JP2000296358A - 転写による多色模様の形成方法 - Google Patents

転写による多色模様の形成方法

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JP2000296358A JP11104809A JP10480999A JP2000296358A JP 2000296358 A JP2000296358 A JP 2000296358A JP 11104809 A JP11104809 A JP 11104809A JP 10480999 A JP10480999 A JP 10480999A JP 2000296358 A JP2000296358 A JP 2000296358A
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B7/00Spraying apparatus for discharge of liquids or other fluent materials from two or more sources, e.g. of liquid and air, of powder and gas
    • B05B7/02Spray pistols; Apparatus for discharge
    • B05B7/08Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point
    • B05B7/0807Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point to form intersecting jets
    • B05B7/0815Spray pistols; Apparatus for discharge with separate outlet orifices, e.g. to form parallel jets, i.e. the axis of the jets being parallel, to form intersecting jets, i.e. the axis of the jets converging but not necessarily intersecting at a point to form intersecting jets with at least one gas jet intersecting a jet constituted by a liquid or a mixture containing a liquid for controlling the shape of the latter

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗物の移動速度を速くしても被塗物に未塗
装部分やかすれがなく、均一で美粧性に優れた多色模様
を形成する。 【解決手段】 (1)塗料吐出ノズルを2個以上有する
スプレー塗装装置の少なくとも2個の塗料吐出ノズルか
ら異なる塗色の塗料を吐出させて複色スプレーパターン
を形成し、該スプレーパターンを回転する塗装ロール上
に当てて、塗装ロール上に模様塗料層を形成する工程、
(2)該塗装ロール上に形成された模様塗料層を、移動
する帯状被塗物の表面に圧着させて該模様塗料を被塗物
表面に転写する工程及び(3)転写後の塗装ロール表面
に付着する残存塗料を掻き取って、塗装ロール表面を清
浄な状態に再生する工程を有し、上記工程(1)〜
(3)の各工程を連続して行うことによって被塗物上に
多色模様を形成することを特徴とする多色模様形成方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプレー塗装とロ
ールコータ塗装とを併用してなる高速塗装においても均
一な多色模様を形成することができる多色模様形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、移動する被塗物にス
プレー塗装によって多色模様塗膜を形成する際には、移
動する被塗物の幅方向にほぼ幅の長さをガンを大きくレ
