JP2000298859A - 光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ディスクドライブ装置

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JP2000298859A
JP2000298859A JP11107433A JP10743399A JP2000298859A JP 2000298859 A JP2000298859 A JP 2000298859A JP 11107433 A JP11107433 A JP 11107433A JP 10743399 A JP10743399 A JP 10743399A JP 2000298859 A JP2000298859 A JP 2000298859A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さの異なる光ディスク毎に対物レンズの作
動距離が変化してもその変化分をアクチュエータのフォ
ーカシングストロークに加算することなしに済む光ディ
スクドライブ装置を提供する。 【解決手段】 本来は光ピックアップ装置11の光軸と
光ディスクの記録面とが垂直となるようにチルト補正す
るためのチルト補正機構4を利用して、厚さの厚い光デ
ィスク28に対する再生、記録又は消去動作時には光ピ
ックアップ装置11を光ディスク28の記録面に近づけ
るようにその高さ制御を行わせることで、光ディスクの
厚さの違いによる対物レンズの作動距離の変化分を、対
物レンズアクチュエータのフォーカシングストロークに
含める必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚さの異なるCD
(Compact Disk)やDVD(Digital Video又はVe
rsatile Disk)等の光ディスクに共用される光ディス
クドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、高密度な光ディスクとしてDVD
が知られている。このDVDは従来のCDに対して約7
倍の記録密度を有する。ここに、DVDとCDとの相違
点の一つに、厚さ(基板厚さ)があり、通常、CDの厚
さは1.2mm、DVDの厚さは0.6mmとされてい
る。記録密度を高くするためには光スポットを小さくす
る必要があるが、対物レンズの開口数(NA)を大きく
することにより、光スポットの小径化が可能である。も
っとも、開口数(NA)を大きくすると、光軸と光ディ
スクとの傾斜角(チルト)変動による球面収差の発生が
顕著となり、光スポットが劣化する。その対策として、
ディスク基板を薄くしている。
【0003】図9を参照して光ディスクと対物レンズと
の関係を説明する。図9(a)はDVD101と対物レン
ズ102との関係を示し、図9(b)はCD103と対物
レンズ102との関係を示している。図9(a)において
は、光束はアパーチャ104により絞られてから対物レ
ンズ102に入射し、DVD101の透明基板105を
透過し、その記録面106にDVD用光スポット107
を形成し、情報の記録、再生又は消去動作が行われる。
DVD用光スポット107の開口数(NA)は、アパー
チャ104と対物レンズ102の開口数(NA)とによ
り決まる。ここに、DVD101は厚さ0.6mmの2
枚の透明基板105を貼り合わせることによりCD10
3と同じ厚さの1.2mmとされている。一方、図9
(b)においては、光束は対物レンズ102に入射し、C
D103の透明基板108を透過し、そのその記録面1
09にCD用光スポット110を形成し、情報の再生動
作が行われる。
【0004】ここに、対物レンズ102とディスク10
1,103との間の間隔を一般に、“作動距離”と称
し、図9(a)ではLd,図9(b)ではLcが相当する。
開口数(NA)、ディスク基板厚さが異なるため、DV
DとCDとで作動距離Ld,Lcが異なり、Ld>Lc
なる関係にある。
【0005】ところで、対物レンズ102はアクチュエ
ータ(図示せず)に搭載される。このアクチュエータ
は、対物レンズ102の光軸方向(フォーカシング方
向)と光軸直交方向(トラッキング方向)とに対物レン
ズ102を変位駆動することにより、光スポット10
7,110の焦点合わせ(フォーカシング)とトラッキ
ングとを行う。アクチュエータによる対物レンズ102
の光軸方向移動可能範囲(フォーカシングストローク)
は、ディスク101,103の面振れ量や、ディスク1
01,103を回転駆動するスピンドルモータの振れ量
などから決められるが、一般に、±0.8mm〜±0.
