JP2000292126A - 外観検査装置およびそれを使用した半導体装置の製造方法 - Google Patents

外観検査装置およびそれを使用した半導体装置の製造方法

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JP2000292126A
JP2000292126A JP11095345A JP9534599A JP2000292126A JP 2000292126 A JP2000292126 A JP 2000292126A JP 11095345 A JP11095345 A JP 11095345A JP 9534599 A JP9534599 A JP 9534599A JP 2000292126 A JP2000292126 A JP 2000292126A
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vertical
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imaging device
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JP11095345A
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English (en)
Inventor
Yasuo Iijima
康男 飯島
Ryoya Nishiyama
亮哉 西山
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一系統の撮像装置一回の操作でバンプの高さ
を検査する。 【解決手段】 チップ1はバンプ4群側を上にして検査
台12に載置される。検査台12が前進し斜方光21、
垂直光31が照射すると、コントローラ15が各ライン
信号毎に斜方光シャッタ22と垂直光シャッタ34とを
開閉させ接眼ミラー48の透過と反射とを繰り返させ撮
像装置40のラインセンサ43は垂直画像信号と煽り画
像信号とを交互に取り込む。画像処理部44は垂直画像
信号と煽り画像信号とで垂直画像と煽り画像とを作成し
演算装置51に入力する。演算装置51は垂直画像と煽
り画像とによるバンプ垂直像の垂直頂点像とバンプ煽り
像の煽り頂点像とのずれ量を測定してバンプ頂点の高さ
を求める。 【効果】 設備費を低減し検査時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外観検査技術、特
に、平面から突出した突出部の外観を検査する技術に関
し、例えば、コントロールド・コラプス・ボンディング
法(以下、CCBという。)のチップのバンプや、ボー
ル・グリッド・アレイパッケージ(以下、BGAとい
う。)のバンプおよびチップ・サイズ・パッケージ(以
下、CSPという。)のバンプ等の高さを検査するのに
利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】CCB法のチップやBGAおよびCSP
のバンプ等の高さを検査する外観検査技術を述べてある
例として、特開平10−239025号公報がある。こ
の外観検査技術は、被検査物のバンプが突設された被検
査面に対して撮像面が平行に配置されている煽り撮像装
置によってバンプを撮像することにより、バンプの高さ
を二次元のずれとして出現させ、この位置ずれに基づい
てバンプの高さを求めることを特徴とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した外観検査技術
においては、バンプの高さを二次元のずれとして出現さ
せる必要がある。
【0004】本発明の目的は、一系統の撮像装置および
一回の操作によって高さを二次元のずれとして出現させ
ることができ、突出部の高さを精度よく短時間に検査す
ることができる外観検査技術を提供することにある。
【0005】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0007】すなわち、外観検査装置は、被検査面を撮
像する撮像装置と、前記被検査面に垂直の反射光を前記
撮像装置に導く垂直光学系と、前記被検査面に斜めの反
射光を前記撮像装置に導く煽り光学系とを備えている。
【0008】前記した手段によれば、前記垂直の反射光
による前記撮像装置の垂直画像と前記斜めの反射光によ
る前記撮像装置の煽り画像とによって出現された前記被
検査面の突出部の頂点の高さの二次元の位置ずれを測定
して、前記被検査面の突出部の高さを求めることができ
