JP2000296908A - 吊持搬送装置及びその吊持部材 - Google Patents

吊持搬送装置及びその吊持部材

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JP2000296908A
JP2000296908A JP11102958A JP10295899A JP2000296908A JP 2000296908 A JP2000296908 A JP 2000296908A JP 11102958 A JP11102958 A JP 11102958A JP 10295899 A JP10295899 A JP 10295899A JP 2000296908 A JP2000296908 A JP 2000296908A
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Kiyotaka Terajima
清孝 寺島
Tomoharu Kurita
知治 栗田
Michiharu Hanada
道治 花田
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ENUTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットボトル等を効率良く高速かつ安定して
搬送できる吊持搬送装置及びその吊持部材を提供する。 【解決手段】 吊持部材50がそれぞれ多数連設された
2つのチェインコンベア31,32が、前記各吊持部材
50,50の吊持部55,55が互いに対向するように
搬送方向の左右両側に所定間隔でループ状に循環配置さ
れ、前記互いに対向する吊持部材50,50の吊持部5
5,55によって被搬送物体Pの横方向に突出した突部
Paを吊下げ保持して搬送する吊持搬送装置20。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ペットボトル等
の横方向に突部を有する被搬送物体を吊下げ保持して搬
送する吊持搬送装置及びその吊持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空のペットボトル等の搬送装置と
して、一列の被搬送物体をコンベア上に直立させて搬送
する装置や、被搬送物体首部の横方向に突出した突部
(鍔状の突起等)を連続ガイドで吊して、被搬送物体の
搬送方向にファン等で空気を送って、前記連続ガイドに
沿って被搬送物体を搬送する装置が利用されている。
【0003】しかし、前者のコンベア上に直立させて被
搬送物体を搬送する装置にあっては、搬送速度が高速に
なると被搬送物体の転倒等のトラブルが発生し易くなる
ため高速搬送に不向きであった。一方、後者の空気によ
り被搬送物体を搬送する装置にあっては、搬送速度の制
御が困難であるとともに、過大動力となり、つまり消費
エネルギーが大になってコスト的に不利であり、また、
被搬送物体首部に傷が付きやすく、さらには、大量の空
気を送る際に埃が立ち易く非衛生的であるといった問題
がある。
【0004】また、近年、PCT/IT95/0014
6(WO 97/09255 Mar13’97)等に記載されているよう
な、二組の水平方向に輪になったチェインコンベアを、
搬送方向の左右両側に所定間隔で配置し、該チェインコ
ンベアの各チェイン下部にC型の吊持部材が固定され、
対向する各チェインコンベア下部の吊持部材先端部の上
に被搬送物体の横方向に突出した突部を載せるようにし
て被搬送物体を搬送するように構成された吊持搬送装置
(懸下式搬送装置)が提案されている。この装置にあっ
ては、搬送速度の制御が容易であるとともに、上記空気
を用いる搬送装置に比べ消費エネルギーが少なく、しか
も、埃が少なく衛生的であるといった利点がある。
【0005】しかるに、この搬送装置においては、前記
2つのチェインコンベアを回転させる4つのスプロケッ
トが各々独立した軸部により支持されるとともに、各チ
ェインコンベアには別部材である吊持部材が取り付けら
れた構造となるため、搬送速度に限界がある問題があ
る。また、必然的に前記2つのチェインコンベアは同期
して回転させる必要があるが、前記のようにスプロケッ
トの軸部がそれぞれ独立しているため、2つのチェイン
コンベアを同期して回転駆動させる装置が大型化する問
題があった。さらに、この搬送装置においては、水平方
向に輪になった2つのチェインコンベアが、搬送方向の
左右両側に並置されているため、当該装置の設置面積が
大になってしまう問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑み提案されたものであって、ペットボトル等、横
方向に突出した突部を有する被搬送物体を効率良く高速
かつ安定して搬送できるとともに、搬送速度の制御が容
