JP2000300740A - 遊技球発射装置 - Google Patents

遊技球発射装置

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JP2000300740A
JP2000300740A JP11112218A JP11221899A JP2000300740A JP 2000300740 A JP2000300740 A JP 2000300740A JP 11112218 A JP11112218 A JP 11112218A JP 11221899 A JP11221899 A JP 11221899A JP 2000300740 A JP2000300740 A JP 2000300740A
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Shogo Fukushima
▲祥▼伍 福島
Kazunori Wada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技球発射装置において、弾球遊技機の出荷
後にはバネの基底的な変形量の増減調整を不可能とす
る。 【解決手段】 セレーション体71のセレーション72
aをトルクキャップ65のセレーション面67aに歯合
させた後、係止爪76を係合孔66aに係合させてロッ
クカバー75でセレーション体71を覆う。セレーショ
ン体71を回すと、セレーション72aが弾性片67を
外側に弾性変形させセレーション面67aとの歯合位置
を変化させる。セレーション体71の回転によって巻バ
ネ79の基底的な捻れ変形量を調整する。巻バネ79の
調整後、ロックカバー75を前進させて係合孔66bに
係合させると、ロックカバー75が弾性片67の弾性変
形を阻み、セレーション体71の回転を阻むから、巻バ
ネ79の変形量の調整は不可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機の技術
分野に属し、詳しくは遊技球発射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機に装備される
遊技球発射装置には、回転自在な駆動シャフトに打球杵
を連結し、その打球杵または駆動シャフトをバネによっ
て打球杵の打撃方向に付勢しておき、モータを駆動源と
する後退駆動機構にてバネの変形量を増加させる方向に
打球杵を後退変位させてから解放することで、バネによ
って打撃方向に前進駆動させられた打球杵にて遊技球を
打撃して発射する構造のものがある。
【0003】このバネとしては、巻バネまたは引っ張り
バネが使用されており、遊技者によって操作される操作
ハンドルの回動量に応じてバネの付勢力を調節するため
の遊技者操作機構(遊技者による調節)とバネの基底的
な変形量(付勢力)を調整するためのバネ力調整機構
(メーカー側での調整用)が備わっていた。
【0004】巻バネを使用する遊技球発射装置の場合、
駆動シャフトに遊嵌された調節リング、調節リングの一
方向への回転を規制するリングストッパ及び操作ハンド
ルの回転変位量に応じて調節リングを回転させる変位伝
達機構にて遊技者操作機構が構成され、巻バネの他方の
端部を該巻バネの周方向に沿って移動可能に貫通させる
貫通長孔を有し駆動シャフトに連結されて駆動シャフト
と共回りするトルクキャップ、トルクキャップの貫通長
孔を貫通している巻バネの端部を保持しトルクキャップ
に対して相対回転可能な調整体及び調整体とトルクキャ
ップとの相対回転位置を固定する回転規制手段にてバネ
力調整機構が構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の遊技球発射装置
では、弾球遊技機がメーカーから出荷された後(遊技店
に設置された後)でも、バネ力調整機構を操作してバネ
の基底的な変形量を増減させ、基底的な発射力を強弱変
更することが可能であった。
【0006】このような操作が可能であると、遊技店で
基底的な発射力を強弱変更して賞球を獲得できにくくす
る(いわゆる出球調整)ことがあり、好ましくなかっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための請求項1記載の遊技球発射装置は、
