A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長手方向に横断面形状が変化する三次元形状
の型材を、効率的に精度良く製造する。 【解決手段】 コンテナ2の外部に配設した駆動装置4
とステム10の押出力により、コンテナ2内を自在に前
後進するマンドレルプレート5に、マンドレルMを取付
けることによって、マンドレルMの長さを最短とする。
マンドレルMの長さを最短とすることにより、加工の際
に発生するマンドレルの曲がりを防止する等して、マン
ドレルMとダイスの成形孔Sとの間の隙間Tを正確に保
ち、長手方向に横断面形状が変化する三次元形状の型材
を寸法精度良く加工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、押出プレ
ス等の押出加工機に適用され、アルミニウム等の金属を
押出して型材を成形(加工と称することもある)する押
出加工装置に係り、特に長手方向に横断面形状が変化す
る三次元形状の型材(押出材と称することもある)を製
造するに適した押出加工装置に関する。
【0002】
【従来技術】アルミニウム等の金属を棒状に成形したビ
レットである原材料を、所定の温度まで昇温してコンテ
ナであるシリンダー内に挿入し、該コンテナの一端側か
らステムであるピストンで強く押す(押圧、あるいは押
出と称することもある)ことにより、該コンテナの他端
に取付けられたダイスの成形孔より押出して、型材を加
工する押出加工(押出成形加工と称することもある)
は、長手方向(長軸方向、あるいは押出方向と称するこ
ともある)に同一の断面形状を有する金属の型材を成形
するに適した加工方法であり、従来から広く一般的に用
いられている。
【0003】しかしながら、最近、前記金属の型材(押
出材と称することもある)が様々な分野で多種多様な用
いられかたをするようになった結果、長手方向に断面形
状が異なるいわゆる三次元形状の型材が求められるよう
になり、三次元形状の型材を精度よく効率的に押出加工
する押出加工装置(押出装置と称することもある)が求
められるようになった。
【0004】前記三次元形状の型材を製造する方法とし
て、特開平6−198328号公報に示される方法、お
よび装置が一般的に知られており、同公報に示される押
出加工方法は、ダイスの近傍にマンドレルと呼ばれる棒
状の作動体を配置して、ダイスとマンドレルの間の隙間
よりビレットを押出し型材を加工するとともに、ダイス
とマンドレルの間の隙間を変化させることによって、押
出材の断面形状を長手方向に変化させる押出加工方法で
ある。
【0005】なお、同公報に示された押出加工装置は、
ステムを挿通するように配したマンドレルをステムの後
方(反ダイス側)から強く押圧して、その押圧力によっ
て該マンドレルの先端をビレットに貫通させ、該マンド
レルの先端がビレットを貫通した後、該マンドレルの先
端部分をダイス近傍で前後進させることによって、ダイ
スとマンドレルとの間の隙間を変化させる構造となって
いる。
【0006】また、三次元形状の型材を製造する同様な
加工方法として、特開平4−305312号公報に示さ
れる押出加工方法があるが、同公報に示された押出加工
装置は、ダイスリング内部にマンドレル前後進用の駆動
装置を有し、該駆動装置の作動によって前記マンドレル
を前後進させる構造となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平6−198328号公報に示される押出加工装置
は、ステムの後方よりマンドレルを押圧して該マンドレ
ルの先端部分をダイス近傍で前後進させるため、機構
上、マンドレルの長さが長くならざるをえない。そのた
め、マンドレルの先端をビレットに貫通させる際にマン
ドレルに曲がりが発生し、マンドレルとダイスとの間の
隙間に狂いが生じるため、加工した型材の寸法精度が悪
くなる。
【0008】また、マンドレルがビレットの中を貫通し
ているため、マンドレル先端部分を移動させて前後進さ
せる場合、マンドレルとビレットの間に大きな摩擦力が
発生することにより、移動の方向によりマンドレルが、
引張られたり、圧縮されたりする等して、マンドレルの
長さが伸びたり縮んだりする結果、マンドレル先端部分
とダイスの相対位置にずれが生じ、加工した型材の寸法
