JP2000300691A - 健康器具 - Google Patents

健康器具

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JP2000300691A
JP2000300691A JP11115173A JP11517399A JP2000300691A JP 2000300691 A JP2000300691 A JP 2000300691A JP 11115173 A JP11115173 A JP 11115173A JP 11517399 A JP11517399 A JP 11517399A JP 2000300691 A JP2000300691 A JP 2000300691A
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Masakane Nakayasu
將兼 中安
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Glory Kiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ぶら下がり状態になる際に、脊椎に急激な負
荷が作用しないこと、及び適切な自己管理ができるこ
と。 【解決手段】 体重が脊椎を延ばす方向に作用するよう
に使用者を支持する支持部1 と、昇降移動可能なリフト
台13と、リフト台の昇降駆動部14とを備え、リフト台が
下降することにより支持部がリフト台上の使用者を支持
する構成。リフト台に使用者が直立姿勢で乗る。リフト
台の駆動回数設定手段と、駆動回数計数手段とを有す
る。リフト台が下降した状態にある時間の設定手段と、
時間を計時する計時手段とを有する。時間設定手段によ
って設定された時間だけリフト台が下降した状態とな
る。また、前記リフト台の代わりに、支持部が上昇する
ことにより使用者がぶら下がり状態となる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の体重が脊
椎を延ばす方向に作用するように使用者を支持すること
によって自然に、主に腰椎を延ばすことができる健康器
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の技術として、特開平7−
213647号公報に記載のものがある。これは、両脇
で使用者の体重を支持して、ぶら下がる構成のものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術は、使
用者が自分でぶら下がるためには、跳び上がるなどして
ぶら下がり状態になる位置まで自分の体重を持ち上げる
必要があった。このため脊椎に急激な負荷が掛かる問題
があった。また、器具を使用している時間や回数を確実
に知る知る手段がなく、使用者の記憶に頼らざるを得な
い点で、ぶら下がりに対する適切な自己管理がしにくい
問題もあった。本発明は、健康器具において、使用者が
ぶら下がり状態になる際に、脊椎に急激な負荷が作用し
ないようにすること、及び適切な自己管理ができるよう
にすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明の手段は、使
用者の体重が脊椎を延ばす方向に作用するように使用者
を支持するための支持部と、前記使用者を乗せて昇降移
動可能なリフト台と、そのリフト台を昇降移動させる駆
動部と、を備え、前記リフト台が下降することにより前
記支持部がリフト台上の使用者を支持するように構成し
たことを特徴とする(請求項1)。
【0005】この手段では、使用者は、リフト台上で支
持部に対して支持されたぶら下がり状態に近い状態の体
勢をとり、すなわち、例えば、両脇を支持されてぶら下
がり状態となる場合はリフト台上で両脇に下側から支持
部が当接した体勢をとり、あるいは両手で支持部を握っ
てぶら下がり状態となる場合はリフト台上で支持部を握
った体勢をとり、そしてリフト台を下降させると、支持
部が使用者を支持するようになるから、ぶら下がり状態
となる。従って、ぶら下がり状態になるために使用者は