る。したがって、一系統の撮像装置および一回の操作に
よって突出部の高さを精度よく短時間に検査することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に即して本発明の一実
施形態を説明する。
【0010】本実施形態において、本発明に係る外観検
査装置は、CCBによる半導体装置の製造方法において
チップのバンプの高さを検査するものとして使用され
る。図2(a)に示されているように、被検査物として
のチップ1は略正方形の平盤形状に形成されており、チ
ップ1のアクティブ・エリア側主面(以下、第一主面と
する。)2には電極パッド3が複数個、規則的に配列さ
れて形成されている。各電極パッド3には突出部として
のバンプ4がそれぞれ突設されている。バンプ4は半田
ボールが電極パッド3に半田付けされることによって略
半球形状に形成されている。
【0011】図1に示されているように、外観検査装置
10は水平に設置されたXテーブル11を備えており、
Xテーブル11には検査台12が水平に支持されてい
る。Xテーブル11は検査台12を一方向(以下、X方
向とする。)に往復移動させるように構成されており、
エンコーダ13によって移動量を計数して出力するよう
になっている。エンコーダ13はA/D変換器14を介
してコントローラ15に接続されている。
【0012】Xテーブル11の斜め上方には斜方光21
を検査台12に対して45度の傾斜角をもって照射する
斜方照明装置20が設備されている。斜方照明装置20
は極細い線分の光束を検査台12の移動方向(X方向)
と直交させて照射するように構成されている。例えば、
斜方照明装置20は複数本の光ファイバが一列または少
数列に並べられて束ねられた光路を備えており、光路の
一端がハロゲンランプ等の光源に対向され、光路の他端
が検査台12に斜め上方から対向されて、極細い線分の
光束を照射するように構成されている。
【0013】斜方照明装置20の光路上には斜方照明装
置20からの斜方光21を遮蔽するシャッタ(以下、斜
方光シャッタという。)22が設置されている。斜方光
シャッタ22はスリット26が開口された遮光板25が
モータ23の回転軸24に直角に取り付けられて構成さ
れており、回転軸24の回転に伴って遮光板25のスリ
ット26が光路を横切ることによって斜方光21を通過
させたり遮断させたりするようになっている。モータ2
3はコントローラ15によって制御されるようになって
いる。
【0014】Xテーブル11の垂直方向の上方には垂直
光31を検査台12に対して垂直に照射する垂直照明装
置30が設備されている。垂直照明装置30も極細い線
分の光束を検査台12の移動方向(X方向)と直交させ
て照射するように構成されている。例えば、垂直照明装
置30は複数本の光ファイバが一列または少数列に並べ
られて束ねられた光路を備えており、光路の一端がハロ
ゲンランプ等の光源に対向され、光路の他端が検査台1
2に垂直方向上方から対向されて、極細い線分の光束を
照射するように構成されている。
【0015】垂直照明装置30の光路上には、垂直撮像
のための垂直光学系としてのハーフミラー32が設備さ
れている。ハーフミラー32は垂直照明装置30からの
垂直光31を垂直に透過させるとともに、検査台12か
らの正反射光33を後記する撮像装置40の方向に反射
させるように構成されている。
【0016】ハーフミラー32の検査台12側の光軸上
には、ハーフミラー32を透過した垂直光31を遮蔽す
るための垂直光学系としてのシャッタ(以下、垂直光シ
ャッタという。)34が設置されている。垂直光シャッ
タ34はスリット38を有した遮光板37がモータ35
の回転軸36に直角に取り付けられて構成されており、
回転軸36の回転に伴って遮光板37のスリット38が
光路を横切ることによって垂直光31を通過させたり遮
断したりするようになっている。モータ35はコントロ
ーラ15によって制御されるように構成されている。
【0017】Xテーブル11の斜方照明装置20と左右
対称の斜め上方には煽り撮像と垂直撮像の可能な撮像装
置40が、その光軸がハーフミラー32の反射側光路の
光軸と一致するように水平に設置されている。撮像装置
40は暗箱41、レンズ42、画像取り込み装置として
のラインセンサ43および画像処理部44を備えてい
る。
【0018】ラインセンサ43は線(ライン)画像情報
を取り込むようにCCD(電荷結合素子)等の光学セン
サが多数個、一列または少数列に並べられて極細い線分
形状に構成されており、取り込んだ線画像情報を一走査
線の画像電気信号(以下、ライン信号という。)として
