JP2000297614A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2000297614A
JP2000297614A JP10388599A JP10388599A JP2000297614A JP 2000297614 A JP2000297614 A JP 2000297614A JP 10388599 A JP10388599 A JP 10388599A JP 10388599 A JP10388599 A JP 10388599A JP 2000297614 A JP2000297614 A JP 2000297614A
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vane rotor
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combustion engine
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Toshiharu Noguchi
敏春 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブタイミング装置を構成するベーンロー
タとハウジングに易凝着性の金属同士の組合せを採用し
た場合、製造工程に手間がかからずしかも簡単な構造で
凝着を防ぐ。 【解決手段】 吸気カムシャフト2の端部にはギヤ11
とハウジング20が一体で相対回転可能に設けられてい
る。ギヤ11とハウジング20間の室内に収容されたベ
ーンロータ30は吸気カムシャフト2の端部に固定され
てこれと一体回転する。ハウジング20とベーンロータ
30は軽量化を目的として共にアルミ系金属からなり、
易凝着性の金属同士の組合せとなっている。ベーンロー
タ30とハウジング20の間には金属薄板40が介在す
るように配置されている。金属薄板40はスチール製で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の機関出
力軸とカム軸との相対回転位相を可変として、バルブタ
イミングを可変とする内燃機関のバルブタイミング制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の運転状態に応じて吸気または
排気バルブの開閉時期(バルブタイミング)を可変とす
るバルブタイミング制御装置が知られている。バルブタ
イミング制御装置には、ベーン方式やヘリカルギア方式
が知られている。
【0003】ベーン方式のバルブタイミング制御装置に
おける可変動弁機構では、例えばハウジングとギヤが一
体でカムシャフトに対し相対回転可能に装着され、ハウ
ジングとギヤ間に形成された油圧室内に回動可能に収容
されたベーンロータはカムシャフトの端部に一体回転可
能に固定されている。ベーンロータが油圧制御に基づき
ハウジングに対して相対回動することによってカムシャ
フトの相対回転位相が変更され、バルブタイミングが可
変とされるようになっている。
【0004】従来、例えば可変動弁機構の軽量化を図る
ため、ベーンロータやハウジングの材質にアルミニウム
やアルミニウム合金などのアルミ系金属を使用する場合
があった。しかし、ベーンロータとハウジングを共にア
ルミ系金属にすると、ベーンロータとハウジングが摺動
部で凝着する心配があった。そのため、従来、摺動面で
の両部品間の凝着を防ぐためにベーンロータの摺動表面
(側面表面)に錫メッキを施していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、錫メッキを
施すためのメッキ工程が必要であった。そのため、メッ
キ用の大型設備が必要なばかりか、メッキ作業に手間が
かかるうえメッキ処理に比較的長時間を要し、生産性を
低下させるという問題があった。この生産性の低さがベ
ーンロータの部品コストを上昇させ、ひいてはバルブタ
イミング制御装置の製造コストを上昇させる原因となっ
ていた。また、近年、環境への配慮が必要となってきて
おり、環境にとって好ましいとは言えない錫を使用しな
い対策が要求されている。
【0006】なお、特開平9−112223号公報に
は、ベーンロータとギヤとの間にシール薄板を介装した
ものが開示されてはいるが、ギヤには鉄系金属(例えば
鋼)が通常使用され、ベーンロータをアルミ系金属とし
たときにベーンロータとギヤとの摺動が、鉄系金属とア
ルミ系金属との異種金属間での摺動となるので、両部品
間で凝着は起こらない。なお、この二部品が共にスチー
ル製の場合、可変動弁機構においては二部品が間欠的に
摺動するのみなので、凝着対策をしなくて済む場合が多
い。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その目的は、バルブタイミング装置を
