JP2000293817A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000293817A
JP2000293817A JP11096329A JP9632999A JP2000293817A JP 2000293817 A JP2000293817 A JP 2000293817A JP 11096329 A JP11096329 A JP 11096329A JP 9632999 A JP9632999 A JP 9632999A JP 2000293817 A JP2000293817 A JP 2000293817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plane
insulating layer
magnetic layer
common shield
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11096329A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Awane
明 阿波根
Masaya Sakaguchi
昌也 坂口
Hiroyasu Tsuji
弘恭 辻
Satoru Mitani
覚 三谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11096329A priority Critical patent/JP2000293817A/ja
Priority to US09/536,368 priority patent/US6407885B1/en
Publication of JP2000293817A publication Critical patent/JP2000293817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/3116Shaping of layers, poles or gaps for improving the form of the electrical signal transduced, e.g. for shielding, contour effect, equalizing, side flux fringing, cross talk reduction between heads or between heads and information tracks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/313Disposition of layers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 狭ヘッドトラック幅にも拘わらず強い記録磁
界を生じて、高Hc記録媒体に対しても充分な記録性能
を有する薄膜磁気ヘッドとその製造方法を提供する。 【解決手段】 下部記録チップ部と共通シールド部で下
部磁極を構成し、上部記録チップ部とヨーク部で上部磁
極を構成する。下部及び上部記録チップ部は高Bs磁性
材、ヨーク部は高ρ磁性材、共通シールド部にはパーマ
ロイ等の磁性材を使用し、上部記録チップ部の長さを下
部記録チップ部の長さ(ヘッドギャップデプスと同じ)
より長くし、狭ヘッドトラック幅でもヨーク部との接触
領域を大きくできる構成とする。また、ギャップ部を介
して対向する上部及び下部記録チップ部を一括加工して
ヘッドトラック幅を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
(HDD)等の磁気記録媒体に対して高密度の記録・再
生を行う装置に適用される薄膜磁気ヘッド及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置等の磁気記録媒
体に対する記録容量の大容量化の必要性が増してきてお
り、高記録密度化への取り組みが強化されつつある。
【0003】以下、従来の薄膜磁気ヘッドについて図面
を用いて説明する。
【0004】例えば磁気ディスク装置(HDD)におけ
る信号の記録再生に使用される薄膜磁気ヘッドは、図4
6に示すような所謂MRインダクティブ複合ヘッドと呼
ばれているものが多い。下部シールド部4601上にM
R膜或いはGMR膜4602が形成され、その両側にハ
ード膜4603を形成し、更にその上面から後方に電極
4604が成膜形成されており、これらの第一の結合体
4605が磁気記録媒体に記録された信号を再生する役
目をなす再生部である。また、共通シールド部4606
と下部記録チップ部4607で形成される下部磁極と、
その上に絶縁層(図示せず)を介して巻線コイル4608
が形成され、上部記録チップ部4609とヨーク部46
10とからなる上部磁極が、ギャップ部4611を介し
て下部記録チップ部4607と上部記録チップ部460
9と対向するように構成された第二の結合体4612が
信号を磁気記録媒体に記録する役目をなす記録部であ
る。ここで、共通シールド部4606は記録部の下部磁
極の一部を構成すると共に、再生部のシールドとしての
役目も有するものであるため、共通シールドと呼ばれて
いる。
【0005】更に、上述の第二の結合体4612である
記録部について、図47を用いて説明する。共通シール
ド部4701の上に、スパッタリング法等の薄膜形成法
により、下部記録チップ部4702、ギャップ部470
3、上部記録チップ部4704、第一層目の巻線コイル
4705、第二層目の巻線コイル4706、ヨーク部4
707を順次積層して形成される。下部記録チップ部4
702と上部記録チップ部4704には高Bs磁性材
を、ヨーク部4707には高ρ磁性材を素材とすること
が一般的に多く、ギャップ部4703の素材はSiO2
等の絶縁体であり、巻線コイル4705,4706は銅
等の導電材を素材としている。この巻線コイル470
5,4706が配設されている共通シールド部4701
とヨーク部4707の対向部分には絶縁材4708が充
填されている。巻線コイル4705,4706は後方部
で共通シールド部4701に接しているヨーク部470
7を周回するように巻かれており、記録時に巻線コイル
4705,4706に通電することによって、ギャップ
部4703の外側に磁界を発生させて磁気記録媒体に信
号を記録する。
【0006】以下の記述において、前述の記録部を薄膜
磁気ヘッドと呼ぶことにする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来構成の薄膜磁気ヘッドは、上部磁極を構成する上部記
録チップ部とヨーク部とはそのヘッドトラック幅とヘッ
ドギャップデプスの領域しか接触していないため、ヨー
ク部から上部記録チップ部に充分な磁束が供給されず、
上部記録チップ部及び下部記録チップ部のBs(飽和磁
束密度)を大きくしても、磁気飽和の影響で記録磁界は
強くなりにくい。したがって、高記録密度化のために進
化してきた高Hc記録媒体に記録するには不十分な記録
磁界しか得られないという問題があった。一方で、高記
録密度を実現するために狭小なヘッドトラック幅にすれ
ば、上述の上部記録チップ部とヨーク部の接触領域が一
層小さくなり、更に記録磁界が弱まることになり、高H
c記録媒体に対する有効性を一層弱体化するという課題
があった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決し、上部記録
チップ部とヨーク部との接触領域を大きくし、ヘッドト
ラック幅が狭小になっても、従来の薄膜磁気ヘッドより
も強い記録磁界を得て、記録効率を向上させ、高Hc記
録媒体に対しても充分対応でき、高記録密度の実現を図
ることができるようにすると共に、上部記録チップ部、
ギャップ部及び下部記録チップ部を一括加工することに
よって狭小なヘッドトラック幅を高精度に実現した薄膜
磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の薄膜磁気ヘッドは、高Bs磁性層の下部記録
チップ部が先端部上面に成膜された共通シールド部と下
部記録チップ部とから成る下部磁極と、下部記録チップ
部の上面に成膜されたギャップ部と、下部記録チップ部
に対向し、ギャップ部を介して成膜された高Bs磁性層
の上部記録チップ部と、下部磁極と一部で接触し且つそ
の先端部で上部記録チップ部と連結された高ρ磁性層の
ヨーク部とから成る上部磁極と、下部磁極と上部磁極と
の接触部と上部記録チップ部との間の、下部磁極と上部
磁極の対向部分を通り、ヨーク部の後方部分を周回する
ように配設された巻線コイルとを備え、かつ、上部記録
チップ部の長さが下部記録チップ部の長さよりも長くな
るようにした構成を有している。
【0010】この構成によって、高Bs磁性層で形成さ
れた上部記録チップ部の長さが下部記録チップ部の長さ
よりも長く構成されているので、上部記録チップ部とヨ
ーク部の接触領域を大きくすることができ、ヨーク部か
ら充分な磁束の供給がなされ、強い記録磁界を得ること
ができる。また、上部磁極のヨーク部を高ρ磁性層で形
成しているため、高周波数に対しても良好な特性が得ら
れる。
【0011】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、上部記
録チップ部との連結部におけるヨーク部の幅が、上部記
録チップ部と下部記録チップ部とで構成されるヘッドト
ラック幅よりも大きくなるようにした構成を有してい
る。
【0012】この構成によって、高ρ磁性層で形成され
るヨーク部の幅は大きいため、ヨーク部先端の磁気飽和
は緩和され、ヨーク部先端まで多くの磁束が供給され、
上部記録チップ部を通して強い記録磁界を得ることがで
き、記録効率を向上させることができる。
【0013】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、上部記
録チップ部と連結されたヨーク部の先端の端面が、上部
記録チップ部の先端の端面よりも内側にあるようにした
構成を有している。
【0014】この構成によって、ヘッドギャップ部で発
生するフリンジが抑止され、トラックピッチの狭小化を
可能にし、面記録密度を向上させることができる。
【0015】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、巻線コ
イルが配設される部分に凹部を有する共通シールド部か
らなる構成を有している。
【0016】この構成によって、上部磁極と下部磁極で
構成される磁極のインダクタンスが小さくなり、高周波
数特性を向上させることができる。
【0017】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、表面が滑らかな平面を有する共通シールド部の上面
に絶縁層を成膜する第1の工程と、第1の工程で成膜さ
れた絶縁層を削除されるべき端面の稜線が直線になるよ
うにドライエッチングにより削除し、共通シールド部の
上面を露出させる第2の工程と、露出した共通シールド
部と絶縁層の上面に下部高Bs磁性層を薄膜形成する第
3の工程と、共通シールド部の上面に薄膜形成された絶
縁層と下部高Bs磁性層の上面を、共通シールド部の上
面に平行に研磨する第4の工程と、更に、第4の工程で
研磨された下部高Bs磁性層と絶縁層の上にギャップ層
を積層成膜する第5の工程と、更に、ギャップ層の上面
に上部高Bs磁性層を積層成膜する第6の工程と、第2
の工程で削除された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂
直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の間隔を所
定のヘッドトラック幅となるように設定された左右側面
と、下部高Bs磁性層が成膜されている側にあり且つ左
右側面及び共通シールド部の上面に略垂直な平面上にあ
る前面と、絶縁層が成膜されている側にあり且つ共通シ
ールド部の上面に平行な平面との交線が前面と略平行な
平面上にある後面と、下部高Bs磁性層及び前記絶縁層
の下面と、上部高Bs磁性層の上面の6つの面で囲まれ
た立体物を形成するように、かつ立体物の一部を構成す
る下部高Bs磁性層及び絶縁層の下面の周囲の外側にあ
る平面は下部高Bs磁性層及び絶縁層の下面に接する共
通シールド部の上面と略同一平面上にある共通シールド
部の上面が露出するようにドライエッチングにて削除し
て、所定のヘッドトラック幅を一括形成する第7の工程
と、露出した共通シールド部の上面と、前記立体物の上
面、左右側面、前面及び後面とに下地絶縁層を成膜形成
する第8の工程と、立体物の上に積層された下地絶縁層
の上面の高さに略等しい厚みを有するように、立体物の
後部の共通シールド部の上に成膜された下地絶縁層の上
面に第一層目の巻線コイルをメッキ形成する第9の工程
と、第一層目の巻線コイルが完全に覆われるように下部
絶縁層を全面に成膜する第10の工程と、共通シールド
部の上面に平行に、かつ前記立体物の一部を構成する上
部高Bs磁性層及び第一層目の巻線コイルが露出するよ
うに全体を平面研磨する第11の工程と、第一層目の巻
線コイルの中心部に共通シールド部が露出するようにド
ライエッチングにより下部絶縁層及び下地絶縁層を削除
する第12の工程と、露出している上部高Bs磁性層と
第12の工程で露出された共通シールド部の露出部分は
その露出状態が保持され、かつ第一層目の巻線コイルの
最も内側にある巻線の上部に穴が設けられるようにフォ
トレジストを塗布して中間絶縁層を形成する第13の工
程と、中間絶縁層の上面に、その最も内側の巻線が第一
層目の巻線コイルの内側の巻線の上に設けられた穴の上
にあるようにして第二層目の巻線コイルをメッキ形成す
る第14の工程と、第二層目の巻線コイルを覆い、かつ
露出した上部高Bs磁性層及び共通シールド部の露出状
態は略保持されるようにしてフォトレジストを塗布して
上部絶縁層を形成する第15の工程と、それらの上に高
ρ磁性層を成膜形成する第16の工程と、高ρ磁性層の
上部高Bs磁性層に接する部分の幅は上部高Bs磁性層
の幅と略同等の幅とし、それより後方の幅は上部高Bs
磁性層よりも広い幅を有するようにドライエッチングに
より削り取ってヨーク部を形成する第17の工程とを有
している。
【0018】この方法によって、下部高Bs磁性層、ギ
ャップ層及び上部高Bs磁性層が順次積層成膜され、そ
れらが一括して加工されてヘッドトラック幅を形成する
ことになり、非常に高い精度で狭ヘッドトラック幅を得
ることができ、トラックピッチを狭小化することが可能
になり、面記録密度の向上に優れた効果が得られる。ま
た、下部高Bs磁性層と絶縁層が直列に配置され、その
上にギャップ層を介して上部高Bs磁性層が形成される
ので、下部高Bs磁性層よりも長い上部高Bs磁性層が
容易に作成することができ、ヨーク部との接触領域を大
きくして強い記録磁界を有する薄膜磁気ヘッドを作成す
ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、高Bs磁性層の下部記録チップ部が先端部上面に成
膜された共通シールド部と下部記録チップ部とから成る
下部磁極と、下部記録チップ部の上面に成膜されたギャ
ップ部と、下部記録チップ部に対向し、ギャップ部を介
して成膜された高Bs磁性層の上部記録チップ部と、下
部磁極と一部で接触し且つその先端部で上部記録チップ
部と連結された高ρ磁性層のヨーク部とから成る上部磁
極と、下部磁極と上部磁極との接触部と上部記録チップ
部との間の、下部磁極と上部磁極の対向部分を通り、ヨ
ーク部の後方部分を周回するように配設された巻線コイ