精度が悪くなる。また、マンドレルとビレットの間に発
生する大きな摩擦力によって、マンドレルが極度に摩耗
し、マンドレルの寿命が極度に短くなるという問題も有
していた。
【0009】さらに、一般的に多く用いられている押出
加工装置は、マンドレル機構を有していないため、既存
の押出加工装置を改造して前記押出加工装置を作製しよ
うとしても、ステムの後方にマンドレルを前後進させる
シリンダを配置する改造は極めて大きな改造となり現実
的でない。また、新規設備として購入すれば多大な設備
費が必要となる等、多くの問題を有していた。
【0010】一方、前記特開平4−305312号公報
に示された押出加工装置は、ダイリング内にマンドレル
前後進用の駆動装置(駆動シリンダ、駆動ギヤ等)を配
する必要があるが、ダイリング内では該駆動装置を大型
化することができないため、大型のマンドレルが使用で
きないといった問題を有している。また、運転中は高温
になるダイリング内に駆動装置を組み込むために、装置
の構造が複雑となり、故障しやすい。さらに、複雑な構
造の装置は、故障しても修理しにくく、またマンドレル
の交換等のメインテナンスが容易にできないなどといっ
た問題を有している。
【0011】また、前記駆動装置としてシリンダを用い
る場合、装置の運転中、ダイリング内は高温となるた
め、ダイリング内に設置するシリンダ内には一般の作動
流体(作動油等)が使えない。そのため、シリンダ内に
は、高温に耐えうる特殊な作動流体として低融点合金等
を使う必要がある。シリンダの作動流体として低融点合
金を用いる場合においては、低融点合金の温度が変わる
と密度が大きく変化する等してシリンダの動きに安定性
がなくなるため、常に低融点合金の温度管理をしなくて
はならない。しかし、ビレットの大きさが刻々と変化す
る押出加工中において、シリンダ内の温度を一定に保つ
ことは実際には難しく、安定した押出加工装置の運転を
行うことは、困難である。また、低融点合金は常温で固
体のため作動させる前に、昇温させて流動化させる必要
がある等、効率的に三次元形状の型材を加工することは
困難である。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、アルミニウム等の金属を押出して型材を成形
する押出加工装置に係り、特に長手方向に横断面形状が
変化する金属製の三次元押出材を製造するに適した押出
加工装置に関するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明による押出加工装置は、(1) 筒状のコン
テナに挿入したビレットを、該コンテナの一端側からス
テムにより押圧することによって、該コンテナの他端側
に取付けられたダイスの成形孔とマンドレルとの間の隙
間より押出し、三次元形状の型材を加工する押出加工装
置において、該マンドレルは、該コンテナ内を摺動自在
に配されたマンドレルプレートに取付けられ、該マンド
レルプレートが該コンテナの外部に配設した駆動装置と
ステムの押出力によって該コンテナ内を自在に前後進し
て該マンドレルを該成形孔に自在に挿脱しうる構成とす
ることにより、前記隙間を自在に変化させて長手方向に
横断面形状が変化する三次元形状の型材を加工する構成
とした。
【0014】(2) 上記(1)に記載の押出加工装置
において、前記マンドレルプレートは、前記コンテナに
摺動自在に嵌合する環状部と、マンドレル取付部と、該
マンドレル取付部を該環状部に固設する複数個の支柱
と、を備え、該環状部は、該コンテナ外部の反ステム側
に配された駆動装置にロッドを介して支持されて、該駆
動装置とステムの押出力により該コンテナ内を自在に前
後進する構成とした。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図に基づいて本発明による
押出加工装置の詳細について説明する。図1〜図3は本
発明に係る押出加工装置の一実施形態を示し、図1は押
出加工装置の要部縦断面図であり、図2は押出加工装置
を用いた押出加工機の全体説明図であり、図3は押出加
工装置の作動説明図である。図4は本発明による他の実
施形態の押出加工装置を用いて加工した型材の製品形状
の例を示した製品形状の説明図である。
【0016】本発明の実施形態としての押出加工装置1
の構成について、以下に説明する。図1に示す押出加工
