JP2000293350A - 印刷制御方法および印刷制御装置、記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 視点や視点の移動速度に応じた印刷結果を得
ることができる印刷制御装置を提供する。 【解決手段】 印刷制御装置１０は、描画処理部１１、
３次元座標データ入力部１２、データ変更部１３、印刷
結果表示部１４、３次元画面データ入力部１５、印刷制
御部１６、スプールファイル部１７および転送処理部１
８などから構成される。３次元座標データ入力部１２ま
たは３次元画面データ入力部５を介して視点、および視
点の移動速度を３次元座標上で入力・設定される。デー
タ変更部１３はこの入力に応じてＡＰ８からの印刷対象
データを、視点、視点の移動速度に対応して変更する。
印刷結果表示部１４は、変更後の印刷対象データに基づ
く印刷結果を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばパーソナル
コンピュータに接続された印刷装置の印刷制御を行うた
めの印刷制御方法、印刷制御装置、および例えばパーソ
ナルコンピュータに印刷制御の機能を付与するための記
録媒体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、印刷装置として、外部から送
られる印刷対象データに基づいて被印刷媒体上に印刷を
行うものがある。例えば、コンピュータシステムにおい
て使用される印刷装置（プリンタ）は、パーソナルコン
ピュータなどのホストから送られた印刷対象データを解
析して印刷イメージに展開し、この印刷イメージに基づ
いて被印刷媒体である印刷用紙上に印刷を行っている。
このように、ホストからの印刷対象データに基づいて印
刷を行う場合には、印刷装置の仕様に対応して最適な印
刷形態を実現することが必要になる。このため、一般的
には、プリンタドライバと称されるソフトウェアをホス
トに搭載し、ホスト上で当該ソフトウェアを実行するこ
とで印刷制御装置を構築し、この印刷制御装置によって
所望の印刷形態を実現している。

【０００３】ところで、この種の印刷制御装置では、各
プリンタにおいて特有の機能の設定を行うために、通常
は、ＣＲＴやＬＣＤなどのディスプレイ画面上に特定の
ユーザインタフェース、例えばＧＵＩ（グラフィカルユ
ーザインタフェース）を表示し、このユーザインターエ
ースを介して、つまりユーザインタフェース上において
ユーザなどにより設定された内容に基づいて印刷装置の
印刷制御を行う構成を採っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に印刷装置により印刷を行った被印刷媒体は、例えば、
店の看板や標識などとして、道路に沿って取り付ける場
合がある。この場合、道路を歩く人や道路を自動車に乗
って通る人たちが被印刷媒体上の印刷を見た場合、通常
の印刷では、その印刷結果に対する視点、あるいは歩く
速度や自動車の速度、つまり視点の移動速度などによっ
て、印刷結果が変形して見えてしまう。

【０００５】なお、通常の印刷とは、例えば横に複数の
文字を印刷する際、これら複数の文字を通常の文書を印
刷する場合と同様に同じ大きさで印刷することを意味す
る。また、視点は、この印刷結果を見る際の人などのの
視点を意味する。

【０００６】そこで本発明は、印刷装置により印刷を行
う際に上記のような視点や視点の移動速度に応じた印刷
結果を得ることができる印刷制御方法を提供することを
課題とする。

【０００７】また、本発明の他の課題は、上記の印刷制
御方法の実施に適した印刷制御装置、およびこの印刷制
御装置を汎用のコンピュータ上に実現するための記録媒
体を提供することを他の課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の印刷制御方法
は、例えばアプリケーションプログラムから送出される
印刷対象データを印刷装置で印刷する際に、所定の表示
装置に表示されたユーザインタフェース上で設定された
印刷条件に基づいて前記印刷装置における印刷形態を制
御する方法であって、前記ユーザインタフェース上にお
いて、前記印刷条件として、前記印刷装置による印刷結
果に対するユーザの視点を設定し、前記設定された視点
に応じた印刷結果が得られるように前記印刷対象データ
を変更することを特徴とする。

【０００９】また、本発明の印刷制御方法は、印刷対象
データを印刷装置で印刷する際に、所定の表示装置に表
示されたユーザインタフェース上で設定された印刷条件
に基づいて前記印刷装置における印刷形態を制御する方
法であって、前記ユーザインタフェース上において、前
記印刷条件として、前記印刷装置による印刷結果に対す
るユーザの視点および前記視点の移動速度を設定し、前
記設定された視点および移動速度に応じた印刷結果が得
られるように前記印刷対象データを変更することを特徴
とする。