支持部の高さまで自分の体重を、跳び上がることによっ
て持ち上げる必要はないから、脊椎に衝撃的な力が加わ
らない。また、駆動する部分がリフト台で、使用者の体
重を支える支持部は動かないため、使用者に余分な負荷
が加わらない。
【0006】前記リフト台に使用者が直立姿勢で乗る構
成とするのがよい(請求項2)。この構成では、使用者
が直立姿勢で使用する場合には、使用者の体重によって
自然な状態でぶら下がるので脊椎(主に腰椎)が十分に
伸び、腰などに不要な力が加わらない。これにより、従
来よりもさらに腰などへの負担を軽減することができ
る。
【0007】前記リフト台の駆動回数を設定する回数設
定手段と、前記リフト台の駆動回数を計数する計数手段
とを備え、前記回数設定手段によって設定された回数だ
け前記リフト台が上昇と下降を交互に行うように構成す
るのがよい(請求項3)。この構成では、使用者がぶら
下がり状態であるときにリフト台が上昇すると、使用者
がリフト台に支持されるようになり、下降するとまたぶ
ら下がり状態となる。従って、ぶら下がっている状態
と、リフト台に支持された状態とに交互に切り替わる使
用状態において、所望の回数設定手段に設定された駆動
回数を確実に実行できる。
【0008】前記リフト台が下降した状態にある時間を
設定する時間設定手段と、前記リフト台が下降した状態
にある時間を計時する計時手段とを備え、前記時間設定
手段によって設定された時間だけ前記リフト台が下降し
た状態となるように構成するのがよい(請求項4)。こ
の構成では、リフト台が下降した状態にあるときはぶら
下がり状態であり、このぶら下がり時間が時間設定手段
に設定した時間であり、確実に実行される。
【0009】第2の発明の手段は、使用者の体重が脊椎
を延ばす方向に作用するように直立姿勢に使用者を支持
するとともに前記使用者を支持して昇降可能な支持部
と、支持部を昇降移動させる駆動部と、を備え、前記支
持部が上昇することにより使用者を支持するように構成
したことを特徴とする(請求項5)。
【0010】この手段では、使用者は、直立姿勢で支持
部に対して支持されたぶら下がり状態に近い状態の体勢
をとり、すなわち、例えば、両脇を支持されてぶら下が
り状態となる場合は床面上で両脇に支持部が当接した体
勢をとり、あるいは両手で支持部を握ってぶら下がり状
態となる場合は床面上で支持部を握った体勢をとり、そ
して支持部を上昇させると、支持部が使用者を支持する
ようになるから、使用者はぶら下がり状態となる。従っ
て、ぶら下がり状態になるために使用者は支持部の高さ
まで自分の体重を、跳び上がることによって持ち上げる
必要はないから、脊椎に衝撃的な力が加わらず、また、
直立姿勢で使用するので使用者の体重によって自然な状
態でぶら下がるため、脊椎(主に腰椎)が十分に伸び、
腰などに不要な力が加わらない。これにより、従来より
さらに腰などへの負担を軽減することができる。
【0011】前記支持部の昇降回数を設定する回数設定
手段と、前記支持部の駆動回数を計数する計数手段と、
を備え、前記回数設定手段によって設定された回数だけ
前記支持部が前記基準高さ位置と前記上昇高さ位置との
間の昇降を繰り返すように構成するのがよい(請求項
6)。この構成では、使用者がぶら下がり状態であると
きに支持部が下降すると、使用者が、例えば、床面に支
持されるようになり、上昇するとまたぶら下がり状態と
なる。従って、支持部にぶら下がっている状態と、床面
に支持された状態とに交互に切り替わる使用状態におい
て、所望の回数設定手段に設定された駆動回数を確実に
実行できる。
【0012】前記支持部の上昇した状態にある時間を設
定する時間設定手段と、前記支持部の上昇した状態にあ
る時間を計時する計時手段とを備え、前記時間設定手段
によって設定された時間だけ前記支持部が上昇した状態
となるように構成するのがよい(請求項7)。この構成
では、支持部が上昇した状態にあるときはぶら下がり状
態であり、このぶら下がり時間が時間設定手段に設定し
