JP2000291481A - エンジンの失火判定装置 - Google Patents

エンジンの失火判定装置

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JP2000291481A
JP2000291481A JP11098749A JP9874999A JP2000291481A JP 2000291481 A JP2000291481 A JP 2000291481A JP 11098749 A JP11098749 A JP 11098749A JP 9874999 A JP9874999 A JP 9874999A JP 2000291481 A JP2000291481 A JP 2000291481A
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Toshihiko Nishimura
利彦 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】失火発生の判定をより迅速に行うことができる
エンジンの失火判定装置を得ること。 【解決手段】エンジンの失火判定装置は、エンジンの燃
焼室から排出される排気ガスの排気温度を検出する排気
温度検出手段と、検出した排気温度がエンジンに失火が
生じているか否かを判定するための排気温度失火判定値
よりも高い場合、失火と判定する失火判定手段とを備え
る。これによれば、エンジンに失火が生じているか否か
の失火判定が、排気温度の基づいて行われるため、失火
発生を迅速に検知することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンに失火が
生じているか否かを排気温度に基づいて判定する失火判
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンに失火が生じると、失火気筒か
ら未燃ガスが排気通路に流れ込み、排気通路途中に設け
られている排気ガス浄化用の触媒コンバータを劣化させ
るおそれがある。
【0003】これは、排気通路内に流れ込んだ未燃ガス
が触媒コンバータに付着して触媒コンバータの熱により
燃える、いわゆる後燃えにより、排気ガスを通常以上の
高温状態とさせ、触媒コンバータを限界値以上の高温状
態とするためである。
【0004】したがって、エンジンに失火が生じた場合
は早急に触媒を保護する手段を取らなければならない。
このため、従来より、エンジンの失火発生を検知するエ
ンジンの失火判定装置が種々提案されている。
【0005】例えば、特開平2−112646号公報に
示されるように、クランク軸の角速度を演算し、失火が
生じた場合に生ずる角速度の変化に基づいて失火を検出
する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
ク軸の角速度変化は、所定期間の検出値を平均処理して
求める必要があるため、迅速な失火判断が要求される場
合に対応が十分ではなく、更なる性能向上の課題が残さ
れていた。
【0007】特に、近年、ターボを搭載した車両用エン
ジンにおいて排気通路のターボ設置箇所の上流位置に触
媒コンバータを設け、冷間始動時に早期に活性化させる
ことにより、未燃ガスの排出を抑制するものがある。こ
の場合、燃焼室と触媒コンバータの距離が接近している
ため、失火が生じた場合には触媒コンバータが劣化しや
すく、かかる劣化を防止して触媒コンバータを確実に保
護するためには、従来よりも迅速な失火判断が要求され
る。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、失火発生の判定をより迅速に
行うことができるエンジンの失火判定装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明によるエンジンの失火判定装
置は、エンジンの燃焼室から排出される排気ガスの排気
温度を検出する排気温度検出手段と、検出した排気温度
がエンジンに失火が生じているか否かを判定するための
排気温度失火判定値よりも高い場合、失火と判定する失
火判定手段と、排気温度失火判定値をエンジン運転領域
毎に応じて設定する排気温度失火判定値設定手段とを備
えることを特徴とする。
【0010】これによれば、エンジンに失火が生じてい
るか否かの失火判定値が、排気温度に基づいて行われ
る。排気温度は失火発生により直ちに変化が生じるた
め、これを常に検出し監視することによって、失火発生
を迅速に検知する。失火により上昇する排気温度の温度
状態はエンジン運転領域により異なるため、排気温度失
火判定値をエンジン運転領域に応じて設定する構成とな
っている。
【0011】例えば、高回転運転領域で失火が生じた場
合、吸入空気量が多いため、大量の未燃ガスが排出され
る。このため、激しい後燃えを生じ、排気温度は超高温
状態となる。しかし、低回転運転領域で失火が生じた場
合は、吸入空気量が少ないため、未燃ガスの量も少な
い。このため、排気温度は失火が生じていない正常な状