ルとを備え、かつ、前記上部記録チップ部の長さが下部
記録チップ部の長さよりも長いことを特徴としたもので
あり、高Bs磁性層で形成された上部記録チップ部の長
さが下部記録チップ部の長さよりも長く構成されている
ので、狭ヘッドトラック幅になっても上部記録チップ部
とヨーク部との接触領域を大きくすることができ、ヨー
ク部から充分なる磁束が供給され、強い記録磁界を得る
ことができる。また、上部磁極のヨーク部を高ρ磁性層
で形成しているため、高周波数に対しても良好な特性を
得ることができるという作用を有している。
【0020】また、本発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1のヨーク部において、上部記録チップ部との連
結部における前記ヨーク部の幅が、上部記録チップ部と
下部記録チップ部とで構成されるヘッドトラック幅より
も大きいことを特徴としたものであり、高ρ磁性層で形
成されるヨーク部先端の磁気飽和は緩和され、ヨーク部
先端まで多くの磁束が供給され、上部記録チップ部を通
して強い記録磁界を得ることができ、記録効率を向上さ
せることができる。
【0021】また、本発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1のヨーク部において、上部記録チップ部と連結
されたヨーク部の先端の端面が、上部記録チップ部の先
端の端面よりも内側にあることを特徴としたものであ
り、ヘッドギャップ部でのフリンジの発生を抑止し、ト
ラックピッチの狭小化を可能にし、面記録密度を向上さ
せる作用を有している。
【0022】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1の上部記録チップ部において、上部記録チップ
部の先端部はヘッドトラック幅を有し、上部記録チップ
部の後方部分ではヘッドトラック幅よりも大きな幅を有
することを特徴としたものであり、高ρ磁性層で形成さ
れるヨーク部と高Bs磁性層で形成される上部記録チッ
プ部との接触領域が大きくなり、ヨーク部から充分な磁
束の供給がなされ、強い記録磁界を得ることができ、記
録効率を向上させる作用を有している。
【0023】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1の下部記録チップ部において、共通シールド部
に接する下部記録チップ部の長さが、ギャップ部に接す
る下部記録チップ部の長さより小さいことを特徴とした
ものであり、下部記録チップ部の後方の端面は逆テーパ
ーとなる傾斜面となり、下部記録チップ部の傾斜面への
上部記録チップ部からの漏洩磁束は、下部記録チップ部
の後方の端面が垂直になっている場合よりも、小さくな
り、記録効率を向上させる作用を有する。
【0024】また、本発明の請求項6に記載の発明は、
請求項1の下部記録チップ部において、下部記録チップ
部の先端部近傍ではヘッドトラック幅に等しい平行な直
線部を有し、先端部の逆の端部に向かって先細りになる
ように形成したことを特徴としたものであり、上部記録
チップ部と下部記録チップ部との間に生ずる磁束が下部
記録チップ部の幅の大きい側即ち対向する両記録チップ
部の先端部に集まり、先端部での記録磁界が強められ、
記録効率を向上させる作用を有している。
【0025】また、本発明の請求項7に記載の発明は、
請求項1の共通シールド部において、巻線コイルが配設
される部分に凹部を有する共通シールド部を有すること
を特徴としたものであり、上部磁極と下部磁極で構成さ
れる磁極のインダクタンスが小さくなり、高周波数特性
を向上させる作用を有する。
【0026】また、本発明の請求項8に記載の発明は、
請求項1の共通シールド部において、下部記録チップ部
に接する共通シールド部の面と、下部記録チップ部の左
右両側にある共通シールド部の面とに段差を設け、それ
ら2つの面を傾斜を有する面で夫々を連結したことを特
徴としたものであり、記録効率を高めて記録磁界を強め
る作用を有している。
【0027】また、本発明の請求項9に記載の発明は、
表面が滑らかな平面を有する共通シールド部の上面に絶
縁層を成膜する第1の工程と、第1の工程で成膜された
絶縁層を削除されるべき端面の稜線が直線になるように
ドライエッチングにより削除し、共通シールド部の上面
を露出させる第2の工程と、露出した共通シールド部と
絶縁層の上面に下部高Bs磁性層を薄膜形成する第3の
工程と、共通シールド部の上面に薄膜形成された絶縁層
と下部高Bs磁性層の上面を、共通シールド部の上面に
平行に研磨する第4の工程と、更に、第4の工程で研磨
された下部高Bs磁性層と絶縁層の上にギャップ層を積
層成膜する第5の工程と、更に、ギャップ層の上面に上
部高Bs磁性層を積層成膜する第6の工程と、第2の工
程で削除された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な
2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の間隔を所定の
ヘッドトラック幅となるように設定された左右側面と、
下部高Bs磁性層が成膜されている側にあり且つ左右側
面及び共通シールド部の上面に略垂直な平面上にある前
面と、絶縁層が成膜されている側にあり且つ共通シール
ド部の上面に平行な平面との交線が前面と略平行な平面
上にある後面と、下部高Bs磁性層及び絶縁層の下面
と、上部高Bs磁性層の上面の6つの面で囲まれた立体
物を形成するように、かつ立体物の一部を構成する下部
高Bs磁性層及び絶縁層の下面の周囲の外側にある平面
は下部高Bs磁性層及び絶縁層の下面に接する共通シー
ルド部の上面と略同一平面上にある共通シールド部の上
面が露出するようにドライエッチングにて削除して、所
定のヘッドトラック幅を一括形成する第7の工程と、露
出した共通シールド部の上面と、立体物の上面、左右側
面、前面及び後面とに下地絶縁層を成膜形成する第8の
工程と、立体物の上に積層された下地絶縁層の上面の高
さに略等しい厚みを有するように、立体物の後部の共通
シールド部の上に成膜された下地絶縁層の上面に第一層
目の巻線コイルをメッキ形成する第9の工程と、第一層
目の巻線コイルが完全に覆われるように下部絶縁層を全
面に成膜する第10の工程と、共通シールド部の上面に
平行に、かつ立体物の一部を構成する上部高Bs磁性層
及び第一層目の巻線コイルが露出するように全体を平面
研磨する第11の工程と、第一層目の巻線コイルの中心
部に共通シールド部が露出するようにドライエッチング
により下部絶縁層及び下地絶縁層を削除する第12の工
程と、露出している上部高Bs磁性層と第12の工程で
露出された共通シールド部の露出部分はその露出状態が
保持され、かつ第一層目の巻線コイルの最も内側にある
巻線の上部に穴が設けられるようにフォトレジストを塗
布して中間絶縁層を形成する第13の工程と、中間絶縁
層の上面に、その最も内側の巻線が第一層目の巻線コイ
ルの内側の巻線の上に設けられた穴の上にあるようにし
て第二層目の巻線コイルをメッキ形成する第14の工程
と、第二層目の巻線コイルを覆い、かつ露出した上部高
Bs磁性層及び共通シールド部の露出状態は略保持され
るようにしてフォトレジストを塗布して上部絶縁層を形
成する第15の工程と、それらの上に高ρ磁性層を成膜
形成する第16の工程と、高ρ磁性層の前記上部高Bs
磁性層に接する部分の幅は上部高Bs磁性層の幅と略同
等の幅とし、それより後方の幅は上部高Bs磁性層より
も広い幅を有するようにドライエッチングにより削り取
ってヨーク部を形成する第17の工程とを有することを
特徴としたものであり、ヘッドトラック幅として下部高
Bs磁性層に直列に位置した絶縁層と、ギャップ層と、
上部高Bs磁性層が同時に一括加工されるため、高密度
記録に必要な狭小のヘッドトラック幅を非常に精度良く
形成することができる。更に、ヨーク部から充分な磁束
が供給されるように、ヨーク部と上部高Bs磁性層との
接触領域を大きくすることができるように上部高Bs磁
性層の奥行き方向の長さは下部高Bs磁性層の長さ即ち
ヘッドギャップデプスよりも長くすることができ、高H
c記録媒体に対応した効率の高い、強い磁界を有する薄
膜磁気ヘッドを作成することができる。また、上部磁極
を構成するヨーク部に高ρ磁性層を使用するため線記録
密度の向上に必要な高周波特性の向上を図ることもでき
る等々の効果が得られる薄膜磁気ヘッドを作成すること
ができるという作用を有している。
【0028】また、本発明の請求項10に記載の発明
は、請求項9の第17の工程において、上部高Bs磁性
層に接する高ρ磁性層の幅が上部高Bs磁性層の幅より
も大きな幅を有するようにドライエッチングにより削除
してヨーク部を形成する第17の工程を有することを特
徴としたものであり、ヨーク部と上部高Bs磁性層の接
触領域が大きくなり、ヨーク部から充分な磁束が供給さ
れて強い磁界が得られ、記録効率の高い薄膜磁気ヘッド
を作成することができるという作用を有している。
【0029】また、本発明の請求項11に記載の発明
は、請求項9の第17の工程において、高ρ磁性層の前
部端面が、下部高Bs磁性層の前面と下部高Bs磁性層
が絶縁層に接する面との間にあり、かつ高ρ磁性層の上
部高Bs磁性層に接する部分は上部高Bs磁性層の幅と
略同等の幅とし、それより後方の幅は上部高Bs磁性層
よりも広い幅を有するようにドライエッチングにより削
除してヨーク部を形成する第17の工程を有することを
特徴としたものであり、フリンジを減少させることがで
き、サイドイレーズ幅が小さくなり、記録トラックピッ
チを狭小化させる効果を有する薄膜磁気ヘッドを作成す
ることができるという作用を有している。
【0030】また、本発明の請求項12に記載の発明
は、請求項9の第17の工程において、高ρ磁性層の前
部端面が、下部高Bs磁性層の前面と下部高Bs磁性層
が絶縁層に接する面との間にあり、かつ上部高Bs磁性
層に接する高ρ磁性層の幅が上部高Bs磁性層よりも広
い幅を有するようにドライエッチングにより削除してヨ
ーク部を形成する第17の工程を有することを特徴とし
たものであり、ヨーク部先端の磁気飽和は緩和され、ヨ
ーク部先端まで多くの磁束が供給され、上部記録チップ
部を通して強い記録磁界を得ることができ、しかもフリ
ンジを減少させ、記録効率が良く、狭トラックピッチで
記録密度を向上させ得る薄膜磁気ヘッドを作成すること
ができるという作用を有している。
【0031】また、本発明の請求項13に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ前記2つの平面の間隔を所定のヘッドト
ラック幅となるように設定された第1の左右側面と、そ
の間隔が前記ヘッドトラック幅よりも広い幅を有する第
2の左右側面と、下部高Bs磁性層が成膜されている側
にあり且つ前記第1の左右側面及び共通シールド部に略
垂直な平面上にある前面と、絶縁層が成膜されている側
にあり且つ前記共通シールド部の上面に平行な平面との
交線が前面に略平行な平面上にある後面と、第1の左右
側面と第2の左右側面とを夫々つなぐ左右中間面と、下
部高Bs磁性層及び絶縁層の下面と、上部高Bs磁性層
の上面の10面で囲まれ、かつ共通シールド部の上面と
平行な断面が略凸形形状を有する立体物を形成するよう
に、かつ立体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び
絶縁層の下面の周囲の外側にある平面は共通シールド部
の上面が露出するようにドライエッチングにて削除し
て、所定のヘッドトラック幅を一括形成する第7の工程
を有することを特徴としたものであり、ヘッドトラック
幅を一括加工して形成するので、狭ヘッドトラック幅で
も精度高く加工することができ、面記録密度を向上させ
ることができ、一方、上部高Bs磁性層とヨーク部の接
触領域を大きくすることができ、ヨーク部から充分な磁
束が効率良く供給され、強い磁界を発生させることがで
きる。また、狭ヘッドトラック幅にしてもヘッドギャッ
プデプスを長くすることなく上部高Bs磁性層を長くす
ることができ、大きな接触領域が得られる作用を有す
る。
【0032】また、本発明の請求項14に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ2つの平面の間隔を所定のヘッドトラッ
ク幅となるように設定された左右側面と、下部高Bs磁
性層が成膜されている側にあり且つ共通シールド部に略
垂直な平面上にある前面と、絶縁層が成膜されている側
にあり且つ共通シールド部の上面に平行な平面との交線
が前面と略平行な平面上にある後面と、下部高Bs磁性
層及び絶縁層の下面と、上部高Bs磁性層の上面の6つ
の面で囲まれた立体物を形成するように、かつ前記立体
物の一部を構成する前記下部高Bs磁性層及び前記絶縁
層の下面の周囲の外側にある平面は前記共通シールド部
の上面が露出し、かつ前記後面を含む平面と前記下部高
Bs磁性層及び前記絶縁層の下面に接する前記共通シー
ルド部の上面である第1の平面との交線より後方の部分
の前記共通シールド部の上面である第2の平面は第1の
平面に対して段差を持たせるように掘り込まれ、第1の
平面より低い位置に第2の平面があるようにドライエッ
チングにて削除し、前記所定のヘッドトラック幅を一括
形成する第7の工程を有することを特徴としたものであ
り、ヘッドトラック幅を一括して加工するので、高い精
度でヘッドトラック幅を形成することができ、面記録密
度を向上させると共に、磁極のインダクタンスが小さく
なり高周波数特性を向上させた薄膜磁気ヘッドを作成す
ることができるという作用を有する。
【0033】また、本発明の請求項15に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ2つの平面の間隔を所定のヘッドトラッ
ク幅となるように設定された第1の左右側面と、その間
隔がヘッドトラック幅よりも広い幅を有する第2の左右
側面と、下部高Bs磁性層が成膜されている側にあり且
つ第1の左右側面及び共通シールド部に略垂直な平面上
にある前面と、絶縁層が成膜されている側にあり且つ共
通シールド部の上面に平行な平面との交線が前面と略平
行な平面上にある後面と、第1の左右側面と第2の左右
側面とを夫々つながぐ左右中間面と、下部高Bs磁性層
及び絶縁層の下面と、上部高Bs磁性層の上面の10面
で囲まれ、かつ共通シールド部の上面と平行な断面が略
凸形形状を有する立体物を形成するように、かつ立体物
の一部を構成する下部高Bs磁性層及び絶縁層の下面の
前、左及び右の外側にある平面は共通シールド部の上面
が露出し、かつ後面を含む平面と下部高Bs磁性層及び
絶縁層の下面に接する共通シールド部の上面である第1
の平面との交線より後方の部分にある共通シールド部の
上面である第2の平面は第1の平面に対して段差を持た
せるように掘り込まれ、第2の平面が第1の平面より低
い位置にあるようにドライエッチングにて削除し、所定
のヘッドトラック幅を一括形成する第7の工程を有する
ことを特徴としたものであり、ヘッドトラック幅を一括
して加工するので、高い精度でヘッドトラック幅を形成
することができ、面記録密度を向上させることができ
る。また、上部高Bs磁性層の後方部分はヘッドトラッ
ク幅よりも広く形成されているので、ヨーク部との接触
領域が大きくなり、ヨーク部から充分に磁束の供給を受
けて強い磁界が得られると共に、磁極のインダクタンス
が小さくなり高周波数特性を向上させた薄膜磁気ヘッド
を作成することができるという作用を有する。
【0034】また、本発明の請求項16に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ2つの平面の間隔を所定のヘッドトラッ
