JP2000299091A - リテーナ式モノブロック電池 - Google Patents

リテーナ式モノブロック電池

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JP2000299091A
JP2000299091A JP11106302A JP10630299A JP2000299091A JP 2000299091 A JP2000299091 A JP 2000299091A JP 11106302 A JP11106302 A JP 11106302A JP 10630299 A JP10630299 A JP 10630299A JP 2000299091 A JP2000299091 A JP 2000299091A
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Japan
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battery
negative electrode
exhaust
positive electrode
cell
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English (en)
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Masahiro Arakawa
正博 荒川
Eiji Hojo
英次 北條
Takahide Nakayama
恭秀 中山
Yoshihiro Eguchi
能弘 江口
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Yuasa Corp
Original Assignee
Yuasa Corp
Yuasa Battery Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な高率放電特性および電池寿命を示し、
多数個を組み合わせた場合にそれぞれから発生する引火
性ガスを一括して排出させ易いリテーナ式モノブロック
電池を実現する。 【解決手段】 モノブロック電池1は、複数のセル室が
形成された電槽2を有しており、各セル室内には極群3
が配置されている。各極群3は、複数の正極板および負
極板が電解液を保持したセパレータを挟んで交互に水平
に積層されたたものであり、側面用蓋体4において互い
にセル間接続されておりかつ電槽2の上面に配置された
正極端子56及び負極端子57に接続している。各セル
室には個別に排気孔が設けられており、この排気孔から
排出されるガスは、側面用蓋体4の内部に形成された第
1排気通路と上面用蓋体5の内部に形成された第2排気
通路とを通じて電槽2の上部に設けられた排気栓61,
61から外部に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池、特に、リテーナ
式モノブロック電池に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】自動車の電源として用いられ
ている電池は、通常、複数のセル(単電池)が集合して
一体化したモノブロック電池である。このモノブロック
電池は、一般に、直方体状の樹脂製の電槽と、この電槽
内を樹脂製の隔壁を用いて区画して形成した複数のセル
室と、セル室のそれぞれに配置された極群とを備えてい
る。ここで、各セル室に配置された極群は、それぞれ接
続部を有しており、この接続部は、隣接するセル室の極
群と互いにセル間接続され、電槽の上部に配置された一
対の正極端子および負極端子に接続している。また、各
セル室は、外部に繋がる排気弁を電槽の上部に備えてい
る。この排気弁は、モノブロック電池の充電過程におい
てセル室内で発生する引火性ガス(例えば水素ガス)を
外部に排出するためのものである。
【0003】ところで、このようなモノブロック電池と
して、補水が不要なリテーナ式のものが知られている。
このリテーナ式のモノブロック電池では、各セル室に配
置された極群は、電解液を保持したセパレータを挟んで
複数の正極板と負極板とが起立した状態で交互に配列さ
れている。しかし、この場合、セパレータは、正極板お
