JP2000291091A - 除菌性を有する洗面装置 - Google Patents

除菌性を有する洗面装置

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JP2000291091A
JP2000291091A JP11097005A JP9700599A JP2000291091A JP 2000291091 A JP2000291091 A JP 2000291091A JP 11097005 A JP11097005 A JP 11097005A JP 9700599 A JP9700599 A JP 9700599A JP 2000291091 A JP2000291091 A JP 2000291091A
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Japan
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basin
water
ball surface
wash basin
contact angle
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JP11097005A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Machida
町田  光義
Hirotaka Ishibashi
弘孝 石橋
Tomoyasu Ichiki
智康 一木
Masaaki Ito
正昭 伊藤
Masami Ando
正美 安藤
Koichi Hayashi
浩一 林
Makoto Hayakawa
信 早川
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除菌性に優れた洗面装置を提供すること。 【解決手段】 水栓器具と、洗面器と、乾燥装置を備
え、前記洗面器のボール面の水との接触角は20°未満
であり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記乾
燥装置は前記洗面器のボール面上を乾燥可能であること
を特徴とする除菌性を有する洗面装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除菌性を有する洗
面装置に関する。
【0002】
【従来の技術】洗面器表面を清浄に保つことは、洗面装
置が一般的に生活用品として広く使用されていることか
ら必要とされる特性である。古くより一般家庭におい
て、洗面器表面を衛生的に清浄に保ち、除菌する方法と
して、界面活性剤、酸、アルカリ等の洗剤により洗浄す
る方法が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法によれば、一般的には、汚れの付着が目立ってきたと
きに初めて洗浄・除菌することになり、目で確認できな
い菌において適切なタイミングで除菌がなされていると
は言い難かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、水栓器具
と、洗面器と、乾燥装置を備え、前記洗面器のボール面
の水との接触角は20°未満、好ましくは10°未満、
より好ましくは5°未満であり、前記ボール面のゼータ
電位は負であり、前記乾燥装置は前記洗面器のボール面
上を乾燥可能であることを特徴とする除菌性を有する洗
面装置を提供する。ボール面表面のゼータ電位を負にす
ることにより、便器で認められる大腸菌等の菌類は水中
において負のゼータ電位を有するので、一定時間水分が
付着しても菌の表面への付着が防止される。また、乾燥
装置を備えることにより、水分が付着しても乾燥し、菌
の繁殖に必要な水分が長時間留まらない。従って、除菌
性がより向上する。さらに、ボール面の水との接触角が
20°未満、好ましくは10°未満、より好ましくは5
°未満にすることにより、水が一様に広がるので、水分
の蒸発がより速やかになされるようになる。従って、除
菌性がさらに向上する。ここで、乾燥装置には、手洗後
に使用する手乾燥器、暖房装置等も利用できる。
【0005】本発明の除菌性を有する洗面器の好ましい
態様においては、水栓器具と、洗面器と、送風装置を備
え、前記洗面器のボール面の水との接触角は20°未
満、好ましくは10°未満、より好ましくは5°未満で
あり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記送風
装置は前記洗面器のボール面上に気体を噴出可能である
ことを特徴とする除菌性を有する洗面装置を提供する。
また、送風装置を備え、洗面器本体の除菌したい部位の
1つであるボール面上に気体を噴出可能することによ
り、水分が付着しても速やかに蒸発し、菌の繁殖に必要
な水分が長時間留まらない。従って、除菌性がより向上
する。
【0006】本発明の除菌性を有する洗面器の好ましい
態様においては、水栓器具と、洗面器と、送風装置を備