ク幅となるように設定された左右側面と、下部高Bs磁
性層が成膜されている側にあり且つ左右側面及び共通シ
ールド部に垂直な平面上にある前面と、絶縁層が成膜さ
れている側にあり且つ共通シールド部の上面に平行な平
面との交線が前面と略平行な平面上にある後面と、下部
高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と、上部高Bs磁性
層の上面の6つの面で囲まれた立体物を形成するよう
に、かつ立体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び
絶縁層の下面に接する共通シールド部の上面である第1
の平面と立体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び
絶縁層の下面の前、左及び右の外側にある共通シールド
部の上面である第3の平面とに段差を設け、且つ第1の
平面が第3の平面よりも高い位置にあるようにし、第1
の平面と第3の平面とを傾斜のある面でつなぐようにド
ライエッチングによって削除し、所定のヘッドトラック
幅を一括形成する第7の工程を有することを特徴とした
ものであり、ヘッドトラック幅を一括して加工するの
で、高い精度でヘッドトラック幅を形成することがで
き、面記録密度を向上させ、また強い記録磁界を有する
薄膜磁気ヘッドを作成することができるという作用を有
している。
【0035】また、本発明の請求項17に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ2つの平面の間隔を所定のヘッドトラッ
ク幅となるように設定された第1の左右側面と、その間
隔がヘッドトラック幅よりも広い幅を有する第2の左右
側面と、下部高Bs磁性層が成膜されている側にあり且
つ第1の左右側面及び共通シールド部に略垂直な平面上
にある前面と、絶縁層が成膜されている側にあり且つ共
通シールド部の上面に平行な平面との交線が前面と略平
行な平面上にある後面と、第1の左右側面と第2の左右
側面とを夫々つながぐ左右中間面と、下部高Bs磁性層
及び前記絶縁層の下面と、上部高Bs磁性層の上面の1
0面で囲まれ、かつ共通シールド部の上面と平行な断面
が略凸形形状を有する立体物を形成するように、かつ立
体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び絶縁層の下
面に接する共通シールド部の上面である第1の平面と立
体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び絶縁層の下
面の前、左及び右の外側にある第3の平面とに段差を設
け、かつ第1の平面が第3の平面よりも高い位置にある
ようにし、第1の平面と第3の平面とを傾斜のある面で
つなぐようにドライエッチングによって削除し、所定の
ヘッドトラック幅を一括形成する第7の工程を有するこ
とを特徴としたものであり、ヘッドトラック幅を一括し
て加工するので、高い精度でヘッドトラック幅を形成す
ることができ、面記録密度を向上させることができる。
また、上部高Bs磁性層の後方部分はヘッドトラック幅
よりも広く形成されているので、ヨーク部との接触領域
が大きくなり、ヨーク部から充分に磁束の供給を受けて
強い磁界が得られる薄膜磁気ヘッドを作成できるという
作用を有している。
【0036】また、本発明の請求項18に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ2つの平面の間隔を所定のヘッドトラッ
ク幅となるように設定された左右側面と、下部高Bs磁
性層が成膜されている側にあり且つ左右側面及び共通シ
ールド部に略垂直な平面上にある前面と、絶縁層が成膜
されている側にあり且つ共通シールド部の上面に平行な
平面との交線が前面と略平行な平面上にある後面と、下
部高Bs磁性層及び絶縁層の下面と、上部高Bs磁性層
の上面の6つの面で囲まれた立体物を形成するように、
かつ立体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び絶縁
層の下面と接する共通シールド部の上面である第1の平
面と後面を含む平面との交線より後方の部分は共通シー
ルド部が掘り込まれて、第1の平面より低い位置にある
ように第1の段差を設けて第2の平面を形成するように
し、且つ第1の平面と立体物の一部を構成する下部高B
s磁性層及び絶縁層の下面の前、左及び右の外側にある
第3の平面とに第2の段差を設け、第1の平面と第3の
平面とを傾斜面でつなぐようにドライエッチングにより
削除し、所定のヘッドトラック幅を一括形成する第7の
工程を有することを特徴としたものであり、ヘッドトラ
ック幅を一括して加工するので、高い精度でヘッドトラ
ック幅を形成することができ、面記録密度を向上させる
と共に、磁極のインダクタンスが小さくなり高周波数特
性を向上させた薄膜磁気ヘッドを作成することができる
という作用を有する。
【0037】また、本発明の請求項19に記載の発明
は、請求項9の第7の工程において、第2の工程で削除
された絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直な2つの平
面上にあり且つ2つの平面の間隔を所定のヘッドトラッ
ク幅となるように設定された第1の左右側面と、その間
隔が前記ヘッドトラック幅よりも広い幅を有する第2の
左右側面と、下部高Bs磁性層が成膜されている側にあ
り且つ第1の左右側面及び共通シールド部に略垂直な平
面上にある前面と、絶縁層が成膜されている側にあり且
つ共通シールド部の上面に平行な平面との交線が前面と
略平行な平面上にある後面と、第1の左右側面と第2の
左右側面とを夫々つながぐ左右中間面と、下部高Bs磁
性層及び絶縁層の下面と、上部高Bs磁性層の上面の1
0面で囲まれ、かつ共通シールド部の上面と平行な断面
が略凸形形状を有する立体物を形成するように、かつ立
体物の一部を構成する下部高Bs磁性層及び絶縁層の下
面に接する共通シールド部の上面である第1の平面と後
面を含む平面との交線より後方の部分は共通シールド部
が掘り込まれて、第1の平面より低い位置にあるように
第1の段差を設けて第2の平面を形成するようにし、か
つ第1の平面と立体物の一部を構成する下部高Bs磁性
層及び絶縁層の下面の前、左及び右の外側にある第3の
平面とに第2の段差を設け、かつ第1の平面が第2の平
面よりも高い位置にあるようにし、第1の平面と第3の
平面とを傾斜面でつなぐようにドライエッチングにより
削除し、所定のヘッドトラック幅を一括形成する第7の
工程を有することを特徴としたものであり、ヘッドトラ
ック幅を一括して加工するので、高い精度でヘッドトラ
ック幅を形成することができ、面記録密度を向上させる
ことができる。また、上部高Bs磁性層の後方部分はヘ
ッドトラック幅よりも広く形成されているので、ヨーク
部との接触領域が大きくなり、ヨーク部から充分に磁束
の供給を受けて強い磁界が得られると共に、磁極のイン
ダクタンスが小さくなり高周波数特性を向上させた薄膜
磁気ヘッドを作成することができるという作用を有す
る。
【0038】また、本発明の請求項20に記載の発明
は、請求項9の第2の工程において、第1の工程で成膜
された絶縁層を削除されるべき端面の稜線が直線になる
ように、且つ絶縁層の削除されるべき端面が共通シール
ド部の上面に対して傾斜した面になるようにドライエッ
チングによって削除し、共通シールド部の上面を露出さ
せる第2の工程を有することを特徴としたものであり、
絶縁層の前方に直列に並び絶縁層の前方の端面に接する
下部高Bs磁性層の後部の端面は逆テーパーを有するこ
とに成り、下部高Bs磁性層の後部端面と上部高Bs磁
性層との間に生ずる漏洩磁束を減少させ、記録効率を向
上させる薄膜磁気ヘッドを作成することができるという
作用を有する。
【0039】また、本発明の請求項21に記載の発明
は、請求項9の第2の工程において、絶縁層の削除され
るべき端面の稜線の一部に所定のヘッドトラック幅に略
等しい幅の開口部を有し、先細りになったV字状の形状
の削除されるべき部分を有するように、第1の工程で成
膜された絶縁層をドライエッチングによって削除し、共
通シールド部をV字状形状の部分を含めて露出させる第
2の工程を有することを特徴としたものであり、下部高
Bs磁性層はその先端部がヘッドトラック幅を有し、そ
れと逆の方向即ち奥の方向の部分では先細りになってい
る5角形の形状となり、先端部での幅が広くなっている
ことによってその先端部で磁束を強めることになり、記
録効率のよい薄膜磁気ヘッドを作成することことができ
るという作用を有している。
【0040】また、本発明の請求項22に記載の発明
は、請求項9の第2の工程において、絶縁層の削除され
るべき端面の稜線の一部に所定のヘッドトラック幅に略
等しい幅の開口部を有し、先細りになったV字状の形状
の削除されるべき部分を有するように、かつ絶縁層の削
除されるべき端面が少なくともV字状形状の部分におい
て共通シールド部の上面に対して傾斜した面になるよう
に第1の工程で成膜された絶縁層をドライエッチングに
よって削除し、共通シールド部を前記V字状形状の部分
を含めて露出させる第2の工程を有することを特徴とし
たものであり、下部高Bs磁性層はその先端部がヘッド
トラック幅を有し、それと逆の方向即ち奥の方向の部分
では先細りになっている5角形の形状となり、先端部で
の幅が広くなっていることによってその先端部で磁束を
強めることになり、記録効率のよい薄膜磁気ヘッドが作
成されることになる。また、絶縁層の前方の端面に接し
て、その前方に下部高Bs磁性層が直列に並んだ形にな
り、絶縁層の端面に接している下部高Bs磁性層の後部
端面は、絶縁層の端面に接しているところで逆テーパー
を有する端面となり、下部高Bs磁性層の後部端面と上
部高Bs磁性層との間に生ずる漏洩磁束を減少させ、記
録効率を向上させる薄膜磁気ヘッドを作成することがで
きるという作用を有している。
【0041】また、本発明の請求項23に記載の発明
は、請求項9〜請求項22のいずれかに記載の製造方法
によって作成されたことを特徴としたものであり、上部
磁極を上部高Bs磁性層と高ρ磁性層で形成されるヨー
ク部で構成し、一方の下部磁極を下部高Bs磁性層とパ
ーマロイ等の磁性層で形成された共通シールド部で構成
しており、更に上部高Bs磁性層の長さを下部高Bs磁
性層の長さ即ちヘッドギャップデプスよりも長くしたこ
とによって、強い磁界を発生させ、また、上部高Bs磁
性層との接触部におけるヨーク部の幅を広くしたり、或
いは、上部高Bs磁性層の形状を後方部分でヘッドトラ
ック幅よりも広くして、上部磁極を構成するヨーク部と
上部高Bs磁性層の接触領域を大きくすることによっ
て、ヨーク部から充分な磁束が供給されて強い記録磁界
を得、狭ヘッドトラック幅にしても上部高Bs磁性層の
長さを長くすることでヨーク部との接触領域を大きく保
つことができ、また、ヘッドトラック幅を一括加工によ
って形成することができ、狭ヘッドトラック幅でも精度
良く形成される等の効果を得る作用を有している。
【0042】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0043】(実施の形態1)図1及び図2は、本発明
の実施の形態1を示す薄膜磁気ヘッドの構成概要図で、
図1は薄膜磁気ヘッドの中央断面図であり、図2は薄膜
磁気ヘッドを一部断面にした斜視図である。
【0044】図1において、パーマロイ或いはCo系ア
モルファス等を素材とする共通シールド部1の先端部上
面に、Al23或いはSiO2等を素材とする前部絶縁
層2とFeN等を素材とする高Bs磁性層の下部記録チ
ップ部3とを順次成膜形成し、前記共通シールド部1と
前記下部記録チップ部3とで下部磁極を構成する。前記
前部絶縁層2と前記下部記録チップ部3との上面にAl
23或いはSiO2等を素材とするギャップ部4を形成
し、更に前記ギャップ部4の上面にFeN等を素材とす
る高Bs磁性層の上部記録チップ部5を前記下部記録チ
ップ部3に対向するように形成する。更に、銅或いはA
l等を素材とする第一層目の巻線コイル6、第二層目の
巻線コイル7を形成する。FeMgO等を素材とする高
ρ磁性層のヨーク部8はその先端部で前記上部記録チッ
プ部5と連結し、他方で前記共通シールド部1に接触し
ており、前記記録チップ部5と前記ヨーク部8とで上部
磁極を構成する。更に前記共通シールド部1に接触する
部分の近傍で前記第一層目の巻線コイル6と前記第二層
目の巻線コイル7がヨーク部8を周回するように形成さ
れている。前記共通シールド部1と前記ヨーク部8が対
向し、前記第一層目の巻線コイル6及び前記第二層目の
巻線コイル7が配設された部分にはAl23或いはSi
2等を素材とする絶縁体9が充填されている。
【0045】図2の斜視図に示されるように、前記ヨー
ク部8は前記上部記録チップ部5と連結される先端部に
おいて前記上部記録チップ部5と前記下部記録チップ部
3で構成されるヘッドトラック幅20と略同じ幅を有
し、前記上部記録チップ部5と接する部分より後方では
前記ヘッドトラック幅20よりも大きな幅を有するよう
にしてあり、前記第一層目の巻線コイル6及び第二層目
の巻線コイル7による磁束を有効に発生させることがで
きる。
【0046】また、前記上部記録チップ部5の奥行き方
向の長さ11は前記下部記録チップ3の奥行き(以下、
ヘッドギャップデプス10)よりも長くしている。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、前記
上部記録チップ部5の長さをヘッドギャップデプス10
よりも長くしているため、高Bs磁性層の前記上部記録
チップ部5とヨーク部8の接触領域が大きくなり、ヨー
ク部8から充分な磁束が供給されることになり、強い記
録磁界が得られる。また、前記ヘッドトラック幅20を
狭ヘッドトラック幅になるようにしても、前述の接触領
域を大きくすることができ、強い磁界を確保できる。ま
た、前記ヨーク部8は高ρ磁性層で形成されているた
め、高周波数特性は改善され、線記録密度の向上に効果
を発揮する。
【0048】また、前記共通シールド部1上に前記前部
絶縁層2、前記下部記録チップ部3、前記ギャップ部
4、前記上部記録チップ部5を順次成膜した後、ドライ
エッチングにより一括して加工することにより、ヘッド
トラック幅20は狭小な幅であっても非常に精度良く形
成することができるという優れた効果がある。
【0049】また、図3に薄膜磁気ヘッドの先端部の主
要部の概略斜視図を示すように、ヨーク部31の幅34
がヘッドトラック幅20より大きく形成することによっ
て、ヨーク部31の先端まで高磁束が供給され、高Bs
磁性層の前記上部記録チップ部5により強い磁界を発生
させることになる。
【0050】尚、図2におけるヨーク部8或いは図3に
おけるヨーク部31の後方部の両側面21と22或いは
32と33は夫々略平行な面に描かれているが、平行な
面に限ることはなく、前記ヘッドトラック幅20よりそ
の幅が大きければ良い。
【0051】また、図4にヨーク部と上部記録チップ部
の連結部分の概要断面図を示すように、ヨーク部41の
先端部の端面42を前記上部記録チップ部5の先端部の
端面43に対し後部内側に位置するように設けることに
よって、フリンジが小さくなり、記録できるトラックピ
ッチを小さくすることができ、面記録密度の向上を図る
ことができる。
【0052】(実施の形態2)図5〜図7は本発明の実
施の形態2を示す薄膜磁気ヘッドの共通シールド部、下
部記録チップ部、ギャップ部及び上部記録チップ部の形
状概略構成斜視図及び部分構成断面図である。図5は主
に下部記録チップ部と上部記録チップ部の形状を示す概