装置1は、その内面が筒状(本実施形態においては、円
筒状)のコンテナ2と、コンテナ2の一端側からコンテ
ナ2の内部の円筒部に嵌合するように挿入されて摺動自
在とされたステム10と、該コンテナ2の他端側(反ス
テム10側)に取付けられたダイス装置3(ダイスタッ
クと称することもある)と、コンテナ2の内部の円筒部
に嵌合するように挿入されてダイス装置3とステム10
との間を摺動自在に配されたマンドレルプレート5と
を、備えている。
【0017】マンドレルプレート5は、コンテナ2に摺
動自在に嵌合する略筒状の環状部5Cと、マンドレル取
付部5Aと、該マンドレル取付部5Aを該環状部5Cに
固設する複数個の支柱5Bと、からなり、マンドレル取
付部5Aのダイス装置3側にはマンドレルMが取付けら
れる構造となっている。なお、本実施形態におけるマン
ドレルMの形状は、反ダイス装置3に向かって外形が拡
大する形状の略円錐状である。
【0018】本実施形態においては、マンドレルMの後
端(ステム10側)に雌ねじ加工するとともに、マンド
レル取付部5Aのダイス装置3側に該雌ねじと螺合する
雄ねじを加工することによって、マンドレル取付部5A
にマンドレルMを着脱自在に取付けることができる構造
となっており、マンドレルMの雌ねじにマンドレル取付
部5Aの雄ねじを螺嵌するようにして、マンドレルMと
マンドレル取付部5Aを取付けた。
【0019】また、詳細は後述するが、マンドレルプレ
ート5の環状部5Cは、コンテナ2外部の反ステム10
側に配された駆動装置である複数個の油圧シリンダ4
(本実施形態においては4台)に、該油圧シリンダ4の
ピストンロッドに接続された複数本のロッド4B(本実
施形態においては4本)を介して支持されて、油圧シリ
ンダ4の作動とステム10の押出力によって、コンテナ
2内をダイス装置3とステム10との間で自在に前後進
しうる構成にされている。なお、それぞれのロッド4B
は、ダイス装置3に案内されて摺動できるようにダイス
装置3を挿通され、油圧シリンダ4のピストンロッドと
接続されている。
【0020】本実施形態の押出加工装置1は、コンテナ
2の外部に配設した油圧シリンダ4とステム10の押出
力によってマンドレルMを前後進させる構造とし、大型
のマンドレルを使用することができる構造とした。ま
た、マンドレルプレート5を上記のような構造したこと
によって、マンドレルプレート5に大型のマンドレルM
でも強固に取付けることができ、かつ、簡単な構造のマ
ンドレルプレート5は故障する等といったがことがない
ので、安定して押出加工装置1の運転を行うことができ
る。
【0021】本実施形態によるダイス装置3は、型材を
押出加工する成形孔Sを有したダイス3Aと、ダイス3
Aを挟持してエンドプラテン16に取付けるダイスリン
グ3B、ダイスバッカ3Cと、からなり、ダイス3Aと
ダイスリング3Bとダイスバッカ3Cとは、図示しない
ボルト等の締結手段により着脱自在に組み付けられてい
る。
【0022】ダイス3Aには型材を押出加工する成形孔
S(本実施形態においては、円形状の成形孔S)が開け
られているが、本実施形態に用いたダイス装置3は、図
1に示すような状態で組み合わされて取付けられた着脱
自在の分割式となっているため、押出加工装置1の運転
によりダイス3Aの成形孔Sが摩耗した場合でも、ダイ
ス3Aだけを取り外して交換すれば良く、成形孔Sが摩
耗した場合に全体を交換しなければならない一体構造の
ダイス装置に比べて、メインテナンスが効率的、かつ経
済的に行なえるという利点を有している。なお、本実施
形態においては、ダイス装置3のメインテナンスを効率
的に行うため、上記のような分割式のダイス装置3とし
たが、本発明においては、他の型式(例えば、一体構造
式)のダイス装置3を用いても、勿論良い。
【0023】また、本実施形態の押出加工装置1におい
て、ロッド4Bはダイス装置3より油圧シリンダ4側に
抜き出すことができる構造となっており、ダイス装置3
の交換時においては、ダイス装置3よりロッド4Bを抜
き出した後、図示しないダイス交換装置にて、新しいダ
イス装置と交換される。
【0024】本実施形態の押出加工装置1においては、
ダイス3Aにビレットを押出して型材を加工する成形孔
Sが加工されており、マンドレルプレート5がコンテナ