7mm程度とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】DVD101のみ、或
いは、CD103のみを対象とする専用機に比べ、DV
D101とCD103との両方のディスクを対象とする
兼用機の場合、前述したようなDVDとCDとで作動距
離Ld,Lcが異なる点が問題となる。つまり、図10
に示すように、作動距離Ld,Lcの差ΔL=Ld−L
cの分だけ、フォーカシングストロークを長くする必要
がある。
【0007】フォーカシングストロークが長くなると、
以下のような問題がある。第1に、アクチュエータが厚
くなり、ドライブ装置の薄型化が困難となる。一般に、
アクチュエータは対物レンズをばね部材により弾性的に
支持するが、長いストロークに渡ってそのばね特性(ば
ね定数)を変化させないためには、ばねの長さを長くし
なければならない。このため、アクチュエータが大きく
なってしまう。また、一般に、アクチュエータは、永久
磁石と駆動コイルとからなるリニアモータにより対物レ
ンズを駆動するが、永久磁石端部の磁束の低下から、ス
トロークの終端部で推力特性が低下する(図10参
照)。ストロークを長くすると、この推力特性の低下が
顕著となり、非線形な特性となってしまい、制御上、好
ましくない。
【0008】ちなみに、国際公開WO97/50086
号公報によれば、このような記録密度の異なる(従っ
て、厚さの異なる)ディスクに対する兼用機として、光
ピックアップ装置を傾斜させるチルト補正機構と、光ピ
ックアップ装置と光ディスクとの角度位置関係を検出す
るチルトセンサとを備え、ディスク種類判別手段により
対象光ディスクが記録密度の高いディスクと判別した場
合には、チルト補正機構により光ピックアップ装置の光
軸と光ディスクの記録面とが垂直となるようにチルト補
正を行うようにし、記録密度の低いディスクと判別した
場合にはチルト補正を行わず、チルト可動部(即ち、光
ピックアップ装置搭載部分)を固定したままとしてい
る。同公報例による場合、前述したようなDVDとCD
とで作動距離Ld,Lcが異なる点に起因する上述の問
題は解決されていない。
【0009】本発明の目的は、厚さの異なる種類の光デ
ィスクに対して同一の対物レンズを共用して情報の再
生、記録又は消去動作を行う光ディスクドライブ装置に
関して、対物レンズを搭載したアクチュエータのフォー
カシングストロークを対象ディスクの違いにより増やす
必要がなく、ドライブ装置の薄型化、小型化、さらに
は、制御の安定を図れる光ディスクドライブ装置を提供
することである。より具体的には、厚さの異なる光ディ
スク毎に対物レンズの作動距離が変化してもその変化分
をアクチュエータのフォーカシングストロークに加算す
ることなしに済ませることができる光ディスクドライブ
装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
厚さの異なる種類の光ディスクに対して同一の対物レン
ズを共用して情報の再生、記録又は消去動作を行う光デ
ィスクドライブ装置において、前記光ディスクの記録面
に光を照射する前記対物レンズを有する光ピックアップ
装置と、この光ピックアップ装置を傾斜させるチルト補
正機構と、前記光ピックアップ装置と前記光ディスクと
の角度位置関係を検出するチルトセンサとを備え、厚さ
の薄い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作時に
は前記チルトセンサの出力に基づき前記光ピックアップ
装置の光軸と前記光ディスクの記録面とが垂直となるよ
うに前記チルト補正機構を駆動し、厚さの厚い光ディス
クに対する再生、記録又は消去動作時には前記光ピック
アップ装置を前記光ディスクの記録面に近づけるように
前記チルト補正機構を駆動するようにした。請求項2記
載の発明は、請求項1記載の光ディスクドライブ装置に
おいて、厚さの厚い光ディスクに対する再生、記録又は
消去動作時には、厚さの異なる光ディスクに対する前記
光ピックアップ装置の作動距離の差の分だけ前記光ピッ
クアップ装置を前記光ディスクの記録面に近づけるよう
に前記チルト補正機構を駆動する。
【0011】従って、本来は光ピックアップ装置の光軸
と光ディスクの記録面とが垂直となるようにチルト補正
するためのチルト補正機構を利用して、厚さの厚い光デ
ィスクに対する再生、記録又は消去動作時には光ピック
アップ装置を光ディスクの記録面に近づけるようにその
高さ制御を行わせることで、光ディスクの厚さに違いに
よる対物レンズの作動距離の変化分を、対物レンズアク
チュエータのフォーカシングストロークに含める必要が
なくなる。よって、対物レンズアクチュエータのフォー
カシングストロークの中心が厚さの異なる光ディスク毎
に変化することがないので、厚さの異なる種類の光ディ
スクに対応した対物レンズアクチュエータの薄型化、小
型化及び制御の安定化を図れる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクドライブ装置において、前記光ピックアップ装
置は、対物レンズを保持するレンズボビンを光軸方向に
変位自在に支持する支持機構と固定部に固定された永久
磁石と前記レンズボビンの一部に設けられて前記永久磁
石に対向する駆動コイルとを含み、前記対物レンズを光
軸方向に駆動制御するアクチュエータを備え、厚さの厚
