JP4736797B2 - 内燃機関の診断装置及び診断方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排気の特定成分を浄化する触媒を備えた排気浄化システムを診断する技術に関し、特に、冷機始動時のように触媒の昇温を促進する制御が行われる状況で、この制御を含めた排気浄化システムの異常を検出することに適した診断装置及び診断方法に関する。
近年の自動車用内燃機関の分野では、排気浄化、特に触媒が不活性状態である冷機始動(コールドスタート)時からの排気浄化技術の向上が強く望まれ、また法規による規制が厳しくなっている。そこで、冷機始動時には早期に触媒を活性化させるために、アイドル回転数の増加制御や点火時期の遅角制御等の触媒昇温促進制御が良く行われている。また、このような制御を含めた冷機始動時における排気浄化システムが正常に機能しているかの診断が要求され、また法規制が強化される傾向にある。
特許文献1には、このような診断技術として、冷機始動時に、エンジン回転数フィードバック制御と点火時期フィードバック制御とを組み合わせた昇温促進制御を開始してから所定の遅延時間が経過した時点からエンジン回転数や点火時期を監視し、エンジン回転数が所定値以下又は点火時期(進角値)が所定値以上の状態が所定時間経過すると、故障と判定している。
特開2001−132526号公報
上記特許文献1のものでは、アイドル運転時のようにエンジン回転数フィードバック制御と点火時期フィードバック制御の双方が行われる一定の機関運転状態で、かつ、所定の遅延時間が経過した後でないと診断を開始することができないので、例えば冷機始動後に比較的短い時間で加速・走行モードへ移行するような使われ方では診断が行われず、診断頻度が非常に少なくなることがある。従って、実際には異常であるのに診断が行われないままとなることがあり、更なる改良が望まれていた。
また、触媒の活性状態は主として触媒温度つまり触媒に供給される排気ガスの供給熱量に大きく依存しており、この排気供給熱量は、上記の点火時期や機関回転数のみならず、触媒を通過する排気ガスのマスボリューム(吸気量や排気量)によっても変動する。このマスボリュームは機関運転状態に応じて変化し、例えばアイドルから車両走行へ移行するとマスボリュームが増加する。従って、上記特許文献1のように主として機関回転数や点火時期に基づいて診断を行うものでは、アイドルなどの特定の運転状態に限定すれば比較的精度の良い診断を行うことができるものの、市場での様々な走行パターンに対応することができない。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、
内燃機関の排気系に設けられて特定成分を浄化する少なくとも一つの触媒と、
機関回転数の増加と点火時期の遅角の少なくとも一方を行うことにより、機関冷機時に触媒の昇温を促進する触媒昇温促進手段と、を有する排気浄化システムと、
この排気浄化システムを診断する制御部と、
機関温度を検出する機関温度検出手段と、を有し、
上記制御部は、
上記機関温度に基づいて触媒のもつ熱量の初期値を算出し、
上記熱量の初期値と、燃料噴射量と、上記触媒昇温促進手段による機関回転数の変化と点火時期の変化の少なくとも一方と、を用いて、機関冷機中における触媒の総熱量を所定期間毎に逐次算出し、
この触媒の総熱量と、燃料噴射量と、に基づいて、上記所定期間毎に触媒下流側へ排出される特定成分の排出量を逐次算出し
この特定成分の排出量を積算することにより、機関冷機中に触媒下流側へ排出された特定成分の総排出量を推定し、
この特定成分の総排出量に基づいて排気浄化システムの正常・異常を判定することを特徴としている。
本発明によれば、触媒昇温手段による触媒の昇温促進が行われる機関冷機中に、触媒の状態に対応する触媒の総熱量と、燃料噴射量と、基づいて特定成分の触媒下流側への排出量を推定し、この排出量に基づいて診断を行うことにより、幅広い機関運転領域で精度の高い診断を行うことができる。