た時間で確実に実行される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図3を用いて説明する。この健康器具1は、本体2
が、基部3と、台部4とで構成され、基部3に、腋支持
部10、腕支持部11、握り部12等からなる支持部を
設け、台部4に、リフト台13、駆動部14、操作盤1
5等を設けてある。
【0014】基部3は、図1に示すように、上下2本の
横梁部16、17と、その両端を結合していると共に下
方へ伸延した2本の縦部18、19とで枠状に形成され
ている。縦部18、19の下端部は、次に説明する台部
4の縦部21、22に夫々嵌入され、嵌入長さを調節し
て、横梁部16、17の高さ位置を変更し、ハンドル2
0により締付固定される。台部4は、縦部21、22が
2本の柱状であり、その途中を結合している横梁部23
と、下端を結合している下横部24と、その下横部24
の両側の結合部に途中を結合されて前後に伸延して終端
している両側の下前後部25、26とで構成され、水平
な床面に置かれて自立可能なものである。図1におい
て、63はばねダンパーで、横梁部17と23の間に設
けられている。
【0015】腋支持部10は、左右両側に設けられてお
り、その一方について説明すると、使用者を腋で支える
程度に、水平で前後方向に長い棒状に形成され、上面に
パッド27を設けてあり、下面の後部位置と中間よりや
や前方寄り位置とに夫々下方へ伸延して終端した支え2
8、29を設けたものである。そして、両側の腋支持部
10は、それぞれが横梁部16、17に跨がって左右に
摺動可能に設けられた両側のブロック状摺動体30、3
1に、夫々高さの調節ができるように取り付けてある。
その高さ調節構造は、腋支持部10の支え28、29が
上下に摺動可能に嵌入する管状の嵌入部32、33を摺
動体側に設け、支え29に、例えば図2に仮想線で示す
ように、鋸歯状の被係合部34を設け、摺動体(30、
31)側にこれに係合する爪35を解除可能に設けた構
成とする。これは爪35の被係合部34に対する係合位
置を変えることによって所定のピッチで高さ位置を変え
ることができる。なお、嵌入部32は後述する扇形板4
2に設けてある。
【0016】前記摺動体30、31は、図1、図2に示
すように、互いに左右で対称な構成であり、内部に固定
して設けた雌ねじ部材36、37が左右で右ねじと左ね
じに形成され、この雌ねじ部材36、37に螺合して左
右に伸延した1本の雄ねじ部材38を設けてあり、雄ね
じ部材38の両端が縦部18、19を夫々貫通して出た
部分にノブ39を設けてあり、ノブ39を左右に回転さ
せることによって左右の摺動体30、31が左右に離れ
たり近づいたりして間隔を調節できるようになってい
る。
【0017】腕支持部11は、前記腋支持部10に関連
して、使用者が腋支持部11に腋を支持された状態で左
右の夫々の側で腕(肘から手首までの間の部分)を上面
で支える位置に、例えば、腕が水平位置を取り得るよう
に設けられていて、前後方向に長い肘掛け状のものであ
り、その後端部を左右方向の水平な軸40によって摺動
体(30、31)側に支持され、前後方向に沿う垂直面
内で回動可能である。図2に示す後部上面の41は肘の
部分に当接するパッドである。そして、その回動位置を
任意に選択して固定できるように、扇形板42を摺動体
31(32)の前側に固定して設け、扇形板42の外縁
部に幾つかのピン孔43を設け、このピン孔43を選択
してねじ付きのピン44を挿入し、そのピン孔の位置に
回動させた腕支持部11をピン44で固定できるように
なっている。前記軸40はこの扇形板42に軸受されて
おり、また、前記腋支持部10の一方の支え29の嵌入
した嵌入部33も、扇形板42に設けてある。また、腕
支持部11の先端部には、使用者が腕を腕支持部11に
乗せた状態で握ることができる握り部45を設けてあ
る。
【0018】握り部12は、図1、図2に示すように、
腕支持部11を先端側へ延長するように設けた延長部材
45の先端部に直角に突設された円柱状のものであり、
使用者の腕の長さに適合できるように延長部材45が腕
支持部11の内孔46から引き出して長さを調節可能で
