JP2000291608A - 方向切換弁制御装置 - Google Patents

方向切換弁制御装置

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JP2000291608A
JP2000291608A JP11102117A JP10211799A JP2000291608A JP 2000291608 A JP2000291608 A JP 2000291608A JP 11102117 A JP11102117 A JP 11102117A JP 10211799 A JP10211799 A JP 10211799A JP 2000291608 A JP2000291608 A JP 2000291608A
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Japan
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signal
hydraulic
oil temperature
control device
correction
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JP11102117A
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English (en)
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Masakazu Haga
正和 羽賀
Sadahisa Tomita
▲禎▼久 冨田
Hiroshi Watanabe
洋 渡邊
Kazuo Fujishima
一雄 藤島
Shuji Ohira
修司 大平
Hiroshi Ogura
弘 小倉
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】方向切換弁制御装置において、電気・油圧変換
器を介在させて方向切換弁を駆動する場合の低温時の応
答性を向上する。 【解決手段】方向切換弁制御装置2は操作レバー装置1
0と、コントローラ11と、電磁比例弁12a,12b
と、油温センサ13とを備え、コントローラ11は操作
レバー装置10からの操作信号CTa,CTbと、油温
センサ13からの油温信号Yとを入力し、操作信号CT
a,CTbに遅れ処理を加え、この遅れ処理を加えた補
正信号MDa,MDbを電磁比例弁12a,12bに出
力する。コントローラ11は遅れ処理部11aと時定数
補正部11bとを有し、遅れ処理部11aでは、操作信
号CTa,CTbに時定数Tを用いて一次遅れ処理を行
い、時定数補正部11bでは、油温Yが低下するに従っ
て時定数Tを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作レバー装置か
ら出力される操作信号に基づいて方向切換弁を切り換え
操作し、アクチュエータに供給される圧油の方向と流量
を切り換え制御する方向切換弁制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械、例えば油圧ショベルにおいて
は、フロント作業機の起動や停止時に操作レバー装置の
操作レバーを急操作すると機械的ショックが発生し易
い。このような機械的ショックを防止するため、従来の
方向切換弁制御装置では例えば特開平5−263435
号公報に記載のように、操作レバー装置から出力された
操作信号をコントローラに導き、コントローラーで一次
遅れ要素等を用いた遅延処理により補正して急操作を緩
和した出力信号とし、この出力信号をに基づき方向切換
弁を切り換え操作することにより、操作レバーの急操作
による衝撃力や振動を緩和している。
【0003】また、コントローラからの出力信号により
方向切換弁を切り換え操作する場合は、方向切換弁を油
圧パイロット操作式とし、コントローラと方向切換弁の
間に電磁比例弁等の電気・油圧変換器を介在させ、コン
トローラからの出力信号(電気信号)を油圧信号に変換
し、油圧信号で方向切換弁を駆動するのが一般的であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コントローラと方向切
換弁の間に電気・油圧変換器、例えば電磁比例弁を介在
させ、油圧信号で方向切換弁を駆動する方向切換弁制御
装置にあっては、作動油を媒体として信号を伝えてい
る。しかし、作動油は温度により粘性が変化するため、
操作レバーを常温で操作した場合と低温で操作した場合
