JP2000299266A - X線マスク、およびx線マスク作製方法 - Google Patents

X線マスク、およびx線マスク作製方法

Info

Publication number
JP2000299266A
JP2000299266A JP10390999A JP10390999A JP2000299266A JP 2000299266 A JP2000299266 A JP 2000299266A JP 10390999 A JP10390999 A JP 10390999A JP 10390999 A JP10390999 A JP 10390999A JP 2000299266 A JP2000299266 A JP 2000299266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
pattern
exposure
ray
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10390999A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Amamiya
光陽 雨宮
Shunichi Uzawa
俊一 鵜澤
Keiko Chiba
啓子 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP10390999A priority Critical patent/JP2000299266A/ja
Priority to US09/545,464 priority patent/US6455203B1/en
Priority to EP00302991A priority patent/EP1045288A3/en
Priority to KR10-2000-0019145A priority patent/KR100437430B1/ko
Publication of JP2000299266A publication Critical patent/JP2000299266A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2022Multi-step exposure, e.g. hybrid; backside exposure; blanket exposure, e.g. for image reversal; edge exposure, e.g. for edge bead removal; corrective exposure

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度なX線マスクを形成可能とするX線マ
スク作製方法を提供する。 【解決手段】 周期構造を持つ吸収体パターンにより形
成される吸収体パターンと、所望のレジスト像に対応し
た吸収体パターンにより形成される吸収体パターンとを
多重露光することにより、線幅コントロールに優れ、ま
たパターン精度が向上したX線マスクを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ICやL
SI等の半導体チップ、液晶パネル等の表示素子、磁気
ヘッド等の検出素子、およびCCD等の撮像素子といっ
た各種デバイスの製造に用いられるマスクとそれを用い
たデバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高密度高速化に
伴い、集積回路のパタ−ン線幅が縮小され、半導体製造
方法にも一層の高性能化が要求されてきている。このた
め、半導体製造工程中のリソグラフィー工程のうちレジ
ストパターンの形成に用いる露光装置にも,KrFレー
ザー(248nm),ArFレーザー(193nm),F2レーザー(157
nm)などの極端紫外線やX線(0.2〜15nm)などの徐々に
短い露光波長を利用したステッパが開発されている。
【0003】極端紫外光を用いた露光では主に4〜5分
の1の縮小露光が採用されるため、原板であるレチクル
には被転写体であるウェハーに必要なパターンを4〜5
倍に拡大されたパターンが形成されていた。しかし、等
倍であるX線プロキシミティー露光においては、原版た
るX線マスクには必要なパターンと同じ微細パターンを
形成する必要があり、X線マスクの作製はX線プロキシミ
ティー露光のキーテクノロジーの1つとなっている。
【0004】そのX線マスクの従来の作製方法を図を用
いて説明する。
【0005】図6aに示すように支持枠1となるSi基
板上にX線透過膜2となるSiCを成膜する。図6bに
示すようにX線透過領域を、支持枠をエッチングするこ
とによって形成する。更にX線吸収体3となるWを成膜
し、図6cとする。成膜は図6bで行ったエッチング前
におこなってもよい。
【0006】続いて電子線レジスト4を塗布し、図6d
とする。等倍のX線露光であるため、被転写体であるウ
ェハー上に必要なパターンと、同じパターンが描画でき
るようにデーターの準備をし、電子線露光装置を用いて
電子線レジストを描画し、現像することによって図6e
のようなレジストパターンを形成する。更に図6fにあ
るように、ドライエッチングを行いX線吸収体を所望の
パターンに形成する。不図示ではあるが、X線透過領域
の形成はX線吸収体パターンの形成後におこなってもか
まわない。
【0007】以上のように所望の形状を持つのX線吸収
体を持つX線マスクが形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
X線マスクの作製には、以下の理由から解像度及び位置
精度に限界が生じていた。
【0009】まず、原版の作製に用いられる電子線描画
装置であるが、電子線の照射位置の制御は、電磁場また
は静電場を電子線にかけて偏向することで行われる。そ
のため、偏向器にかける電圧の制御性がパターンの位置
制御に影響を与えている。通常、微細なパターンを描画
する際は、ビームを絞って描画するため電流値が低くな
り、データー数も多くなり、データーの転送時間及び描
画時間の双方に時間がかかり、X線マスクのパターンの
描画には長時間(数時間以上)を要し、その結果として
その中でドリフト等が発生した。また、最近微細な線幅
を解像するレジストとして開発された化学増幅型のレジ
ストでは、露光からベークまでの時間により、酸の拡散
距離が変わり、レジストの線幅及び形状に影響を与える
ため、この最新のレジストを用いることができなかっ
た。
【0010】現状の電子線描画技術を用いたマスク作製
方法では、解像度を上げるためにビームを絞ると、上述
したように描画に長時間かかってしまい、位置精度を低
下させていた。また、電子線の描画時間が、X線マスク
作製のスループットおよび、コストに大きな影響を与え
ていた。
【0011】前述のスループット向上およびコスト低下
をめざして、X線マスクの複製をX線露光で行う方法が特
開平7-135169号で提案されている。しかし、原版のX線
マスクは電子線描画により作製されるため、解像度及び
位置精度の向上が図られているものの、検討の余地が残
されていた。