【００１０】上記の印刷制御方法において、例えば、前
記視点あるいは前記移動速度の設定は３次元座標におい
て行われるようにする。また、好ましくは、前記ユーザ
インタフェース上に前記印刷装置による前記変更された
印刷対象データの印刷結果を表示するようにする。

【００１１】上記他の課題を解決する本発明の印刷制御
装置は、印刷対象データを印刷装置で印刷する際に、所
定の表示装置に表示されたユーザインタフェース上で設
定された印刷条件に基づいて前記印刷装置における印刷
形態を制御する印刷制御装置であって、前記ユーザイン
タフェース上において、前記印刷条件として、前記印刷
装置による印刷結果に対するユーザの視点を設定するデ
ータ設定部と、前記視点に応じた印刷結果が得られるよ
うに前記印刷対象データを変更するデータ変更部とを有
することを特徴とする。

【００１２】本発明の他の印刷制御装置は、印刷対象デ
ータを印刷装置で印刷する際に、所定の表示装置に表示
されたユーザインタフェース上で設定された印刷条件に
基づいて前記印刷装置における印刷形態を制御する印刷
制御装置であって、前記ユーザインタフェース上におい
て、前記印刷条件として、前記印刷装置による印刷結果
に対するユーザの視点および前記視点の移動速度を設定
するデータ設定部と、前記視点および前記移動速度に応
じた印刷結果が得られるように前記印刷対象データを変
更するデータ変更部とを有することを特徴とする。

【００１３】上記の印刷制御装置において、例えば、前
記データ設定部は、前記視点または前記移動速度の設定
を３次元座標において行う。また、好ましくは、前記ユ
ーザインタフェース上に前記印刷装置による前記変更さ
れた印刷対象データの印刷結果を表示する印刷結果表示
部がさらに設けられている。

【００１４】本発明の記録媒体は、印刷対象データを印
刷装置で印刷する際に前記印刷装置による印刷結果に対
するユーザの視点を設定するためのユーザインタフェー
スを所定の表示装置上に表示させる処理、設定された前
記視点に応じた印刷結果が得られるように前記印刷対象
データを変更する処理をコンピュータに実行させるため
のプログラムコードが記録されたコンピュータ読み取り
可能な記録媒体である。

【００１５】また、本発明の記録媒体は、印刷対象デー
タを印刷装置で印刷する際に前記印刷装置による印刷結
果に対するユーザの視点および前記視点の移動速度を設
定するためのユーザインタフェースを所定の表示装置上
に表示させる処理、設定された前記視点および前記移動
速度に応じた印刷結果が得られるように前記印刷対象デ
ータを変更する処理をコンピュータに実行させるための
プログラムコードが記録されたコンピュータ読み取り可
能な記録媒体である。

【００１６】上記記録媒体において、例えば、前記プロ
グラムコードは、前記視点、あるいは前記移動速度の設
定を３次元座標において行うための処理をコンピュータ
に実行させるものである。また、好ましくは、前記プロ
グラムコードは、前記ユーザインタフェース上に前記印
刷装置による前記変更された印刷対象データの印刷結果
をさらに表示する処理をコンピュータに実行させるもの
である。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を説明
する。

【００１８】図１に、本発明の印刷装置が適用される全
体の印刷システムを示す。この印刷システムは、制御装
置としてのホストコンピュータ１と印刷装置２をケーブ
ルなどの通信路を介して接続して構成されている。

【００１９】印刷装置２は、ホストコンピュータ１から
の印刷データを受信したときに、所定の印刷プロセスを
実行し、印刷用紙などの被印刷媒体上に文字や画像を形
成するものである。ここで、印刷データは、印刷すべき
文字や画像についての文字データや画像データ、および
印刷制御コードなどを含むものである。

【００２０】ホストコンピュータ１は、所定のオペレー
ティングシステム（ＯＳ）を搭載し、このＯＳを通して
文書作成用アプリケーションプログラムなどの特定のプ
ログラムの実行、ならびに当該プログラムの制御や監視
などを行っている。具体的には、ホストコンピュータ１
は、ＣＰＵ（中央処理装置）、ＲＡＭ（ランダムアクセ
スメモリ）、ＲＯＭ（リードオンリーメモリ）、および
内蔵あるいは外付けの記録媒体であるハードディスク
（ＨＤ）３などを備えて構成される。また、ハードディ
スク３には、上記の印刷データを生成するアプリケーシ
ョンプログラム、本発明に係る印刷制御装置を実現する
ための印刷制御プログラムなどが記録されている。