の電磁比例弁応答性が変化し、低温時には操作レバーに
対する電磁比例弁の応答が遅くなり、操作しずらいとい
う問題がある。
【0005】本発明は、電気・油圧変換器を介在させて
方向切換弁を駆動する場合の低温時の応答性の低下を小
さくする方向切換弁制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、操作レバー装置の操作量を検知し
た制御信号に遅れ処理を加える遅れ処理手段を有し、こ
の遅れ処理を加えた補正信号に基づいて電気・油圧変換
器を駆動し、この電気・油圧変換器から出力される油圧
信号より方向切換弁を切り換え操作し、アクチュエータ
に供給される圧油の方向と流量を切り換え制御する方向
切換弁制御装置において、前記油圧信号の作動油の温度
を検出する油温センサと、前記油温センサにより検出し
た油温に応じて前記遅れ処理の加える程度を変化させる
遅れ補正手段とを備えるものとする。
【0007】このように油温センサと遅れ補正手段とを
設け、油温に応じて遅れ処理の加える程度を変化させる
ことにより、低温時に加える遅れ補正の度合いを小さく
して低温時の補正信号の応答性の低下を小さくすること
ができ、これにより低温時に電気・油圧変換器の応答性
が悪くなっても、最終的な電気・油圧変換器の出力特性
を常温時の補正信号で動作させた場合の出力特性に近づ
け、操作レバー装置を急操作したときの低温時の応答性
を向上することができる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記遅れ処理手段は、前記制御信号に対して時定数に応
じたフィルタ処理を行う手段であり、前記遅れ補正手段
は前記油温に応じて前記時定数を変化させる手段であ
る。
【0009】このようにフィルタ処理の時定数を油温に
応じて変化させることにより遅れ処理の加える程度が変
化する。
【0010】(3)上記(1)において、前記遅れ処理
手段は、前記制御信号の変化量を許容変化量以下に制限
する手段であり、前記遅れ補正手段は前記油温に応じて
前記許容変化量を変化させる手段であってもよい。
【0011】このように制御信号の変化量を制限すると
きの許容変化量を油温に応じて変化させることにより遅
れ処理の加える程度を変化させることができる。
【0012】(4)また、上記(1)において、好まし
くは、前記操作レバー装置は電気的な操作信号を出力す
る電気レバー装置であり、前記遅れ処理手段及び前記遅
れ補正手段は、前記電気レバー装置からの操作信号と前
記油温センサの検出値を入力し、前記電気・油圧変換器
に前記補正信号を出力するコントローラに備えられてい
る。
【0013】これにより電気レバー装置を備えかつ電気
・油圧変換器を介在させて方向切換弁を駆動する場合の
低温時の応答性を向上することができる。
【0014】(5)上記(1)において、前記操作レバ
ー装置は油圧的な操作信号を出力する油圧パイロット式
であり、前記遅れ処理手段及び前記遅れ補正手段は、前
記油圧的な操作信号を検出する圧力センサと、この圧力
センサと前記油温センサの検出値を入力し、前記電気・
油圧変換器に前記補正信号に基づく指令信号を出力する
コントローラに備えられているものであってもよい。
【0015】これにより油圧パイロット式の操作レバー
装置を備えかつコントローラと電気・油圧変換器を介在
させて油圧信号を補正したり、任意のマイコン制御を付
加する場合の低温時の応答性を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0017】まず、本発明の第1の実施形態による方向
切換弁制御装置を図1〜図5により説明する。
【0018】図1において、1は例えば油圧ショベルに
搭載される油圧駆動装置であり、この油圧駆動装置1に
本実施形態の方向切換弁制御装置2が設けられている。
油圧駆動装置1はメインの油圧ポンプ3と、油圧ポンプ
3から吐出される圧油により駆動されるアクチュエータ
4と、油圧ポンプ3とアクチュエータ4の間に介在する
方向切換弁5とを有している。アクチュエータ4は例え
ば油圧ショベルのフロント作業機の構成要素であるブー
ム、アーム、バケットの任意のものを駆動するアクチュ
エータ、例えばブームシリンダである。
【0019】方向切換弁制御装置2は方向切換弁5を切
り換え操作し、アクチュエータ4に供給される圧油の方
向と流量を切り換え制御してアクチュエータ4の動作方
向と動作速度を制御するものであり、操作レバー装置1
0と、コントローラ11と、電磁比例弁12a,12b
と、油温センサ13とを備えている。