回転自在な駆動シャフトと、該駆動シャフトに連結され
該駆動シャフトを軸として前進及び後退揺動する打球杵
と、前記駆動シャフトに遊嵌された調節リングと、該調
節リングの一方向への回転を規制するリングストッパ
と、操作ハンドルの回転変位量に応じて前記調節リング
を回転させる変位伝達機構と、前記調節リングを前記リ
ングストッパ側に回転させる方向の付勢力を発生する基
底的な捻れ変形量を与えられ、一方の端部を前記調節リ
ングに保持されて前記駆動シャフトに遊嵌された巻バネ
と、前記巻バネの他方の端部を該巻バネの周方向に沿っ
て移動可能に貫通させる貫通長孔を有し前記駆動シャフ
トに連結されて該駆動シャフトと共回りするトルクキャ
ップと、該トルクキャップの貫通長孔を貫通している前
記巻バネの端部を保持し該トルクキャップに対して相対
回転可能な調整体と、該調整体と前記トルクキャップと
の相対回転位置を固定する回転規制手段と、前記巻バネ
の捻れ変形量を増加させる方向に前記打球杵を後退変位
させてから解放する後退駆動機構とを備える遊技球発射
装置において、外周にセレーションが設けられているセ
レーション体を前記調整体とし、前記トルクキャップに
は、該トルクキャップの軸方向に沿って延出され該トル
クキャップの径方向に沿って弾性変形可能で、内面側に
前記セレーション体のセレーションと歯合するセレーシ
ョン面を備える弾性片を設け、前記トルクキャップの軸
方向に沿って許容位置から規制位置への一方向のみ変位
可能で、許容位置では前記弾性片の外側への変形を許す
が前記規制位置では該弾性片の外側への変形を許さない
規制体を前記回転規制手段としたことを特徴とする。
【0008】この遊技球発射装置においては、遊技球発
射装置を弾球遊技機に装着して試し撃ちにて発射力を調
整する際には、規制体を許容位置にしておく。この状態
であると弾性片の外側への変形が許されているので、セ
レーション体を回動操作すると弾性片が外側に弾性変形
するので、それによってセレーション体と弾性片との歯
合位置すなわちセレーション体とトルクキャップの相対
回転位置を変更できる。これにより巻バネの基底的な捻
れ変形量が変化するから、基底的な発射力を調整でき
る。
【0009】そして、セレーション体に加えていた回動
力を解除しても弾性片と歯合しているので、セレーショ
ン体とトルクキャップの相対回転位置は変化しない。こ
のようにセレーション体の回転位置を適宜変化させて適
切な発射力となったところで、規制体を許容位置から規
制位置に変位させると、弾性片の外側への変形が阻止さ
れるから、セレーション体の回動はできなくなり、基底
的な発射力の調整もできなくなる。
【0010】しかも、規制体の変位は、許容位置から規
制位置への一方向に限って可能であり、一旦規制位置に
した規制体を許容位置に戻すことはできない。したがっ
て、弾球遊技機をメーカーから出荷する前に規制体を規
制位置にしておけば、出荷後(遊技店に設置された後)
に、巻バネの基底的な変形量を増減させ、基底的な発射
力を強弱変更するはできず、そうした操作によって賞球
を獲得できにくくすることもできない。
【0011】請求項2記載の遊技球発射装置は、請求項
1記載の遊技球発射装置において、前記セレーション体
を回動変位させる工具の挿通孔を前記規制体に設け、該
挿通孔を閉鎖体にて不可逆的に閉鎖したことを特徴とす
る。セレーション体を回動変位させる工具の挿通孔を規
制体に設けておくと、この挿通孔から例えばドライバの
ような工具を差し込んでセレーション体を回動操作でき
るから、調整を行いやすい。しかし、このような挿通孔
があると、それを利用して無理矢理セレーション体を回
動操作しようと図るおそれがある。請求項2の遊技球発
射装置は、それを回避するために、巻バネの基底的な変
形量の調整が済んで規制体を規制位置にしてから、挿通
孔を閉鎖体にて不可逆的に閉鎖したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面を参
照して説明することにより発明の実施の形態を説明す
る。
【0013】
【実施例】まず図1〜5を参照して、遊技球発射装置1
0の全体的な構成を説明する。なお、図1はバネ力調整
