JP2000292376A - 結晶厚み測定方法と結晶厚み測定装置 - Google Patents

結晶厚み測定方法と結晶厚み測定装置

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JP2000292376A
JP2000292376A JP11099271A JP9927199A JP2000292376A JP 2000292376 A JP2000292376 A JP 2000292376A JP 11099271 A JP11099271 A JP 11099271A JP 9927199 A JP9927199 A JP 9927199A JP 2000292376 A JP2000292376 A JP 2000292376A
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喜弘 工藤
Kosuke Ryu
光佑 劉
Seiji Kawato
清爾 川戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶試料に損傷を与えぬ非接触状態で、結晶
表面に形成される膜や付着異物の影響を受けずに、結晶
の厚みの短時間で高精度の測定が可能な結晶厚み測定装
置を提供する。 【解決手段】 二結晶モノクロメータ1で単色化され、
二結晶コリメータ3で平行光束化された特性X線Xm
が、微小回動される結晶試料6に照射され、結晶試料6
からの回折X線がX線検出器7で検出され、X線検出器
7の検出信号に基づき、回折強度曲線測定ユニット8に
より回折X線強度曲線が作成され、厚み判定ユニット1
0により、理論演算ユニット10で演算された結晶試料
6の厚みをパラメータとする理論回折X線強度曲線と、
回折X線強度曲線とが、ペンデルビートの間隔の一致に
基づき比較判定されて結晶試料6の厚みが測定され、結
晶試料6に対して高透過性のX線の使用で、結晶試料6
の表面の汚れや表面被膜の影響を受けず、結晶試料6に
損傷を与えぬ非接触状態で、測定雰囲気の制限も受けず
に高精度の厚み測定を行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶試料からの回
折X線の測定で作成される回折X線強度曲線と、理論的
に演算される理論回折X線強度曲線とに基づいて、該結
晶試料の厚みを測定する結晶厚み測定方法とその測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶の厚みを測定するためには、当初は
マイクロメータやノギスなどの測定器を使用し、マイク
ロメータの対向する2個のヘッド、またはノギスの対向
する2個の刃によって結晶を直接挟むことにより、測定
器を結晶に直接接触させて結晶の厚みを測定する接触型
の測定法が利用されていた。しかし、この接触型の測定
法では、測定器のヘッドや刃が、直接結晶の表面に接触
するために、結晶の表面が汚染されることがあり、ま
た、ヘッドや刃による挟み込みにより結晶に圧力が印加
され、結晶のヘッドや刃との接触部が破損することがあ
り、厚み測定後の結晶が組み込み製造されるデバイスの
不良動作の原因となることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した接触型
の測定法での問題を解決する結晶の厚みの測定法とし
て、レーザ変位計や静電容量変位計を使用する非接触型
の測定法がある。このレーザ変位計を使用する非接触型
の測定法では、可視光レーザを結晶試料に照射し、結晶
試料の表面のうねりや凹凸に応じて作成される干渉縞に
基づいて、レーザ変位計と結晶試料表面間の距離を計測
するもので、結晶試料を2台の互いに対向配置されたレ
ーザ変位計で挟んで、それぞれのレーザ変位計から対向
する結晶面までの距離を測定し、2台のレーザ変位計間
の距離との差演算を行うことにより、結晶試料の厚みを
測定することができる。
【0004】しかし、このレーザ変位計を使用する測定
では、結晶試料の表面に不透明な膜や異物が付着してい
ると、その膜や異物の表面が結晶試料の表面と見做され
るので正確な測定が行われず、膜や異物がレーザ光に透