略斜視図であり、図6は図5の要素で構成される部分断
面図、図7は上部記録チップ部の他の形状を示す図であ
る。
【0053】図6において、前部絶縁層52の前に前記
前部絶縁層52と夫々の端面同士が接するように下部記
録チップ部53が成膜形成され、その上にギャップ部5
4が積層成膜され、更にその上に上部記録チップ部55
が積層成膜されるのは前述の実施の形態1と同じであ
る。次に、ヘッドトラック幅56を形成する際に、その
先端部では所定の前記ヘッドトラック幅56になり、か
つその後方部では前記ヘッドトラック幅56よりも大き
な幅57になるようにドライエッチングによって削除
し、図5の斜視図に示されるように前記上部記録チップ
部55は凸形の形状になるように形成される。その他の
構成は前述の実施の形態1と同じである。
【0054】以上のように本実施の形態によれば、狭ヘ
ッドトラック幅に形成しても前記上部記録チップ部とヨ
ーク部の接触領域を大きくすることができ、前述の実施
の形態1と同様に強い磁界が得られることになる。
【0055】尚、図7に斜視図で示すように、ヘッドト
ラック幅56から後方の幅57に至る部分は面71およ
び72のように斜めに形成しても良い。また、図8
(a)に示すように前記ヘッドトラック幅56の後方の
幅の広い部分の側面81及び82は平行な平面である必
要はない。また、図8(b)に示すように、ヘッドトラ
ック幅56から後方の部分は面83、面84及び面85
で囲むようにして後方の幅を広げただけのものにしても
良い。
【0056】(実施の形態3)図9は本発明の実施の形
態3を示す薄膜磁気ヘッドの先端部の断面図である。図
9に示すように、前部絶縁層92が前記共通シールド部
1に成膜され、ドライエッチング等で端部が傾斜面93
で示されるように前記共通シールド部1に対して傾斜さ
せて削除され、その傾斜面93に接して、かつその前方
に下部記録チップ部94が形成される。その上にギャッ
プ部4が積層され、更にその上に上部記録チップ部5が
成膜形成される。ヨーク部8、巻線コイル6および7、
絶縁体9については前述の実施の形態1と同じ構成及び
素材で形成されている。図9に示されるように、前記下
部記録チップ部94は前記共通シールド部1に接する面
の長さ96が前記ギャップ部4に接する面の長さ97よ
りも短く、前記傾斜面93に接する前記下部記録チップ
部94の端面は逆テーパーになった面となる。
【0057】本実施の形態の構成によれば、前記下部記
録チップ部94の傾斜面93への前記上部記録チップ部
5からの漏洩磁束95は、前記下部記録チップ部94と
前記前部絶縁層92の当接面が垂直になっている場合よ
りも、小さくなり、記録効率が向上することになる。前
述の実施の形態1及び2と同じ効果が得られることはい
うまでもない。
【0058】(実施の形態4)図10は本発明の実施の
形態4を示す図であり、前部絶縁層が成膜され、下部記
録チップ部の成膜のためにドライエッチング等によって
その前方が削り取られた状態を示す斜視図である。図1
0について説明する。前記共通シールド部1の上面に前
記前部絶縁層102が成膜され、次に図11で示される
前記下部記録チップ部113が成膜されるようにその前
方がドライエッチング等で削除され、かつ、形成される
べき前記下部記録チップ部に接する面105にヘッドト
ラック幅と略等しい幅103の開口部104を持ち、そ
の内側(前記下部記録チップ部が形成される側と逆の方
向)に先細りとなったV字状の形状の切り込みが設けら
れるように同時に削除される。次に、図11に示すよう
に、前記V字状の形状を含む削除部分に前記下部記録チ
ップ部113が成膜され、その上面を研磨し、更にその
上面にギャップ部4及び上部記録チップ部5を積層成膜
し、ヘッドトラック幅114を一括加工して形成する
と、前記下部記録チップ部113の形状は破線で示すよ
うな先端部ではヘッドトラック幅に略等しい間隔の平行
部を有し、他方の先端部とは逆の方の端部では先細りに
なったV字状の形状の5角形となる。
【0059】以上のように本実施の形態によれば、上部
記録チップ部5と下部記録チップ部113との間に生ず
る磁束が下部記録チップ部113の幅の大きい側即ち対
向する両記録チップ部の先端部に集まり、先端部での記
録磁界が強められるという効果が得られ、かつ狭小なヘ
ッドトラック幅を精度良く一括加工でき、前述の実施の
形態1と同じ効果が得られる。
【0060】(実施の形態5)図12は本発明の実施の形
態5を示す薄膜磁気ヘッドの先端部分の概略断面図であ
る。前部絶縁層2及び下部記録チップ部3の下面に接す
る共通シールド部121の上面122に対して、その後
方の巻線コイル6及び7が配設される部分の下方の前記
共通シールド部121の上面123が下の位置にあるよ
うに段差を持たせ、前記共通シールド部121に凹部を
形成する。ギャップ部4、上部記録チップ部5、ヨーク
部8、絶縁体9については前述の実施の形態1と同じで
ある。
【0061】以上のように本実施の形態によれば、下部
記録チップ部3と共通シールド部121からなる下部磁
極と、上部記録チップ部5とヨーク部8からなる上部磁
極で構成される磁路のインダクタンスが小さくなり、高
周波特性の向上が図ることができる。また、前述の実施
の形態1と同じ効果を有することはいうまでもない。
【0062】また、図13に先端部の斜視図を示すよう
に、前部絶縁層2及び下部記録チップ部3の下面に接す
る共通シールド部131の上面132と前記絶縁層2及
び前記下部記録チップ部3の下面の周囲の外側にある前
記共通シールド部131の上面133とに段差を設け、
前記上面132と他の前記上面133とを傾斜面134
及び135で連結する。ギャップ部4、上部記録チップ
部5、巻線コイル(図示せず)、絶縁体(図示せず)、
ヨーク部の構成と夫々の素材については前述の実施の形
態と同じである。尚、前記傾斜面134及び135は図
に示すような平面でなく、Rその他の曲面で連結しても
よい。このような構成においても、前述の実施の形態1
と同じ効果を有する。
【0063】尚、前述の実施の形態1〜5において、図
48にその断面図を示すように、上部記録チップ部48
1の長さをヘッドギャップデプス10よりも長く、かつ
絶縁体9の傾斜部482及びヨーク部483の共通シー
ルド部1と対向する部分484に及ぶ部分まで長くして
も、その効果は前述の実施の形態1〜5と同じ効果が得
られることはいうまでもない。
【0064】(実施の形態6)図14〜図34は本発明
の実施の形態6を説明する薄膜磁気ヘッドの製造工程を
示す図である。以下、図14〜図34を用いて薄膜磁気
ヘッドの製造方法を各製造工程順に説明する。
【0065】第1工程として、図14に示すように、パ
ーマロイ或いはCo系アモルファス等を素材とし、滑ら
かな表面を持つ共通シールド部141の上面にAl23
或いはSiO2等を素材とする絶縁層142をスパッタ
リング法等の薄膜形成法により成膜する。
【0066】次に、第2の工程として、図15に示すよ
うに、前記第1の工程で前記共通シールド部141の上
面に成膜された絶縁層142の前部151を、その稜線
153が直線になるように、ドライエッチング等の方法
により削除し、前記共通シールド部141を露出させ
る。図15の破線で示された部分152が第2の工程で
削除された部分を示す。
【0067】次に、第3の工程として、図16に示すよ
うに、更に上面全体をFeN等を素材とする下部高Bs
磁性層163を前記絶縁層と同じ厚さになるようにスパ
ッタリング法等の薄膜形成法によって形成する。
【0068】次に、第4の工程として、図17に示すよ
うに、前記共通シールド部141上に成膜された前記絶
縁層142および前記下部高Bs磁性層163の上面を
前記共通シールド部141の上面に平行になるように、
CMP等の方法により研磨する。研磨後の上面171が
前記共通シールド部141の上面に平行で、前記絶縁層
142の前に前記下部高Bs磁性層163が直列に並ん
だ形のものを得る。
【0069】次に、第5の工程として、図18に示すよ
うに、更に上面171全体を覆うようにAl23或いは
SiO2等を素材とするギャップ層184をスパッタリ
ング等によって積層成膜する。
【0070】次に、第6の工程として、図19に示すよ
うに、FeN等を素材とする上部高Bs磁性層195を
スパッタリング法等の薄膜形成法によって積層成膜す
る。
【0071】次に、第7の工程として、図20に示すよ
うに、前記第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を
構成する稜線即ち前記下部高Bs磁性層163と前記絶
縁層142の夫々の上面が接する稜線153(紙面では
隠れている線)に略垂直な2つの平面上にあり、かつそ
の2つの平面の間隔が所定のヘッドトラック幅204に
なるように設定された左右側面201及び202と、前
記稜線153に対して前方の前記下部高Bs磁性層16
3が成膜されている側にあり且つ前記左右側面201,
202及び前記共通シールド部141の上面に略垂直な
平面上にある前面206と、前記稜線153に対して後
方の前記絶縁層142が成膜されている側にあり且つ前
記共通シールド部141の上面に平行な平面との交線が
前記前面206と略平行な平面上にある後面203と、
直列に並んだ前記下部高Bs磁性層163及び前記絶縁
層142の下面と、前記上部高Bs磁性層195の上面
の6つの面で囲まれた立体物207を形成するように、
また前記立体物207の一部を構成する直列に並んだ前
記下部高Bs磁性層163及び前記絶縁層142の下面
の周囲の外側は直列に並んだ前記下部高Bs磁性層16
3及び前記絶縁層142の夫々の下面に接する前記共通
シールド部141の上面(第1の工程における共通シー
ルド部141の上面と同じ)と略同一平面になるよう
に、最低限の削り取り量で前記共通シールド部141が
露出するようにドライエッチング等によって削除する。
前記立体物207の一部を構成する前記ギャップ層18
4部における左側面201と右側面202の距離がヘッ
ドトラック幅204を形成し、図19における前記上部
高Bs磁性層195、前記ギャップ層184、前記下部
高Bs磁性層163及び前記絶縁層142が一括加工さ
れて図20における前記ヘッドトラック幅204を形成
することになる。また、図20における前記稜線153
と前記前面206との距離205が所定のヘッドギャッ
プデプスよりも大きくなるように前記前面206の位置
を設定する。尚、前記立体物207を構成する前記上部
高Bs磁性層195、前記ギャップ層184、前記下部
高Bs磁性層163及び前記絶縁層142が、夫々前述
の実施の形態1における上部記録チップ部、ギャップ
部、下部記録チップ部及び前部絶縁層を形成することに
なる。
【0072】次に、第8の工程として、図21に一部を
破断面にして示すように、前記共通シールド部141の
露出した部分の上面及び前記立体物207の上面、左右
側面、前面及び後面を覆うようにAl23或いはSiO
2等を素材とする下地絶縁層211をスパッタリング法
等によって成膜する。
【0073】次に、第9の工程として、図22の斜視図
で示すように、前記第8の工程で成膜形成された下地絶
縁層211の上に、かつ前記立体物207の後方の位置
に、前記立体物207上に成膜された前記下地絶縁層2
11の上面の高さに略等しくなるように、第一層目の巻
線コイル6を金属メッキ形成する。前記第一層目の巻線
コイル6の中心部221は後述のヨーク部が形成される
に充分な空間を有するようにしておく。
【0074】次に、第10の工程として、図23の断面
図及び図24の斜視図に示すように、前記第一層目の巻
線コイル6が完全に覆われるように、Al23或いはS
iO 2等を素材とする下部絶縁層231をスパッタリン
グ法等によって成膜する。
【0075】次に、第11の工程として、図25の断面
図に示すように、前記下部絶縁層231で覆われた上面
をCMP等の処理で、前記上部高Bs磁性層195及び
前記第一層目の巻線コイル6が露出するように、かつ前
記共通シールド部141の上面に平行になるように平面
研磨する。
【0076】次に、第12の工程として、図26に示す
ように、前記第一層目の巻線コイル6の中心部に前記共
通シールド部141が露出するように、前工程で積層さ
れた前記下地絶縁層211及び前記下部絶縁層231を
ドライエッチングによって削除する。本工程で形成され
た空間262には後述のヨーク部が成膜され共通シール
ド部とヨーク部が接触部分に成る。
【0077】次に、第13の工程として、図27に断面
図、図28に斜視図で示すように、前記第11の工程で
研磨されて露出した前記上部高Bs磁性層195の上面
と前工程で露出した前記共通シールド部141の上面が
露出した状態を保持したまま、更に、前記第一層目の巻
線コイル6の最も内側にある巻線271の上部に貫通す
る穴272が設けられるように、フォトレジストを塗布
して、Al23或いはSiO2等を素材とした中間絶縁
層273を形成する。尚、前記穴272の形状は円形、
四角形或いはその他いかなる形状であってもよいが、2
本の巻線に跨らないようにすることが必要である。
【0078】次に、第14の工程として、図29に断面
図、図30に斜視図で示すように、前記中間絶縁層27
3に設けられた前記穴272の上に第二層目の巻線コイ
ル7の最も内側にある巻線291がくるようにして前記
中間絶縁層261の上面に第二層目の巻線コイル7を金
属メッキ形成する。
【0079】次に、第15の工程として、図31の断面
図に示すように、第11の工程及び第12の工程で夫々
露出した前記上部高Bs磁性層195の上面及び前記共
通シールド部141の上面は、露出した状態を維持し、
かつ一方前記第二層目の巻線コイル7が完全に覆われる
ようにフォトレジストを塗布してAl23或いはSiO
2等を素材とした上部絶縁層311を形成する。
【0080】次に、第16の工程として、図32の断面
図に示すように、露出した状態の前記上部高Bs磁性層
195、前工程で形成された前記上部絶縁層311及び
露出した状態の前記共通シールド部141の夫々の上面
全体にFeMgO等を素材とした高ρ磁性層321をス
パッタリング法等の薄膜形成法によって成膜形成する。
成膜された前記321は前記第11の工程で露出した前
記上部高Bs磁性層195の上面と接触し、その後方で
は前記第12の工程で露出した前記共通シールド部14
1の上面と接触する。
【0081】次に、第17の工程として、図33に斜視
図で示すように、前記上部高Bs磁性層195に接触し
た部分の前記高ρ磁性層321の幅は前記上部高Bs磁
性層195の幅と略同等の幅とし、その後方では前記上
部高Bs磁性層195の幅より大きくなるように、前記
高ρ磁性層321をドライエッチング等の方法によって
削除し、ヨーク部8を形成する。図33において前記ヨ
ーク部8の後方部分は略平行な側面331,332を持
つように描かれているが、平行な面でなくてもよい。
【0082】上述の工程によってウエハー上に形成され
た薄膜磁気ヘッドをバー状に切り出し、前記稜線153
に平行で、前記立体物207の左右側面201,202
及び前記共通シールド部141の上面に垂直になるよう
に、かつ前記稜線153からの距離が所定のヘッドギャ
ップデプスになるように前記バーの前面を平面研磨す
る。
【0083】更に、前記ウエハーから切り出され、前面
を研磨されたバーから一個一個の薄膜磁気ヘッドが切り
出され、外形を整形加工して薄膜磁気ヘッドが作成され
る。
【0084】上述の各工程を経て製造された薄膜磁気ヘ
ッドの断面図を図34に示す。前述の第7の工程で形成
された立体物を構成する下部高Bs磁性層163と共通
シールド部141で構成される下部磁極341(斜線で