ここで、「触媒の状態」とは、触媒の活性状態・浄化性能に対応する値であり、典型的には後述するように触媒に残存する特定成分の比率に相当する触媒の特定成分(HC)の残存率(触媒HC残存率)である。このような触媒の状態は触媒のもつ総熱量に大きく依存しており、この触媒の総熱量は、排気系に供給される排気熱量により増加するとともに、機関始動前の触媒の温度にも大きく依存している。従って、単に排気熱量に応じて触媒の状態を推定すると、例えば機関始動前の機関温度が比較的高く、触媒の総熱量が既にある程度高い状態である場合に、触媒の総熱量が小さく見積もられしまい、正確な診断を行うことができない。
そこで本発明では、触媒のもつ熱量の初期値を、機関水温・油温等の機関温度から簡易的に推定し、この熱量初期値を用いて触媒の総熱量を算出し、この触媒の総熱量を用いて特定成分の総排出量を推定している。従って、機関始動開始時点での機関温度が多少ばらついていても、精度の高い診断を行うことができる。
以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例に係るガソリン内燃機関の排気浄化システムを簡略的に示している。内燃機関20の燃焼室21には、略中央上部に点火プラグ9が配設されているとともに、吸気弁22を介して吸気通路23と、排気弁24を介して排気通路25と、が接続されている。吸気通路23には、上流側より順に、エアクリーナ26、吸気流量を計測するエアフロメータ3、吸気通路23を開閉する電子制御式のスロットル弁27及びそのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ4、及び吸気通路23の吸気ポート23Aへ燃料を噴射する燃料噴射弁5が設けられている。なお、このようなポート噴射式の内燃機関に限らず、燃料噴射弁から燃焼室内に直接燃料を噴射する筒内直噴型の内燃機関に本発明を適用することもできる。
排気通路25には、燃焼室21に近く比較的排気温度の高い排気マニホールド集合部25A又はその近傍の上流位置にフロント触媒13が配設されているとともに、このフロント触媒13よりも下流側であって、比較的排気温度の低い車両の床下位置にリア触媒14が配設されている。つまり、冷機始動時を含めて高効率に排気を浄化するために、排気通路25の中で周囲温度の異なる複数箇所に触媒を直列に配置した触媒システムとなっている。フロント触媒13は、好ましくは、理論空燃比近傍でNOx,HC,COをほぼ0(零)まで低減可能な三元触媒13Aと、この三元触媒13Aが活性化する前に排出されるHCを一時的に吸着するHC吸着触媒13Bとを組み合わせたHC吸着型三元触媒であり、リア触媒14は、例えば上記のHC吸着触媒である。但し、これに限らず、上記の三元触媒、HC吸着触媒の他、リーン運転時のような酸素過剰な領域でNOXをトラップし、ストイキ又はリッチ運転時にはNOXを放出,還元するNOxトラップ触媒等の他の触媒を単独又は組み合わせて用いても良い。
また、排気通路25には、フロント触媒13の上流側及び下流側にそれぞれ上流側酸素センサ11及び下流側酸素センサ12が設けられている。なお、センサ11,12としては、簡素な酸素センサ(Oセンサ)に代えて、幅広い空燃比を検出可能な広域型の空燃比センサを用いても良い。機関回転速度(機関回転数)は、例えばクランクシャフトの回転角位置を検出するポジション(POS)センサ7とカムシャフトの位相を検出する位相(PHASE)センサ8との検出信号に基づいて演算される。また、内燃機関20のシリンダブロックには、ノッキング(ノック)の発生を検出するノックセンサ6や、機関温度としての機関水温を検出する水温センサ10が取り付けられている。
電子制御装置つまり制御部としてのエンジンコントローラ1は、CPU,ROM,RAM及び入出力インターフェースを備えた周知のデジタルコンピュータシステムであって、各種制御処理を記憶及び実行する機能を有している。このエンジンコントローラ1には、スタータ信号やイグニッション信号等の各種信号が信号線2を介して入力されるとともに、上記の各種センサ類3,4,6〜8,10〜12から入力される検出信号に基づいて、各種アクチュエータ類へ制御信号を出力し、その動作を制御する。例えば、燃料噴射弁5による燃料噴射量及び噴射時期、点火プラグ9による点火時期を制御する。また、上記の酸素センサ11,12の出力に基づいて空燃比のフィードバック制御を行う。