い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作時には前
記駆動コイルへの駆動電流の直流成分が小さくなるよう
に前記チルト補正機構を駆動する。
【0013】従って、厚さの異なる光ディスクに対して
対物レンズの作動距離が変化することにより、アクチュ
エータの光軸方向の駆動コイルの駆動電流にバイアスが
かかることがない。よって、アクチュエータのフォーカ
シングストロークの中心が厚さの異なる光ディスク毎に
変化することがないので、厚さの異なる種類の光ディス
クに対応したレンズアクチュエータの薄型化、小型化及
び制御の安定化を図れる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ディスクドライブ装置において、前記チルトセンサと前
記チルト補正機構とによるチルト制御系と、前記駆動コ
イルに対する駆動電流の直流成分と前記チルト補正機構
とによるピックアップ高さ制御系とを選択自在に有し、
厚さの薄い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作
時には前記チルト制御系を選択し、厚さの厚い光ディス
クに対する再生、記録又は消去動作時には前記ピックア
ップ高さ制御系を選択するようにした。
【0015】従って、対象となる光ディスクに応じて制
御系の元となる検出系を、チルトセンサの出力と駆動コ
イルに対する駆動電流の直流成分とで切換えることで、
チルト制御系やピックアップ高さ制御系を閉ループ制御
することが可能となり、請求項3記載の発明を容易に実
現できる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載の光ディスクドライブ装置において、前記駆動コイル
に対する駆動電流の直流成分をA、前記チルト補正機構
の回動中心と前記アクチュエータとの間の距離をBとす
る場合において、厚さの厚い光ディスクに対する再生、
記録又は消去動作時には前記チルト補正機構の駆動量を
tan-1(A/B)とした。
【0017】従って、開ループ制御により、請求項3又
は4記載の発明を容易に実現できる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1又は2記
載の光ディスクドライブ装置において、厚さの厚い光デ
ィスクに対する再生、記録又は消去動作時には、前記光
ディスクに対する前記光ピックアップ装置の半径方向の
位置に応じて前記チルト補正機構の駆動量を可変させ
る。
【0019】従って、アクチュエータのフォーカシング
方向の駆動電流用の制御信号を検出することなく、光ピ
ックアップ装置の高さ補正を行うことができ、請求項1
又は2記載の発明を容易に実現できる。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1記載の光
ディスクドライブ装置において、厚さの厚い光ディスク
に対する再生、記録又は消去動作時には、前記光ディス
クに対して前記光ピックアップ装置が半径方向外周側に
位置するときに前記光ピックアップ装置が前記光ディス
クに最も近づくように前記チルト補正機構を駆動させ
る。
【0021】従って、光ディスクの最も面振れの大きい
半径方向外周部で光ピックアップ装置の高さ調整が可能
となり、請求項1記載の発明を容易に実現できる。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一に記載の光ディスクドライブ装置において、
前記チルト補正機構は、光ディスクの内周近くに設定さ
れて前記光ピックアップ装置を回動自在に支持する支持
部と、前記光ピックアップ装置を前記支持部を回動中心
として回動させる駆動部とを備える。
【0023】従って、光ピックアップ装置の高さ調整量
を、光ディスクの最も面振れの大きい半径方向外周部で
最大とすることが可能であり、請求項1ないし7記載の
発明を容易に実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は、本実施の形態が
適用される光ディスクドライブ装置の概略構成を示す分
解斜視図である。この構成は、基本的には前述した国際
公開WO97/50086号公報例の構成を利用したも
のである。まず、厚さの異なるCD又はDVDなる光デ
ィスクが共通に搭載されるターンテーブル1を有するス
ピンドルモータ2が矩形枠状の固定シャーシ3の一部に
固定されている。ターンテーブル1上に搭載された光デ
ィスクはスピンドルモータ2により回転駆動される。
【0025】一方、固定シャーシ3の下部には固定シャ
ーシ3よりも一回り小さな矩形枠状に形成されてチルト
補正機構4の主体をなす回動シャーシ5が固定シャーシ
3に形成された軸穴6に嵌合させた回動軸7によりチル
ト方向に回動変位自在に取付けられている。ここに、回
動軸7は支持部となり、チルト補正機構4の回動中心と
して作用し、光ディスクの内周近く(即ち、ターンテー
ブル1寄りの位置)に設定されている。この回動シャー
シ5上には光ディスクの半径方向に沿って配設させたガ
イドレール8に沿って半径方向(シーク方向)に移動自
在なキャリッジ9が搭載され、このキャリッジ9上には
対物レンズ10を有する光ピックアップ装置11が一体
的に搭載されている。対物レンズ10は光ディスクの記
録面に対して光をスポット状に集光させて照射するもの