画像処理部44に入力させるようになっている。ライン
センサ43は撮像ラインが検査台12の移動方向(X方
向)と直交するように配置されており、検査台12がX
テーブル11によって水平移動されると、ラインセンサ
43のライン信号群によって一画面が構成されるように
なっている。
【0019】撮像装置40のレンズ42の光路のハーフ
ミラー32までの途中には、煽り撮像のための光学系
(以下、煽り光学系という。)45が配置されている。
煽り光学系45は対物ミラー46、中間ミラー47およ
び接眼ミラー48を備えている。対物ミラー46は斜方
光21の正反射側光路上に配置されており、斜方光21
が検査台12側から45度斜め上向きに反射されてなる
正反射光27を左右対称に正反射させるように構成され
ている。中間ミラー47は対物ミラー46の正反射側光
路上に配置されており、対物ミラー46からの正反射光
27をハーフミラー32の光路の方向に反射させるよう
に構成されている。接眼ミラー48は中間ミラー47の
正反射側光路とハーフミラー32の反射側光路との交差
点に配置されており、中間ミラー47からの正反射光2
7をレンズ42の方向に正反射させるように構成されて
いる。
【0020】接眼ミラー48はモータ49の回転軸50
に直角に取り付けられており、回転軸50の回転によっ
て中間ミラー47の正反射側光路とハーフミラー32の
反射側光路との交差点から退避するように構成されてい
る。つまり、中間ミラー47の正反射側光路とハーフミ
ラー32の反射側光路との交差点に存在する状態におい
て、接眼ミラー48は中間ミラー47からの正反射光2
7をレンズ42に入射させ、交差点から退避した状態に
おいて、接眼ミラー48はハーフミラー32からの正反
射光33をレンズ42に入射させるようになっている。
モータ49はコントローラ15によって制御されるよう
に構成されている。
【0021】レンズ42は被写体であるチップ1の第一
主面2に対して煽る状態に配置されていない。しかし、
チップ1の第一主面2に平行に走査するという条件の下
では、煽りによる斜め撮像(煽り撮像)の効果が得られ
る。レンズ42は焦点距離が検査台12に保持されたチ
ップ1の第一主面2の中心において合うように設定され
ているとともに、ラインセンサ43の撮像面にチップ1
の像を鮮明に結像させるように設定されている。
【0022】撮像装置40の画像処理部44には、Xテ
ーブル11のエンコーダ13が接続されている。画像処
理部44はラインセンサ43からのライン信号(線画像
情報としての一走査線の画像電気信号)とエンコーダ1
3からの移動台12の移動信号とを電気的に処理するこ
とにより、被写体の面(エリア)画像を形成するように
構成されている。本実施形態において、画像処理部44
は後述する作用によって垂直画像と煽り画像とを形成す
るように構成されている。
【0023】画像処理部44にはパーソナルコンピュー
タ等から構成された演算装置51が接続されており、演
算装置51は画像処理部44からの垂直画像および煽り
画像を併用してバンプ4の高さを求めるとともに、高さ
の良否を判定するように構成されている。なお、演算装
置51には演算結果や判定結果等をモニタリングするた
めのモニタやプリンタ等の出力装置が接続されている。
【0024】次に、本発明の一実施形態である外観検査
装置を使用した半導体装置の製造方法をCCBに使用す
るチップのバンプ高さ検査工程を主体にして説明する。
【0025】図1および図3に示されているように、チ
ップ1はバンプ4群が配列された第一主面2側を上側に
向けた状態で、検査台12の所定位置に載置されて保持
される。チップ1を保持した検査台12が所定の位置に
配されると、移動台12がXテーブル11によってチッ
プ1の第一主面2に対して平行である水平方向に前進さ
れるとともに、斜方光21が斜方照明装置20によって
照射され、垂直光31が垂直照明装置30によって照射
される。この際、斜方光21および垂直光31はチップ
1の前進方向手前側の端から照射を開始する。
【0026】移動台12が前進し始め斜方光21および
垂直光31が照射し始めると、コントローラ15は図4
(a)に示されているエンコーダ13からのパルス信号
に基づいてライン信号を図4(b)に示されているよう
に作成する。そして、コントローラ15はそのライン信
号から斜方光シャッタ開閉信号を図4(c)に示されて
いるように作成して、斜方光シャッタ22のモータ23
に送信する。また、コントローラ15はそのライン信号
から垂直光シャッタ開閉信号を図4(d)に示されてい
るように作成して、垂直光シャッタ34のモータ35に
送信する。さらに、コントローラ15はそのライン信号