【0012】本発明の目的は、高精度なX線マスクを形
成可能とするX線マスク作製方法を提供することにあ
る。
【0013】本発明の他の目的は、現状の電子線描画及
び露光装置を用いて、現状では作製が困難であった高精
度で、なおかつスループットの更なる向上およびコスト
低下も実現できる X線マスクを形成可能とするX線マス
ク作製方法と、X線マスクを提供するとともに、このよ
うなX線マスクを用いたX線露光方法、X線露光装置、半
導体デバイスおよび半導体デバイス製造方法を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、周期構造を持つ吸収体パターン
を用いて基板上に周期パターン像を形成する露光と、所
望のレジスト像に対応した吸収体パターンを用いて基板
上にパターン像を形成する露光と、により作製されたX
線マスクを特徴とする。
【0015】本発明のX線マスクは、より具体的には前
記周期構造を持つ吸収体パターンを用いてパターン像を
形成する露光は、基板上に1/n倍(但しnは2以上の整
数)周期のパターン像を形成する露光である。
【0016】また請求項3の発明は、前記周期構造を持
つ吸収体パターンを用いて基板上に周期パターン像を形
成する露光において、吸収体パターンが載置された原板
と被転写基板との間隔を任意に変えて露光することを特
徴とする。
【0017】更に請求項4の発明は、X線マスクを、周
期構造を持つ吸収体パターンを用いて基板上に周期パタ
ーン像を形成し作製する第一のマスク作成用マスクと、
所望のレジスト像に対応した吸収体パターンによりパタ
ーン像を形成し作製した第二のマスク作成用マスクと
を、少なくとも使用して作製し、前記X線マスクの対と
してX線露光に供するための第二のX線マスクを作製す
る際に、少なくとも前記第一のマスク作成用マスクを使
用することを特徴とする。
【0018】請求項5の発明は、前記周期構造を持つ吸
収体パターンを用いてパターン像を形成する露光は、基
板上に1/n倍(但しnは2以上の整数)周期のパターン像
を形成する露光であることを特徴とする。
【0019】請求項6の発明は、電子ビームを用いて周
期構造を持つ吸収体パターンを作製する第一の工程によ
り作製されたマスク作製用マスクと、前記電子ビームと
は異ったアドレスサイズまたは/および電子ビーム径を
用いて、所望のレジスト像に対応した吸収体パターンを
作製する第二の工程により作製されたマスク作製用マス
クと、少なくとも上記2つのマスク作製用マスクを用い
ることを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、周期構造を持つ吸収体
パターンを用いて周期構造を持つパターン像を作製し、
電子ビーム露光により所望のレジスト像に対応した吸収
体パターンを作製することを特徴とする。
【0021】請求項8の発明は、前記周期構造を持つ吸
収体パターンは、該周期構造よりもn倍(但しnは2以上
の整数)のピッチを持つ周期構造の吸収体パターンを用
いて作製することを特徴とする。
【0022】請求項9の発明は、周期構造を持つ吸収体
パターンを用いて基板上に周期パターン像を形成する露
光と、所望のレジスト像に対応した吸収体パターンを用
いて基板上にパターン像を形成する露光と、を含む工程
を有することを特徴とする。
【0023】請求項10の発明は、前記周期構造を持つ
吸収体パターンを用いてパターン像を形成する露光は、
基板上に1/n倍(但しnは2以上の整数)周期のパターン
像を形成する露光であることを特徴とする。
【0024】請求項11の発明は、前記周期構造を持つ
吸収体パターンを用いて基板上に周期パターン像を形成
する露光において、吸収体パターンが載置された原板と
被転写基板との間隔を任意に変えて露光することを特徴
とした請求項9項記載のX線マスク作製方法。
【0025】請求項12の発明は、X線マスクを、周期
構造を持つ吸収体パターンを用いて基板上に周期パター
ン像を形成し作製する第一のマスク作成用マスクと、所
望のレジスト像に対応した吸収体パターンによりパター
ン像を形成し作製した第二のマスク作成用マスクとを、
少なくとも使用して作製し、前記X線マスクの対として
X線露光に供するための第二のX線マスクを作製する際
に、少なくとも前記第一のマスク作成用マスクを使用す
ることを特徴とするX線マスク作製方法。
【0026】請求項13の発明は、前記周期構造を持つ
吸収体パターンを用いてパターン像を形成する露光は、
基板上に1/n倍(但しnは2以上の整数)周期のパターン
像を形成する露光であることを特徴とする請求項4項記
載のX線マスク作製方法。
【0027】請求項14の発明は、前記請求項1〜5項
記載のX線マスクを用いて露光するX線露光方法を特徴
とする。
【0028】請求項15の発明は、前記請求項1〜5項
記載のX線マスクを用いて露光するX線露光装置を特徴
とする。
【0029】請求項16の発明は、前記請求項1〜5項
記載のX線マスクを用いて露光することを特徴とするX
線露光方法により作製された半導体デバイスの製造方
法。
【0030】請求項17の発明は、前記請求項1〜5項
記載のX線マスクを用いて露光するX線露光方法により
作製された半導体デバイスを特徴とする。
【0031】請求項18の発明は、前記請求項6〜8項
記載のX線マスク作製方法を用いて作製したX線マスク
である。
【0032】請求項19の発明は、周期構造を持つ吸収
体パターンを用いて基板上に周期パターン像を形成する
露光と、所望のレジスト像に対応した吸収体パターンを
用いて基板上にパターン像を形成する露光と、により作
製されたX線マスクを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】まず、本発明の詳細について説明
するに先立ち、本発明の内容の理解を容易とするための
説明をする。
【0034】本件出願人は、現状の技術で作製可能なマ
スクと、現状の露光装置を用いて現状より高い解像度お
よび位置精度でパターンを形成することが可能な露光方
法を、先に特願平9−304232号で出願した。この
露光方法は、ファインパターン露光とラフパターン露光
を基板上のレイヤーに2重又は多重(重複)に行なうこ
とにより解像度を上げるもので、この方式について簡単
に説明する。
【0035】ファインパターン露光とは周期構造を有す
るパターンの露光であり、前述の方式はファインパター
ンが露光された基板上のレイヤーに対して、所望のレジ
ストパターンに対応したラフパターンを2重又は多重に
露光し、ラフパターンが露光された部分(位置)のファ
インパターンが残るような条件で現像する。ファインパ
ターン露光とラフパターン露光はいずれを先に行っても
良く、更に、最適なレジストパターンが得られるように
各露光量が決められる。
【0036】このような2重又は多重(重複)露光方法
によれば、基板上のあるレイヤーを露光する際に1枚の
原板を用いる従来の露光方法に比して、解像度及び位置
精度を向上させることが可能である。
【0037】また、X線プロキシミティ露光では、ラフ
マスクのパターン形状と被転写物の形状と鏡像の関係に
あり、これを考慮してラフパターンの形状が決められ