で、図3等で後述するようなアクチュエータにより光軸
方向(フォーカシング方向)及び光軸直交方向(トラッ
キング方向)に変位自在に光ピックアップ装置11に設
けられている。ここに、キャリッジ9にはある程度の長
さを有してガイドレール8に平行なラック12が一体的
に設けられており、回動シャーシ5にはラック12に噛
み合うピニオンギヤ13、このピニオンギヤ13上のプ
ーリ14に回転力を伝達するベルト15が掛け渡された
プーリ16、このプーリ16軸上のギヤ17に噛み合う
ギヤ(図示せず)を有するシーク用モータ19等による
シーク駆動系が搭載されており、シーク用モータ19の
回転方向に応じてピニオンギヤ13、ラック12を介し
てキャリッジ9、従って、光ピックアップ装置11をデ
ィスク半径方向にシーク移動させ得る構成とされてい
る。ここに、ラック12とシーク駆動系とがともに回動
シャーシ5上に搭載されているので、後述するように回
動シャーシ5が回動変位しても、ピニオンギヤ13とラ
ック12との噛み合い状態に変化を生じない。
【0026】また、光ピックアップ装置11の一部には
光ディスクに対向するように配置されてこの光ピックア
ップ装置11と搭載された光ディスクとの角度位置関係
を検出する周知のチルトセンサ20が搭載されている。
【0027】一方、回動軸7により回動自在な回動シャ
ーシ5の半径方向外側辺の位置を高さ方向に可変自在に
支持する駆動部21が固定シャーシ3の半径方向外側辺
に設けられている。即ち、回動シャーシ5の半径方向外
側辺から外側に向けて突出させたピン22が入り込む溝
23が形成されたプーリギヤ24とこのプーリギヤ24
に噛み合うギヤ25を有するチルト制御用モータ26が
ブラケット27を利用して固定シャーシ5に取付けられ
ている。ここに、チルト制御用モータ26によりプーリ
ギヤ24を回動させ、溝23に入り込んだピン22の高
さ位置を可変させることにより、回動シャーシ5が回動
軸7を中心に回動変位することとなる。回動シャーシ5
が回動変位すると、回動シャーシ5に搭載された光ピッ
クアップ装置11も変位することとなる。
【0028】このような構成において、ターンテーブル
1上に搭載された光ディスクがDVDのように厚さの薄
いディスクであって光軸の傾斜に対する変動許容量が少
ない場合には、光ピックアップ装置11に搭載されたチ
ルトセンサ20の信号をモニタしてチルト制御用モータ
26を適正量だけ駆動させることにより、光ピックアッ
プ装置11の光軸が光ディスクの記録面に対して垂直と
なるように回動シャーシ7を回動変位させる。即ち、本
来のチルト補正動作を行わせる。この後、対物レンズ1
0に対するフォーカシング動作、トラッキング動作等を
行いながら、光ディスクに対する記録、再生又は消去動
作が行われる。
【0029】一方、ターンテーブル1上に搭載された光
ディスクがCDのように厚さの厚いディスクであって光
軸の傾斜に対する変動許容量が大きい場合には、チルト
センサ20によるモニタを行わず、チルト制御用モータ
26により回動シャーシ7をより大きく回動変位させて
光ピックアップ装置11を光ディスクの記録面に近づけ
る。即ち、図9で説明したように、光ディスクが厚さ
1.2mmのCDの場合の作動距離のほうが厚さ0.6
mmのDVDの場合の作動距離よりも短く、DVDの場
合よりもCDの場合のほうが対物レンズ10が光ディス
クに近づくこととなる。そこで、DVDとCDとの作動
距離の差の分だけ、光ピックアップ装置11が光ディス
クに近づくように回動シャーシ7を回動変位させる。図
2はこの様子を誇張して模式的に示す概略側面図であ
る。28はCDなる厚さの厚い光ディスクである。この
後、対物レンズ10に対するフォーカシング動作、トラ
ッキング動作等を行いながら、光ディスクに対する記
録、再生又は消去動作が行われる。
【0030】従って、本実施の形態によれば、本来は光
ピックアップ装置11の光軸と光ディスクの記録面とが
垂直となるようにチルト補正するためのチルト補正機構
4を利用して、厚さの厚い光ディスク(CD28)に対
する再生、記録又は消去動作時には光ピックアップ装置
11を光ディスクの記録面に近づけるようにその高さ制
御を行わせることで、光ディスクの厚さの違いによる対
物レンズ10の作動距離の変化分を、対物レンズアクチ
ュエータのフォーカシングストロークに含める必要がな
くなる。よって、対物レンズアクチュエータのフォーカ
シングストロークの中心が厚さの異なる光ディスク毎に
変化することがないので、厚さの異なる種類の光ディス
クに対応した対物レンズアクチュエータの薄型化、小型
化及び制御の安定化を図れる。
【0031】本発明の第二の実施の形態を図3ないし図
5に基づいて説明する。第一の実施の形態で示した部分
と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する
(後述する各実施の形態でも順次同様とする)。第一の
実施の形態では、DVDとCDとの作動距離の差の分だ
け回動シャーシ7を回動させて光ピックアップ装置11
を光軸方向に移動させるようにしたが、本実施の形態で
は光ピックアップ装置11に設けられているアクチュエ
ータのフォーカシング駆動量を把握して回動シャーシ7
を光軸方向に移動させるものである。
【0032】まず、光ピックアップ装置11に搭載され
ているアクチュエータ31の構成の一例を図3に示す。
