JP2000297482A - 増設ユニット建物の母屋接続構造 - Google Patents

増設ユニット建物の母屋接続構造

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JP2000297482A
JP2000297482A JP10542499A JP10542499A JP2000297482A JP 2000297482 A JP2000297482 A JP 2000297482A JP 10542499 A JP10542499 A JP 10542499A JP 10542499 A JP10542499 A JP 10542499A JP 2000297482 A JP2000297482 A JP 2000297482A
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JP
Japan
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purlin
building
side wall
opening
steel plate
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JP10542499A
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Inventor
Yasuki Shintaku
康樹 新宅
Hisaaki Kumagai
久昭 熊谷
Yoshinori Shinjo
義典 新城
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撤去後の増設部分の設置の形跡を減少させて、
施工工数の増大を抑制し、しかも、接続及び取り外し作
業が容易な増設ユニット建物の母屋接続構造を提供す
る。 【解決手段】母屋1の側壁部1aに隣接して載置され、
連絡通路12を介して母屋側壁部1aに連結される建物
ユニット本体10,11を有する増設ユニット建物の母
屋接続構造である。連絡通路12の母屋側連結端縁12
aは、母屋側壁部1aに設けられたアルミサッシ13の
アルミ枠体13aに、エクスパンドジョイント部材14
によって着脱可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再利用可能な増設
ユニット建物の母屋接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の母屋1に隣接配置されることによ
り、増設される増設家屋2としては、図14に示すよう
なものが知られている。
【0003】このような増設家屋2では、増設家屋2か
ら連絡通路3が延設されている。また、母屋1の側壁部
1aに開口形成された連通開口部1bの開口周縁1cに
は、枠木4が設けられている。そして、前記連絡通路3
の端縁部3aを、この枠木4に対して、略全周に渡り固
着させて、母屋1と増設家屋2とが一体の構造物となる
ように構成されている。
【0004】次に、この従来の増設家屋2の設置順序に
沿って作用を説明する。
【0005】このようなものでは、まず、増設家屋2の
設置と共に、母屋1の側壁部1aに前記連通開口部1b
が開口形成される。
【0006】そして、この連通開口部1bの開口周縁1
cに、前記枠木4を装着して、この枠木4に前記連絡通
路3の端縁部3aが固定される。この際、母屋1と増設
家屋2との間隔の誤差は、枠木4の突出量又は、開口周
縁1c延設方向長さが、適宜調整して吸収される。
【0007】なお、他のこのような増設建物としては、
図15に示すようなユニットカプセル2a,2a同士
を、蛇腹状筒状体3cを用いて接続するものが知られて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の増設家屋2では、介護、リハビリ等の目的を
終了して、増築家屋2部分を撤去する際には、母屋1の
側壁部1aに形成された連通開口部1bを塞がなければ
ならない。このため、施工工数が増大してしまいコスト
を低減させることが困難であった。
【0009】また、この連通開口部1bを塞いだ後も、
前記側壁部1aに枠木4等の連通開口部1bを形成した
形跡が残ってしまう虞があり、外観品質を低下させてし
まうといった問題もあった。
【0010】更に、母屋1と増設家屋2との間隔の誤差
を、吸収させるため、前記枠木4の突出量又は、開口周
縁1c延設方向長さを調整する作業を個別に行わなけれ
ばならない。しかも、開口周縁1c延設方向長さを調整
して吸収する場合には、一旦、短く切断された連絡通路
3を再び延長しなければならないケースが存在し、この
点においても施工効率が良好であるとは言い難かった。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ためになされたものであって、撤去後の増設部分の設置
の形跡を減少させて、施工工数の増大を抑制し、しか
も、接続及び取り外し作業が容易な増設ユニット建物の
母屋接続構造を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、母屋側壁部に隣接して載置
され、連絡通路を介して該母屋側壁部に連結される建物
ユニット本体を有する増設ユニット建物の母屋接続構造
において、前記連絡通路の母屋側連結端縁は、前記母屋
側壁部に設けられた開口の開口枠体に、挟持手段によっ
て着脱可能に連結される増設ユニット建物の母屋接続構
造を特徴としている。
【0013】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記連絡通路の母屋側連結端縁が、前記挟持手段