から接眼ミラー切換信号を図4(e)に示されているよ
うに作成して、接眼ミラー48のモータ49に送信す
る。
【0027】斜方光シャッタ22のモータ23が斜方光
シャッタ開閉信号に従って制御されることにより、斜方
光シャッタ22はライン信号の始端において図3(a)
に示されているように閉じて斜方光21を遮断し、ライ
ン信号の終端において図3(b)に示されているように
開いて斜方光21を透過させる。
【0028】垂直光シャッタ34のモータ35が垂直光
シャッタ開閉信号に従って制御されることにより、垂直
光シャッタ34はライン信号の始端において図3(a)
に示されているように開いて垂直光31を透過させ、ラ
イン信号の終端において図3(b)に示されているよう
に閉じて垂直光31を遮断する。
【0029】接眼ミラー48のモータ49が接眼ミラー
切換信号に従って制御されることにより、接眼ミラー4
8はライン信号の始端において図3(a)に示されてい
るように交差点位置から退避して垂直光31の正反射光
33を撮像装置40に通過させ、ライン信号の終端にお
いて図3(b)に示されているように交差点位置に存在
して斜方光21の正反射光27を反射して撮像装置40
に導く。
【0030】このようにして、各ライン信号毎に斜方光
シャッタ22と垂直光シャッタ34とが交互に開閉を繰
り返し、接眼ミラー48が透過と反射とを繰り返すと、
撮像装置40のラインセンサ43には垂直画像信号(以
下、垂直信号という。)aと煽り画像信号(以下、煽り
信号という。)bとが図4(f)に示されているように
交互に取り込まれる。ラインセンサ43にライン信号毎
に交互に取り込まれた垂直信号aと煽り信号bとは、画
像処理部44に図4(a)に示されているように一走査
線毎に交互に入力される。
【0031】画像処理部44に図5(c)に示されてい
るように交互に入力されたa1、b1、a2、b2、a
3、b3・・・・の垂直信号および煽り信号は、図5
(a)に示されているように垂直信号a1、a2、a3
・・・毎の一つの垂直画像Aと、図5(b)に示されて
いるように煽り信号b1、b2、b3・・・毎の一つの
煽り画像Bとに画像処理部44によってそれぞれまとめ
られる。画像処理部44によって作成された垂直画像A
と煽り画像Bとは演算装置51に入力される。
【0032】画像処理部44の垂直画像Aおよび煽り画
像Bからは個々のバンプ4についての図6に示されてい
るバンプ垂直像53およびバンプ煽り像54がそれぞれ
得られる。ここで、図6に示されているバンプ垂直像5
3およびバンプ煽り像54について説明する。
【0033】図6に示されているように、バンプ4が半
球形状に形成されていることにより、バンプ4に照射し
た垂直光31の正反射光33のうち、頂点4a(実際に
は微小な面となる。)に照射して正反射した頂点正反射
光33aだけが撮像装置40に入射するため、バンプ垂
直像53には頂点4aの明るい像(以下、垂直頂点像と
いう。)53aが形成される。頂点4a外の球面に照射
した垂直光31の頂点外正反射光33bは撮像装置40
に入射しないため、バンプ垂直像53には暗い像(以
下、垂直全体像という。)53bが形成される。
【0034】すなわち、半球形状のバンプ4において頂
点4aは水平状態になっており、入射角と反射角とは等
しいという法則から、頂点4aに垂直に入射した垂直光
31の頂点正反射光33aは垂直に反射される。この頂
点正反射光33aは垂直位置に配されたハーフミラー3
2によって撮像装置40に導かれる。このとき、煽り光
学系45の接眼ミラー48はこの光路から退避されてい
る。頂点正反射光33aが撮像装置40に入射すること
により、垂直頂点像53aが結像される。これに対し
て、頂点4a外の球面に照射した垂直光31の頂点外正
反射光33bは、入射角と反射角とは等しいという法則
から垂直方向に進まないため、ハーフミラー32によっ
て撮像装置40に導かれない。したがって、頂点外正反
射光33bによって暗い垂直全体像53bが相対的に形
成されることになる。
【0035】また、チップ1の第一主面2は水平面であ
るため、第一主面2での周囲正反射光33cは垂直に反
射してハーフミラー32を介して撮像装置40に入射
し、明るい周囲像53cを結ぶことになる。したがっ
て、バンプ4の暗い垂直全体像53bの外周縁は第一主
面2での周囲正反射光33cによる明るい周囲像53c
との境界によって規定されることになる。
【0036】以上のようにして撮像装置40により得ら
れたバンプ垂直像53の垂直全体像53bは図6に示さ
れているように実質的に真円形に形成され、垂直頂点像
53aは理想的には当該真円形の中心に位置している。