まず、対物レンズ10を保持したレンズボビン32を光
軸方向(フォーカシング方向)に変位自在に支持する4
本のワイヤばね33が支持機構として固定部34から引
出されている。レンズボビン32の周りには、互いに直
交する方向に駆動コイルである光軸方向駆動コイル35
とトラッキング方向駆動コイル36とが巻回されてい
る。そして、レンズボビン32を挟んでヨーク37によ
り固定部34に支持された永久磁石38が互いに磁極を
対向させて配設されている。ここに、永久磁石38と駆
動コイル35,36とにより2軸方向のリニアモータが
形成されている。これにより、光軸方向駆動コイル35
とトラッキング方向駆動コイル36とに制御電流を与え
ることにより、レンズボビン32が移動して対物レンズ
10を光軸方向(フォーカシング方向=Y方向)及びト
ラッキング方向(Z方向)に移動させることができる。
【0033】ここに、図4はアクチュエータ31におけ
るフォーカシングモータ(光軸方向駆動コイル35)に
対する駆動電流の波形を示している。横軸は時間軸であ
る。上述したように、アクチュエータ31は対物レンズ
10を光軸方向に変位駆動して焦点合わせを行う。その
駆動力は、永久磁石38とヨーク37とからなる磁気回
路の空隙中に配置させた光軸方向駆動コイル35に電流
を流すことにより発生するローレンツ力である。図4に
示す波形はこの光軸方向駆動コイル35に流す電流値の
時間的変化の様子を示している。光軸方向駆動コイル3
5に流す電流は図示しない検出系により検出される焦点
誤差信号に応じて変化する。光ディスクに対物レンズ1
0が近ければマイナス側に電流を流し、光ディスクに対
物レンズ10が遠ければプラス側に電流を流す。光ディ
スクの持つ面振れ量は、光ディスクの回転数に応じて変
化するので、光軸方向駆動コイル35に流す電流波形
は、図示の如く、光ディスクの回転周波数の周期で変動
している。
【0034】従って、光軸方向駆動コイル35に流す駆
動電流のDCレベル(直流レベル)が図示の如く0より
も小さい場合にはアクチュエータ31自身が光ディスク
から遠く、対物レンズ10を光ディスクから遠い位置で
光ディスクの面振れ周波数に応じて振動させていること
を意味する。逆に、光軸方向駆動コイル35に流す駆動
電流のDCレベルが0よりも大きい場合にはアクチュエ
ータ31自身が光ディスクに近く、対物レンズ10を光
ディスクに近い位置で光ディスクの面振れ周波数に応じ
て振動させていることを意味する。そこで、光軸方向駆
動コイル35に流す駆動電流のDCレベルに応じてチル
ト制御用モータ26を駆動させることで回動シャーシ7
を傾斜させて、光ピックアップ装置11自身を光ディス
クに対して近づけたり遠ざけたりして、そのDCレベル
を0に保つようにする。
【0035】図5はこのためのピックアップ高さ制御系
40の構成例を示す。即ち、光軸方向駆動コイル35に
流れる駆動電流をDCレベル検出回路41に入力させ
て、そのDCレベルを検出し、検出されたDCレベルを
チルト制御用アンプ42に入力させることでDCレベル
が0となるようにチルト制御用モータ26を駆動させ
る。
【0036】本発明の第三の実施の形態を図6に基づい
て説明する。本実施の形態では、チルトセンサ20、チ
ルト制御用アンプ42及びチルト制御用モータ26によ
りチルト制御系43が形成されている。ここに、チルト
制御用アンプ42前段において、チルトセンサ20側と
DCレベル検出回路41側との間には周知のディスク識
別手段44により切換えられるスイッチ45が介在さ
れ、チルト制御系43とピックアップ高さ制御系40と
が選択自在とされている。
【0037】このような構成において、搭載された光デ
ィスクがDVDであるとディスク識別手段44により識
別された場合には、チルトセンサ20側が有効となるよ
うにスイッチ45が切換えられ、チルト制御系43が選
択される。これにより、チルトセンサ20の信号をモニ
タしてチルト制御用アンプ42によりチルト制御用モー
タ26を駆動させることにより、光ピックアップ装置1
1の光軸が光ディスクの記録面に対して垂直となるよう
に回動シャーシ7を回動変位させる。
【0038】一方、搭載された光ディスクがCDである
とディスク識別手段44により識別された場合には、D
Cレベル検出回路41側が有効となるようにスイッチ4
5が切換えられ、ピックアップ高さ制御系40が選択さ
れる。これにより、光軸方向駆動コイル35に流れる駆
動電流をDCレベル検出回路41に入力させて、そのD
Cレベルを検出し、検出されたDCレベルをチルト制御
用アンプ42に入力させることでDCレベルが0となる
ようにチルト制御用モータ26を駆動させる。
【0039】このようにして、本実施の形態によれば、
DVD、CDに応じて、容易にチルト制御用モータ26
の駆動を使い分けることができる。
【0040】従って、本実施の形態によれば、対象とな
る光ディスクに応じて制御系の元となる検出系を、チル
トセンサ20の出力と光軸方向駆動コイル35に対する
駆動電流のDC成分とで切換えることで、チルト制御系
43やピックアップ高さ制御系40を閉ループ制御する
ことが可能となる。
【0041】本発明の第四の実施の形態を図7に基づい
て説明する。第三の実施の形態において、アクチュエー
タ31の光軸方向駆動コイル35のDCレベルを入力と
してチルト制御用モータ26を閉ループ制御する場合、