機関始動から数十秒間の冷機始動時のように、触媒が低温で未だ活性化していない機関冷機時には、多くの炭化水素(HC)が未浄化のまま触媒から排出されるおそれがある。このようなコールドエミッション対策として、この触媒浄化システムでは、上記のHC吸蔵触媒13B,14を設けているとともに、フロント触媒13を排気マニホールド集合部25Aの近傍に配置して昇温化を促進しており、かつ、機関回転数を所定のアイドル回転数にフィードバック制御するアイドル回転数制御における上記アイドル回転数の増加制御や点火時期の遅角化等の触媒昇温促進制御を行う(触媒昇温手段)。なお、このような触媒昇温促進制御は例えば上記の特許文献1にも詳しく記載されている。
図2は、触媒昇温促進制御を行う機関冷機時に排気浄化システムが正常に機能しているかを診断する診断制御処理の流れを示すフローチャートである。このルーチンは上記のエンジンコントローラ1により機関始動とともに開始され、極短い所定期間、具体的には一単位(1〜数回)の燃焼が行われる所定のクランク角毎に繰り返し実行される。
ステップ101では、内燃機関20の運転状態が冷機始動時のように上記の触媒昇温促進制御を行う稼働領域であるか、すなわち触媒が未だ活性していない機関冷機時であるかを判定する。具体的には、機関水温が25〜30℃程度の所定温度以下であるか等の幾つかの条件により判定が行われる。
ステップ102では、所定の診断許可条件が成立しているかを判定する。この診断許可条件としては、排気昇温促進制御に関わるセンサ類、例えばエアフロメータ3,ポジションセンサ7,位相センサ8及び酸素センサ11,12が正常であるか等の条件が含まれる。但し、本実施例は機関冷機中であればアイドル運転に限られず比較的幅広い機関運転領域で診断可能であることを一つの特徴としており、従って、基本的には個々の運転状態(アイドル等),機関負荷及び機関回転数等の条件がこのステップ102での診断許可条件には含まれていない。
ステップ103では、内燃機関の一回(一単位)の燃焼で供給される排気ガスの熱量に相当する単位排気供給熱量QEXSTを推定・算出する。具体的には、次式(1)によりQEXSTを算出する。
QEXST=TP×G(ADV)×G(N)…(1)
「TP」は燃料噴射量であり、「G(ADV)」は点火時期補正係数であり、「G(N)」は回転数補正係数である。G(ADV)は、最適点火時期MBTに対するリタード量ADV−MBTCALに基づいて図4に示すような制御マップ・テーブルを参照して求められる。同図に示すように、点火時期のリタード量が大きくなるほど、燃焼効率が低下して排気ガス温度が高くなることから、単位排気供給熱量QEXSTが大きくなるように、G(ADV)が設定されている。G(N)は、機関回転数NEに基づいて図5に示すような制御マップ・テーブルを参照して求められる。同図に示すように、回転数NEが高くなるほど、燃焼間隔の実際の時間が短くなって放熱量が小さくなることから、単位排気供給熱量QEXSTが大きくなるように、G(N)が設定されている。従って、機関回転数や点火時期の変動による単位排気供給量QEXSTの変動分を良好に吸収・相殺することができる。
ステップ104のサブルーチンでは、触媒のもつ熱量に相当する触媒総熱量QEXSTPを算出する。図3を参照して、ステップ131では、触媒昇温制御が行われる機関冷機状態の開始、つまり機関始動時であるか、具体的には触媒総熱量QEXSTPの値が初期状態の「0」であるかを判定する。この例では触媒総熱量QEXSTPを含めて各種制御パラメータの値が機関停止状態では「0」にリセットされており、機関始動から最初に本サブルーチンが実行されるときにのみステップ131からステップ133へ進み、2回目以降はステップ132へ進むこととなる。
機関始動直後には、ステップ133において、水温センサ10により検出される機関水温TWINTに基づいて、例えば図6に示す予め設定された制御マップ・テーブルを参照して、触媒のもつ熱量の初期値TQEPINIを演算する。図6に示すように、水温TWINTが高いほど初期値TQEPINIが高くなるように設定される。そして、この熱量の初期値TQEPINIを、触媒総熱量QEXSTPに設定する。