ある。その構成は、図2に示すように延長部材45の下
面に長手方向に沿って鋸歯状の幾つかの被係合部47を
設け、腕支持部11側の先端下面にピン48で支持され
て回動可能な係合爪49を設け、係合爪49がコイルば
ね50で押圧されて被係合部47の一つに係合してい
る。この被係合部47との係合位置を変更することによ
り使用者の腕の長さに合った位置に握り部12を位置さ
せることができる。握り部12の延長部材45に対する
取付けは延長部材45の先端部に回転可能に嵌合させ、
ねじ付きのノブ86で所望回転位置に締付固定する。ま
た、握り部12先端部には押釦スイッチ51を設けてあ
り、使用者が親指で操作できる。この押釦スイッチ51
の操作信号は後述する操作盤15に設けてある制御部に
伝達されるようになっている。
【0019】リフト台13は、図1、図3に示すよう
に、側面形状が略L字型のもので、両側の縦部52と、
その下端に固定された水平板53と、縦部52の上部前
面に固定された背面板54と、背面板54と水平板53
の両側を夫々連結している斜めの補強支え55とで構成
され、全体がガイド56、57に沿って約20cm程度
昇降可能である。ガイド56、57は図1に示すよう
に、横梁部23と下横部24との間を結ぶように固定さ
れた2本の柱状のものである。なお、図示は省略する
が、ガイド56、57に対してリフト台13の側に設け
た転子が前面と後面と側面とから外接していて、水平板
53が傾かないように昇降可能になっている。そして、
縦部52は、後面に開放した略コ字状の断面を有する部
材で形成され、上端に端面を閉じる様な被支持部58を
設けられている。この被支持部58を介してリフト台1
3が駆動部14によって昇降駆動される。
【0020】駆動部14は、ラック59と、これに噛み
合ったピニオン60と、このピニオン60を正、逆回転
させる回転駆動源(モータ及び減速機)61と、で構成
されてる。ラック59は前記リフト台13の縦部52内
で歯を後方に向けた状態で上下に摺動可能に設けてあ
り、回転駆動源61は台部4側であるガイド56、57
の後面に固定されており、ピニオン60がラック59に
噛み合っている。62はピニオン軸である。図3に実線
で示すリフト台13は、ピニオン60の回転によりラッ
ク59が上昇し、その上端で縦部52上端の被支持部5
8が押し上げられて上昇した状態であり、仮想線13a
で示すリフト台はラック59の下降により、これに伴っ
て自重で下降した状態である。この構成はリフト台13
が誤って物の上に下降した場合でも自重のみが作用する
ようにして、できるだけ軽く形成しておくことにより強
く挟むことがなく、また機器の破損を避けることができ
る様にしたものである。
【0021】操作盤15は、図1に示すように、台部4
の適所、例えば横梁23の端部上位置に設けてあり、詳
細な図示は省略するが、電源スイッチ、時計、時間設定
部、計数部、回数設定部、制御部等を備えている。時間
設定部はリフト台13が下降している時間を設定でき、
回数設定器はリフト台13が下降してそして上昇する回
数を設定でき、制御部は、時間設定部の設定時間、回数
設定部の設定回数、押釦スイッチ51からの信号等によ
って、リフト台13の昇降動作を制御できるように設け
られている。その制御の内容は、例えば、押釦スイッチ
51の操作で始動し、上昇位置にあるリフト台13が下
降して停止し、第1の設定時間経過が経過すると上昇し
て停止し、第2の設定時間が経過すると下降して停止
し、また第1の設定時間が経過すると上昇して停止する
ことを繰り返し、この下降及び上昇回数を計数部が計数
し、設定回数に達すると、リフト台13が上昇位置に停
止する、といったものである。なお、リフト台13が下
降途中又は下降しているときに、押釦スイッチ51を操
作したときは、リフト台13が上昇して停止するように
しておくと、使用途中でぶら下がりを中止することがで
きる。
【0022】この健康器具1は、予め使用者の体形や大
きさに合うように各部を調節しておいて使用する。すな
わち、両腋の間隔に合うように両腋支持部10の間隔を
ノブ39を回転させて調節し、腕支持部11に対する腋