2の外部に配設した油圧シリンダ4とステム10の押出
力によって、コンテナ2内をダイス装置3とステム10
との間で自在に前後進することにより、マンドレルMが
コンテナ2内を自在に前後進し、マンドレルMを成形孔
Sに自在に挿脱しうる構成となっている。そして、マン
ドレルMがコンテナ2内を自在に前後進することによ
り、また、マンドレルMを成形孔Sに自在に挿脱しうる
ことにより、マンドレルMと成形孔Sとの間の生じる隙
間Tの大きさを自在に変化させることができる構成とな
っている。
【0025】次に、図2に基づいて、本実施形態の押出
加工装置1を用いた押出加工機100を、以下に説明す
る。図2に示す押出加工機100(押出プレスと称する
こともある)は、エンドプラテン16とコンテナホルダ
20と、を備えており、前記コンテナ2をコンテナホル
ダ20に取付けるとともに、前記ダイス装置3をエンド
プラテン16に取り付ける構造となっている。
【0026】また、エンドプラテン16とコンテナ2と
の間にダイス装置3を配し、図示しない油圧シリンダに
より該コンテナホルダ20をエンドプラテン16の方向
に押圧することによって、コンテナ2とダイス装置3と
が強固に組み合わされた状態でエンドプラテン16に取
付けられる構造となっている。
【0027】また、押出加工機100は、押出加工装置
1のステム10を取付けることのできるメインクロスヘ
ッド40を備えており、メインクロスヘッド40は、図
示しない小型の移動用油圧シリンダによりダイス側、あ
るいは反ダイス側に自在に移動して前後進する構造とな
っているとともに、大型のラム型油圧シリンダ11によ
って、ダイス装置3側に大きな推進力をもって前進する
ことができる構造となっている。
【0028】前記押出加工機100は、さらに、押出加
工装置1のコンテナ2にビレットとマンドレルプレート
5とを供給するビレットローダ21、ディスカード(加
工残物)を排出させるメインシャー、ダイス装置3を交
換する設備等を備えている。
【0029】前記のように構成された本実施形態による
押出加工装置1の運転方法を、図1〜図3を用いて、以
下に説明する。マンドレルプレート5にマンドレルMを
取り付け、また、図示しないビレットヒータによりビレ
ット(本実施形態においては、アルミニウムのビレッ
ト)を加熱した後、ビレットローダ21によって、前記
ビレットと前記マンドレルプレート5とを、コンテナ2
の反ダイス装置3側に供給する。なお、この際におい
て、マンドレルプレート5はマンドレルMの先端をダイ
ス装置3側に向けた状態とされており、また、前記ビレ
ットは該マンドレルプレート5のステム10側に配され
て、前記ビレットと前記マンドレルプレート5とが、一
列に並んで配された状態となっている。
【0030】前記ビレットと前記マンドレルプレート5
とが、コンテナ2の反ダイス装置3側に一列に並んだ状
態で供給された後、前記した図示しない移動用油圧シリ
ンダによりメインクロスヘッド40をダイス側に高速で
移動させて、メインクロスヘッド40の先端に取付けら
れたステム10で、ビレットを押すことによって、前記
供給したビレットとマンドレルMを取付けたマンドレル
プレート5と、をコンテナ2内の所定の位置まで挿入す
る。
【0031】ビレットを所定の位置まで挿入した後、油
圧シリンダ4を作動させてコンテナ2内のロッド4Bを
ステム10側に前進させ、マンドレルプレート5の環状
部5Cにロッド4Bを当接させることによって、マンド
レルプレート5がコンテナ2内の所望の位置よりダイス
装置3側に移動しないように支持する。
【0032】マンドレルプレート5がロッド4Bに当接
して支持された後、ラム型油圧シリンダ11によってク
ロスヘッドに大きな推進力を与えて前進させ、先端のス
テム10で、ビレットを強く押圧し、ビレットをダイス
3Aの成形孔とマンドレルMとの間の隙間Tより押出し
て型材を加工する。
【0033】本実施形態の押出加工装置1は、前記型材
を加工する際において、前記押出加工装置1の駆動装置
である油圧シリンダ4を作動させて、油圧シリンダ4の
ピストンロッドに接続されたロッド4Bを自在に前後進
させることにより、またステム10がビレットを押圧す
る力である押出力を利用することにより、マンドレルプ
レート5を、コンテナ2内の所望の位置に自在に前後進
させる。
【0034】ステム10が、ビレットを押圧すると、該