明であると、膜や異物の厚みの測定が可能ではあるが、
この場合でも、その厚みが1μm以上でないと正確な測
定はできず、結晶試料の厚み測定に誤差が生じる。
【0005】一方、静電容量変位計による測定では、2
個の静電容量センサ間に結晶試料を配置し、静電容量セ
ンサ間の静電容量を測定することにより、結晶試料の厚
みの測定が行われる。この場合も、結晶試料の表面に膜
や異物が付着していると、結晶試料の静電容量と雰囲気
(大気中測定時には空気)の静電容量以外に、膜や異物
の静電容量が導入されるために、結晶試料の厚みの測定
には誤差が生じる。
【0006】本発明は、前述したような結晶試料の厚み
測定の現状に鑑みてなされたものであり、その第1の目
的は、結晶試料に損傷を与えることのない非接触状態
で、結晶表面に形成される膜や付着異物の影響を受けず
に、結晶の厚みを短時間に高精度で測定することが可能
な結晶厚み測定方法を提供することにある。また、本発
明の第2の目的は、結晶試料に損傷を与えることのない
非接触状態で、結晶表面に形成される膜や付着異物の影
響を受けずに、結晶の厚みを短時間に高精度で測定する
ことが可能な結晶厚み測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明は、結晶試料にX線を照
射し、前記結晶試料からの回折X線を測定し、回折X線
強度曲線を作成する回折X線強度測定工程と、前記結晶
試料の理論回折X線強度曲線を、前記結晶試料の厚みを
パラメータとして演算する回折X線強度演算工程と、前
記X線強度測定工程で作成された回折X線強度曲線と、
前記回折X線強度演算工程で演算された理論回折X線強
度曲線とに基づいて、前記結晶試料の厚みを測定判定す
る厚み測定判定工程とを有することを特徴とするもので
ある。
【0008】前記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、結晶試料にX線を照射し、前記結晶試
料からの回折X線を測定し、回折X線強度曲線を作成す
る回折X線強度測定手段と、前記結晶試料の理論回折X
線強度曲線を、前記結晶試料の厚みをパラメータとして
演算する回折X線強度演算手段と、前記X線強度測定手
段で作成された回折X線強度曲線と、前記回折X線強度
演算手段で演算された理論回折X線強度曲線とに基づい
て、前記結晶試料の厚みを測定判定する厚み測定判定手
段とを有することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を結晶厚み測定装
置の一実施の形態に基づいて、図1ないし図4を参照し
て説明する。図1は本実施の形態の構成を示す説明図、
図2は本実施の形態により作成されるX線回折強度曲線
の特性図、図3は本実施の形態による結晶試料の厚みの
測定判定動作を示す説明図、図4は本実施の形態による
結晶試料の厚みの他の測定判定動作を示す説明図であ
る。
【0010】本実施の形態では、図1に示すように、シ
ンクロトロン放射X線Xsが入射され、このシンクロト
ロン放射X線Xsを分光し、単色化された特性X線Xm
として出力する結晶1a、1bからなる二結晶モノクロ
メータ1が設けられ、この二結晶モノクロメータ1の後
段にスリット2が配設されている。また、スリット2の
後段には、スリット2からの特性X線Xmを平行X線に
変換する結晶3a、3bからなる二結晶コリメータ3が
配設されており、この二結晶コリメータ3の後段にスリ
ット5が配設され、スリット5の後段に厚みの測定が行
われ、軸芯を中心に微小角度範囲で回動自在な結晶試料
6が配設されている。この結晶試料6に対して、結晶試
料6からの回折X線を検出するX線検出器7が配設さ
れ、X線検出器7の出力端子が、結晶試料6の二次元走
査及び微小角度範囲の回動に対応して、X線検出器7で
の検出信号に基づき、回折X線強度曲線の作成を行う回
折X線強度曲線測定ユニット8に接続されている。
【0011】一方、本実施の形態には、X線の動力学的
回折理論により、結晶の構造、結晶の構成原子、X線波
長、X線の偏光因子、反射面に基づき、結晶の厚みをパ
ラメータとして、完全結晶に対する対称ラウエケースの
理論回折X線強度曲線を演算する理論演算ユニット10