支持部10の高さ位置を爪34を解除して調節してから
係止状態とし、腕支持部11の傾斜角度をピン孔とピン
40と選択したピン孔43とによって調節し、握り部1
2の位置を延長部材45を引き出すことによって調節
し、握り部12の延長部材45の軸回りの角度をノブ8
6を使用して調節し、上昇状態にあるリフト台13に直
立した状態で両腋に腋支持部10、10が下から丁度当
接する高さとなるように、基部3の高さをハンドル20
を使用して調節しておく。そして、操作盤15でリフト
台3の下降上昇の回数、下降している時間、及び上昇し
ている時間、を設定しておく。また、設定できる時間に
ついて、リフト台が下降しはじめてから上昇し終わるま
での時間のようにリフト台の動作の範囲で任意の動作時
間を設定するものとしてもよい。
【0023】使用者は上昇しているリフト台13に乗
り、所定のぶら下がり姿勢、すなわち、リフト台13上
で直立し、両脇を腋支持部10に当接させ、両腕を腕支
持部11に置き、手で握り部12を握る姿勢をとってか
ら押釦スイッチ51を親指で押す。これによってリフト
台13が下降し、設定された所定時間下降状態で停止し
てから上昇し、設定された所定時間上昇状態で停止して
から下降することを、設定された回数だけ繰り返す。リ
フト台13が下降して停止すると、使用者は主に両腋を
腋支持部10、10に支持され、補助的に両腕を腕支持
部11、11に支持されて、腋よりも下側がぶら下がり
状態となる。
【0024】この健康器具1は、リフト台13に乗って
ぶら下がり姿勢をとり、押釦スイッチ51を押すことに
より、設定した所望の時間、所望の時間間隔で、所望の
回数、ぶら下がり状態となることができる。従って、ぶ
ら下がり状態となるために、特に使用者が跳び上がる必
要はなく、段差の低い階段を1段上がる程度のリフト台
13に上がればよいから、脊椎に衝撃が加わるようなこ
とがない。また、任意に時間、回数等の設定が可能であ
るから、自己のぶら下がり運動の管理が容易である。
【0025】本発明の第2の実施の形態を図4〜図6を
用いて説明する。この健康器具1aは、前述した第1の
実施の形態と比べて、前記腋支持部10等を設けてある
摺動体30、31が摺動するのみであった点が、腋支持
部10等を設けてある部分を水平面内で回動位置調節可
能に設けた点と、リフト台13及びダンパー63、ハン
ドル20による固定手段、が無く、基部3を昇降駆動す
る様になっている点とが相違しており、他は同じである
から、同等部分は同じ図面符号で示して説明を省略す
る。
【0026】両側の摺動体130、131は、図4、図
5に示すように、いずれも横梁16、17に夫々摺動す
るように設けた上軸受部70、下軸受部71と、上下の
軸受部70、71の間に設けられたブロック72とで構
成され、腋支持部10等はブロックに設けてある。上軸
受部70は、横梁16に嵌合して摺動可能な嵌合部73
を有し、その下側にねじ孔74を有し、その下側に下方
に開口した軸孔75を有している。ねじ孔74は前述し
たと同じ雄ねじ部材38が螺合しているものであるが、
雄ねじ部材38の位置が横梁16の下側に接近した位置
である点が少し異なる。軸孔75には挿入された軸82
を係止可能に先端に係止突起76を有するノブ77付き
の雄ねじ78をねじ孔79に螺合させてある。下軸受部
71は、横梁17に嵌合して摺動可能な嵌合部80を有
し、その上側に上方に開口した軸孔81を有している。
【0027】ブロック72は、強固な枠状に形成されて
いて上下に突出した軸部82、83を有し、この軸部8
3が軸孔75に挿入され、軸部83が軸孔81に挿入さ
れて所定範囲内で軸部82、83を中心に回動可能であ
り、且つノブ77を操作して係止突起76により、所望
回動位置に係止可能である。従って、ブロック72に設
けられている腋支持部10、腕支持部11、握り部12
が、共に回転可能で、且つ所望回動位置に係止可能であ
る。なお、腕支持部11の垂直面内での回動位置調節
に、扇形板42に設けた円弧状長孔84と、ノブ付き締
付ねじ85とによる別の構成を用いてあり、この場合無
段階に位置調節ができる。