構成するベーンロータとハウジングに易凝着性の金属同
士の組合せを採用した場合、製造工程に手間がかからず
しかも簡単な構造で凝着を防ぐことができる内燃機関の
バルブタイミング制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、内燃機関の機関出力軸とカ
ム軸との相対回転位相を可変とするベーン方式の可変動
弁機構を備え、そのベーンロータが歯車とハウジングと
の間の室に回動可能に収容されている内燃機関のバルブ
タイミング制御装置において、前記ベーンロータと前記
ハウジングは易凝着性の金属材質の組合せからなり、前
記ベーンロータと前記ハウジングの間には両者の材質に
とって難凝着性の材質からなる薄板が介在されている。
【0009】この構成によれば、ベーンロータとハウジ
ングが例えば軽量化などの対策を理由に易凝着性の金属
同士の組合せからなっても、両部品間に両者の金属材質
にとって難凝着性の材質からなる薄板が介在するため、
摺動が難凝着性の材質間で行われ、ベーンロータとハウ
ジングの凝着が防がれる。薄板はベーンロータとハウジ
ング間に介在するのみで従来のようなメッキを必要とし
ない。よって、大がかりなメッキ設備が不要となるうえ
メッキに使用される錫等の環境にとって好ましくない材
料を使用しなくて済む。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記薄板は、前記ハウジングにおいて
前記ベーンロータの翼部が収容されている室の少なくと
も内面全体に配置されている。
【0011】この構成によれば、薄板がベーンロータの
翼部が収容されている室の内面全体に配置されているた
め、ベーンロータの回動位置(回動角)によらず翼部が
薄板と密接状態に保持される。翼部を挟む両側の液室
(油室)間でベーンロータの液圧制御のための液(油)
が漏れ難くなる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、ベーンロータとハウジングは共
にアルミ系金属よりなる。この構成によれば、ベーンロ
ータとハウジングを共にアルミ系金属にして可変動弁機
構の軽量化を図れ、この際、製造コストの上昇をさほど
招かず両部品間の凝着を避けられ、しかも環境にもやさ
しい。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記薄板は鉄系金属よりなる。この構
成によれば、鉄系金属よりなる薄板は入手し易く安価で
済み、アルミ系金属にとっては高い難凝着性の性質を有
するので、製造コストの上昇をさほど招かず両部品間の
凝着を効果的に避けられ、しかも環境にもやさしい。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1、3、
4のいずれか一項に記載の発明において、前記薄板はベ
ーンロータの少なくとも翼部の側面に固着されている。
この構成によれば、薄板がベーンロータの少なくとも翼
部の側面に固着されている構成であるため、翼部の両側
の液室(油室)間における液漏れ(油漏れ)を防止する
ためにベーンロータの翼部の回動域全体に薄板を介在さ
せる必要がない。このため、薄板の面積の小さな小型に
でき、その材料費が安くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、ベーン
方式のバルブタイミング制御装置を示している。本実施
形態のバルブタイミング制御装置1は吸気バルブタイミ
ングを制御するためのものである。バルブタイミング制
御装置1は、吸気カムシャフト2の先端部に回動可能に
装着された可変動弁機構10を備える。
【0016】可変動弁機構10は、吸気カムシャフト2
の先端部に相対回転可能に取着された歯車としてのギヤ
11と、ギヤ11と同軸上に配置された状態でギヤ11
に固定された略有底円筒形状のハウジング20と、ハウ
ジング20とギヤ11間の内室に収容されたベーンロー
タ30とを備える。ベーンロータ30は吸気カムシャフ
ト2に一体回転可能に固定されている。ハウジング20
はブシュ12を介して吸気カムシャフト2の外周面上に
嵌め込まれ、吸気カムシャフト2におけるブシュ12の
外側部位にはナット13が螺着されている。ハウジング
20は複数本のボルト14によりギヤ11と一体回転可
能に固定されている。本実施形態では、可変動弁機構1
0の軽量化を図るため、ハウジング20とベーンロータ
30が共にアルミ系金属からなる。なお、ギヤ11はス
チール製である。
【0017】排気カムシャフトはクランクシャフトとベ
ルト動力伝達機構を介して駆動連結されており、ギヤ1
1は排気カムシャフトの先端部に固定されたギヤ(いず
れも図示せず)と噛合している。よって、吸気カムシャ
フト2と排気カムシャフトとの相対回転位相が可変動弁
