JP2000294065A5 - - Google Patents
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【発明の名称】車両用表示部の操作ノブ透過照明構造および車両用表示部の導光体
【特許請求の範囲】
【請求項1】本体および該本体に形成される嵌合部を有する操作ノブと、指標部および導光部を有する導光体とを備え、前記嵌合部を介して前記指標部を前記操作ノブ表面に露出させた車両用表示部の操作ノブ透過照明構造において、前記導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有することを特徴とする車両用表示部の操作ノブ透過照明構造。
【請求項2】前記導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成した請求項1記載の車両用表示部の操作ノブ透過照明構造。
【請求項3】前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成した請求項1記載の車両用表示部の操作ノブ透過照明構造。
【請求項4】指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有することを特徴とする車両用表示部の導光体。
【請求項5】前記導光部と前記指標部を二色成形により形成した請求項4記載の車両用表示部の導光体。
【請求項6】略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成した請求項4記載の車両用表示部の導光体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は指標部の夜間照明の視認性を十分に確保できるようにした車両用表示部の操作ノブ透過照明構造および車両用表示部の導光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のインパネ部にはエアコン表示部が設けられ、この表示部にスライド式、プッシュ式または回転式の操作ノブが設けられている。
操作ノブには、その位置を表示する指標部が設けられ、該指標部に光源からの光を導くようにしている。
【0003】
この場合、操作ノブはノブ本体を一般に黒色等の暗色で構成し、指標部は白色等の明色にして、昼間は指標部を視認し易くしているが、白色濃度を上げて昼間の視認性を改善すると、夜間での光の透過性が低下して視認性が低下するという問題がある。
【0004】
ところで、従来のこの種の技術として、例えば実公昭61ー39356号や実公平2ー41689号公報では、指標部である導光体をアクリル樹脂等で一様に成形し、これを操作ノブと一体に組付けている。
この場合、導光体は昼間での視認性を確保する必要から、一般に淡い乳白色の樹脂で成形されることが多いため、導光体を透過する光が前方に向かって次第に減衰し、夜間での視認性が低下するという問題がある。
逆に夜間の視認性を高めるために、光透過率の高い透明に近い色で指標部を成形すると、今度は昼間の視認性が低下してしまうという相反する性質があって、予てよりその改善が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決し、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は指標部の視認性を十分に確保できるとともに、指標部の視認性の調整を可能にし、また当該部の多様な着色を実現し、これを安価かつ容易に製作できるようにした、車両用表示部の操作ノブ透過照明構造および車両用表示部の導光体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、本体および該本体に形成される嵌合部を有する 操作ノブと、指標部および導光部を有する導光体とを備え、前記嵌合部を介して前記指標部を前記操作ノブ表面に露出させた車両用表示部の操作ノブ透過照明構造において、前記導光部は略透明な高い光透過性を有し、指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有し、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブの実施に好適である。
また、請求項2の発明は、導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成して、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できるようにしている。
更に、請求項3の発明は、前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成し、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色できるようにしている請求項4の発明は、指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有して、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブに使用する導光体の実施に好適である。
また、請求項5の発明は、前記導光部と前記指標部を二色成形により形成したから、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できるようにしている。
請求項6の発明は、略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成したから、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色することができるようにしている
【0007】
【作用】
請求項1の発明は、導光部は略透明な高い光透過性を有する。
指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有する。
したがって、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保できるため、自動車のインパネ部における 表示部の操作ノブの実施に好適である。
請求項2の発明は、導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成する。したがって、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる。
請求項3の発明は、前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成する。したがって、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色できる。
請求項4の発明は、指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有する。
したがって、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブに使用する導光体の実施に好適である。