機構12側の斜視図、図2は打球杵14側の斜視図、図
3はバネ力調整機構12側の側面図、図4は駆動シャフ
ト16の中心を通る縦方向の断面図、図5は分解斜視図
である。
【0014】これらの図に示すように、本実施例の遊技
球発射装置10は、金属製のベース板18にて各部を支
持する構造である。ベース板18には、後退駆動機構の
駆動源としてのステッピングモータ20が図示しないね
じによって固定され、ステッピングモータ20を駆動制
御するための回路基板を収容した基板ケース21も取付
けられる。またベース板18には、ステッピングモータ
20の出力軸を貫通させるための窓22が設けられてお
り、この窓22を貫通した出力軸の先端に駆動カム24
が取付けられている。詳細は後述するが、ステッピング
モータ20を稼働させると、駆動カム24にて打球杵1
4を後退変位させてから解放することができ、ステッピ
ングモータ20と駆動カム24により後退駆動機構が構
成されている。
【0015】ベース板18には軸受筒26が設けられ、
軸受筒26内にはリングスペーサ28を挟んで一対のボ
ールベアリング30、30が挿入されている。ボールベ
アリング30、30の中心側の間隔はリングスペーサ2
8によって確保され、外周側の間隔はUスペーサ32に
よって確保される。詳しくは、軸受筒26にはUスペー
サ32に整合する溝26aと2箇所のスペーサ孔26b
が設けられており、Uスペーサ32を溝26aに差し込
むと、Uスペーサ32の爪32aがスペーサ孔26bか
ら軸受筒26の内部に突出し、その爪32aがボールベ
アリング30、30の外周側の間隔を確保する。
【0016】なお、Uスペーサ32の外面は軸受筒26
の外周面(円筒面)と整合する曲面に形成されており、
Uスペーサ32を溝26aに挿入した際にはUスペーサ
32の外面は軸受筒26の外周面と段差なく滑らかに連
続する。そして、軸受筒26には保持筒34が外嵌さ
れ、Uスペーサ32の脱落を防いでいる。
【0017】駆動シャフト16は、両ボールベアリング
30及びリングスペーサ28を貫通し、両ボールベアリ
ング30により回転自在である。駆動シャフト16の杵
側端部16aおよびバネ側端部16bは一部が削ぎ落と
され、互いに平行な一対の平面が形成され、その断面形
状は小判状となっている。
【0018】駆動シャフト16の杵側端部16aにはフ
ランジ16cに接して打球杵14の小判孔14aが外嵌
され、次にヒットアーム36の小判孔36aが外嵌さ
れ、それらをワッシャ38で押さえるようにしてナット
40で締め付けている。したがって、打球杵14及びヒ
ットアーム36は、駆動シャフト16と共回りする。ま
た、ヒットアーム36の先端孔にはアームピン41が嵌
着されており、そのアームピン41にてインナリング4
2aとアウタリング42bとからなるアームローラ42
を回転自在に保持している。
【0019】また、ベース板18には、打球杵14の前
進位置を規定するとともに、打撃時の衝撃を吸収するた
めの上ストッパゴム44並びに下ストッパゴム46が、
カバー金具44a、46aに保持され、ボルト、ナット
にて取付けられており、図示しない発射レール上に遊技
球を1球ずつ供給する発射球供給機構(図示しない)を
駆動するためのスライダ機構50が取付けられている。
【0020】スライダ機構50は、プラスチック製でベ
ース板18に固定される筒状のケース51を備えてい
る。ケース51にはスライド孔51aが設けられ、その
スライド孔51aにプラスチック製のスライダ52が挿
入されている。スライダ52の先端部には軸方向に沿っ
た溝52aが設けられており、下端部にはローラ軸52
bが設けられている。
【0021】スライダ52は、先端部を圧縮バネ53に
挿通させた状態で、圧縮バネ53と共にスライド孔51
aに挿通されており、溝52aにはスライド孔51a内
に突出する一対の突起が挿通されている。このため、ス
ライダ52は、スライド孔51a内を昇降往復可能であ
るが、溝52aに挿通された突起によって回転は阻止さ
れる。また、突起は圧縮バネ53がスライド孔51aか
ら抜け出すのを阻んでいる。さらに、スライド孔51a
から突出している先端には、長リング状の腕54がビス
56にて固着されている。一方、ローラ軸52bにはロ