DCレベルの時間的変動がある程度速いとチルト補正機
構4の構造物の振動特性をよくする必要が出てくる。ま
た、一般に、DVDよりもCDのほうが高速回転させる
ことが多く、光ディスクの面振れの周波数がCDのほう
が高い。つまり、DVDのときに行う光ピックアップ装
置11のチルト補正に必要な制御帯域に対して、CDの
ときに行う光ピックアップ装置11の高さ制御に必要な
制御帯域のほうが広い。従って、CDのときに行う光ピ
ックアップ装置11の高さ制御を開ループで行うことが
望ましい。
【0042】そこで、本実施の形態は、CDのときに光
ピックアップ装置11の高さ制御を開ループで行えるよ
うに構成したものである。本実施の形態では、演算回路
46が付加され、DCレベル検出回路41の出力ととも
に光ピックアップ装置11の光ディスクに対する半径方
向の位置情報47が入力されている。
【0043】このような構成において、搭載された光デ
ィスクがDVDであるとディスク識別手段44により識
別された場合には、図6の場合と同様にチルト制御系4
3による制御となる。
【0044】一方、搭載された光ディスクがCDである
とディスク識別手段44により識別された場合には、D
Cレベル検出回路41側が有効となるようにスイッチ4
5が切換えられ、ピックアップ高さ制御系40が選択さ
れる。これにより、光軸方向駆動コイル35に流れる駆
動電流をDCレベル検出回路41に入力させて、そのD
Cレベルを検出し、検出されたDCレベルを演算回路4
6に入力する。さらに、光ピックアップ装置11の位置
情報47も演算回路46に入力する。演算回路46で
は、光ピックアップ装置11の位置情報47からチルト
補正機構4の回動中心である回動軸7から光ピックアッ
プ装置11の対物レンズ10までの距離(この距離をB
とする)を算出する。同時に、DCレベルを演算回路4
6から得られたDCレベルをアクチュエータ31のDC
感度で除算して対物レンズ10のオフセット距離(この
距離を、駆動電流の直流成分に相当するAとする)を算
出する。さらに、DCレベルを0にするために、回動シ
ャーシ5に必要な回動角をtan-1(A/B)として算出
し、チルト制御用アンプ42に出力する。これにより、
開ループ制御が可能となる。
【0045】本発明の第五の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態は、第一の実施の形態の場合
のように、光ピックアップ装置11の高さ制御をDVD
とCDとの作動距離の差の分だけとする場合のより具体
的な工夫例を示すものである。即ち、本実施の形態で
は、光ピックアップ装置11の位置情報47を入力とし
て所定の演算処理を行う演算回路48が付加され、この
演算回路48の出力とチルトセンサ20の出力とが周知
のディスク識別手段44により切換えられるスイッチ4
9により選択自在とされている。
【0046】このような構成において、搭載された光デ
ィスクがDVDであるとディスク識別手段44により識
別された場合には、図6の場合と同様にチルト制御系4
3による制御となる。
【0047】一方、搭載された光ディスクがCDである
とディスク識別手段44により識別された場合には、光
ピックアップ装置11の位置情報47を用いて演算処理
を行う演算回路48側が有効となるようにスイッチ49
が切換えられる。演算回路48では、光ピックアップ装
置11の位置情報47からチルト補正機構4の回動中心
である回動軸7から光ピックアップ装置11の対物レン
ズ10までの距離(この距離をBとする)を算出する。
そして、DVDの場合とCDの場合との作動距離の差を
ΔLとした場合、この作動距離の差ΔLの分だけ光ピッ
クアップ装置11を光ディスクに近づけるために、回動
シャーシ5に必要な回動角をtan-1(ΔL/B)として
算出し、チルト制御用アンプ42に出力する。これによ
り、第一の実施の形態の場合に関しても開ループ制御が
可能となる。
【0048】ところで、対象となる光ディスクがCDで
ある場合、常に光ピックアップ装置11の高さ調整を行
わなくてもよい。つまり、円盤状の光ディスクが反りに
より変形している場合、対物レンズ10の光軸方向に最
も遠く或いは最も近くなるのは、反り量の大きい半径方
向外周側である。これは、光ディスクの半径方向内周側
位置では、反り量が少なく、対物レンズ10のアクチュ
エータ31の光軸方向の駆動量が少ないことを意味す
る。従って、前述したように、対物レンズ10の光軸方
向の移動量(フォーカシングストローク)にDVDとC
Dとの作動距離の差が加算されることが問題であるが、
半径方向内周側では光ディスクの反りが少なく元々フォ
ーカシングストロークが小さくてよいので、光ディスク
の半径方向内周側位置でのみ、前述したようにチルト補
正機構4を利用して光ピックアップ装置11の高さ調整
を行うようにしてもよい。
【0049】また、これらの実施の形態において、チル
ト補正機構4の回動中心である回動軸7が光ディスクの
半径方向内周側の位置に設定され、回動シャーシ5が半
径方向外周側ほど大きく変位するようにしているので、
光ディスクの最も面振れ(反り量)の大きい半径方向外
周側位置においてチルト補正機構4を用いた光ピックア
ップ装置11の高さ調整量を最大にとることが可能とさ
れている。
【0050】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明によれば、厚