【0028】基部3の駆動部14aは、前記リフト台1
3のものと略同じであり、図4、図6に示すように、被
支持部58を有するコ字状の断面の縦部52の上端を、
基部3の横梁部17に固定し、縦部52の下部を台部4
の横梁部23によって上下に摺動自在に案内されるよう
に設け、回転駆動源61を横梁部23に固定し、回転駆
動源61の回転でピニオン60を回転させてラック59
を昇降させ、ラック59の上端を被支持部58に当接さ
せた構成である。ラック59の上昇により縦部52の被
支持部58を押し上げるから、基部3が押し上げられ
る。また、ラック59の下降により基部3が自重によっ
て下降する。そして、この実施の形態では、予め使用に
先立って行う使用者の腋下高さ位置の調節のために、操
作盤15の制御部には第1の実施の形態における機能の
他に、この昇降駆動機構を利用した初期高さ調節手段を
設けてある。すなわち、別に使用モードと初期高さ調節
モードとに切り換えられるようにして、初期高さ調節モ
ードにおいて床面に直立した使用者の両腋に下側から腋
支持部10が当接し且つ腕支持部11が腕に当接する初
期高さ位置に調節でき、使用モードにおいて調節した初
期高さ位置を基準に設定された上昇と下降を、設定され
た時間間隔で、設定された回数、実行できるようになっ
ている。なお、この実施の形態は、初期高さ位置を基準
に基部3が所定寸法(20cm程度)上昇してぶら下が
り状態になるものである。
【0029】この第2の実施の形態の健康器具1aを使
用するには、予め、両腋支持部10の間隔、腕支持部1
1に対する腋支持部10の高さ位置、腕支持部11の傾
斜角度、握り部12の位置、握り部12の延長部材45
の軸回りの角度を調節しておく点は、第1の実施の形態
と同じであるが、これに加えて両側の摺動体130、1
31は、それぞれにブロック72が軸82、83を中心
とする回動位置を調節できるから、これも調節する。こ
れらの調節の際に同時に調節モードで初期高さ位置を調
節する。また、操作盤15を使用してぶら下がり時間、
時間間隔、及び回数を設定する。そして、使用者は床面
に立ち、所定のぶら下がり姿勢、すなわち、両脇を腋支
持部10に当接させ、両腕を腕支持部11に置き、手で
握り部12を握る姿勢をとってから押釦スイッチ51を
親指で押す。これによって基部3が上昇し、設定された
所定時間上昇状態で停止してから下降し、設定された所
定時間下降状態で停止してから上昇することを、設定さ
れた回数だけ繰り返す。基台3が上昇して停止した状態
は、使用者は主に両腋を腋支持部10、10に支持さ
れ、補助的に両腕を腕支持部11、11に支持されて、
腋よりも下側がぶら下がり状態である。
【0030】この健康器具1aでは、使用者が床面に立
った状態でぶら下がり姿勢をとり、押釦スイッチ51を
押すことにより、設定した所望の時間、所望の時間間隔
で、所望の回数、ぶら下がり状態となることができる。
従って、ぶら下がり状態となるために、特に使用者が跳
び上がる必要はなく、床に立った状態でよいから、脊椎
に衝撃が加わるようなことがない。また、任意に時間、
回数等の設定が可能であるから、ぶら下がりに対する適
切な自己管理が容易である。
【0031】前述した第1、第2の実施の形態のものの
変形例として、両手で支持部を握ってぶら下がり状態と
なる構成のものが考えられる。すなわち、第1、第2の
実施の形態において、例えば、いずれも基部3の横梁1
6、17、あるいは縦部18、19から伸延形成して前
側上方位置に、つまり使用者がリフト台13(第1の実
施の形態の変形例の場合)上に立って、あるいは床面
(第2の実施の形態の変形例の場合)上に立って上方へ
腕を伸ばして手で掴むことができる位置に、鉄棒状の水
平な握り部を支持部として設け、その状態で親指で操作
できる前記押釦スイッチ51に相当するものを設けた構
成である。この場合摺動体30、31、又は130、1
31と、これに設けられている腋支持部10、10、腕
支持部11、11、握り部12、12等は設けない。こ
の構成によって、直立状態のぶら下がり姿勢をとり、押
釦スイッチを押すことにより、リフト台13が下降し