請求項5の発明は、前記導光部と前記指標部を二色成形により形成する。
したがって、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる。
請求項6の発明は、略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成する。したがって、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色できる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を車両用表示部に装着する回転式の操作ノブNと、これに用いる導光体に適用した図示実施例について説明すると、図1乃至図5において1は円板状のノブ本体で、黒色等の暗色の合成樹脂で成形され、その中央に中空の回転筒2を一体に成形し、これを後方に突出している。
【0009】
ノブ本体1の前面の周端部には嵌合部である円形の嵌合孔3が開口され、この奥部に前記孔3より大径の矩形断面の嵌合孔4が形成され、その一端がノブ本体1の後面に開口していて、これらの嵌合孔3,4に導光体5が圧入されている。
【0010】
導光体5は透明なアクリル樹脂等の光透過性部材で成形され、これは図3のように嵌合孔4に圧入可能な角柱状に形成され、その後端部に斜状の反射面5aが形成され、その前端部に嵌合孔3に圧入可能な円筒状の軸筒部6を突設している
【0011】
軸筒部6の前端部には指標部6aが設けられ、該部6aは濃乳白色に成形されていて、これがノブ本体1の前面に表出している。
したがって、指標部6aの乳白色の濃度や軸方向の長さを加減することによって、後述する視認性を調整し得る。
【0012】
この場合、導光体5を前述のように二色成形する代わりに、指標部6aをシルク印刷、塗装、ホットスタンプ等で構成したり、或いはアルミニウム蒸着とホットスタンプとを駆使して、いわゆるマジックミラー的な箔を作成し、これを指標部6aとして、軸筒部6の前端部に取付けることも可能である。
後者のようにすれば、指標部6aは後方からの光だけを透過し、前方からの光は透過しないから、昼間は金属色、夜間は照明色を呈する。
また、指標部6aを濃乳白色に成形する代わりに、導光体5よりも光透過率の低い半透明色に成形することも可能である。
【0013】
図中、7は操作ノブ1の後方に配置した光源で、反射面5aに入射可能に配置されている。8は前記入射光の導光体5内における透過通路となる導光部であるなお、実施例では導光体5の組み付け手段として、圧入法を採用しているが、インサート成形または接着等他の方法によってもよい。
【0014】
このように構成した操作ノブ透過照明構造とこれに用いる導光体は、ノブ本体1と導光体5とを別々に作成し、これらを一体に組み付ければよい。
その組み付けに際しては、導光体5をノブ本体1の後方から嵌合孔4に押し込み、更に軸筒部6を嵌合孔3に押し込んで、指標部6aの先端部をノブ本体1の前面に位置付ければよい。
【0015】
こうして組み付けた操作ノブNは、例えば自動車のインパネのエアコン表示部の所定位置に組み込まれ、回転筒2に操作軸(図示略)が取り付けられ、その近接位置に光源7が配置される。
【0016】
このようにして組み込まれた操作ノブNは、ノブ本体1が操作部の前面に位置し、該本体1の前面に指標部6aが位置している。
指標部6aは濃乳白色をしており、またノブ本体1が黒色等の暗色をしているから、周囲が明るい昼間でも、その明度のコントラストによって、指標部6aの位置を明瞭に視認できる。
【0017】
一方、周囲が暗い夜間では、指標部6aの視認は、専ら光源7からの透過光による。
すなわち、光源7から放射された光は、導光体5の後端部を透過して反射面5aに入射し、当該部で反射後、光軸を前方へ向けて図2の矢視のように導光体5内部、つまり導光部8を移動し、指標部6aに到達したところで、その光を外部へ放射する。
【0018】
この場合、導光体5は透明な光透過性部材で構成されているから、その内部を移動する光の減衰は皆無に等しく、指標部6aに到達後初めて減衰され、当該指標部6aで夜間の最適視認性を形成する。
この状況は図4のようで、導光体5の内部、つまり導光部8を移動時に減衰し続け、夜間の最適視認性を形成する従来のものと相違している。
【0019】
このように本発明は、指標部6aを濃乳白色に構成して昼間の視認性を高め、一方、導光体5を光の透過性に優れる透明に構成して、夜間の視認性を高めたもので、この関係を図5に示している。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、導光部は略透明な高い光透過性を有し、指 標部は前記導光部よりも低い光透過性を有するから、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブの実施に好適な効果がある。
また、本発明の請求項2の発明は、導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成したから、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる実用的な効果がある。
更に、本発明の請求項3の発明は、前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成したから、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色することができる。
請求項4の発明は、指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有するから、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブに使用する導光体の実施に好適な効果がある。
また、請求項5の発明は、前記導光部と前記指標部を二色成形により形成したから、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる実用的な効果がある。
請求項6の発明は、略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成したから、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のAーA線に沿う断面図である。
【図3】本発明に適用した導光体の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明に適用した導光体の光の透過特性を示すグラフである。
【図5】本発明に適用した導光体の昼間と夜間との視認性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ノブ本体
5 導光体
6a 指標部
8 導光部