ーラ57が回転自在に外嵌され、スリットワッシャ58
がローラ57の脱落を防いでいる。
【0022】スライダ機構50は、ローラ57を打球杵
14の突上部14bに当接しており、圧縮バネ53はス
ライダ52を押し下げる方向に付勢している。すなわ
ち、ローラ57は、圧縮バネ53の付勢力によって突上
部14bに押し付けられていて、常に突上部14bに接
している。そして、打球杵14が後退変位するときに突
上部14bがスライダ52を押し上げ、スライダ52の
先端の腕54が発射球供給機構を駆動する。
【0023】駆動シャフト16のバネ側端部16b側に
は、バネ力調整機構12が取付けられている。バネ力調
整機構12は、調節リング61、トルクキャップ65、
コイルバネ69、セレーション体71、規制体に該当す
るロックカバー75、閉鎖体78等から構成され、巻バ
ネ79の基底的な捻れ変形量を調整するために用いら
れ、また遊技者の操作に応じて巻バネ79の変形量を増
減するためにも用いられる。
【0024】調節リング61は、ギヤ部61a、バネ溝
61bおよびギヤ部61aに連続して設けられた回転規
制部61cを有し、保持筒34に回動自在に外嵌されて
いる。なお、調節リング61の回転規制部61cは、ベ
ース板18に固着されているリングストッパ70に当接
し、それによって図3における反時計回り方向への回転
を阻まれる。
【0025】また、軸受筒26には巻バネ79が遊嵌さ
れており、巻バネ79の一方の端部79aは調節リング
61のバネ溝61bに係止されている。トルクキャップ
65は、図6に詳細を示すように、円筒部65aと底部
65bからなっている。円筒部65aには一対の溝状部
66が設けられ、各溝状部66にはそれぞれ2箇所の係
合孔66a、66bが設けられている。また、円筒部6
5aからは4つの弾性片67が延出されており、各弾性
片67の内面には図6(d)に拡大して示すようにセレ
ーション面67aが設けられている。
【0026】一方、底部65bの中心部には、駆動シャ
フト16のバネ側端部16bの形状に整合する小判孔6
8aが設けられている。また、筒部65aに沿って円形
の溝68cが設けられており、この溝68c内に円弧状
の貫通長孔68bが設けられている。
【0027】このトルクキャップ65は、図4に示すよ
うに小判孔68aを駆動シャフト16のバネ側端部16
bに外嵌させ、その両側の一対のナット80によって挟
圧されて駆動シャフト16のバネ側端部16bに取付け
られている。このためトルクキャップ65は駆動シャフ
ト16共回りする。そして、トルクキャップ65と調節
リング61とで巻バネ79の本体部分を挟むようにして
保持しており、巻バネ79の端部79bはトルクキャッ
プ65の貫通長孔68bを貫通している。
【0028】図7に詳細を示すように、セレーション体
71は、円形のレール部71aとその中心側に連設され
ている操作部71bとを備えている。レール部71aに
は軸方向の貫通孔72bが設けられており、また外周に
は図7(d)に拡大して示すセレーション72aが設け
られている。なお、レール部71aの幅はトルクキャッ
プ65の溝68c内を摺動する幅であり、セレーション
72aはトルクキャップ65のセレーション面67aの
凹凸と整合する寸法である。また、操作部71bの中心
部には工具用の軸受孔73aが設けられ、操作部71b
を横断する工具受溝73bが設けられている。
【0029】このセレーション体71は、図4に示すよ
うにトルクキャップ65の溝68cにレール部71aを
挿通させ、セレーション72aをセレーション面67a
に歯合させて、トルクキャップ65に隣接して配されて
いる。また、トルクキャップ65の貫通長孔68bを貫
通している巻バネ79の端部79bは、セレーション体
71の貫通孔72bに内嵌している。また、セレーショ
ン体71は、駆動シャフト16には連結されておらず、
駆動シャフト16に対して相対回転可能である。
【0030】セレーション体71の操作部71bにはコ
イルバネ69が遊嵌され、そのコイルバネ69をセレー
ション体71とで圧縮、挟持するようにして、ロックカ
バー75が装着されている。図8に詳細を示すように、
ロックカバー75は、円筒部75aと基板部75bとか
らなり、円筒部75aには一対の係止爪76が相対向し