よび負極板と同様に起立した状態でセル室内に配置され
ることになるため、そこに保持された電解液が電池の上
下で濃度差を生じる現象、すなわち成層化現象を起こし
易い。この結果、このようなリテーナ式モノブロック電
池は、高率放電特性を達成するのが困難であり、また、
電池寿命も短い。
【0004】但し、上述のリテーナ式モノブロック電池
は、極群の正極板と負極板とがセパレータを挟んで水平
状態になるよう90度転回した状態で用いられた場合、
セパレータが水平に配置されて成層化現象を起こし難く
なり、その結果、高率放電特性および電池寿命を改善す
ることができる。
【0005】しかし、モノブロック電池を上述のように
転回させて用いる場合は、その高さや幅が通常の使用状
態時に比べて増す場合があり、それを設置できる場所が
制約されることになる。また、正極端子、負極端子およ
び排気弁がモノブロック電池の側面に位置するようにな
るため、電気自動車用の高圧電源を構成する場合などの
ように電池を多数組み合わる必要がある場合は、電池間
の接続が非常に煩雑で困難になり、また、各電池におい
て発生した引火性ガスを一括して効率的に外部に排出す
るための排出流路を形成するのが困難になる。さらに、
モノブロック電池は、このように転回させて用いると取
付けが不安定になり、耐震性に問題を生じるおそれもあ
る。
【0006】本発明の目的は、良好な高率放電特性およ
び電池寿命を示し、しかも相互に接続して組合わせ易く
かつそのように組み合わせた場合でも引火性ガスを排出
させ易いリテーナ式モノブロック電池を実現することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリテーナ式
モノブロック電池は、側面に開口部を有しかつ複数のセ
ル室が内部に形成された電槽と、セル室のそれぞれに配
置された、電解液を保持したセパレータを挟んで交互に
水平に積層された複数の正極板および負極板を備えた極
群と、正極側端部と負極側端部とを有しかつセル室のそ
れぞれに配置された極群間を接続するためのセル間接続
部およびセル室に繋がる排気孔を備えた第1排気通路と
を有する、電槽の開口部を閉鎖するための第1蓋体と、
電槽の上面に配置された、最終排気孔を有しかつ第1排
気通路に連絡する第2排気通路を備えた第2蓋体と、電
槽の上部に配置された、一対の正極端子および負極端子
と、正極側端部と正極端子とを接続するための正極接続
体と、負極側端部と負極端子とを接続するための負極接
続体とを備えている。
【0008】ここで、第1排気通路は、例えば、セル室
のそれぞれに繋がる排気孔を一括して備えている。或い
は、第1排気通路は、例えば、第1蓋体において排気孔
毎に個別に形成されている。
【0009】また、このリテーナ式モノブロック電池
は、例えば、外形寸法が日本電動車両協会規格の電気自
動車用シール形鉛電池の外形寸法および構造に規定され
た形式Bの外形寸法である、総高さ175±2mm、幅
116±2mm、長さ388±2mmに設定されてい
る。
【0010】
【作用】本発明に係るリテーナ式モノブロック電池は、
各セル室にそれぞれ配置された極群の正極板および負極
板が電解液を保持したセパレータを挟んで水平に積層さ
れているため、セパレータにおいて成層化現象が起こり
難くなり、その結果、良好な高率放電特性および電池寿
命を達成することができる。
【0011】また、一対の正極端子および負極端子が電
槽の上部に配置されており、この正極端子および負極端
子はそれぞれ正極接続体および負極接続体を通じて電槽
の側面に位置するセル間接続部の正極側端部および負極
側端部にそれぞれ接続されているため、このリテーナ式
モノブロック電池は、多数個を組み合わせて密接した状
態で並べて配置しやすく、しかも電池間の接続を各電池
の上部に配置された正極端子および負極端子により容易
に達成することができる。
【0012】さらに、セル室に繋がる排気孔は、電槽の
側面に位置する第1蓋体の第1排気通路および電槽の上
面に位置する第2蓋体の第2排気通路を通じて電槽の上
部に配置された最終排気孔に繋がることになるため、こ
のリテーナ式モノブロック電池は、上述のように多数個
を組み合わせて並べて配置した場合、各リテーナ式モノ
ブロック電池の最終排気孔同士を連結し易く、各リテー