易となり、しかも設置面積も小さくすることができる吊
持搬送装置及びその吊持部材を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、吊持部材がそれぞれ連設された2つのチェインコ
ンベアを前記各吊持部材の吊持部が互いに対向するよう
に搬送方向の左右両側に所定間隔で配置し、前記互いに
対向する吊持部材によって被搬送物体の横方向に突出し
た突部を吊下げ保持して搬送する装置であって、前記各
チェインコンベアは、後部下側の導入部を経て移送部に
至り、該移送部から前部下側の解放部を経て前側反転部
に至り、該前側反転部を経て上側の戻り部に至り、該戻
り部から後部の後側反転部を経て再び前記下側導入部に
至るようにループ状に循環配置されているとともに、前
記各チェインコンベアは、前記互いに対向する吊持部材
の間隔が、前記後部下側の導入部において前記被搬送物
体の突部幅より広い幅が前記移送部で該突部幅より狭く
なるように徐々に狭められており、かつ前記前部下側の
解放部においては前記移送部における前記被搬送物体の
突部幅より狭い幅が該突部幅より広くなるように徐々に
広げられていて、前記後部下側の導入部を介して前記移
送部で吊下げ保持された被搬送物体が前記前部下側の解
放部を介してその吊持保持が解除されるように構成され
ていることを特徴とする吊持搬送装置に係る。
【0008】請求項2の発明は、請求項1において、前
記左右2つのチェインコンベアの各前側反転部及び各後
側反転部の双方あるいは何れか一方がそれぞれ共通する
軸部によって支持された前側スプロケット及び後側スプ
ロケットによって回転されるように構成されている吊持
搬送装置に係る。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記各チェインコンベアの移送部における吊持部材
の高さ調整が機台に設けられた高さ調整部材によって規
定されている吊持搬送装置に係る。
【0010】請求項4の発明は、多数連設されてチェイ
ンコンベアを構成し、被搬送物体の横方向に突出した突
部を吊下げ保持する吊持部を有する吊持部材であって、
前記吊持部が板面状に形成されているとともに、吊持部
の被搬送物体との接触面が凹凸面によって形成されてい
ることを特徴とする吊持搬送装置の吊持部材に係る。
【0011】請求項5の発明は、請求項4において、前
記吊持部材にその連接方向に連続する凹溝部が形成さ
れ、該凹溝部に機台に設けられたガイド部材の幅ガイド
部が挿入されることによりチェインコンベア及び吊持部
材の横方向の位置規制がなされるようになっている吊持
搬送装置の吊持部材に係る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る吊
持搬送装置を示す側面図、図2は同実施例の吊持搬送装
置を示す上面図、図3は図2の3−3断面図、図4は図
2の4−4断面図、図5は図4の要部の拡大断面図、図
6は図2の6−6断面図、図7の(7A)図は同実施例
の吊持搬送装置の導入部及び移送部の上面図、図7の
(7B)図は(7A)図の7b−7b断面図、図7の
(7C)図は(7B)図の7c−7c断面図、図8の
(8A)図は同実施例の吊持搬送装置の構成を概略して
示す斜視図、図8の(8B)図は同じく上面図、図9は
同実施例の吊持搬送装置に用いられる吊持部材のの非咬
合側から見た平面図、図10は同吊持部材の側面図、図
11は図10の11−11断面図、図12は同吊持部材
の吊持部を拡大して示す断面図である。
【0013】図1ないし図7に示す吊持搬送装置20
は、この発明の一実施例に係るもので、ペットボトル等
の横方向に鍔状に突出した突部Paを有する被搬送物体
Pを吊り下げて搬送するものである。この吊持搬送装置
20は、2つのチェインコンベア31,32と、前側ス
プロケット35,36と、後側スプロケット40,41
と、ガイド部材60とを含む。なお、図示の符号21は
吊持搬送装置20の機台であり、該機台21には前記ガ
イド部材60が床面から所定高さとなるように取り付け
られている。
【0014】2つのチェインコンベア31,32は、図
9ないし図11に示すような、吊持部55を有する吊持
部材50(後で詳細に説明する。)が多数連接されたも
のよりなり、両チェインコンベア31,32は、前記各
吊持部材50の吊持部55が互いに対向するように搬送
方向Aの左右両側に所定間隔で配置され、図4及び図5
に示すように、該各チェインコンベア31,32の互い
に対向する吊持部材50,50によって被搬送物体Pの
横方向に突出した突部Paを吊下げ保持して被搬送物体
Pを搬送するように構成されている。
【0015】そして、前記各チェインコンベア31,3
2は、この実施例の吊持搬送装置の構成を概略して示す