【0020】操作レバー装置10は電気レバー装置であ
り、操作レバー10aと、操作レバー10aの操作方向
と操作量を検出し、操作方向に応じて電気的な操作信号
CTa,CTbを出力する操作量検出器10bとで構成
されている。
【0021】コントローラ11は操作レバー装置10か
らの操作信号CTa,CTbと、油温センサ13からの
油温信号Yとを入力し、操作信号CTa,CTbに所定
の遅れ処理を加え、この遅れ処理を加えた補正信号MD
a,MDbを出力する。
【0022】電磁比例弁12a,12bは、コントロー
ラ11から出力される補正信号MDa,MDbにより作
動し、パイロットポンプ14からの圧力を元圧として補
正信号MDa,MDbに応じた油圧信号PLa,PLb
を生成する。この油圧信号PLa,PLbはパイロット
ライン15a,15bを介して方向切換弁5のパイロッ
ト操作部5a,5bに与えられ、方向切換弁5が切り換
え操作され、これによりアクチュエータ4に供給される
圧油の流量が制御され、操作レバー10aの操作量に応
じたアクチュエータ4の動作速度となる。
【0023】油温センサ13は電磁比例弁12a,12
bにより生成される油圧信号PLa,PLbの作動油の
温度を検出するものであり、例えばパイロットライン1
5bに設けられている。
【0024】コントローラ11の処理機能を図2に示
す。これは操作信号CTa,CTbに対し一次遅れの補
正処理を行った場合の例である。操作信号CTa,CT
bはCTで代表し、補正信号MDa,MDbはMDで代
表する。
【0025】コントローラ11は遅れ処理部11aと時
定数補正部11bとを有している。遅れ処理部11aで
は、前回の処理サイクルで得た補正信号をMD-1とし、
時定数をT、経過時間をtとしたとき、 MD=MD-1+(CT−MD-1)×(1−e-t/T) の式により補正信号MDを算出することで、操作信号C
Tに一次遅れ処理(フィルタ処理)を加える。時定数補
正部11bでは、油温Yと時定数Tの関係をテーブル化
して記憶しておき、油温Yの値を参照して該当する時定
数Tを読み出す。油温Yと時定数Tの関係を演算式で記
憶し、この演算式にそのときの油温Yを代入して演算に
より時定数Tを求めてもよい。油温Yと時定数Tの関係
は油温Yが低下するに従って時定数Tが小さくなるよう
に設定されている。
【0026】図3に操作レバー10aを急操作したステ
ップ応答の場合の処理前の操作信号CTと処理後の補正
信号MDとの関係を示す。図中、MD1は油温が常温の
時の補正信号MDの特性であり、MD2は油温が低温時
の補正信号MDの特性である。低温時の補正信号MD1
は、上記時定数補正部11bで時定数Tを小さくするこ
とにより常温時の補正信号MD1より速い応答となる。
【0027】図4は操作レバー10aを緩やかに操作し
た場合の図3と同様な図である。この場合も、低温時の
補正信号MD2は時定数Tを小さくすることにより常温
時の補正信号MD1より速い応答となる。
【0028】低温時の電磁比例弁12a,12bの応答
性は悪くなるが、補正信号MD2の応答を速めることに
より、最終的な電磁比例弁12a,12bの出力特性は
常温時に補正信号MD1の特性で動作させた場合の出力
特性に近づくこととなる。このため操作レバー10aを
急操作したときの低温時の応答性が向上し、作業効率が
向上する。
【0029】本発明の第2の実施形態を図5〜図7によ
り説明する。本実施形態はコントローラからの出力値で
ある補正信号MDの変化量を制限する許容変化量(最大
変化量)に補正を加える場合のものである。
【0030】図5は本実施形態でのコントローラ11A
の処理機能を示す。図2と同様、操作信号CTa,CT
bはCTで代表し、補正信号MDa,MDbはMDで代
表する。
【0031】コントローラ11Aは変化量制限処理部1
1Aaと許容変化量補正部11Abとを有している。変
化量制限処理部11Aaは、前回の処理サイクルで得た
補正信号をMD-1とし、許容変化量をVとしたとき、 CT−MD-1>V →MD=MD-1+V CT−MD-1≦V →MD=CT により補正信号MDを算出する。許容変化量補正部11
Abでは、油温Yと許容変化量Vの関係をテーブル化し
て記憶しておき、油温Yの値を参照して該当する許容変
化量Vを読み出す。油温Yと許容変化量Vの関係を演算
式で記憶し、この演算式に油温Yを代入して許容変化量
Vを求めてもよい。油温Yと許容変化量Vの関係は油温
Yが低下するに従って許容変化量Vが大きくなるように
設定されている。
【0032】図6に操作レバー10aを急操作したステ