示された部分)と、前記下部高Bs磁性層163に直列
に位置した前記絶縁層142と、前記ギャップ層184
と、前記上部高Bs磁性層195と前記ヨーク部8で構
成される上部磁極342(太線で示された部分)と、前
記ヨーク部8の後方部の前記共通シールド部141に接
触する部分の近傍で前記ヨーク部8を周回するように巻
かれた前記第一層目の巻線コイル6及び第二層目の巻線
コイル7と、前記ヨーク部8と前記共通シールド部14
1が平行に対抗している部分に充填された前記下地絶縁
層211、前記下部絶縁層231、中間絶縁層273及
び上部絶縁層311で構成される絶縁体とからなる薄膜
磁気ヘッドが作成される。
【0085】以上のように本実施の形態によれば、上述
の第7の工程により、ヘッドトラック幅として前記下部
高Bs磁性層163に直列に位置した前記絶縁層142
と、前記ギャップ層184と、前記上部高Bs磁性層1
95が同時に一括加工されるため、高密度記録に必要な
狭小のヘッドトラック幅を非常に精度良く形成すること
ができる。更に、強い磁界を得るために上部高Bs磁性
層195の奥行き方向の長さは下部高Bs磁性層163
の長さ即ちヘッドギャップデプスよりも必ず長くなり、
高Hc記録媒体に対応した効率の高い、強い磁界を有す
る薄膜磁気ヘッドを作成することができる。また、上部
磁極を構成するヨーク部に高ρ磁性層を使用するため記
録密度の向上に必要な高周波特性の向上を図ることもで
きる等々の効果が得られる薄膜磁気ヘッドを作成するこ
とができる。
【0086】尚、前述の第17の工程において、図35
に前面及び右側面を断面にした斜視図で示すように、前
記ヨーク部8の幅351を、ヘッドトラック幅即ち前記
ギャップ層184を介して対向する前記上部高Bs磁性
層195と前記下部高Bs磁性層163の幅352より
も幅広になるように形成することによって、ヨーク部8
と前記上部高Bs磁性層195の接触領域が大きくな
り、ヨーク部8から充分な磁束が供給されて強い磁界が
得られ、記録効率の高い薄膜磁気ヘッドを作成すること
ができる。
【0087】また、前述の第17の工程において、図3
6(右側面は断面図)に示すように、前記上部高Bs磁
性層195の前面362の平面上にある下部高Bs磁性
層(図示せず)の前面とその後方で直列の位置にある前
記絶縁層(図示せず)に接する面との間にあり、更にウエ
ハーから切り出されたバーに所定のヘッドギャップデプ
スを形成する加工をしてできる面363よりも後方の位
置に、前記ヨーク部の先端面361があるようにし、か
つその幅364が前記上部高Bs磁性層195の幅36
5と略同等の幅を有するようにドライエッチングによっ
て削除して、前記ヨーク部8を形成すれば、フリンジを
減少させることができ、サイドイレーズ幅が小さくな
り、記録トラックピッチを狭小化させる効果を有する薄
膜磁気ヘッドを作成することができる。また、図37
(右側面は断面図)に示すように、前記ヨーク部8の幅
371を前記上部高Bs磁性層195の幅365より大
きくしたヨーク部8を形成するようにしてもよい。この
ようにヨーク部8を形成すれば、ヨーク部8と前記上部
高Bs磁性層195の接触領域は大きくなり、狭ヘッド
トラック幅にしても大きな前記接触領域を得るようにす
ることができ、フリンジを減少させ、記録効率が良く、
狭トラックピッチで記録密度を向上させ得る薄膜磁気ヘ
ッドを作成することができる。
【0088】(実施の形態7)図38は本発明の実施の形
態7を示す斜視図である。前述の実施の形態6の第7の
工程において、直列に並んだ前記下部高Bs磁性層16
3と前記絶縁層382の夫々の上面が接する稜線153
(紙面では隠れた線)に略垂直な2つの平面上にあり且
つ2つの平面の間隔が所定のヘッドトラック幅3801
になるように設定された第1の左右側面380及び38
1と、その間隔が前記第1の左右側面380と381と
の間隔即ちヘッドトラック幅3801よりも広い幅38
02を有している第2の左右側面383及び384と、
前記稜線153に対して前記下部高Bs磁性層163が
成膜された側にあり且つ所定のヘッドギャップデプスよ
りも大きな距離を有する位置にあり且つ前記第1の左右
の側面380,381と前記共通シールド部141の上
面の夫々に略垂直な平面上にある前面385と、前記稜
線153に対して前記絶縁層382が成膜された側にあ
り且つ前記共通シールド部141の上面に平行な平面と
の交線が前記前面385に略平行な平面上にある後面3
86と、前記第1の左右側面380,381と前記第2
の左右側面383,384とを夫々つなぐ左右中間面3
87及び388と、前記下部高Bs磁性層163及び前
記絶縁層382の夫々の下面、前記上部高Bs磁性層3
89の上面との10面で囲まれており、従って前記共通
シールド部141の上面に平行な面で切った断面は略凸
形形状を有する立体物3800が形成されるように、ま
た前記下部高Bs磁性層163と前記絶縁層382の夫
々の下面の周囲の外側は前記下部高Bs磁性層163と
前記絶縁層382の夫々の下面に接する前記共通シール
ド部141の上面(第1の工程での共通シールド部の上
面)と略同一平面になるように最低限の削り取り量で前
記共通シールド部141が露出するようにドライエッチ
ング等の方法によって削除する。第1の左右側面380
と381の距離がヘッドトラック幅を形成し、前記上部
高Bs磁性層389、前記ギャップ層3804、前記下
部高Bs磁性層163及び前記絶縁層382が一括加工
されて前記ヘッドトラック幅3801を形成することに
なる。また、前記稜線153と前記前面385との距離
3805は所定のヘッドギャップデプスよりも長くなる
ように前記前面385の位置を設定する。
【0089】前述の実施の形態6の第7の工程を本実施
の形態7に置き換え、その他の工程は前述の実施の形態
6と同じ工程で薄膜磁気ヘッドを作成する。
【0090】以上のように本実施の形態によれば、ヘッ
ドトラック幅を一括加工して形成するので、狭ヘッドト
ラック幅でも精度高く加工することができ、面記録密度
を向上させることができ、一方、上部高Bs磁性層とヨ
ーク部の接触領域を大きくすることができ、ヨーク部か
ら充分な磁束が効率良く供給され、強い磁界を発生させ
ることができる。また、狭ヘッドトラック幅にしてもヘ
ッドギャップデプスを長くすることなく上部高Bs磁性
層を長くすることができ、大きな接触領域が得られるよ
うにすることができる。
【0091】また、上記の如き、前述の実施の形態6の
第7の工程に置き換えることのできる他の例について以
下に述べる。
【0092】他の一例として、図39の右後方から見た
斜視図で示すように、立体物207の後面203と共通
シールド部141の上面との交線391より後方にある
前記共通シールド部141は下部高Bs磁性層163に
接する前記共通シールド部141の上面(第1の平面)
より低い位置にあるように段差392(第1の段差)を有
して掘り込まれて第2の平面を形成するように、前記立
体物207の形成と同時にドライエッチングによって削
除し、前記所定のヘッドトラック幅を一括形成する。前
述の実施の形態6の第7の工程をこのような工程に置き
換え、その他の工程は前述の実施の形態6と同じ工程に
することによって、前述の実施の形態6と同じような効
果が得られ、また磁極のインダクタンスが小さくなり高
周波数特性を向上させた薄膜磁気ヘッドを作成すること
ができる。
【0093】また、他の一例として、図40の右前方か
ら見た斜視図に示すように、前記立体物207の一部を
構成する前記下部高Bs磁性層163及び前記絶縁層1
42の夫々の下面に接する前記共通シールド部141の
上面である第1の平面と、前記立体物207の一部を構
成する前記下部高Bs磁性層163及び前記絶縁層14
2の夫々の下面の前、左及び右の外側にある第3の平面
とに段差401(第2の段差)を設け、且つ前記第1の
平面が前記第3の平面よりも高い位置にあるようにし、
前記第1の平面と前記第3の平面とを傾斜のある面40
2及び403でつなぐようにドライエッチングによって
削除し、前記所定のヘッドトラック幅を一括形成する。
前述の実施の形態6の第7の工程をこのような工程に置
き換え、その他の工程は前述の実施の形態6と同じ工程
にすることによって、前述の実施の形態6と同じような
効果が得られる薄膜磁気ヘッドを作成することができ
る。
【0094】なお、前記第1の平面と前記第3の平面と
を平面402及び403でつなぐように述べているが、
面402および403は平面でなく、R面或いは他の曲
面であっても良い。
【0095】また、他の例としては、周囲が6面で構成
された立体物207の形状(図20)、或いは、前部は所
定のヘッドトラック幅を有し且つ後部はヘッドトラック
幅よりも大きくし、前記共通シールド部の上面に平行な
断面が凸形形状になった周囲が10面で囲まれた立体物
3800の形状(図38)にすることと、立体物を構成
する下部高Bs磁性層及び絶縁層の夫々の下面に接する
共通シールド部の上面である第1の平面に対して立体物
の後方の共通シールド部の上面である第2の平面が第1
の段差を有するように掘り込まれた共通シールド部の形
状(図39)にすることと、前記第1の平面と前記下部高
Bs磁性層及び前記絶縁層の夫々の下面の周囲の外側に
ある共通シールド部の上面である第3の平面とに第2の
段差を持たせて掘り込んだ前記共通シールド部の形状
(図40)にすることとを、図41〜図44に示すよう
に、夫々組み合わせた立体物及び共通シールド部の形状
にすることで、前述の実施の形態6の第7の工程に置き
換えることができる。
【0096】これら第7の工程の置き換えの例について
以下に述べる。
【0097】図41は、10面で囲まれた立体物380
0と第1の段差392を有するように掘り込まれた共通
シールド部の組み合わせであり、前述の実施の形態7に
おける10面で囲まれた立体物3800の形成と同時
に、下部高Bs磁性層163及び絶縁層382の夫々の
下面に接する共通シールド部の上面である第1の平面に
対して前記第1の平面と前記立体物3800の後面38
6を含む平面との交線の後方の共通シールド部の上面で
ある第2の平面が低い位置にあるように段差を持たせて
ドライエッチングによって削除し、所定のヘッドトラッ
ク幅を一括加工して形成する。
【0098】また、図42の斜視図にて示すように、1
0面で囲まれた立体物3800と第2の段差401を有
するように掘り込まれた共通シールド部との組み合わせ
であり、上述の実施の形態7における10面で囲まれた
立体物3800を形成すると同時に、前記立体物380
0を構成する下部高Bs磁性層163及び絶縁層382
の夫々の下面に接する共通シールド部の上面である第1
の平面に対して前記立体物3800を構成する下部高B
s磁性層163及び絶縁層382の夫々の下面の周囲の
外側の共通シールド部の上面である第3の平面が低い位
置にあるように第2の段差を持たせてドライエッチング
によって削除され、所定のヘッドトラック幅を形成す
る。
【0099】また、図43の右後方から見た斜視図に示
すように、6面で囲まれた立体物207と第1の段差3
92及び第2の段差401を有するように掘り込まれた
共通シールド部の組み合わせであり、前述の実施の形態
6の第7の工程における6面で囲まれた立体物207を
形成すると同時に、前記立体物207を構成する下部高
Bs磁性層163及び絶縁層142の夫々の下面に接す
る共通シールド部の上面である第1の平面に対して前記
第1の平面と前記立体物207の後面431を含む平面
との交線432の後方の共通シールド部の上面である第
2の平面が低い位置にあるように第1の段差を持たせ、
かつ前記第1の平面に対して前記立体物207を構成す
る下部高Bs磁性層163及び絶縁層142の夫々の下
面の前及び左右の外側にある共通シールド部の上面であ
る第3の平面が低い位置にあるように第2の段差を持た
せてドライエッチングによって削除し、所定のヘッドト
ラック幅を一括加工して形成する。
【0100】また、図44に右後方から見た斜視図で示
すように、10面で囲まれた立体物3800と第1の段
差392及び第2の段差401を有するように掘り込ま
れた共通シールド部の組み合わせであり、上述の実施の
形態7における10面で囲まれた立体物3800の形成
と同時に、下部高Bs磁性層163及び絶縁層382の
夫々の下面に接する共通シールド部の上面である第1の
平面に対して前記第1の平面と前記立体物3800の後
面386を含む平面との交線441の後方の共通シール
ド部の上面である第2の平面が低い位置にあるように第
1の段差を持たせ、かつ前記立体物207を構成する下
部高Bs磁性層163及び絶縁層142の夫々の下面の
前及び左右の外側にある共通シールド部の上面である第
3の平面が低い位置にあるように第2の段差を持たせて
ドライエッチングによって削除し、所定のヘッドトラッ
ク幅を一括加工して形成する。
【0101】上述の4例の夫々を第7の工程として前記
実施の形態6における第7の工程に置き換えることによ
っても、前述の実施の形態6と同じような効果をもたら
し、高密度記録に有効な薄膜磁気ヘッドを作成すること
ができる。
【0102】尚、本実施の形態において、図38、図4
1、図42及び図44に示す10面で囲まれた立体物3
800の第2の左右側面は略平行な平面で構成された図
になっているが、略平行な平面に限ることはなく、図8
(a)或いは図8(b)に示すような形状を有する立体
物に形成してもあってもよい。
【0103】また、前記第1の平面と前記第3の平面を
つなぐ面は平面に限らず、R面等の曲面であってもよ
い。
【0104】(実施の形態8)図45は本発明の実施の形
態8を示す断面図である。前述の実施の形態6の第2の
工程において、共通シールド部141の上面に成膜され
た絶縁層142を、その稜線が直線になるように削除し
た前記絶縁層142の端面451が前記共通シールド部
141の上面に対し傾斜した面になるようにドライエッ
チングによって削除する第2の工程を前述の実施の形態
6の第2の工程に置き換え、第2の工程以外の工程は前
述の実施の形態6と同じ工程で薄膜磁気ヘッドを作成す
る。
【0105】以上のように本実施の形態によれば、前述
の第4の工程で研磨された工程完了品は前記絶縁層14
2の端面451に接して、その前方に下部高Bs磁性層
(図示せず)が直列に並んだ形になり、前記絶縁層14
2の端面451に接している前記下部高Bs磁性層の後
部端面は、前記絶縁層142の端面451に接している
ところで逆テーパーを有する端面となり、前記下部高B
s磁性層の後部端面と上部高Bs磁性層(図示せず)と
の間に生ずる漏洩磁束を減少させ、記録効率を向上させ
る薄膜磁気ヘッドを作成することができる。
【0106】また、前述の実施の形態6の第2の工程に
置き換えることのできる他の例について以下に述べる。
【0107】他の一例として、図10の斜視図に示すよ
うに、絶縁層102の削除されるべき端面の稜線106
の一部に所定のヘッドトラック幅103に略等しい幅の
開口部104を有し、奥のほうへ先細りになったV字状
の形状の削除されるべき部分を有するように、第1の工
程で成膜された絶縁層をドライエッチングによって削除
し、共通シールド部を前記V字状形状の部分を含めて露
出させる工程を置き換えの第2の工程にして前述の実施
の形態6の第2の工程と置き換える。前記置き換えの第
2の工程以外は前述の実施の形態6と同じ工程とするこ
とによって、前述の実施の形態6と同じような効果が得
られ、更に、下部高Bs磁性層はその先端部がヘッドト
ラック幅を有し、それと逆の方向即ち奥の方向の部分で
は先細りになっている5角形の形状となり、先端部での
幅が広くなっていることによってその先端部で磁束を強