ナ式モノブロック電池から排出されるガスを一括して効
率的に外部に排出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明に係るリ
テーナ式モノブロック電池の実施の一形態を説明する。
図において、リテーナ式モノブロック電池1は、電槽
2、電槽2内に配置された複数の極群3、側面用蓋体4
(第1蓋体)および上面用蓋体5(第2蓋体)を主に備
えている。
【0014】電槽2は、直方体状に形成された樹脂製の
容器状部材であり、その一側面部に全面が開口した開口
部6を有している。この電槽2内は、図2に示すよう
に、隔壁7により6個の均等なセル室8a,8b,8
c,8d,8e,8fに区画されており、各セル室8a
〜8fは、開口部6部分が開口している。
【0015】また、電槽2の上面20には、正極接続片
21および負極接続片22が敷設されている。正極接続
片21および負極接続片22は、それぞれ導電性を有す
る材料、例えば、電気抵抗が10-5Ωm以下の金属(例
えば銅や鉛)、合金(例えば銅合金)または半田メッキ
を施した導電性材料を用いて形成されたL字形状の平坦
な板状の部材である。これらの正極接続片21および負
極接続片22は、それぞれ開口部6の長さ方向の両端近
傍から電槽2の幅方向の中央部に向けて延びており、当
該中央部で互いに離れる方向に直角に屈曲して電槽2の
長さ方向の両端部方向に向けてさらに延びるように配置
されている。
【0016】さらに、電槽2は、図2に示すように、セ
ル室8aの上部中央部において、開口部6側端部に偏平
な連絡孔23を有している。
【0017】各極群3は、各セル室8a〜8f内にそれ
ぞれ配置されており、複数の正極板9、複数の負極板1
0、複数のセパレータ11、正極用ストラップ12およ
び負極用ストラップ13を主に備え、単電池を構成して
いる。複数の正極板9と複数の負極板10とは、セパレ
ータ11を挟んで交互に水平に(すなわち、電槽2の高
さ方向に)積層されている。セパレータ11は、微細な
繊維径を有する耐酸性のガラス繊維等を用いて形成され
た保液性の高いマット状に形成されており、電解液を保
持している。正極用ストラップ12は、複数の正極板9
の耳部を一体的に連結しており、また、開口部6方向に
突出する正極用中間極柱14を有している。一方、負極
用ストラップ13は、複数の負極板10の耳部を一体的
に連結しており、また、開口部6方向に突出する負極用
中間極柱15を有している。
【0018】側面用蓋体4は、側面用中蓋16と側面用
上蓋17とを備えている。側面用中蓋16は、電槽2と
同様の樹脂製の矩形の板状部材であり、開口部6を閉鎖
するよう開口部6の周辺部に対してヒートシールにより
接着されている。この側面用中蓋16には、図3に示す
ように、セル間接続部30が形成されている。セル間接
続部30は、主に5つの独立したセル間接続体31a,
31b,31c,31d,31e、正極側端部32およ
び負極側端部33を含んでいる。
【0019】各セル間接続体31a〜31eは、電解液
により腐食し難い導電性材料、例えば、鉛、鉛合金若し
くは表面をメッキした銅または銅合金を用いて形成され
た導電性の部材であり、所定のセル室8a〜8fの間に
跨るように配置されている。具体的には、セル間接続体
31aはセル室8aとセル室8bとに跨るように上下方
向に配置されており、セル間接続体31bはセル室8b
とセル室8cとに跨るように横方向に配置されており、
セル間接続体31cはセル室8cとセル室8dとに跨る
ように横方向に配置されており、セル間接続体31dは
セル室8dとセル室8eとに跨るように上下方向に配置
されており、さらにセル間接続体31eはセル室8eと
セル室8fとに跨るように横方向に配置されている。
【0020】各セル間接続体31a〜31eは、それぞ
れ極群3から突出する正極用中間極柱14および負極用
中間極柱15を挿入可能な一対の孔部34,34を有し
ている。そして、各セル間接続体31a〜31eの各孔
部34,34には、図4に示すように、対応する極群3
の正極用中間極柱14および負極用中間極柱15が挿入
されかつ溶接により接続されている。具体的には、セル
間接続体31aの孔部34,34にはセル室8a内に配
置された極群3の正極用中間極柱14およびセル室8b