図8の(8A)図からより容易に理解されるように、後
部下側の導入部Iを経て移送部Tに至り、該移送部Tか
ら前部下側の解放部Oを経て前側反転部Gfに至り、該
前側反転部Gfを経て上側の戻り部Rに至り、該戻り部
Rから後部の後側反転部Gbを経て再び前記下側導入部
Iに至るようにループ状に循環配置されている。これに
よって、先の従来技術の項で説明したコンベア軸が縦軸
となった吊持搬送装置(PCT/IT95/00146
記載の装置)とは異なり、本装置20の各チェインコン
ベア31,32のコンベア軸は、横軸となっている。
【0016】また、前記各チェインコンベア31,32
は、後述するガイド部材60の幅ガイド部71,72に
よって、前記互いに対向する吊持部材50,50の間
隔、正確に言えば対向する吊持部材50,50の吊持部
55,55の内側先端間の距離が、図8の(8B)図の
ように、前記後部下側の導入部Iにおいて前記被搬送物
体Pの突部Paの幅xより広い幅が前記移送部Tで該突
部幅xより狭くなるように徐々に狭められており、かつ
前記前部下側の解放部Oにおいては前記移送部Tにおけ
る前記被搬送物体の突部幅xより狭い幅が該突部幅xよ
り広くなるように徐々に広げられている。これによっ
て、前記後部下側の導入部Iを介して前記移送部Tで吊
下げ保持された被搬送物体Pが前記前部下側の解放部O
を介してその吊持保持が解除されるようになっている。
この実施例では、前記移送部Tにおける前記互いに対向
する吊持部材50,50の間隔y1は、前記被搬送物体
Pの突部Pa直下の直径より僅かに大にされるととも
に、前記導入部Iの入口及び解放部Oの出口における前
記互いに対向する吊持部材50,50の間隔y2,y3
は、前記上側の戻り部Rにおける互いに対向する吊持部
材50,50の間隔y4と等しく設定されている。
【0017】次いで、この実施例における前記2つのチ
ェインコンベア31,32の駆動機構について述べる。
前記2つのチェインコンベア31,32は、図3及び図
6から理解されるように、前記前側反転部Gf及び後側
反転部Gbで、それぞれ前側スプロケット35,36及
び後側スプロケット40,41に巻装され、それらのス
プロケット35,36の回動によって当該2つのチェイ
ンコンベア31,32が回転するようになっている。
【0018】また、この実施例では、請求項2に記載さ
れた発明を適用して、前記前側スプロケット35,36
は共通する軸部(図示の例では略水平に設置された軸
部)37で支持され、該軸部37にはモーター等の回転
駆動装置38が巻き掛け伝動装置39を介して接続され
て、前記回転駆動装置38の作動により当該前側スプロ
ケット35,36が回動し、それによって左右2つのチ
ェインコンベア31,32が所要回転速度で回転するよ
うにされている。このようにすれば、至って簡単に、左
右2つのチェインコンベア31,32を同期して回転さ
せることができ、該チェインコンベア31,32の高速
回転が可能となる。なお、図示の例においては、前記前
側スプロケット35,36を支持する軸部37及び回転
駆動装置38並びに後側スプロケット40,41を支持
する軸部42,43は、後述するガイド部材60に固定
されている。図示の符号39aは巻き掛け伝動装置39
の駆動プーリ、39bは同じく従動プーリ、39cは同
じくベルト、66,67は前側スプロケット35,36
及びその軸部37等をガイド部材60のガイド本体61
に取り付けるための取付板、68,69は後側スプロケ
ット40,41及びそれらの軸部42,43等をガイド
部材60のガイド本体61に取り付けるための取付板、
B1,B2,B3,B4はベアリング、N1,N2は締
結部品である。
【0019】ここで、この実施例では、上記の如く、前
側スプロケット35,36が駆動スプロケットとなり、
後側スプロケット40,41が従動スプロケットとなっ
ているが、勿論、後側スプロケット40,41を駆動ス
プロケットとし前側スプロケット35,36を従動スプ
ロケットとしてもよい。また、図示した例では駆動スプ
ロケット(前側スプロケット35,36)のみ共通する
軸部37で支持され、従動スプロケット(後側スプロケ
ット40,41)はぞれぞれ独立した軸部42,43で
支持されているが、勿論、従動スプロケット(後側スプ
ロケット40,41)も共通する軸部で支持されるよう
にしてもよい。
【0020】次に、前記各チェインコンベア31,32
を構成する吊持部材50について説明する。前記吊持部
材50は、図9ないし図11から理解されるように、チ
ェイン本体51と吊持部55を有している。この実施例
においては、前記チェイン本体51は公知のプラスチッ
クチェインよりなるとともに、該チェイン本体51の非
咬合側に吊持部55が両側に張出すように形成されてい
る。なお、前記吊持部55は、少なくともチェイン本体
