JP2000297371A - 有機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料及びこれから作られた銅薄膜 - Google Patents

有機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料及びこれから作られた銅薄膜

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JP2000297371A
JP2000297371A JP11105600A JP10560099A JP2000297371A JP 2000297371 A JP2000297371 A JP 2000297371A JP 11105600 A JP11105600 A JP 11105600A JP 10560099 A JP10560099 A JP 10560099A JP 2000297371 A JP2000297371 A JP 2000297371A
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Atsushi Sai
篤 齋
Hideyuki Hirakoso
英之 平社
Katsumi Ogi
勝実 小木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い成膜速度が得られ、基板上で効率よく分
解して揮発性が高く、下地膜との密着性に優れる。 【解決手段】 銅薄膜形成用溶液原料は、銅+1(アリル
トリアルキルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセト
ン)に対して、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸イソプロピルのような酢酸エステ
ルを0.01〜20.0重量%添加し溶解して構成され
る。酢酸エステルに加えて更にアセチレン系炭化水素
を、又は酢酸エステルに加えて更にヒドロキシヘキサフ
ルオロアセチルアセトンを、或いは酢酸エステルに加え
てアセチレン系炭化水素とヒドロキシヘキサフルオロア
セチルアセトンを添加することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の配線
に用いられる銅(Cu)薄膜を有機金属化学蒸着(Meta
l Organic Chemical Vapor Deposition、以下、MOC
VDという。)法により作製するための銅薄膜形成用溶
液原料及びこれから作られた銅薄膜に関するものであ
る。
【従来の技術】MOCVD法に用いられる有機銅化合物
として、厳格な化学的、構造的かつ電気的広範な必要条
件の組合せを充足させる選択蒸着能力のある室温で液体
の錯体銅+1tmvs・hfac(tmvsはトリメチル
ビニルシランの略語で、hfacはヘキサフルオロアセ
チルアセトン陰イオンの略語である)が良く知られてい
る(特開平5−202476)。しかしこの化合物は極
めて安定性に欠け、室温で容易に分解し、金属銅の析出
と副生成物の銅+2(hfac)2に変化し劣化が著し
い。そのため、この有機銅化合物は成膜時に安定して供
給することが難しく、成膜の再現性に劣る。上記問題点
を解決するために、上記有機銅化合物よりも安定した気
化速度を得られるとともに優れた揮発性と熱安定性を示
す室温で液体の銅+1atms・hfac(atmsはア
リルトリメチルシランの略語である)が開示されている
(特開平7−252266、特開平10−13515
4)。
【発明が解決しようとする課題】しかし、銅+1tmvs
・hfacは勿論のこと、銅+1atms・hfacであ
っても、これらの一価の銅金属を含む有機金属銅化合物
を単体で含む原料では、或いはHfac・水和物添加
物、tmvs添加溶液などの原料では、いずれもスパッ
タリング法に代表される物理蒸着法に比べて成膜速度が
遅く、下地膜との密着性に劣る欠点があった。本発明の
目的は、より高い成膜速度が得られ、基板上で効率よく
分解して揮発性が高く、下地膜との密着性に優れた有機
金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料を提供すること
にある。本発明の別の目的は、下地膜と堅牢に密着する
高純度の銅薄膜を提供することにある。
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキサフルオロアセ
チルアセトン)に酢酸エステルを添加し溶解してなる有
機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料である。請求
項4に係る発明は、請求項1記載の銅薄膜形成用溶液原
料に更にアセチレン系炭化水素を添加し溶解してなる有
機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料である。請求
項5に係る発明は、請求項1記載の銅薄膜形成用溶液原
料に更にヒドロキシヘキサフルオロアセチルアセトン
(以下、「hfacH」の略語で示す。)を添加し溶解
