JP2000282550A - 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座 - Google Patents

除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座

Info

Publication number
JP2000282550A
JP2000282550A JP11090086A JP9008699A JP2000282550A JP 2000282550 A JP2000282550 A JP 2000282550A JP 11090086 A JP11090086 A JP 11090086A JP 9008699 A JP9008699 A JP 9008699A JP 2000282550 A JP2000282550 A JP 2000282550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toilet
hot air
ball
toilet body
rim portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11090086A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Machida
町田  光義
Hirotaka Ishibashi
弘孝 石橋
Tomoyasu Ichiki
智康 一木
Masaaki Ito
正昭 伊藤
Masami Ando
正美 安藤
Koichi Hayashi
浩一 林
Makoto Hayakawa
信 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP11090086A priority Critical patent/JP2000282550A/ja
Publication of JP2000282550A publication Critical patent/JP2000282550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 除菌性に優れた便器を提供すること。 【解決手段】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
れた温風発生装置とを備え、前記便器本体のボール面の
表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0
651)により70nm未満であり、前記ボール面のゼ
ータ電位は負であり、前記温風発生装置は前記便器本体
のボール面上に温風を噴出可能であることを特徴とする
除菌性を有する便器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除菌性を有する便
器、及びその部品を構成する便座に関する。
【0002】
【従来の技術】便器表面を清浄に保つことは、便器が一
般的に生活用品として広く使用されていることから必要
とされる特性である。古くより一般家庭において、便器
表面を衛生的に清浄に保ち、除菌する方法として、界面
活性剤、酸、アルカリ等の洗剤をタワシやブラシに付け
て強くこする方法が採られてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法によれば、一般的には、汚れの付着が目立ってきたと
きに初めて洗浄・除菌することになり、目で確認できな
い菌において適切なタイミングで除菌がなされていると
は言い難かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、少なくとも
ボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便器本体
と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設けら
れた便座と、便座に組み込まれた乾燥装置とを備え、前
記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ
測定装置(JIS−B0651)により70nm未満で
あり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記乾燥
装置は前記便器本体のボール面上を乾燥可能であること
を特徴とする除菌性を有する便器を提供する。ボール面
表面のゼータ電位を負にすることにより、便器で認めら
れる大腸菌等の菌類は水中において負のゼータ電位を有
するので、一定時間水分が付着しても菌の表面への付着
が防止される。また、乾燥装置を備え、便器本体の除菌
したい部位の1つであるボール面上を乾燥可能とし、か
つボール面の表面粗さRaが触針式表面粗さ測定装置
(JIS−B0651)により70nm未満、好ましく
は50nm未満、より好ましくは30nm未満の平滑性
を有するようにすることにより、水分が付着しても乾燥
が速く、菌の繁殖に必要な水分が長時間留まらない。従
って、除菌性がより向上する。ここで、乾燥装置には、
局部乾燥用の温風装置や暖房装置も利用できる。
【0005】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、少なくともボール面には釉薬層が形成さ
れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
れた温風発生装置とを備え、前記便器本体のボール面の
表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0
651)により70nm未満であり、前記ボール面のゼ
ータ電位は負であり、前記温風発生装置は前記便器本体
のボール面上に温風を噴出可能であるようにする。温風
発生装置を備え、便器本体の除菌したい部位の1つであ
るボール面上に温風を噴出可能としたことにより、水分
が付着しても速やかに蒸発し、菌の繁殖に必要な水分が
長時間留まらない。従って、除菌性がより向上する。
【0006】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、少なくともボール面には釉薬層が形成さ
れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