態よりは高温状態となるが、高回転運転領域にて失火が
生じた場合よりも低い高温状態となる。
【0012】このため、失火を判断するための排気温度
失火判定値を低く設定した場合、高回転運転領域におけ
る通常の排気温度を失火と誤判断するおそれがあり、逆
に失火を判断するための排気温度失火判定値を高く設定
した場合、低回転運転領域にて発生した失火を検出する
ことが困難となるおそれがある。
【0013】したがって、排気温度失火判定値設定手段
を設け、エンジン運転領域に応じて排気温度失火判定値
を設定することにより、失火発生の適切な判断を行うこ
とができる。
【0014】請求項2に記載の発明によるエンジンの失
火判定装置は、エンジンの燃焼室から排出される排気ガ
スの排気温度を検出する排気温度検出手段と、検出した
排気温度の単位時間当たりの上昇量である温度上昇率を
演算する温度上昇率演算手段と、演算された温度上昇率
がエンジンに失火が生じているか否かを判定するための
温度上昇率失火判定値よりも大きい場合、失火と判定す
る失火判定手段と、を備えることを特徴とするこれによ
れば、エンジンに失火が生じているか否かの判断は、排
気温度の温度上昇率によって判断され、排気温度の温度
上昇率が温度上昇率失火判定値よりも大きい場合に、失
火発生と判定される。
【0015】これは、エンジンに失火が生じた場合、後
燃えのために通常の運転状態時における温度上昇速度よ
りも速い速度で排気温度が上昇するためである。そし
て、排気温度の上昇率は瞬時に求められるため、失火発
生をより迅速に検知することができる。
【0016】請求項3に記載の発明によるエンジンの失
火判定装置は、前記温度上昇率失火判定値をエンジン運
転領域に応じて設定する温度上昇率失火判定値設定手段
を備えることを特徴とする。これによれば、温度上昇率
失火判定値は、エンジン運転領域に応じて設定される。
これは、排気温度の温度上昇率がエンジン運転領域によ
って異なるためである。
【0017】例えば、高回転運転領域で失火が生じた場
合、吸入空気量が多いため、大量の未燃ガスが排出され
る。このため、激しい後燃えを生じ、排気温度は急激に
上昇し、温度上昇率は大きくなる。
【0018】しかし、低回転運転領域で失火が生じた場
合は、吸入空気量が少ないため、未燃ガスの量も少な
い。このため、排気温度は失火が生じていない正常な状
態よりは急上昇するが、高回転運転領域にて失火が生じ
た場合よりは緩やかな温度上昇となり、温度上昇率も小
さくなる。
【0019】このため、失火を判断するための温度上昇
率失火判定値を小さく設定した場合、高回転運転領域に
おける通常の温度変化を失火と誤判断するおそれがあ
り、逆に失火を判断するための温度上昇率失火判定値を
極端に大きく設定した場合、低回転運転領域にて発生し
た失火を検出することが困難となるおそれがある。
【0020】したがって、エンジン運転領域に応じて温
度上昇率失火判定値を設定する温度上昇率失火判定値設
定手段を設けることにより、請求項3記載の発明の作用
に加えて、失火発生の適切な判断を行うことができる。
【0021】請求項4に記載の発明によるエンジンの失
火検出装置は、図1に示すように、エンジンの燃焼室か
ら排出される排気ガスの排気温度を検出する排気温度検
出手段M1と、検出した排気温度の単位時間当たりの上
昇量である温度上昇率を算出する温度上昇率演算手段M
2と、エンジンに失火が生じているか否かを判定するた
めの排気温度失火判定値をエンジン運転領域に応じて設
定する排気温度失火判定値設定手段M3と、エンジンに
失火が生じているか否かを判定するための温度上昇率失
火判定値をエンジン運転領域に応じて設定する温度上昇
率失火判定値設定手段M4と、排気温度失火判定値設定
手段により設定された排気温度失火判定値よりも排気温
度検出手段により検出された排気温度の方が高い場合、
又は温度上昇率失火判定値設定手段により設定された温
度上昇率失火判定値よりも温度上昇率演算手段により演
算された温度上昇率の方が大きい場合のいずれかに該当
するときに失火と判定する失火判定手段M5と、を備え
ることを特徴とする。
【0022】これによれば、排気温度と温度上昇率のい
ずれか一方が失火判定値を越えた場合に失火と判断され
る。したがって、例えば、排気温度が低い状態であって
も急激な排気温度の上昇を検出した場合は失火を検知す
ることができ、また、排気温度の急激な上昇がなくても
排気温度が触媒コンバータの限界値を越えた場合には失
火を検知することができる。このように、互いに補完し
合うことによって、より迅速かつ確実な失火判定を行う
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、以下に図に基づいて説明する。図2は、本発明の失
火検出装置を備えたエンジン装置を概念的に示した全体
構成図である。エンジン装置1に用いられているエンジ
ン本体2は、水平対向型の4気筒エンジンであり、シリ
ンダブロック3の左右両バンクにシリンダヘッドをそれ
ぞれ備えている。シリンダヘッド4には吸気ポート5と
排気ポート6が形成され、吸気ポート5には吸気通路1