めることになり、記録効率のよい薄膜磁気ヘッドが作成
されることになる。
【0108】また、他の一例として、絶縁層の少なくと
も前記V字状形状の部分の端面を図45に示すような傾
斜面となるようにドライエッチングによって削除する第
2の工程で前述の実施の形態6の第2の工程を置き換え
ることによって、下部高Bs磁性層の後部端面と上部高
Bs磁性層との間に発生する漏洩磁束を小さくすること
ができ、記録効率を向上させ、更に下部高Bs磁性層の
先端部分のほうがその幅が広くなっているため、先端部
で強い磁界が得られる薄膜磁気ヘッドを作成することが
できる。
【0109】尚、実施の形態1〜8において、上部記録
チップ部(上部高Bs磁性層)、ギャップ部(ギャップ
層)及び前部絶縁層(絶縁層)の夫々の後部端面で構成
される後面(例えば、図20における後面203或いは
図38における後面386)は、共通シールド部の上面
に対して傾斜しているような図になっているが、共通シ
ールド部の上面に対して略垂直な面であっても良いとい
うことはいうまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明は、上部磁極を高B
s磁性層で形成される上部記録チップ部と高ρ磁性層で
形成されるヨーク部で構成し、一方の下部磁極を高Bs
磁性層で形成される下部記録チップ部とパーマロイ等の
磁性層で形成された共通シールド部で構成しており、更
に、上部記録チップ部の長さを下部記録チップ部の長さ
即ちヘッドギャップデプスよりも長くしたことによっ
て、強い磁界を発生させ、高周波数特性を良くするとい
う優れた効果が得られる。
【0111】また、本発明は、上部記録チップ部との接
触部におけるヨーク部の幅を広くしたり、或いは、上部
記録チップ部の形状を後方部分でヘッドトラック幅より
も広くして、上部磁極を構成するヨーク部と上部記録チ
ップ部の接触領域を大きくしたり、或いは、下部記録チ
ップ部の形状を先端部分ではヘッドトラック幅を有し、
後方部分は先細りになるような形状にしたり或いは、下
部記録チップ部とそれに直列に並んだ位置にある前部絶
縁層に接する共通シールド部の上面部分と、少なくとも
その上面部分の左右の外側にある共通シールド部の上面
との間で段差を設ける等によって、効率良く記録磁界を
強める効果が得られる。
【0112】また、本発明は、ヨーク部の上部記録チッ
プ部に接している部分の端面が上部記録チップ部の先端
部の端面より内側にあるように設けることによって、フ
リンジの発生を抑止したり、或いは、前部絶縁層の端面
に接する下部記録チップ部の端面を逆テーパーとなるよ
うに形成することによって、下部記録チップ部の後部端
面と上部記録チップ部との間の漏洩磁束の発生を抑止す
る等の記録効率を向上させる効果が得られる。
【0113】また、本発明は、巻線コイルが巻かれる部
分の下方にある共通シールド部を掘り込み、下部記録チ
ップとそれに直列に並んだ前部絶縁層の下面に接する共
通シールド部の上面と、その後方にある共通シールド部
とに段差を設けることによって、インダクタンスを小さ
くし、高周波特性を良くする効果が得られる。
【0114】更に、本発明は、ギャップ部を介して対向
する上部高Bs磁性層と下部高Bs磁性層とを一括加工
して、ヘッドトラック幅を形成するため、狭小なヘッド
トラック幅であっても、高い精度でヘッドトラック幅を
形成することができるという優れた効果が得られる。
【0115】また、強い記録磁界を得たり、高周波数特
性を改善したり、フリンジの発生を抑止したり、漏洩磁
束を減少させたりするための、ヨーク部の形状、上部高
Bs磁性層の形状、下部高Bs磁性層の形状及び共通シ
ールド部の形状を容易に形成することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における構成概要断面図
【図2】本発明の実施の形態1における右側面側を断面
にした構成概要斜視図
【図3】本発明の実施の形態1における他の一例を説明
のための主要部概要斜視図
【図4】本発明の実施の形態1における他の一例の説明
のための先端部断面図
【図5】本発明の実施の形態2における記録チップ部形
状構成斜視図
【図6】本発明の実施の形態2における記録チップ部先
端部の断面図
【図7】本発明の実施の形態2における他の一例の記録
チップ部形状斜視構成図
【図8】(a)本発明の実施の形態2における第2の側
面の他の一例を示す上面図 (b)本発明の実施の形態2における第2の側面の他の
一例を示す上面図
【図9】本発明の実施の形態3における先端部断面図
【図10】本発明の実施の形態4における下部絶縁層の
斜視図
【図11】本発明の実施の形態4における記録チップ部
の斜視図
【図12】本発明の実施の形態5における共通シールド
部の形状を示す断面図
【図13】本発明の実施の形態5における他の一例の共
通シールド部の形状を示す斜視図
【図14】本発明の実施の形態6における第1の工程を
示す斜視図
【図15】本発明の実施の形態6における第2の工程を
示す斜視図
【図16】本発明の実施の形態6における第3の工程を
示す斜視図
【図17】本発明の実施の形態6における第4の工程を
示す断面図
【図18】本発明の実施の形態6における第5の工程を
示す斜視図
【図19】本発明の実施の形態6における第6の工程を
示す斜視図
【図20】本発明の実施の形態6における第7の工程を
示す斜視図
【図21】本発明の実施の形態6における第8の工程を
示す斜視図
【図22】本発明の実施の形態6における第9の工程を
示す斜視図
【図23】本発明の実施の形態6における第10の工程
を示す断面図
【図24】本発明の実施の形態6における第10の工程
を示す斜視図
【図25】本発明の実施の形態6における第11の工程
を示す断面図
【図26】本発明の実施の形態6における第12の工程
を示す断面図
【図27】本発明の実施の形態6における第13の工程
を示す断面図
【図28】本発明の実施の形態6における第13の工程
を示す斜視図
【図29】本発明の実施の形態6における第14の工程
を示す断面図
【図30】本発明の実施の形態6における第14の工程
を示す斜視図
【図31】本発明の実施の形態6における第15の工程
を示す断面図
【図32】本発明の実施の形態6における第16の工程
を示す断面図
【図33】本発明の実施の形態6における第17の工程
を示す斜視図
【図34】本発明の実施の形態6における作成された薄
膜磁気ヘッドを示す断面図
【図35】本発明の実施の形態6における第17の工程
の他の一例の斜視図
【図36】本発明の実施の形態6における第17の工程
の他の例の斜視図
【図37】本発明の実施の形態6における第17の工程
の他の例の斜視図
【図38】本発明の実施の形態7における10面で囲ま
れた立体物の斜視図
【図39】本発明の実施の形態7における6面立体物と
第1の段差を有する共通シールド部を示す右後方から見
た斜視図
【図40】本発明の実施の形態7における6面立体物と
第2の段差を有する共通シールド部を示す斜視図
【図41】本発明の実施の形態7における10面立体物
と第1の段差を有する共通シールド部を示す右後方から
見た斜視図
【図42】本発明の実施の形態7における10面立体物
と第2の段差を有する共通シールド部を示す斜視図
【図43】本発明の実施の形態7における6面立体物と
第1及び第2の段差を有する共通シールド部を示す右後
方から見た斜視図
【図44】本発明の実施の形態7における10面立体物
と第1及び第2の段差を有する共通シールド部を示す右
後方から見た斜視図
【図45】本発明の実施の形態8における絶縁層の断面
【図46】従来例のMRインダクティブ複合ヘッドの斜
視図
【図47】従来例のMRインダクティブ複合ヘッドの記
録部の断面図
【図48】本発明の実施の形態5における上部記録チッ
プ部の長い他の一例を示す断面図
【符号の説明】
1、121、131、141、4606、4701 共
通シールド部 2、52、92、102 前部絶縁層 3、53、94、113、4607、4702 下部記
録チップ部 4、54、4611、4703 ギャップ部 5、55、4609、4704 上部記録チップ部 6、4705 第一層目の巻線コイル 7、4706 第二層目の巻線コイル 8、31、41、4610、4707 ヨーク部 9 絶縁体 10、205 ヘッドギャップデプス 11 上部記録チップ部の奥行き方向の長さ 20、56、114、204、352、364、380
1 ヘッドトラック幅 21、32 ヨーク部左側面 22、33 ヨーク部右側面 33、351、371 ヨーク幅 42、361 ヨーク部先端部の端面 43、105、451 端面 57、103、364、365、3802 幅 71、72、83、84、85、105、363 面 81、82、201、202、331、332、38
0、381、383、384 側面 93、134、135 傾斜面 95 漏洩磁束 96、97 接する面の長さ 104 開口部 106、153 稜線 122、123、132、133、171 上面 142、382 絶縁層 163 下部高Bs磁性層 184 ギャップ層 195、389 上部高Bs磁性層 203、386 後面 206、362、385 前面 207、3800 立体物 211 下地絶縁層 221 中心部 231 下部絶縁層 262 空間 271、291 巻線 272 穴 273 中間絶縁層 311 上部絶縁層 321 高ρ磁性層 341 下部磁極 342 上部磁極 387、388 中間面 391 交線 392 第1の段差 401 第2の段差 4601 下部シールド部 4602 MR膜(或いはGMR膜) 4603 ハード膜 4604 電極 4605 第一の結合体 4608 巻線コイル 4612 第二の結合体 4708 絶縁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 弘恭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三谷 覚 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D033 BA03 BA07 BA13 CA01 DA02 DA04 DA08 DA31

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高Bs磁性層の下部記録チップ部が先端
    部上面に成膜された共通シールド部から成る下部磁極
    と、前記下部記録チップ部の上面に成膜されたギャップ
    部と、前記下部記録チップ部に対向し、前記ギャップ部
    を介して成膜された高Bs磁性層の上部記録チップ部
    と、前記下部磁極と一部で接触し且つその先端部で前記
    上部記録チップ部と連結された高ρ磁性層のヨーク部と
    から成る上部磁極と、前記下部磁極と前記上部磁極との
    接触部と前記上部記録チップ部との間の、前記下部磁極
    と前記上部磁極の対向部分を通り、前記ヨーク部の後方
    部分を周回するように配設された巻線コイルとを備え、
    前記上部記録チップ部の長さが前記下部記録チップ部の
    長さよりも長いことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上部記録チップ部との連結部におけるヨ
    ーク部の幅が、前記上部記録チップ部と前記下部記録チ
    ップ部とで構成されるヘッドトラック幅よりも大きいこ
    とを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 上部記録チップ部と連結された前記ヨー
    ク部の先端の端面が、前記上部記録チップ部の先端の端
    面よりも内側にあることを特徴とする請求項1或いは請
    求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 上部記録チップ部の先端部は前記ヘッド
    トラック幅を有し、前記上部記録チップ部の後方部分で
    は前記上部記録チップ部と前記下部記録チップ部とで構
    成されるヘッドトラック幅よりも大きな幅を有すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の薄
    膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 共通シールド部に接する前記下部記録チ
    ップ部の長さが、前記ギャップ部に接する前記下部記録
    チップ部の長さより小さいことを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 下部記録チップ部を、その先端部近傍で
    は前記上部記録チップ部と前記下部記録チップ部とで構
    成されるヘッドトラック幅に等しい平行な直線部を有
    し、前記先端部の逆の端部に向かって先細りになるよう
    に形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいず
    れかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 巻線コイルが配設される部分に凹部を有
    する前記共通シールド部からなる請求項1〜請求項6の
    いずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 下部記録チップ部に接する前記共通シー
    ルド部の面と、前記下部記録チップ部の左右両側にある
    前記共通シールド部の面とに段差を設けたことを特徴と
    する請求項1〜請求項7のいずれかに記載の薄膜磁気ヘ
    ッド。
  9. 【請求項9】 表面が滑らかな平面を有する共通シール
    ド部の上面に絶縁層を成膜する第1の工程と、前記第1
    の工程で成膜された前記絶縁層を削除されるべき端面の
    稜線が直線になるようにドライエッチングにより削除
    し、前記共通シールド部の上面を露出させる第2の工程
    と、露出した前記共通シールド部と前記絶縁層の上面に
    下部高Bs磁性層を薄膜形成する第3の工程と、前記共
    通シールド部の上面に薄膜形成された前記絶縁層と前記
    下部高Bs磁性層の上面を、前記共通シールド部の上面
    に平行に研磨する第4の工程と、更に、前記第4の工程
    で研磨された前記下部高Bs磁性層と前記絶縁層の上に
    ギャップ層を積層成膜する第5の工程と、更に、前記ギ
    ャップ層の上面に上部高Bs磁性層を積層成膜する第6
    の工程と、前記第2の工程で削除された前記絶縁層の端
    面を構成する稜線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前
    記2つの平面の間隔を所定のヘッドトラック幅となるよ
    うに設定された左右側面と、前記下部高Bs磁性層が成
    膜されている側にあり且つ前記左右側面及び前記共通シ
    ールド部の上面に略垂直な平面上にある前面と、前記絶
    縁層が成膜されている側にあり且つ前記共通シールド部
    の上面に平行な平面との交線が前記前面と略平行な平面
    上にある後面と、前記下部高Bs磁性層及び前記絶縁層
    の下面と、前記上部高Bs磁性層の上面の6つの面で囲
    まれた立体物を形成するように、かつ前記立体物の一部
    を構成する前記下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面
    の周囲の外側にある平面は前記下部高Bs磁性層及び前