て設けられている。係止爪76は、トルクキャップ65
の溝状部66の内のりに整合する幅であり、突起部分を
係合孔66a、66bに係止可能である。遊技球発射装
置10を装着した弾球遊技機がメーカーから出荷される
時点では、図4に示すように係止爪76は係合孔66b
に係止されているが、それ以前の適宜時点までは係合孔
66aに係止されている。この係止位置の変更について
は後述する。
【0031】また、基板部75bの中央には、セレーシ
ョン体71の操作部71bを挿通可能な挿通孔77aが
設けられており、円筒部75a沿いに2箇所の長孔77
bとビス孔77cとが設けられている。なお、長孔77
bの一方は、ロックカバー75を装着した状態(例えば
図4に示す状態)でセレーション体71の貫通孔72b
に対応する位置となり、貫通長孔68bを貫通している
巻バネ79の端部79bが進入できる。
【0032】そして、弾球遊技機がメーカーから出荷さ
れる時点では、図1、3、4に示すように、閉鎖体78
がワンウェイビス81によってロックカバー75にねじ
止めされる。次に、遊技者が巻バネ79の捻れ変形量
(発射力の強弱)を調節するための機構について説明す
る。
【0033】この操作は、例えば図2に例示する操作ハ
ンドル82を遊技者が回動操作することで行われ、遊技
球発射装置10には操作ハンドル82の操作軸82aと
嵌合する嵌合孔83aを有する操作ギヤ83が取付けら
れている。操作ギヤ83の軸83bは、中心部が大径で
両端部が小径の太鼓状の軸受84に挿通され、先端に螺
着された座付きビス86にて軸受84との分離を防止さ
れている。この軸受84は、ベース板18の軸受孔85
に挿通されており、座付きビス86とベース板18の表
面との間に介装されたCリング87により軸受孔85か
らの離脱を防止されている。
【0034】操作ギヤ83のギヤ部83cと連動ギヤ8
9のギヤ部89aには、歯山を内面側にしてタイミング
ベルト88が装着されている。連動ギヤ89の軸部89
bは、ベース板18の軸受孔90を貫通しており、その
貫通先には回動ギヤ91が座付きビス92にて取付けら
れている。連動ギヤ89の軸部89b及び回動ギヤ91
の軸孔91aは、共に小判状であるので、連動ギヤ89
と回動ギヤ91は共回りする。そして、この回動ギヤ9
1は、図3に示すとおり調節リング61のギヤ部61a
と歯合している。
【0035】こうした構成により、遊技者が操作ハンド
ル82を回動すると、操作ギヤ83が回動する。これに
伴って連動ギヤ89が回動し、これと共に回動ギヤ91
が回動する。この回動ギヤ91の回動は調節リング61
に伝達され、これを回動変位させる。すると、調節リン
グ61に保持されている巻バネ79の端部79aが駆動
シャフト16を中心として変位して、巻バネ79のねじ
れ量が変化する。本実施例では、操作ハンドル82を遊
技者から見て時計回りに回動すると、巻バネ79の捻れ
量が大きくなる。
【0036】この遊技球発射装置10では、ステッピン
グモータ20を稼働させて駆動カム24を回動させる
と、駆動カム24がアームローラ42に当接してこれを
押圧してヒットアーム36と共に打球杵14を後退側
(図2における時計回り方向)に揺動変位させる。それ
に伴って駆動シャフト16が回転し、駆動シャフト16
に連結されているトルクキャップ65が回転し、トルク
キャップ65と共にセレーション体71、ロックカバー
75等も共回りする。しかし、調節リング61は駆動シ
ャフト16と共回りしない。このため、駆動シャフト1
6が回転した分だけ巻バネ79が捻られる。すなわち、
打球杵14を後退変位させ巻バネ79の捻れ変形量を増
大させる。
【0037】さらに駆動カム24が回動すると駆動カム
24がアームローラ42から離脱して押圧力を解除する
ので、ヒットアーム36および打球杵14は前進側に復
帰可能となり、駆動シャフト16と共に巻バネ79の反
発力によって上記とは逆方向に戻り回転させられる。こ
の戻り回転に伴う打球杵14の前進揺動により、図示し
ない発射レール上の遊技球を打撃することになる。
【0038】このとき、遊技者が操作ハンドル82を時
計回りに回動操作すれば、打球杵14の後退変位に伴う
巻バネ79の捻れ変形量が増加し、巻バネ79の反発力