え、前記洗面器のボール面の水との接触角は20°未
満、好ましくは10°未満、より好ましくは5°未満で
あり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記水栓
器具の使用後に前記送風装置を駆動させて前記洗面器の
ボール面に気体を送風させることが可能であるようにす
る。洗面器洗浄終了後は、洗面器ボール面に最も水分が
付着している状態であり、このタイミングでボール面が
乾燥状態になることにより、除菌性がより向上する。
【0007】本発明の除菌性を有する洗面器の好ましい
態様においては、前記ボール面には、抗菌剤が含有され
ているようにする。このようにすることで、菌が付着し
た場合においても、抗菌金属の殺菌作用により付着生菌
数が低減され、除菌性が向上する。ここで、抗菌剤とし
ては、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属及びその化合物微粒
子またはシリカゲルやゼオライトなどの担体へ担持物、
第四級アンモニウム塩、ニトリル誘導体、イミダゾール
誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、イソチアゾール誘導
体、チアジアゾール誘導体、トリアジン誘導体、スルホ
ン誘導体、フェノール誘導体、フェノールエーテル誘導
体、ピロール誘導体等が好適に利用できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る洗面装置の一
実施形態を図1に基づいて説明する。本実施の形態は、
キャビネット3のカウンター3aに取り付けた洗面器2
を備えた洗面装置1である。洗面器2は、内側のボール
面2a表面には釉薬層が形成されており、釉薬層表面の
水との接触角は20°未満、好ましくは10°未満、よ
り好ましくは5°未満であり、前記ボール面のゼータ電
位は負になっている。また、洗面装置1は送風装置4を
備えている。
【0009】ここで、釉薬層表面は、水との接触角が2
0°未満、好ましくは10°未満、より好ましくは5°
未満であり、かつゼータ電位は負である層により被覆さ
れている。ここで、水との接触角が20°未満、好まし
くは10°未満、より好ましくは5°未満であり、前記
ボール面のゼータ電位は負である層を形成するには、基
本的に主成分が無機酸化物からなる層を形成することに
よる。ここで、無機酸化物としては、例えば、シリカ
(好ましくはアモルファス)、アルミナ(好ましくはγ
ーアルミナ、ベーマイト)、ケイ酸金属塩、ホウ酸金属
塩、リン酸金属塩、ホウケイ酸金属塩、アルミノケイ酸
金属塩等が利用できる。
【0010】送風装置4は、洗面器2のボール面2aの
上端周縁部に設けた気体噴出口2bと、気体噴出口2b
へ気体を送風する送風機5と、気体噴出口2bと送風機
5とを連通する送風ダクト6とを備えている。該気体噴
出口2bは、下方に向かって空気等の気体を噴出するよ
うにしてあり、噴出した気体が、洗面器2のボール面2
aの起立面域2a−2に沿って流れて底面域2a−1を
通過し、排水口2cの上方へ方向変換して流れ出るよう
にしてある。気体噴出口2bは、上端周縁部の全周又は
適所に設けられ、連続したスリット状、断続的な長孔又
は丸孔等で形成されている。気体噴出口2bが断続的な
長孔又は丸孔等で形成された場合には、噴出した気体
は、ボール面2aの起立面域2a−2に沿って流れると
きに周方向へ拡散し、底面域2a−1の全域を通過する
ことになる。上記送風機5は、水栓7からの吐水が終了
した後、タイマー等で設定した適宜時間(例えば、5
秒)だけ運転させる制御回路(図示略)で、自動的に起
動停止させるようになっている。
【0011】この送風装置4を備えた洗面装置1は、水
栓7からの吐水が終了すると、送風機5が適宜時間だけ
運転して気体噴出口2bから気体を噴出させ、洗面器2
のボール面2aを乾燥させる。
【0012】
【実施例】(比較例)ケイ砂、長石、粘土等を原料とし
て調製した衛生陶器素地泥漿を用いて、70×150m
mの板状の鋳込み成形体を作製し、SiO2−Al23
−Na2Oを主成分とする釉薬をスプレーコーティング
法により塗布し、1100〜1200℃で焼成すること
により試料を得た。得られた板状試料について、水との
接触角測定及びゼータ電位測定を行った。水との接触角
は、接触角測定器(協和界面科学製、CA−X150)
を用い、マイクロシリンジから試料表面に水滴を滴下し
た後30秒後に測定した。その結果、釉薬層表面の水と
の接触角は30°であった。ゼータ電位測定は、レーザ
ーゼータ電位計(大塚電子製、ELS−6000)を用
い、pH〜7.0、濃度10mMのNaCl水溶液を電解
質とし、ポリスチレンラテックスを光散乱のモニター粒
子として、レーザーの散乱光の様子から電気泳動時にお
ける電気浸透流の分布を測定し、、これを森・岡本の式
で解析することにより行った。その結果、釉薬層表面の
ゼータ電位は、−57.2mVであった。
【0013】(実施例)比較例と同一の板状試料を用意