【００２１】上記の印刷制御プログラムを含むデジタル
情報は、例えば、フレキシブルディスク、光ディスク、
光磁気ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ、磁
気テープなどの可搬性の記録媒体にホストコンピュータ
１が読取可能な形態で記録されて流通する。あるいは、
ホストコンピュータ１が読取り可能な搬送波（記録媒
体）を通じて流通する場合もある。その他、この制御プ
ログラムは、ホストコンピュータ１を構成するＲＯＭ内
に予め記録させたり、あるいは、通信制御装置７を通じ
て他のコンピュータ（サーバなど）からハードディスク
３にインストールする構成とすることもできる。

【００２２】上記の情報が可搬性の記録媒体に記録され
た場合、制御プログラムは、プリンタ２の使用時におい
てメディア読取装置６を通じてホストコンピュータ１内
のハードディスク３にインストールされ記録される。こ
のホストコンピュータ１への制御プログラムのインスト
ールは、ＤＲＡＭ、ＳＲＡＭあるいはフラッシュＲＡＭ
のような書き換え可能なメモリに行うこともできる。

【００２３】なお、上記制御プログラムのみを実行する
ことによって印刷制御装置としての機能が形成されるだ
けでなく、その制御プログラムの指示に基づいて当該ホ
ストコンピュータ１上で稼働しているＯＳが実際の処理
の一部を行い、その処理を通じて印刷制御装置としての
機能が形成される形態であっても良い。

【００２４】ホストコンピュータ１には、モニタ画面を
備えた表示装置４、データ入力装置５、ＣＤ−ＲＯＭド
ライブ及びＦＤＤ（磁気ディスク駆動装置）を含むメデ
ィア読取装置６、およびＬＡＮ（構内ネットワーク）な
どのネットワークとの接続インタフェースを構成するモ
デムなどを含む通信制御装置７が、さらに接続されてい
る。

【００２５】表示装置４は、ＯＳ、アプリケーションプ
ログラム、あるいは印刷制御プログラムなどの指示に基
づいて所定のダイアログ用ウインドウ、プロパティシー
トなどを表示するものであり、具体的には、ＣＲＴや液
晶ディスプレイなどで構成される。また、データ入力装
置５は、キーボード、マウスその他のポインティングデ
バイスである。そして、このデータ入力装置５を介して
入力されたホストコンピュータ１のユーザからの指示な
どに基づいて、ＣＰＵがハードディスク３に記録された
所要のプログラムを読み出し、このプログラムを実行す
ることで、所要の処理や制御を実行している。

【００２６】次に、ホストコンピュータ１が上記印刷制
御プログラムを読み込むことによって実現される本発明
の印刷制御装置の実施形態を図２を参照して説明する。

【００２７】図２において、印刷制御装置１０は、ホス
トコンピュータ１から印刷装置２に送信される印刷デー
タに対して印刷制御のための所定の操作を施すものであ
る。より具体的には、印刷制御装置１０は、描画処理部
１１、３次元座標データ入力部１２、データ変更部１
３、印刷結果表示部１４、３次元画面データ入力部１
５、印刷制御部１６、スプールファイル部１７および転
送処理部１８などから構成されている。

【００２８】描画処理部１１は、印刷制御部１６からの
指示に基づいて、所定のプロパティシートや設定用ダイ
ヤログの作成、所要の画像データの作成などを行い、ま
たこの作成された画像を表示装置４上に表示させる。さ
らに、データ入力装置５などから入力された設定内容を
プロパティシートの画像上などに反映させるように機能
するものである。

【００２９】３次元座標データ入力部１２は、ユーザの
視点、および視点の移動速度を３次元的な値として入力
するためのものである。この３次元座標データ入力部１
２は、具体的には、表示装置４上に表示されるユーザイ
ンタフェースにおいて、視点および移動速度を３次元デ
ータとして入力するための入力欄として構成される。こ
の入力欄の一例を図４に示した。図４において、視点の
Ｘ軸座標Ｅｘ、視点のＹ軸座標Ｅｙ、視点のＺ軸座標Ｅ
ｚなどが視点入力欄２５として入力される。また、移動
速度のＸ軸座標成分Ｖｘ、視点の移動速度のＹ軸座標成
分Ｖｙ、視点の移動速度のＺ軸座標成分Ｖｚなどが移動
速度入力欄２６として入力される。ここで、視点は３次
元座標軸の原点からの距離を表す数値データとして、視
点の移動速度は例えば秒速あるいは時速などとして、そ
れぞれ入力される。また、３次元座標軸の原点は、ＡＰ
８からの印刷対象データによる印刷結果の一部、例えば
後述する印刷結果２２２において、「ＴＥＸＴ」の印刷
結果の左下の点Ｐに設定される。