によって、前記母屋側壁部に予め設けられている開口の
開口枠体に、連結固定される。
【0014】このため、該連絡通路を撤去した後、再
び、開口として利用することが出来、増設部分の設置の
形跡を減少させることにより、外観品質の低下を抑制す
ることができる。
【0015】また、開口部の周縁の仕上げの工程が減少
して、施工工数の増大が抑制される。
【0016】ここで、前記開口には、窓を設けてもよ
い。そして、アルミサッシの引き違い窓とすると、例え
ば、前記連絡通路の母屋側連結端縁が、前記挟持手段に
よって、前記母屋側壁部に予め窓枠として設けられてい
るアルミサッシのアルミ枠体に連結固定することができ
る。また、別途新規に母屋に開口を設けアルミサッシを
取り付けてもよい。
【0017】このため、撤去後、再び、該アルミサッシ
を窓として利用することが出来、増設部分の設置の形跡
を減少させることにより、外観品質の低下を抑制するこ
とができる。
【0018】また、開口部の周縁の仕上げの工程が減少
して、施工工数の増大が抑制される。
【0019】更に、前記開口を木製の引き違い窓である
とすると、例えば、前記連絡通路の母屋側連結端縁が、
前記挟持手段によって、前記母屋側壁部に予め窓枠とし
て設けられている木製の窓の木製枠体に連結固定するこ
とができる。
【0020】このため、撤去後、再び、該木製の窓を引
き違い窓として利用することが出来、増設部分の設置の
形跡を減少させることにより、外観品質の低下を抑制す
ることができる。
【0021】また、開口部の周縁の仕上げの工程が減少
して、施工工数の増大が抑制される。
【0022】そして、請求項2に記載されたものでは、
前記母屋側連結端縁のうち、一側辺は、前記開口に設け
られた引き違い窓のうち、一枚の窓の一側辺に、挟持手
段によって連結されている請求項1記載の増設ユニット
建物の母屋接続構造を特徴としている。
【0023】このように構成された請求項2に記載のも
のでは、開口の大きさを、前記窓枠体の開口の一部とす
ることが出来、通路として適した大きさを選択出来ると
共に、他方の窓を開閉扉として利用することが出来る。
【0024】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記挟持手段は、伸縮可能なエクスパンドジョイント部材
である請求項1又は2記載の増設ユニット建物の母屋接
続構造を特徴としている。
【0025】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記挟持手段が、伸縮可能なエクスパンドジョイ
ント部材であるので、前記母屋と前記建物ユニット本体
との間隔に合わせて伸縮させて連結させることが出来
る。
【0026】このため、一旦取り外された建物ユニット
本体を他の母屋に接続する際も、該エクスパンドジョイ
ント部材によって間隔の相違の調整が容易に行えて、更
に、施工作業性が良好である。
【0027】従って、接続及び取り外し作業が容易な増
設ユニット建物の母屋接続構造が提供される。
【0028】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態1に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、前記
従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付
して説明する。
【0029】この実施の形態1のユニット建物5は、図
7中(d)に示すように、母屋1の側方で地表上に基礎
9が形成されている。この基礎9上には、前記母屋1の
側壁部1aに隣接して、しかも、上部に傾斜屋根部10
aを有する建物ユニット本体10が、着脱自在に設置さ
れている。
【0030】この建物ユニット本体10の母屋1との連
結部の反対側には、折版平板屋根部11aを有する建物
ユニット本体11が、前記基礎9上に着脱自在に隣接配
置される。
【0031】そして、前記建物ユニット10を前記母屋
1に連結する連絡通路12が設けられて、増設部分であ
るユニット建物5が構成されている。
【0032】このうち、前記建物ユニット本体10を前
記母屋1の側壁部1aに連結する連絡通路12の構成に
ついて説明する。
【0033】前記連絡通路12は、前記建物ユニット本
体10の側壁部10bに形成された連通開口10cの周
縁部に接続されると共に、この側壁部10bから所定距
離a母屋1方向に向けて突設されている。
【0034】また、前記母屋1の側壁部1aには、掃き
出し窓用開口1dが予め形成されている。この掃き出し
窓用開口1dには、窓としてのアルミサッシ13のアル
ミ枠体13aが嵌着されている。このアルミ枠体13a
には、上,下両辺に掃き出し窓用開口1dの左右延設方
向に沿って、スライドレール部13b,13bが対向形
成されている。
【0035】そして、アルミ製の側辺を四方形状に連結
して形成されたスライド枠体13d…に、ガラス13c
が填められて構成された引き違い窓13e,13eが、
このスライドレール部13b,13bに沿って、スライ
ド可能に設けられている。
【0036】更に、前記連絡通路12の母屋側連結端縁
12aが、挟持手段としての伸縮可能なエクスパンドジ
ョイント部材14を介して、このアルミ枠体13aの外
側フランジ部13fに、着脱可能に連結されている。
【0037】このエクスパンドジョイント部材14は、
図2中母屋1に向かって左側側壁位置で、母屋側連結端
縁12aに設けられたたる木15の屋外側側面に、ビス
16によって一端18aが固定されると共に、前記母屋
1の側壁部1aに、ビス17によって他端18bが固定
される蛇腹状鋼板18を有している。
【0038】蛇腹状鋼板18の内側には、ゴムクロス1