機構10によって可変とされる。
【0018】図2に示すように、ハウジング20にはベ
ーンロータ30を収容するための収容凹部21が形成さ
れている。ハウジング20はその内周面に径方向内側へ
突出する3つの突部22を周方向等間隔の位置に有し、
収容凹部21は各突部22間に扇状空間部を形成する3
つの凹部23を有する。ベーンロータ30はそのボス部
31を各突部22の先端面(円弧端面)に当接させると
ともに、ボス部31から放射状に延出する3つのベーン
(翼部)32を3つの凹部23にそれぞれ収容する状態
で収容凹部21内に配置されている。ベーン32の外周
面は凹部23の内周面と密接し、ボス部31の外周面は
突部21の先端面と密接している。
【0019】凹部23はベーン32によって遅角側油圧
室24と進角側油圧室25とに区画される。吸気カムシ
ャフト2の回転方向(図2における矢印方向)側が遅角
側油圧室24となる。突部21の内周面およびベーン3
2の外周面にはシール部材26,35が板バネ36(一
つのみ図示)によって突出側へ付勢された状態で組み込
まれている。各シール部材26,35によってハウジン
グ20とベーンロータ30とのクリアランスを通じたオ
イル漏れが防止されるようになっている。
【0020】図1,図2に示すようにハウジング20と
ベーンロータ30との間には薄板としての金属薄板40
が介在するように配置されている。ハウジング20とベ
ーンロータ30は共にアルミ系金属で、摺動によって凝
着の起こる可能性が高い易凝着性の金属同士の組合せで
あるため、両者間にアルミ系金属にとって難凝着性の性
質を有する鉄系金属からなる金属薄板40を介在させて
いる。金属薄板40の材質はスチールであり、特に工具
鋼が適している。その他、ステンレス(SUS)等の鉄
−クロム系合金等を使用することもできる。工具鋼を使
用するのはアルミ系金属に対する難凝着性の性質が高い
からである。
【0021】図3は可変動弁機構10の分解斜視図を示
す。金属薄板40は同図に示すように収容凹部21の軸
線直交断面の形状(つまり収容凹部21の底面形状)と
ほぼ同形状を有する。つまり金属薄板40はボス部31
の側面形状と3つの凹部23の断面形状を合わせ持った
形状となっている。金属薄板40は例えば薄い板厚(例
えば1mm未満)の鋼板(工具鋼板)をプレス切断加工に
よる打ち抜きによって形成されている。金属薄板40は
ハウジング20の収容凹部21の底面に敷かれ、その上
にベーンロータ30が配置される。
【0022】金属薄板40を凹部23の底面全体に配置
される形状としているのは、ベーンロータがどの回動位
置にあってもベーン32が常に金属薄板40と密接する
状態を保持するためで、両油圧室24,25間における
油漏れを防止するシール部材としても機能させるためで
ある。金属薄板40およびベーンロータ30には吸気カ
ムシャフト2の端部を嵌挿可能な径を有する孔40a,
30aがそれぞれ形成されている。
【0023】図1,図2に示すように、ベーンロータ3
0のボス部31には各ベーン32の根元部分周方向両側
の部位で開口する2つの油路33,34が形成されてい
る。各油路33,34は吸気カムシャフト2の内部に形
成された2種類の油路3,4と連通している。図1に示
すように、遅角室側油圧24は油路33,3および遅角
側油路15を通じて油圧制御弁5に接続され、進角室側
油圧25は油路34,4および進角側油路16を通じて
油圧制御弁5に接続されている。
【0024】油圧制御弁5には、オイルポンプ7により
オイルパン6から吸引して吐出された作動油が圧送され
る供給油路17と、オイルパン6に繋がる排出油路18
とが接続されている。油圧制御弁5は電子制御装置8に
よりデューティ制御される電磁切換弁からなる。電子制
御装置8はクランクポジションセンサ、カムポジション
センサ、水温センサおよびスロットルポジションセンサ
(いずれも図示せず)等から入力する各種検出信号に基
づいて内燃機関のその時の運転状況に応じた最適なバル
ブタイミング(吸気バルブの開閉時期)を決定する。そ
して、その最適なバルブタイミングとなるように油圧制
御弁15をデューティ制御することで可変動弁機構10
を油圧制御し、ベーンロータ30のハウジング20に対
する相対回動位置を制御する。こうして吸気バルブタイ
ミングが連続的に制御されるようになっている。
【0025】次にこのバルブタイミング制御装置の作用
を説明する。電子制御装置8は各種センサから入力する
各検出信号に基づいて内燃機関の運転状況に応じた最適
なバルブタイミングを決定すると、この最適なバルブタ
イミングとなるように油圧制御弁5をデューティ制御す
る。
【0026】進角側油圧室25に油圧がかかると、ベー
ンロータ30がハウジング20に対して進角側へ相対回
動し、吸気カムシャフト2が進角側へ回動する。また、