る。
【0038】ここで、ファインパターンとラフパターン
について更に説明をする。ファインパターンとは、現像
後の所望とするレジストパターンより狭い線幅で、かつ
一定の周期構造をもつパターンで、例えば、図3aに示
す様なX線吸収体3とX線透過膜2からなるライン&ス
ペース状パターンまたは、チェッカーボード型パターン
(図3b)、さらには格子状パターン(図3c)のよう
に、レジスト上を一定の規則に従って、区割りしたパタ
ーンをいう。
【0039】これに対して、ラフパターンとは、現像後
の所望するレジストパターン(レジスト像)に対応した
パターンで、例えば、2本のライン状のレジストパター
ンを作製したいときに、転写されたファイン像の上に重
ねる2本のライン状の開口パターンを、ラフパターンと
称する。パターンの形状は、所望するレジストパターン
(レジスト像)と同じ形状である必要はなく、光学像を
修正するためのOPCの様な補助パターンがあってもよ
い。更に、一つのレジスト像をいくつかのパターンに分
解して露光してもよい。例えば、L字状のパターンを露
光する場合、図3dのような形状のラフマスクを用いて
1回で露光してもよいし、図3eと図3fに示す様に縦
と横の開口に分解し2回露光して、ラフパターン像を形
成してもよい。
【0040】本発明は、正確に転写されたファインパタ
ーン像(周期パターン像)と所望のレジスト像に対応し
たラフパターン像を重ねて露光し、露光用のX線マスク
を作製することである。
【0041】以下の説明では、ファインパターンをもつ
ファインマスクとラフパターンをもつラフマスクをマス
ク作製マスクとして、この2種のマスクを2重又は多重
(重複)露光方法によって、高精度な露光用マスクを作
製場合について説明する。
【0042】(1)本発明のX線マスクの作製方法につ
いて 本発明の基本構成は、図1eに示す様に、マスク作製用
マスクであるファインマスクのファインパターンをX線
露光によって転写する。その結果、X線透過膜上のレジ
ストにファインパターンの潜像(周期パターン像)が形
成される。次に、図1fに示す様に、ラフマスクと呼ば
れるマスク作製用マスクであるラフマスクのパターン2
3を先にファインパターン像を転写したレジスト4上
に、2重露光した後、現像する。
【0043】このとき、解像されるレジストパターンの
位置は、ファインパターン像の転写される位置に強く依
存する。更に、解像されるレジストパターンの大きさ
も、ファインパターン像に大きく影響を受ける。なぜな
ら、レジストに形成される潜像はファインパターン像と
ラフパターン像が重ね合わさったものであり、その潜像
のうち露光量がある閾値以上の部分のレジストが、レジ
ストパターンとして残るからである。
【0044】従って、ファインパターンが正確にできて
いれば、2重露光を行うことでラフパターンの位置精度
や解像度の向上が可能なことがわかる。例えば、マスク
作製用マスクであるファインマスク作製時に、ライン&
スペース状のパターンを電子線で描画する場合には、電
子線のビーム径を細く絞り、描画位置の分解能を細かく
設定し、描画中に電子線によってマスクが変位しないよ
うに、電流量を調節する。しかし、マスク作製用マスク
であるラフマスク作製時は、描画する電子線のビーム径
を大きくし描画位置の分解能であるアドレッシングをあ
る程度大きくしても、完成した露光用のX線マスクに必
要な位置精度や分解能を確保できるので、X線マスク作
製の負荷が軽減される。また、ラフマスクのパターンに
無関係に、ファインマスクは同じマスクを使用できる。
そのため、一度高精度なファインマスクを作製すれば、
マスク作製用マスクとして繰り返し使用できるので、フ
ァインマスク作製時の負荷が露光用マスク作製の全体の
負荷を押し上げることはない。
【0045】(2)複数のレイヤーで使用するマスクに
ついて 次に、複数のレイヤー間で本発明のX線マスクを使用す
る場合について、説明する。レイヤー1と2があって、
レイヤー1とレイヤー2を重ね合わせるような転写を考
える。レイヤー1と2で使用する露光用マスク作製時に
使用するマスク作製用のファインマスクを共通化する。
これによって、マスク作製用のファインマスクのパター
ンに歪みがあっても、レイヤー1と2の露光用マスクの
パターンも、同じファインマスクによる転写像の上に、
ラフパターンの転写像を重ねて作製しているので、どち
らの露光用マスクのパターンも同じ歪みが載ることにな
り、結局、レイヤー1と2の重ね合わせ精度が悪くなら
ない。
【0046】
【実施例】(実施例1)図1を用いて本発明の第1の実
施例を説明する。
【0047】図1aから、図1dまでは、通常のマスク
作製工程と同様で、マスク支持枠1となるSiウエハ、
2はX線透過膜である厚さ2μm程度のSiC膜で、3
はX線吸収体となる厚さ0.2〜0.5μm程度のW(タン
グステン)等の膜である。さらに、4は、レジスト層で
ある。
【0048】(ファインパターン転写)次に、図1eに
示すようにX線露光によって、露光用マスク30(基
板)の表面に塗布されたレジスト層4にファインパター
ン像を形成する。これには、マスク作製用マスクである
ファインマスク15を露光用マスク30(基板)に対し
て適当な間隔を離して保持し、上からX線11を照射す
る。
【0049】ここで、ファインマスク15は、パターン
12とX線透過膜2、支持枠1からなる。パターン12
は、ライン&スペース状のマスク中央に形成されたファ
インパターン13(周期構造を持つ吸収体パターン1
3)と周囲に形成されたアライメントマーク14からで
きており、パターン12の形成は、電子線描画によって
行われ、従来のマスク作製工程によって作製されたもの
である。
【0050】ファインマスク15の露光によって、レジ
スト4に付与された露光量は、図2aに示す通りであ
る。このとき、現像工程以前でも、ファインマスクのパ
ターン12は、レジストに潜像として形成されている。
【0051】(ラフパターン転写工程)ファインパター
ン像(周期パターン像)の転写後、現像を行わずに、図
1fに示すようにX線露光によってラフパターン像を転
写する。ファインパターン転写工程と同様に、ラフマス
ク25を露光用マスク30に対して適当な間隔を離して
保持し、上からX線11を照射する。
【0052】ラフマスク25は、パターン22とX線透
過膜2、支持枠1からなる。パターン22は、所望のレ
ジストパターン(レジスト像)に対応した位置に開口を
もつラフパターン23(還元すれば、所望のレジスト像
に対応した吸収体パターンからなるラフパターン23)
と周囲に形成されたアライメントマーク24からできて
いる。
【0053】本工程では、ファインパターン像の上にラ
フパターン23を重ねて転写する必要がある。そのた
め、まず前工程で形成されたアライメントマーク14の
潜像の上にラフマスク25のアライメントマーク24が
位置するように、ラフマスク25が設置される。次に、
アライメント光学系32から出射されたアライメント光
26が、アライメントマーク24に照射される。アライ
メントマーク24で回折されたアライメント光26は、
ファインパターン転写工程で形成されたアライメントマ