してなる有機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料で
ある。請求項6に係る発明は、請求項1記載の銅薄膜形
成用溶液原料に更にアセチレン系炭化水素及びhfac
Hを添加し溶解してなる有機金属化学蒸着用の銅薄膜形
成用溶液原料である。銅+1(アリルトリアルキルシラン)
(ヘキサフルオロアセチルアセトン)に酢酸エステルを添
加すると、単体の銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘ
キサフルオロアセチルアセトン)又は他の一価の銅金属
を含む有機金属銅化合物と比べて、下地膜での初期の銅
成長が起こり易いことから、銅薄膜の成長速度が増大す
る。
【発明の実施の形態】本発明の有機金属化学蒸着用の銅
薄膜形成用溶液原料は、一価の銅金属を含む有機金属銅
化合物単体でなく、銅+1(アリルトリアルキルシラン)
(ヘキサフルオロアセチルアセトン)に酢酸エステルを添
加し溶解して構成される。また銅+1(アリルトリアルキ
ルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)に対し
て、酢酸エステルに加えて更にアセチレン系炭化水素を
添加し溶解して構成される。また銅+1(アリルトリアル
キルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)に対し
て、酢酸エステルに加えて更にhfacHを添加し溶解
して構成される。更に銅+1(アリルトリアルキルシラン)
(ヘキサフルオロアセチルアセトン)に対して、酢酸エス
テルに加えて更にアセチレン系炭化水素及びhfacH
を添加し溶解して構成される。銅+1(アリルトリアルキ
ルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)は、特開
平7−252266号公報に開示された次の式(1)で
表された有機銅化合物である。式(1)において、R1
は炭素数1から4の直鎖及び分岐状のアルキル基のうち
の1種又は2種以上からなり、R2及びR3はそれぞれ独
立して炭素数1から8の直鎖及び分岐状のフッ素化アル
キル基からなる。
【化1】 +1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキサフルオロアセ
チルアセトン)としては、銅+1(アリルトリメチルシラ
ン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)(以下、「銅+1
atms・hfac」の略語で示す。)、銅+1(アリル
トリエチルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセト
ン)、銅+1(アリルトリブチルシラン)(ヘキサフルオロア
セチルアセトン)などが好適に用いられる。この酢酸エ
ステルは、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸メチル、
酢酸エチル又は酢酸イソプロピルのいずれか1種又は2
種以上である。またアセチレン系炭化水素は、3,3−
ジメチル−1−ブチン、1−ブチン、1−ペンチン、3
−ブチン、3−ヘキシン、2−ヘキシン又は1−ヘキシ
ンのいずれか1種又は2種以上である。本発明の酢酸エ
ステルの添加量は銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘ
キサフルオロアセチルアセトン)100重量%に対して
0.01〜20.0重量%であることが好ましい。0.
01重量%未満では酢酸エステルを添加した効果が現れ
ず、銅薄膜の成長速度は向上しない。また20.0重量
%を超えると、銅薄膜中の不純物濃度が高くなり、薄膜
の品質を劣化し易くなり、銅薄膜の成長速度もそれ程向
上しない。酢酸エステルの添加量は2〜10重量%であ
ることが更に好ましい。またアセチレン系炭化水素の添
加量は銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキサフルオ
ロアセチルアセトン)100重量%に対して0.01〜
10.0重量%であることが好ましい。この添加量が
0.01重量%未満ではアセチレン系炭化水素を添加し
た効果が現れず、また10.0重量%を超えると、銅薄
膜中の不純物濃度が高くなり、薄膜の品質を劣化し易く
なり、銅薄膜の成長速度もそれ程向上しない。アセチレ
ン系炭化水素の添加量は2〜5重量%であることが更に
好ましい。銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキサフ
ルオロアセチルアセトン)に酢酸エステルに加えて、ア
セチレン系炭化水素を更に添加すると、下地に対して更
により一層核発生密度が向上する。更にhfacHの添
加量は銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキサフルオ
ロアセチルアセトン)100重量%に対して0.01〜
5.0重量%であることが好ましい。この添加量が0.
