JP2000299885A - 移動電話装置及びゾーン移行方法 - Google Patents

移動電話装置及びゾーン移行方法

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JP2000299885A
JP2000299885A JP10400299A JP10400299A JP2000299885A JP 2000299885 A JP2000299885 A JP 2000299885A JP 10400299 A JP10400299 A JP 10400299A JP 10400299 A JP10400299 A JP 10400299A JP 2000299885 A JP2000299885 A JP 2000299885A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゾーン移行が頻繁に発生することを防止す
る。 【解決手段】 制御部1は、交信先を周辺局に切り替え
る条件として、自局の止まり木チャンネルの受信レベル
を周辺局の止まり木チャンネルの受信レベルから減算し
た値が基準値(第2の基準値)より大きいという条件
を、周辺局が所定の測定回数(第1の基準値)にわたり
連続して満たすことを要求する。制御部1は、移動電話
装置100が待受状態となった時点から計時を行い、基
準時間内に自局と交信できなくなると、その基地局の止
まり木チャンネル番号をチャンネル登録部31に登録す
る。制御部1は、自局から受けた報知情報に示された周
辺局の止まり木チャンネルがチャンネル登録部31にい
くつ登録されているかを特定する。制御部1は、各周辺
局の止まり木チャンネルの登録個数に応じて各周辺局ご
とに第1の基準値を設定し、周辺局情報記録部30に記
録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動電話装置に
係り、特に、頻繁なゾーン移行の発生を防止する移動電
話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話装置やPHS(Personal Handy
phone System)等のセルラー方式を採用する移動体通信
システムでは、利用可能地域を小さなエリア(ゾーン)
に分割し、ゾーンごとに基地局を設置している。
【0003】このような移動体通信システムに適用され
る移動電話装置は、待受状態にあるとき、基地局から受
ける電波の受信レベルを定期的に測定し、現在交信先と
している基地局(自局)よりも通信品質のよい基地局
(周辺局)があるか否かを判別する。そして、移動電話
装置は、自局よりも通信品質のよい周辺局があると判別
すると、交信先を自局から該当する周辺局に切り替えて
ゾーンを移行する。
【0004】この際、従来の移動電話装置は、周辺局の
止まり木チャンネルの受信レベルから自局の止まり木チ
ャンネルの受信レベルを差し引いた値が、待受許可レベ
ルと待受劣化レベルとの差よりも大きくなると、直ちに
ゾーン移行を実行する。
【0005】ここで、待受許可レベルとは、移動電話装
置における受信レベルが、基地局との通信を支障なく行
いうるものとして、待受を許可する受信レベルである。
また、待受劣化レベルとは、待受中の移動電話装置にお
いて受信レベルが劣化した場合に、圏外と判断すべき受
信レベルである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、自
局の止まり木チャンネルの受信レベルや周辺局の止まり
木チャンネルの受信レベルが激しく変化するような場合
に、頻繁にゾーン移行を実行することがある。このよう
なゾーン移行の頻発は、以下のような問題点を有してい
る。
【0007】移動電話装置は、ゾーン移行を実行する
際、周辺局に制御チャンネルの割り当てを要求する等の
大きな電力を要する処理を実行するため、ゾーン移行が
頻発すると、急速に電池を消耗する。
【0008】また、移動電話装置は、周辺局の制御チャ
ンネルを起動する処理を実行している間、基地局からの
着信通知を受信することができないため、ゾーン移行が
頻発すると、相手先からの電話がつながりにくくなる。
【0009】さらに、移動電話装置は、ゾーン移行の際
に位置登録が必要となることがあり、ゾーン移行が頻発
すると、移動通信網におけるトラフィックが増大するこ
とがある。
【0010】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
のであり、ゾーン移行が頻繁に発生することを防止する
ことができる移動電話装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、この発明の第1の観点に係る移動電話装置は、複数
の基地局との間で交信先を切替可能な移動電話装置にお
いて、所定のタイミングにて交信先の基地局の止まり木
チャンネルと周辺局の止まり木チャンネルの受信レベル
を測定する測定手段と、前記測定手段の測定結果に基づ
いて交信先となる基地局を切り替えて前記複数の基地局
がカバーする複数のゾーン間の移行を可能とするゾーン
移行実行手段とを備え、前記ゾーン移行実行手段は、周
辺局の止まり木チャンネルの受信レベルが基準レベルよ
り高いか否かを周辺局ごとに判別し、前記基準レベルよ
り高い受信レベルの周辺局があると判別すると、当該周
辺局の止まり木チャンネルの受信レベルについて連続し
て前記基準レベルより高いと判別した回数が第1の基準
値以上であるか否かを判別し、前記第1の基準値以上で
あると判別すると、交信先を当該周辺局に切り替えるこ
とを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、ゾーン移行実行
手段は、基準レベルより高い受信レベルの周辺局がある
と判別すると、当該周辺局の止まり木チャンネルの受信
レベルについて連続して基準レベルより高いと判別した
回数が第1の基準値以上であると判別した場合に、その
周辺局に交信先を切り替える。これにより、一時的に周
辺局の受信レベルが上昇しただけではゾーンを移行しな
いようにすることができ、ゾーン移行が頻繁に発生する
ことを防止することができる。
【0013】前記ゾーン移行実行手段は、交信先である
基地局の止まり木チャンネルの受信レベルを周辺局の止
まり木チャンネルの受信レベルから減算した差分値と第
2の基準値とを比較して前記差分値が前記第2の基準値
より大きいか否かを判別することにより、周辺局の止ま