ーク14の潜像上に照射され、その後、再びアライメン
ト光学系32に戻る。アライメント光学系32は、アラ
イメントマーク24とアライメントマーク14の潜像が
重なったときもっとも信号が強くなるような信号を出す
ため、その信号強度によって、ラフパターンとファイン
パターンの位置合わせが行える。また、必要に応じてフ
ァインマスク15のアライメントマーク14とラフマス
ク25のアライメントマーク24は、実際の露光に使用
しないので、これらのアライメントマークが転写されな
いように、遮光板31によってX線が遮光される。
【0054】このようにして、ラフマスク25とファイ
ンパターン13の潜像の位置合わせが行われた後、X線
が照射されラフパターンの転写が行われる。ラフマスク
25の露光によって、新たにレジスト4に付与された露
光量は、図2bに示す通りであり、ファインマスク15
とラフマスク25の両方でレジストに付与された露光量
は、図2cである。
【0055】(レジストの現像工程)本工程では、所望
の形状のレジストパターンが残るようにスライスレベル
が決定され現像される。本実施例では、図1gのように
中央の3本のライン状パターンが残るように現像され
る。
【0056】(エッチング工程)図1gのレジストをエ
ッチングマスクとして、W(タングステン)3がエッチ
ングされ、所望のパターンを有する、図1hに示すよう
な露光用X線マスクが作製される。
【0057】図2cに示す露光強度分布は、ファインパ
ターンとラフパターンのX線強度が加えられたものであ
る。そのため、現像後のレジストパターン図1gはファ
インパターンの位置とそのパターン形状に強く依存し、
ラフマスク25のラフパターン22より微細でかつ位置
精度の高いパターンをもつ露光用マスク30が作製でき
る。
【0058】更に、露光用マスクを直接電子線で描画す
る従来の方法に比べ、本実施例のラフマスク作製時にお
ける電子線描画時の電子線を照射する位置決めが荒くて
すむため、電子線の位置決め分解能を大きくできかつ電
子線サイズを大きくとることができる。その結果、電子
線描画におけるデータ転送時間と露光時間が短縮でき、
電子線描画時におけるドリフト量も小さくでき、ラフマ
スクの位置精度も向上できる。
【0059】本実施例のファインパターン転写工程で
は、ファインマスクパターンと同じ周期のファインパタ
ーン像を得たが、ファインパターン13の周期より小さ
い周期のファインパターン像を転写することが可能であ
る。これについて説明する。
【0060】図4に示すように、露光用マスク30とフ
ァインマスク15の間隔である露光ギャップgを制御す
ることで、回折による状況が変化するため、吸収材の中
心と開口の中心に対応するレジスト面上でのX線強度を
等しくすることが可能である。露光ギャップgが小さい
ときは、マスクパターンの周期と同じ周期のパターン像
(図4b)が得られる。露光ギャップgを制御すると、
マスクパターンの周期の半分の周期のパターン像(図4
c)が得られる。
【0061】例えば、特願平9−304232号に示す
ように、Wの厚さ0.40μmの周期0.2μmのライン&スペ
ースパターン、かつ露光ギャップ32μmで、ファインパ
ターンの吸収材の中心と開口の中心のX線強度を等しく
することができ、パターンの周期の半分の周期即ち周期
0.1μmのライン&スペースのパターン像を得ること可能
である。さらに、露光ギャップを調節することで、ファ
インパターンの1/Nの周期のファインパターンを像得
ることも可能である。但し、Nは2以上の整数とする。
【0062】このようにしてファインパターンより微細
な周期の像を得ることにより、ファインマスク作製時の
電子線を照射する位置決め精度を緩くすることができ、
アドレッシング及び電子線サイズを大きくとることがで
きる。
【0063】(実施例2)本実施例は、複数のレイヤー
で使用する露光用マスクの作製に関するものである。本
発明の多重露光でマスクを作製すると、マスクパターン
の高解像度化即ち寸法精度が向上するのみならず、その
位置精度も向上することを実施例1で示した。しかし、
本実施例では、複数のレイヤーで使用する露光用マスク
を作製する場合、マスク作製用マスクであるファインマ
スクを共通化しようとするものである。これによって、
ファインマスクのファインパターンを電子線で描画する
際に、熱によって被露光物であるファインマスクのX線
透過膜の温度が上昇し、ドリフトが生じファインパター
ンの位置歪みがあっても、同一のファインマスクを使用
して複数の露光用マスクを作製する限り、複数の露光用
マスクのパターンに同一の歪みが生じる。
【0064】そのため、たとえマスクパターンに歪みが
あって、これら同一のファインマスクを使用して作製し
た露光用マスク群を重ね合わせプロセスに使用する限
り、重ね合わされるパターンと重ねるパターン間で同一
の歪みを持っているので、重ね合わせ精度に影響を与え
ることはない。
【0065】この場合、露光用マスクによっては、画角
内すべてに微細なパターンが存在せず、部分的にファイ
ンパターンの潜像を形成したい場合がある。その場合で
も、重ね合わせるレイヤー間で使用する露光用マスク作
製時に使用するファインマスクを共通にしておくことが
可能である。例えば、レイヤー1と2で画角内の異なる
領域に微細パターンが存在し、その領域のみファインパ
ターンの潜像を形成する場合、遮蔽板で潜像を形成した
くないファインマスクの領域を遮蔽し、X線を照射しな
いようにすればよい。これにより、レイヤー1と2で露
光用マスクにおいて、共通に微細パターンが存在する領
域のパターンの位置歪みは共通のファインマスクによっ
て生じているので、微細パターンの領域の重ね合わせ精
度の向上がはかれる。
【0066】(実施例3)実施例2では、レイヤー1と
レイヤー2の露光用マスクの作製において、両者のファ
インパターン転写工程でファインパターンとその像が同
じ周期を得るように露光していたが、レイヤー2がレイ
ヤー1の半分の周期のパターンであるまたは、レイヤー
2がレイヤー1の半分の線巾のパターン転写をする場合
に、本発明を適応する例を示す。
【0067】本実施例では、共通のファインマスクを使
用して、露光ギャップを変えて転写される像の周期を変
える。例えば、図5に示すように、レイヤー1の露光用
マスク作製のファインパターン転写時において、露光ギ
ャップがg1になるようにファインマスク15を設定して
ファインパターンを露光し、レイヤー2では露光ギャッ
プがg2になるように同一のファインマスク15を設置
してファインパターンを露光する。具体的には、Wの厚
さ0.40μmで周期0.2μmのライン&スペースパターンの
ファインパターンでは、レイヤー1においては露光ギャ
ップg1が10μmで周期0.2μmのライン&スペースの
パターン像を転写し、レイヤー2においては露光ギャッ
プg2が32μmで周期0.1μmのライン&スペースのパ
ターン像を転写すればよい。
【0068】これにより、異なる周期を持つレイヤー間
または異なる線巾をもつパターン間でも、同一のファイ
ンマスクを使用してファインパターンが転写できるの
で、レイヤー間で同一の歪みをもった露光用マスクを作