機関冷機中には、ステップ132において、上記の単位排気供給熱量QEXSTに基づいて触媒総熱量QEXSTPを更新する。具体的には、一演算前の触媒総熱量QEXSTPに対し、単位排気供給熱量QEXSTに一演算前からの燃焼回数(つまり、一単位での燃焼回数)を乗算した値を加算して、QEXSTPを更新する。このように、触媒総熱量QEXSTPは、単位排気供給熱量QEXSTを燃焼回数分積算した値、つまり排気系へ供給される総排気供給熱量に、触媒の初期値TQEPINIを加算した値に相当する。
ステップ105では、触媒に残存するHC(炭化水素)の割合に相当する触媒HC残存率ITAT50を算出する。触媒HC残存率ITAT50は触媒総熱量QEXSTPに大きく依存しているため、この実施例では次式(2)に示すように、簡易的に触媒総熱量QEXSTPのみに基づいて触媒HC残存率ITAT50を算出している。
ITAT50=1−QEXSTP/QT50…(2)
「QT50」は、触媒が活性するのに必要な熱量に相当し、予め設定された固定値である。
ステップ106では、一回の燃焼で内燃機関の燃焼室から排気系へ排出されるHCの排出量EOE、すなわち触媒に供給されるHCの供給量に相当する単位機関HC排出量SIMEOEを推定する。図7に示すように、HC排出量EOEは燃料噴射量にほぼ比例するものであり、燃料噴射量に対するHC排出量EOEの割合COE1はほぼ一定である。従って、このステップ106では、簡易的に、上記の割合COE1を固定係数として燃料噴射量TPのみに基づいて単位機関HC排出量SIMEOEを演算している。
ステップ107では、単位機関HC排出量SIMEOEと現時点での触媒HC残存率ITAT50とに基づいて、一単位の燃焼で触媒下流に排出されるHCの排出量に相当する単位触媒HC排出量(単位テールパイプHC)SIMTPEを算出する。ステップ108では、上記の単位触媒HC排出量SIMTPEを積算して、触媒下流に排出されるテールパイプHCの総量に相当する触媒HC総排出量SIMTTPEを算出する。具体的には、一演算前のSIMTTPEに対し、一単位の燃焼回数にSIMTPEを乗算した値を加算することにより、触媒HC総排出量SIMTTPEを逐次更新している。
ステップ109では、触媒HC残存率ITAT50が所定の判定値である0(零)になったか、すなわち触媒が活性化したかを判定する。なお、判定値としては上記の値(0)に限らず、診断期間短縮化のためにより大きな値としても良く、あるいは診断精度向上のためにより小さな値としても良い。
このステップ109の判定が肯定されると、ステップ110へ進み、この排気浄化システムの正常・異常の判定・診断を行う。具体的には、上記の触媒HC総排出量SIMTTPEが所定の判定値EMNG以下であるかを判定する。この判定値EMNGは、予め設定される固定値であって、例えば正常な場合の触媒HC総排出量SIMTTPEの1.5倍程度の値に設定される。ステップ110の判定が肯定されると正常と判定し、否定されると異常と判定して例えば警告ランプや警告音等により運転者に異常であることを報知する。
図8は、本実施例に係る冷機始動時のタイムチャートであり、図中実線NCの特性が正常時(Normal Condition)に対応し、破線MCの特性が異常時(Malfunction condition)に対応している。横軸はクランク角(基準クランク位置REF)に相当する。同図に示すように、本実施例では機関回転数NEや点火時期等を加味して触媒HC総排出量SIMTTPEを求めているので、機関回転数NEの変動にかかわらず、触媒HC総排出量SIMTTPEがクランク角(燃焼間隔)にほぼ比例して増加し、触媒HC残存率ITAT50が0となる時点の付近で上限値に達することになる。従って、この時点での触媒HC総排出量SIMTTPEを判定値EMNGと比較することにより、短い診断時間で精度の高い診断を行うことができる。
次に、上記実施例の特徴的な構成及び作用効果について列記する。但し、本発明は参照符号を付した図示実施例の構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形・変更を含むものである。例えば、機関水温として、上記実施例では水温センサ10により検出される水温を用いており、一般的なエンジン制御にも用いられる水温センサ10を利用した簡便な手法としているが、これに限られるものではなく、例えばエンジンオイルの油温を用いても良く、あるいは更に精度向上を図るために触媒又はその近傍の温度を直接的に検出するようにしても良い。