N 操作ノブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】本体および該本体に形成される嵌合部を有する操作ノブと、指標部および導光部を有する導光体とを備え、前記嵌合部を介して前記指標部を前記操作ノブ表面に露出させた車両用表示部の操作ノブ透過照明構造において、前記導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有することを特徴とする車両用表示部の操作ノブ透過照明構造。
【請求項2】前記導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成した請求項1記載の車両用表示部の操作ノブ透過照明構造。
【請求項3】前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成した請求項1記載の車両用表示部の操作ノブ透過照明構造。
【請求項4】指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有することを特徴とする車両用表示部の導光体。
【請求項5】前記導光部と前記指標部を二色成形により形成した請求項4記載の車両用表示部の導光体。
【請求項6】略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成した請求項4記載の車両用表示部の導光体。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は指標部の夜間照明の視認性を十分に確保できるようにした車両用表示部の操作ノブ透過照明構造および車両用表示部の導光体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車のインパネ部にはエアコン表示部が設けられ、この表示部にスライド式、プッシュ式または回転式の操作ノブが設けられている。
操作ノブには、その位置を表示する指標部が設けられ、該指標部に光源からの光を導くようにしている。
【0003】
この場合、操作ノブはノブ本体を一般に黒色等の暗色で構成し、指標部は白色等の明色にして、昼間は指標部を視認し易くしているが、白色濃度を上げて昼間の視認性を改善すると、夜間での光の透過性が低下して視認性が低下するという問題がある。
【0004】
ところで、従来のこの種の技術として、例えば実公昭61ー39356号や実公平2ー41689号公報では、指標部である導光体をアクリル樹脂等で一様に成形し、これを操作ノブと一体に組付けている。
この場合、導光体は昼間での視認性を確保する必要から、一般に淡い乳白色の樹脂で成形されることが多いため、導光体を透過する光が前方に向かって次第に減衰し、夜間での視認性が低下するという問題がある。
逆に夜間の視認性を高めるために、光透過率の高い透明に近い色で指標部を成形すると、今度は昼間の視認性が低下してしまうという相反する性質があって、予てよりその改善が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決し、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は指標部の視認性を十分に確保できるとともに、指標部の視認性の調整を可能にし、また当該部の多様な着色を実現し、これを安価かつ容易に製作できるようにした、車両用表示部の操作ノブ透過照明構造および車両用表示部の導光体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、本体および該本体に形成される嵌合部を有する 操作ノブと、指標部および導光部を有する導光体とを備え、前記嵌合部を介して前記指標部を前記操作ノブ表面に露出させた車両用表示部の操作ノブ透過照明構造において、前記導光部は略透明な高い光透過性を有し、指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有し、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブの実施に好適である。
また、請求項2の発明は、導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成して、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できるようにしている。
更に、請求項3の発明は、前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成し、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色できるようにしている請求項4の発明は、指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有して、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブに使用する導光体の実施に好適である。
また、請求項5の発明は、前記導光部と前記指標部を二色成形により形成したから、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できるようにしている。
請求項6の発明は、略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成したから、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色することができるようにしている
【0007】
【作用】
請求項1の発明は、導光部は略透明な高い光透過性を有する。
指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有する。
したがって、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保できるため、自動車のインパネ部における 表示部の操作ノブの実施に好適である。
請求項2の発明は、導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成する。したがって、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる。
請求項3の発明は、前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成する。したがって、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色できる。
請求項4の発明は、指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有する。
したがって、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブに使用する導光体の実施に好適である。
請求項5の発明は、前記導光部と前記指標部を二色成形により形成する。
したがって、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる。