さの薄い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作時
にはチルトセンサの出力に基づき光ピックアップ装置の
光軸と光ディスクの記録面とが垂直となるようにチルト
補正機構を駆動し、厚さの厚い光ディスクに対する再
生、記録又は消去動作時には光ピックアップ装置を、例
えば、作動距離の差の分だけ、光ディスクの記録面に近
づけるようにチルト補正機構を駆動するようにしたの
で、本来は光ピックアップ装置の光軸と光ディスクの記
録面とが垂直となるようにチルト補正するためのチルト
補正機構を利用して、厚さの厚い光ディスクに対する再
生、記録又は消去動作時には光ピックアップ装置を光デ
ィスクの記録面に近づけるようにその高さ制御を行わせ
ることで、光ディスクの厚さの違いによる対物レンズの
作動距離の変化分を、対物レンズアクチュエータのフォ
ーカシングストロークに含める必要がなくなり、よっ
て、対物レンズアクチュエータのフォーカシングストロ
ークの中心が厚さの異なる光ディスク毎に変化すること
がないので、厚さの異なる種類の光ディスクに対応した
対物レンズアクチュエータの薄型化、小型化及び制御の
安定化を図ることができる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の光ディスクドライブ装置において、厚さの厚い光デ
ィスクに対する再生、記録又は消去動作時にはアクチュ
エータの駆動コイルへの駆動電流の直流成分が小さくな
るようにチルト補正機構を駆動するようにしたので、厚
さの異なる光ディスクに対して対物レンズの作動距離が
変化することにより、アクチュエータの光軸方向の駆動
コイルの駆動電流にバイアスがかかることがなく、よっ
て、アクチュエータのフォーカシングストロークの中心
が厚さの異なる光ディスク毎に変化することがないの
で、厚さの異なる種類の光ディスクに対応した対物レン
ズアクチュエータの薄型化、小型化及び制御の安定化を
図ることができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、対象となる
光ディスクに応じて制御系の元となる検出系を、チルト
センサの出力と駆動コイルに対する駆動電流の直流成分
とで切換えることで、チルト制御系やピックアップ高さ
制御系を閉ループ制御することが可能となり、請求項3
記載の発明を容易に実現することができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、開ループ制
御により、請求項3又は4記載の発明を容易に実現する
ことができる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、厚さの厚い
光ディスクに対する再生、記録又は消去動作時には、光
ディスクに対する光ピックアップ装置の半径方向の位置
に応じてチルト補正機構の駆動量を可変させることで、
アクチュエータのフォーカシング方向の駆動電流用の制
御信号を検出することなく、光ピックアップ装置の高さ
補正を行うことができ、請求項1又は2記載の発明を容
易に実現することができる。
【0055】請求項7記載の発明によれば、厚さの厚い
光ディスクに対する再生、記録又は消去動作時には、光
ディスクに対して光ピックアップ装置が半径方向外周側
に位置するときに光ピックアップ装置が光ディスクに最
も近づくようにチルト補正機構を駆動させることで、光
ディスクの最も面振れの大きい半径方向外周部で光ピッ
クアップ装置の高さ調整が可能となり、請求項1記載の
発明を容易に実現することができる。
【0056】請求項8記載の発明によれば、チルト補正
機構は、光ディスクの内周近くに設定されて光ピックア
ップ装置を回動自在に支持する支持部と、光ピックアッ
プ装置を支持部を回動中心として回動させる駆動部とを
備えるので、光ピックアップ装置の高さ調整量を、光デ
ィスクの最も面振れの大きい半径方向外周部で最大とす
ることが可能であり、請求項1ないし7記載の発明を容
易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の光ディスクドライ
ブ装置の概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】光ピックアップ装置の高さ調整の様子を模式的
に示す概略側面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態のアクチュエータの
構成例を示す斜視図である。
【図4】光軸方向駆動コイルに対する駆動電流の時間的
変化の様子を示す電流波形図である。
【図5】そのピックアップ高さ制御系の構成例を示すブ
ロック図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の第四の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図8】本発明の第五の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図9】DVDとCDとの作動距離の違いを示す説明図
である。
【図10】フォーカシングストロークの違いを示す説明
図である。
【符号の説明】