て、あるいは基部3が上昇して、ぶら下がり状態とな
り、操作盤に設定された時間、間隔、及び回数で昇降が
行われる。
【0032】また、第1、第2の実施の形態の別の変形
例として、頸椎を延ばすような構成のものが考えられ
る。すなわち、第1、第2の実施の形態においては、支
持部が腋、腕、及び手を支持する構成であったが、これ
らに代えて頭部を支持するようにして使用者の体重の一
部が作用することにより主に頸椎を延ばすように作用す
る構成とするのである。例えば、図示は省略するが、第
1、第2の実施の形態において、摺動体30、31、又
は130、131と、これに設けられている腋支持部1
0、10、腕支持部11、11、握り部12、12等は
設けない構成とし、使用者がリフト台3上又は床面上に
立った状態の頭部上方に対応するように、横梁16から
アームを伸延形成し、アーム先端部からワイヤー等の条
体を垂下してその条体の下端に頭部を支持する支持部を
取付け、条体の途中を滑車を介して案内し、条体の他端
を適切な反力を生じるコイルばねを介して横梁17等の
基体3側に結合する。そして押釦スイッチ51に相当す
るスイッチを使用者が直立姿勢のとき常に手の届く位置
に設ける。なお、頭部の支持部は、使用者の顎及び頬に
当接して頭部を真上に向かって持ち上げることができる
ように柔らかく支持するベルト状の部材で形成する。
【0033】この構成により、使用者は、適切に各部の
調節や設定を行ってから、リフト台3上又は床面上に立
った状態で支持部を頭部に装着し、この状態では未だ頭
部は支持部で支持されていないが、スイッチを押すと、
リフト台3が下降し、あるいは基部3が上昇して停止
し、体重の全部ではなく一部が頸椎を延ばす方向に作用
した状態となる。この頭部の支持状態と支持されていな
い状態との変更が、操作盤に設定された時間、間隔、及
び回数で行われる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、脊椎に衝撃的
な力や余分な負荷が加わらない効果を奏する。請求項2
に記載の発明は、自然な状態でぶら下がることができる
ので、脊椎が十分に延び、腰などに不要な力が加わらな
い効果を奏する。請求項3に記載の発明は、ぶら下がり
健康法の実施において自己管理を行いやすい効果を奏す
る。請求項4に記載の発明は、ぶら下がり健康法の実施
において自己管理を行いやすい効果を奏する。請求項5
に記載の発明は、脊椎に衝撃的な力が加わらず、また自
然な状態でぶら下がることができるので、脊椎が十分に
延び、腰などに不要な力が加わらない効果を奏する。請
求項6に記載の発明は、ぶら下がり健康法の実施におい
て自己管理を行いやすい効果を奏する。請求項7に記載
の発明は、ぶら下がり健康法の実施において自己管理を
行いやすい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す概略斜視図で
ある。
【図2】同実施の形態の摺動体、腋支持部、腕支持部、
握り部の構成を示す部分縦断側面拡大図である。
【図3】同実施の形態のリフト台とその駆動部を示す部
分縦断側面拡大図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す概略斜視図で
ある。
【図5】同実施の形態の摺動体、腋支持部、腕支持部、
握り部の構成を示す部分縦断側面拡大図である。
【図6】同実施の形態の基部の駆動部を示す部分縦断側
面拡大図である。
【符号の説明】
1 健康器具 1a 健康器具 2 本体 3 基部 4 台部 10 腋支持部 11 腕支持部 12 握り部 13 リフト台 14 駆動部 14a 駆動部 15 操作盤 16、17 横梁部 18、19 縦部 20 ハンドル 21、22 縦部 23 横梁部 24 下横部 25、26 下前後部 27 パッド 28、29 支え 30、31 摺動体 32、33 嵌入部 34 被係合部 35 爪 36、37 雌ねじ部材 38 雄ねじ部材 39 ノブ 40 軸 41 パッド 42 扇形板 43 ピン孔 44 ねじ付きピン 45 延長部材 46 内孔 47 被係合部 48 ピン 49 