51の片側に形成されれば良いが、図示のようにチェイ
ン本体51の両側に吊持部55を形成するようにすれ
ば、使用側の吊持部55が摩耗,損傷した際に入れ替え
て未使用側の吊持部55を使用することができるととも
に、左右のチェインコンベア31,32に用いられる各
吊持部材の共通性を図ることができる。図示の符号52
はチェイン本体51の連結ピン、53は前記連結ピン5
2のための孔である。
【0021】また、この実施例では、図12からより容
易に理解されるように、請求項4の発明を適用して、前
記吊持部55が板面状に形成されているとともに、吊持
部55の被搬送物体Pとの接触面が凹凸面56によって
形成されている。このようにすれば、吊持部55と被搬
送物体Pの突部Paとの接触面積が減少するため、被搬
送物体Pの吊持状態での被搬送物体Pとチェインコンベ
ア31,32の相対移動、特にラインの本装置下流側が
停止した際に作用する被搬送物体Pの突部Paと吊持部
55との摩擦力を低減することができる。また、前記凹
凸面56の形状は、吊持部材50の進行方向(搬送方向
A)に2組以上の波が並んだ形状とするのが好ましい。
そうすれば、前記被搬送物体Pが吊持部55と相対移動
する際に、吊持部55の凹凸面56の凹部分56aから
空気が巻き込まれ、該吊持部55と被搬送物体Pの突部
Pa間に空気膜が形成され易くなるため、被搬送物体P
の突部Paと吊持部55との摩擦力をより低減できると
考えられる。なお、本発明はこれに限定されず、前記吊
持部55の被搬送物体Pとの接触面は平滑な面とされて
もよい。
【0022】続いて、上述した2つのチェインコンベア
31,32下側の対向する吊持部材50,50の吊持部
55,55間の間隔調整、つまりチェインコンベア3
1,32及び吊持部材50,50の横方向の位置規制
は、この実施例では次のようになされる。
【0023】すなわち、請求項5に記載の発明を適用し
て、図9に示すように前記吊持部材50における吊持部
55の凹凸面56の反対面57にその連接方向に連続す
る凹溝部58が形成され、図5に示すように前記凹溝部
53に機台21に設けられたガイド部材60の凸レール
状の幅ガイド部71,72が挿入されることによってチ
ェインコンベア31,32及び吊持部材50,50の横
方向の位置規制がなされるようになっている。前記幅ガ
イド部71,72の間隔は、前記チェインコンベア3
1,32の導入部Iに相当する部分で広くされ、チェイ
ンコンベア31,32の移送部Tに相当する部分で狭く
され、解放部Oに相当する部分において再度広くされて
いる(図7の(7C)図等参照)。このようにすれば、
至って簡易にチェインコンベア31,32及び吊持部材
50,50の横方向の位置規制を行うことができる。
【0024】図示のガイド部材60に関する符号61は
ガイド本体、62は前記ガイド本体61を機台21に取
り付けるための取付部材、63,64は前記チェインコ
ンベア31,32上側の戻り部Rにおける吊持部材50
のための上側凹ガイド部、73a,73bは前記幅ガイ
ド部71,72を前記ガイド本体61に固定するための
固定部材、74a,74bは前記固定部材73a,73
bをガイド本体61に固定する固定用ねじ部材、75
a,75bは前記固定部材73a,73bを前記幅ガイ
ド部71,72に固定する固定用ねじ部材である。
【0025】この実施例では、前記幅ガイド部71,7
2によるチェインコンベア31,32及び吊持部材5
0,50の横方向の位置規制を確実かつスムーズにする
ため、図示するように前記幅ガイド部71,72が挿入
された吊持部材50の非咬合側を幅ガイド部71,72
方向(図示では下方向)に押さえる押さえ部材81,8
2がブラケット83を介して固定用ねじ部材84,85
により前記ガイド部材60の取付部材62に固定されて
いる。
【0026】なお、チェインコンベア31,32及び吊
持部材50,50の横方向の位置規制の手段としては、
上記幅ガイド部71,72による例に限定されることは
なく、例えば、吊持部材50,50の両側面に摺接する
ように設けられたガイド(図示せず)によりチェインコ
ンベア31,32及び吊持部材50,50の横方向の位
置規制を行ってもよい。
【0027】また、この実施例においては、前記ガイド
部材60が取付部材62を介して機台21に上下動自在
に取り付けられ、該ガイド部材60は機台21に設けら
れたねじ機構等の高さ調整部材90(図4参照)により
位置固定されるように構成され、請求項3の発明のよう
に、前記各チェインコンベア31,32の移送部Tにお
ける吊持部材50の高さ調整が前記高さ調整部材90に
よって規定されるようになっている。このようにすれ
ば、被搬送物体Pの高さが変更された場合でも、迅速に
対応することができる、すなわち、被搬送物体Pの品種
変更が容易になる。