り木チャンネルの受信レベルが前記基準レベルより高い
か否かを判別することが望ましい。また、前記ゾーン移
行実行手段は、交信先である基地局から受けた報知情報
に基づいて前記第2の基準値を設定することが望まし
い。すなわち、ゾーン移行実行手段は、例えば、自局か
ら受けた報知情報に示された待受許可レベルと待受劣化
レベルとの差を第2の基準値として設定することが望ま
しい。
【0014】前記ゾーン移行実行手段は、周辺局となる
基地局ごとに前記第1の基準値を設定することが望まし
い。これにより、一時的に受信レベルが上昇したに過ぎ
ない周辺局に対しては、ゾーンを移行する条件を厳格に
して、ゾーン移行の頻発を防止することができる。
【0015】待受状態となったのち基準時間内に交信で
きなくなった基地局を登録する登録手段を備え、前記ゾ
ーン移行実行手段は、周辺局となる基地局ごとに前記登
録手段への登録個数を特定し、該登録個数に応じて前記
第1の基準値を設定することが望ましい。
【0016】このような構成において、登録手段は、一
旦制御チャンネルを起動して待受状態となったのち、短
時間で交信できなくなった基地局を登録する。ゾーン移
行実行手段は、登録手段への登録個数を周辺局となる基
地局ごとに特定し、登録個数に応じて第1の基準値を周
辺局となる基地局ごとに設定する。これにより、ゾーン
移行の履歴に従って、周辺局ごとにゾーンを移行する条
件を個別に設定することができ、ゾーン移行の頻発を防
止することができる。なお、交信できなくなった基地局
には、圏外判別を受けて交信できなくなった基地局の
他、交信先が他の周辺局に切り替えられた基地局をも含
む。
【0017】前記ゾーン移行実行手段は、交信先の基地
局を自局として待受状態となったのち、当該自局と前記
基準時間を超えて交信を継続したと判別すると、前記登
録手段から該交信先の基地局の登録を抹消することが望
ましい。
【0018】また、この発明の第2の観点に係るゾーン
移行方法は、待受状態にある移動電話装置が複数の基地
局との間で交信先を切り替えるための方法であって、所
定のタイミングで交信先の基地局と周辺局の止まり木チ
ャンネルの受信レベルを測定し、周辺局の止まり木チャ
ンネルの受信レベルが基準レベルより高いか否かを周辺
局ごとに判別し、前記基準レベルより高い受信レベルの
周辺局があると判別すると、当該周辺局の止まり木チャ
ンネルの受信レベルについて連続して前記受信レベルよ
り高いと判別した回数が第1の基準値以上であるか否か
を判別し、前記第1の基準値以上であると判別すると、
交信先を当該周辺局に切り替えることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、基準レベルより高い受
信レベルの周辺局があると判別すると、当該周辺局の止
まり木チャンネルの受信レベルについて連続して基準レ
ベルより高いと判別した回数が第1の基準値以上である
と判別した場合に、その周辺局に交信先を切り替える。
これにより、一時的に周辺局の受信レベルが上昇しただ
けではゾーンを移行しないようにすることができ、ゾー
ン移行が頻繁に発生することを防止することができる。
【0020】交信先である基地局の止まり木チャンネル
の受信レベルを周辺局の止まり木チャンネルの受信レベ
ルから減算した差分値と第2の基準値とを比較して前記
差分値が前記第2の基準値より大きいか否かを判別する
ことにより、周辺局の止まり木チャンネルの受信レベル
が前記基準レベルより高いか否かを判別することが望ま
しい。また、前記第2の基準値を交信先である基地局か
ら受けた報知情報に基づいて設定してもよい。
【0021】待受状態となったのち基準時間内に交信で
きなくなった基地局を登録し、周辺局となる基地局ごと
の登録個数に応じて前記第1の基準値を設定することが
望ましい。また、交信先の基地局を自局として待受状態
となったのち、前記基準時間を超えて当該自局と交信を
継続したと判別すると、該交信先の基地局の登録を抹消
することが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、この発
明の実施の形態に係る移動電話装置について詳細に説明
する。
【0023】図1は、この発明の実施の形態に係る移動
電話装置100の構成を示す図である。図示するよう
に、移動電話装置100は、制御部1と、表示部2と、
通信処理部3と、記憶部4と、キー入力部5と、音声入
出力部6と、アンテナ7とから構成される。
【0024】制御部1は、CPU(Central Processing
Unit)等から構成され、この移動電話装置100全体
の動作を制御するためのものであり、特に、移動電話装
置100が待受状態にあるとき、ゾーンを移行するため
の条件が満たされているか否かを判別して適切なゾーン
移行を行うためのものである。より具体的には、制御部
1は、移動電話装置100が待受状態にあるとき、定期
的に交信先の基地局(自局)及び周辺局の止まり木チャ
ンネルの受信レベルを監視する。そして、制御部1は、
後述するレベル条件を満たす周辺局があるか否かを判別
し、レベル条件を満たす周辺局があると判別すると、そ
の周辺局がレベル条件を連続して満たした回数が所定の
基準値(第1の基準値)以上であるか否かを判別する。
ここで、第1の基準値は、図2に例示するようなカウン
ト満了値算出表50により、カウント満了値として求め
られる。カウント満了値算出表50は、記憶部4に記憶
されている。
【0025】図2に示すように、カウント満了値算出表
50は、制御部1がチャンネル登録部31に記録されて
いる止まり木チャンネル番号ごとの登録個数に対応する
カウント満了値を求めるためのものである。ここで、止
まり木チャンネルの登録個数とカウント満了値との対応
関係は、ゾーン移行の頻発を効果的に抑制しつつ、交信
先を通信品質の良い周辺局に素早く切り替えることがで
きるようにするため、予め実験やシミュレーション等を
行うことにより定められる。
【0026】移動電話装置100が自局にて待受状態と
なる際、制御部1は、チャンネル登録部31に記録され
ている止まり木チャンネル番号の個数を周辺局となる基
地局ごとに特定する。そして、制御部1は、特定した登
録個数からカウント満了値算出表50によりカウント満
了値を求め、周辺局情報表51に記録する。
【0027】また、制御部1は、移動電話装置100が
待受状態にあるとき、通信処理部3を制御して、レベル
測定器21から各周辺局の止まり木チャンネルの受信レ