すなわち打球杵14の打撃力が強められる。また、遊技
者が操作ハンドル82の回動量を減少させれば(操作ハ
ンドル82を戻せば)、上述のようにして増加させた巻
バネ79の捻れ変形量を減少させることができる。
【0039】このように、遊技者は巻バネ79の捻れ変
形量を増減調節できるが、巻バネ79の基底的な捻れ変
形量が小さければ、遊技者がこれを増加させても十分な
発射力が得られない場合があり、逆に巻バネ79の基底
的な捻れ変形量が大き過ぎれば、操作ハンドル82の回
動量を0にしても発射力が強すぎる(遊技球が飛びすぎ
る)ことがある。したがって、巻バネ79の基底的な捻
れ変形量を適度なものに調整しておく必要がある。次
に、この調整について説明する。
【0040】バネ力調整機構12の組付けは、図9及び
図10に示すように、調節リング61とトルクキャップ
65とで巻バネ79を保持する状態としてから、セレー
ション体71をトルクキャップ65に取付ける。詳しく
は、セレーション体71のセレーション72aをトルク
キャップ65のセレーション面67aに歯合させ、巻バ
ネ79の端部79bはセレーション体71の貫通孔72
bに貫通させる(図9(a)及び図10(a)参照)。
そして、2箇所の長孔77bの一方に巻バネ79の端部
79bを挿通させ、ロックカバー75でセレーション体
71を覆うように、係止爪76を溝状部66に挿入しな
がらロックカバー75を移動させて、係止爪76を係合
孔66aに係合させる(図9(b)参照)。
【0041】この図9(b)に示す状態で、ロックカバ
ー75の挿通孔77aからセレーション体71の操作部
71bに工具を差し込んでこれを回す。すると、セレー
ション体71のセレーション72aが弾性片67を外側
に弾性変形させながら、セレーション面67aとの歯合
位置を変化させる。このセレーション体71の回転によ
って巻バネ79の両端部79a、79bの相対回転位置
が変化するので、巻バネ79の基底的な捻れ変形量を調
整できる。
【0042】なお、工具により回転力を解除してもセレ
ーション72aとセレーション面67aとが歯合してい
るので、セレーション体71の回転位置は変動しない。
そのため、このように巻バネ79の基底的な捻れ変形量
を調整する作業時に試し打ちして発射力を確認できる。
【0043】発射力が適切に調整できたところで(巻バ
ネ79の基底的な捻れ変形量の調整が済んだなら)、ロ
ックカバー75を前進させて、係止爪76を係合孔66
bに係合させる(図9(c)参照)。この状態になる
と、ロックカバー75の内面が弾性片67の外側への弾
性変形を阻むので、セレーション体71を回転させよう
としても、セレーション72aとセレーション面67a
との歯合が強固にこれを阻む。したがって、一旦ロック
カバー75の係止爪76を係合孔66bに係合させたな
ら、巻バネ79の基底的な捻れ変形量の調整は不可能と
なる。また、図示されるように係止爪76が溝状部66
にぴったりとはまり込んでいるので、係止爪76と係合
孔66bとの係合を解除できない。よって、ロックカバ
ー75を元に戻してセレーション体71を回転操作する
こともできない。
【0044】そして、ロックカバー75に閉鎖体78を
取付けてワンウェイビス81で締め付ければ、ロックカ
バー75の挿通孔77aが塞がれてしまうので、もはや
セレーション体71に工具類を接触させることもできな
くなる。このように閉鎖体78を取付けた状態で出荷す
れば、弾球遊技機をメーカーから出荷後(遊技店に設置
された後)に、巻バネ79の基底的な変形量を増減さ
せ、基底的な発射力を強弱変更することはできず、そう
した操作によって賞球を獲得できにくくすることもでき
ない。
【0045】しかも、挿通孔77aが不可逆的に閉鎖さ
れてしまうので、挿通孔77aから例えばドライバのよ
うな工具を差し込んでセレーション体71を無理矢理に
回動操作しようと図るおそれもない。以上、実施例に従
って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明
はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の遊技球発射装置のバネ力調整機構側
の斜視図である。
【図2】 実施例の遊技球発射装置の打球杵側の斜視図