内に配置された極群3の負極用中間極柱15が接続され
ている。セル間接続体31bの孔部34,34には、セ
ル室8b内に配置された極群3の正極用中間極柱14お
よびセル室8c内に配置された極群3の負極用中間極柱
15が接続されている。セル間接続体31cの孔部3
4,34には、セル室8c内に配置された極群3の正極
用中間極柱14およびセル室8d内に配置された極群3
の負極用中間極柱15が接続されている。セル間接続体
31dの孔部34,34には、セル室8d内に配置され
た極群3の正極用中間極柱14およびセル室8e内に配
置された極群3の負極用中間極柱15が接続されてい
る。さらに、セル間接続体31eの孔部34,34に
は、セル室8e内に配置された極群3の正極用中間極柱
14およびセル室8f内に配置された極群3の負極用中
間極柱15が接続されている。
【0021】正極側端部32および負極側端部33は、
それぞれ上述のセル間接続体31a〜31eと同様の材
料を用いて形成された導電性の部材であり、互いに独立
して形成されている。正極側端部32は、図4に示すよ
うに、セル室8f内の極群3の正極用中間極柱14を挿
入可能な孔部34を有しており、当該孔部34に当該正
極用中間極柱14が挿入されかつ溶接により接続されて
いる。一方、負極側端部33は、図4に示すように、セ
ル室8a内の極群3の負極用中間極柱15を挿入可能な
孔部34を有しており、当該孔部34に当該負極用中間
極柱15が挿入されかつ溶接により接続されている。
【0022】なお、上述のような各極群3の正極用中間
極柱14および負極用中間極柱15と、セル間接続体3
1a〜31e、正極側端部23および負極側端部24と
の一連の接続により、各セル室10a〜10f内に配置
された極群3からなる単電池は、直列接続された状態に
なる。
【0023】また、側面用中蓋16には、図3に示すよ
うに、正極接続片35および負極接続片36が配置され
ている。正極接続片35は、電槽2側の正極接続片21
と同様の材料を用いて形成された導電性の板状部材であ
り、正極側端部32から側面用中蓋16の図3上部に向
けて形成された溝37内に敷設されている。そして、そ
の一端は、正極側端部32と一体に接続されている。一
方、負極接続片36は、電槽2側の負極接続片22と同
様の材料を用いて形成された導電性の板状部材であり、
負極側端部33から側面用中蓋16の図3上部に向けて
形成された溝38内に敷設されている。そして、その一
端は、負極側端部33と一体に接続されている。
【0024】さらに、側面用中蓋16は、図3および図
4に示すように、各セル室8a〜8fに個別に対応する
6個の排気孔39を有している。各排気孔39は、図示
しない排気弁を内蔵しており、対応するセル室8a〜8
f内の圧力が一定以上に高まった場合に作動して、充電
時等において対応するセル室8a〜8f内で発生する引
火性ガスをセル室8a〜8f外に排出できるように設定
されている。
【0025】各排気孔39は、側面用中蓋16の外側面
に形成された一連の排気溝40に向けて開口している。
排気溝40は、側面用中蓋16の図3上部に向けて延び
ており、側面用中蓋16の図3上部において、電槽2の
連絡孔23と対応する位置に、側面用中蓋16の厚さ方
向に貫通する偏平な連絡孔41を有している。
【0026】側面用上蓋17は、側面用中蓋16の表面
を被覆するためのものであり、側面用中蓋16と同様の
樹脂製であって側面用中蓋16の外側面上にヒートシー
ルにより接着されている。側面用上蓋17の内側面に
は、図4に示すように、側面用中蓋16側の排気溝40
に対応する排気溝42が形成されている。この排気溝4
2は、排気溝40と一体化して気密な第1排気通路43
を形成している。
【0027】上面用蓋体5は、上面用中蓋51と上面用
上蓋52とを備えている。上面用中蓋51は、電槽2と
同様の樹脂製であって矩形の板状に形成されており、図
1および図2に示すように、電槽2の上面20上に配置
されている。この上面用中蓋51は、図5(上面用中蓋
の平面図)に示すように、上面に排気溝53を有してい
る。この排気溝53は、上面用中蓋51の上面中央部か
ら図の右方向に延びかつ電槽2の開口部6方向に緩やか
に屈曲しており、開口部6側縁近傍に連絡孔54を有し
ている。この連絡孔54は、図2に示すように、電槽2