ベルを示す通知を定期的に受け取る。この際、制御部1
は、止まり木チャンネルごとに、受信レベルがレベル条
件を満たしているか否かを判別し、レベル条件を満たし
ている止まり木チャンネルについては、図3に例示する
周辺局情報表51に記録された現在カウント値を1だけ
増加させる。一方、制御部1は、レベル条件を満たして
いない止まり木チャンネルについては、周辺局情報表5
1の現在カウント値を”0”とする。
【0028】ここで、レベル条件とは、周辺局の止まり
木チャンネルの受信レベルから交信先の基地局(自局)
の止まり木チャンネルの受信レベルを減算した差分値
が、所定の基準値(第2の基準値)より大きいことをい
う。第2の基準値としては、例えば、交信先の基地局
(自局)から受信した報知情報に示される待受許可レベ
ルと待受劣化レベルとの差(ゾーン移行レベル差ΔL)
が用いられる。待受許可レベルとは、移動電話装置10
0における受信レベルが、基地局との通信を支障なく行
いうるものとして、待受を許可する受信レベルである。
また、待受劣化レベルとは、待受中の移動電話装置10
0において受信レベルが劣化した場合に、圏外と判断す
べき受信レベルである。
【0029】図1の表示部2は、LCD(Liquid Cryst
al Display)等から構成され、制御部1が実行した処理
の結果を表示する結果表示部である。
【0030】通信処理部3は、移動電話装置100が無
線通信を可能とするためのものであり、RF信号処理部
10と、ベースバンド信号処理部11とを備える。
【0031】RF信号処理部10は、直交変調器、RF
アンプ、ミキサ等から構成され、基地局との間で送受信
する無線信号の変調・復調を行うための無線信号処理部
である。より具体的には、RF信号処理部10は、ベー
スバンド信号処理部11から受けたベースバンド信号を
搬送するための高周波信号を生成してアンテナ7に供給
する。また、RF信号処理部10は、アンテナ7が受信
した無線信号からベースバンド信号を復調してベースバ
ンド信号処理部11に送る。このような機能を実現する
ため、RF信号処理部10は、アンテナ7が受信した無
線信号から通信用に割り当てられた周波数帯の信号を選
択的に取り出すための局部発振信号を生成するPLL回
路20と、無線信号の受信レベルを測定するレベル測定
器21とを備える。
【0032】PLL回路20は、VCO(Voltage Cont
rolled Oscillator)、位相比較器、プリスケーラ、プ
ログラマブルカウンタ等から構成され、アンテナ7が受
信した信号に周波数と位相が同期した局部発振信号を生
成する位相同期回路である。
【0033】レベル測定器21は、PLL回路20が局
部発振信号の周波数と位相を同期させた無線信号の受信
レベルを測定し、制御部1に通知する信号レベル測定回
路である。
【0034】ベースバンド信号処理部11は、時分割多
重化回路、コーデック等から構成され、RF信号処理部
10が復調したベースバンド信号から制御部1が処理可
能な信号を取り出したり、音声信号を取り出して音声入
出力部6に出力したりするためのものである。
【0035】記憶部4は、フラッシュメモリ、SRAM
(Static Random Access Memory)等から構成され、制
御部1の動作を規定するプログラムやデータを格納する
ためのものである。記憶部4は、周辺局情報記録部30
と、チャンネル登録部31と、タイマフラグ32とを備
える。
【0036】周辺局情報記録部30は、移動電話装置1
00が交信先としている基地局(自局)からの報知情報
に示された周辺局についての情報やレベル測定器21が
測定した受信レベルに基づいて特定した周辺局の状態等
を記録するためのものである。周辺局情報記録部30
は、図3に例示するような、周辺局情報表51を有して
いる。図示するように、周辺局情報表51は、周辺局の
止まり木チャンネル番号を記録する欄「チャンネル番
号」と、カウント満了値を記録する欄「カウント満了
値」と、現時点において各止まり木チャンネルが連続し
てレベル条件を満たしている回数を記録する欄「現在カ
ウント値」とからなる。
【0037】チャンネル登録部31は、待受状態となっ
たのち基準時間内に移動電話装置100と交信できなく
なった基地局を登録するためのものである。より具体的
には、チャンネル登録部31は、一旦制御チャンネルを
起動して待受状態となったのち基準時間t秒内に交信先
が他の周辺局へ切り替えられたり、圏外判別を受けたり
して交信できなくなった基地局の止まり木チャンネル番
号を記録する。なお、交信できなくなった基地局には、
電波が微弱となって交信できなくなった基地局の他、交
信先が他の周辺局へ切り替えられた基地局も含む。ここ
で、チャンネル登録部31は、同一の止まり木チャンネ
ル番号を複数記録可能である。また、チャンネル登録部
31は、基準時間t秒より長く接続していた基地局の止
まり木チャンネル番号については全ての登録を抹消す
る。
【0038】タイマフラグ32は、移動電話装置100
が制御チャンネルを起動してから、基準時間を超えて基
地局との交信を継続したか否かを示すためのものであ
る。より具体的には、タイマフラグ32は、移動電話装
置100が自局において待受状態となってから基準時間
t秒が経過すると、制御部1により”1”にセットされ
る。また、タイマフラグ32は、周辺局の制御チャンネ
ルを起動してゾーン移行がなされると、制御部1によ
り”0”にリセットされる。そして、移動電話装置10
0が自局から周辺局にゾーン移行する際、タイマフラグ
32が”0”であると、制御部1により、自局の止まり
木チャンネル番号がチャンネル登録部31に登録され
る。
【0039】キー入力部5は、キーパッド等から構成さ
れ、ユーザが移動電話装置100に電話番号や各種動作
命令を入力するためのものである。
【0040】音声入出力部6は、スピーカ、マイク等か
ら構成され、外部から入力された音声信号を電気信号に
変換すると共に、ベースバンド信号処理部11から受け
た音声信号を出力するための信号変換部である。
【0041】次に上記構成を有する移動電話装置100
が適用される通信システムについて説明する。
【0042】図4は、移動電話装置100が適用される
通信システムの構成を示す図である。図示するように、
この通信システムは、移動通信網150を介して相互に
接続された複数の基地局Bsと、移動電話装置100の
位置を登録するHLR(HomeLocation Register)とを