    記絶縁層の下面に接する前記共通シールド部の上面と略
    同一平面上にある前記共通シールド部の上面が露出する
    ようにドライエッチングにて削除して、所定のヘッドト
    ラック幅を一括形成する第7の工程と、露出した前記共
    通シールド部の上面と、前記立体物の上面、左右側面、
    前面及び後面とに下地絶縁層を成膜形成する第8の工程
    と、前記立体物の上に積層された前記下地絶縁層の上面
    の高さに略等しい厚みを有するように、前記立体物の後
    部の前記共通シールド部の上に成膜された前記下地絶縁
    層の上面に第一層目の巻線コイルをメッキ形成する第9
    の工程と、前記第一層目の巻線コイルが完全に覆われる
    ように下部絶縁層を全面に成膜する第10の工程と、前
    記共通シールド部の上面に平行に、かつ前記立体物の一
    部を構成する前記上部高Bs磁性層及び前記第一層目の
    巻線コイルが露出するように全体を平面研磨する第11
    の工程と、前記第一層目の巻線コイルの中心部に前記共
    通シールド部が露出するようにドライエッチングにより
    前記下部絶縁層及び前記下地絶縁層を削除する第12の
    工程と、露出している前記上部高Bs磁性層と前記第1
    2の工程で露出された前記共通シールド部の露出部分は
    その露出状態が保持され、かつ前記第一層目の巻線コイ
    ルの最も内側にある巻線の上部に穴が設けられるように
    フォトレジストを塗布して中間絶縁層を形成する第13
    の工程と、前記中間絶縁層の上面に、その最も内側の巻
    線が前記第一層目の巻線コイルの内側の巻線の上に設け
    られた前記穴の上にあるようにして第二層目の巻線コイ
    ルをメッキ形成する第14の工程と、前記第二層目の巻
    線コイルを覆い、かつ露出した前記上部高Bs磁性層及
    び前記共通シールド部の露出状態は略保持されるように
    してフォトレジストを塗布して上部絶縁層を形成する第
    15の工程と、それらの上に高ρ磁性層を成膜形成する
    第16の工程と、前記高ρ磁性層の前記上部高Bs磁性
    層に接する部分の幅は前記上部高Bs磁性層の幅と略同
    等の幅とし、それより後方の幅は前記上部高Bs磁性層
    よりも広い幅を有するようにドライエッチングにより削
    り取ってヨーク部を形成する第17の工程と、を有する
    薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 第17の工程において、前記上部高B
    s磁性層に接する前記高ρ磁性層の幅が前記上部高Bs
    磁性層の幅よりも大きな幅を有するようにドライエッチ
    ングにより削除してヨーク部を形成する第17の工程を
    有する請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 第17の工程において、前記高ρ磁性
    層の前部端面が、前記下部高Bs磁性層の前面と前記下
    部高Bs磁性層が前記絶縁層に接する面との間にあり、
    かつ前記高ρ磁性層の前記上部高Bs磁性層に接する部
    分は前記上部高Bs磁性層の幅と略同等の幅とし、それ
    より後方の幅は前記上部高Bs磁性層よりも広い幅を有
    するようにドライエッチングにより削除してヨーク部を
    形成する第17の工程を有する請求項9に記載の薄膜磁
    気ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 第17の工程において、前記高ρ磁性
    層の前部端面が、前記下部高Bs磁性層の前面と前記下
    部高Bs磁性層が前記絶縁層に接する面との間にあり、
    かつ前記上部高Bs磁性層に接する前記高ρ磁性層の幅
    が前記上部高Bs磁性層よりも広い幅を有するようにド
    ライエッチングにより削除してヨーク部を形成する第1
    7の工程を有する請求項9に記載の薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 第7の工程において、前記第2の工程
    で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜線に略垂直
    な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の間隔を所定
    のヘッドトラック幅となるように設定された第1の左右
    側面と、その間隔が前記ヘッドトラック幅よりも広い幅
    を有する第2の左右側面と、前記下部高Bs磁性層が成
    膜されている側にあり且つ前記第1の左右側面及び前記
    共通シールド部に略垂直な平面上にある前面と、前記絶
    縁層が成膜されている側にあり且つ前記共通シールド部
    の上面に平行な平面との交線が前記前面に略平行な平面
    上にある後面と、前記第1の左右側面と前記第2の左右
    側面とを夫々つなぐ左右中間面と、前記下部高Bs磁性
    層及び前記絶縁層の下面と、前記上部高Bs磁性層の上
    面の10面で囲まれ、かつ前記共通シールド部の上面と
    平行な断面が略凸形形状を有する立体物を形成するよう
    に、かつ前記立体物の一部を構成する前記下部高Bs磁
    性層及び前記絶縁層の下面の周囲の外側にある平面は前
    記共通シールド部の上面が露出するようにドライエッチ
    ングにて削除して、所定のヘッドトラック幅を一括形成
    する第7の工程を有する請求項9〜請求項12のいずれ
    かに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9の第7の工程において、前記
    第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜
    線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の
    間隔を所定のヘッドトラック幅となるように設定された
    左右側面と、前記下部高Bs磁性層が成膜されている側
    にあり且つ前記共通シールド部に略垂直な平面上にある
    前面と、前記絶縁層が成膜されている側にあり且つ前記
    共通シールド部の上面に平行な平面との交線が前記前面
    と略平行な平面上にある後面と、前記下部高Bs磁性層
    及び前記絶縁層の下面と、前記上部高Bs磁性層の上面
    の6つの面で囲まれた立体物を形成するように、かつ前
    記立体物の一部を構成する前記下部高Bs磁性層及び前
    記絶縁層の下面の周囲の外側にある平面は前記共通シー
    ルド部の上面が露出し、かつ前記後面を含む平面と前記
    下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面に接する前記共
    通シールド部の上面である第1の平面との交線より後方
    の部分の前記共通シールド部の上面である第2の平面は
    前記第1の平面に対して段差を持たせるように掘り込ま
    れ、前記第1の平面より低い位置に第2の平面があるよ
    うにドライエッチングにて削除し、前記所定のヘッドト
    ラック幅を一括形成する第7の工程を有する請求項9〜
    請求項12のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項9の第7の工程において、前記
    第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜
    線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の
    間隔を所定のヘッドトラック幅となるように設定された
    第1の左右側面と、その間隔が前記ヘッドトラック幅よ
    りも広い幅を有する第2の左右側面と、前記下部高Bs
    磁性層が成膜されている側にあり且つ前記第1の左右側
    面及び前記共通シールド部に略垂直な平面上にある前面
    と、前記絶縁層が成膜されている側にあり且つ前記共通
    シールド部の上面に平行な平面との交線が前記前面と略
    平行な平面上にある後面と、前記第1の左右側面と前記
    第2の左右側面とを夫々つながぐ左右中間面と、前記下
    部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と、前記上部高B
    s磁性層の上面の10面で囲まれ、かつ前記共通シール
    ド部の上面と平行な断面が略凸形形状を有する立体物を
    形成するように、かつ前記立体物の一部を構成する前記
    下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面の前、左及び右
    の外側にある平面は前記共通シールド部の上面が露出
    し、かつ前記後面を含む平面と前記下部高Bs磁性層及
    び前記絶縁層の下面に接する前記共通シールド部の上面
    である第1の平面との交線より後方の部分にある前記共
    通シールド部の上面である第2の平面は前記第1の平面
    に対して段差を持たせるように掘り込まれ、前記第2の
    平面が前記第1の平面より低い位置にあるようにドライ
    エッチングにて削除し、前記所定のヘッドトラック幅を
    一括形成する第7の工程を有する請求項9〜請求項12
    のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項9の第7の工程において、前記
    第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜
    線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の
    間隔を所定のヘッドトラック幅となるように設定された
    左右側面と、前記下部高Bs磁性層が成膜されている側
    にあり且つ前記左右側面及び前記共通シールド部に垂直
    な平面上にある前面と、前記絶縁層が成膜されている側
    にあり且つ前記共通シールド部の上面に平行な平面との
    交線が前記前面と略平行な平面上にある後面と、前記下
    部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と、前記上部高B
    s磁性層の上面の6つの面で囲まれた立体物を形成する
    ように、かつ前記立体物の一部を構成する前記下部高B
    s磁性層及び前記絶縁層の下面に接する前記共通シール
    ド部の上面である第1の平面と前記立体物の一部を構成
    する前記下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面の前、
    左及び右の外側にある前記共通シールド部の上面である
    第3の平面とに段差を設け、かつ前記第1の平面が前記
    第3の平面よりも高い位置にあるようにし、前記第1の
    平面と前記第3の平面とを傾斜のある面でつなぐように
    ドライエッチングによって削除し、前記所定のヘッドト
    ラック幅を一括形成する第7の工程を有する請求項9〜
    請求項12のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項9の第7の工程において、前記
    第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜
    線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の
    間隔を所定のヘッドトラック幅となるように設定された
    第1の左右側面と、その間隔が前記ヘッドトラック幅よ
    りも広い幅を有する第2の左右側面と、前記下部高Bs
    磁性層が成膜されている側にあり且つ前記第1の左右側
    面及び前記共通シールド部に略垂直な平面上にある前面
    と、前記絶縁層が成膜されている側にあり且つ前記共通
    シールド部の上面に平行な平面との交線が前記前面と略
    平行な平面上にある後面と、前記第1の左右側面と前記
    第2の左右側面とを夫々つなぐ左右中間面と、前記下部
    高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と、前記上部高Bs
    磁性層の上面の10面で囲まれ、かつ前記共通シールド
    部の上面と平行な断面が略凸形形状を有する立体物を形
    成するように、かつ前記立体物の一部を構成する前記下
    部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面に接する前記共通
    シールド部の上面である第1の平面と前記立体物の一部
    を構成する前記下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面
    の前、左及び右の外側にある第3の平面とに段差を設
    け、かつ前記第1の平面が前記第3の平面よりも高い位
    置にあるようにし、前記第1の平面と前記第3の平面と
    を傾斜のある面でつなぐようにドライエッチングによっ
    て削除し、前記所定のヘッドトラック幅を一括形成する
    第7の工程を有する請求項9〜請求項12のいずれかに
    記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項9の第7の工程において、前記
    第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜
    線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の
    間隔を所定のヘッドトラック幅となるように設定された
    左右側面と、前記下部高Bs磁性層が成膜されている側
    にあり且つ前記左右側面及び前記共通シールド部に略垂
    直な平面上にある前面と、前記絶縁層が成膜されている
    側にあり且つ前記共通シールド部の上面に平行な平面と
    の交線が前記前面と略平行な平面上にある後面と、前記
    下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と、前記上部高
    Bs磁性層の上面の6つの面で囲まれた立体物を形成す
    るように、かつ前記立体物の一部を構成する前記下部高
    Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と接する前記共通シー
    ルド部の上面である第1の平面と前記後面を含む平面と
    の交線より後方の部分は前記共通シールド部が掘り込ま
    れて、前記第1の平面より低い位置にあるように第1の
    段差を設けて第2の平面を形成するようにし、且つ前記
    第1の平面と前記立体物の一部を構成する前記下部高B
    s磁性層及び前記絶縁層の下面の前、左及び右の外側に
    ある第3の平面とに第2の段差を設け、前記第1の平面
    と前記第3の平面とを傾斜面でつなぐようにドライエッ
    チングにより削除し、前記所定のヘッドトラック幅を一
    括形成する第7の工程を有する請求項9〜請求項12の
    いずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項9の第7の工程において、前記