の連絡孔23と対応する位置であって上面用中蓋51の
厚さ部分の端面において、偏平な開口部55を有してい
る。
【0028】また、上面用中蓋51の上面長手方向両端
部近傍には、それぞれ上方に突出する正極端子56およ
び負極端子57が設置されている。
【0029】一方、上面用中蓋51の裏面には、図6に
示すように、電槽2の上面20に敷設された正極接続片
21および負極接続片22に対応するL字形状の切り込
み部58が形成されている。この切り込み部58には、
上面用中蓋51を電槽2の上面20上に配置した際に、
正極接続片21および負極接続片22が配置される。こ
れにより、電槽2の上面20と上面用中蓋51との密着
性が確保される。なお、正極端子56および負極端子5
7の下端部は、切り込み部58内に露出しており、これ
により、上面用中蓋51を電槽2の上面20上に配置し
たときに、正極端子56と正極接続片21との接続およ
び負極端子57と負極接続片22との接続が確保され
る。
【0030】上面用上蓋52は、上面用中蓋51のさら
に上面に配置されており、正極端子56および負極端子
57を除く上面用中蓋51の上面を概ね被覆している。
また、上面用上蓋51の裏面には、図7(上面用中蓋5
1の平面図)に示すように、上面用中蓋51の上面に形
成された排気溝53に対応する排気溝59を有してい
る。この排気溝59は、上面用上蓋52を上面用中蓋5
1上に配置したときに、上面用中蓋51側の排気溝53
と一体化して気密な第2排気通路60を形成し得る。ま
た、排気溝59は、上面用上蓋の中央部において、電槽
2の幅方向の両方向に突出する一対の排気栓61,61
(最終排気孔)を有している。
【0031】上述のようなリテーナ式モノブロック電池
1を製造する場合は、先ず、電槽2の各セル室8a〜8
f内に極群3を配置し、側面用中蓋16により開口部6
を閉鎖する。この際、側面用中蓋16は、ヒートシール
により開口部6に対して接着することができる。
【0032】次に、上面用蓋体5を電槽2の上面20上
に接着する。ここでは、上面用中蓋51上に上面用上蓋
52をヒートシールにより接着して配置したのち、電槽
2の上面20上に上面用蓋体5をヒートシールにより接
着する。
【0033】この際、図8(正面図)および図9(側面
図)に示すような治具70を利用する。治具70は、側
面用中蓋16の排気溝40内に配置可能な概ね平坦な板
状部材であり、耐熱性材料からなる。そして、治具70
には、上端部にL字状に屈曲した屈曲部71が設けられ
ており、また、表面に取っ手72が形成されている。
【0034】上述の治具70は、図3に二点鎖線で示す
ように、屈曲部71を側面用中蓋16の連絡孔41、電
槽2の連絡孔23および上面用中蓋51の開口部55内
に挿入して側面用中蓋16の排気溝40内に配置し、そ
の状態で緩やかに接着する。そして、この状態で電槽2
の上面20に対して上面用蓋体5をヒートシールにより
接着する。この際、側面用中蓋16の連絡孔41、電槽
の連絡孔23および上面用中蓋51の開口部55は加熱
により軟化するが、治具70の屈曲部71が挿入されて
いるため、それにより閉鎖してしまうのが防止される。
【0035】上述のようにして上面用蓋体5を接着した
後、側面用中蓋16側の正極接続片35の一端と電槽2
側の正極接続片21の端部との間、および側面用中蓋1
6側の負極接続片36の一端と電槽2側の負極接続片2
2の端部との間をそれぞれハンダや抵抗溶接等により接
続する。これにより、正極接続片21,35は、正極端
子56と正極側端部32とを接続する一連の正極接続体
を形成し、また、負極接続片22,36は、負極端子5
7と負極側端部33とを接続する一連の負極接続体を形
成することになる。
【0036】次に、取っ手72を抓んで排気溝40から
治具70を取り外し、その後、側面用中蓋16上に側面
用上蓋17をヒートシールにより接着する。これにより
側面用蓋体4が形成され、その内部に形成される第1排
気通路43は、側面用中蓋16の連絡孔41、電槽の連
絡孔23および上面用中蓋51の開口部55を通じて上
面用蓋体5内に形成された第2排気通路60と繋がり、
各セル室8a〜8fから発生する引火性ガスを排気栓6
1,61を通じて外部に放出するための一連の排気流路
を形成することになる。