【００３０】データ変更部１３は、ＡＰ８からの印刷対
象データ、つまり元の印刷対象データを変更する場合に
おいて、３次元座標データ入力部１２（あるいは３次元
画面データ入力部）において入力ないし設定された視
点、あるいは視点の移動速度の３次元座標上での値に基
づいて、元の印刷対象データによる印刷結果における変
更割合、つまり、被印刷媒体上に印刷された印刷結果を
全体的および部分的に縦、横にどの程度の割合で変形さ
せるのか、つまり変更割合を計算する。また、この変更
割合に基づく印刷結果が得られるようにＡＰ８からの元
の印刷対象データを変更し、変更後の印刷対象データを
作成する。

【００３１】印刷結果表示部１４は、データ変更部１３
において作成された変更後の印刷対象データに基づく印
刷結果を表示する。この表示の一例を図４に示した。図
４に示したユーザインタフェース２１において、右側上
には元の印刷対象データによる印刷結果、つまり変更前
の印刷結果２７が、また右側下には変更後の印刷対象デ
ータによる印刷結果２８がそれぞれ示されている。この
ように変更後の印刷対象データを表示することで、ユー
ザは実際の印刷の前に印刷結果を視覚的に確認できる。

【００３２】３次元画面データ入力部１５は、上記の３
次元上における視点や視点の移動速度を、画面上のポイ
ンタの操作によって行うためのものである。図４に示し
たユーザインタフェースの左側に、この３次元画面デー
タ入力部１５の一例を示した。この例においては、視点
を設定する場合は、例えば、「視点」の欄２３を選択し
た後、人型のマーク２２１をマウスなどで印刷結果２２
２に対して所望の位置まで移動させる。また、視点の移
動速度を設定する場合は、例えば、「移動速度」の欄２
４を選択した後、人型のアイコンをマウスで選択し、マ
ウスをクリックした状態で所要の方向に所要の速度でア
イコンを移動させる。そして、印刷結果２２２の点Ｐを
３次元座標の原点（０、０、０）とし、この点Ｐに対す
るマーク２２１の３次元座標上での位置が視点として設
定され、また点Ｐに対するマーク２２１の移動量および
移動時間から移動速度が求められる。

【００３３】印刷制御部１６は、印刷制御に係る装置内
の統括制御を行う。また、アプリケーションあるいはデ
ータ入力装置５からの入力内容を理解してビットマップ
データの作成や印刷装置２に印刷プロセスを実行させる
ための制御コードへの変換を行うものである。つまり、
アプリケーションやデータ入力装置５からの印刷要求に
基づくデータを印刷装置２が読み取ることができる構造
の印刷制御コードに変換する。また、所要の機能や付加
データを印刷制御コードに付加する機能を有している。

【００３４】さらに、スプールファイル部１７は、印刷
制御部１６などにおける処理において生成され変更され
た印刷データを含む各データを一時的に保存するもので
ある。また、転送処理部１８は、スプールファイル部１
７内の変更された印刷データを印刷装置２に転送するも
のである。

【００３５】次に、図３を参照して、本実施形態による
印刷制御方法について説明する。

【００３６】まず、ＡＰ８から印刷対象データが送出さ
れた場合において、印刷制御部１６において、この印刷
対象データによる印刷結果に対してデータ変更の要否が
判別される（ステップＳ１）。ユーザが変更を選択ない
し命令しない場合（ステップＳ１：ＮＯ）、ＡＰ８から
送出された印刷対象データに基づく印刷データが印刷装
置２に送出され、印刷装置２はこの印刷対象データによ
る印刷結果としての印刷を行う。

【００３７】一方、ユーザが変更を選択ないし命令した
場合、例えば図４のユーザインタフェースが表示され
る。このユーザフェース上で、ユーザは視点、あるいは
視点および視点の移動速度を入力する（ステップＳ
２）。入力は、３次元座標データ入力部１２を介して数
値データとして行われ、あるいは３次元画面データ入力
部１５を介してマウスなどの移動量に基づいて行われ
る。なお、３次元座標データ入力部１２の数値データと
３次元画面データ入力部１５の移動量とを連動させ、一
方への入力により他方も変更されるように構成して良
い。