つまり、バンプ4が変形しその頂点4aが偏心している
場合はその限りでないが、バンプ4を垂直から鳥瞰視し
た場合と均等の状態になっている。
【0037】図6に示されているように、バンプ4が半
球形状に形成されていることにより、バンプ4に斜めに
照射した斜方光21の正反射光27のうち頂点4a(実
際には微小な面となる。)に照射して正反射した頂点正
反射光27aだけが、煽り光学系45に導かれて撮像装
置40に入射するため、ラインセンサ43の撮像面に明
るい像(以下、煽り頂点像という。)54aを結ぶこと
になる。頂点4a外の球面に照射した斜方光21の頂点
外正反射光27bは、煽り光学系45に導かれないた
め、撮像装置40のレンズ42に入射しない。その結
果、ラインセンサ43の撮像面には暗い像(以下、煽り
全体像という。)54bが相対的に結ばれることにな
る。
【0038】すなわち、半球形状のバンプ4において頂
点4aは水平状態になっており、頂点4aに入射した斜
方光21の頂点正反射光27aは、入射角と反射角とは
等しいという法則から斜方照明装置20と左右対称形に
配置された煽り光学系45の対物ミラー46に入射し、
煽り光学系45によって撮像装置40に導かれるため、
煽り頂点像54aが撮影される。これに対して、頂点4
a外の球面に照射した斜方光21の頂点外正反射光27
bは、入射角と反射角とは等しいという法則から煽り光
学系45の設置方向と異なる方向に進むため、撮像装置
40に入射しないことになり、暗い煽り全体像54bを
相対的に結ぶことになる。つまり、明るい煽り頂点像5
4aは暗い煽り全体像54bに取り囲まれて鮮明に認識
し得る状態になっている。
【0039】このようにして撮像された煽り頂点像54
aはバンプ4における頂点4aの高さの分だけ、垂直頂
点像53aの位置から偏心した状態になっている。した
がって、垂直頂点像53aと煽り頂点像54aとの位置
ずれ量を測定することにより、バンプ4における頂点4
aの高さhが求められることになる。そこで、演算装置
51は垂直頂点像53aの座標位置と、煽り頂点像54
aの座標位置との差値を測定して、次の式によってバン
プ4における頂点4aの高さhを求め、求めたバンプ4
の頂点4aの高さhと予め設定された標準値との差値を
算出し、その差値が予め設定された公差の範囲内か否か
を判定することにより、演算装置51はバンプ4の高さ
の良否を検査する。
【0040】L=h/tanΘ+r・・・1) 故に、h=(L−r)×tanΘ・・・2)
【0041】式中、hは第一主面2からのバンプ4の頂
点4aの高さであり未知数である。rはバンプ4の半径
であって設計値に規定されているが、実寸値は未知数で
ある。但し、バンプ垂直像53によれば、rは実測する
ことができる。Lはバンプ煽り像54における煽り全体
像54bの外縁から煽り頂点像54aまでの距離であ
り、実測することができる。Θは正反射角であって斜方
光21の照射角に等しい。本実施形態において、Θは4
5度であるから、tanΘは「1」である。故に、前式
2)は、h=L−r、になる。したがって、バンプ4の頂
点4aの高さhは、画像処理によって測定した煽り全体
像54bの外縁から煽り頂点像54aまでの距離Aと、
煽り全体像54bの半径との差に等しいということにな
る。
【0042】以上のようにしてバンプ4の高さhが求め
られて良否が判定されたチップ1はCCB工程に送られ
て、図2(b)に示されているように、配線基板5にC
CBされる。この際、バンプ4の高さhが適正なチップ
1だけが選別されて供給された状況になっていることに
より、図2(b)に示されているように、全てのバンプ
4が配線基板5の電極パッド6の上に適正に接触し、図
2(c)に示されているように、全てのバンプ4が半田
付けされて適正な接続端子7を形成することになる。
【0043】前記実施形態によれば、次の効果が得られ
る。
【0044】1) 撮像装置を被写体であるチップの第一
主面に対して垂直光学系と煽り光学系とを配置すること
により、垂直画像と煽り画像とを同時に取り込むことが
できるため、バンプ垂直像の垂直頂点像とバンプ煽り像
の煽り頂点像とのずれ量を測定することによってバンプ
における頂点の高さを求めることができる。
【0045】2) 前記1)により、バンプにレーザスポッ
ト光やスリット光を高精度に照射しなくても済むため、
高精度の位置合わせや位置決めを省略することができ、
バンプの高さについての検査時間を大幅に短縮すること
ができる。
【0046】3) 煽り画像は第一主面に配置されたバン
プ群全てについて均一の画像を全く歪みなく撮映するこ