れた温風発生装置と、前記便器本体の上面開口に対して
開閉可能に設けられた便蓋と、温風制御装置とを備え、
前記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針式表面粗
さ測定装置(JIS−B0651)により70nm未満
であり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記温
風制御装置は前記便蓋が閉められている際に前記温風発
生装置を駆動させて便器本体内に温風を送風させること
が可能であるようにする。このような構成によれば、便
蓋が閉められていることを開閉センサ等で検出するとと
もに、その開閉動作に対応してあるいは使用者が適宜な
スイッチを押した際に、温風制御装置によって便器本体
内に温風を送風すると、便蓋が閉められているために、
温風を便器本体内で対流させることができ、より短時間
で便器本体の除菌したい部位の1つであるボール面上の
水分を蒸発させることができ、菌の繁殖に必要な水分が
長時間留まらない。従って、除菌性がより向上する。
【0007】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、少なくともボール面には釉薬層が形成さ
れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
れた温風発生装置と、温風制御装置と、着座センサーと
を備え、前記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針
式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70
nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負であ
り、前記温風制御装置は前記着座センサーがON状態か
らOFF状態に切り替えられる際に前記温風発生装置を
駆動させて便器本体のボール面に温風を送風させること
が可能であるようにする。着座センサーがON状態から
OFF状態に切り替えられる際は、すなわち、施尿や排
便の直後であり、菌が便器に最も付着しやすいタイミン
グの1つである。このタイミングでボール面が乾燥状態
になることにより、除菌性がより向上する。
【0008】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、少なくともボール面には釉薬層が形成さ
れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
れた温風発生装置と、温風制御装置とを備え、前記便器
本体のボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装
置(JIS−B0651)により70nm未満であり、
前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記温風制御装
置は便器洗浄終了後に前記温風発生装置を駆動させて便
器本体のボール面に温風を送風させることが可能である
ようにする。便器洗浄終了後は、便器ボール面に最も水
分が付着している状態であり、このタイミングでボール
面が乾燥状態になることにより、除菌性がより向上す
る。
【0009】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、少なくともボール面には釉薬層が形成さ
れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
れた温風発生装置と、温風制御装置と、着座センサーと
を備え、前記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針
式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70
nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負であ
り、前記温風制御装置は便器洗浄終了後で且つ前記着座
センサーがON状態からOFF状態に切り替えられてい
る時に前記温風発生装置を駆動させて便器本体のボール
面に温風を送風させることが可能であるようにする。便
器洗浄終了後で且つ前記着座センサーがON状態からO
FF状態に切り替えられているタイミングでボール面に
温風を送るようにすることにより、便器ボール面に最も
水分が付着している状態で乾燥できるので除菌効果が向
上し、かつ使用者に温風が当らない状態でボール面に温
風が送風されるので、使用者に不快感を与えない。
【0010】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体と、前記便器本体の上面開口に
対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込まれ
た温風発生装置と、前記温風発生装置からの温風を便器
本体のボール面に向かって送風するボール面側送風口
と、前記温風発生装置からの温風を便器着座者の臀部位
置に向けて送風可能な便器中央側送風口と、前記ボール
面側送風口と前記便器中央側送風口を切り替えて開閉す
る送風口切替手段とを備え、前記便器本体のボール面の
表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0
651)により70nm未満であり、前記ボール面のゼ
ータ電位は負であるようにする。このような構成によれ
ば、送風口切替手段によって温風発生装置からの温風を
直接ボール面の残留水滴に当てることができ、また、送
風口切替手段によって便器中央側送風口に切り替えれ
ば、通常の臀部乾燥用に用いることができる。
【0011】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体と、前記便器本体の上面開口に
対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込まれ
た温風発生装置と、前記温風発生装置からの温風を送風
する送風口を備え、前記送風口は前記便器本体のボール
面にも便器着座者の臀部位置にも送風できるように回転
及び/又は平行移動可能であり、前記便器本体のボール
面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−