が設けられている。そして、回折強度曲線測定ユニット
8の出力端子と、理論演算ユニット10の出力端子と
が、回折強度曲線測定ユニット8からの回折X線強度曲
線データと、理論演算ユニット10からの理論回折X線
強度曲線データとに基づき、測定結果に合致する結晶試
料の厚みを、最小二乗法によって判定測定する厚み判定
ユニット11に接続されている。
【0012】このような構成の本実施の形態の動作を説
明する。シンクロトロン放射X線Xsは、二結晶モノク
ロメータ1に入射され、結晶1a、1bでの回折によ
り、単色化された特性X線Xmが、二結晶モノクロメー
タ1から、スリット2でサイズを制限されて二結晶コリ
メータ3に入射され、二結晶コリメータ3では、結晶3
a、3bによる非対称反射によって、入射X線は発散角
が狭められ平行光束化される。この場合、二結晶コリメ
ータ3の結晶からの回折X線の発散角をωe、入射X線
の発散角をωi、二結晶コリメータ3の結晶3a、3b
の非対称度をb、結晶3a3bのブラッグ角をθb、反
射面と結晶表面とのなす角をα、二結晶コリメータ3の
結晶への入射角をθ−α、結晶からの出射角θ+αとし
て次式が成立する。
【0013】 ωe=bωi (1) b=sin(θb−α)/sin(θb+α) (2)
【0014】(1)、(2)式から明らかなように、非
対称度が小さく入射角が小さいほど、二結晶コリメータ
3からの回折X線の発散角は狭まる。この場合、出射角
は入射角より大きくなり、二結晶コリメータ3によりX
線が拡大される。二結晶コリメータ3で拡大されたX線
は、スリット5でサイズが制限され、結晶試料6に対し
て、ブラッグ条件を満足する入射角の近傍で入射され、
ブラッグ条件が満足された状態で、結晶試料6からの回
折X線がX線検出器7で検出される。そして、結晶試料
6を、ブラッグ条件を満足する角度の近傍で、段階的に
微小回転させながら回折X線が検出され、X線検出器7
の検出信号に基づいて、回折強度曲線測定ユニット8で
回折X線強度曲線の作成が行われる。
【0015】この場合、厚みがほぼ0.3mmの結晶試
料6の表面と回折を起こす格子面とが直交したラウエケ
ースの対称反射の条件下において、結晶1a、1b、3
a、3b及び結晶試料6がSi結晶であり、単色化され
た特性X線Xmの波長が0.72Å、二結晶モノクロメ
ータ1の反射面が対称Siの111面、二結晶コリメー
タ3の反射面が非対称Siの220面、二結晶コリメー
タ3の非対称度が1/60、結晶試料6の反射面が対称
Si220面である場合には、回折強度曲線測定ユニッ
ト8により、図2に示すような回折X線強度曲線が作成
される。図2において、横軸にはブラッグの条件が満足
される角度を0として、結晶試料6の回転角が示され、
ラウエケースでの完全結晶の回折X線強度曲線は、中央
の主ピークの両側に副次ピークが順次強度を低下させて
位置するペンデルビート構造を示している。
【0016】ところで、ラウエケースにおいては、結晶
の構造、結晶の構成原子、X線波長、X線の偏光素子、
反射面が既知であれば、結晶の厚みを与えると、結晶か
らの理論回折X線強度曲線を演算することができる。そ
こで、本実施の形態では、理論演算ユニット10によっ
て、回折強度曲線測定ユニット8での測定条件と同一の
条件下で、結晶試料6に対して理論回折X線強度曲線
が、結晶試料6の厚みをパラメータとして演算され、厚
み判定ユニット11によって、回折強度曲線測定ユニッ
ト8で作成された回折X線強度曲線と、理論演算ユニッ
ト10で演算された理論回折X線強度曲線とが、各厚み
に対応するデータごとに順次比較判定されて、結晶試料
6の厚みの測定が行われる。
【0017】先ず、図3に示すように、厚みが0.30
5mmの結晶試料6に対して、理論演算ユニット10で
演算され、測定データとの強度の補正が施された理論回
折X線強度曲線と、回折強度測定ユニット8により作成
された結晶試料6の回折X線強度曲線とが、厚み判定ユ
ニット11によって比較判定される。この場合には、同
図に示すように、理論回折X線強度曲線のペンデルビー
トの間隔と、回折X線強度曲線のペンデルビートの間隔
とに所定値以上の差があるので、この厚みは該当しない
と判定される。次いで、図4に示すように、厚みが0.
