JP2000299080A - 電子分光装置 - Google Patents

電子分光装置

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JP2000299080A JP11106447A JP10644799A JP2000299080A JP 2000299080 A JP2000299080 A JP 2000299080A JP 11106447 A JP11106447 A JP 11106447A JP 10644799 A JP10644799 A JP 10644799A JP 2000299080 A JP2000299080 A JP 2000299080A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Ekの全範囲にわたって正常な強度を有する
電子分光スペクトルを得ることができる電子分光装置を
提供すること。 【解決手段】 中央制御手段25は、リファレンス信号
k γを偏向制御手段の加算回路17と24に送り、偏
向器7の電極X1には電位VX1=E0+ax・bx/(Ek
γ+bx)が与えられ、電極X2には電位VX2=E0−ax
・bx/(Ek γ+bx)が与えられる。一方、偏向器7
の電極Y1には電位VY1=E0+ay・by/(Ek γ
y)が与えられ、電極Y2には電位VY2=E0−ay・b
y/(Ek γ+by)が与えられる。パラメータax
x,ay,byは、Ekの全範囲にわたってインプットレ
ンズのフォーカス点がアナライザの中心にくるような値
に設定されている。この結果、インプットレンズの電圧
軸をほぼ完全に補正され、Ekの全範囲にわたって正常
な強度を有する電子分光スペクトルを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明はオージェ電子分光
装置や光電子分光装置などの電子分光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 オージェ電子分光装置は、電子ビーム
を細く絞って試料表面に照射し、その照射により試料か
ら放出される2次電子を静電型の電子分光器で分析して
エネルギースペクトルを得る装置である。
【0003】この静電型の電子分光器は、試料から放出
される電子を効率よく集めるとともに減速させる機能を
有するインプットレンズ、エネルギーによって電子を選
別するアナライザ(球面、円筒面等)、およびアナライ
ザで選別された電子を検出する検出器から成っている。
【0004】インプットレンズの役割は、アナライザま
で電子を導くことと、電子を減速させることによってエ
ネルギー分解能を可変にすることであり、電子を減速さ
せるほど分解能は良くなるが、感度は低下する。
【0005】図1は、従来のインプットレンズの断面を
示したものである。インプットレンズは軸対称な円筒型
電極であり、試料から放出された電子はインプットレン
ズによって減速および集束される。図1のインプットレ
ンズは、第1から第4の4つの電極で構成されている
が、電極の数や形状は必要に応じて最適化される。ま
た、途中にメッシュが配置されているインプットレンズ
もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 このようなインプッ
トレンズでは、試料上の電子発生源からインプットレン
ズ先端までの空間や、インプットレンズの内部に微弱な
静磁場が存在し、これを完全に零にする事は不可能であ
る。
【0007】また、インプットレンズを構成する各部品
の加工精度に限界があるため、インプットレンズは、軸
非対称になるなど理想的な形から外れた状態で組み立て
られることもある。
【0008】これらの結果、インプットレンズのエネル
ギー軸が悪化する問題が生じる。以下に、このエネルギ
ー軸の悪化について詳しく説明する。
【0009】電子発生源から放出される電子のエネルギ
ーをEk、インプットレンズを出てからアナライザ内を
運動する時の電子のエネルギーをEpとすると、電子分
光器はEp=γEk(γは1よりも小さい数)となるよう
に制御される。通常のオージェ電子分光装置で利用され
るのはこの方式である。
【0010】ここで、上述した静磁場の影響やレンズの
軸非対称性の影響で、Ekが小さい場合と大きい場合で
アナライザに入射する時の電子線の位置、すなわちイン
プットレンズのフォーカス点が変わってしまう。そのた
め、ある特定のEkの電子に対してインプットレンズの
中心軸の方向を正確に合わせても、それが他のEk(特
に低エネルギー側)の電子に対して最適でない状態が発
生し、しいては正確な電子スペクトル(横軸にEkをと
り、縦軸に各Ekでの電子強度を表した図)が得られな
くなるという問題が発生する。この問題は、特にγの値
が小さく、かつE kの値が小さいほど顕著となる。
【0011】このように正確なスペクトルが得られない
場合を「エネルギー軸」が悪い状態であると言う。言う
までもなく、エネルギー軸が良い状態ではEkが変化し