B0651)により70nm未満であり、前記ボール面
のゼータ電位は負であるようにする。このような構成に
よれば、送風口の移動によって温風発生装置からの温風
を直接ボール面の残留水滴に当てることができ、また、
同様に通常の臀部乾燥用に用いることができる。
【0012】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体と、前記便器本体の上面開口に
対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込まれ
た温風発生装置と、前記温風発生装置からの温風を便器
ボール面に向かって送風可能な送風口と、前記便座内部
に形成され前記温風発生装置と前記送風口とを接続する
送風通路とを備え、前記便器本体のボール面の表面粗さ
Raは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)
により70nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位
は負であるようにする。洋風便器には、便座内に中空状
の送風通路を形成し、この送風通路に温風発生装置によ
って温風を送風することで便座を暖房する温風暖房便座
を有するものがある。この便座暖房用の温風発生装置
を、暖房用だけではなく、便器本体のボール面に付着し
た水滴を乾燥させるための装置としても兼用すれば、構
成を簡略化でき、コストも低減できる。
【0013】本発明の他の態様においては、リム部を備
え、少なくともリム部の下面及びボール面には釉薬層が
形成されている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上
面開口に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組
み込まれた乾燥装置とを備え、前記便器本体のリム部の
下面及びボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測定
装置(JIS−B0651)により70nm未満であ
り、前記リム部の下面及びボール面のゼータ電位は負で
あり、前記乾燥装置は前記便器本体のリム部の下面及び
ボール面上を乾燥可能であることを特徴とする除菌性を
有する便器を提供する。ボール面及びリム部の下面表面
のゼータ電位を負にすることにより、便器で認められる
大腸菌等の菌類は水中において負のゼータ電位を有する
ので、一定時間水分が付着しても菌の表面への付着が防
止される。また、乾燥装置を備え、便器本体の除菌した
い部位の1つであるボール面及びリム部の下面表面上を
乾燥可能とし、かつボール面及びリム部の下面表面の表
面粗さRaが触針式表面粗さ測定装置(JIS−B06
51)により70nm未満、好ましくは50nm未満、
より好ましくは30nm未満の平滑性を有するようにす
ることにより、水分が付着しても乾燥が速く、菌の繁殖
に必要な水分が長時間留まらない。従って、除菌性がよ
り向上する。ここで、乾燥装置には、局部乾燥用の温風
装置や暖房装置も利用できる。
【0014】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、リム部を備え、少なくともリム部の下面
及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便器
本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設
けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置とを
備え、前記便器本体のリム部の下面及びボール面の表面
粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B065
1)により70nm未満であり、前記リム部の下面及び
ボール面のゼータ電位は負であり、前記温風発生装置は
前記便器本体のリム部の下面及びボール面上に温風を噴
出可能であるようにする。温風発生装置を備え、便器本
体の除菌したい部位の1つであるボール面及びリム部の
下面上に温風を噴出可能としたことにより、水分が付着
しても速やかに蒸発し、菌の繁殖に必要な水分が長時間
留まらない。従って、除菌性がより向上する。
【0015】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、リム部を備え、少なくともリム部の下面
及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便器
本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設
けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置と、
前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設けられた
便蓋と、温風制御装置とを備え、前記便器本体のリム部
の下面及びボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測
定装置(JIS−B0651)により70nm未満であ
り、前記リム部の下面及びボール面のゼータ電位は負で
あり、前記温風制御装置は前記便蓋が閉められている際
に前記温風発生装置を駆動させて前記リム部の下面及び
ボール面に温風を送風させることが可能であるようにす
る。このような構成によれば、便蓋が閉められているこ
とを開閉センサ等で検出するとともに、その開閉動作に
対応してあるいは使用者が適宜なスイッチを押した際
に、温風制御装置によって便器本体内に温風を送風する
と、便蓋が閉められているために、温風を便器本体内で
対流させることができ、より短時間で便器本体の除菌し
たい部位の1つであるボール面及びリム部の下面上の水
分を蒸発させることができ、菌の繁殖に必要な水分が長
時間留まらない。従って、除菌性がより向上する。
【0016】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、リム部を備え、少なくともリム部の下面
及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便器