製でき、レイヤー間での重ねせ精度が向上する。
【0069】(実施例の変形例)実施例1において、ラ
フマスク25と露光用マスク30の間の位置合わせに、
ファインマスク15のアライメントマーク14の潜像を
用いたが、先にラフマスクで露光し、そのアライメント
マークの潜像を使用して、ファインマスクとの位置合わ
せを行ってもよい。また、第3のマスクによって、ファ
インマスクおよびラフマスクとの位置合わせ用のアライ
メントマークの潜像を形成してもよい。更には、潜像以
外の方法による、例えば従来のマスク作製工程にしたが
って、支持枠1の上のW(タングステン層)に、アライ
メントマークを形成しておいてもよい。
【0070】以上の実施例において、ファインパターン
がライン&スペース形状をもつ場合の実施例を説明した
が、ホールパターンの場合、横方向のライン&スペース
形状のパターンをもつファインマスクで1回露光し、次
に縦方向のライン&スペース形状のパターンをもつファ
インマスクで露光して、2度の露光工程でファインパタ
ーン転写工程を行ってもよい。更に、ファインパターン
が図3b、図3cの形状をもつファインマスクを用いて
転写を行ってもよい。
【0071】実施例3では、レイヤー1とレイヤー2の
露光用マスク作製で、転写されるパターン周期またはパ
ターン寸法を変えたいときは、露光ギャップをレイヤー
1とレイヤー2で変えて露光する方法を示した。その
他、各レイヤーの露光用マスク作製時におけるファイン
パターンまたラフパターンの露光量を変えることで、パ
ターンの寸法を制御変えることができる。さらに、ファ
インパターンの半分の周期の像をえるための条件即ち、
ファインパターンの吸収材の中心と開口の中心のX線強
度が等しくなるような露光ギャップから、露光ギャップ
をずらすことで、吸収材の中心と開口の中心のX線強度
の比を変えることでも、パターンの寸法を変えることが
できる。
【0072】以上の説明では、ファインパターンまたは
ラフパターンをX線露光によって2重露光することで、
露光用マスクを作製した。本発明は、正確に転写された
ファインパターン像の上に所望のレジスト像に対応した
ラフパターン像を重ねて露光用のマスクを作製すること
にある。従って、異なる露光方法の組み合わせによっ
て、露光用マスクを作製することも可能である。例え
ば、ファインパタン像であるライン&スペースパターン
像をX線露光で形成し、ラフパターンを電子線描画装置
で形成してマスクパターンを作製してもよい。そのほ
か、ArFなどのエキシマレーザーなどの極端紫外線を
用いたDUV露光や、軟X線による反射型マスクを用い
たX線縮小投影露光、ステンシルマスクに電子を照射し
透過した電子を縮小する電子ビーム一括投影露光や電子
の代わりにイオンを照射するイオンビーム露光などのす
べてのマスクを使用する作製方法の組み合わせによっ
て、露光用マスクを作製してもよい。各種露光で使用さ
れるファインマスクは、実施例で説明したライン&スペ
ース上の吸収材を持つマスクの他、位相シフトを利用し
たマスクでもよい。例えばDUV露光では、レベンソン
型と呼ばれる位相が周期的に変化する構造をもつマスク
を用いて、干渉によってレジスト上にファインパターン
を形成してもよい。
【0073】次に上記実施例で述べたX線マスクを利用
した半導体デバイスの製造方法の実施例を説明する。図
7は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、ある
いは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ステ
ップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行
う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パター
ンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウ
エハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造
する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ば
れ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフ
ィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次の
ステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4に
よって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工
程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージ工程(チップ封入)等の工程を含む。
ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
バイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行
う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これ
が出荷(ステップ7)される。
【0074】図8は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化さ
せる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜
を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に
電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打
ち込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光材を塗布する。ステ
ップ16(露光)では露光装置によってマスクの回路パ
ターンをウエハに焼き付け露光する。ステップ17(現
像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エ
ッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取
る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングがす
んで不要となったレジストを取り除く。これらのステッ
プを繰り返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路
パターンが形成される。本実施例の製造方法を用いれ
ば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体デバイス
を容易に製造することができる。
【0075】次に図9および図10を用いて、本願発明
によるX線マスクを利用したX線露光装置およびX線露
光方法の説明をする。シンクロトロンリング233から発