てもインプットレンズ中心軸の位置は常に最適位置にあ
り、正確なスペクトルを得ることができる。
【0012】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
ので、その目的は、Ekの全範囲にわたって正常な強度
を有する電子分光スペクトルを得ることができる電子分
光装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成する本
発明の電子分光装置は、試料に1次線を照射し、その照
射により試料から放出された電子を減速レンズで減速さ
せてアナライザに導き、アナライザで選別された電子を
検出器で検出するようにした電子分光装置において、試
料ステージとアナライザの間に配置される電子偏向器
と、試料から放出される電子のエネルギーに応じて前記
偏向器を制御する偏向器制御手段を備えたことを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】 さて、本発明の実施の形態を説
明する前に、まず、本件発明者が実験により求めた結果
を説明する。
【0015】上述したように、従来のインプットレンズ
においては、Ekによってインプットレンズのフォーカ
ス点が変わってしまう。そこで本件発明者は、図2
(a)に示すように第3電極を2つに分割して、その間
に図2(b)に示すような4分割静電偏向器を設置し
た。
【0016】そして本件発明者は、γをある値に固定し
て、Ekの全範囲にわたってインプットレンズのフォー
カス点がアナライザの中心にくるように、Ekに応じて
偏向器の各電極の電位を調整した。その場合、本件発明
者は、電極X1には(V0(前記インプットレンズの第3
電極の電位)+VX)の電位を与え、対向する電極X2
は(V0−VX)の電位を与え、また、電極Y1には(V0
+VY)の電位を与え、対向する電極Y2には(V0
Y)の電位を与えるようにした。
【0017】このような実験の結果、|VX|と|VY
のEk依存性は、Ekが100eV付近よりも小さいと|
X|と|VY|は大きな値が必要であるが、Ekが10
0eV以上から3000eV程度までの間は|VX|と
|VY|を零にしてもほとんど問題にならないことがわ
かった。そして、|VX|とEkの関係、|VY|とEk
関係は、 |VX|=ax・bx/(Ek+bx) (式1) |VY|=ay・by/(Ek+by) (式2) で近似できることがわかった。なお、ax,bx,ay
yは調整パラメータである。また、これらの調整パラ
メータはそれぞれの装置によって異なり、装置に応じて
調整が必要であることがわかった。
【0018】図3は、前記|VX|のEk依存性を表す図
であり、前記式1の関係をグラフ化したものである。な
お、図3(b)は、図3(a)のEkが小さい値の範囲
を拡大したものである。
【0019】以上説明したように、本件発明者は、前記
式1および式2に基づいて偏向器を制御すれば、Ek
全範囲にわたって、インプットレンズのフォーカス点が
アナライザの中心にくることを見出した。
【0020】以下、この実験結果に基づく本発明の実施
の形態について説明する。
【0021】図4は、本発明の一例として示したオージ
ェ電子分光装置の概略図である。
【0022】図4において、1は電子線照射装置であ
り、電子線照射装置1は、電子銃や集束レンズや偏向器
を備えている。
【0023】2は試料ステージ(図示せず)上に置かれ
た試料であり、試料2に電子ビームが照射されると、試
料2から2次電子が放出されるが、この2次電子は電子
分光器3で分析される。電子分光器3は、減速レンズで
あるインプットレンズ4と、静電半球アナライザ(CH
A)5と、検出器6とから構成されている。
【0024】前記インプットレンズ4は、最も試料側に
配置された筒状の第1電極4aと、その隣にgap−1
をあけて配置された筒状の第2電極4bと、その隣にg
ap−2をあけて配置された筒状の第3電極4cと、そ
の隣にgap−3をあけて配置された偏向器7と、その
隣にgap−4をあけて配置された筒状の第3電極4c
と、その隣にgap−5をあけて配置された筒状の第4
電極4dとから構成されている。前記第1電極4aは接
地されており、第2電極4bは電源8に、第3電極4c
は電源9に、第4電極4dは電源10に接続されてい
る。
【0025】図4にも示すように、第3電極4cは2つ
に分割されており、その間に偏向器7が配置されている
が、偏向器7は、試料2から放出されてインプットレン
ズで減速された2次電子をxy方向に偏向させるための
ものである。
【0026】図5は偏向器7の斜視図である。この図に
示すように、偏向器7は、対向する2つの電極X1,X2
から成るX偏向電極と、対向する2つの電極Y1,Y2
ら成るY偏向電極を有しており、円筒を4分割した形状
となっている。
【0027】そして、電極X1は、前記電源9に接続さ
れた加算回路30、アンプ11を介して乗算回路12に
接続されている。一方、電極X2は、前記電源9に接続