シプロさせて塗装しているため、塗装軌跡が大きなジグ
ザグ状となる。したがって、移動速度を速くして、通常
4m/分以上とすると被塗物に未塗装部分が生じたり、
塗装膜厚のバラツキが大きくなって模様の不連続による
濡れかすれが生じるといった問題があった。被塗物に多
色模様を形成する場合においては、塗装膜厚のバラツキ
による模様のバラツキが顕著に現れるため塗装膜厚のバ
ラツキを小さくすることが特に必要である。
【0003】以上のようなことから、従来、コイルコー
ティングやシートコーティングなどの高速塗装において
スプレー塗装によって均一で美粧性に優れた多色模様を
形成することはできていなかった。
【0004】また、コイルコーティングやシートコーテ
ィングにおけるロールコータ塗装によって、スプレー塗
装により形成される多色模様塗膜と同様の細かな多色模
様塗膜を形成することはできなかった。
【0005】本発明の目的は、被塗物の移動速度を速く
しても被塗物に未塗装部分やかすれがなく、均一で美粧
性に優れた多色模様を形成できる方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、塗料吐出ノズルを2個以上有するスプレー塗装
装置を使用し、塗料吐出ノズルから互いに異なる塗色の
塗料を吐出させて該異なる塗色の塗料が混在する複色ス
プレーパターンを形成し、この複色スプレーパターンを
塗装ロールに当てて塗装ロール上に模様塗料層を形成
し、その模様塗料層を移動する被塗物上にロール塗装す
ることによって上記目的を達成できることを見出し本発
明を完成するに至った。
【0007】しかして、本発明は、(1)塗料吐出ノズ
ルを2個以上有するスプレー塗装装置の少なくとも2個
の塗料吐出ノズルから互いに異なる塗色の塗料を吐出さ
せて該異なる塗色の塗料が混在する複色スプレーパター
ンを形成し、該スプレーパターンを回転する塗装ロール
上に当てて、塗装ロール上に模様塗料層を形成する工
程、(2)該塗装ロール上に形成された模様塗料層を、
移動する帯状被塗物の表面に圧着させることにより該模
様塗料を被塗物表面に転写する工程及び(3)転写後の
塗装ロール表面に付着する残存塗料を掻き取って、塗装
ロール表面を清浄な状態に再生する工程、を有し、工程
(3)によって再生された塗装ロール上には、上記工程
(1)の方法により再び模様塗料層が形成され、上記工
程(1)〜(3)の各工程を連続して行うことによって
被塗物上に多色模様を形成することを特徴とする多色模
様形成方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の多色模様形成方
法について詳細に説明する。
【0009】工程(1) 本発明方法の工程(1)において、塗料吐出ノズルを2
個以上有するスプレー塗装装置としては、多ノズルスプ
レーガン、多頭スプレーガンなどを挙げることができ
る。
【0010】上記多ノズルスプレーガンは、塗装機に塗
装ガンヘッドを1個有し、該塗装ガンヘッドは近接する
塗料吐出ノズルを2個以上有する塗装機である。多ノズ
ルスプレーガンの各塗料吐出ノズルから互いに異なる塗
色の塗料を吐出させて該異なる塗色の塗料が混在する複
色スプレーパターンを形成することができる。
【0011】多ノズルスプレーガンとしては、例えば、
特開平9−299833号公報に記載のスプレーガンを
挙げることができる。多ノズルスプレーガンのノズルの
位置は、各ノズルから吐出される異なった色の塗料が混
合し、塗装ロール上に均一な模様塗料層を形成できる位
置であればよく、例えば、2個以上のノズルが独立して
配置されたものでもよく、また、各ノズルが同心円状に
一体に配置され、内側のノズル及び外側のドーナツ状の
ノズルが形成されたものであってもよい。
【0012】2個以上のノズルが独立して配置される場
合のスプレー塗装装置の例を後記図1及び図2を参照し
て説明する。
【0013】図1はスプレー塗装装置の正面断面図であ
り、図2はスプレー塗装装置の左側面図である。図1は
左側面図である図2のA−Aで切断した断面図である。
【0014】図1において、スプレー塗装装置は、ガン
本体1、塗料吐出ノズルベース5、エアキャプ15及び