【0028】さらに、この実施例における吊持搬送装置
20においては、搬送の安定性を高めるため、被搬送物
体Pの胴部Pbをガイドする被搬送物体用ガイド10
0,105が前記機台21及びガイド部材60にそれぞ
れ設けられている。図示の符号101は前記被搬送物体
用ガイド100を機台21に固定するための固定部材、
102はその固定用ねじ部材、106は前記被搬送物体
用ガイド105を前記ガイド部材60のガイド本体61
に固定するための固定部材、107はその固定用ねじ部
材である。
【0029】上記構成よりなる吊持搬送装置20は、例
えば、被搬送物体Pの生産ラインにおいて製造部等の搬
出部から検査部や包装部等の搬入部へ被搬送物体Pを搬
送するための装置として設置される。なお、この実施例
における吊持搬送装置20は、図1及び図3ないし図6
に示すように、接続コンベア装置(先に従来技術の項で
説明した直立状態で搬送する装置)C1,C2を介して
前記搬出部及び搬入部と接続されている。
【0030】以下、上記吊持搬送装置20の作動の一例
について説明する。当該吊持搬送装置20においては、
まず、前記製造部等の搬出部と接続された接続コンベア
装置C1によって、被搬送物体Pが前記各チェインコン
ベア31,32後部下側の導入部Iから進入し前記各チ
ェインコンベア31,32の移送部Tまで搬送される。
次いで、前記移送部Tの導入側端部において、互いに対
向する吊持部材50,50の吊持部55,55により被
搬送物体Pの突部Paが吊り下げ保持され、前記各チェ
インコンベア31,32の移送部Tの進行に伴って被搬
送物体Pが前記各チェインコンベア31,32前部の解
放部O側へ搬送される。そして、前記解放部Oに至った
被搬送物体Pは、吊持部材50,50の吊持部55,5
5による吊持保持が解かれるとともに、接続コンベア装
置C2上に載せられ、該接続コンベア装置C2により前
記検査部や包装部等の搬入部へ搬送される。
【0031】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係る吊持搬送装置によれば、被搬送物体の横方向に突出
した突部を吊下げ保持して搬送するため、従来のコンベ
ア上に直立させて搬送する装置のように被搬送物体が転
倒する等のトラブルを解消することができ、被搬送物体
を高速かつ安定して搬送することができる。また、上記
のようにチェインコンベアを用いて機械的に被搬送物体
を搬送するので、搬送速度の制御が容易であるととも
に、従来の空気を用いる搬送装置に比べ消費エネルギー
が少なく、しかも、埃が立ち難く衛生的である。また、
本装置の上流側の接続コンベアから転倒した被搬送物体
が供給された場合、これを吊り下げ保持しないため、自
動的に本装置下方に落下収容することが可能であり、設
置ラインの稼動率向上に有効である。
【0032】加えて、この吊持搬送装置においては、左
右2つのチェインコンベアは、請求項2の発明のように
左右2つのチェインコンベアを回転させる前側スプロケ
ット及び後側スプロケットのうち駆動側となるスプロケ
ットを共通する軸部によって支持するようにすれば、簡
単かつコンパクトな構造で2つのチェインコンベアを同
期して回転させることができ、さらなる搬送速度の高速
化を実現できる。のみならず、この吊持搬送装置では、
前記各チェインコンベアが縦方向でループ状に循環配置
されているので、当該装置の設置面積は小さく済む。
【0033】また、請求項3の発明のように、前記各チ
ェインコンベアの移送部における吊持部材の高さ調整を
機台に設けられた高さ調整部材により規定するように構
成すれば、被搬送物体の高さが変更された場合でも、迅
速に対応することができる。
【0034】さらに、請求項4の発明のように、前記各
チェインコンベアの吊持部材の吊持部を板面状に形成
し、かつ、該吊持部の被搬送物体との接触面を凹凸面に
よって形成すれば、被搬送物体と吊持部との摩擦力を低
減することができる。
【0035】またさらに、請求項5の発明のように、前
記吊持部材にその連接方向に連続する凹溝部を形成し、
該凹溝部にガイド部材の幅ガイド部が挿入されることに
よりチェインコンベア及び吊持部材の横方向の位置規制
を行うように構成すれば、当該チェインコンベア及び吊
持部材の横方向の位置規制を簡単かつ確実に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る吊持搬送装置を示す
側面図である。
【図2】同実施例の吊持搬送装置を示す上面図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】図2の4−4断面図である。
【図5】図4の要部の拡大断面図である。
【図6】図2の6−6断面図である。
【図7】同実施例の吊持搬送装置の導入部及び移送部を