備えている。また、移動通信網150は、公衆回線網1
60にも接続されており、移動電話装置100と電話P
n、コンピュータCpとの通信を可能としている。
【0043】基地局Bsは、移動電話装置100と無線
回線で結合することによりデータの送受信を可能とす
る。また、基地局Bsは、図5に示すように、この通信
システムの利用可能地域を区分化したゾーンZnをカバ
ーするように設置されている。
【0044】各基地局Bsには、自局と周辺局が識別可
能となるようにそれぞれ異なる周波数帯が割り当てら
れ、基地局Bsは、割り当てられた周波数帯の無線信号
により移動電話装置100との間でデータを送受信す
る。ここで、基地局Bsには、止まり木チャンネル用に
設定された止まり木用周波数と、通信チャンネル(通話
チャンネル、制御チャンネル)用に設定された複数の周
波数が割り当てられている。また、互いに隣接又は重複
するゾーンZnをカバーする基地局Bsには、異なる止
まり木用周波数が割り当てられている。これにより、移
動電話装置100は、PLL回路20が生成する局部発
振信号の発振周波数を切り替えることで各基地局Bsか
らの信号を選択的に受信することができる。
【0045】止まり木チャンネルにて伝送される情報に
は、報知情報が含まれている。基地局Bsは、報知情報
により、移動電話装置100に待受許可レベルや待受劣
化レベル、周辺局の止まり木チャンネル番号等を通知す
る。
【0046】以下に、この発明の実施の形態に係る移動
電話装置100の動作を説明する。移動電話装置100
は、短時間で交信が失われた基地局Bsの止まり木チャ
ンネルを登録し、止まり木チャンネルごとの登録個数に
基づいて各基地局BsがカバーするゾーンZnに移行す
る条件を変化させることによりゾーン移行の頻発を防止
する移動電話装置である。
【0047】移動電話装置100は、利用可能地域内で
電源が投入されると、レベル測定器21が基地局Bsの
止まり木チャンネルの受信レベルを測定して結果を制御
部1に送る。制御部1は、レベル測定器21から受けた
受信レベルが制御チャンネルを起動できる程度のもので
あることを検出して、待受状態に遷移するための通常の
待受遷移処理を実行する。
【0048】すなわち、制御部1は、基地局Bsから受
信したデータとの同期を取り、データ内の規制情報等か
ら制御チャンネルを起動可能か否かを判別し、起動可能
であると判別すると、待ち受け用の制御チャンネルを起
動する。
【0049】この際、制御部1は、上記通常の待受遷移
処理の他に、図6のフローチャートに示す情報表初期化
処理を実行する。以下、制御部1が実行する情報表初期
化処理について説明する。
【0050】制御部1は、情報表初期化処理を開始する
と、周辺局情報記録部30の記録内容を初期化する(ス
テップS1)。すなわち、制御部1は、周辺局情報記録
部30が保持する周辺局情報表51に記録されたデータ
を消去して、新たなデータの書込に備える。
【0051】次に、制御部1は、自局となる基地局Bs
から受けた報知情報から、周辺局の止まり木チャンネル
番号を特定して、周辺局情報表51の欄「チャンネル番
号」に記録する(ステップS2)。
【0052】制御部1は、各周辺局の止まり木チャンネ
ル番号がチャンネル登録部31に登録されている個数を
特定する(ステップS3)。
【0053】制御部1は、特定した各周辺局の止まり木
チャンネル番号の登録個数とカウント満了値算出表50
とから、周辺局ごとのカウント満了値を求める(ステッ
プS4)。制御部1は、求めたカウント満了値を周辺局
情報表51の欄「カウント満了値」に記録する。例え
ば、止まり木チャンネル番号”0030”がチャンネル
登録部31に3つ登録されていると、制御部1は、図2
に示すカウント満了値算出表50からカウント満了値
が”7”であることを求め、図3に示すように、周辺局
情報表51のチャンネル番号”0030”に対応する欄
「カウント満了値」に記録する。
【0054】次に、制御部1は、交信先となる基地局B
sとの間で交信可能な状態がどれだけ継続するかを計測
するため、自局の制御チャンネルを起動して待受状態と
なった時点から計時を開始し、情報表初期化処理を終了
する(ステップS5)。このように、制御部1は、交信
先となる基地局Bsとの間で交信が可能な状態がどれだ
け継続するかを監視する。この後、制御部1は、交信可
能時間が基準時間t秒を超えて継続すると、自局の止ま
り木チャンネル番号をチャンネル登録部31の登録から
抹消すると共に、交信可能時間が基準時間t秒を超えて
継続していることを示すタイマフラグ32を”1”にセ
ットする。
【0055】移動電話装置100が待受状態にあると
き、制御部1は、図7のフローチャートに示すような待
受処理を実行する。すなわち、制御部1は、一定時間経
過するまで待機して(ステップS10にてNO)、一定
時間が経過するごとに(ステップS10にてYES)、
図8のフローチャートに示すレベルチェック処理を実行
する(ステップS11)。
【0056】なお、制御部1は、待受処理を実行中にユ
ーザがキー入力部5を操作して電話をかけたり、基地局
Bsから着信通知を受けると、待受処理を終了して通話
状態となる。また、制御部1は、待受処理を実行中に基
地局Bsからの電波が劣化して無線回線を維持できなく
なると、圏外状態となる。
【0057】次に、制御部1が上記待受処理のステップ
S11にて実行するレベルチェック処理について説明す
る。
【0058】制御部1は、レベルチェック処理を開始す
ると、通信処理部3を制御して、周辺局情報表51の欄
「チャンネル番号」に記録されている止まり木チャンネ
ルの受信レベルを測定する(ステップS20)。より具
体的には、制御部1は、PLL回路20が生成する局部
発振信号の発振周波数を止まり木チャンネル受信用の周
波数に設定してレベル測定器21から受信レベルの通知
を受ける。
【0059】制御部1は、レベル測定器21から受信レ
ベルの通知を受け、周辺局がレベル条件を満たすか否か
を判別する(ステップS21)。すなわち、制御部1
は、周辺局の止まり木チャンネルの受信レベルから自局
の止まり木チャンネルの受信レベルを減算した値が、自
局から受けた報知情報により特定した待受許可レベルと
待受劣化レベルとの差(ゾーン移行レベル差ΔL)より
も大きいか否かを判別する。
【0060】制御部1は、周辺局がレベル条件を満たす
と判別すると(ステップS21にてYES)、周辺局情
報表51の当該周辺局に対応する欄「現在カウント値」