【0037】なお、上述のリテーナ式モノブロック電池
1は、外形寸法が日本電動車両協会規格(JEVS)の
「電気自動車用シール形鉛電池の外形寸法および構造」
(D001−1995)に規定された形式Bの外形寸法
若しくは米国電動車協会規格(SAE)のJ1797に
規定された外形寸法に設定されている。具体的には、図
1に示すように、正極端子18および負極端子19まで
を含めた総高さ(H)が175±2mm、幅(W)が1
16±2mm、長さ(L)が388±2mmに設定され
ている。
【0038】上述の実施の形態に係るリテーナ式モノブ
ロック電池1は、例えば、自動車用バッテリーとして利
用される。この場合、リテーナ式モノブロック電池1
は、従来のモノブロック電池と同様に車輌内に水平に設
置され、正極端子56側が自動車の電気回路の正極側に
接続されかつ負極端子57側が車体に接地される。
【0039】このように設置されたリテーナ式モノブロ
ック電池1は、各極群3からなる単電池において、複数
の正極板9および負極板10がセパレータ11を挟んで
水平に交互に積層されているため、セパレータ11は、
所謂成層化現象を起こしにくい。このため、この電池1
は、従来から自動車用に用いられているモノブロック電
池に比べ、高率放電特性が良好であり、また、電池寿命
が長い。
【0040】また、このリテーナ式モノブロック電池1
は、図10に示すように、多数個を組み合わせて電気自
動車用の電源ユニット80を構成するために用いること
もできる。この場合、リテーナ式モノブロック電池1
は、上面に正極端子56および負極端子57を有してい
るため、互いに側面を接しながら密に並べて配列するこ
とができ、車輌の床下等の限られた空間内に多数個を配
置することができる。
【0041】この場合、電源ユニット80を構成するリ
テーナ式モノブロック電池1のそれぞれは、適当な接続
具(例えば接続ケーブル等)を用いてその上面の正極端
子56および負極端子57を隣接する他のリテーナ式モ
ノブロック電池1の正極端子56および負極端子57と
接続して電気的に容易に一体化することができる。すな
わち、このリテーナ式モノブロック電池1は、限られた
空間において、多数個を容易に組み合わせて電気自動車
の駆動に必要な高電圧を得ることができる。
【0042】また、電源ユニット80を構成するリテー
ナ式モノブロック電池1のそれぞれは、その上面に引火
性ガスの排気流路に繋がる排気栓61,61を有するこ
とになるため、隣接し合う各リテーナ式モノブロック電
池1の排気栓61,61間を排気チューブ81等を用い
て容易に接続することができる。このため、この電源ユ
ニット80は、各リテーナ式モノブロック電池1から排
出される引火性ガスを排気チューブ81から一括して外
部に排出することができる。
【0043】(他の実施の形態)前記実施の形態では、単
一の第1排気通路43に電槽2の各セル室8a〜8fに
対応する排気孔39を一括して設けたが、本発明はこれ
に限定されない。例えば、排気栓61,61に繋がる、
第1排気通路43および第2排気通路60からなる排気
流路を排気孔39毎に個別に形成した場合も本発明を同
様に実施することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るリテーナ式モノブロック電
池は、電槽の各セル室にそれぞれ配置された極群の正極
板および負極板がセパレータを挟んで水平に積層されて
いるため、良好な高率放電特性および電池寿命を達成す
ることができ、また、一対の正極端子および負極端子が
電槽の上部に配置されているため、限られた空間内にお
いて多数個を相互に接続して組合わせ易い。さらに、こ
のリテーナ式モノブロック電池は、各セル室に繋がる最
終排気孔を電槽の上部に有しているため、上述のように
多数個を組み合わせた場合において、隣接し合うリテー
ナ式モノブロック電池の最終排気孔間を連結し易く、各
リテーナ式モノブロック電池から排出されるガスを一括
して効率的に外部に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の分解斜視図。
【図2】前記実施の形態を電槽の開口部側から見た場合
の分解図。
【図3】前記実施の形態において採用された側面用中蓋
の正面図。