(1)水温センサ10により検出される機関温度TWINTに基づいて、触媒のもつ熱量の初期値TQEPINIを推定し(ステップ133)、内燃機関の排気系に供給される排気熱量に相当する排気供給熱量(QEXST)を算出し(ステップ103)、この排気供給熱量と熱量の初期値とに基づいて、機関冷機中の触媒の状態ITAT50を推定し(ステップ132,105)、この触媒の状態に基づいて、機関冷機中における特定成分の触媒下流側への排出量に相当する触媒HC総排出量SIMTTPEを推定し(ステップ108)、この触媒HC総排出量SIMTTPEに基づいて、上記排気浄化システムの正常・異常を判定している(ステップ110〜112)。
アイドル回転数増加制御や点火時期リタード制御等の触媒昇温促進制御が行われる機関冷機時に、この制御の不具合を生じると、最終的には触媒下流側へ排出される特定成分である炭化水素HCの総排出量に相当する触媒HC総排出量SIMTTPEが大きくなる。この触媒HC総排出量SIMTTPEは、機関から排出されるHC排出量だけではなく、例えば触媒に残存するHCの触媒残存比率ITAT50のような触媒の活性状態・浄化性能によって変動する。従って、触媒の状態ITAT50に応じて触媒HC総排出量SIMTTPEを推定し、この触媒HC総排出量SIMTTPEに基づいて診断を行うことにより、精度の高い診断を触媒温度センサ等を敢えて必要としない簡素な構成で行うことができる。
上述した従来例のように主として機関回転数や点火時期に基づいて診断を行うものでは、診断を行う領域が実質的にアイドルなどの特定の運転領域に限定されてしまう。これに対して本実施例では、触媒昇温促進制御(触媒暖機制御)のパラメータである点火時期及び機関回転数(燃焼間隔)等の影響を考慮して、触媒の状態に対応する触媒HC残存率ITAT50や触媒HC総排出量SIMTTPEを設定し、つまり機関回転数の変動等による影響を有効に低減・排除した形で触媒HC総排出量SIMTTPEを求め、この触媒HC総排出量SIMTTPEに基づいて診断を行うことにより、比較的幅広い機関運転領域で精度の高い診断を行うことができる。
触媒の状態に対応する触媒HC残存率ITAT50は、触媒のもつ熱量に大きく依存しており、この触媒の熱量は、排気系に供給される排気熱量により増加するとともに、典型的には機関始動時のように触媒昇温手段による昇温前の触媒の温度にも大きく依存している。従って、単に排気熱量に応じて触媒の状態を推定すると、例えばホットリスタート時のように比較的機関温度が高く既に触媒の熱量がある程度高い状況で機関始動を行う場合に、触媒の熱量が小さく見積もられしまい、正確な診断を行うことができない。
そこで上記実施例では、機関温度から触媒のもつ熱量の初期値TQEPINIを推定し、この熱量初期値TQEPINIと上記の排気熱量とに基づいて触媒の状態ITAT50を推定している。従って、機関始動時の機関温度のばらつきにかかわらず精度の高い診断を行うことができ、幅広い機関運転で高精度の診断を実現できる。
(2)内燃機関の一単位の燃焼により触媒下流側へ排出される特定成分の排出量に相当する単位触媒HC排出量SIMTPEを推定し、この単位触媒HC排出量を積算して触媒HC総排出量SIMTTPEを算出している(ステップ108)。従って、例えばアイドルからの加速時のように機関運転状態の切換過渡期での排出量の変動を精度良く相殺・吸収することができる。「一単位」の燃焼とは、好ましくは一回の燃焼であり、あるいは制御ルーチンの演算間隔(クランク角)に応じた数回の燃焼回数であっても良い。
(3)上記「触媒の状態」とは、触媒の活性状態・浄化性能に関するもので、典型的には触媒に残存する特定成分の比率に相当する触媒HC残存率ITAT50である。但し、触媒温度センサ等により検出又は推定される触媒温度のように触媒の活性状態を示す他のパラメータであっても良い。