せられた高輝度のX線は、X線ミラー234の全反射ミラ
ーによってX線露光装置に拡大指向される。転写時の露
光量制御は露光量調整用移動シャッタ235によって行
う。シャッタ235を通過したX線は、さらにX線マスク2
36を通過してウエハ140上のレジストにパターニングさ
れる。
【0076】図10は、X線マスク構造体をX線を利用
した半導体素子製造用の露光装置に適用したときの要部
概略図である。図10において、139はX線ビーム
で、マスク134面上を照射している。135はウエハ
で、例えばX線用のレジストが表面に塗布されている。
133はマスクフレーム、134はマスクメンブレン(マス
ク)で、この面上にX線の吸収体によりICパターンがパ
ターニングされている。148はペリクル、147はペリクル
上に形成された、ペリクルとウエハ135の間隔、あるい
はペリクルの変動を測定する測定マーク。232はマスク
支持体、136はウエハチャック等のウエハ固定部材、137
はZ軸ステージ、実際にはティルトが可能な構成になっ
ている。138はX軸ステージ、144はy軸ステージであ
る。マスクとウエハの位置ずれ検出機能部分は筐体130
a,130bに収まっており、ここからマスク134とウエハ
135のギャップとX、y面内方向への位置ずれ情報を得
ている。図10には、2つの位置ずれ検出機能部分の筐
体130a,130bを図示しているが、マスク134上の四隅のIC
パターンエリアの角辺に対応してさらに2個所の位置ず
れ検出機能部分が設けられている。筐体130a,130bの中
には光学系、検出系が収まっている。140a,140bは各位
置ずれ検出光である。X線マスクおよびウエハは、あら
かじめ位置決めされており、X線マスクには回路パター
ンが、吸収体によりパターニングされている。X線ビー
ム139はX線マスク236を照射し、パターニングされた吸
収体の像をウエハに転写する。
【0077】なお、以上の実施例においては、X線露光
装置に適用した例を述べたが、本発明はかかる装置に限
定されるものではなく、他の露光装置にも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、微細で、かつ位置決め
精度の高いパターンを有するマスクを安価に作製するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるマスク作製工程を示す図。
【図2】aはファインパターンの露光量の分布を示す
図。bはラフパターンの露光量の分布を示す図。cはフ
ァインパターンとラフパターンの転写によって得られる
露光量の分布を示す図。
【図3】a,b,cの各々は各種ファインパターンを示
す図。dはラフマスクを示す図。e、fは、dの形状の
マスクを分割して露光する場合のラフマスクを示す図。
【図4】aは露光ギャップを説明する図。bは露光ギャ
ップが小さいときの強度分布を示す図。cは露光ギャッ
プを制御して、マスクパターンの1/2周期の強度パタ
ーンを得る図。
【図5】露光ギャップを変えて露光することを説明する
図。
【図6】従来のマスク作製工程を示す図。
【図7】半導体デバイスの製造方法を説明する図。
【図8】図7で示したウエハプロセスの詳細なフローを
示す図。
【図9】X線露光装置を示す図。
【図10】X線露光装置の要部概略図。
【符号の説明】
1 マスク支持枠 2 X線透過膜 3 X線吸収体 4 レジスト 11 X線 12,22 マスクパターン 13 ファインパターン 14,24 アライメントマーク 15 ファインマスク 23 ラフパターン 25 ラフマスク 26 アライメント光 30 露光用マスク 31 遮光板 32 アライメント光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 啓子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA10 BB10 BB11 BB28 BB34 BB36 5F046 AA11 GA16 GD01 GD03 GD04 GD17

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期構造を持つ吸収体パターンを用いて
    基板上に周期パターン像を形成する露光と、所望のレジ
    スト像に対応した吸収体パターンを用いて基板上にパタ
    ーン像を形成する露光と、により作製されたことを特徴
    とするX線マスク。
  2. 【請求項2】 記周期構造を持つ吸収体パターンを用い
    てパターン像を形成する露光は、基板上に1/n倍(但しn
    は2以上の整数)周期のパターン像を形成する露光であ
    ることを特徴とする請求項1項記載のX線マスク。
  3. 【請求項3】 前記周期構造を持つ吸収体パターンを用
    いて基板上に周期パターン像を形成する露光において、
    吸収体パターンが載置された原板と被転写基板との間隔
    を任意に変えて露光することを特徴とした請求項1項記
    載のX線マスク。
  4. 【請求項4】 X線マスクを、周期構造を持つ吸収体パ
    ターンを用いて基板上に周期パターン像を形成し作製す
    る第一のマスク作成用マスクと、所望のレジスト像に対
    応した吸収体パターンによりパターン像を形成し作製し
    た第二のマスク作成用マスクとを、少なくとも使用して
    作製し、前記X線マスクの対としてX線露光に供するた
    めの第二のX線マスクを作製する際に、少なくとも前記
    第一のマスク作成用マスクを使用することを特徴とする
    X線マスク。
  5. 【請求項5】 前記周期構造を持つ吸収体パターンを用
    いてパターン像を形成する露光は、基板上に1/n倍(但
    しnは2以上の整数)周期のパターン像を形成する露光で
    あることを特徴とする請求項4項記載のX線マスク。
  6. 【請求項6】 電子ビームを用いて周期構造を持つ吸収
    体パターンを作製する第一の工程により作製されたマス
    ク作製用マスクと、前記電子ビームとは異ったアドレス
    サイズまたは/および電子ビーム径を用いて、所望のレ
    ジスト像に対応した吸収体パターンを作製する第二の工
    程により作製されたマスク作製用マスクと、少なくとも
    上記2つのマスク作製用マスクを用いることを特徴とす
    るX線マスク作製方法。
  7. 【請求項7】 周期構造を持つ吸収体パターンを用いて
    周期構造を持つパターン像を作製し、電子ビーム露光に
    より所望のレジスト像に対応した吸収体パターンを作製
    することを特徴とするX線マスクの作製方法。
  8. 【請求項8】 前記周期構造を持つ吸収体パターンは、
    該周期構造よりもn倍(但しnは2以上の整数)のピッチ
    を持つ周期構造の吸収体パターンを用いて作製すること
    を特徴とする請求項7項記載のX線マスクの作製方法。
  9. 【請求項9】 周期構造を持つ吸収体パターンを用いて
    基板上に周期パターン像を形成する露光と、所望のレジ
    スト像に対応した吸収体パターンを用いて基板上にパタ