本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設
けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置と、
温風制御装置と、着座センサーとを備え、前記便器本体
のリム部の下面及びボール面の表面粗さRaは触針式表
面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70nm
未満であり、前記リム部の下面及びボール面のゼータ電
位は負であり、前記温風制御装置は前記着座センサーが
ON状態からOFF状態に切り替えられる際に前記温風
発生装置を駆動させて便器本体のリム部の下面及びボー
ル面上に温風を送風させることが可能であるようにす
る。こうすることで、使用者に温風が当らない状態でボ
ール面及びリム部の下面に温風が送風されるので、使用
者に不快感を与えない。
【0017】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、リム部を備え、少なくともリム部の下面
及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便器
本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設
けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置と、
温風制御装置とを備え、前記便器本体のリム部の下面及
びボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装置
(JIS−B0651)により70nm未満であり、前
記リム部の下面及びボール面のゼータ電位は負であり、
前記温風制御装置は便器洗浄終了後に前記温風発生装置
を駆動させて便器本体のリム部の下面及びボール面の下
面に温風を送風させることが可能であるようにする。便
器洗浄終了後は、便器ボール面及びリム部の下面に最も
水分が付着している状態であり、このタイミングでボー
ル面及びリム部の下面が乾燥状態になることにより、除
菌性がより向上する。
【0018】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、リム部を備え、少なくともリム部の下面
及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便器
本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設
けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置と、
温風制御装置と、着座センサーとを備え、前記便器本体
のリム部の下面及びボール面の表面粗さRaは触針式表
面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70nm
未満であり、前記リム部の下面及びボール面のゼータ電
位は負であり、前記温風制御装置は便器洗浄終了後で且
つ前記着座センサーがON状態からOFF状態に切り替
えられている時に前記温風発生装置を駆動させて便器本
体のリム部の下面及びボール面上に温風を送風させるこ
とが可能であるようにする。便器洗浄終了後で且つ前記
着座センサーがON状態からOFF状態に切り替えられ
ているタイミングでボール面及びリム部の下面に温風を
送るようにすることにより、便器ボール面及びリム部の
下面に最も水分が付着している状態で乾燥できるので除
菌効果が向上し、かつ使用者に温風が当らない状態でボ
ール面及びリム部の下面に温風が送風されるので、使用
者に不快感を与えない。
【0019】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体と、前記便器本体の上面開口に
対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込まれ
た温風発生装置と、前記温風発生装置からの温風を便器
本体のボール面に向かって送風するボール面側送風口
と、前記温風発生装置からの温風を便器本体のリム部の
下面に向かって送風するリム部の下面側送風口と、前記
温風発生装置からの温風を便器着座者の臀部位置に向け
て送風可能な便器中央側送風口と、前記ボール面側送風
口と前記リム部の下面側送風口と前記便器中央側送風口
を切り替えて開閉する送風口切替手段とを備え、前記便
器本体のボール面及びリム部の下面の表面粗さRaは触
針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により7
0nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負であ
るようにする。このような構成によれば、送風口切替手
段によって温風発生装置からの温風を直接ボール面やリ
ム部の下面の残留水滴に当てることができ、また、送風
口切替手段によって便器中央側送風口に切り替えれば、
通常の臀部乾燥用に用いることができる。
【0020】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体と、前記便器本体の上面開口に
対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込まれ
た温風発生装置と、前記温風発生装置からの温風を送風
する送風口を備え、前記送風口は前記便器本体のボール
面にもリム部の下面にも便器着座者の臀部位置にも送風
できるように回転及び/又は平行移動可能であり、前記
便器本体のボール面及びリム部の下面の表面粗さRaは
触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により
70nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負で
あるようにする。このような構成によれば、送風口の移
動によって温風発生装置からの温風を直接ボール面やリ
ム部の下面の残留水滴に当てることができ、また、同様
に通常の臀部乾燥用に用いることができる。
【0021】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体と、前記便器本体の上面開口に
対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込まれ