ビレットはマンドレルプレート5をダイス装置3側に押
圧して、マンドレルプレート5をダイス装置3側に前進
させようとする。つまり、マンドレルプレート5は、ビ
レットを介したステム10の押出力によってダイス装置
3側に前進しようとする。しかし、マンドレルプレート
5はロッド4Bにて支持されており、マンドレルプレー
ト5をロッド4Bにて支持する力と、ステム10の押出
力によってダイス装置3側に前進しようとする力と、が
つりあっている場合においては、マンドレルプレート5
は支持された位置から移動しない。
【0035】前記ステム10の押出力によってダイス装
置3側に前進しようとする力とロッド4Bにて支持する
力がつりあっている状態から、油圧シリンダ4のピスト
ンヘッド側の油圧を下げる等して、ロッド4Bがマンド
レルプレート5を支持する力を小さくすると、該支持す
る力がステム10の押出力より小さくなることによっ
て、マンドレルプレート5はダイス装置3側に前進す
る。
【0036】また、油圧シリンダ4のピストンヘッド側
の油圧を上げる等して、ロッド4Bがマンドレルを支持
する力を大きくすると、該支持する力がステム10の押
出力より大きくなることによって、マンドレルプレート
5はステム側に移動し、ダイス装置3に対して後進す
る。
【0037】上記のようにして、マンドレルプレート5
に取付けられたマンドレルMは、コンテナ2内のダイス
装置3とステム10との間で自在に前後進することによ
って、ダイス3Aの成形孔SとマンドレルMとの間の隙
間Tを変化をさせて、長手方向に横断面形状が変化する
三次元形状の型材を加工する。
【0038】図3に、本発明による押出加工装置の作動
説明図を示す。図3(1)は、マンドレルMがダイス装
置3側に前進した際の状態を示す。図3(1)は、ステ
ム10によりビレットを押圧した状態で油圧シリンダ4
のピストンヘッド側の油圧を小さくすることによって、
マンドレルプレート5をダイス装置3側に前進させ、マ
ンドレルMを所望の位置までダイス装置3側に前進さ
せ、該所望の位置ではその位置を保持するようにロッド
4Bで支持した。図3(1)は、マンドレルプレート5
がダイス装置3側に前進することによって、マンドレル
プレート5に取付けられたマンドレルMが成形孔Sの中
に挿入され、成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tが
環状となることにより、押出されて加工された型材は中
空部を有する筒状となる。
【0039】図3(2)は、図3(1)の状態から油圧
シリンダ4のピストンヘッド側の油圧を上げて、マンド
レルプレート5をステム10側に移動させることによっ
て、マンドレルMを所望の位置までダイス装置3に対し
て後進させるようにロッド4Bで支持し、該所望の位置
ではその位置を保持するようにロッド4Bで支持した。
図3(2)はマンドレルMが、ステム10側に移動して
成形孔Sから脱することにより、マンドレルMと成形孔
Sとの間の隙間Tが大きくなって、押出されて加工され
た型材は中空部のない中実の棒状の型材となる。
【0040】図3(1)、(2)は一連の運転動作の中
でおこなわれるため、押出された型材は、初め中空部を
有する筒状(管状)であって、後に中空部のない中実の
棒状となるので、長手方向に横断面形状が変化する三次
元形状の型材となる。
【0041】また、本実施形態の押出加工装置1におい
ては、油圧シリンダ4に図示しないストッパを取り付け
て、油圧シリンダ4の前進限と後進限を規定しており、
油圧シリンダ4のピストンロッドが、前進限、あるいは
後進限以上に進まない構造とした。図3(1)におい
て、油圧シリンダ4のピストンヘッド側の油圧を下げた
場合、ビレットがマンドレルプレート5を押圧する押出
力によってマンドレルプレート5がダイス装置3側に前
進することにより、油圧シリンダ4のピストンロッド
は、ピストンヘッド側に移動して前進し、前記ストッパ
により前進限で停止して、成形孔SとマンドレルMとの
間の隙間Tを所望の大きさに保ち、中空部を有する筒状
の型材を加工する。また、図3(2)において、油圧シ
リンダ4のピストンヘッド側の油圧を上げた場合、油圧
シリンダ4のピストンロッドは、ピストンロッド側に移
動して後進し、前記ストッパにより後進限で停止して、