    ーン像を形成する露光と、を含む工程を有することを特
    徴とするX線マスク作製方法。
  10. 【請求項10】 前記周期構造を持つ吸収体パターンを
    用いてパターン像を形成する露光は、基板上に1/n倍
    (但しnは2以上の整数)周期のパターン像を形成する露
    光であることを特徴とする請求項9項記載のX線マスク
    作製方法。
  11. 【請求項11】 前記周期構造を持つ吸収体パターンを
    用いて基板上に周期パターン像を形成する露光におい
    て、吸収体パターンが載置された原板と被転写基板との
    間隔を任意に変えて露光することを特徴とした請求項9
    項記載のX線マスク作製方法。
  12. 【請求項12】 X線マスクを、周期構造を持つ吸収体
    パターンを用いて基板上に周期パターン像を形成し作製
    する第一のマスク作成用マスクと、所望のレジスト像に
    対応した吸収体パターンによりパターン像を形成し作製
    した第二のマスク作成用マスクとを、少なくとも使用し
    て作製し、前記X線マスクの対としてX線露光に供する
    ための第二のX線マスクを作製する際に、少なくとも前
    記第一のマスク作成用マスクを使用することを特徴とす
    るX線マスク作製方法。
  13. 【請求項13】 前記周期構造を持つ吸収体パターンを
    用いてパターン像を形成する露光は、基板上に1/n倍
    (但しnは2以上の整数)周期のパターン像を形成する露
    光であることを特徴とする請求項12項記載のX線マス
    ク作製方法。
  14. 【請求項14】 前記請求項1〜5項記載のX線マスク
    を用いて露光することを特徴とするX線露光方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項1〜5項記載のX線マスク
    を用いて露光することを特徴とするX線露光装置。
  16. 【請求項16】 前記請求項1〜5項記載のX線マスク
    を用いて露光することを特徴とするX線露光方法により
    作製された半導体デバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 前記請求項1〜5項記載のX線マスク
    を用いて露光することを特徴とするX線露光方法により
    作製された半導体デバイス。
  18. 【請求項18】 前記請求項6〜8項記載のX線マスク
    作製方法を用いて作製したX線マスク。
  19. 【請求項19】 周期構造を持つパターンを用いて基板
    上に周期パターン像を形成する露光と、所望のレジスト
    像に対応したパターンを用いて基板上にパターン像を形
    成する露光と、により作製されたことを特徴とするマス
    ク。
JP10390999A 1999-04-12 1999-04-12 X線マスク、およびx線マスク作製方法 Withdrawn JP2000299266A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10390999A JP2000299266A (ja) 1999-04-12 1999-04-12 X線マスク、およびx線マスク作製方法
US09/545,464 US6455203B1 (en) 1999-04-12 2000-04-07 Mask structure and method of manufacturing the same
EP00302991A EP1045288A3 (en) 1999-04-12 2000-04-10 Mask structure and method of manufacturing the same
KR10-2000-0019145A KR100437430B1 (ko) 1999-04-12 2000-04-12 마스크구조체 및 그 제작방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10390999A JP2000299266A (ja) 1999-04-12 1999-04-12 X線マスク、およびx線マスク作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000299266A true JP2000299266A (ja) 2000-10-24

Family

ID=14366563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10390999A Withdrawn JP2000299266A (ja) 1999-04-12 1999-04-12 X線マスク、およびx線マスク作製方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6455203B1 (ja)
EP (1) EP1045288A3 (ja)
JP (1) JP2000299266A (ja)
KR (1) KR100437430B1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6593035B1 (en) 2001-01-26 2003-07-15 Advanced Micro Devices, Inc. Pellicle for use in small wavelength lithography and a method for making such a pellicle using polymer films
US6544693B2 (en) 2001-01-26 2003-04-08 Advanced Micro Devices, Inc. Pellicle for use in small wavelength lithography and a method for making such a pellicle
FR2822969B1 (fr) * 2001-04-03 2003-08-22 St Microelectronics Sa Procede d'illumination d'une couche d'une matiere, en particulier d'une resine photosensible
JP3900901B2 (ja) * 2001-11-16 2007-04-04 ソニー株式会社 マスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法
DE10164306B4 (de) * 2001-12-28 2006-06-08 Infineon Technologies Ag Doppelbelichtung mit abbildenden Hilfstrukturen und verschiedenen Belichtungstools
TW594429B (en) * 2003-01-15 2004-06-21 Nanya Technology Corp Photolithography method for reducing effects of lens aberrations