である。
【図3】 実施例の遊技球発射装置のバネ力調整機構側
の側面図である。
【図4】 実施例の遊技球発射装置の縦断面図である。
【図5】 実施例の遊技球発射装置の分解斜視図であ
る。
【図6】 実施例の遊技球発射装置のトルクキャップの
構造の説明図である。
【図7】 実施例の遊技球発射装置のセレーション体の
構造の説明図である。
【図8】 実施例の遊技球発射装置のロックカバーの構
造の説明図である。
【図9】 実施例の遊技球発射装置のバネ力調整機構に
ロックカバーを組み付ける手順の説明図である。
【図10】 実施例の遊技球発射装置のバネ力調整機構
にロックカバーを組み付ける前の状態の斜視図である。
【符号の説明】
10…遊技球発射装置、 12…バネ力調整機構、
14…打球杵、16…駆動シャフト、 20…ステ
ッピングモータ(後退駆動機構)、24…駆動カム(後
退駆動機構)、 36…ヒットアーム(後退駆動機
構)、61…調節リング、 65…トルクキャップ、
67…弾性片、67a…セレーション面、 68
b…貫通長孔、 70…リングストッパ、71…セレ
ーション体(調整体)、 72a…セレーション、7
5…ロックカバー(規制体、回転規制手段)、 77
a…挿通孔、78…閉鎖体、 79…巻バネ、 7
9a…端部、 79b…端部、82…操作ハンドル、
83…操作ギヤ(変位伝達機構)、88…タイミン
グベルト(変位伝達機構)、89…連動ギヤ(変位伝達
機構)、 91…回動ギヤ(変位伝達機構)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在な駆動シャフトと、該駆動シャ
    フトに連結され該駆動シャフトを軸として前進及び後退
    揺動する打球杵と、前記駆動シャフトに遊嵌された調節
    リングと、該調節リングの一方向への回転を規制するリ
    ングストッパと、操作ハンドルの回転変位量に応じて前
    記調節リングを回転させる変位伝達機構と、前記調節リ
    ングを前記リングストッパ側に回転させる方向の付勢力
    を発生する基底的な捻れ変形量を与えられ、一方の端部
    を前記調節リングに保持されて前記駆動シャフトに遊嵌
    された巻バネと、前記巻バネの他方の端部を該巻バネの
    周方向に沿って移動可能に貫通させる貫通長孔を有し前
    記駆動シャフトに連結されて該駆動シャフトと共回りす
    るトルクキャップと、該トルクキャップの貫通長孔を貫
    通している前記巻バネの端部を保持し該トルクキャップ
    に対して相対回転可能な調整体と、該調整体と前記トル
    クキャップとの相対回転位置を固定する回転規制手段
    と、前記巻バネの捻れ変形量を増加させる方向に前記打
    球杵を後退変位させてから解放する後退駆動機構とを備
    える遊技球発射装置において、 外周にセレーションが設けられているセレーション体を
    前記調整体とし、 前記トルクキャップには、該トルクキャップの軸方向に
    沿って延出され該トルクキャップの径方向に沿って弾性
    変形可能で、内面側に前記セレーション体のセレーショ
    ンと歯合するセレーション面を備える弾性片を設け、 前記トルクキャップの軸方向に沿って許容位置から規制
    位置への一方向のみ変位可能で、許容位置では前記弾性
    片の外側への変形を許すが前記規制位置では該弾性片の
    外側への変形を許さない規制体を前記回転規制手段とし
    たことを特徴とする遊技球発射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遊技球発射装置におい
    て、 前記セレーション体を回動変位させる工具の挿通孔を前
    記規制体に設け、 該挿通孔を閉鎖体にて不可逆的に閉鎖したことを特徴と
    する遊技球発射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002200316A (ja) * 2000-12-28 2002-07-16 Daidoo:Kk パチンコ類遊技機
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