ップ応答の場合の処理前の操作信号CTと処理後の補正
信号MDとの関係を示す。図中、MD1は油温が常温の
時の補正信号MDの特性であり、MD2は油温が低温時
の補正信号MDの特性である。ステップ応答の場合は、
CT−MD-1>VでMD=MD-1+Vとなり、出力値の
最大変化量はVに制限されるため、補正信号MD1,M
D2の特性は許容変化量Vの傾きとなる。よって、低温
時は、上記許容変化量補正部11Abで許容変化量Vを
大きくすることにより、補正信号MD2は常温時の補正
信号MD1より速い応答となる。
【0033】図7は操作レバー10aを緩やかに操作し
た場合の図6と同様な図である。この場合は、操作信号
CTはショックがない変化量の範囲に入っているため、
CT−MD-1≦VでMD=CTとなり、CTを何も補正
せず補正信号MD1,MD2として出力する。よって、
低温時の補正信号MD2は常温時の補正信号MD1と同
じ応答となる。
【0034】本実施形態においても、操作レバー10a
を急操作したときの補正信号MD2の応答を速めること
により、最終的な電磁比例弁12a,12bの出力特性
は常温時に補正信号MD1の特性で動作させた場合の出
力特性に近づくこととなり、低温時の応答性が向上し、
作業効率が向上する。
【0035】本発明の第3の実施形態を図8及び図9に
より説明する。本実施形態は操作レバー装置に油圧パイ
ロット式を用い、操作レバー装置と方向切換弁の間に電
磁比例弁を設置した場合の例である。図8中、図1に示
す部材と同等のものには同じ符号を付している。
【0036】図8において、10Bは油圧パイロット式
の操作レバー装置であり、この操作レバー装置10Bは
操作レバー10aと、操作レバー10aの操作方向と操
作量に応じて油圧信号(パイロット圧)PLa,PLb
を生成する1対のパイロット弁(図示せず)を内蔵した
油圧信号発生部10cとを有し、油圧信号発生部10c
はパイロットライン15c,15dを介して電磁比例弁
24a,24bの入力ポートに接続されている。パイロ
ットライン15c,15dには油圧信号であるパイロッ
ト圧を検出する圧力センサ25a,25bが設けられ、
圧力センサ25a,25bからのパイロット圧信号CP
a,CPbはコントローラ11Bに入力される。コント
ローラ11Bはパイロット圧信号CPa,CPbに補正
を加え、補正した信号を指令信号ia,ibとして出力
する。
【0037】電磁比例弁24a,24bは、コントロー
ラ11Bから出力された指令信号ia,ibにより作動
し、操作レバー装置10Bで発生した油圧信号PLa,
PLbを補正する。方向切換弁5はこの補正された油圧
信号に応じて切り換え操作され、指令信号ia,ibに
応じてアクチュエータ4の動作速度が制御される。
【0038】コントローラ11Bではパイロット圧信号
CPa,CPbに対しマイコン制御のための補正と遅れ
処理のための補正を加える。これらの処理内容を図9に
フローチャートで示す。マイコン制御の補正処理は微操
作比例制御の例である。
【0039】まず、コントローラ11Bには予め微操作
比例制御を指示する選択スイッチ26を設けておき、ス
テップS1で圧力センサ25a,25bの信号(パイロ
ット圧信号)CPa,CPb、油温センサの油温信号
Y、選択スイッチ26の指示信号Zを読込む。ステップ
S2では、パイロット圧信号CPa,CPbに油温Yに
応じた遅れ処理を加え、補正信号MDa,MDbを得
る。この処理内容は、パイロット圧信号CPa,CPb
をCPで代表し、補正信号MDa,MDbをMDで代表
すると、CTがCPに変わる点を除いて図2又は図5に
示したものと同じである。
【0040】次に、ステップS3で指示信号ZがONか
どうかを判断し、ONでない場合にはステップS4に進
み、指令信号ia ,ib をia=MDa,ib=MD
bと置く。即ち、圧力センサ25a,25bで検出した
パイロット圧の信号CPa,CPbに遅れ処理を加えた
補正信号MDa,MDbをそのまま指令信号とする。ス
テップS3で指示信号ZがONであると判断された場合
には、ステップS5に進み、ia=MDa×K,ib=
MDb×Kの演算を行う。ここでKはK<1、例えばK
=0.5である。即ち、圧力センサ25a,25bで検
出したパイロット圧の信号CPa,CPbに遅れ処理を
加えた補正信号MDa,MDbをそのまま指令信号とせ
ずに、それより小さい値を指令信号とする。次いで、ス
テップS6で上記指令信号ia,ibを電磁比例弁24
a,24bに出力する。
【0041】これにより、スイッチ26をONにしない
場合は、通常通りに油圧アクチュエータ4の動作速度を