308mmの結晶試料6に対して、理論演算ユニット1
0で演算され、測定データとの強度の補正が施された理
論回折X線強度曲線と、回折強度測定ユニット8により
作成された結晶試料6の回折X線強度曲線とが、厚み判
定ユニット11によって比較判定される。この場合に
は、理論回折X線強度曲線のペンデルビートの間隔と、
回折X線強度曲線のペンデルビートの間隔が一致するの
で、結晶試料6の厚みの測定値は0.308mmである
と判定される。
【0018】本実施の形態において、ペンデルビートの
間隔は、結晶試料6の厚みの変化に敏感に反応して、高
精度の厚み測定が行われるが、より高精度の測定を行う
ためには、結晶試料6の厚みと回折強度に対する倍率と
の2つのパラメータを使用した最小二乗法により、回折
X線強度曲線に最もよく一致する理論回折X線強度曲線
の厚みデータを選択することができる。一般に、結晶試
料6の回折X線強度曲線のペンデルビートの間隔に比し
て、入射X線の発散角が所定値以上になると、ペンデル
ビートは入射X線の発散角の範囲内で平均化され、全体
に不鮮明となり場合によっては、消失して一つの滑らか
なピークになってしまう。しかし、本実施の形態では、
二結晶コリメータ3により、X線の発散角は理論値で
0.001arcsecとなっており、ペンデルビート
の間隔に比して十分に小さいので高精度の測定が行われ
る。
【0019】このようにして、本実施の形態によると、
結晶試料6の一点での厚みが測定されるが、結晶試料6
の二次元範囲で厚みの測定を行う場合には、結晶試料6
を縦方向及び横方向に二次元的にスキャンして、X線の
各照射位置での回折X線強度曲線が測定される。また、
結晶試料6に入射するX線を、図1の紙面に直角方向に
絞った線状X線とし、結晶試料6の微小回動と同期を取
って二次元X線検出器を平行移動させながら、結晶試料
6からの回折X線を測定し、結晶試料6を順次移動させ
て、同様の測定を行うことにより、結晶試料6の二次元
範囲での厚みの測定を行なうこともできる。この場合に
二次元X線検出器としては、X線フィルムやイメージン
グプレートなどを使用することができる。さらに、スリ
ットでの制限を行わず、結晶試料6に広スポツトのX線
を照射し、結晶試料6を微小回転させながら、各角度位
置で結晶試料6からの回折X線強度を、被測定領域にわ
たって二次元X線検出器で測定記録し、記録後に各座標
位置ごとに、回動角度と回折X線強度との関係をモニタ
に表示することも可能である。
【0020】以上に説明したように、本実施の形態で
は、二結晶モノクロメータ1で単色化され、二結晶コリ
メータ3で平行光束化された特性X線Xmが、結晶試料
6に照射され、微小回動される結晶試料6からの回折X
線が、X線検出器7で検出され、X線検出7の検出信号
に基づき、回折強度曲線測定ユニット8により回折X線
強度曲線が作成され、理論演算ユニット10により、結
晶試料6の厚みをパラメータとして演算される理論回折
X線強度曲線と、回折X線強度曲線とが厚み判定ユニッ
ト10により比較判定され、ペンデルビートの間隔の一
致に基づいて、結晶試料6の厚みが測定される。
【0021】このように、本実施の形態では、結晶試料
6に対して高透過性のX線を使用して測定が行われるた
めに、測定に際しては、結晶試料6の表面の汚れや表面
被膜の影響を受けることがなく、結晶試料6に損傷を与
えない非接触状態で、高精度の厚み測定を行うことが可
能になり、例えば、Siウェハーを試料として、クリー
ンルーム内でのプロセスラインでの測定と、クリーンル
ーム外での測定とを、結晶試料6に特別の処理を施すこ
となく、測定雰囲気の制限も受けずに行うことが可能に
なる。結晶試料6をSiウェハーとした場合、X線源と
してMoKα1(波長0.7093Å)を使用して、試
料の厚みが1mm以下であると、ペンデルビートの間隔
は、0.07arcsecよりも広くなり、現在主流の
200mm径のSiウエハーで厚みは0.725mm、
300mm径のもので厚みは0.8mm以下であり、試
料回転装置の精度は0.01arcsec程度なので、
Siウエハーの厚みを十分な精度で測定することが可能
となる。
【0022】なお、以上の実施の形態では、二結晶モノ
クロメータ1と2結晶コリメータ3を使用しているが、
本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、X
線の入射方向と回折方向とを同一にすることに拘らなけ
れば、それぞれを一結晶で構成したり、三結晶以上で構
成することが可能であり、また、特性X線を発生するX
線発生装置を利用することにより、二結晶モノクロメー
タ1を省いた構成とすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、回折X線