された加算回路31、反転アンプ13を介して同じく乗
算回路12に接続されている。この乗算回路12は、パ
ラメータax発生回路14と除算回路15に接続されて
おり、除算回路15は、パラメータbx発生回路16と
加算回路17に接続されている。パラメータbx発生回
路16と加算回路17は接続されている。
【0028】また、前記電極Y1は、前記電源9に接続
された加算回路32、アンプ18を介して乗算回路19
に接続されている。一方、電極Y2は、前記電源9に接
続された加算回路33、反転アンプ20を介して同じく
乗算回路19に接続されている。この乗算回路19は、
パラメータay発生回路21と除算回路22に接続され
ており、除算回路22は、パラメータby発生回路23
と加算回路24に接続されている。パラメータby発生
回路23と加算回路24は接続されている。
【0029】このような構成11〜24および30〜3
3で偏向器制御手段が構成されており、この偏向器制御
手段はアナログ回路によって構成されている。
【0030】25は中央制御手段であり、中央制御手段
25は、前記加算回路17と24、前記電源8〜10を
制御する電源制御手段26、およびアナライザ制御手段
27に接続されている。
【0031】以上、図4の構成について説明したが、以
下にこのような構成装置の動作を説明する。
【0032】さて、上述したような、横軸にEkをとり
縦軸に電子強度をとった電子スペクトルを得る場合、中
央制御手段25は、Ekとγに基づき、Ekに比例するリ
ファレンス信号Ek γをアナライザ制御手段27と電源
制御手段26に送る。このリファレンス信号Ek γは、
アナライザ5の分析エネルギーが掃引されるように変化
しており、アナライザ制御手段27は、送られてくるリ
ファレンス信号Ek γに基づいてアナライザ5の分析エ
ネルギーを掃引させる。
【0033】また、電源制御手段26は、送られてくる
リファレンス信号Ek γに基づいて電源8〜10を制御
する。この結果、例えば、第2電極4bの電位が0.8
kに、第3電極4cの電位が0.1Ekに、そして第4
電極4dの電位が(1−γ)Ekに制御される。
【0034】このようなアナライザとインプットレンズ
の制御は従来と同じであるが、本発明においては、中央
制御手段25は、前記リファレンス信号Ek γを前記偏
向制御手段の加算回路17と24にも送る。
【0035】加算回路17は、送られてくる信号Ek γ
とパラメータbx発生回路16からの信号bxを加算し、
信号(Ek γ+bx)を除算回路15に送る。除算回路1
5は、パラメータbx発生回路16からの信号bxを加算
回路17からの信号(Ek γ+bx)で割る演算を行い、
信号(bx/(Ek γ+bx))を乗算回路12に送る。
乗算回路12は、除算回路15からの信号(bx/(Ek
γ+bx))とパラメータax発生回路14からの信号a
xを乗算し、信号(ax・bx/(Ek γ+bx))をアン
プ11と反転アンプ13に送る。
【0036】アンプ11の出力は加算回路30に送ら
れ、加算回路30は、アンプ11からの信号(ax・bx
/(Ek γ+bx))と前記電源9からの信号(0.1E
k=V0)を加算し、信号(V0+ax・bx/(Ek γ+b
x))を電極X1に送る。また、反転アンプ13の出力は
加算回路31に送られ、加算回路31は、反転アンプ1
3からの信号(−ax・bx/(Ek γ+bx))と前記電
源9からの信号V0を加算し、信号(V0−ax・bx
(Ek γ+bx))を電極X2に送る。
【0037】このため、前記偏向器7の電極X1には電
位VX1=V0+ax・bx/(Ek γ+bx)が与えられ、
電極X2には電位VX2=V0−ax・bx/(Ek γ+bx
が与えられる。
【0038】一方、加算回路24は、送られてくる信号
k γとパラメータby発生回路23からの信号byを加
算し、信号(Ek γ+by)を除算回路22に送る。除算
回路22は、パラメータby発生回路23からの信号by
を加算回路24からの信号(Ek γ+by)で割る演算を
行い、信号(by/(Ek γ+by))を乗算回路19に
送る。乗算回路19は、除算回路22からの信号(by
/(Ek γ+by))とパラメータay発生回路21から
の信号ayを乗算し、信号(ay・by/(Ek γ
y))をアンプ18と反転アンプ20に送る。
【0039】アンプ18の出力は加算回路32に送ら
れ、加算回路32は、アンプ18からの信号(ay・by
/(Ek γ+by))と前記電源9からの信号V0を加算
し、信号(V0+ay・by/(Ek γ+by))を電極Y1
に送る。また、反転アンプ20の出力は加算回路33に
送られ、加算回路33は、反転アンプ20からの信号
(−ay・by/(Ek γ+by))と前記電源9からの信
号V0を加算し、信号(V0−ay・by/(Ek γ
y))を電極Y2に送る。
【0040】このため、前記偏向器7の電極Y1には電
位VY1=V0+ay・by/(Ek γ+by)が与えられ、
電極Y2には電位VY2=V0−ay・by/(Ek γ+by