に記録されたカウント値を1だけ増加する(ステップS
22)。
【0061】一方、制御部1は、周辺局がレベル条件を
満たさないと判別すると(ステップS21にてNO)、
周辺局情報表51の当該周辺局に対応する欄「現在カウ
ント値」に”0”を記録する(ステップS23)。
【0062】制御部1は、周辺局情報表51に記録され
ている全ての止まり木チャンネルについて受信レベルの
測定が終了したか否かを判別し(ステップS24)、終
了していないと判別すると(NO)、処理をステップS
20にリターンして受信レベルの測定を続ける。
【0063】一方、制御部1は、周辺局情報表51に記
録されている全ての止まり木チャンネルについて受信レ
ベルの測定が終了したと判別すると(ステップS24に
てYES)、周辺局情報表51に記録された各周辺局に
ついて、カウント満了値と現在カウント値とを比較する
(ステップS25)。
【0064】制御部1は、ステップS25の結果から、
現在カウント値がカウント満了値以上である周辺局があ
るか否かを判別する(ステップS26)。
【0065】制御部1は、現在カウント値がカウント満
了値以上である周辺局がないと判別すると(ステップS
26にてNO)、ステップS27〜S29の処理をスキ
ップしてレベルチェック処理を終了し、図7のステップ
S10に処理をリターンする。
【0066】一方、制御部1は、現在カウント値がカウ
ント満了値以上である周辺局があると判別すると(ステ
ップS26にてYES)、タイマフラグ32が”1”に
セットされているか否かを判別する(ステップS2
7)。タイマフラグ32は、自局との交信可能時間が基
準時間t秒を超えて継続しているか否かを示し、自局と
の交信可能時間が基準時間t秒を超えて継続していれ
ば”1”にセットされている。
【0067】制御部1は、タイマフラグ32が”1”に
セットされていると判別すると(ステップS27にて”
1”)、ステップS28の処理をスキップしてステップ
S29に処理を進める。
【0068】一方、制御部1は、タイマフラグ32が”
0”であると判別すると(ステップS27にて”
0”)、移行元の基地局Bsの止まり木チャンネル番号
をチャンネル登録部31に登録する(ステップS2
8)。すなわち、制御部1は、一旦制御チャンネルを起
動して待受状態となったのち基準時間t秒内に交信でき
なくなった基地局Bsの止まり木チャンネル番号をチャ
ンネル登録部31に登録する。これにより、移動電話装
置100は、ゾーンの移行を行う条件をゾーン移行の履
歴に応じて変化させることができる。
【0069】次に、制御部1は、レベル条件を満たし現
在カウント値がカウント満了値以上となった周辺局の制
御チャンネルを起動する等のゾーン移行のための処理を
実行し、該周辺局を交信先として自局に設定する(ステ
ップS29)。この際、制御部1は、通常のゾーン移行
のための処理と共に上記情報表初期化処理を実行して待
受状態となる。この後、制御部1は、レベルチェック処
理を終了して図7のステップS10に処理をリターンす
る。
【0070】このように、制御部1は、レベル条件を満
たすと共に現在カウント値がカウント満了値以上となっ
た周辺局に交信先を切り替えてゾーンを移行する。すな
わち、制御部1は、止まり木チャンネルの受信レベルが
基準レベルより大きい状態が、所定の基準値(第1の基
準値)以上の測定回数にわたって連続した周辺局に交信
先を切り替える。これにより、移動電話装置100は、
ゾーン移行が頻繁に発生することを防止することができ
る。
【0071】次に、具体例として、図9に示すように、
ユーザが移動電話装置100を携帯してゾーンZn1と
ゾーンZn2とが重なり合う地点に滞在しているものと
して、移動電話装置100の動作を説明する。ここで、
移動電話装置100が基地局Bs1及び基地局Bs2か
ら受信する止まり木チャンネルの受信レベルは、図10
に示すように時間的に変化しているものとする。なお、
図10に示すタイミングT1〜T18は、レベル測定器
21が止まり木チャンネルの受信レベルを測定するタイ
ミングを示している。
【0072】図11(A)は、図10のタイミングT1
以前におけるチャンネル登録部31の登録内容を示す図
である。なお、チャンネル登録部31に記録されている
値”FFFF”は、止まり木チャンネル番号が登録され
ていないことを示す空白値である。この例では、基地局
Bs1の止まり木チャンネル番号を”001F”、基地
局Bs2の止まり木チャンネル番号を”0021”とす
る。また、周辺局情報記録部30がタイミングT1の時
点で保持している周辺局情報表51は、図12(A)に
示すようなものであるとする。さらに、タイミングT1
において、タイマフラグ32は”0”であるとする。
【0073】移動電話装置100は、始めに基地局Bs
1を自局として待ち受けていると、制御部1が、図10
のタイミングT1にて基地局Bs2がレベル条件を満た
していることを検出する(図8のステップS21にてY
ESの処理)。制御部1は、基地局Bs2がレベル条件
を満たしていることを検出すると、周辺局情報表51の
チャンネル番号”0021”に対応する欄「現在カウン
ト値」に記録されたカウント値を1だけ増加する(図8
のステップS22の処理)。図12(B)は、制御部1
がチャンネル番号”0021”の現在カウント値を変更
した後の周辺局情報表51を示す図である。
【0074】制御部1は、図12(B)に示すように、
チャンネル番号”0021”の現在カウント値がカウン
ト満了値と等しいことを検出する。そこで、制御部1
は、通信処理部3を制御して、基地局Bs2の制御チャ
ンネルを起動する等のゾーンZn2に移行するための処
理を実行する(図8のステップS29の処理)。
【0075】ここで、制御部1は、タイマフラグ32
が”0”であることから、基地局Bs1の止まり木チャ
ンネル番号”001F”をチャンネル登録部31に登録
する。図11(B)は、制御部1がチャンネル登録部3
1に止まり木チャンネル番号”001F”を登録した後
の登録内容を示す図である。
【0076】制御部1は、交信先を基地局Bs2とした
後、基地局Bs2から受けた報知情報から周辺局の止ま
り木チャンネル番号を特定し、周辺局情報表51の欄
「チャンネル番号」に記録する(図6のステップS2の
処理)。
【0077】次に、制御部1は、特定した各周辺局の止
まり木チャンネル番号がチャンネル登録部31にいくつ
登録されているかを調べる(図6のステップS3の処
理)。ここで、制御部1は、周辺局情報表51に記録さ