た温風発生装置と、前記温風発生装置からの温風を便器
ボール面に向かって送風可能な送風口と、前記温風発生
装置からの温風を便器リム部の下面に向かって送風可能
な送風口と、前記便座内部に形成され前記温風発生装置
と前記各送風口とを接続する送風通路とを備え、前記便
器本体のボール面及びリム部の下面の表面粗さRaは触
針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により7
0nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負であ
るようにする。洋風便器には、便座内に中空状の送風通
路を形成し、この送風通路に温風発生装置によって温風
を送風することで便座を暖房する温風暖房便座を有する
ものがある。この便座暖房用の温風発生装置を、暖房用
だけではなく、便器本体のボール面やリム部の下面に付
着した水滴を乾燥させるための装置としても兼用すれ
ば、構成を簡略化でき、コストも低減できる。
【0022】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、便器本体のリム部に所定時間送風した後
に、便器本体のボール面に送風するようにする。より乾
燥しにくい便器本体のリム部を優先的に乾燥させること
で、便器全体の除菌性が向上する。
【0023】本発明の除菌性を有する便器の好ましい態
様においては、前記釉薬層中には、抗菌剤が含有されて
いるようにする。このようにすることで、菌が付着した
場合においても、抗菌金属の殺菌作用により付着生菌数
が低減され、除菌性が向上する。ここで、抗菌剤として
は、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属及びその化合物微粒子
またはシリカゲルやゼオライトなどの担体へ担持物、第
四級アンモニウム塩、ニトリル誘導体、イミダゾール誘
導体、ベンゾチアゾール誘導体、イソチアゾール誘導
体、チアジアゾール誘導体、トリアジン誘導体、スルホ
ン誘導体、フェノール誘導体、フェノールエーテル誘導
体、ピロール誘導体等が好適に利用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る除菌性を有す
る便器の第1実施形態を図1に基づいて説明する。図1
は本発明を洋風便器に適用した例である。本実施形態に
おける洋風便器20は、図1に示すように、サイホンゼ
ット式の便器本体21と、この便器本体21の後部上面
に設置された便座ボックス22と、便器本体21の上面
開口に対して開閉可能に便座ボックス22に設けられた
便座23および便蓋24と、前記便器本体21の後部に
設置された洗浄水タンク25とから構成されている。
【0025】便器本体21は、図2にも示すように、ボ
ール部31と、このボール部31の後方に設けられ洗浄
水タンク25から洗浄水が供給される給水路34と、こ
の給水路34にゼット水路35を通じて連通した排水路
37とを備える。ボール部31の外周縁に沿って洗浄水
を導くリム通水路32が環状に形成され、このリム通水
路32の下壁に洗浄水を前記ボール部31のボール面3
1aに向けて射出する射水孔としてのリム孔33が一定
ピッチ間隔で複数形成されている。給水路34に供給さ
れた洗浄水は、そこからリム通水路32およびゼット水
路35に供給される。リム通水路32に供給された洗浄
水は、リム孔33からボール部31のボール面31aに
向けて射出される。ゼット水路35に供給された洗浄水
は、ゼット水路35のゼット孔36から強い水勢で排水
路37へ向けて排出され、排水路37を早期に満水状態
として、サイホン作用を発生させる。
【0026】一方、便座ボックス22は、洋風便器20
の側方に張り出し、複数のスイッチなどが設けられた張
出部22aを備えている。そして、張出部22aのシャ
ワースイッチを押すと、便座ボックス22内のシャワー
ノズル41が前進され、その先端から温水が噴出される
ようになっている。また、張出部22aのドライスイッ
チを押すと、便座ボックス22内の送風機42および図
示しない温風ヒーターからなる温風発生装置が作動さ
れ、温風ダクト43の便器中央側送風口43aから便座
23に着座している人体臀部に向かって温風が吹き付け
られて乾燥が行われるようになっている。
【0027】便座ボックス22には、センサ44とし
て、便座23および便蓋24の開閉状態を検出するセン
サが設けられていている。このセンサ44としては、例
えば、便座23および便蓋24の回転軸に対する回転角
度を検出するものや、便器本体21や便座23への接触
状態を検知する接触センサや、開閉状態の便座23、便
蓋24の位置(高さ)を検出する光センサなどが利用で
きる。さらには、便座23、便蓋24をリモコンスイッ
チを操作したり、便器本体21に対する人の位置を検出
するセンサによって自動的に開閉させる電動開閉式にし
た場合には、その動作状態に基づいて開閉状態を検出し
てもよい。
【0028】そして、送風機42等からなる温風発生装
置の動作を制御する温風制御装置45は、便座23、便
蓋24が閉められている状態で、所定時間(例えば、5
〜10秒程度)、前記送風機42を作動させるように構
成されている。この便蓋24が閉められた状態での送風
機42の作動は、例えば、使用者がスイッチを操作して
行ってもよいし、便蓋24が閉められた際にセンサ44
からの信号を送風機のON/OFFスイッチに送信して
自動的に送風機が作動するようにするようにしてもよ
い。いずれの場合においても、送風機42は所定時間作
動後に、自動的にOFFになるのが好ましい。そのため
には、例えば、送風機ONの状態を記憶する手段とタイ
マーを併設し、連動させて所定時間後に送風機がOFF
になるようにする。
【0029】さらに、ボール面31a及びリム部下面3
表面は、表面粗さRaが触針式表面粗さ測定装置(JI
S−B0651)により70nm未満であり、前記ボー
ル面のゼータ電位は負である釉薬層により被覆されてい
る。ここで、表面粗さRaが触針式表面粗さ測定装置
(JIS−B0651)により70nm未満であり、前
記ボール面のゼータ電位は負である釉薬層を形成するに
は、基本的にジルコン粒子や、陶器の焼成温度で釉薬中
に固溶しない顔料粒子を含有しないガラス成分及び/又
は微粒子からなる釉薬原料をボール面31a及びリム部
下面3の陶器素地表面に被覆し800〜1300℃で焼