これらを結合して固定するリテーニングナット14を具
備している。
【0015】ガン本体1には、塗料供給口2(a、b、
c、d(但し、c、dは図示せず))、霧化エア供給口
3(a、b(但し、bは図示せず))、パターンエア供
給口4(a、b(但し、bは図示せず))及びパイロッ
トエア供給口19が形成されている。さらに、塗料供給
口2から図1において左方向に塗料経路6(a、b、
c、d(但し、c、dは図示せず))、霧化エア供給口
3から左方向に霧化エア経路9(a、b(但し、bは図
示せず))、パターンエア供給口4から左方向にパター
ンエア経路10(a、b(但し、bは図示せず))及び
パイロットエア供給口19から右上方にパイロットエア
経路20が形成されている。
【0016】塗料吐出ノズルベース5には、塗料経路7
(a、b、c、d(但し、c、dは図示せず))、霧化
エア経路11(a、b、c、d(但し、c、dは図示せ
ず))及び塗料吐出ノズル8(a、b、c、d(但し、
c、dは図示せず))が形成されている。エアキャプ1
5には、中央部に霧化エア噴出口16及びホーン部にパ
ターンエア噴出口17(a、b)が形成されている。塗
料吐出ノズルベース5、エアキャプ15、塗料吐出ノズ
ル位置調整座金18をリテーニングナット14で固定す
ることによって、霧化エア供給室12及びパターンエア
供給室13が形成される。
【0017】塗装時において、ガン本体1の塗料経路6
は、塗料吐出ノズルベースの塗料経路7と連通し、塗料
はガン本体1の塗料経路6の左端部から塗料吐出ノズル
ベースの塗料経路7に供給され、さらに塗料吐出ノズル
8から吐出できるようになっている。霧化エアは、ガン
本体1の霧化エア経路9から塗料吐出ノズルベースの霧
化エア経路11に通ずる室に供給され、この室から霧化
エア経路11を経て霧化エア供給室12に入り霧化エア
噴出口16から噴出される。この霧化エアの噴出によっ
て塗料吐出ノズル8から吐出された塗料が微粒化され
る。パターンエアは、ガン本体1のパターンエア経路1
0からパターンエア供給室13に供給され、パターンエ
ア噴出口17から噴出される。このパターンエアの噴出
によって塗料粒子の微粒化の促進及び塗料のスプレーパ
ターン幅の拡大を行うことができる。
【0018】ガン本体1のパイロットエア供給口19か
ら供給されるパイロットエアは、パイロットエア経路2
0を経由してガン本体1の内壁とピストン24とで形成
される密閉されたパイロットエア供給室21に供給され
る。パイロットエア供給室21にパイロットエアを供給
することによりピストン24が右方向に押されて移動し
てパイロットエア供給室21が広がる。これによって、
ピストン24に連結されたニードル連結部材22及びこ
の部材22に連結されたニードル23(a、b、c、d
(但し、c、dは図示せず))は右方向に移動する。ニ
ードル23が右方向に移動することによって、ガン本体
1の塗料経路6と塗料吐出ノズルベースの塗料経路7と
が連通し、塗料を吐出できるようになる。
【0019】また、パイロットエアを供給しないときに
は、スプリング25がピストン24とこれに連動する各
部材を左端方向に押し、これによってニードル23の左
端が塗料吐出ノズルベースの塗料経路7の右端の開口部
を塞ぎ、ガン本体1の塗料経路6と塗料吐出ノズルベー
スの塗料経路7とが連通せず塗料が吐出されない。ま
た、ニードル引きしろ位置決め部材27の位置をニード
ル引きしろ調整ネジ26で調整することにより塗料吐出
量を調整することも可能である。
【0020】次に図2においては、中央部に4本の塗料
吐出ノズル8(a、b、c、d)が配置されており、そ
の周辺の霧化エア噴出口16から霧化エアが噴出され、
さらにパターンエア噴出口17(a、b)からパターン
エアが噴出される。4本の塗料吐出ノズルのうちの2本
以上を使用し、各ノズルから異なる色の塗料を吐出さ
せ、霧化エア及びパターンエアを噴出させることによっ
て多色模様パターンを形成することができる。
【0021】各塗料吐出ノズル(a、b、c、d)の配
置を換えることにより塗料の粒子を混合程度を調節する
ことができる。すなわち図2に示すように、各塗料吐出