4 チルト補正機構 7 支持部 10 対物レンズ 11 光ピックアップ装置 20 チルトセンサ 21 駆動部 28 厚さの厚い光ディスク 31 アクチュエータ 32 レンズボビン 33 支持機構 35 駆動コイル 38 永久磁石 40 ピックアップ高さ制御系 43 チルト制御系

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さの異なる種類の光ディスクに対して
    同一の対物レンズを共用して情報の再生、記録又は消去
    動作を行う光ディスクドライブ装置において、 前記光ディスクの記録面に光を照射する前記対物レンズ
    を有する光ピックアップ装置と、 この光ピックアップ装置を傾斜させるチルト補正機構
    と、 前記光ピックアップ装置と前記光ディスクとの角度位置
    関係を検出するチルトセンサとを備え、 厚さの薄い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作
    時には前記チルトセンサの出力に基づき前記光ピックア
    ップ装置の光軸と前記光ディスクの記録面とが垂直とな
    るように前記チルト補正機構を駆動し、 厚さの厚い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作
    時には前記光ピックアップ装置を前記光ディスクの記録
    面に近づけるように前記チルト補正機構を駆動するよう
    にしたことを特徴とする光ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 厚さの厚い光ディスクに対する再生、記
    録又は消去動作時には、厚さの異なる光ディスクに対す
    る前記光ピックアップ装置の作動距離の差の分だけ前記
    光ピックアップ装置を前記光ディスクの記録面に近づけ
    るように前記チルト補正機構を駆動することを特徴とす
    る請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】 前記光ピックアップ装置は、対物レンズ
    を保持するレンズボビンを光軸方向に変位自在に支持す
    る支持機構と固定部に固定された永久磁石と前記レンズ
    ボビンの一部に設けられて前記永久磁石に対向する駆動
    コイルとを含み、前記対物レンズを光軸方向に駆動制御
    するアクチュエータを備え、 厚さの厚い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作
    時には前記駆動コイルへの駆動電流の直流成分が小さく
    なるように前記チルト補正機構を駆動することを特徴と
    する請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記チルトセンサと前記チルト補正機構
    とによるチルト制御系と、前記駆動コイルに対する駆動
    電流の直流成分と前記チルト補正機構とによるピックア
    ップ高さ制御系とを選択自在に有し、 厚さの薄い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作
    時には前記チルト制御系を選択し、 厚さの厚い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作
    時には前記ピックアップ高さ制御系を選択するようにし
    たことを特徴とする請求項3記載の光ディスクドライブ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動コイルに対する駆動電流の直流
    成分をA、前記チルト補正機構の回動中心と前記アクチ
    ュエータとの間の距離をBとする場合において、厚さの
    厚い光ディスクに対する再生、記録又は消去動作時には
    前記チルト補正機構の駆動量をtan-1(A/B)とした
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の光ディスクドラ
    イブ装置。
  6. 【請求項6】 厚さの厚い光ディスクに対する再生、記
    録又は消去動作時には、前記光ディスクに対する前記光
    ピックアップ装置の半径方向の位置に応じて前記チルト
    補正機構の駆動量を可変させることを特徴とする請求項
    1又は2記載の光ディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】 厚さの厚い光ディスクに対する再生、記
    録又は消去動作時には、前記光ディスクに対して前記光
    ピックアップ装置が半径方向外周側に位置するときに前
    記光ピックアップ装置が前記光ディスクに最も近づくよ
    うに前記チルト補正機構を駆動させることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】 前記チルト補正機構は、光ディスクの内
    周近くに設定されて前記光ピックアップ装置を回動自在
    に支持する支持部と、前記光ピックアップ装置を前記支
    持部を回動中心として回動させる駆動部とを備えること
    を特徴とする請求項1ないし7の何れか一に記載の光デ
    ィスクドライブ装置。
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