9の一端19aと共に、断面略L字状に形成された第1
化粧鋼板部材20の一端部20aがビス21によって、
前記たる木15の通路内側側面に固定されている。
【0039】この第1化粧鋼板部材20の他端20b
は、図3に示すように、断面略F字状に形成された第2
化粧鋼板部材22の延長部22eの一端22aと所定長
さcオーバーラップされている。この第2化粧鋼板部材
22の他端には、前記ゴムクロス19の他端19bと共
に、前記外側フランジ部13bを挟持する挟持部23が
設けられている。
【0040】この挟持部23には、前記他端22bに、
前記延長部22eと略直交して一体形成される押さえ板
部22cと、この押さえ板部22cと平行に、この他端
22bに一体形成されるネジ孔基盤部22dとが設けら
れて、前記内向き外側フランジ部13b及び前記ゴムク
ロス19の他端19b等を挿入可能な所定間隔を有する
凹部22fが形成されている。
【0041】このうち、前記ネジ孔基盤部22dには、
内周面に雌ネジ部を形成するネジ孔22gが設けられて
いる。このネジ孔22gには、ノブ部24aを有するネ
ジ部材24の雄ネジ部24bが螺合されている。このネ
ジ部材24の雄ネジ部24b先端には、板状の挟持片2
5が、前記ネジ孔基盤部22dに平行に固着されてい
て、前記押さえ板22c対抗面に保護用ゴムシート26
が貼設されている。
【0042】また、このエクスパンドジョイント部材1
4は、図2中母屋に向かって右側側壁位置で、母屋側連
結端縁12aに設けられたたる木15の屋外側側面に、
ビス16によって一端18aが固定されると共に、前記
母屋1の引き違い窓13eに、他端28bが固定される
蛇腹状鋼板28を有している。
【0043】蛇腹状鋼板28の内側には、ゴムクロス1
9の一端19aと共に、断面略L字状に形成された第1
化粧鋼板部材20の一端部20aがビス21によって、
前記たる木15の通路内側側面に固定されている。
【0044】この第1化粧鋼板部材20の他端20b
は、図4に示すように、断面略F字状に形成された第2
化粧鋼板部材22の延長部22eの一端22aと所定長
さdオーバーラップされている。この第2化粧鋼板部材
22の他端には、前記ゴムクロス19の他端19bと共
に、前記蛇腹状鋼板28の他端28b及び前記引き違い
窓13eの一側辺であるスライド枠体13dを挟持する
挟持部23が設けられている。
【0045】この挟持部23には、前記他端22bに、
前記延長部22eと略直交して一体形成される押さえ板
部22cと、この押さえ板部22cと平行に、この他端
22bに一体形成されるネジ孔基盤部22dとが設けら
れて、前記ゴムクロス19の他端19b、前記蛇腹状鋼
板28の他端28b及び前記引き違い窓13eのスライ
ド枠体13d等を挿入可能な所定間隔を有する凹部22
hが形成されている。
【0046】このうち、前記ネジ孔基盤部22dには、
内周面に雌ネジ部を形成するネジ孔22gが設けられて
いる。このネジ孔22gには、ノブ部24aを有するネ
ジ部材24の雄ネジ部24bが螺合されている。このネ
ジ部材24の雄ネジ部24b先端には、板状の挟持片2
5が、前記ネジ孔基盤部22dに平行に固着されてい
て、前記押さえ板22c対抗面に保護用ゴムシート26
が貼設されている。
【0047】更に、この連通通路12の天井部では、母
屋側連結端縁12aに図5に示すように長尺形状のたる
木15が、水平方向に沿って延設されている。このたる
木15の屋外側上側面には、エクスパンドジョイント部
材14の雨樋部材30が、底面部30aを当接させて支
持されている。
【0048】この雨樋部材30のユニット側取付片部3
0bは、ビス31によって、前記母屋側連結端縁12a
側壁部に固定されると共に、この底面部30aから上方
へ向けて突設されるオーバーラップフック部30cが一
体に形成されている。
【0049】また、前記母屋1の側壁部1aには、ビス
32によって壁取付部33aが固定されて傾斜庇部33
が設けられている。この傾斜庇部33の先端部33b
は、前記オーバーラップフック部30cと所定長さe上
面視で重複するように設定されている。
【0050】これらの雨樋部材30及び傾斜庇部33の
下方内側では、ゴムクロス19の一端19aと共に、断
面略L字状に形成された第1化粧鋼板部材20の一端部
20aがビス21によって、前記たる木15の通路内側
側面に固定されている。
【0051】この第1化粧鋼板部材20の他端20b
は、断面略F字状に形成された第2化粧鋼板部材22の
延長部22eの一端22aと所定長さfオーバーラップ
されている。この第2化粧鋼板部材22の他端には、前
記ゴムクロス19の他端19bと共に、前記上部外側フ
ランジ部13bを挟持する挟持部123が設けられてい
る。
【0052】この挟持部123は、前記挟持部23と略
同様に構成され、図6に示すように、前記他端22b
に、前記延長部22eと略直交して一体形成される押さ
え板部22cと、この押さえ板部22cと平行に、この
他端22bに一体形成されるネジ孔基盤部22dとが設
けられて、前記内向き外側フランジ部13b及び他端1
9b等を上方から挿入可能な所定間隔を有する凹部22
fが形成されている。
【0053】このうち、前記ネジ孔基盤部22dには、
内周面に雌ネジ部を形成するネジ孔22gが設けられて
いる。このネジ孔22gには、ノブ部24aを有するネ
ジ部材24の雄ネジ部24bが螺合されている。このネ
ジ部材24の雄ネジ部24b先端には、板状の挟持片2
5が、前記ネジ孔基盤部22dに平行に固着されてい
て、前記押さえ板22c対抗面に保護用ゴムシート26
が貼設されている。
【0054】更に、図5中に示す母屋1の床部34に
は、連絡通路12の床部12bが、接続されている。す