ノズル部材同志が接触できる程度にまで近付けることに
よって、各塗料吐出ノズルから吐出される塗料粒子同志
の混合程度を大きなものとすることができる。各塗料吐
出ノズル部材同志を離すと塗料粒子同志の混合程度が小
さくなる。各塗料吐出ノズル間の距離は特に限定される
ものではないが、通常、各塗料吐出ノズル間ができるだ
け接近していることが好ましく、塗料吐出ノズル間の距
離が15mm以下、好ましくは10mm以下、さらに好
ましくは5mm以下の範囲内にあることが適当である。
【0022】多ノズルスプレーガンの塗料吐出ノズルが
3個以上(図2では4個)ある場合には、それぞれの塗
料吐出ノズルから異なった色の塗料を吐出してもよい
し、必要数のノズルのみ(例えば4個のノズルのうちの
2個のノズル)を使用して異なる色の塗料を噴霧しても
よい。
【0023】前記多頭スプレーガンは、塗装機に塗装ガ
ンヘッドを2個以上有し、各塗装ヘッドには塗料吐出ノ
ズルを各1個有するものであり、塗料吐出ノズルは近接
していないものである。多頭スプレーガンの各塗装ガン
ヘッドの各塗料吐出ノズル(合計2個以上)を被塗物に
向かって対向させ、2個以上の塗料吐出ノズルから吐出
される異なった色の塗料粒子のスプレーパターンを被塗
面に当たる前に交差せしめて2色以上の異なる色の塗料
が混合された複色スプレーパターンを形成することによ
って模様塗膜を形成できるものである。また、2個のエ
アスプレーガンの各ノズルの方向を各スプレーパターン
が被塗面に当たる前に交差し複色スプレーパターンを形
成し被塗物上に模様塗膜を形成できるように、位置決め
し固定することによって多頭スプレーガンと同様の働き
をさせることができる。
【0024】上記スプレー塗装装置を使用して、塗料吐
出ノズルを2個以上有するスプレーガンの少なくとも2
個の塗料吐出ノズルから少なくとも2色の異なる塗色の
塗料を吐出させる。これによって各ノズルから吐出した
塗料が混在するスプレーパターンを形成させる。スプレ
ーパターンにおける塗料の混在程度は、模様塗膜が形成
できる範囲内において、目的とする模様に応じて決定す
ればよく、塗料粘度、塗料の吐出量などの塗装条件など
を適宜調整することによって調節できる。塗装時の塗料
の粘度は、通常、フォードカップ#4(20℃)での測
定で通常、10〜40秒の範囲内にあることが適当であ
る。塗料の霧化空気圧は、通常、0.5〜10kgf/
cm2 の範囲内にあり、パターン空気圧は、通常、0.
1〜4kgf/cm2 の範囲内にあることが適当であ
る。
【0025】上記のように形成されたスプレーパターン
は、帯状被塗物の移動方向に対して正回転又は逆回転す
る塗装ロール上に当てられ、塗装ロール上に模様塗料層
が形成される。スプレーパターンの形状は、真円状であ
っても楕円状であってもよく、特に限定されるものでは
なく、また塗装ロール上に当てるスプレーパターンの数
は1個であってもよく、複数個のスプレーパターンを組
合せたものであってもよい。複数個のスプレーパターン
を組合せる場合には、各単位複色スプレーパターンの重
なり合う程度が、各単位複色スプレーパターンの間で、
最も重なり度合いの大きい線上で、通常、各単位複色ス
プレーパターン直径の1/6〜1/2、好ましくは1/
4〜1/2の範囲内にあることが好適である。
【0026】また塗装ロール上へ模様塗料層を形成する
に際しては、塗装ロールの幅方向に塗装機をショートレ
シプロ(短距離の往復運動)させて複色スプレーパター
ンを移動させてもよい。ショートレシプロすることによ
って模様の均一性を向上させることが可能である。
【0027】塗装ロール上に形成される模様塗料層の厚
さは特に限定されるものではないが、通常、1〜30μ
mの範囲内であることが、得られる模様塗膜の外観、塗
装ロールの回転による塗料の飛び散りの防止、焼付け時
の塗膜のワキ(発泡)防止などの点から好適である。
【0028】工程(2) 本発明方法の工程(2)において、上記塗装ロール上に
形成された模様塗料層を、移動する帯状被塗物の表面に
圧着させる。これによって上記模様塗料を被塗物表面に
転写することができる。
【0029】塗装ロール上に形成された塗料層を移動す