(4)燃料噴射量TPに基づいて、内燃機関の一単位の燃焼により排気系へ供給される排気熱量に相当する単位排気供給熱量QEXSTを推定し(ステップ103)、上記熱量の初期値TQEPINIに単位排気供給熱量QEXSTを積算したものを加算することによって、触媒総熱量QEXSTPを算出している(ステップ104)。このように、触媒の温度を直接的に検出する温度センサ等を敢えて必要としない簡素な構成でありながら、触媒総熱量QEXSTP精度良く求めることができる。しかも、一単位の燃焼毎の単位排気供給熱量QEXSTを積算して触媒総熱量QEXSTPを算出しているので、機関運転状態が変化する過渡期を含めて触媒総熱量QEXSTPを精度良く求めることができる。
(5)燃料噴射量TPに基づいて一単位の燃焼により内燃機関より排出される特定成分の排出量に相当する単位機関HC排出量SIMEOEを推定し(ステップ106)、触媒HC残存率ITAT50と単位機関HC排出量SIMEOEとに基づいて単位触媒HC排出量SIMTPEを算出している(ステップ107)。このように、内燃機関から排出される単位機関HC排出量SIMEOEと、その時点での触媒の状態を示す触媒HC残存率ITAT50と、に基づいて、一単位の燃焼毎に単位触媒HC排出量SIMTPEを算出しているので、単位機関HC排出量SIMEOEに触媒の活性状態を反映した形で単位機関HC排出量SIMTPEを精度良く求めることができる。
(6)触媒HC残存率は下式により算出される(ステップ105)。
ITAT50=1−QEXSTP/QT50
ITAT50:触媒HC残存率
QEXSTP:触媒総熱量
QT50:触媒活性に必要な熱量
このQT50は予め設定される固定値であり、従って、実質的には触媒総熱量QEXSTPのみに基づいて触媒HC残存率ITAT50を簡便に精度良く求めることができ、演算負荷やメモリ使用量等が軽減される。
(7)点火時期のリタード量が大きくなるほど、燃焼効率が低下して排気ガス温度が高くなる。従って、図4に示すように、最適点火時期に対する点火時期のリタード量ADV−MBTCALが大きいときに単位排気供給熱量(点火時期補正係数G(ADV))が大きくなるように、点火時期のリタード量ADV−MBTCALに基づいて単位排気供給熱量を算出している。これにより、点火時期のリタード量に起因する触媒総熱量の変動分を一単位の燃焼毎に精度良く吸収・相殺することができる。
(8)回転数NEが高くなるほど、燃焼間隔の実際の時間が短くなって放熱量が小さくなり、触媒総熱量が小さくなる。従って、図5に示すように、機関回転数NEが高いときに単位排気供給熱量QEXST(回転数補正係数G(N))が大きくなるように、機関回転数NEに基づいて単位排気供給熱量QEXSTを算出している。これにより、機関回転数NEに起因する触媒総熱量の変動分を一単位の燃焼毎に良好に吸収・相殺することができる。
(9)触媒HC残存率ITAT50が所定値(典型的には0)まで低下したかを判定し(ステップ109)、触媒HC残存率ITAT50が所定値まで低下したと判定された場合に(ITAT50=0)、診断が実行される(ステップ110〜112)。このように、SIMTPEの算出に用いられる触媒HC残存率ITAT50を利用して診断時期を設定することができ、判定用のパラメータを追加することなく診断期間を有効に短縮化することができる。
(10)上記特定成分は、典型的にはガソリン内燃機関における炭化水素(HC)である。但し、ディーゼル機関における粒子状物質(PM)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)等を上記の特定成分とする排気浄化システムに本発明を適用することも可能である。
本発明に係る内燃機関の排気浄化システムの一例を示すシステム図。 本発明の一実施例に係る排気浄化システムの診断処理の流れを示すフローチャート。 図2のステップ104の排気総熱量算出のサブルーチンを示すフローチャート。 図2のステップ103で用いられる点火時期補正係数G(ADV)の設定マップの一例。 図2のステップ103で用いられる回転数補正係数G(N)の設定マップの一例。 図3のステップ133で用いられる熱量初期値TQEPINIの設定マップの一例。 燃料噴射量機関HC排出量との関係を示すグラフ。 機関冷機始動時における正常状態及び異常状態での各種パラメータの変化を示すタイムチャート。
1…エンジンコントローラ(制御部)
10…水温センサ(機関温度検出手段)