れている止まり木チャンネル番号ごとにその登録個数を
特定する。例えば、基地局Bs1の止まり木チャンネル
番号”001F”は、図11(B)に示すように、1個
登録されているので、登録個数は”1”である。
【0078】制御部1は、特定した登録個数に応じて、
カウント満了値算出表50から各止まり木チャンネルの
カウント満了値を求める(図6のステップS4の処
理)。例えば、基地局Bs1の止まり木チャンネル番
号”001F”の登録個数は”1”であるから、図2に
示すカウント満了値算出表50より、止まり木チャンネ
ル番号”001F”に対応するカウント満了値は”2”
となる。制御部1は、求めたカウント満了値を、止まり
木チャンネルごとに周辺局情報表51の欄「カウント満
了値」に記録する。以上の処理により、例えば、図13
(A)に示すような周辺局情報表51が作成される。
【0079】この後、移動電話装置100は、基地局B
s2を自局として待受状態となり、制御部1は、図10
のタイミングT3にて基地局Bs1がレベル条件を満た
していることを検出する。制御部1は、基地局Bs1が
レベル条件を満たしていることから、周辺局情報表51
において、基地局Bs1の止まり木チャンネル番号”0
01F”に対応する欄「現在カウント値」に記録された
カウント値を1だけ増加する。図13(B)は、制御部
1が止まり木チャンネル番号”001F”の現在カウン
ト値を変更した後の周辺局情報表51を示す図である。
【0080】制御部1は、図13(B)に示す周辺局情
報表51において、各周辺局のカウント満了値と現在カ
ウント値とを比較し、現在カウント値がカウント満了値
以上である周辺局がないことから、ゾーンの移行を行わ
ない。
【0081】次に、制御部1は、図10のタイミングT
4においても基地局Bs1がレベル条件を満たしている
ことを検出する。制御部1は、周辺局情報表51の止ま
り木チャンネル番号”001F”に対応する欄「現在カ
ウント値」に記録されたカウント値を1だけ増加する。
制御部1は、周辺局情報表51においてカウント満了値
と現在カウントとを比較して基地局Bs1の現在カウン
ト値がカウント満了値以上であると判別し、基地局Bs
1の制御チャンネルを起動してゾーンを移行する。
【0082】この際、制御部1は、タイマフラグ32
が”0”であることから、自局として接続していた移行
元の基地局Bs2の止まり木チャンネル番号”002
1”をチャンネル登録部31に登録する。図11(C)
は、制御部1がチャンネル登録部31に止まり木チャン
ネル番号”0021”を登録した後の登録内容を示す図
である。
【0083】この後、制御部1は、移動電話装置100
が待受状態に入る際、チャンネル登録部31に基地局B
s2の止まり木チャンネル番号”0021”が1個登録
されていることを検出する。制御部1は、カウント満了
値算出表50より、周辺局情報表51のチャンネル番
号”0021”に対応する欄「カウント満了値」に記録
する数値は”2”であることを特定し、周辺局情報表5
1に記録する。このようにして作成された周辺局情報表
51の一例を、図14(A)に示す。
【0084】この後、移動電話装置100は、基地局B
s1を自局として待受状態となり、図10のタイミング
T5にて、基地局Bs2がレベル条件を満たしているこ
とを検出する。制御部1は、周辺局情報表51におい
て、基地局Bs2の止まり木チャンネル番号”002
1”に対応する欄「現在カウント値」に記録されたカウ
ント値を1だけ増加する。制御部1は、周辺局情報表5
1において各周辺局のカウント満了値と現在カウント値
とを比較し、現在カウント値がカウント満了値以上であ
る周辺局がないことから、ゾーンの移行を行わない。
【0085】次に、制御部1は、図10のタイミングT
6においても基地局Bs2がレベル条件を満たしている
ことを検出する。制御部1は、周辺局情報表51のチャ
ンネル番号”0021”に対応する欄「現在カウント
値」に記録されたカウント値を1だけ増加する。
【0086】図14(B)は、制御部1がチャンネル番
号”0021”の現在カウント値を変更した後の周辺局
情報表51を示す図である。制御部1は、図14(B)
に示す周辺局情報表51において、カウント満了値と現
在カウント値とを比較し、基地局Bs2の現在カウント
値がカウント満了値以上であると判別してゾーンZn2
に移行する。
【0087】この際、制御部1は、タイマフラグ32
が”0”であることから、自局として接続していた基地
局Bs1の止まり木チャンネル番号”001F”をチャ
ンネル登録部31に登録する。図11(D)は、制御部
1がチャンネル登録部31に止まり木チャンネル番号”
001F”を登録した後の登録内容を示す図である。
【0088】この後、移動電話装置100が交信先を基
地局Bs2に切り替えて待受状態に入る。この際、制御
部1は、情報表初期化処理を実行し、図11(D)に示
すように、チャンネル登録部31に基地局Bs1の止ま
り木チャンネル番号”001F”が2個登録されている
ことを検出する。従って、制御部1は、図2に示すカウ
ント満了値算出表50から、周辺局情報表51のチャン
ネル番号”001F”に対応する欄「カウント満了値」
に記録する数値は”4”であることを特定し、周辺局情
報表51に記録する。こうして作成された周辺局情報表
51の一例を、図15(A)に示す。
【0089】この後、移動電話装置100は、基地局B
s2を自局として待受状態となり、制御部1は、図10
のタイミングT8にて、基地局Bs1がレベル条件を満
たしていることを検出する。制御部1は、周辺局情報表
51のチャンネル番号”001F”に対応する欄「現在
カウント値」に記録されているカウント値を1だけ増加
する。制御部1は、カウント満了値と現在カウント値と
を比較して、現在カウント値がカウント満了値以上であ
る周辺局がないことから、ゾーンを移行しない。
【0090】制御部1は、図10のタイミングT9に
て、基地局Bs1がレベル条件を満たしていないことか
ら、周辺局情報表51のチャンネル番号”001F”に
対応する欄「現在カウント値」にカウント値”0”を記
録する。
【0091】この後、移動電話装置100が基地局Bs
2を自局として待受を開始してから、基準時間t秒が経
過したものとする。制御部1は、基準時間t秒が経過し
たことを検出して、タイマフラグ32を”1”にセット
する。また、制御部1は、チャンネル登録部31に登録
されている基地局Bs2の止まり木チャンネル番号”0
021”の登録を抹消する。図11(E)は、制御部1