係合爪 50 コイルばね 51 押釦スイッチ 52 縦部 53 水平板 54 背面板 55 補強支え 56、57 ガイド 58 被支持部 59 ラック 60 ピニオン 61 回転駆動源 62 ピニオン軸 63 ばねダンパー 70 上軸受部 71 下軸受部 72 ブロック 73 嵌合部 74 ねじ孔 75 軸孔 76 係止突起 77 ノブ 78 雄ねじ 79 ねじ孔 80 嵌合部 81 軸孔 82、83 軸部 84 長孔 85 ノブ 86 ノブ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者の体重が脊椎を延ばす方向に作用
    するように使用者を支持するための支持部と、前記使用
    者を乗せて昇降移動可能なリフト台と、そのリフト台を
    昇降移動させる駆動部と、を備え、前記リフト台が下降
    することにより前記支持部がリフト台上の使用者を支持
    するように構成したことを特徴とする健康器具。
  2. 【請求項2】 前記リフト台に使用者が直立姿勢で乗る
    構成としたことを特徴とする請求項1に記載の健康器
    具。
  3. 【請求項3】 前記リフト台の駆動回数を設定する回数
    設定手段と、前記リフト台の駆動回数を計数する計数手
    段とを備え、前記回数設定手段によって設定された回数
    だけ前記リフト台が上昇と下降を交互に行うように構成
    したことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の
    健康器具。
  4. 【請求項4】 前記リフト台が下降した状態にある時間
    を設定する時間設定手段と、前記リフト台が下降した状
    態にある時間を計時する計時手段とを備え、前記時間設
    定手段によって設定された時間だけ前記リフト台が下降
    した状態となるように構成したことを特徴とする請求項
    1、請求項2、又は請求項3に記載の健康器具。
  5. 【請求項5】 使用者の体重が脊椎を延ばす方向に作用
    するように直立姿勢に使用者を支持するとともに前記使
    用者を支持して昇降可能な支持部と、支持部を昇降移動
    させる駆動部と、を備え、前記支持部が上昇することに
    より使用者を支持するように構成したことを特徴とする
    健康器具。
  6. 【請求項6】 前記支持部の昇降回数を設定する回数設
    定手段と、前記支持部の駆動回数を計数する計数手段
    と、を備え、前記回数設定手段によって設定された回数
    だけ前記支持部が前記基準高さ位置と前記上昇高さ位置
    との間の昇降を繰り返すように構成したことを特徴とす
    る請求項5に記載の健康器具。
  7. 【請求項7】 前記支持部の上昇した状態にある時間を
    設定する時間設定手段と、前記支持部の上昇した状態に
    ある時間を計時する計時手段とを備え、前記時間設定手
    段によって設定された時間だけ前記支持部が上昇した状
    態となるように構成したことを特徴とする請求項5、又
    は請求項6に記載の健康器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006122633A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Mitsumasa Yamaguchi 空中運動器具
KR20210014796A (ko) * 2019-07-30 2021-02-10 전북대학교산학협력단 척추측만증 환자 맞춤형 3차원적 재활 훈련 시스템

Cited By (3)

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KR102226338B1 (ko) * 2019-07-30 2021-03-11 전북대학교산학협력단 척추측만증 환자 맞춤형 3차원적 재활 훈련 시스템

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