なわち、床部12bの母屋側連結端縁12aに沿って、
支持横木35が延設されている。この支持横木35の上
面部35aと、前記アルミサッシ13のアルミ枠体13
aを構成する下縁部13gには、床板36が掛け渡され
て、一端部36aがビス37によって、この上面部35
aに固定されている。
【0055】また、この支持横木35の下面側35bに
は、一端部38aをビス39によって固定されてゴムク
ロス38が設けられている。このゴムクロス38の他端
部38bは、前記下縁部38gに一体形成される外側フ
ランジ部13hと、断面略凹字状を呈して、この外側フ
ランジ部13hに嵌着される高さ調整ゴム部材40との
間に、挟持されている。
【0056】そして、前記他端部36bは、この高さ調
整ゴム部材40の上面に載置されることにより、図5中
左右方向である水平方向に摺動可能としている。
【0057】次に、この実施の形態1の増設ユニット建
物の母屋接続工程について説明する。
【0058】この実施の形態1では、まず、図7に示す
ように、工場内で、鉄骨構造材で構成される略直方体形
状のラーメン構造体が、形成され、床根太等を介して、
床板からなる床板部が設けられると共に、前記外壁部で
ある側壁部10b,10d及び窓部付き側壁部10e
が、所望の位置に設けられる。
【0059】また、前記側壁部10bには、連通開口1
0cが、母屋1との連結通路12が設けられる位置に形
成される。
【0060】また、脱着可能な内装諸設備としてのバス
ユニット41,トイレ本体42,洗面台43等が装着さ
れる。この際、介護設備としての介護リフトが、固定或
いは着脱可能となるように装着されてもよい。
【0061】また、この実施の形態1では、工場での建
物ユニット10,11の組立の際に、傾斜屋根部10a
或いは折版平板屋根部11aが、前記上面部に載置され
て着脱可能に固定され、各建物ユニット10,11で個
別に雨仕舞い施工が行われる。
【0062】次に、図7中(b)に示ように、搬送手段
としてのトラックにより、工場から施工現場まで、各建
物ユニット10,11及び連絡通路12を構成する部材
が搬送される。
【0063】この時、前記傾斜屋根部10a或いは折版
平板屋根部10bによって上面部の雨仕舞いが、また、
前記側壁部10bによって側面部の雨仕舞いが略完了さ
れているので、前記連通開口10cを、前記引き違い窓
13e略一枚分の容易に養生可能な大きさに設定出来
る。
【0064】このため、面積が壁部全面に比して小さな
連通開口10cを設定してビニールシート等を用いてこ
の連通開口10cを覆い、搬送時の養生を容易に行うこ
とが出来る。
【0065】これらの建物ユニット10,11は、図7
中(c)に示すように、母屋1に隣接した基礎9上にク
レーン等が用いられて、降ろされる。
【0066】この実施の形態1では、基礎9から上方へ
突設されたボルトを下面部に形成されたボルト孔に合わ
せながら、各建物ユニット10等を基礎9上に載置して
固定する。吊り下げに用いられる前記アイボルト等の吊
り下げ治具は各々取り外されると共にて、吊り下げ治具
の取り外しにより開口した開口部が閉塞される。
【0067】次に、前記図7中(d)に示すように、連
結通路12が、前記母屋1の側壁部1aに形成された掃
き出し窓用開口1d及び前記側壁部10bに予め形成さ
れた連通開口10c間に掛け渡される。
【0068】この際、まず、両側壁部では、掃き出し窓
用開口1dに第2化粧鋼板部材22,22が装着され
る。すなわち、図3に示すように、前記凹部22f内
に、前記外側フランジ部13f、ゴムクロス19の他端
部19b、及び保護用ゴムシート26が重ね合わされて
挿入される。
【0069】そして、前記挟持部23のノブ部24aを
廻し、ネジ部材24をネジ孔22gに螺合させることに
より前記アルミ枠体13aの外側フランジ部13fが、
前記抑え板22cと、挟持片25との間に、前記ゴムク
ロス19の他端19bと共に挟持されて連結通路12の
左側側壁部が、前記母屋1に連結される。
【0070】また、前記アルミサッシ13の引き違い窓
13eが、図2中実線で示すように建物ユニット側から
見て右側にスライド移動された状態で、図4に示すよう
に、スライド枠体13d、前記ゴムクロス19の他端1
9b及び蛇腹状鋼板28の他端28bが、重ね合わされ
て、前記凹部22f内に、挿入される。
【0071】そして、前記挟持部23のノブ部24aを
廻し、前記ネジ部材24をネジ孔22gに螺合させるこ
とにより、スライド枠体13dが、前記挟持部23の抑
え板22cと、挟持片25との間に、前記ゴムクロス1
9の他端19b及び蛇腹状鋼板28の他端28bと共に
挟持されて、連結通路12の右側側壁部が、前記母屋1
に連結される。
【0072】そして、これらの両側壁部では、連絡通路
12の母屋側連結端縁12aには、前記第1化粧鋼板部
材20,20が前記たる木15,15の内側面に前記ゴ
ムクロス19の一端19aを介在させて、ビス21によ
って取り付けられる。この際、この第1化粧鋼板部材2
0の他端20bは、前記第2化粧鋼板部材22の一端2
0aと所定長さc或いは長さdオーバーラップされて装
着される。
【0073】更に、図2に示すように、前記蛇腹状鋼板
28,28の一端28a,28aが、前記たる木15,
15の外側面に、各々ビス16,16によって固定され
ると共に、建物ユニット10から見て、左側に位置する
蛇腹状鋼板28の他端28bのみが、ビス17によって
母屋1の側壁部1aに固定される。
【0074】次に、連絡通路12の天井部の接続を、主
に図5及び図6を用いて説明する。天井部では、挟持部
123内に、前記外側フランジ部13f、ゴムクロス1
9の他端19b、および挟持片25が重ね合わされて、
挿入される。