成することにより得られる。ボール面31a及びリム部
下面3に、同時に意匠性を持たせるためには、例えば、
陶器素地表面に顔料やジルコン粒子を含む着色釉薬層を
形成した後、その上にジルコン粒子や、陶器の焼成温度
で釉薬中に固溶しない顔料粒子を含有しないガラス成分
及び/又は微粒子からなる透明釉薬原料を被覆し800
〜1300℃で焼成する。
【0030】このような本実施形態においては、便蓋2
4が閉められた状態で、送風機42を作動させる。この
際、便蓋24が閉められているので、温風ダクト43の
便器中央側送風口43aから吹き出した温風は、便蓋2
4に当たるなどして向きを変え、これにより便器本体2
1内で対流が生じ、ボール面31a及びリム部下面3の
水滴を乾燥させる。
【0031】従って、本実施形態によれば、洋風便器2
0は、便器本体21のボール面31a及びリム部下面3
において、その表面のゼータ電位を負にしているので一
定時間水分が付着してもその状態における菌の表面への
付着が防止される構成となっている。なおかつ、温風発
生装置を備え、便器本体の除菌したい部位であるボール
面31a及びリム部下面3上に温風が噴出され、かつボ
ール面31a及びリム部下面3の表面粗さRaが触針式
表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70n
m未満なので、水分が付着しても速やかに蒸発し、菌の
繁殖に必要な水分が長時間留まらない。従って、除菌性
が発揮される。また、送風装置として、温水洗浄装置に
組み込まれている送風機42等の温風発生装置を利用し
ているので、新たな送風機を用意する必要が無く、便器
構成を簡素化することができ、コストも低減することが
できる。その上、一般的な温水洗浄装置の温風制御装置
45に便器ボール面31a及びリム部下面を乾燥するた
めの動作モードを設定するだけでよいので、コスト増加
がほとんど無く、洋風便器20を安価に提供できる。
【0032】次に、本発明に係る除菌性を有する便器の
第2実施形態について説明する。第2実施形態は本発明
を洋風便器に適用した例であり、第24段落から第26
段落及び第29段落に記載された構成については、第1
実施形態と同様である。但し、第2実施形態において
は、温風ダクト43部分が改良されている。さらに、セ
ンサ44として、使用者が着座状態から離座状態に移行
したことを検出するセンサ(離座検知センサ)が設けら
れている。
【0033】本実施形態の温風ダクト43には、、図4
〜6に示すように、洗浄後の乾燥用の便器中央側送風口
43aの他に、便鉢面31aに向かって温風を吹き出す
ためのボール面側送風口43bが、温風ダクト43の両
側面にそれぞれ形成されている。そして、各送風口43
a,43bには、送風口43a,43bを開閉する蓋体
46,47が取り付けられている。この蓋体46,47
は、温風制御装置45内に設けられた図示しない送風口
切替手段で駆動制御され、各送風口43a,43bを状
態に応じて切り替えられるようになっている。
【0034】すなわち、使用者が乾燥ボタンを押して乾
燥する場合には、蓋体46が開いて便器中央側送風口4
3aから温風が臀部に送風される。一方、フラッシュス
イッチを押して水を流してから所定時間経過後などで水
の供給が停止した際には、蓋体46が閉じられて蓋体4
7が開き、ボール面側送風口43bから温風が吹き出
す。この温風は、ボール面31aに沿って吹き出すた
め、ボール面31aを速やかに乾燥させる。
【0035】センサ44には、離座検知センサを用い
る。離座検知センサとしては、例えば、圧力検知センサ
を利用できる。さらに、この離座検知センサからの検知
信号は電気信号として温風制御装置45内の制御回路内
のメモリー回路等の記憶手段に記憶される。一方、使用
者が洗浄レバーや洗浄ボタン等の洗浄命令手段を押すこ
とにより便器に洗浄水が流されるが、この洗浄命令手段
に基づく洗浄命令信号も電気信号として制御回路に送ら
れる。そして、両方の信号が制御回路に送られたときに
送風機42のON/OFFスイッチがONに送信し、か
つ蓋体47が開いて自動的に送風機が作動し、ボール面
31aが乾燥されるようになっている。
【0036】そして、送風機42等からなる温風発生装
置の動作を制御する温風制御装置45は、離座検知さ
れ、かつ便器洗浄命令が下されている状態で、所定時間
(例えば、5〜10秒程度)、前記送風機42を作動さ
せるように構成されている。ここで、送風機42は所定
時間作動後に、自動的にOFFになるのが好ましい。そ
のためには、例えば、送風機ONの状態を記憶する手段
とタイマーを併設し、連動させて所定時間後に送風機が
OFFになるようにする。
【0037】このような本実施形態においては、離座検
知され、かつ便器洗浄命令が下されている状態で、送風
機42が作動し、ボール面31aを乾燥させる。
【0038】従って、本実施形態によれば、洋風便器2
0は、便器本体21のボール面31aにおいて、その表
面のゼータ電位を負にしているので一定時間水分が付着
してもその状態における菌の表面への付着が防止される
構成となっている。なおかつ、温風発生装置を備え、便
器本体の除菌したい部位であるボール面31a上に直接
温風が噴出され、かつボール面31aの表面粗さRaが
触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により
70nm未満なので、水分が付着しても速やかに蒸発
し、菌の繁殖に必要な水分が長時間留まらない。従っ
て、除菌性が発揮される。また、送風装置として、温水
洗浄装置に組み込まれている送風機42等の温風発生装
置を利用しているので、新たな送風機を用意する必要が
無く、便器構成を簡素化することができ、コストも低減
することができる。さらに、本実施形態は、通常の温水
洗浄装置の温風ダクト43にボール面側送風口43bを
設けるとともに、蓋体46,47およびこれらを駆動制
御する送風口切替手段を設ければよいため、一般的な温
水洗浄装置に比べてコスト増加分を抑えることができ、
洋風便器20を比較的安価に提供することができる。
【0039】なお、特に前記第1実施形態と同様に、便
蓋24が閉まった状態で作動するように設定した場合に
は、蓋体46,47の両方を開いて各送風口43a,4
3bの両方から温風を吹き出すように設定してもよい。
この場合には、ボール面31aに沿った方向だけではな
く、送風口43aに対向するボール面31a部分にも温