が与えられる。
【0041】ところで、前記パラメータax,bx
y,byは、Ekの全範囲にわたってインプットレンズ
のフォーカス点がアナライザの中心にくるような値に設
定されている。これは予め実験により求められたもので
あり、前記パラメータax,ayは負となることもある。
【0042】この結果、図4の装置においては、インプ
ットレンズの電圧軸をほぼ完全に補正することができ、
kの全範囲にわたって正常な強度を有する電子分光ス
ペクトルを得ることができる。
【0043】なお、図4の装置においては偏向器制御手
段はアナログ回路で構成されているが、これには大きな
意味がある。すなわち、デジタル的な計算によって偏向
器印加電圧を発生させるならば、どのような形状(Ek
に対する電圧の関数形)の電圧でも印加可能であるが、
この場合には印加電圧を計算するのに時間がかかってス
ペクトル収集に無駄な時間が発生したり、計算の精度の
限界に起因して電圧値が滑らかな変化をしなくなること
によりスペクトルにノイズが現れる等の別の問題が出て
くる。
【0044】以上、本発明の電子分光装置の一例を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0045】例えば、少しレンズ収差は増えるが、前記
電極X2とY2の電位を第3電極4cと同電位にし、電極
1、Y1の電位をそれぞれ前記VX1、VY1に設定するよ
うにしてもよい。
【0046】また、偏向器7の形状は、必ずしも円筒を
4分割した形状でなくても、例えば平板のようなものや
棒状のものでもよい。
【0047】また、本発明を光電子分光装置に適用する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のインプットレンズを示した図である。
【図2】 本発明のインプットレンズを示した図であ
る。
【図3】 |VX|のEk依存性を表す図である。
【図4】 本発明の電子分光装置の一例を示した図であ
る。
【図5】 図4における偏向器7の斜視図である。
【符号の説明】
1…電子線照射装置、2…試料、3…電子分光器、4…
インプットレンズ、4a…第1電極、4b…第2電極、
4c…第3電極、4d…第4電極、5…静電半球アナラ
イザ、6…検出器、7…偏向器、8、9、10…電源、
11、18…アンプ、12、19…乗算回路、13、2
0…反転アンプ、14…パラメータax発生回路、1
5、22…除算回路、16…パラメータbx発生回路、
17、24…加算回路、21…パラメータay発生回
路、23…パラメータby発生回路、25…中央制御装
置、26…電源制御手段、27…アナライザ制御手段、
30、31、32、33…加算回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月22日(2000.2.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成する本
発明の電子分光装置は、試料に1次線を照射し、その照
射により試料から放出された電子を減速レンズで減速さ
せてアナライザに導き、アナライザで選別された電子を
検出器で検出するようにした電子分光装置において、試
料ステージとアナライザの間に配置される電子偏向器
と、検出しようとする電子のエネルギーに応じて前記偏
向器を制御する偏向器制御手段を備えたことを特徴とす
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に1次線を照射し、その照射により
    試料から放出された電子を減速レンズで減速させてアナ
    ライザに導き、アナライザで選別された電子を検出器で
    検出するようにした電子分光装置において、試料ステー
    ジとアナライザの間に配置される電子偏向器と、試料か
    ら放出される電子のエネルギーに応じて前記偏向器を制
    御する偏向器制御手段を備えたことを特徴とする電子分
    光装置。
  2. 【請求項2】 前記偏向器は、対向する2つの電極
    1,X2から成るX偏向電極と、対向する2つの電極Y
    1,Y2から成るY偏向電極を有し、Ek γを試料から放
    出される電子のエネルギーEkに比例するリファレンス
    信号、ax,bx,ay,byを調整パラメータ、V0を所
    定電位とする時、前記偏向器制御手段は、電極X1
    2,Y1,Y2のそれぞれの電位が VX1=V0+ax・bx/(Ek γ+bx) VX2=V0−ax・bx/(Ek γ+bx) VY1=V0+ay・by/(Ek γ+by) VY2=V0−ay・by/(Ek γ+by) となるように制御することを特徴とする請求項1記載の
    電子分光装置。
  3. 【請求項3】 前記偏向器は、前記減速レンズ内に配置
    されることを特徴とする請求項1または2に記載の電子
    分光装置。
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