示す図である。
【図8】同実施例の吊持搬送装置の構成を概略して示す
図である。
【図9】同実施例の吊持搬送装置に用いられる吊持部材
の非咬合側から見た平面図である。
【図10】同吊持部材の側面図である。
【図11】図10の11−11断面図である。
【図12】同吊持部材の吊持部を拡大して示す断面図で
ある。
【符号の説明】
20 吊持搬送装置 21 機台 31,32 チェインコンベア I チェインコンベアの導入部 T チェインコンベアの移送部 O チェインコンベアの解放部 Gf チェインコンベアの前側反転部 R チェインコンベアの戻り部 Gb チェインコンベアの後側反転部 35,36 前側スプロケット 37 前側スプロケットを支持する軸部 40,41 後側スプロケット 42,43 後側スプロケットを支持する軸部 50 吊持部材 55 吊持部材の吊持部 56 吊持部の凹凸面 58 吊持部材の凹溝部 60 ガイド部材 71,72 ガイド部材の幅ガイド部 90 高さ調整部材 P 被搬送物体 Pa 被搬送物体の突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花田 道治 神奈川県横浜市旭区川井本町76番地 東洋 ガラス機械株式会社内 Fターム(参考) 3F025 BA02 BB04 BC01 BC07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊持部材がそれぞれ連設された2つのチ
    ェインコンベアを前記各吊持部材の吊持部が互いに対向
    するように搬送方向の左右両側に所定間隔で配置し、前
    記互いに対向する吊持部材によって被搬送物体の横方向
    に突出した突部を吊下げ保持して搬送する装置であっ
    て、 前記各チェインコンベアは、後部下側の導入部を経て移
    送部に至り、該移送部から前部下側の解放部を経て前側
    反転部に至り、該前側反転部を経て上側の戻り部に至
    り、該戻り部から後部の後側反転部を経て再び前記下側
    導入部に至るようにループ状に循環配置されているとと
    もに、 前記各チェインコンベアは、前記互いに対向する吊持部
    材の間隔が、前記後部下側の導入部において前記被搬送
    物体の突部幅より広い幅が前記移送部で該突部幅より狭
    くなるように徐々に狭められており、かつ前記前部下側
    の解放部においては前記移送部における前記被搬送物体
    の突部幅より狭い幅が該突部幅より広くなるように徐々
    に広げられていて、 前記後部下側の導入部を介して前記移送部で吊下げ保持
    された被搬送物体が前記前部下側の解放部を介してその
    吊持保持が解除されるように構成されていることを特徴
    とする吊持搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記左右2つのチェ
    インコンベアの各前側反転部及び各後側反転部の双方あ
    るいは何れか一方がそれぞれ共通する軸部によって支持
    された前側スプロケット及び後側スプロケットによって
    回転されるように構成されている吊持搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記各チェイ
    ンコンベアの移送部における吊持部材の高さ調整が機台
    に設けられた高さ調整部材によって規定されている吊持
    搬送装置。
  4. 【請求項4】 多数連設されてチェインコンベアを構成
    し、被搬送物体の横方向に突出した突部を吊下げ保持す
    る吊持部を有する吊持部材であって、 前記吊持部が板面状に形成されているとともに、吊持部
    の被搬送物体との接触面が凹凸面によって形成されてい
    ることを特徴とする吊持搬送装置の吊持部材。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記吊持部材にその
    連接方向に連続する凹溝部が形成され、該凹溝部に機台
    に設けられたガイド部材の幅ガイド部が挿入されること
    によりチェインコンベア及び吊持部材の横方向の位置規
    制がなされるようになっている吊持搬送装置の吊持部
    材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102390698A (zh) * 2010-07-05 2012-03-28 克朗斯股份有限公司 运输塑胶瓶的导向结构
CN103420153A (zh) * 2013-07-31 2013-12-04 上海董奥机械科技有限公司 一种pet瓶下坡夹瓶输送装置

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