る帯状被塗物の表面に圧着させて、塗料を被塗物表面に
転写する方法は、従来、コイルコーティングやシートコ
ーティングの分野で一般に用いられるナチュラルロール
塗装法(正回転ロール塗装法)に準じて行うことができ
る。
【0030】上記帯状被塗物としては、例えば、金属
板、該金属板にプライマー塗膜及び/又は中塗塗膜(さ
らに必要に応じて上塗ベース塗膜)を形成した塗装金属
板、プラスチックシートなどを挙げることができ、なか
でも金属板、塗装金属板を好適に使用することができ
る。
【0031】上記金属板としては、冷延鋼板、亜鉛系メ
ッキ鋼板、アルミニウムメッキ鋼板、アルミニウム板な
どを挙げることができ、なかでも亜鉛系メッキ鋼板を好
適に使用することができる。亜鉛系メッキ鋼板として
は、溶融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板、鉄−亜
鉛合金メッキ鋼板、ニッケル−亜鉛合金メッキ鋼板、ア
ルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板(例えば「ガルバリウ
ム」、「ガルファン」という商品名のメッキ鋼板)など
を挙げることができる。また、上記金属板は、付着性や
耐食性の向上のために、表面にリン酸亜鉛処理、クロメ
ート処理などの化成処理が施されていてもよい。
【0032】被塗物が塗装金属板である場合、上記金属
板上に形成されていてもよいプライマー塗膜としては、
ポリエステル系プライマー又はエポキシ樹脂系プライマ
ーから得られる塗膜が好適であり、その膜厚は特に限定
されるものではないが、通常、2〜10μm程度である
ことが好ましい。中塗塗膜、上塗ベース塗膜としては、
従来塗料分野で公知の中塗塗料、上塗ベース塗料から形
成される塗膜であることができる。中塗塗料、上塗ベー
ス塗料としては、いずれも、ポリエステル樹脂系、アル
キド樹脂系、アクリル樹脂系、シリコンポリエステル樹
脂系などの塗料を挙げることができる。
【0033】塗装時における帯状被塗物の移動速度は、
特に限定されるものではないが、生産性、塗面状態など
の観点から、通常、10〜150m/分、好ましくは2
0〜100m/分の範囲にあることが適当である。
【0034】工程(3) 本発明方法の工程(3)において、工程(2)で被塗物
上に模様塗料を転写した後に、塗装ロール表面に残存す
る塗料を除去して塗装ロール表面を清浄な状態に再生す
る。塗装ロール表面を清浄な状態に再生する方法として
は、例えば、コイルコーティングなどのロール塗装法に
おいてそれ自体既知のドクターブレード又はドクターロ
ールなどの塗料掻取り器によって残存塗料を掻き取る方
法などを挙げることができる。
【0035】上記工程(3)によって表面が清浄な状態
に再生された塗装ロール上には、上記工程(1)の方法
により模様塗料層が形成され、上記工程(1)〜(3)
の各工程を連続して行うことによって被塗物上に多彩模
様を形成することができる。被塗物上に形成される多色
模様塗料層の塗着量は特に限定されるものではないが、
通常、塗料塗着量が、塗料固形分で0.5〜120g/
2 、好ましくは1〜80g/m2 の範囲内となるであ
ることが、得られる模様塗膜の外観、焼付け時の塗膜の
ワキ(発泡)防止などの点から好適である。
【0036】後記図3に基づいて、本発明方法の一例に
ついて説明する。
【0037】図3においては、3台の多ノズルガン28
を使用して、被塗物であるプライマー塗装鋼板29の移
動方向と同じ方向に回転(ナチュラル回転)する塗装ロ
ール30上に3個の多ノズルガンによって形成される3
個の複色スプレーパターンを重ね合せて模様塗料層を形
成し、塗装ロール上に形成された模様塗料層は、移動す
る鋼板29と接触し、鋼板上に模様塗料層が転写され
る。模様塗料層が形成されたプライマー塗装鋼板は、つ
いで焼付けられる。3台の多ノズルガン28は、塗装ロ
ールの幅方向に同時にショートレシプロ(短距離の往復
運動)できるようになっている。
【0038】模様塗料層を鋼板に転写した後の塗装ロー
ル表面には、転写しきれなっか模様塗料層の一部が残存
しているが、ドクターブレードなどの塗料掻取り器31