01重量%未満ではhfacHを添加した効果が現れ
ず、また5.0重量%を超えると、銅薄膜中の不純物濃
度が高くなる。hfacHの添加量は0.05〜1.0
重量%であることが更に好ましい。銅+1(アリルトリア
ルキルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)に酢
酸エステルに加えて、hfacHを更に添加すると、或
いはアセチレン系炭化水素及びhfacHを更に添加す
ると、下地に対して更により一層成膜速度が高くなる。
請求項1ないし9いずれかに係る発明の銅薄膜形成用溶
液原料により形成された銅薄膜は、下地膜と堅牢に密着
し、高純度である特長を有する。この銅薄膜は、例えば
シリコン基板表面のSiO2膜上にスパッタリング法又
はMOCVD法により形成されたTiN膜又はTaN膜
上にMOCVD法により形成される。なお、本発明の基
板はその種類を特に限定されるものではない。また、本
明細書では、一価の銅金属を含む有機金属銅化合物を構
成する化合物を慣用的に「ヘキサフルオロアセチルアセ
トン」及び「アリルトリアルキルシラン」と表記してい
るが、「ヘキサフルオロアセチルアセトン」は正式には
「1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−
ペンタンジオン」と表記される。また「アリルトリアル
キルシラン」は正式には「3−トリアルキルシリル−1
−プロペン」と表記され、「アリルトリメチルシラン」
は正式には「3−トリメチルシリル−1−プロペン」と
表記される。更に錯体である「銅+1(アリルトリアルキ
ルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)」は正式
には「銅+1(3−トリアルキルシリル−1−プロペン)
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−
ペンタンジオネート)」と表記され、「銅+1(アリルトリ
メチルシラン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)」は
正式には「銅+1(3−トリメチルシリル−1−プロペン)
(1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−
ペンタンジオネート)」と表記される。
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 <実施例1>銅+1atms・hfacに表1に示す酢酸
エステルを添加した銅薄膜形成用溶液原料を用いて、M
OCVD法により銅薄膜を成膜した。基板として、基板
表面のSiO2膜(厚さ5000Å)上にスパッタリン
グ法によりTiN膜(厚さ50nm)を形成したシリコ
ン基板を用い、基板温度を180℃とした。気化温度を
70℃、圧力を2torrにそれぞれ設定した。キャリ
アガスとしてArガスを用い、その流量を100ccm
とした。銅薄膜形成用溶液原料を0.2cc/分の割合
で5分〜15分間供給し、その膜厚を膜の断面SEM像
から測定した。表1に上記時間内における最高の膜厚を
単位時間当りに換算して示す。
【表1】 <実施例2>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸ブチルを10重量%添加し、更に表2に示すア
セチレン系炭化水素を添加した銅薄膜形成用溶液原料を
用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD法により銅薄
膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と同様
に供給し、その膜厚を同様に測定した。表2に原料供給
した5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当りに
換算して示す。
【表2】 <実施例3>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸メチルを5重量%添加し、更に表3に示すアセ
チレン系炭化水素を添加した銅薄膜形成用溶液原料を用
いて、実施例1と同じ条件でMOCVD法により銅薄膜
を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と同様に
供給し、その膜厚を同様に測定した。表3に原料供給し
た5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当りに換
算して示す。
【表3】 <実施例4>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸イソブチルを10重量%添加し、更に表4に示
すアセチレン系炭化水素を添加した銅薄膜形成用溶液原
料を用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD法により
銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と
同様に供給し、その膜厚を同様に測定した。表4に原料
供給した5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当
りに換算して示す。
【表4】 <実施例5>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸イソプロピルを5重量%添加し、更に表5に示
すアセチレン系炭化水素を添加した銅薄膜形成用溶液原
料を用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD法により
銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と
同様に供給し、その膜厚を同様に測定した。表5に原料
供給した5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当
りに換算して示す。
【表5】 <実施例6>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸エチルを10重量%添加し、更に表6に示すア