風の一部が吹き付けられるため、ボール部31全体に素
早く温風を供給できてより乾燥を速めることができる。
【0040】次に、本発明に係る除菌性を有する便器の
第3実施形態について説明する。第3実施形態は本発明
を温風暖房式の洋風便器に適用した例である。すなわ
ち、図7,8に示すように、洋風便器20の便座23に
は、中空リング状の送風通路51が形成されており、こ
の送風通路51の下面でかつ便座23の中心開口の周囲
つまり便座23を便器本体21上に置いた際に便器本体
21の上面開口に面する位置にボール部側吹出口52が
複数形成されている。ボール面31aには、前記第1実
施形態と同様に、第29段落に記載された表面粗さRa
が触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)によ
り70nm未満であり、ゼータ電位が負である釉薬層が
形成されている。
【0041】また、送風機42には、乾燥用の便器中央
側送風口43aを有する温風ダクト43のほかに、送風
機42からの温風を便座23の送風通路51内に導入す
るダクト53が接続されている。そして、これらの各ダ
クト43,53の合流部分には、切替ダンパー54が設
けられて、送風機42からの温風の通路を各ダクト4
3,53に切り換えることができるようになっている。
【0042】このような本実施形態では、冬場等の寒い
環境でヒータスイッチが入れられている場合には、送風
機42で起こされた風をヒータで温めてダクト53から
便座23の送風通路51内に供給し、便座23を温め
る。また、この送風通路51内に供給された温風は、便
座23を温めた後、ボール部側吹出口52から便鉢31
のボール面31aに向かって吹き出され、ボール面31
aに付着した残留水滴を乾燥させる。
【0043】一方、人体臀部を洗浄後に乾燥スイッチを
押すと、切替ダンパー54が図8の鎖線の位置に切り換
えられる。これにより、温風はダクト43を介して便器
中央側送風口43aから吹き出され、使用者の臀部が乾
燥される。
【0044】一方、フラッシュスイッチを押すことなど
で、タンクからボール部31内に水を供給して汚物を排
出した際には、水の供給が停止した後、切替ダンパー5
4が移動して送風経路がダクト53側に切り換えられ
る。ダクト53からの温風は、送風通路51を介してボ
ール部側吹出口52からボール部31のボール面31a
に向かって吹き出されるため、ボール面31aの残留水
滴を乾燥させる。
【0045】従って、本実施形態においても、前記第
1,2実施形態と同様に、便器本体21のボール面31
aにおいて、その表面のゼータ電位を負にしているので
一定時間水分が付着してもその状態における菌の表面へ
の付着が防止される構成となっている。また、便器本体
21のボール面31aの表面粗さRaが触針式表面粗さ
測定装置(JIS−B0651)により70nm未満な
ので、残留水滴が速やかに乾燥されるので、菌の繁殖に
必要な水分が長時間留まらない。従って、除菌性が発揮
される。また、便座暖房用の温風発生装置を、暖房用だ
けではなく、ボール面31aに付着した水滴を乾燥させ
るための装置としても兼用すれば、別途送風機等を用意
する場合に比べて構成を簡略化でき、コストも低減でき
る。その上、送風機42等の温風発生装置は、便座暖房
用、流動エネルギー付与装置の他に、人体臀部の乾燥用
にも利用しているため、より一層コストを低減できる。
さらに、ボール部側吹出口52は、便器本体21の上面
開口に沿ってリング状に配列されているので、各ボール
部側吹出口52からボール面31aの全周に渡って直接
風を吹き付けることができるため、ボール面31a全体
の乾燥をより一層速めることができる。
【0046】特に、ボール面に洗浄水をスプレー状に噴
射するスプレーダを備えた便器では、前記スプレーダか
ら気体を噴出して流水面の水滴を流動させてもよい。さ
らに、寒冷地向けのトイレなどに設置される凍結防止用
の温風発生装置を備える場合には、その温風発生装置の
送風機を利用して乾燥してもよい。
【0047】また、ボール面乾燥用の送風機としては、
温風を発生するものに限らず、冷風や温度制御をしてい
ない風を送風するものでもよい。さらには、温風発生装
置の送風機を利用する場合に、温風ヒータを作動させな
いことで、温度制御をしていない風を送風してもよい。
【0048】
【実施例】(比較例1)現行#SC1
【0049】
【表1】
【0050】表1の組成から成る釉薬原料2kgと水1
kg及び球石4kgを、容積6リットルの陶器製ポット
中に入れ、ボールミルにより約18時間粉砕した。ここ
で得られた釉薬スラリーを、釉薬Aとする。レーザー回
折式粒度分布計を用いて、粉砕後に得られた釉薬Aの粒
径を測定したところ、10μm以下が65%、50%平
均粒径(D50)が6.2μmであった。次に、ケイ
砂、長石、粘土等を原料として調製した衛生陶器素地泥
漿を用いて、70×150mmの板状成形体を作製し
た。この板状成形体に釉薬Aをスプレーコーティングし
た後、1100〜1200℃で焼成することにより板状
試料を得た。得られた試料について、釉薬層の表面粗さ
測定及びゼータ電位測定を行った。釉薬層の表面粗さ
は、触針式表面粗さ測定器(JIS−B0651)を用
い、中心線表面粗さRa(JIS−B0601)を測定
した。その結果、Ra=0.10μm(100nm)で
あった。釉薬層表面のゼータ電位測定は、レーザーゼー
タ電位計(大塚電子製、ELS−6000)を用い、p
H〜7.0、濃度10mMのNaCl水溶液を電解質と
し、ポリスチレンラテックスを光散乱のモニター粒子と
して、レーザーの散乱光の様子から電気泳動時における
電気浸透流の分布を測定し、、これを森・岡本の式で解
析することにより行った。その結果、釉薬層表面のゼー
タ電位は、−57.2mVであった。
【0051】(実施例1)F100/#SC1 表1から乳濁剤であるZrO2成分と顔料を除いた組成
から成る釉薬基材を、電気炉を用いて1300〜140
0℃にて溶融し、水中で急冷してガラスフリットを得
た。これを、スタンプミルにより粉砕し、得られた粉末
600gと水400g及びアルミナボール1kgを、容
積2リットルの陶器製ポット中に入れ、ボールミルによ
り約18時間粉砕した。ここで得られた釉薬スラリー
を、釉薬Bとする。レーザー回折式粒度分布計を用い
て、粉砕後に得られた釉薬Bの粒径を測定したところ、
10μm以下が68%、50%平均粒径(D50)が6.