【0075】そして、前記挟持部123のノブ部24a
が廻されて、ネジ部材24をネジ孔22gに螺合させる
ことにより前記アルミ枠体13aの上辺に位置する外側
フランジ部13fが、前記抑え板22cと、挟持片25
との間に、前記ゴムクロス19の他端19bと共に挟持
されて、連絡通路12の天井部が母屋1に連結される。
【0076】また、連絡通路12の母屋側連結端縁12
aには、前記第1化粧鋼板部材20が前記たる木15の
内側面に、前記ゴムクロス19の一端19aを介在させ
て、ビス21によって取り付けられる。この際、この第
1化粧鋼板部材20の他端20bは、前記第2化粧鋼板
部材22の一端20aと所定長さfオーバーラップされ
る。
【0077】更に、このゴムクロス19の外側には、前
記雨樋部材30及び傾斜庇部33がビス31,32を用
いて、各々母屋側連結端縁12a及び側壁部1aに固定
される。前記オーバーラップフック部30cは、先端部
33bと所定長さeオーバーラップしている。このた
め、雨水は、この傾斜庇部33から雨樋部材30内に流
れ落ちる。また、前記ゴムクロス19によって、前記他
端20b及び一端22aの所定長さfオーバーラップさ
れている部分が、覆われているので、連絡通路12内に
浸入する虞が殆どない。
【0078】次に、床部の接続を、主に図5を用いて説
明する。床部では、前記母屋側連結端縁12aに設けら
れた支持横木35の下面部35bに、ゴムクロス38の
一端部38aがビス39によって固定されている。
【0079】また、前記アルミサッシ13の外側フラン
ジ部13hは、高さ調整ゴム部材40の下面側に設けら
れた嵌着溝に嵌着されている。この嵌着溝には、前記ゴ
ムクロス38の他端部38bが、挿入されて、この外側
フランジ部13hと共に挟持されて固定される。
【0080】また、前記床板36の一端部36aのみ
が、ビス37によって、前記支持横木35の上面部35
aに固定されて、他端部36bが、図5中左右方向であ
る水平方向に沿って自在に摺動可能に掛け渡されてい
る。
【0081】このため、図7中(d)に示すように、前
記母屋1と前記建物ユニット本体10との間隔bに合わ
せて、前記伸縮させて連結させることが出来る。
【0082】ユニット建物の増設後、要介護者が介護、
リハビリを必要としなくなった場合、図7中(e)に示
すように各建物ユニット10,11をクレーン等を用い
て撤去すると共に、前記連結通路12も、前記挟持部2
3,123のノブ部24を廻すことにより、前記外側フ
ランジ部13f,13h及びスライド枠体13dから容
易に取り外すことが出来、解体撤去される。
【0083】撤去後、再び、前記アルミサッシ13が、
引き違い窓として利用することが出来、増設部分の設置
の形跡を減少させることにより、外観品質の低下を抑制
することができる。
【0084】また、開口周縁1cの仕上げが簡単になっ
て作業コストが抑制される。
【0085】そして、図1に示すように、母屋1側に比
較的大きなアルミサッシ13を設けてなる連通開口部1
bが形成されていても、一枚の引き違い窓13のスライ
ド枠体13dを用いて連結出来、通路として適した大き
さである他の一枚の引き違い窓13の大きさを、選択出
来ると共に、他方の引き違い窓13eを前記スライドレ
ール13b,13bに沿わせてスライド開閉させて開閉
扉として利用することが出来る。
【0086】前記基礎9は、各建物ユニット10,11
撤去後に取り壊される。
【0087】撤去された各建物ユニット10,11は、
一旦、工場へ戻されて、分解清掃される(図7中
(a))。
【0088】そして、他の施工現場に搬送されて、再
び、他の基礎9上に載置され(図7中(c))、前記図
7中(d)に示すように、連結通路12が、前記母屋1
の側壁部1aに形成された連通開口部1b及び前記側壁
部10bに予め形成された連通開口10c間に掛け渡さ
れる。
【0089】この際、エクスパンドジョイントとしての
前記蛇腹状鋼板18及びゴムクロス19が伸縮すると共
に、前記他端20bと他端22bとのオーバーラップ長
さc等が変化されて、母屋1と、前記ユニット建物5と
の間隔bの相違を吸収する。従って、常に、母屋側連結
端縁12aの前記側壁部10bからの延設長さaを変え
る必要が無く、従来のように、連絡通路の切断或いは再
延長を行う等の工程を簡略化し、施工効率を良好なもの
とすることが出来る。
【0090】
【実施の形態2】図8乃至図13は、本発明の実施の形
態2の増設ユニット建物の母屋接続構造を示すものであ
る。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分につ
いては、同一符号を付して主に相違点を説明する。
【0091】この実施の形態1のユニット建物5は、図
8に示すように、母屋101の側方で地表上に、側壁部
1aに隣接して、着脱自在に設置されている。
【0092】この建物ユニット本体10の母屋1との連
結部の反対側には、建物ユニット本体11が、基礎上に
着脱自在に隣接配置される。
【0093】そして、前記建物ユニット10を前記母屋
101に連結する連絡通路12が設けられている。
【0094】まず、構成について説明すると、前記連絡
通路12は、前記建物ユニット本体10の側壁部10b
に形成された連通開口10cの周縁部に接続されると共
に、この側壁部10bから所定距離a母屋101方向に
向けて突設されている。
【0095】また、前記母屋1の側壁部101aには、
掃き出し窓用開口101dが予め形成されている。この
掃き出し窓用開口101dには、窓としての掃き出し窓
113の木製枠体113aが嵌着されている。この木製
枠体113aには、上,下両辺に掃き出し窓用開口10
1dの左右延設方向に沿って、敷居レール部113b,