によって残存塗料が掻取られて塗装ロール表面は清浄な
状態に再生される。掻取られた残存塗料は、塗料収容器
32に集められ外部に移送されるようになっている。ま
た、再生された塗装ロール表面には、再び模様塗料層が
形成され、上記工程が繰り返される。
【0039】図3においては、多ノズルガン28、塗装
ロール30を取囲むように塗装ブース33が形成されて
おり、スプレー塗装によって未塗着の塗料粒子や、溶剤
蒸気は、排気ダクト34からフィルタを通過後、必要に
応じて燃焼後、外部に排気される。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を、さらに具体的
に説明する。
【0041】実施例1 塗料として、KPカラー1700ホワイト(関西ペイン
ト(株)製、ポリエステル樹脂系上塗塗料、白色)及び
KPカラー1700ブラック(関西ペイント(株)製、
ポリエステル樹脂系上塗塗料、黒色)をそれぞれ粘度を
20秒に調整して使用した。
【0042】塗装方式は、図3に示す方式、すなわち、
多ノズルガン3台を使用して行った。被塗物としては、
KPカラー8451プライマー(関西ペイント(株)
製、エポキシ樹脂系プライマー)を乾燥膜厚で約5μm
塗装、焼付けしてなる板幅80cmのプライマー塗装亜
鉛メッキ鋼板を用い、被塗物の移動速度(ラインスピー
ド)は40m/分とした。
【0043】各多ノズルガンとして、ノズルを4個有し
塗料吐出ノズルの部材同志が接触したもの(ノズル間距
離4mm)を用い、ノズル4個のうちの2個を使用し
て、上記白色と黒色の2種の塗料を吐出させて塗装する
に際して、ノズル先端からロール表面までの距離を40
cmとして、有効パターン幅が40cmの各複色スプレ
ーパターンを形成し、隣り合うスプレーパターン同志が
スプレーパターンの直径の1/4が重なり合うように塗
装した。ロール表面の材質はネオプレンゴムとした。
【0044】各多ノズルガンにおいて、塗料の霧化空気
圧を2.5kgf/cm2 、パターン空気圧を1.5k
gf/cm2 とし、各多ノズルガンからの塗料の吐出量
を、上記白色塗料、黒色塗料のいずれも250cc/分
とした。上記のようにして塗装し、焼付けることによっ
て、プライマー塗装亜鉛メッキ鋼板表面に、未塗装部分
やかすれがなく、乾燥塗膜の塗着量約40g/m2 (乾
燥膜厚約10μm)の均一で、細かな模様を有する多彩
模様塗膜が形成できた。
【0045】実施例2 塗料及び被塗物の種類は、実施例1と同様のものを使用
して、被塗物の移動速度(ラインスピード)40m/分
とした。実施例1において、被塗物の板幅を60cmと
し、多ノズルガン3台のかわりに多頭ガン4台を使用す
る以外は実施例1と同様にして模様塗装を行った。
【0046】各多頭ガンは、白色のスプレーパターンと
黒色のスプレーパターンとが交差してロール表面で模様
塗膜を形成できるようになっている。各多頭ガンから上
記白色と黒色の2種の塗料を吐出させるに際して、ノズ
ル先端からロール表面までの距離を70cmとして、有
効パターン幅が40cmの各複色スプレーパターンを形
成し、また、隣り合う複色スプレーパターン同志がスプ
レーパターンの直径の1/2が重なり合うように塗装し
た。また、塗装中、4台の多頭ガンを同時に塗装ロール
の幅方向に15cmの距離をショートレシプロさせた。
【0047】各多頭ガンにおいて、塗料の霧化空気圧を
2.5kgf/cm2 、パターン空気圧を1.5kgf
/cm2 とし、各ノズルからの塗料の吐出量を、上記白
色塗料、黒色塗料のいずれも150cc/分とした。上
記のようにして塗装し、焼付けることによって、プライ
マー塗装亜鉛メッキ鋼板表面に、未塗装部分やかすれが
なく、乾燥塗膜の塗着量約40g/m2 (乾燥膜厚約1
0μm)の均一で、細かな模様を有する多彩模様塗膜が
形成できた。
【0048】
【発明の効果】本発明方法によって、被塗物の移動速度
が速くしても、被塗物に未塗装部分やかすれがなく、し
かも均一で美粧性に優れた多彩模様を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多ノズルスプレーガンの一例の正面断面図であ
る。