【００３８】次に、データ変更部１３において、上記入
力に基づいて印刷結果の変更が行われる。さらにデータ
変更部１３は、この変更に基づいてＡＰ８から送出され
た印刷対象データを変更する（ステップＳ４）。このと
き、印刷結果表示部１４により、この変更前後の各印刷
対象データによる印刷結果２７と２８がユーザインタフ
ェース２１上に表示される。そして、印刷制御部１６
は、変更後の印刷対象データに基づく印刷データを転送
処理部１８を介して印刷装置２に送出される（ステップ
Ｓ５）。

【００３９】ここで、データ変更部１３における変更処
理の一例を、図５および図６を用いて説明する。図５
は、視点をパラメータとした場合の印刷結果の変更の基
本的な原理を説明したものである。図５において、変更
前の印刷対象データによる印刷結果が点Ｐ１からＰ３ま
での範囲の左右方向（Ｘ軸方向）の長さＬ１であるとす
る。つまり、この範囲において、例えば「ＴＥＸＴ」の
文字が印刷される。そして、視点Ｐ４からこの「ＴＥＸ
Ｔ」の文字を見た場合、上記の長さＬ１は、点Ｐ１およ
びＰ３の中間点Ｐ２と視点Ｐ４とを結んだ線に対して直
角方向に、点Ｐ１から線分を取りだし、この線分が視点
Ｐ４と点Ｐ３を結んだ線と交わる点Ｐ５までの長さＬ２
に変更される。

【００４０】さらに、上記と同様にして、上下方向（Ｙ
軸方向）の長さ、および点Ｐ１とＰ３の奥行き方向（Ｚ
軸方向）の長さに対して、上記と同様の長さの変更を行
い、これら３つの長さの変更点を３次元座標軸上で組み
合わせた位置が、変更後における３次元座標上の位置と
なる。そして、この処理を、例えば「ＴＥＸＴ」の各文
字、および各文字を構成する線分ないしドットのそれぞ
れに対して同様に行うことで、変更後における印刷結果
が得られる。

【００４１】また、図６は、視点および視点の移動速度
をパラメータとした場合の印刷結果の変更の基本的な原
理を説明したものである。図６において、視点Ｐ４によ
る変更は上記と同様である。そして、この場合にはさら
に、視点Ｐ４が視点Ｐ６に移動したことにより長さＬ２
は長さＬ３に変更される。ここで、長さＬ３は、中間点
Ｐ２と移動後の視点Ｐ６とを結んだ線に対して直角に、
点Ｐ１から線分を取りだし、この線分が点Ｐ３と視点Ｐ
６を結んだ線と交わる点Ｐ７までの長さである。なお、
この視点Ｐ４と視点Ｐ６との距離は、視点の移動速度に
応じて増減することは勿論である。

【００４２】そして、この処理を上記と同様にＹ軸方向
およびＺ軸方向に対して、例えば「ＴＥＸＴ」の各文
字、および各文字を構成する線分ないしドットのそれぞ
れに対して同様に行うことで、変更後における印刷結果
が得られる。

【００４３】なお、上記の実施形態では、視点および視
点の移動速度に応じて印刷対象データを変更する例を説
明したが、その他、視点だけに応じて印刷対象データを
変更する構成としても良い。

【００４４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、印刷装置により印刷を行う際に視点や視点の
移動速度に応じた印刷結果を得ることができる印刷制御
技術を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明が適用される印刷システムの構成概要
図。

【図２】本発明の実施形態による印刷制御装置の機能ブ
ロック図。

【図３】図２の印刷制御装置の動作例を説明した処理手
順説明図。

【図４】本発明の印刷制御装置において表示装置上に表
示されるユーザインタフェースの一例を示した説明図。

【図５】本発明の印刷制御装置における動作の原理の説
明図。

【図６】本発明の印刷制御装置における動作の原理の説
明図。

【符号の説明】

１ ホストコンピュータ ２ 印刷装置 ３ 表示装置 ４ データ入力装置 １０ 印刷制御装置 １１ 描画処理部 １２ ３次元座標データ入力部 １３ データ変更部 １４ 印刷結果表示部 １５ ３次元画面データ入力部 １６ 印刷制御部 １７ スプールファイル部