JP4040481B2 (ja) * 2003-01-22 2008-01-30 キヤノン株式会社 3次元構造形成方法
US7581203B2 (en) * 2003-06-30 2009-08-25 Agere Systems Inc. Method and apparatus for manufacturing multiple circuit patterns using a multiple project mask
US8259286B2 (en) 2004-12-21 2012-09-04 Carnegie Mellon University Lithography and associated methods, devices, and systems
KR100757341B1 (ko) * 2005-12-23 2007-09-11 삼성전자주식회사 실록산 화합물, 이를 포함하는 분자 포토레지스트 조성물및 패턴 형성 방법
US9005848B2 (en) * 2008-06-17 2015-04-14 Photronics, Inc. Photomask having a reduced field size and method of using the same
US9005849B2 (en) * 2009-06-17 2015-04-14 Photronics, Inc. Photomask having a reduced field size and method of using the same
RU2488910C1 (ru) * 2012-02-03 2013-07-27 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт ядерной физики им. Г.И. Будкера Сибирского отделения РАН (ИЯФ СО РАН) Рентгеношаблон и способ его изготовления
CN104597723B (zh) 2015-02-04 2017-02-22 合肥京东方光电科技有限公司 一种掩膜装置、曝光装置及曝光方法
EP3418424A4 (en) * 2016-02-19 2019-03-27 Air Water Inc. COMPOSITE SUBSTRATE, PELLETIC LAYER AND METHOD FOR PRODUCING A COMPOSITE SUBSTRATE SUBSTRATE
WO2017141835A1 (ja) * 2016-02-19 2017-08-24 エア・ウォーター株式会社 化合物半導体基板、ペリクル膜、および化合物半導体基板の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2835313A1 (de) * 1978-08-11 1980-03-13 Siemens Ag Verfahren zum uebertragen von strukturen fuer halbleiterschaltungen
JPS6085523A (ja) * 1983-10-17 1985-05-15 Fujitsu Ltd マスク形成方法
JP3234084B2 (ja) 1993-03-03 2001-12-04 株式会社東芝 微細パターン形成方法
US5424154A (en) 1993-12-10 1995-06-13 Intel Corporation Lithographic emhancement method and apparatus for randomly spaced structures
US5563012A (en) * 1994-06-30 1996-10-08 International Business Machines Corporation Multi mask method for selective mask feature enhancement
JP2830854B2 (ja) * 1996-08-15 1998-12-02 日本電気株式会社 電子ビーム用マスクおよび露光方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1045288A2 (en) 2000-10-18
US6455203B1 (en) 2002-09-24
KR20000071645A (ko) 2000-11-25
EP1045288A3 (en) 2001-05-02
KR100437430B1 (ko) 2004-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2940553B2 (ja) 露光方法
JP2000299266A (ja) X線マスク、およびx線マスク作製方法
US6596444B2 (en) Photomask and method for correcting feature size errors on the same
JP2914315B2 (ja) 走査型縮小投影露光装置及びディストーション測定方法
JP2000223400A (ja) パターン形成方法及びそれを用いた露光装置
JP2004170948A (ja) パターン転写用マスク、マスク作製方法及び露光方法
JP3311302B2 (ja) 露光方法
JP3796294B2 (ja) 照明光学系及び露光装置
US6272202B1 (en) Exposure method and X-ray mask structure for use with the same
JP3332872B2 (ja) 露光方法
JP2005166778A (ja) 露光装置、デバイスの製造方法
US6620556B2 (en) Mask for multiple exposure
JP2000021716A (ja) 露光装置及びこれを用いたデバイスの製造方法
JP3050208B2 (ja) 露光方泡及び該方法を用いる素子製造方法
US6645707B2 (en) Device manufacturing method
JP3050210B2 (ja) 露光方泡および該方法を用いる素子製造方法
JP3099826B2 (ja) 露光装置、露光方法、及び素子製造方法
JP3085288B2 (ja) 露光方法、及び該方法を用いる素子製造方法
JP2000206674A (ja) マスク及び半導体装置の製造方法
JP3031347B2 (ja) 露光方法
JPH08320572A (ja) 露光方法
JPH1152582A (ja) 投影露光装置の光学系収差の検出方法および光学系収差検出用レベンソン型位相シフトマスク
JP2001144001A (ja) パターン形成方法及びそれを用いるデバイス製造方法
JPH11111583A (ja) 投影光学系のディストーション計測方法及びそれを用いた投影露光装置並びにそれらを用いたデバイスの製造方法
JP2000173913A (ja) 露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704