遅角油圧室24に油圧がかかると、ベーンロータ30が
ハウジング20に対して遅角側へ相対回動し、吸気カム
シャフト2が遅角側へ回動する。このようにバルブタイ
ミング制御によりベーンロータ30がハウジング20に
対して相対回動を繰り返す。
【0027】ベーンロータ30はハウジング20と共に
アルミ系金属からなるが、その間に介在するスチール製
の金属薄板40と摺動するため、ベーンロータ30が金
属薄板40と凝着することはない。
【0028】また、金属薄板40を収容凹部21とほぼ
同形状としているので、金属薄板40が凹部22の底面
全体、つまりベーン32の回動域全体に存在する。よっ
て、ベーンロータ30の回動位置によらずベーン32が
常に金属薄板40と密接する状態が保持されてその間に
クリアランスが生じにくく、金属薄板40がシール部材
として機能する。よって、各油圧室24,25間での油
漏れが防止される。従って、バルブタイミングの制御精
度が向上する。
【0029】以上の本実施形態によれば、以下の効果を
得ることができる。 (1) ハウジング20とベーンロータ30にアルミ系
金属同士の組合せを採用し、その間にアルミ系金属にと
って難凝着性の性質を有するスチールかりなる金属薄板
40を配置した構成であるので、凝着防止対策にメッキ
等の表面処理を施さなくて済み、製造工程の手間がかか
らずしかも簡単な構成を採用できる。つまり、従来技術
の錫メッキ工程を廃止し、メッキ用の大型設備の使用の
回避および製造工程の簡素化を実現できる。また、錫を
使用しなくて済むので環境にも配慮できる。よって、凝
着防止対策にさほど費用をかけずしかも環境面を配慮し
つつ、可変動弁機構10の軽量化を図ることができる。
【0030】(2) 金属薄板40の介在が摺動面での
油漏れに対するシール性を高めるとともに、金属薄板4
0の形状を収容凹部21の形状に合わせることでベーン
ロータ30の側面が常に金属薄板40の表面に密接する
状態を保持できるようにしたので、油圧室24,25間
における金属薄板40との摺動面を介した油漏れを小さ
く抑えることができる。よって、バルブタイミング装置
1の制御精度を向上させることができる。
【0031】(3) 金属薄板40を鋼板の打ち抜きに
よって簡単に製造でき、しかも1枚の金属薄板40を組
み込むだけでなので可変動弁機構10の組立時の手間も
さほどかからない。
【0032】なお、発明の実施の形態は、以下ような形
態で実施することもできる。 ・ 図4に示すように、アルミ系金属からなるベーンロ
ータ30の側面にスチール製の金属薄板41を固着させ
る。この場合、ベーンロータ30と共に金属薄板41が
回動するので、金属薄板41をベーンロータ30の側面
の面積に等しい小サイズで済ませられる。従って、金属
薄板41の材料費を前記実施形態に比べ節約できる。
【0033】また、金属薄板41の固着方法は接着剤を
用いる方法やろう付けによる方法でもよいが、例えばダ
イキャスト製法によってベーンロータ30を型成形する
製造方法を採用する。この場合、その型成形の際にベー
ンロータ30の側面の表面層部分にスチールを流し込め
ば、ベーンロータの成形時に同時に金属薄板の固着層を
形成でき、製造時の工程数を少なく済ませられる。
【0034】・ 金属薄板の形状は前記実施形態に限定
されない。要するに各油圧室24,25間での油漏れを
防げるような形状であれば足りる。例えば金属薄板の凹
部23に配置される部分を凹部23の周方向幅よりも短
い幅として凹部23の周方向中央付近にてハウジング2
0に固着する構成でもよい。また、1枚の金属薄板では
なく各ベーン32ごとにその翼数と同数の金属薄板を各
凹部23に組み付ける構成を採用してもよい。
【0035】・ 金属薄板は鉄系金属(スチール等)に
限定されない。アルミ系金属にとって難凝着性の性質を
有するその他の金属を採用してもよい。 ・ ベーンロータと相対回動可能な歯車はギヤ(ギヤを
相手に噛合するもの)に限定されない。ギヤに替えて歯
付きプーリでもよい。例えば歯付きプーリには、クラン
クシャフトの回転駆動を吸気カムシャフトに伝達するた
めのタイミングベルトが掛装される。また、タイミング
チェーン用のスプロケットプーリでもよい。
【0036】・ 前記実施形態において金属薄板40を
ハウジング20の収容凹部底面に固着させてもよい。 ・ 金属薄板に替え、樹脂薄板を使用することもでき
る。例えば耐摩耗性を有するエンジニアリングプラスチ
ックを使用する。要するに薄板は、ハウジングとベーン
ロータの金属材質にとって難凝着性の材質であれば足り
る。 ・ ハウジングは一部品であることに限定されない。例
えばハウジングは円筒状部品とこの円筒状部品の歯車
(ギヤ)と反対側端部を略閉塞するための板部品との二
部品から構成されてもよい。もちろん三部品以上であっ
てもよい。
【0037】・ ベーンロータのベーンの翼数は3つに