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷対象データを印刷装置で印刷する際
   に、所定の表示装置に表示されたユーザインタフェース
   上で設定された印刷条件に基づいて前記印刷装置におけ
   る印刷形態を制御する方法であって、 前記ユーザインタフェース上において、前記印刷条件と
   して、前記印刷装置による印刷結果に対する視点を設定
   し、この設定された視点に応じた印刷結果が得られるよ
   うに前記印刷対象データを変更することを特徴とする印
   刷制御方法。
2. 【請求項２】 前記視点の設定が３次元座標において行
   われることを特徴とする請求項１記載の印刷制御方法。
3. 【請求項３】 印刷対象データを印刷装置で印刷する際
   に、所定の表示装置に表示されたユーザインタフェース
   上で設定された印刷条件に基づいて前記印刷装置におけ
   る印刷形態を制御する方法であって、 前記ユーザインタフェース上において、前記印刷条件と
   して、前記印刷装置による印刷結果に対する視点および
   前記視点の移動速度を設定し、この設定された視点およ
   び移動速度に応じた印刷結果が得られるように前記印刷
   対象データを変更することを特徴とする印刷制御方法。
4. 【請求項４】 前記視点および前記移動速度の設定が３
   次元座標において行われることを特徴とする請求項３記
   載の印刷制御方法。
5. 【請求項５】 前記ユーザインタフェース上に前記印刷
   装置による前記変更された印刷対象データの印刷結果を
   表示することを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに
   記載の印刷制御方法。
6. 【請求項６】 印刷対象データを印刷装置で印刷する際
   に、所定の表示装置に表示されたユーザインタフェース
   上で設定された印刷条件に基づいて前記印刷装置におけ
   る印刷形態を制御する印刷制御装置であって、 前記ユーザインタフェース上において、前記印刷条件と
   して、前記印刷装置による印刷結果に対する視点を設定
   するデータ設定部と、 前記視点に応じた印刷結果が得られるように前記印刷対
   象データを変更するデータ変更部とを有することを特徴
   とする印刷制御装置。
7. 【請求項７】 前記データ設定部が、前記視点の設定を
   ３次元座標において行うものであることを特徴とする請
   求項６記載の印刷制御装置。
8. 【請求項８】 印刷対象データを印刷装置で印刷する際
   に、所定の表示装置に表示されたユーザインタフェース
   上で設定された印刷条件に基づいて前記印刷装置におけ
   る印刷形態を制御する印刷制御装置であって、 前記ユーザインタフェース上において、前記印刷条件と
   して、前記印刷装置による印刷結果に対する視点および
   前記視点の移動速度を設定するデータ設定部と、 前記視点および前記移動速度に応じた印刷結果が得られ
   るように前記印刷対象データを変更するデータ変更部と
   を有することを特徴とする印刷制御装置。
9. 【請求項９】 前記データ設定部が前記視点および前記
   移動速度の設定を３次元座標において行うものであるこ
   とを特徴とする請求項８記載の印刷制御装置。
10. 【請求項１０】 前記ユーザインタフェース上に前記印
    刷装置による前記変更された印刷対象データの印刷結果
    を表示する印刷結果表示部をさらに有することを特徴と
    する請求項５乃至９のいずれかに記載の印刷制御装置。
11. 【請求項１１】 印刷対象データを印刷装置で印刷する
    際に前記印刷装置による印刷結果に対する視点を設定す
    るためのユーザインタフェースを所定の表示装置上に表
    示させる処理、 設定された前記視点に応じた印刷結果が得られるように
    前記印刷対象データを変更する処理をコンピュータに実
    行させるためのプログラムコードが記録されたコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
12. 【請求項１２】 前記プログラムコードは、前記視点の
    設定を３次元座標において行うための処理をコンピュー
    タに実行させることを特徴とする請求項１１記載の記録
    媒体。
13. 【請求項１３】 印刷対象データを印刷装置で印刷する
    際に前記印刷装置による印刷結果に対する視点および前
    記視点の移動速度を設定するためのユーザインタフェー
    スを所定の表示装置上に表示させる処理、 設定された前記視点および前記移動速度に応じた印刷結
    果が得られるように前記印刷対象データを変更する処理
    をコンピュータに実行させるためのプログラムコードが
    記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
14. 【請求項１４】 前記プログラムコードは、前記視点お
    よび前記移動速度の設定を３次元座標において行うため
    の処理をコンピュータに実行させることを特徴とする請
    求項７記載の記録媒体。
15. 【請求項１５】 前記プログラムコードは、前記ユーザ
    インタフェース上に前記印刷装置による前記変更された
    印刷対象データの印刷結果を表示する処理をコンピュー
    タにさらに実行させることを特徴とする請求項１１乃至
    １４のいずれかに記載の記録媒体。