113bが対向形成されている。
【0096】そして、木製の枠木を四方形状に連結して
形成された木枠体113dに、ガラス113cが填めら
れて構成された引き違い窓113e,113eが、この
スライドレール部113b,113bに沿って、スライ
ド可能に設けられている。
【0097】更に、前記連絡通路12の母屋側連結端縁
12aが、挟持手段としての伸縮可能なエクスパンドジ
ョイント部材114を介して、このアルミ枠体13aの
外側フランジ部13fに、着脱可能に連結されている。
【0098】このエクスパンドジョイント部材114
は、図9中母屋101に向かって左側側壁位置で、母屋
側連結端縁12aに設けられたたる木15の屋外側側面
に、ビス16によって一端18aが固定されると共に、
前記母屋101の側壁部101aに、ビス17によって
他端18bが固定される蛇腹状鋼板18を有している。
【0099】蛇腹状鋼板18の内側には、ゴムクロス1
9の一端19aと共に、断面略L字状に形成された第1
化粧鋼板部材20の一端部20aがビス21によって、
前記たる木15の通路内側側面に固定されている。
【0100】この第1化粧鋼板部材20の他端20b
は、図10に示すように、断面略F字状に形成された第
2化粧鋼板部材122の基板部122bから建物ユニッ
ト5方向へ延長された延長部122eの一端122a
と、所定長さc1オーバーラップされている。
【0101】この第2化粧鋼板部材122の他端には、
前記ゴムクロス19の他端19bと共に、前記掃き出し
窓113の幅広状に形成された木製枠体113aを挟持
する挟持部223が設けられている。
【0102】この挟持部223には、前記基板部122
bの先端に、前記延長部122e延設方向とと略直交し
て一体形成される押さえ板部122cと、この押さえ板
部22cと前記木製枠体113aの幅と略同距離離間さ
れて、平行に、この基板部122b側面に一体形成され
るネジ孔基板部122dとが設けられている。
【0103】そして、これらの基板部122b,押さえ
板部122c,ネジ孔基板部122dによって前記内向
き外側フランジ部13b及び前記ゴムクロス19の他端
19b等を挿入可能な所定間隔を有する凹部122fが
形成されている。
【0104】このうち、前記ネジ孔基盤部122dに
は、内周面に雌ネジ部を形成するネジ孔122gが設け
られている。このネジ孔122gには、ノブ部124a
を有するネジ部材124の雄ネジ部124bが螺合され
ている。このネジ部材124の雄ネジ部124b先端に
は、板状の挟持片25が、前記ネジ孔基盤部122dに
平行に固着されていて、前記押さえ板22c対抗面に保
護用ゴムシート26が貼設されている。
【0105】また、このエクスパンドジョイント部材1
14は、図9中母屋101に向かって右側側壁位置で、
母屋側連結端縁12aに設けられたたる木15の屋外側
側面に、ビス16によって一端18aが固定されると共
に、前記母屋101の引き違い窓113eに、他端28
bが固定される蛇腹状鋼板28を有している。
【0106】蛇腹状鋼板28の内側には、ゴムクロス1
9の一端19aと共に、断面略L字状に形成された第1
化粧鋼板部材20の一端部20aがビス21によって、
前記たる木15の通路内側側面に固定されている。
【0107】この第1化粧鋼板部材20の他端20b
は、図11に示すように、断面略F字状に形成された第
2化粧鋼板部材22の延長部22eの一端22aと所定
長さd1オーバーラップされている。この第2化粧鋼板
部材22の他端には、前記ゴムクロス19の他端19b
と共に、前記蛇腹状鋼板28の他端28b及び前記引き
違い窓13eのスライド枠体13dを挟持する挟持部2
23が設けられている。
【0108】この挟持部223には、前記他端122b
に、前記延長部122eと略直交して一体形成される押
さえ板部122cと、この押さえ板部122cと平行
に、この他端122bに一体形成されるネジ孔基盤部1
22dとが設けられて、前記ゴムクロス19の他端19
b、前記蛇腹状鋼板28の他端28b及び前記引き違い
窓113eの一側辺であるスライド枠体113d等を挿
入可能な所定間隔を有する凹部122hが形成されてい
る。
【0109】このうち、前記ネジ孔基盤部122dに
は、内周面に雌ネジ部を形成するネジ孔122gが設け
られている。このネジ孔122gには、ノブ部124a
を有するネジ部材124の雄ネジ部124bが螺合され
ている。このネジ部材124の雄ネジ部124b先端に
は、板状の挟持片25が、前記ネジ孔基盤部122dに
平行に固着されていて、前記押さえ板122c対抗面に
保護用ゴムシート26が貼設されている。
【0110】更に、図12及び図13を用いて、この連
通通路12の天井部の連結構造を説明する。この実施の
形態2の連通通路12の天井部では、母屋側連結端縁1
2aに図12に示すように長尺形状のたる木15が、水
平方向に沿って延設されている。このたる木15の屋外
側上側面には、エクスパンドジョイント部材114の雨
樋部材30が、底面部30aを当接させて支持されてい
る。
【0111】この雨樋部材30のユニット側取付片部3
0bは、ビス31によって、前記母屋側連結端縁12a
側壁部に固定されると共に、この底面部30aから上方
へ向けて突設されるオーバーラップフック部30cが一
体に形成されている。
【0112】また、前記母屋101の側壁部101aに
は、ビス32によって壁取付部33aが固定されて傾斜
庇部33が設けられている。この傾斜庇部33の先端部
33bは、前記オーバーラップフック部30cと所定長
さe上面視で重複するように設定されている。
【0113】これらの雨樋部材30及び傾斜庇部33の
下方内側では、ゴムクロス19の一端19aと共に、断