強度測定工程で、結晶試料にX線が照射され、結晶試料
からの回折X線が測定され、測定データに基づいて、回
折X線強度曲線が作成され、回折X線強度演算工程で、
結晶試料の理論回折X線強度曲線が、結晶試料の厚みを
パラメータとして演算され、厚み測定判定工程で、X線
強度測定工程で作成された回折X線強度曲線と、回折X
線強度演算工程で演算された理論回折X線強度曲線との
比較に基づいて、結晶試料の厚みが測定判定されるの
で、結晶試料に対して、高透過性のX線の使用により、
試料表面の汚れや表面被膜の影響を受けることなく、結
晶試料に損傷を与えない非接触状態で、測定雰囲気の制
限も受けずに、短時間で高精度の厚み測定を効率的に行
うことが可能になる。
【0024】請求項2記載の発明によると、回折X線強
度測定手段により、結晶試料にX線が照射され、結晶試
料からの回折X線が測定され、測定データに基づいて、
回折X線強度曲線が作成され、回折X線強度演算手段に
より、結晶試料の理論回折X線強度曲線が、結晶試料の
厚みをパラメータとして演算され、厚み測定判定手段に
よって、X線強度測定手段で作成された回折X線強度曲
線と、回折X線強度演算手段で演算された理論回折X線
強度曲線とが比較され、この比較処理に基づいて、結晶
試料の厚みが測定判定されるので、結晶試料に対して、
高透過性のX線の使用により、試料表面の汚れや表面被
膜の影響を受けることなく、結晶試料に損傷を与えない
非接触状態で、測定雰囲気の制限も受けずに、短時間で
高精度の厚み測定を効率的に行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す説明図であ
る。
【図2】同実施の形態により作成されるX線回折強度曲
線の特性図である。
【図3】同実施の形態による結晶試料の厚みの測定判定
動作を示す説明図である。
【図4】同実施の形態による結晶試料の厚みの他の測定
判定動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・二結晶モノクロメータ、2、5・・スリット、3
・・二結晶コリメータ、6・・結晶試料、7・・X線検
出器、8・・回折強度曲線測定ユニット、10・・理論
演算ユニット、11・・厚み判定ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G001 AA01 AA09 BA18 CA01 DA01 DA02 DA09 EA02 EA09 FA01 GA04 GA06 GA13 HA12 HA15 JA06 JA08 JA09 JA20 KA11 PA11 PA12 SA01 SA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶試料にX線を照射し、前記結晶試料
    からの回折X線を測定し、回折X線強度曲線を作成する
    回折X線強度測定工程と、 前記結晶試料の理論回折X線強度曲線を、前記結晶試料
    の厚みをパラメータとして演算する回折X線強度演算工
    程と、 前記X線強度測定工程で作成された回折X線強度曲線
    と、前記回折X線強度演算工程で演算された理論回折X
    線強度曲線とに基づいて、前記結晶試料の厚みを測定判
    定する厚み測定判定工程とを有することを特徴とする結
    晶厚み測定方法。
  2. 【請求項2】 結晶試料にX線を照射し、前記結晶試料
    からの回折X線を測定し、回折X線強度曲線を作成する
    回折X線強度測定手段と、 前記結晶試料の理論回折X線強度曲線を、前記結晶試料
    の厚みをパラメータとして演算する回折X線強度演算手
    段と、 前記X線強度測定手段で作成された回折X線強度曲線
    と、前記回折X線強度演算手段で演算された理論回折X
    線強度曲線とに基づいて、前記結晶試料の厚みを測定判
    定する厚み測定判定手段とを有することを特徴とする結
    晶厚み測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107576298A (zh) * 2017-08-04 2018-01-12 浙江大玮检测科技有限公司 一种标线厚度测量方法

Cited By (2)

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CN107576298A (zh) * 2017-08-04 2018-01-12 浙江大玮检测科技有限公司 一种标线厚度测量方法
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