請求項6の発明は、略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成する。したがって、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色できる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を車両用表示部に装着する回転式の操作ノブNと、これに用いる導光体に適用した図示実施例について説明すると、図1乃至図5において1は円板状のノブ本体で、黒色等の暗色の合成樹脂で成形され、その中央に中空の回転筒2を一体に成形し、これを後方に突出している。
【0009】
ノブ本体1の前面の周端部には嵌合部である円形の嵌合孔3が開口され、この奥部に前記孔3より大径の矩形断面の嵌合孔4が形成され、その一端がノブ本体1の後面に開口していて、これらの嵌合孔3,4に導光体5が圧入されている。
【0010】
導光体5は透明なアクリル樹脂等の光透過性部材で成形され、これは図3のように嵌合孔4に圧入可能な角柱状に形成され、その後端部に斜状の反射面5aが形成され、その前端部に嵌合孔3に圧入可能な円筒状の軸筒部6を突設している
【0011】
軸筒部6の前端部には指標部6aが設けられ、該部6aは濃乳白色に成形されていて、これがノブ本体1の前面に表出している。
したがって、指標部6aの乳白色の濃度や軸方向の長さを加減することによって、後述する視認性を調整し得る。
【0012】
この場合、導光体5を前述のように二色成形する代わりに、指標部6aをシルク印刷、塗装、ホットスタンプ等で構成したり、或いはアルミニウム蒸着とホットスタンプとを駆使して、いわゆるマジックミラー的な箔を作成し、これを指標部6aとして、軸筒部6の前端部に取付けることも可能である。
後者のようにすれば、指標部6aは後方からの光だけを透過し、前方からの光は透過しないから、昼間は金属色、夜間は照明色を呈する。
また、指標部6aを濃乳白色に成形する代わりに、導光体5よりも光透過率の低い半透明色に成形することも可能である。
【0013】
図中、7は操作ノブ1の後方に配置した光源で、反射面5aに入射可能に配置されている。8は前記入射光の導光体5内における透過通路となる導光部であるなお、実施例では導光体5の組み付け手段として、圧入法を採用しているが、インサート成形または接着等他の方法によってもよい。
【0014】
このように構成した操作ノブ透過照明構造とこれに用いる導光体は、ノブ本体1と導光体5とを別々に作成し、これらを一体に組み付ければよい。
その組み付けに際しては、導光体5をノブ本体1の後方から嵌合孔4に押し込み、更に軸筒部6を嵌合孔3に押し込んで、指標部6aの先端部をノブ本体1の前面に位置付ければよい。
【0015】
こうして組み付けた操作ノブNは、例えば自動車のインパネのエアコン表示部の所定位置に組み込まれ、回転筒2に操作軸(図示略)が取り付けられ、その近接位置に光源7が配置される。
【0016】
このようにして組み込まれた操作ノブNは、ノブ本体1が操作部の前面に位置し、該本体1の前面に指標部6aが位置している。
指標部6aは濃乳白色をしており、またノブ本体1が黒色等の暗色をしているから、周囲が明るい昼間でも、その明度のコントラストによって、指標部6aの位置を明瞭に視認できる。
【0017】
一方、周囲が暗い夜間では、指標部6aの視認は、専ら光源7からの透過光による。
すなわち、光源7から放射された光は、導光体5の後端部を透過して反射面5aに入射し、当該部で反射後、光軸を前方へ向けて図2の矢視のように導光体5内部、つまり導光部8を移動し、指標部6aに到達したところで、その光を外部へ放射する。
【0018】
この場合、導光体5は透明な光透過性部材で構成されているから、その内部を移動する光の減衰は皆無に等しく、指標部6aに到達後初めて減衰され、当該指標部6aで夜間の最適視認性を形成する。
この状況は図4のようで、導光体5の内部、つまり導光部8を移動時に減衰し続け、夜間の最適視認性を形成する従来のものと相違している。
【0019】
このように本発明は、指標部6aを濃乳白色に構成して昼間の視認性を高め、一方、導光体5を光の透過性に優れる透明に構成して、夜間の視認性を高めたもので、この関係を図5に示している。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、導光部は略透明な高い光透過性を有し、指 標部は前記導光部よりも低い光透過性を有するから、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブの実施に好適な効果がある。
また、本発明の請求項2の発明は、導光体を二色成形により成形して、前記導光部と前記指標部を形成したから、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる実用的な効果がある。
更に、本発明の請求項3の発明は、前記導光体を略透明な高い光透過性を有する部材で成形した後、塗装により前記指標部を形成したから、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色することができる。
請求項4の発明は、指標部および導光部を有し、該導光部は略透明な高い光透過性を有し、前記指標部は前記導光部よりも低い光透過性を有するから、昼間は指標部を明瞭に視認でき、夜間は光源からの光の減衰を防止して、指標部の視認性を十分に確保することができ、自動車のインパネ部における表示部の操作ノブに使用する導光体の実施に好適な効果がある。
また、請求項5の発明は、前記導光部と前記指標部を二色成形により形成したから、例えば指標部の色の濃度を加減することで、昼間時および夜間時における視認性を調整できる実用的な効果がある。
請求項6の発明は、略透明な高い光透過性を有する部材の一部を塗装することにより前記指標部を形成したから、二色成形に比べ低廉な設備で容易かつ安価に製作できるとともに、指標部に多様な色を着色することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のAーA線に沿う断面図である。
【図3】本発明に適用した導光体の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明に適用した導光体の光の透過特性を示すグラフである。
【図5】本発明に適用した導光体の昼間と夜間との視認性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ノブ本体
5 導光体
6a 指標部
8 導光部
N 操作ノブ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000084722A JP3493166B2 (ja) | 1993-07-28 | 2000-03-22 | 車両用表示部の操作ノブ透過照明構造および車両用表示部の導光体 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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