0が接続されている。
【0024】吸気通路10は、上流側からエアクリーナ
ボックス11、ターボ12のコンプレッサハウジング1
2a、インタークーラ13、スロットルバルブ14、吸
気管15を備え、吸気管15は吸気ポート5の直上流位
置にて各気筒毎に独立して燃料噴射を行うインジェクタ
16を備える。
【0025】一方、排気ポート6には排気通路20が接
続され、上流側からプリ触媒21、ターボ12のタービ
ンハウジング12b、ウエストゲートバルブ22、フロ
ント触媒23、リヤ触媒24を備える。
【0026】また、エンジン本体2、吸気通路10及び
排気通路20には、エンジン動作状態を検出するための
各種センサが設けられている。具体的には、エンジン本
体2には、シリンダブロック3の中心位置に支承された
クランクシャフトの回転角度位置を検出するクランク角
センサ31、カムシャフトの回転角度を検出するカム角
センサ32が設けられている。
【0027】吸気通路10には、コンプレッサハウジン
グ12aの上流位置に吸入空気量を計測するエアフロー
メータ34が設けられ、スロットルバルブ14の付近に
はスロットル開度を検出するスロットル開度センサ35
が設けられている。また、スロットルバルブ14の下流
位置には吸入空気の温度を検出する吸気温センサ36が
設けられ、吸気管15には吸気管15内の吸気圧力を検
出する吸気圧センサ37が設けられている。
【0028】排気通路20には、プリ触媒21の上流位
置にて排気ガス中に残留する酸素量を検出するA/Fセ
ンサ41、プリ触媒21の下流位置にて排気ガスの排気
温度を検出する排気温センサ42、フロント触媒22の
下流位置に空燃比フィードバック制御用のリヤO2セン
サ43が設けられている。
【0029】上記構成を有するエンジン装置1の制御
は、電子制御装置(以下、単に「ECU」という)50
により行われる。図3は、ECU50の概略構成説明図
である。ECU50は、マイクロコンピュータを中心と
して構成され、ROM51、RAM52、CPU53、
入力ポート54、出力ポート55がバスライン56を介
して互いに接続されている。
【0030】また、各種センサから受け取ったアナログ
信号をデジタル信号に変換して入力ポート54に引き渡
すA/D変換器57、及び出力ポート55から受けた制
御信号を駆動信号に変換して各種アクチュエータ類に出
力するための駆動回路58を内蔵している。
【0031】入力ポート54には、クランク角センサ3
1、カム角センサ32が接続され、また、A/D変換器
57を介してエアフローメータ34、A/Fセンサ4
1、リアO2センサ43、排気温センサ42、吸気温セ
ンサ36が接続されている。出力ポート55には、イグ
ナイタ11が接続され、また、駆動回路58を介してイ
ンジェクタ16、及び図示していないインストルメント
パネルに設けられる警告ランプ26が接続されている。
【0032】ROM51は、制御プログラムや予め設定
された固定データを記憶し、RAM52は、各種センサ
からの検出信号や学習値等を格納する。CPU53は、
予め設定された固定データや各種センサからの検出信号
等を用いてROM51に記憶した制御プログラムに従っ
て演算処理を行い、燃料噴射制御、点火時期制御等を行
うとともに、失火の有無を判断している。
【0033】すなわち、ECU50及びECU50に接
続されるセンサ類・アクチュエータ類により、本発明に
かかる排気温度検出手段、温度上昇率演算手段、排気温
度失火判定値設定手段、温度上昇率失火判定値設定手
段、失火判定手段の各機能、及び、その他の制御機能が
実現される。
【0034】次に、ECU50にて実行される失火検出
にかかわる処理について、図4のフローチャートに基づ
いて説明する。図4は、失火判定ルーチンを示すフロー
チャートである。まず最初に、ステップS1では排気温
度Tの読み込みが行われる。排気温度Tは、排気温度検
出手段M1である排気温センサ42により計測され、E
CU50のRAM52内にストアされる。
【0035】ステップS2では、排気温度の上昇速度を
示す温度上昇率ΔTの演算が行われる。温度上昇率ΔT
は、ステップS1にて計測した排気温度の単位時間当た
りの上昇量により求められる。この部分が温度上昇率演
算手段M2に相当する。
【0036】ステップS3では、吸入空気量Qaとエン
ジン回転数Neの読み込みが行われる。エアフローメー
タ34及びクランク角センサ31の検出信号に基づいて
演算され、求められた吸入空気量Qaとエンジン回転数
Neは、現在のエンジン運転領域を判断するためのパラ
メータとして、RAM52内にストアされる。
【0037】ステップS4では、エンジン運転領域に応
じた温度上昇率失火判定値ΔTmisの設定が行われ
る。エンジン運転領域は、本実施の形態では、吸入空気
量Qaとエンジン回転数Neを用いて表され、3つに区
分されている。
【0038】そして、それぞれの運転領域毎に温度上昇
率失火判定値ΔTmisa,ΔTmisb、ΔTmis
cが設定されている。温度上昇率失火判定値ΔTmis