面略L字状に形成された第1化粧鋼板部材20の一端部
20aがビス21によって、前記たる木15の通路内側
側面に固定されている。
【0114】この第1化粧鋼板部材20の他端20b
は、断面略F字状に形成された第2化粧鋼板部材222
の延長部222eの一端222aと所定長さfオーバー
ラップされている。この第2化粧鋼板部材222の側面
には、前記ゴムクロス19の他端19bと共に、前記上
部外側フランジ部13bを挟持する挟持部323が設け
られている。
【0115】この挟持部323は、図13に示すよう
に、前記基板部222bの先端に、前記延長部122e
延設方向と略直交して一体形成される押さえ板部122
cと、この押さえ板部222cと前記木製枠体113a
の幅と略同距離離間されて、平行に、この基板部222
b側面に一体形成されるネジ孔基板部222dとが設け
られている。
【0116】そして、これらの基板部222b,押さえ
板部222c,ネジ孔基板部222dによって前記掃き
出し窓113の木製枠体113a及び前記ゴムクロス1
9の他端19b等を挿入可能な所定間隔を有する凹部2
22fが形成されている。
【0117】更に、前記ネジ孔基盤部222dには、内
周面に雌ネジ部を形成するネジ孔122gが設けられて
いる。このネジ孔122gには、ノブ部124aを有す
るネジ部材124の雄ネジ部24bが螺合されている。
このネジ部材24の雄ネジ部24b先端には、板状の挟
持片25が、前記ネジ孔基盤部222dに平行に固着さ
れていて、前記押さえ板22c対抗面に保護用ゴムシー
ト26が貼設されている。
【0118】更に、図12に示す母屋101の床部13
4には、連絡通路12の床部12bが、接続されてい
る。すなわち、床部12bの母屋側連結端縁12aに沿
って、支持横木35が延設されている。この支持横木3
5の上面部35aと、前記アルミサッシ13のアルミ枠
体13aを構成する下縁部13gには、床板36が掛け
渡されて、一端部36aがビス37によって、この上面
部35aに固定されている。
【0119】また、この支持横木35の下面側35bに
は、一端部138aをビス39によって固定されてゴム
クロス138が設けられている。このゴムクロス138
の他端部138bは、前記掃き出し窓113の下縁部に
設けられた下側敷居レール部113gの側面に、L字型
支持部材140を介して、複数のビス141…によって
固定されている。
【0120】このL字型支持部材140の上面部140
aには、前記床板36の一端部36bが載置されること
により、図12中左右方向である水平方向に摺動可能と
している。
【0121】他の構成及び作用,効果については、前記
実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0122】以上、本発明の実施の形態1,2を説明し
てきたが、本発明は前記実施の形態1,2に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変
更等があっても、本発明に含まれる。
【0123】例えば、前記実施の形態1のものでは、前
記母屋側連結端縁12aのうち、一側辺が、前記アルミ
サッシ13の引き違い窓13eのうち、一枚の引き違い
窓13eのスライド枠体13dに、前記エクスパンドジ
ョイント部材14によって連結されているが、特にこれ
に限らず、前記アルミサッシ13のアルミ枠体13a全
周に渡り、この母屋側連結端縁12aを前記エクスパン
ドジョイント部材14で連結する様にしても、着脱可能
に設けられるものであるならばよい。
【0124】
【発明の効果】上述してきたように、請求項1記載の発
明では、前記連絡通路の母屋側連結端縁が、前記挟持手
段によって、前記母屋側壁部に予め設けられている開口
の開口枠体に、連結固定される。
【0125】このため、該連絡通路を撤去した後、再
び、開口として利用することが出来、増設部分の設置の
形跡を減少させることにより、外観品質の低下を抑制す
ることができる。
【0126】また、開口部の周縁の仕上げの工程が減少
して、施工工数の増大が抑制される。
【0127】ここで、前記開口には、窓を設けてもよ
い。そして、アルミサッシの引き違い窓とすると、例え
ば、前記連絡通路の母屋側連結端縁が、前記挟持手段に
よって、前記母屋側壁部に予め窓枠として設けられてい
るアルミサッシのアルミ枠体に連結固定することができ
る。また、別途新規に母屋に開口を設けアルミサッシを
取り付けてもよい。
【0128】このため、撤去後、再び、該アルミサッシ
を窓として利用することが出来、増設部分の設置の形跡
を減少させることにより、外観品質の低下を抑制するこ
とができる。
【0129】また、開口部の周縁の仕上げの工程が減少
して、施工工数の増大が抑制される。
【0130】更に、前記開口を木製の引き違い窓である
とすると、例えば、前記連絡通路の母屋側連結端縁が、
前記挟持手段によって、前記母屋側壁部に予め窓枠とし
て設けられている木製の窓の木製枠体に連結固定するこ
とができる。
【0131】このため、撤去後、再び、該木製の窓を引
き違い窓として利用することが出来、増設部分の設置の
形跡を減少させることにより、外観品質の低下を抑制す
ることができる。
【0132】また、開口部の周縁の仕上げの工程が減少
して、施工工数の増大が抑制される。
【0133】そして、請求項2に記載されたものでは、
開口の大きさを、前記窓枠体の開口の一部とすることが
出来、通路として適した大きさを選択出来ると共に、他
方の窓を開閉扉として利用することが出来る。
【0134】更に、請求項3に記載されたものでは、前
記挟持手段が、伸縮可能なエクスパンドジョイント部材
であるので、前記母屋と前記建物ユニット本体との間隔
に合わせて伸縮させて連結させることが出来る。