【図2】多ノズルスプレーガンの一例の左側面図であ
る。
【図3】本発明の多色模様形成方法の一例を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 ガン本体 2(a、b、c、d) 塗料供給口 3(a、b) 霧化エア供給口 4(a、b) パターンエア供給口 5 塗料吐出ノズルベース 6(a、b、c、d) ガン本体の塗料経路 7(a、b、c、d) 塗料吐出ノズルベースの塗料
経路 8(a、b、c、d) 塗料吐出ノズル 9(a、b) ガン本体の霧化エア経路 10(a、b) ガン本体のパターンエア経路 11(a、b、c、d) 塗料吐出ノズルベースの霧
化エア経路 12 霧化エア供給室 13 パターンエア供給室 14 リテーニングナット 15 エアキャップ 16 霧化エア噴出口 17(a、b) パターンエア噴出口 18 塗料吐出ノズル位置調整座金 19 パイロットエア供給口 20 パイロットエア経路 21 パイロットエア供給室 22 ニードル連結部材 23(a、b、c、d) ニードル 24 ピストン 25 スプリング 26 ニードル引きしろ調整ネジ 27 ニードル引きしろ位置決め部材 28 多ノズルスプレーガン 29 プライマー塗装鋼板 30 塗装ロール 31 塗料掻取り器 32 塗料収容器 33 塗装ブース 34 排気ダクト 35 バックアップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B05D 5/06 101 B05D 5/06 101B 7/14 7/14 G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)塗料吐出ノズルを2個以上有する
    スプレー塗装装置の少なくとも2個の塗料吐出ノズルか
    ら互いに異なる塗色の塗料を吐出させて該異なる塗色の
    塗料が混在する複色スプレーパターンを形成し、該スプ
    レーパターンを回転する塗装ロール上に当てて、塗装ロ
    ール上に模様塗料層を形成する工程、 (2)該塗装ロール上に形成された模様塗料層を、移動
    する帯状被塗物の表面に圧着させることにより該模様塗
    料を被塗物表面に転写する工程及び (3)転写後の塗装ロール表面に付着する残存塗料を掻
    き取って、塗装ロール表面を清浄な状態に再生する工
    程、を有し、工程(3)によって再生された塗装ロール
    上には、上記工程(1)の方法により再び模様塗料層が
    形成され、上記工程(1)〜(3)の各工程を連続して
    行うことによって被塗物上に多色模様を形成することを
    特徴とする多色模様形成方法。
  2. 【請求項2】 上記帯状被塗物が金属板であって、その
    移動速度が10〜150m/分の範囲である請求項1記
    載の多色模様形成方法。
  3. 【請求項3】 塗料吐出ノズルを2個以上有するスプレ
    ー塗装装置を複数個使用して、各スプレーガンからの単
    位複色スプレーパターンの一部を重ね合せることによっ
    て上記工程(1)のスプレーパターンを形成することを
    特徴とする請求項1又は2記載の多色模様形成方法。
  4. 【請求項4】 塗料吐出ノズルを2個以上有するスプレ
    ー塗装装置の複数個を同時に同じ方向に移動させてレシ
    プロ運動させながら単位複色スプレーパターンを組合せ
    た複色スプレーパターン形成を行う請求項3に記載の多
    色模様形成方法。
  5. 【請求項5】 各単位複色スプレーパターンの重なり合
    う程度が、各単位複色スプレーパターンの間で、最も重
    なり度合いの大きい線上で各単位複色スプレーパターン
    直径の1/6〜1/2の範囲内にあることを特徴とする
    請求項3又は4に記載の多色模様形成方法。
  6. 【請求項6】 スプレー塗装装置が、近接する塗料吐出
    ノズルを2個以上有する多ノズルスプレーガンである請
    求項1〜5のいずれか一項に記載の多色模様形成方法。
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