制御でき、スイッチ26をONした場合は、油圧アクチ
ュエータ4の微操作比例制御が可能となると共に、スイ
ッチ26がON、OFFのいずれの場合もステップS2
の処理により低温時の応答性を向上した制御が可能とな
る。
【0042】なお、コントローラ11Bで行われるマイ
コン制御の補正処理は微操作比例制御以外のものであっ
てもよいことは、勿論である。
【0043】本発明の第4の実施形態を図10により説
明する。本実施形態は操作レバー装置に油圧パイロット
式を用い、かつ方向切換弁は電磁比例弁で操作し任意の
マイコン制御を行えるようにしたものである。図中、図
1及び図8に示す部材と同等のものには同じ符号を付し
ている。
【0044】図10において、操作レバー装置10Bの
油圧信号発生部10cに接続されたパイロットライン1
5e,15fには油圧信号であるパイロット圧を検出す
る圧力センサ25a,25bが設けられ、圧力センサ2
5a,25bからのパイロット圧信号CPa,CPbは
コントローラ11Cに入力される。電磁比例弁12a,
12bは、コントローラ11Cから出力される指令信号
ia,ibにより作動し、パイロットポンプ14からの
圧力を元圧にして指令信号ia,ibに応じた油圧信号
PLa,PLbを生成する。方向切換弁5はこの油圧信
号PLa,PLbに応じて切り換え操作され、指令信号
ia,ibに応じてアクチュエータ4の動作速度が制御
される。
【0045】コントローラ11Cでは、第3の実施形態
と同様、パイロット圧信号CPa,CPbに対しマイコ
ン制御のための補正と遅れ処理のための補正を加える。
マイコン制御の補正処理は例えば図9のフローチャート
にステップS5で示した微操作比例制御であり、遅れ処
理も図9のフローチャートにステップS2で示したもの
と同じである。また、本実施形態では電磁比例弁12
a,12bの油圧源がパイロットポンプ14であるた
め、電磁比例弁12a,12bは操作レバー装置10B
で発生したパイロット圧よりも高い油圧信号を生成する
ことができ、コントローラ11Cで加えるマイコン制御
の補正は、操作レバー装置10Bで発生したパイロット
圧を減圧側に補正するだけでなく、増圧側にも補正でき
るため、コントローラ11Cは任意のマイコン制御を行
うことができる。そして、このような任意のマイコン制
御に対して、選択スイッチ26がON、OFFのいずれ
の場合も低温時の応答性を向上した制御が可能となる。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、低温時に電気・油圧変
換器の応答性が悪くなっても、補正信号の低温時の応答
性の低下を小さくし、最終的な電気・油圧変換器の出力
特性を常温時の補正信号で動作させた場合の出力特性に
近づけるので、操作レバー装置を急操作したときの低温
時の応答性が向上し、作業効率を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による方向切換弁制御
装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態による方向切換弁制御装置にお
けるコントローラの処理機能を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態において、操作レバーを急操作
したステップ応答の場合の処理前の操作信号と処理後の
補正信号との関係を示す図である。
【図4】第1の実施形態において、操作レバーをゆっく
りと操作した場合の処理前の操作信号と処理後の補正信
号との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による方向切換弁制御
装置のコントローラの処理機能を示すブロック図であ
る。
【図6】第2の実施形態において、操作レバーを急操作
したステップ応答の場合の処理前の操作信号と処理後の
補正信号との関係を示す図である。
【図7】第2の実施形態において、操作レバーをゆっく
りと操作した場合の処理前の操作信号と処理後の補正信
号との関係を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態による方向切換弁制御
装置の構成を示す図である。
【図9】第3の実施形態による方向切換弁制御装置にお
けるコントローラの処理機能を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第4の実施形態による方向切換弁制