セチレン系炭化水素を添加した銅薄膜形成用溶液原料を
用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD法により銅薄
膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と同様
に供給し、その膜厚を同様に測定した。表6に原料供給
した5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当りに
換算して示す。
【表6】 <実施例7>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸ブチルを10重量%添加し、更にアセチレン系
炭化水素として3,3−ジメチル−1−ブチンを表7に
示す量だけ添加し、更にhfacHを表7に示す量だけ
添加した銅薄膜形成用溶液原料を用いて、実施例1と同
じ条件でMOCVD法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜
形成用溶液原料を実施例1と同様に供給し、その膜厚を
同様に測定した。表7に原料供給した5〜15分間にお
ける最高の膜厚を単位時間当りに換算して示す。
【表7】 <実施例8>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸メチルを10重量%添加し、更にアセチレン系
炭化水素として1−ブチンを表8に示す量だけ添加し、
更にhfacHを表8に示す量だけ添加した銅薄膜形成
用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD
法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実
施例1と同様に供給し、その膜厚を同様に測定した。表
8に原料供給した5〜15分間における最高の膜厚を単
位時間当りに換算して示す。
【表8】 <実施例9>銅+1atms・hfacに酢酸エステルと
して酢酸イソブチルを10重量%添加し、更にアセチレ
ン系炭化水素として2−ブチンを表9に示す量だけ添加
し、更にhfacHを表9に示す量だけ添加した銅薄膜
形成用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条件でMOC
VD法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料
を実施例1と同様に供給し、その膜厚を同様に測定し
た。表9に原料供給した5〜15分間における最高の膜
厚を単位時間当りに換算して示す。
【表9】 <実施例10>銅+1atms・hfacに酢酸エステル
として酢酸エチルを10重量%添加し、更にアセチレン
系炭化水素として1−ペンチンを表10に示す量だけ添
加し、更にhfacHを表10に示す量だけ添加した銅
薄膜形成用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条件でM
OCVD法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液
原料を実施例1と同様に供給し、その膜厚を同様に測定
した。表10に原料供給した5〜15分間における最高
の膜厚を単位時間当りに換算して示す。
【表10】 <実施例11>銅+1atms・hfacに酢酸エステル
として酢酸イソプロピルを10重量%添加し、更にアセ
チレン系炭化水素として2−ヘキシンを表11に示す量
だけ添加し、更にhfacHを表11に示す量だけ添加
した銅薄膜形成用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条
件でMOCVD法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成
用溶液原料を実施例1と同様に供給し、その膜厚を同様
に測定した。表11に原料供給した5〜15分間におけ
る最高の膜厚を単位時間当りに換算して示す。
【表11】 <実施例12>銅+1atms・hfacに酢酸エステル
として酢酸ブチルを10重量%添加し、更にアセチレン
系炭化水素として1−ヘキシンを表12に示す量だけ添
加し、更にhfacHを表12に示す量だけ添加した銅
薄膜形成用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条件でM
OCVD法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液
原料を実施例1と同様に供給し、その膜厚を同様に測定
した。表12に原料供給した5〜15分間における最高
の膜厚を単位時間当りに換算して示す。
【表12】 <実施例13>銅+1atms・hfacに表13に示す
酢酸エステルを2重量%添加し、更にhfacHを表1
3に示す量だけ添加した銅薄膜形成用溶液原料を用い
て、実施例1と同じ条件でMOCVD法により銅薄膜を
成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と同様に供
給し、その膜厚を同様に測定した。表13に原料供給し
た5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当りに換
算して示す。
【表13】 <実施例14>銅+1atms・hfacに表14に示す
酢酸エステルを10重量%添加し、更にhfacHを表
14に示す量だけ添加した銅薄膜形成用溶液原料を用い
て、実施例1と同じ条件でMOCVD法により銅薄膜を
成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と同様に供
給し、その膜厚を同様に測定した。表14に原料供給し
た5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当りに換
算して示す。
【表14】 <実施例15>銅+1atms・hfacに表15に示す
酢酸エステルを20重量%添加し、更にhfacHを表
15に示す量だけ添加した銅薄膜形成用溶液原料を用い
て、実施例1と同じ条件でMOCVD法により銅薄膜を
成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実施例1と同様に供