    第2の工程で削除された前記絶縁層の端面を構成する稜
    線に略垂直な2つの平面上にあり且つ前記2つの平面の
    間隔を所定のヘッドトラック幅となるように設定された
    第1の左右側面と、その間隔が前記ヘッドトラック幅よ
    りも広い幅を有する第2の左右側面と、前記下部高Bs
    磁性層が成膜されている側にあり且つ前記第1の左右側
    面及び前記共通シールド部に略垂直な平面上にある前面
    と、前記絶縁層が成膜されている側にあり且つ前記共通
    シールド部の上面に平行な平面との交線が前記前面と略
    平行な平面上にある後面と、前記第1の左右側面と前記
    第2の左右側面とを夫々つながぐ左右中間面と、前記下
    部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面と、前記上部高B
    s磁性層の上面の10面で囲まれ、かつ前記共通シール
    ド部の上面と平行な断面が略凸形形状を有する立体物を
    形成するように、かつ前記立体物の一部を構成する前記
    下部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面に接する前記共
    通シールド部の上面である第1の平面と前記後面を含む
    平面との交線より後方の部分は前記共通シールド部が掘
    り込まれて、前記第1の平面より低い位置にあるように
    第1の段差を設けて第2の平面を形成するようにし、か
    つ前記第1の平面と前記立体物の一部を構成する前記下
    部高Bs磁性層及び前記絶縁層の下面の前、左及び右の
    外側にある第3の平面とに第2の段差を設け、かつ前記
    第1の平面が前記第2の平面よりも高い位置にあるよう
    にし、前記第1の平面と前記第3の平面とを傾斜面でつ
    なぐようにドライエッチングにより削除し、前記所定の
    ヘッドトラック幅を一括形成する第7の工程を有する請
    求項9〜請求項12のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項9の第2の工程において、前記
    第1の工程で成膜された前記絶縁層を削除されるべき端
    面の稜線が直線になるように、且つ前記絶縁層の削除さ
    れるべき端面が前記共通シールド部の上面に対して傾斜
    した面になるようにドライエッチングによって削除し、
    前記共通シールド部の上面を露出させる第2の工程を有
    する請求項9〜請求項19のいずれかに記載の薄膜磁気
    ヘッドの製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項9の第2の工程において、前記
    絶縁層の削除されるべき端面の稜線の一部に所定のヘッ
    ドトラック幅に略等しい幅の開口部を有し、先細りにな
    ったV字状の形状の削除されるべき部分を有するよう
    に、前記第1の工程で成膜された前記絶縁層をドライエ
    ッチングによって削除し、前記共通シールド部を前記V
    字状形状の部分を含めて露出させる第2の工程を有する
    請求項9〜請求項19のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッ
    ドの製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項9の第2の工程において、前記
    絶縁層の削除されるべき端面の稜線の一部に所定のヘッ
    ドトラック幅に略等しい幅の開口部を有し、先細りにな
    ったV字状の形状の削除されるべき部分を有するよう
    に、かつ前記絶縁層の削除されるべき端面が少なくとも
    前記V字状形状の部分において前記共通シールド部の上
    面に対して傾斜した面になるように前記第1の工程で成
    膜された前記絶縁層をドライエッチングによって削除
    し、前記共通シールド部を前記V字状形状の部分を含め
    て露出させる第2の工程を有する請求項9〜請求項19
    のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項9〜請求項22のいずれかに記
    載の製造方法によって作成された薄膜磁気ヘッド。
JP11096329A 1999-04-02 1999-04-02 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Pending JP2000293817A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096329A JP2000293817A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
US09/536,368 US6407885B1 (en) 1999-04-02 2000-03-28 Thin film magnetic head and method for fabricating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096329A JP2000293817A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000293817A true JP2000293817A (ja) 2000-10-20

Family

ID=14161983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11096329A Pending JP2000293817A (ja) 1999-04-02 1999-04-02 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6407885B1 (ja)
JP (1) JP2000293817A (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7190553B2 (en) * 2000-04-04 2007-03-13 Alps Electric Co., Ltd. Thin-film magnetic head having lower magnetic pole layer and insulator layer behind the lower magnetic pole layer in the direction of height of the pole layer, and method for manufacturing the thin-film magnetic head
US6562251B1 (en) * 2000-07-26 2003-05-13 Aiwa Co., Ltd. Chemical-mechanical contouring (CMC) method for forming a contoured surface using a stair-step etch
JP3999469B2 (ja) * 2001-03-21 2007-10-31 Tdk株式会社 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US6826014B2 (en) * 2001-09-26 2004-11-30 International Business Machines Corporation Write head having first pole piece with frequency dependent variable effective throat height
US6785098B2 (en) * 2001-09-26 2004-08-31 International Business Machines Corporation First pole piece with frequency dependent variable effective throat height
JP2003132506A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Alps Electric Co Ltd 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US6721138B1 (en) * 2001-10-24 2004-04-13 Western Digital (Fremont), Inc. Inductive transducer with stitched pole tip and pedestal defining zero throat height
JP2003272111A (ja) * 2002-03-18 2003-09-26 Fujitsu Ltd 記録用磁気ヘッド及び磁気記憶装置
US6851178B2 (en) * 2002-10-24 2005-02-08 Headway Technologies, Inc. Process of manufacturing a magnetic write head
US7310204B1 (en) 2003-12-19 2007-12-18 Western Digital (Fremont), Llc Inductive writer design for using a soft magnetic pedestal having a high magnetic saturation layer
US7307815B2 (en) * 2004-05-19 2007-12-11 Headway Technologies, Inc. Method for making a perpendicular magnetic recording write head with a self aligned stitched write shield
US7505226B2 (en) * 2004-05-28 2009-03-17 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv Method and apparatus for providing a pole tip structure having a shape for preventing over saturation of the pole tip structure
US7957105B2 (en) * 2006-04-14 2011-06-07 Seagate Technology Llc Shield in a magnetic device with reduced erase field
US7768741B2 (en) * 2006-05-22 2010-08-03 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic write head design for reducing wide area track erasure

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10334409A (ja) 1997-05-27 1998-12-18 Tdk Corp 薄膜磁気ヘッド
US6172848B1 (en) * 1998-04-10 2001-01-09 International Business Machines Corporation Write head with self aligned pedestal shaped pole tips that are separated by a zero throat height defining layer

Also Published As

Publication number Publication date
US6407885B1 (en) 2002-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5225953A (en) Magnetic thin film head of a single magnetic pole for perpendicular recording and reproduction
US7024756B2 (en) Method of making a perpendicular recording magnetic head pole tip with an etchable adhesion CMP stop layer
US5075956A (en) Method of making recording heads with side shields
EP1503372A2 (en) Perpendicular recording magnetic head
JPH117608A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2000293817A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JP2000105906A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2004103198A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
US4843507A (en) Magnetic head with laminated structure
JP3950807B2 (ja) 薄膜磁気ヘッド
US5267392A (en) Method of manufacturing a laminated high frequency magnetic transducer
JPS60175208A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JP2004273088A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPS6120212A (ja) 薄膜磁気ヘツドの製造方法
JPH0411313A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPH06195637A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JPS59218616A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JP2720097B2 (ja) 垂直磁気記録再生薄膜ヘッド
JPS62114113A (ja) 薄膜磁気ヘツド
JPH03252906A (ja) 垂直磁気記録再生薄膜ヘッド
JP2001084510A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH034963B2 (ja)
JP2001084516A (ja) 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
JPH04307408A (ja) 垂直磁気記録再生薄膜ヘッド
JP2004013941A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060228

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304