がチャンネル登録部31から止まり木チャンネル番号”
0021”の登録を抹消した後の登録内容を示す図であ
る。
【0092】制御部1は、図10のタイミングT10に
て、基地局Bs1がレベル条件を満たしていることを検
出し、周辺局情報表51のチャンネル番号”001F”
に対応する欄「現在カウント値」に記録されているカウ
ント値を1だけ増加する。制御部1は、各周辺局のカウ
ント満了値と現在カウント値とを比較して、現在カウン
ト値がカウント満了値以上である周辺局がないことか
ら、ゾーンの移行を行わない。
【0093】制御部1は、タイミングT11にて、基地
局Bs1がレベル条件を満たしていないことから、周辺
局情報表51のチャンネル番号”001F”に対応する
欄「現在カウント値」にカウント値”0”を記録する。
【0094】この後、制御部1は、図10の各タイミン
グT14〜T17において連続して基地局Bs1がレベ
ル条件を満たしていることを検出する。制御部1は、各
タイミングT14〜T17における受信レベルの測定結
果に従って、周辺局情報表51のチャンネル番号”00
1F”に対応する欄「現在カウント値」に記録されたカ
ウント値を1ずつ増加する。図15(B)は、タイミン
グT17における受信レベルの測定結果に従って、制御
部1が現在カウント値を変更した後の周辺局情報表51
を示す。
【0095】制御部1は、カウント満了値と現在カウン
ト値とを比較して、基地局Bs1の現在カウント値がカ
ウント満了値と等しいことを検出する。制御部1は、タ
イマフラグ32が”1”であることから、基地局Bs2
の止まり木チャンネル番号”0021”をチャンネル登
録部31に登録することなくゾーンを移行する。
【0096】このようにして、移動電話装置100は、
基地局Bsからの電波の受信レベルが激しく変動する状
況にあるとき、一時的に受信レベルが上昇したにすぎな
い基地局Bsに対しては、ゾーンを移行する条件を厳格
にする。これにより、移動電話装置100は、ゾーン移
行の頻発を防止することができる。例えば、従来の移動
電話装置は、図10に示すタイミングT8、T10にお
ける受信レベルの測定結果に従ってゾーンを移行する。
となるとさらに、従来の移動電話装置は、図10のタイ
ミングT9及びタイミングT13における測定結果に従
ってゾーンを移行することになる。しかし、この発明の
移動電話装置100は、レベル条件を満たし現在カウン
ト値がカウント満了値以上である周辺局がある場合にの
み、その周辺局がカバーするゾーンに移行する。従っ
て、移動電話装置100は、従来の移動電話装置に比べ
てゾーン移行の発生回数を低減することができる。
【0097】以上説明したように、移動電話装置100
は、基準時間t秒以下で接続が失われた基地局Bsの止
まり木チャンネル番号をチャンネル登録部31に登録す
る。制御部1は、待受状態に入る際、チャンネル登録部
31に登録されている止まり木チャンネル番号の個数に
応じてカウント満了値を設定する。そして、制御部1
は、周辺局がレベル条件を満たし現在カウント値がカウ
ント満了値以上であると判別すると、移動電話装置10
0の交信先を自局から周辺局に切り替えてゾーンを移行
する。これにより、移動電話装置100は、自局からの
電波の受信レベルや周辺局からの電波の受信レベルが激
しく変動する際に、ゾーン移行が頻発することを防止す
ることができ、消費電力の低減や、着呼率の向上、移動
通信網における位置登録のためのトラフィック低減等が
可能となる。
【0098】この発明は、上記実施の形態に限定され
ず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実
施の形態においては、周辺局情報表51には、止まり木
チャンネル番号が記録されるとして説明したが、周辺局
を特定するための任意の情報が記録可能である。例え
ば、周辺局が送出する無線信号の周波数を記録してもよ
い。この場合、制御部1は、周辺局情報表51に記録さ
れた周波数を、直接、通信処理部3のPLL回路20が
生成する局部発振信号の発振周波数として設定し、基地
局Bsごとの止まり木チャンネルを受信するようにすれ
ばよい。
【0099】また、上記実施の形態では、チャンネル登
録部31は、同一の止まり木チャンネル番号を複数登録
可能であるものとして説明したが、これに限定されな
い。例えば、チャンネル登録部31は止まり木チャンネ
ル番号を登録回数と関連付けて記録し、すでに登録され
ている止まり木チャンネル番号についてさらに登録する
場合には登録回数を1だけ増加するようにしてもよい。
【0100】また、上記実施の形態では、1回でもレベ
ル条件を満たさない周辺局については、周辺局情報表5
1の現在カウント値を”0”とするものとして説明した
が、これに限定されない。例えば、連続してレベル条件
を満たしている周辺局については、1回だけレベル条件
を満たさなくても周辺局情報表51の現在カウント値
を”0”にしないようにしてもよい。すなわち、ゾーン
を移行するためには、周辺局が厳密な意味で連続してレ
ベル条件を満たさなければならないものではなく、実質
的に一定時間以上継続して受信レベルが高い周辺局があ
る場合には、その周辺局に交信先を切り替えるようにし
てもよい。
【0101】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明は、止ま
り木チャンネルの受信レベルが変化することに応じてゾ
ーンを移行する条件を基地局ごとに変化させる。これに
より、頻繁なゾーン移行の発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る移動電話装置の構
成を示す図である。
【図2】カウント満了値算出表を例示する図である。
【図3】周辺局情報表を例示する図である。
【図4】この発明の実施の形態に係る移動電話装置が適
用される通信システムの構成を示す図である。
【図5】基地局がカバーするゾーンを説明するための図
である。
【図6】情報表初期化処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図7】待受処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】レベルチェック処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】移動電話装置の動作の具体例を説明するための
図である。