成形孔SとマンドレルMとの間の隙間Tを所望のとおり
の大きさに保ち、中空部のない中実の棒状の型材を加工
する。
【0042】なお、本実施形態の押出加工装置1におい
ては、図示しないストッパを駆動装置である油圧シリン
ダ4に取付けて、マンドレルMが所望の位置で停止する
ような構造としたが、ストッパの取付位置は、油圧シリ
ンダ4に限らず、ロッド4Bでも、マンドレルプレート
5でも、マンドレルプレート5の位置を規定して停止で
きるところならどこでも良く、また、ストッパを使用せ
ず、油圧シリンダ4内のピストンヘッド側とピストンロ
ッド側の油室の圧力を制御し、油圧シリンダ4のピスト
ンロッドを任意の位置まで前後進させて停止させる方
法、いわゆる、シリンダの位置制御をおこなうことによ
り、マンドレルMを所望の位置まで自在に前後進させ停
止させうる構造としても良い。
【0043】また、本実施形態の押出加工装置1におい
ては、一つのビレットを加工した後に、マンドレルMを
取付けた状態のマンドレルプレート5を内包したディス
カードと呼ばれる加工残物がコンテナ2内に残る。前記
加工終了後は、図示しない油圧シリンダによって、該コ
ンテナホルダ20とコンテナ2とをステム10側に移動
させると、前記ディススカードはダイス装置3のステム
10側に付着してコンテナ2の外部へ取出される。取出
した前記ディススカードは、図示しないメインシャーに
よりダイス装置3より除去する。なお、メインシャーに
より前記ディススカードを除去する際においては、油圧
シリンダ4を作動させて、ロッド4Bをダイス装置3側
に引き込んでおき、ダイス装置3のステム10側にロッ
ド4Bが突出していない状態とする。
【0044】また、図4は、本発明による他の実施形態
の押出加工装置を用いて加工した型材の製品例を示した
図である。前記の実施形態においては、略円錐状のマン
ドレルMと円形状の成形孔Sを用いることによって、初
め中空部を有する筒状であって、後に中空部のない中実
な棒状となる三次元形状の型材を成形したが、図4に示
すように、マンドレルの外形状、およびダイス3Aの成
形孔Sの形状を様々に変えることによって、様々な外形
状のマンドレルMをコンテナ2内に自在に前後進させ
て、様々な形状の成形孔Sに対して前後進させて、該成
形孔Sに自在に挿脱させうるようにして、マンドレルM
と成形孔Sとの間の生じる隙間Tの大きさと形状を自在
に変化させて、長手方向の横断面形状が、様々に変化す
る三次元形状の型材を加工することができる。
【0045】図4(1)は、マンドレルMを、先端部が
横断面長方形の角柱であって反ダイス装置3側に向かっ
てその断面が拡大して横断面正方形の角柱となる略2段
の角柱状のマンドレル形状とした場合を示し、図4
(2)は、マンドレルMをその先端部が小径の円柱であ
って反ダイス装置3側に向かって断面が拡径して大径の
円柱となる略2段の円柱状のマンドレル形状とした場合
を示した。
【0046】以上のような本実施形態の押出加工装置1
によれば、上記のような加工方法によって長手方向に横
断面形状が変化する三次元形状の型材を製造する際にお
いて、マンドレル取付部5Aをダイス装置3近傍に配し
て、マンドレルMの長さを最短とすることによって、前
記押圧の際に生じるマンドレルMの曲がりを防止して、
マンドレルMとダイス3Aの成形孔Sとの間の隙間Tを
正確に保って寸法精度が良い型材を加工できる。
【0047】また、マンドレルMの長さを最短とすれ
ば、マンドレルMが前後進する際に生じる、マンドレル
Mとビレットとの間の摩擦力を最小限に抑えることもで
き、マンドレルMの伸び量と縮み量を最小にすることが
できるので、マンドレルMとダイス3Aの成形孔との間
に生じる相対的な位置のずれを防止して、マンドレルM
とダイス3Aの成形孔Sとの間の隙間Tを正確に保って
寸法精度が良い型材を加工することができる。
【0048】また、以上の実施形態による押出加工装置
1であれば、マンドレルMとビレットの間に発生する摩
擦力によりマンドレルが摩耗した場合でも、マンドレル
取付部3AからマンドレルMを容易に取り外して交換す
ることができ、効率的なメインテナンスを行うことがで
きる。
【0049】さらに、以上の実施形態による押出加工装
置1であれば、ダイリング内、あるいはコンテナ2内
に、マンドレルMの駆動装置である油圧シリンダ4を組