御装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧駆動装置 2 方向切換弁制御装置 3 油圧ポンプ 4 油圧アクチュエータ 5 方向切換弁 10 操作レバー装置(電気式) 10B 操作レバー装置(油圧パイロット式) 10a 操作レバー 10b 操作量検出器 10c 油圧信号発生部 11 コントローラ 11a 遅れ処理部 11b 時定数補正部 11A コントローラ 11Aa 変化量制限処理部 11Ab 許容変化量補正部 11B コントローラ 11C コントローラ 12a,12b 電磁比例弁 13 油温センサ 15a,15b パイロットライン 24a,24b 電磁比例弁 25a,25b 圧力センサ 26 選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 洋 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 藤島 一雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 大平 修司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 小倉 弘 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H082 AA05 BB17 CC02 DA17 DB26 DE05 EE02 3H089 AA60 BB14 BB22 DB63 EE18 EE22 EE36 FF01 FF09 FF12 GG02 JJ02 3H106 KK03 5H004 GA15 GA25 GB20 HA07 JA03 KB22 KC32 KC55 LA01 MA12 MA26 MA41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作レバー装置の操作量を検知した制御信
    号に遅れ処理を加える遅れ処理手段を有し、この遅れ処
    理を加えた補正信号に基づいて電気・油圧変換器を駆動
    し、この電気・油圧変換器から出力される油圧信号より
    方向切換弁を切り換え操作し、アクチュエータに供給さ
    れる圧油の方向と流量を切り換え制御する方向切換弁制
    御装置において、 前記油圧信号の作動油の温度を検出する油温センサと、 前記油温センサにより検出した油温に応じて前記遅れ処
    理の加える程度を変化させる遅れ補正手段とを備えるこ
    とを特徴とする方向切換弁制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方向切換弁制御装置におい
    て、前記遅れ処理手段は、前記制御信号に対して時定数
    に応じたフィルタ処理を行う手段であり、前記遅れ補正
    手段は前記油温に応じて前記時定数を変化させる手段で
    あることを特徴とする方向切換弁制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方向切換弁制御装置におい
    て、前記遅れ処理手段は、前記制御信号の変化量を許容
    変化量以下に制限する手段であり、前記遅れ補正手段は
    前記油温に応じて前記許容変化量を変化させる手段であ
    ることを特徴とする方向切換弁制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の方向切換弁制御装置におい
    て、前記操作レバー装置は電気的な操作信号を出力する
    電気レバー装置であり、前記遅れ処理手段及び前記遅れ
    補正手段は、前記電気レバー装置からの操作信号と前記
    油温センサの検出値を入力し、前記電気・油圧変換器に
    前記補正信号を出力するコントローラに備えられている
    ことを特徴とする方向切換弁制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の方向切換弁制御装置におい
    て、前記操作レバー装置は油圧的な操作信号を出力する
    油圧パイロット式であり、前記遅れ処理手段及び前記遅
    れ補正手段は、前記油圧的な操作信号を検出する圧力セ
    ンサと、この圧力センサと前記油温センサの検出値を入
    力し、前記電気・油圧変換器に前記補正信号に基づく指
    令信号を出力するコントローラに備えられていることを
    特徴とする方向切換弁制御装置。
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