【0135】このため、一旦取り外された建物ユニット
本体を他の母屋に接続する際も、該エクスパンドジョイ
ント部材によって間隔の相違の調整が容易に行えて、更
に、施工作業性が良好である。
【0136】従って、本発明は、母屋の既設の窓等の開
口部をそのまま利用することも可能であり、該場合、母
屋の壁部を壊す必要も無く、接続及び取り外し作業が容
易な増設ユニット建物の母屋接続構造が提供される、と
いう実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である増設ユニット建物
の母屋接続構造で、増設された建物ユニット本体の配置
を説明する水平断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示し、増設ユニット建
物の母屋接続構造を説明する水平断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の増設ユニット建物の母
屋接続構造を示し、左要部の拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1の増設ユニット建物の母
屋接続構造で、右要部の拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1の増設ユニット建物の母
屋接続構造を示し、天井部及び床部の構成を説明する垂
直方向断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1の増設ユニット建物の母
屋接続構造で、天井部の拡大断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1の増設ユニット建物の母
屋接続構造で、リサイクル順序を説明する模式図であ
る。
【図8】本発明の実施の形態2である増設ユニット建物
の母屋接続構造で、増設された建物ユニット本体の配置
を説明する水平断面図である。
【図9】本発明の実施の形態2を示し、増設ユニット建
物の母屋接続構造を説明する水平断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2の増設ユニット建物の
母屋接続構造を示し、左要部の拡大断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2の増設ユニット建物の
母屋接続構造で、右要部の拡大断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2の増設ユニット建物の
母屋接続構造を示し、天井部及び床部の構成を説明する
垂直方向断面図である。
【図13】本発明の実施の形態2の増設ユニット建物の
母屋接続構造で、天井部の拡大断面図である。
【図14】従来例の増設建物と母屋との連結部分を説明
する水平方向断面図である。
【図15】他の従来例の連結カプセルを説明する上面図
である。
【符号の説明】
1,101 母屋 1a,101a 側壁部 5 ユニット建物 10,11 建物ユニット本体 12 連絡通路 12a 母屋側連結端縁 窓 13 アルミサッシ 13e,113e 引き違い窓 13a アルミ枠体(窓枠体) 13d スライド枠体(一側辺) 113 掃き出し窓 113a 木製枠体(窓枠体) 挟持手段 14,114 エクスパンドジョイント部材(挟
持手段) 18,28 蛇腹状鋼板 19 ゴムクロス 23,123,223,323 挟持部 24 ネジ部材 25 挟持片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DH31 FA08 FA31 GA12 GA15 GA26 GA33 HB02 HB04 HE01 LA01 PA01 2E176 AA07 BB34 BB36

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母屋側壁部に隣接して載置され、連絡通路
    を介して該母屋側壁部に連結される建物ユニット本体を
    有する増設ユニット建物の母屋接続構造において、 前記連絡通路の母屋側連結端縁は、前記母屋側壁部に設
    けられた開口の開口枠体に、挟持手段によって着脱可能
    に連結されることを特徴とする増設ユニット建物の母屋
    接続構造。
  2. 【請求項2】前記母屋側連結端縁のうち、一側辺は、前
    記開口に設けられた引き違い窓のうち、一枚の窓の一側
    辺に、挟持手段によって連結されていることを特徴とす
    る請求項1記載の増設ユニット建物の母屋接続構造。
  3. 【請求項3】前記挟持手段は、伸縮可能なエクスパンド
    ジョイント部材であることを特徴とする各請求項1又は
    2に記載の増設ユニット建物の母屋接続構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018100479A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 三協立山株式会社 簡易構造体
JP2020200758A (ja) * 2020-07-06 2020-12-17 三協立山株式会社 簡易構造体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018100479A (ja) * 2016-12-19 2018-06-28 三協立山株式会社 簡易構造体
JP2020200758A (ja) * 2020-07-06 2020-12-17 三協立山株式会社 簡易構造体

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