とができるため、一度の撮映によってバンプ群全ての頂
点の高さを求めることができ、全てのバンプの高さを正
確かつ迅速に検査することができる。
【0047】4) 被写体であるチップを移動させること
により、多数個のバンプであっても斜方光および撮像装
置を走査せずに一度の撮映によって一括して画像を取り
込むことができるため、検査時間の延長を未然に回避す
ることができる。
【0048】5) 高精度で高価なレーザ変位計や位置決
め装置等を必要としないため、外観検査装置の設備費用
やメンテナンス費用およびランニング費用を低減するこ
とができる。
【0049】6) 斜方照明装置によって被写体を照明す
ることにより、バンプの頂点像と全体像とのコントラス
トを鮮明に撮影することができるため、バンプの高さの
測定精度および検査精度をより一層高めることができ
る。
【0050】7) 一台の撮像装置によって煽り頂点像と
垂直頂点像とを得ることにより、バンプ頂点が偏心して
いる場合でも、正確にバンプ高さを求めることができ
る。
【0051】8) ラインセンサを使用することにより、
コスト増を抑制しつつ解像度を大幅に高めることができ
るため、測定精度や検査精度を容易に高めることができ
る。
【0052】9) 煽り効果による二次元の位置ずれに基
づいてバンプの高さが求められるため、検査対象物が機
械的に移動された場合であっても、当該移動に伴う誤差
についてのキャリブレーションは省略することができ
る。このようにキャリブレーションを省略することがで
きるため、外観検査装置および方法の信頼性を高めるこ
とができるとともに、ランニングコスト等を大幅に軽減
することができる。
【0053】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0054】例えば、斜方照明装置および垂直照明装置
は省略することができる。
【0055】撮像装置にはラインセンサを使用するに限
らず、エリアセンサやテレビカメラ等を使用してもよ
い。
【0056】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCCB
チップのバンプの外観検査に適用した場合について説明
したが、それに限定されるものではなく、BGA・IC
やCSP・IC等のバンプの外観検査、ピン・グリット
・アレイパッケージのピンの長さの検査、さらには、半
田ペースト印刷において印刷された半田ペーストの厚み
の検査等の平面から突出した突出部の外観検査全般に適
用することができる。
【0057】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0058】撮像装置に垂直光学系と煽り光学系とを配
置することにより、垂直画像と煽り画像とを同時に取り
込むことができるため、垂直頂点像と煽り頂点像とのず
れ量を測定することによって突出部の高さを正確かつ迅
速に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である外観検査装置を示す
模式図である。
【図2】(a)は本発明の一実施形態である半導体装置
の製造方法に使用されるチップを示す斜視図であり、
(b)はそのチップの外観検査後のCCB工程を示す正
面図、(c)はCCB工程後を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施形態である外観検査装置の作用
を示す各一部切断正面図であり、(a)は垂直撮像を示
し、(b)は煽り撮像を示している。
【図4】その作用を説明するための各線図である。
【図5】同じく説明図である。
【図6】同じく説明図である。
【符号の説明】
1…チップ(被検査物)、2…第一主面(被検査面)、
3…電極パッド、4…バンプ(突出部)、4a…頂点、
5…配線基板、6…電極パッド、7…接続端子、10…
外観検査装置、11…Xテーブル、12…検査台、13
…エンコーダ、14…A/D変換器、15…コントロー
ラ、20…斜方照明装置、21…斜方光、22…シャッ
タ、23…モータ、24…回転軸、25…遮光板、26
…スリット、27…正反射光、30…垂直照明装置、3
1…垂直光、32…ハーフミラー、33…正反射光、3
4…シャッタ、35…モータ、36…回転軸、37…遮
光板、38…スリット、40…撮像装置、41…暗箱、
42…レンズ、43…ラインセンサ(画像取り込み装
置)、44…画像処理部、45…煽り光学系、46…対
物ミラー、47…中間ミラー、48…接眼ミラー、49
…モータ、50…回転軸、51…演算装置、53…バン
プ垂直像、53a…垂直頂点像、53b…垂直全体像、
54…バンプ煽り像、54a…煽り頂点像、54b…煽