【図10】移動電話装置の動作の具体例における止まり
木チャンネルの受信レベルを示す図である。
【図11】移動電話装置の動作の具体例におけるチャン
ネル登録部の登録内容を示す図である。
【図12】移動電話装置の動作の具体例における周辺局
情報表を示す図である。
【図13】移動電話装置の動作の具体例における周辺局
情報表を示す図である。
【図14】移動電話装置の動作の具体例における周辺局
情報表を示す図である。
【図15】移動電話装置の動作の具体例における周辺局
情報表を示す図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 表示部 3 通信処理部 4 記憶部 5 キー入力部 6 音声入出力部 7 アンテナ 10 RF信号処理部 11 ベースバンド信号処理部 20 PLL回路 21 レベル測定器 30 周辺局情報記録部 31 チャンネル登録部 32 タイマフラグ 50 カウント満了値算出表 51 周辺局情報表 100 移動電話装置 150 移動通信網 160 公衆回線網 Bs、Bs1、Bs2 基地局 Cp コンピュータ Pn 電話 Zn、Zn1、Zn2 ゾーン ΔL ゾーン移行レベル差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA04 AA12 AA43 BB03 BB04 DD44 EE02 EE10 EE24 FF02 GG06 GG09 GG11 HH01 HH22 HH23 JJ37 JJ39 JJ71 LL11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の基地局との間で交信先を切替可能な
    移動電話装置において、 所定のタイミングにて交信先の基地局の止まり木チャン
    ネルと周辺局の止まり木チャンネルの受信レベルを測定
    する測定手段と、 前記測定手段の測定結果に基づいて交信先となる基地局
    を切り替えて前記複数の基地局がカバーする複数のゾー
    ン間の移行を可能とするゾーン移行実行手段とを備え、 前記ゾーン移行実行手段は、周辺局の止まり木チャンネ
    ルの受信レベルが基準レベルより高いか否かを周辺局ご
    とに判別し、前記基準レベルより高い受信レベルの周辺
    局があると判別すると、当該周辺局の止まり木チャンネ
    ルの受信レベルについて連続して前記基準レベルより高
    いと判別した回数が第1の基準値以上であるか否かを判
    別し、前記第1の基準値以上であると判別すると、交信
    先を当該周辺局に切り替える、 ことを特徴とする移動電話装置。
  2. 【請求項2】前記ゾーン移行実行手段は、交信先である
    基地局の止まり木チャンネルの受信レベルを周辺局の止
    まり木チャンネルの受信レベルから減算した差分値と第
    2の基準値とを比較して前記差分値が前記第2の基準値
    より大きいか否かを判別することにより、周辺局の止ま
    り木チャンネルの受信レベルが前記基準レベルより高い
    か否かを判別する、 ことを特徴とする請求項1に記載の移動電話装置。
  3. 【請求項3】前記ゾーン移行実行手段は、交信先である
    基地局から受けた報知情報に基づいて前記第2の基準値
    を設定する、 ことを特徴とする請求項2に記載の移動電話装置。
  4. 【請求項4】前記ゾーン移行実行手段は、周辺局となる
    基地局ごとに前記第1の基準値を設定する、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の移動電話
    装置。
  5. 【請求項5】待受状態となったのち基準時間内に交信で
    きなくなった基地局を登録する登録手段を備え、 前記ゾーン移行実行手段は、周辺局となる基地局ごとに
    前記登録手段への登録個数を特定し、該登録個数に応じ
    て前記第1の基準値を設定する、 ことを特徴とする請求項4に記載の移動電話装置。
  6. 【請求項6】前記ゾーン移行実行手段は、交信先の基地
    局を自局として待受状態となったのち、当該自局と前記
    基準時間を超えて交信を継続したと判別すると、前記登
    録手段から該交信先の基地局の登録を抹消する、 ことを特徴とする請求項5に記載の移動電話装置。
  7. 【請求項7】待受状態にある移動電話装置が複数の基地
    局との間で交信先を切り替えるためのゾーン移行方法で
    あって、 所定のタイミングで交信先の基地局と周辺局の止まり木
    チャンネルの受信レベルを測定し、周辺局の止まり木チ
    ャンネルの受信レベルが基準レベルより高いか否かを周
    辺局ごとに判別し、前記基準レベルより高い受信レベル
    の周辺局があると判別すると、当該周辺局の止まり木チ
    ャンネルの受信レベルについて連続して前記受信レベル
    より高いと判別した回数が第1の基準値以上であるか否
    かを判別し、前記第1の基準値以上であると判別する
    と、交信先を当該周辺局に切り替える、 ことを特徴とするゾーン移行方法。
  8. 【請求項8】交信先である基地局の止まり木チャンネル
    の受信レベルを周辺局の止まり木チャンネルの受信レベ
    ルから減算した差分値と第2の基準値とを比較して前記
    差分値が前記第2の基準値より大きいか否かを判別する
    ことにより、周辺局の止まり木チャンネルの受信レベル
    が前記基準レベルより高いか否かを判別する、 ことを特徴とする請求項7に記載のゾーン移行方法。
  9. 【請求項9】前記第2の基準値を交信先である基地局か
    ら受けた報知情報に基づいて設定する、 ことを特徴とする請求項8に記載のゾーン移行方法。
  10. 【請求項10】待受状態となったのち基準時間内に交信
    できなくなった基地局を登録し、周辺局となる基地局ご
    との登録個数に応じて前記第1の基準値を設定する、 ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載のゾーン移
    行方法。
  11. 【請求項11】交信先の基地局を自局として待受状態と
    なったのち、前記基準時間を超えて当該自局と交信を継
    続したと判別すると、該交信先の基地局の登録を抹消す
    る、 ことを特徴とする請求項10に記載のゾーン移行方法。
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