【図4】前記実施の形態の横断面分解図。
【図5】前記実施の形態において採用された上面用中蓋
の平面図。
【図6】前記上面用中蓋の裏面図。
【図7】前記実施の形態において採用された上面用上蓋
の平面図。
【図8】前記実施の形態を製造する際に用いられる治具
の正面図。
【図9】前記治具の側面図。
【図10】前記実施の形態を多数個組み合わせた場合の
平面図。
【符号の説明】
1 リテーナ式モノブロック電池 2 電槽 3 極群 4 側面用蓋体 5 上面用蓋体 6 開口部 8a,8b,8c,8d,8e,8f セル室 9 正極板 10 負極板 11 セパレータ 21,35 正極接続片 22,36 負極接続片 30 セル間接続部 31a,31b,31c,31d,31e セル間接続
体 32 正極側端部 33 負極側端部 39 排気孔 43 第1排気通路 56 正極端子 57 負極端子 60 第2排気通路 61 排気栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 恭秀 大阪府高槻市城西町6番6号 株式会社ユ アサコーポレーション内 (72)発明者 江口 能弘 大阪府高槻市城西町6番6号 株式会社ユ アサコーポレーション内 Fターム(参考) 5H011 AA00 AA03 AA06 AA13 BB04 BB05 CC02 DD13 EE04 FF06 GG09 HH02 5H012 AA07 BB01 CC10 5H022 AA01 AA19 CC02 CC09 CC24 CC25 CC30 EE01 EE02 KK04 KK10 5H028 AA01 AA07 BB05 CC01 CC04 CC05 CC08 EE01 EE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面に開口部を有しかつ複数のセル室が内
    部に形成された電槽と、 前記セル室のそれぞれに配置された、電解液を保持した
    セパレータを挟んで交互に水平に積層された複数の正極
    板および負極板を備えた極群と、 正極側端部と負極側端部とを有しかつ前記セル室のそれ
    ぞれに配置された前記極群間を接続するためのセル間接
    続部と、前記セル室に繋がる排気孔を備えた第1排気通
    路とを有する、前記開口部を閉鎖するための第1蓋体
    と、 前記電槽の上面に配置された、最終排気孔を有しかつ前
    記第1排気通路に連絡する第2排気通路を備えた第2蓋
    体と、 前記電槽の上部に配置された、一対の正極端子および負
    極端子と、 前記正極側端部と前記正極端子とを接続するための正極
    接続体と、 前記負極側端部と前記負極端子とを接続するための負極
    接続体と、を備えたリテーナ式モノブロック電池。
  2. 【請求項2】前記第1排気通路は、前記セル室のそれぞ
    れに繋がる前記排気孔を一括して備えている、請求項1
    に記載のリテーナ式モノブロック電池。
  3. 【請求項3】前記第1排気通路は、前記第1蓋体におい
    て前記排気孔毎に個別に形成されている、請求項1に記
    載のリテーナ式モノブロック電池。
  4. 【請求項4】外形寸法が日本電動車両協会規格の電気自
    動車用シール形鉛電池の外形寸法および構造に規定され
    た形式Bの外形寸法である、総高さ175±2mm、幅
    116±2mm、長さ388±2mmに設定されてい
    る、請求項1、2または3に記載のリテーナ式モノブロ
    ック電池。
JP11106302A 1999-04-14 1999-04-14 リテーナ式モノブロック電池 Pending JP2000299091A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005353324A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Yuasa Corp 制御弁式鉛蓄電池
JP2007538373A (ja) * 2004-05-18 2007-12-27 オヴォニック バッテリー カンパニー インコーポレイテッド 多重単電池型の電池集合体

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