り全体像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 亮哉 埼玉県入間郡毛呂山町大字旭台15番地 日 立東部セミコンダクタ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA24 BB07 CC17 CC26 CC27 DD03 DD06 FF67 GG02 HH05 HH12 HH13 JJ02 JJ16 JJ25 LL02 LL12 LL30 LL37 MM03 PP12 2G051 AA62 AA73 AA90 AB14 AB20 BA01 BB01 BB03 BB07 BB11 BC03 CA03 CA06 CB01 CC11 CD06 EA12 ED04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査面を撮像する撮像装置と、前記被
    検査面に垂直の反射光を前記撮像装置に導く垂直光学系
    と、前記被検査面に斜めの反射光を前記撮像装置に導く
    煽り光学系とを備えていることを特徴とする外観検査装
    置。
  2. 【請求項2】 前記垂直の反射光による前記撮像装置の
    垂直画像と前記斜めの反射光による前記撮像装置の煽り
    画像とによって出現された前記被検査面の突出部の頂点
    の高さの二次元の位置ずれを測定して、前記被検査面の
    突出部の高さを求めることを特徴とする請求項1に記載
    の外観検査装置。
  3. 【請求項3】 前記撮像装置がラインセンサを備えてお
    り、この撮像装置が前記被検査面に対して前記ラインセ
    ンサと直交する方向に相対的に移動されることを特徴と
    する請求項1または2に記載の外観検査装置。
  4. 【請求項4】 前記垂直光学系と前記煽り光学系とが前
    記撮像装置に前記被検査面からの前記垂直の反射光と前
    記斜めの反射光とを交互に導き、前記ラインセンサに接
    続された画像処理部が交互に導かれた前記垂直の反射光
    群同士と前記斜めの反射光群とをそれぞれまとめて垂直
    画像と煽り画像とを作成するように構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載の外観検査装置。
  5. 【請求項5】 前記垂直光学系が前記被検査面の垂直位
    置に配設されたハーフミラーを備えており、このハーフ
    ミラーの前記被検査面と垂直方向の後方位置に垂直照明
    装置が配設されていることを特徴とする請求項1、2、
    3または4に記載の外観検査装置。
  6. 【請求項6】 前記煽り光学系が前記垂直光学系の光路
    の前記撮像装置の途中に配設された接眼ミラーを備えて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4または5に
    記載の外観検査装置。
  7. 【請求項7】 前記接眼ミラーが前記垂直光学系の光路
    から退避されるように構成されていることを特徴とする
    請求項6に記載の外観検査装置。
  8. 【請求項8】 前記煽り光学系の左右対称に斜め照明装
    置が前記斜め反射光を形成するように配設されているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7
    に記載の外観検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の外観検査装置を使用し
    てチップのバンプが突設された一主面を前記撮像装置に
    よって撮像し、前記垂直の反射光による前記撮像装置の
    垂直画像と前記斜めの反射光による前記撮像装置の煽り
    画像とによって出現された前記バンプの頂点の高さの二
    次元の位置ずれを測定して、前記バンプの高さを検査す
    るバンプ高さ検査工程を備えていることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記バンプ高さ検査工程において検査
    されたチップが基板に機械的かつ電気的に接続されるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方
    法。
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Cited By (8)

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