13…フロント触媒
14…リア触媒
20…内燃機関
25…排気通路(排気系)

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気系に設けられて特定成分を浄化する少なくとも一つの触媒と、
    機関回転数の増加と点火時期の遅角の少なくとも一方を行うことにより、機関冷機時に触媒の昇温を促進する触媒昇温促進手段と、を有する排気浄化システムと、
    この排気浄化システムを診断する制御部と、
    機関温度を検出する機関温度検出手段と、を有し、
    上記制御部は、
    上記機関温度に基づいて触媒のもつ熱量の初期値を算出し、
    上記熱量の初期値と、燃料噴射量と、上記触媒昇温促進手段による機関回転数の変化と点火時期の変化の少なくとも一方と、を用いて、機関冷機中における触媒の総熱量を所定期間毎に逐次算出し、
    この触媒の総熱量と、燃料噴射量と、に基づいて、上記所定期間毎に触媒下流側へ排出される特定成分の排出量を逐次算出し
    この特定成分の排出量を積算することにより、機関冷機中に触媒下流側へ排出された特定成分の総排出量を推定し、
    この特定成分の総排出量に基づいて排気浄化システムの正常・異常を判定することを特徴とする内燃機関の診断装置。
  2. 上記制御部は、上記触媒の総熱量に基づいて、触媒の活性状態求め、この触媒の活性状態に基づいて触媒が活性していると判定されたときに、上記特定成分の総排出量に基づいて排気浄化システムの正常・異常を判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の診断装置。
  3. 上記制御部は、燃料噴射量に基づいて、所定期間毎に内燃機関から排出される特定成分の排出量を逐次算出するとともに、
    この排出量と、上記触媒の活性状態、に基づいて、上記所定期間毎に触媒下流側へ排出される特定成分の排出量を逐次算出することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の診断装置。
  4. ITAT50=1−QEXSTP/QT50
    ITAT50:触媒に残存する特定成分の残存率
    QEXSTP:触媒の総熱量
    QT50:触媒活性に必要な熱量
    上記制御部が上式により上記触媒の活性状態に対応する上記残存率を算出することを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の診断装置。
  5. 上記制御部は、
    燃料噴射量と、上記触媒昇温促進手段による機関回転数の変化に応じて変化する回転数補正係数と、上記触媒昇温促進手段による点火時期の変化に応じて変化する点火時期補正係数と、を乗じて、排気系へ供給される排気熱量に相当する単位排気供給熱量を所定期間毎に逐次算出し、
    上記熱量の初期値に単位排気供給熱量を積算したものを加算することにより、上記触媒の総熱量を所定期間毎に逐次算出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の診断装置。
  6. 内燃機関の排気系に設けられて特定成分を浄化する触媒と、機関回転数の増加と点火時期の遅角の少なくとも一方を行うことにより、機関冷機時に触媒の昇温を促進する触媒昇温促進手段と、を有する排気浄化システムを診断する診断方法において、
    機関温度に基づいて、触媒のもつ熱量の初期値を推定し、
    上記熱量の初期値と、燃料噴射量と、上記触媒昇温促進手段による機関回転数の変化と点火時期の変化の少なくとも一方と、を用いて、機関冷機中における触媒の総熱量を算出し、
    この触媒の総熱量から推定される触媒の活性状態と、燃料噴射量と、に基づいて、所定期間毎に触媒下流側へ排出される特定成分の排出量を逐次算出し
    この排出量を積算することにより、機関冷機中に触媒下流側へ排出された特定成分の総排出量を推定し、
    この特定成分の総排出量に基づいて排気浄化システムの正常・異常を判定することを特徴とする内燃機関の診断方法。
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