限定されない、ベーンの翼数が4つであってもよい。 ・ 排気バルブタイミングを可変とするバルブタイミン
グ装置に適用することもできる。
【0038】・バルブタイミング装置は、カムシャフト
の先端部だけでなく後端部に装着されていてもよい。 前記各請求項で使用した用語を次のように定義する。
【0039】「歯車」: 多数の歯を有する他の部材と
噛合可能な多数の歯を外周に有する回転体であって動力
伝達用として使用されるもの。ギヤのみでなく歯付きプ
ーリ、あるいは、スプロケットプーリをも含む概念であ
る。
【0040】上記実施形態から把握される請求項以外の
技術的思想を、以下に記載する。 (1)請求項1又は2において、前記ベーンロータと前
記ハウジングは易凝着性の軽金属(アルミ系金属を含
む)の組合せからなる。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜5に記載の発明によれば、ベ
ーンロータとハウジングに易凝着性の金属同士の組合せ
を採用しても、その間に薄板が介在するだけで、製造工
程に手間がかからずしかも簡単な構造で両部品間の凝着
を防止できる。また、メッキ不要で錫等を使用しないこ
とから環境への影響を配慮することもできる。
【0042】請求項2及び5に記載の発明によれば、ベ
ーンロータとハウジング間に介在する薄板がシール性を
高め、翼部を液圧(油圧)制御するための液室間におけ
る液(油)漏れを抑えることができる。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2の効果に加え、ベーンロータとハウジングは共に
アルミ系金属よりなるので、バルブタイミング制御装置
を軽量化できる。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の効果に加え、薄板は鉄系金属よりなるので、アルミ系
金属同士間の凝着を効果的にしかも安価に防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1、3、4のい
ずれかの効果に加え、薄板の面積(サイズ)を小さく
し、その材料費を安く済ませられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるバルブタイミング
制御装置を示し、可変動弁機構が側断面で描かれた概略
構成図。
【図2】可変動弁機構の正断面図。
【図3】可変動弁機構のボルト等を省略した分解斜視
図。
【図4】別例のベーンロータを示す斜視図。
【符号の説明】
1…バルブタイミング制御装置、2…カム軸としての吸
気カムシャフト、10…可変動弁機構、11…歯車とし
てのギヤ、15…油圧制御弁、20…ハウジング、21
…収容凹部、23…凹部、24…遅角側油圧室、25…
進角側油圧室、30…ベーンロータ、32…翼部として
のベーン、40,41…薄板としての金属薄板。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の機関出力軸とカム軸との相対
    回転位相を可変とするベーン方式の可変動弁機構を備
    え、そのベーンロータが歯車とハウジングとの間の室に
    回動可能に収容されている内燃機関のバルブタイミング
    制御装置において、 前記ベーンロータと前記ハウジングは易凝着性の金属材
    質の組合せからなり、前記ベーンロータと前記ハウジン
    グの間には両者の材質にとって難凝着性の材質からなる
    薄板が介在されていることを特徴とする内燃機関のバル
    ブタイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 前記薄板は、前記ハウジングにおいて前
    記ベーンロータの翼部が収容されている室の少なくとも
    内面全体に配置されていることを特徴とする請求項1に
    記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ベーンロータと前記ハウジングは共
    にアルミ系金属よりなることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】 前記薄板は鉄系金属よりなることを特徴
    とする請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記薄板は、前記ベーンロータの少なく
    とも翼部の側面に固着されていることを特徴とする請求
    項1、3、4のいずれか一項に記載の内燃機関のバルブ
    タイミング制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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