み込む必要がないため、大型のマンドレルがMが使用で
き、また、押出加工装置1の構造も簡単である。また、
マンドレルMを駆動する前記油圧シリンダ4は高温にな
ることがないので、一般的な油圧装置などを用いること
ができ、安定した装置の運転を行うことができる。
【0050】既存の押出加工装置を改造して押出加工装
置1を作製する場合においても、主としてダイス装置3
A、およびエンドプラテン16を改造する比較的簡単な
改造ですみ、新規設備購入に比べて非常に安価な設備費
で良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明による押出加
工装置は、コンテナの外部に配設した駆動装置により支
持されて、また、ステムによる押出力を利用することに
より、該コンテナ内を自在に前後進するマンドレルプレ
ートにマンドレルを取付けることにより、ダイスの成形
孔に対してマンドレルが自在に前後進する構成としたこ
とによって、マンドレル取付部をダイス成形孔の近傍に
配することができ、マンドレルの長さを最短とすること
ができる。そのため、マンドレル前後進の際に発生する
マンドレルの曲がり量と、伸縮量とを最小とすることが
でき、マンドレルとダイスの成形孔との間に発生する相
対位置のずれを防止し、マンドレルとダイスの成形孔と
の間の隙間を正確に保って、長手方向に横断面形状が変
化する三次元形状の型材を寸法精度良く加工することが
できる。
【0052】また、コンテナの外部に駆動装置を配設し
たことによって、構造上、大型のマンドレルを使用する
ことができるので、加工する型材の形状の自由度が広が
り、大きな中空部を有する型材等、様々な形状の型材を
加工することができる。
【0053】さらに、マンドレルとビレットの間に発生
する摩擦力によって、マンドレルが極度に摩耗した場合
でも、マンドレルだけを容易に取り外して交換すること
ができ、効率的に装置のメインテナンスを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の押出加工装置の要部縦断
面図である。
【図2】本発明の図1に示す一実施形態の押出加工装置
を適用した押出加工機の全体説明図である。
【図3】本発明の図1に示す一実施形態の押出加工装置
の作動を説明する作動説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態のダイスとマンドレルを
適用した押出加工装置を用いて加工した型材の製品形状
の例を示した製品形状の説明図である。
【符号の説明】
1 押出加工装置 2 コンテナ 3 ダイス装置 3A ダイス 4 油圧シリンダ 4B ロッド 5 マンドレルプレート 5A マンドレル取付部 5B 支柱 5C 環状部 10 ステム T 隙間 S 成形孔 M マンドレル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のコンテナに挿入したビレットを、
    該コンテナの一端側からステムにより押圧することによ
    って、該コンテナの他端側に取付けられたダイスの成形
    孔とマンドレルとの間の隙間より押出し、三次元形状の
    型材を加工する押出加工装置において、 該マンドレルは、該コンテナ内を摺動自在に配されたマ
    ンドレルプレートに取付けられ、該マンドレルプレート
    が該コンテナの外部に配設した駆動装置とステムの押出
    力によって該コンテナ内を自在に前後進して該マンドレ
    ルを該成形孔に自在に挿脱しうる構成とすることによ
    り、前記隙間を自在に変化させて長手方向に横断面形状
    が変化する三次元形状の型材を加工することを特徴とす
    る押出加工装置。
  2. 【請求項2】 前記マンドレルプレートは、前記コンテ
    ナに摺動自在に嵌合する環状部と、マンドレル取付部
    と、該マンドレル取付部を該環状部に固設する複数個の
    支柱と、を備え、 該環状部は、該コンテナ外部の反ステム側に配された駆
    動装置にロッドを介して支持されて、該駆動装置とステ
    ムの押出力により該コンテナ内を自在に前後進すること
    を特徴とする請求項1に記載の押出加工装置。
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