した。この試料の釉薬層表面全体に、アナターゼ型酸化
チタン粒子0.2%とケイ酸カリウム0.4%を含む分
散液を25g/m2スプレーコーティングし、室温で3
0分間乾燥させた後、電気炉を用いて350℃で30分
間かけて焼成することにより試料を得た。得られた試料
について、比較例と同様に測定を行ったところ、上記試
料の表面と水との接触角は8.8°であった。また、上
記試料の表面のゼータ電位測定結果は、−50.3mV
であった。
【0014】(参考例)大腸菌のゼータ電位 あらかじめ培養しておいた大腸菌(Escherici
a coli,IFO3972)菌液から、遠心分離器
により大腸菌のみを取り出し、10mMのリン酸緩衝溶
液で希釈してpH〜7.0に調整した。上記大腸菌(粒
子)が含まれた溶液を、レーザーゼータ電位計(大塚電
子製、ELS−6000)を用い、レーザーの散乱光の
様子から電気泳動時における電気浸透流の分布を測定
し、これを森・岡本の式で解析することによりゼータ電
位を求めた。その結果、大腸菌表面のゼータ電位は、−
19.1mVであった。
【0015】このように本発明の実施例においては、水
との接触角が低い親水性表面となっていて水が一様に広
がり、水分の蒸発がより速やかになされるようになるた
め、乾燥した表面が得られやすい。また、水の存在下で
は、大腸菌表面のゼータ電位と同符号であるとともに大
きな絶対値を持っていることから、電気的反発により接
触が妨げられ、除菌効果が得られるものと推定される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、除菌性に優れた洗面装
置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る洗面装置の一実施形態を示す断
面図。
【符号の説明】
1…洗面装置、2…洗面器、2a…洗面器のボール面、
2a−1…底面域、2a−2…起立面域、2b…気体噴
出口、2c…排水口、5…送風機、6…送風ダクト、7
…水栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正昭 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 安藤 正美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 浩一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 早川 信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D061 BA01 BC01 BC18 BC19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓器具と、洗面器と、乾燥装置を備
    え、前記洗面器のボール面の水との接触角は20°未満
    であり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記乾
    燥装置は前記洗面器のボール面上を乾燥可能であること
    を特徴とする除菌性を有する洗面装置。
  2. 【請求項2】 水栓器具と、洗面器と、送風装置を備
    え、前記洗面器のボール面の水との接触角は20°未満
    であり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記送
    風装置は前記洗面器のボール面上に気体を噴出可能であ
    ることを特徴とする除菌性を有する洗面装置。
  3. 【請求項3】 水栓器具と、洗面器と、送風装置を備
    え、前記洗面器のボール面の水との接触角は20°未満
    であり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記水
    栓器具の使用後に前記送風装置を駆動させて前記洗面器
    のボール面に気体を送風させることが可能であることを
    特徴とする除菌性を有する洗面装置。
  4. 【請求項4】 前記ボール面には、さらに抗菌剤が固定
    されていることを特徴とする請求項1〜3に記載の除菌
    性を有する洗面装置。
JP11097005A 1999-04-02 1999-04-02 除菌性を有する洗面装置 Pending JP2000291091A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104153430A (zh) * 2014-07-29 2014-11-19 芜湖炬胜机电设备厂 一种节能洗脸盆及其控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104153430A (zh) * 2014-07-29 2014-11-19 芜湖炬胜机电设备厂 一种节能洗脸盆及其控制方法

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