a,ΔTmisb、ΔTmiscは、ΔTmisa<Δ
Tmisb<ΔTmiscの関係を有する。図5は、エ
ンジン運転領域と温度上昇率失火判定値との関係を示す
グラフである。
【0039】エンジン運転領域は、図示したように、吸
入空気量Qaを縦軸に、エンジン回転数Neを横軸に用
いて表されており、吸入空気量Qa及びエンジン回転数
Neが大きくなるにしたがって、順番に温度上昇率失火
判定値ΔTmisa,ΔTmisb、ΔTmiscをと
るように設定されている。したがって、例えば、吸入空
気量Qaとエンジン回転数Neが共に小さい場合は一番
小さな温度上昇率失火判定値ΔTmisaが温度上昇率
失火判定値ΔTmisとして設定される。
【0040】このように、温度上昇率ΔTmisをエン
ジン運転領域に応じて設定することにより、適切な判定
値を得ることができ、迅速な失火判定を行うことができ
る。この部分が温度上昇率失火判定値設定手段M4に相
当する。
【0041】ステップS5では、エンジン運転領域に応
じた排気温度失火判定値Tmisの設定が行われる。エ
ンジン運転領域は、温度上昇率失火判定値ΔTmisと
同様に、吸入空気量Qaとエンジン回転数Neを用いて
3つに区分されており、それぞれの運転領域毎に排気温
度失火判定値Tmisa,Tmisb、Tmiscが設
定されている。ここで設定される排気温度失火判定値T
misa,Tmisb、Tmiscは、Tmisa<T
misb<Tmiscの関係を有する。図6は、エンジ
ン運転領域と排気温度失火判定値との関係を示すグラフ
である。
【0042】エンジン運転領域は、図示したように、吸
入空気量Qaを縦軸に、エンジン回転数Neを横軸に用
いて表されており、吸入空気量Qa及びエンジン回転数
Neが大きくなるにしたがって、順番に排気温度失火判
定値Tmisa,Tmisb、Tmiscをとるように
設定されている。したがって、例えば、吸入空気量Qa
とエンジン回転数Neが共に小さい場合は一番小さな排
気温度失火判定値Tmisaが排気温度失火判定値Tm
isとして設定される。
【0043】このように、排気温度失火判定値Tmis
をエンジン運転領域に応じて設定することにより、適切
な判定値を得ることができ、迅速な失火判定を行うこと
ができる。この部分が排気温度失火判定値設定手段M3
に相当する。
【0044】ステップS6では、ステップS2にて求め
られた温度上昇率ΔTがステップS4にて設定された温
度上昇率失火判定値ΔTmisよりも大きいか否かが判
断される。これにより、温度上昇率ΔTに基づいた失火
判定が行われる。温度上昇率ΔTは瞬時に求められるた
め、これに基づいて判断することにより、失火の発生を
迅速に検知することができる。
【0045】ここで、温度上昇率ΔTが温度上昇率失火
判定値ΔTmisよりも大きい場合(YES)は失火が
生じているとしてステップS8に進む。また、温度上昇
率ΔTが温度上昇率失火判定値ΔTmisよりも小さい
場合(NO)は排気温度Tに基づいた失火判定を行うべ
くステップS7に進む。
【0046】ステップS7では、ステップS1にてRA
M52に読み込まれた排気温度TがステップS5にて設
定された排気温度失火判定値Tmisよりも高いか否か
が判断される。これにより、排気温度に基づいた失火判
定が行われる。排気温度Tは失火の発生により直に変化
が生ずるため、これに基づいて判断することにより、失
火の発生を迅速に検知することができる。
【0047】ここで、排気温度Tが排気温度失火判定値
Tmisよりも大きい場合(YES)は失火が生じてい
るとしてステップS8に進む。また、排気温度Tが排気
温度失火判定値Tmisよりも小さい場合(NO)は失
火は現在生じていないとしてステップS9に進む。
【0048】ステップS8では、エンジンに失火が生じ
ているとの失火判定が行われ、警告ランプ26の点灯
や、ECU50のバックアップRAM内に失火の事実を
トラブルデータとしてストアするなどの処理を行い、そ
の後に本ルーチンを抜ける(リターン)。また、ステッ
プS9では、エンジンに失火は生じていないとの正常判
定が行われ、本ルーチンを抜ける(リターン)。これら
ステップS6〜ステップS9までが失火判定手段M5に
相当する。
【0049】このように、温度上昇率ΔTmisと排気
温度Tのいずれか一方が失火判定値を越えた場合に失火
と判断するため、互いに補完し、例えば、排気温度が低
い状態であっても急激な排気温度の上昇を検出した場合
は失火を検知することができ、また、排気温度の急激な
上昇がなくても排気温度が失火判定値を越えた場合には
失火を検知することができる。したがって、より迅速で
確実な失火判定を行うことができる。
【0050】尚、本発明は、上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨内にて種々の変更が可
能である。例えば、上述の実施の形態では、温度上昇率
失火判定値設定手段及び排気温度失火判定値設定手段
は、エンジン運転領域に応じて温度上昇率失火判定値及
び排気温度失火判定値を設定しているが、吸入空気量の