給し、その膜厚を同様に測定した。表15に原料供給し
た5〜15分間における最高の膜厚を単位時間当りに換
算して示す。
【表15】 <比較例1>銅+1atms・hfac単体の銅薄膜形成
用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD
法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実
施例1と同様に供給し、その膜厚を同様に測定した。表
16に1分間、5分間、10分間及び15分間における
膜厚を単位時間当りに換算して示す。 <比較例2>銅+1tmvs・hfac単体の銅薄膜形成
用溶液原料を用いて、実施例1と同じ条件でMOCVD
法により銅薄膜を成膜した。銅薄膜形成用溶液原料を実
施例1と同様に供給し、その膜厚を同様に測定した。表
16に1分間、5分間、10分間及び15分間における
膜厚を単位時間当りに換算して示す。
【表16】 <比較評価>1分間当りの膜厚が、比較例1が最高で1
50nmであり、比較例2が最高で18nmであるのに
対して、実施例1〜実施例15では220〜600nm
程度となり、本発明の実施例が極めて優れていることが
判った。特に銅+1tmvs・hfacと酢酸エステルの
組合せに更にアセチレン系炭化水素又はhfacHのい
ずれか一方又は双方を添加した実施例2〜実施例15の
膜厚は大きく、成膜速度が比較例に対してより優れてい
た。
【発明の効果】以上述べたように、MOCVD法により
銅薄膜を作製する際に、銅+1(アリルトリアルキルシラ
ン)(ヘキサフルオロアセチルアセトン)単体を銅薄膜形
成用溶液原料とするときと比べて、本発明によれば、銅
+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキサフルオロアセチ
ルアセトン)に対して、酢酸エステル、又は酢酸エステ
ルとアセチレン系炭化水素、又は酢酸エステルとhfa
cH、或いは酢酸エステルとアセチレン系炭化水素とh
facHを添加するので、高い成膜速度で基板上に金属
銅を析出することができ、しかも下地膜との密着性に優
れる。また本発明の溶液原料により形成された銅薄膜は
下地膜と堅牢に密着し、高純度である特長を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小木 勝実 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4K030 AA11 BA01 EA01 LA15 4M104 BB04 DD45 HH08 HH20 5F033 HH11 PP02 PP11 WW04 XX00 XX12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキ
    サフルオロアセチルアセトン)に酢酸エステルを添加し
    溶解してなる有機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原
    料。
  2. 【請求項2】 酢酸エステルが、酢酸ブチル、酢酸イソ
    ブチル、酢酸メチル、酢酸エチル又は酢酸イソプロピル
    のいずれか1種又は2種以上である請求項1記載の銅薄
    膜形成用溶液原料。
  3. 【請求項3】 銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキ
    サフルオロアセチルアセトン)100重量%に対する酢
    酸エステルの添加量が0.01〜20.0重量%である
    請求項1又は2記載の銅薄膜形成用溶液原料。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の銅薄膜形成用溶液原料に
    更にアセチレン系炭化水素を添加し溶解してなる有機金
    属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の銅薄膜形成用溶液原料に
    更にヒドロキシヘキサフルオロアセチルアセトンを添加
    し溶解してなる有機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液
    原料。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の銅薄膜形成用溶液原料に
    更にアセチレン系炭化水素及びヒドロキシヘキサフルオ
    ロアセチルアセトンを添加し溶解してなる有機金属化学
    蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料。
  7. 【請求項7】 アセチレン系炭化水素が、3,3−ジメ
    チル−1−ブチン、1−ブチン、1−ペンチン、3−ブ
    チン、3−ヘキシン、2−ヘキシン又は1−ヘキシンの
    いずれか1種又は2種以上である請求項4又は6記載の
    銅薄膜形成用溶液原料。
  8. 【請求項8】 銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキ
    サフルオロアセチルアセトン)100重量%に対するア
    セチレン系炭化水素の添加量が0.01〜10.0重量
    %である請求項4、6又は7いずれか記載の銅薄膜形成
    用溶液原料。
  9. 【請求項9】 銅+1(アリルトリアルキルシラン)(ヘキ
    サフルオロアセチルアセトン)100重量%に対するヒ
    ドロキシヘキサフルオロアセチルアセトンの添加量が
    0.01〜5.0重量%である請求項5又は6記載の銅
    薄膜形成用溶液原料。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9いずれか記載の銅薄
    膜形成用溶液原料により形成された銅薄膜。
JP11105600A 1999-04-13 1999-04-13 有機金属化学蒸着用の銅薄膜形成用溶液原料及びこれから作られた銅薄膜 Pending JP2000297371A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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