みに応じて設定しても良い。また、上述の実施の形態で
は運転領域を3つに区分けしているが、これに限定され
るものではなく、種々の変更が可能であり、例えば、更
に複数に区分してもよく、また、データマップ化して補
間計算付にて参照して求めても良い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエン
ジンの失火判定装置によれば、エンジンに失火が生じて
いるか否かの失火判定が排気温度に基づいて行われるた
め、失火発生を迅速に検知することができる。したがっ
て、失火に対して早急な対処をとることができ、触媒コ
ンバータの保護をより強化することができる。
【0052】また、他の発明によれば、失火判定が排気
温度の温度上昇率に基づいて行われるため、失火発生を
迅速に検知することができ、更に他の発明によれば、失
火判定値がエンジン運転状態に応じて設定されるため、
失火発生を迅速かつ正確に行うことができる。したがっ
て、上記発明と同様の効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の失火検出装置を備えたエンジン装置を
概念的に示した全体構成図である。
【図3】ECUの概略構成説明図である。
【図4】失火判定ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図5】エンジン運転領域と温度上昇率失火判定値との
関係を示すグラフである。
【図6】エンジン運転領域と排気温度失火判定値との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン装置 2 エンジン本体 21 プリ触媒 31 クランク角センサ 42 排気温センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの燃焼室から排出される排気ガ
    スの排気温度を検出する排気温度検出手段と、 該検出した排気温度が前記エンジンに失火が生じている
    か否かを判定するための排気温度失火判定値よりも高い
    場合、失火と判定する失火判定手段と、 前記排気温度失火判定値をエンジン運転領域毎に応じて
    設定する排気温度失火判定値設定手段とを備えることを
    特徴とするエンジンの失火判定装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの燃焼室から排出される排気ガ
    スの排気温度を検出する排気温度検出手段と、 該検出した排気温度の単位時間当たりの上昇量である温
    度上昇率を算出する温度上昇率演算手段と、 該演算された温度上昇率が前記エンジンに失火が生じて
    いるか否かを判定するための温度上昇率失火判定値より
    も大きい場合、失火と判定する失火判定手段と、を備え
    ることを特徴とするエンジンの失火判定装置。
  3. 【請求項3】 前記温度上昇率失火判定値をエンジン運
    転領域に応じて設定する温度上昇率失火判定値設定手段
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの
    失火判定装置。
  4. 【請求項4】 エンジンの燃焼室から排出される排気ガ
    スの排気温度を検出する排気温度検出手段と、 該検出した排気温度の単位時間当たりの上昇量である温
    度上昇率を算出する温度上昇率演算手段と、 前記エンジンに失火が生じているか否かを判定するため
    の排気温度失火判定値をエンジン運転領域に応じて設定
    する排気温度失火判定値設定手段と、 前記エンジンに失火が生じているか否かを判定するため
    の温度上昇率失火判定値をエンジン運転領域に応じて設
    定する温度上昇率失火判定値設定手段と、 前記排気温度失火判定値設定手段により設定された排気
    温度失火判定値よりも前記排気温度検出手段により検出
    された排気温度の方が高い場合、又は前記温度上昇率失
    火判定値設定手段により設定された温度上昇率失火判定
    値よりも前記温度上昇率演算手段により演算された温度
    上昇率の方が大きい場合のいずれかに該当するときに失
    火と判定する失火判定手段と、を備えることを特徴とす
    るエンジンの失火判定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019120187A (ja) * 2018-01-04 2019-07-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置

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JP2019120187A (ja) * 2018-01-04 2019-07-22 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の失火検出装置
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