0μmであった。次に、ケイ砂、長石、粘土等を原料と
して調製した衛生陶器素地泥漿を用いて、70×150
mmの板状成形体を作製した。この板状成形体上に下層
として釉薬Aをスプレーコーティングし、続いて、上層
として釉薬Bをスプレーコーティングした後、1100
〜1200℃で焼成することにより板状試料を得た。得
られた試料について、比較例1と同様に測定を行ったと
ころ、釉薬層表面の表面粗さ測定結果は、Ra=0.0
2μm(20nm)であった。また、釉薬層表面のゼー
タ電位測定結果は、−61.2mVであった。
【0052】(参考例)大腸菌のゼータ電位 あらかじめ培養しておいた大腸菌(Escherici
a coli,IFO3972)菌液から、遠心分離器
により大腸菌のみを取り出し、10mMのリン酸緩衝溶
液で希釈してpH〜7.0に調整した。上記大腸菌(粒
子)が含まれた溶液を、レーザーゼータ電位計(大塚電
子製、ELS−6000)を用い、レーザーの散乱光の
様子から電気泳動時における電気浸透流の分布を測定
し、これを森・岡本の式で解析することによりゼータ電
位を求めた。その結果、大腸菌表面のゼータ電位は、−
19.1mVであった。
【0053】このように本発明の実施例においては、表
面粗さRaが70nm未満であり、水分が付着しても速
やかに蒸発するため、乾燥した表面が得られやすい。ま
た、水の存在下では、大腸菌表面のゼータ電位と同符号
であるとともに大きな絶対値を持っていることから、電
気的反発により接触が妨げられ、除菌効果が得られるも
のと推定される。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、除菌性に優れた便器を
提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態である洋風便器を
示す概略斜視図。
【図2】 第1実施形態の要部を示す縦断面図。
【図3】 本発明に係る第2実施形態である洋風便器を
示す概略上面図。
【図4】 第2実施形態の要部を示す斜視図。
【図5】 第2実施形態の要部を示す縦断面図。
【図6】 本発明に係る第3実施形態である洋風便器を
示す縦断面図。
【図7】 第3実施形態の要部を示す横断面図。
【符号の説明】
3…リム部の下面、20…洋風便器、21…便器本体、
22…便座ボックス、23…便座、24…便蓋、31…
ボール部、31a…ボール面、42…送風機、42b…
吹出し口、43…温風ダクト、43a…便器中央側送風
口、43b…ボール面側送風口、44…センサ、45…
温風制御装置、46…蓋体、47…蓋体、51…送風通
路、52…ボール部側吹出口、53…ダクト、54…切
替ダンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 正昭 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 安藤 正美 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 林 浩一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 早川 信 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D037 AD05 AD13 AD16 2D038 AA00 JC15 KA03 2D039 AA02 AC03 AD01 DB04 FA03

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
    れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
    に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
    れた乾燥装置とを備え、前記便器本体のボール面の表面
    粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B065
    1)により70nm未満であり、前記ボール面のゼータ
    電位は負であり、前記乾燥装置は前記便器本体のボール
    面上を乾燥可能であることを特徴とする除菌性を有する
    便器。
  2. 【請求項2】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
    れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
    に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
    れた温風発生装置とを備え、前記便器本体のボール面の
    表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0
    651)により70nm未満であり、前記ボール面のゼ
    ータ電位は負であり、前記温風発生装置は前記便器本体
    のボール面上に温風を噴出可能であることを特徴とする
    除菌性を有する便器。
  3. 【請求項3】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
    れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
    に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
    れた温風発生装置と、前記便器本体の上面開口に対して
    開閉可能に設けられた便蓋と、温風制御装置とを備え、
    前記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針式表面粗
    さ測定装置(JIS−B0651)により70nm未満
    であり、前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記温
    風制御装置は前記便蓋が閉められている際に前記温風発
    生装置を駆動させて便器本体内に温風を送風させること
    が可能であることを特徴とする除菌性を有する便器。
  4. 【請求項4】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
    れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
    に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
    れた温風発生装置と、温風制御装置と、着座センサーと
    を備え、前記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針
    式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70
    nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負であ
    り、前記温風制御装置は前記着座センサーがON状態か
    らOFF状態に切り替えられる際に前記温風発生装置を
    駆動させて便器本体のボール面に温風を送風させること
    が可能であることを特徴とする除菌性を有する便器。
  5. 【請求項5】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
    れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
    に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
    れた温風発生装置と、温風制御装置とを備え、前記便器
    本体のボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装
    置(JIS−B0651)により70nm未満であり、
    前記ボール面のゼータ電位は負であり、前記温風制御装
    置は便器洗浄終了後に前記温風発生装置を駆動させて便
    器本体のボール面に温風を送風させることが可能である
    ことを特徴とする除菌性を有する便器。
  6. 【請求項6】 少なくともボール面には釉薬層が形成さ
    れている陶器製の便器本体と、前記便器本体の上面開口
    に対して開閉可能に設けられた便座と、便座に組み込ま
    れた温風発生装置と、温風制御装置と、着座センサーと
    を備え、前記便器本体のボール面の表面粗さRaは触針
    式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70
    nm未満であり、前記ボール面のゼータ電位は負であ
    り、前記温風制御装置は便器洗浄終了後で且つ前記着座
    センサーがON状態からOFF状態に切り替えられてい
    る時に前記温風発生装置を駆動させて便器本体のボール
    面に温風を送風させることが可能であることを特徴とす
    る除菌性を有する便器。
  7. 【請求項7】 前記温風発生装置からの温風を便器本体
    のボール面に向かって送風するボール面側送風口と、前
    記温風発生装置からの温風を便器着座者の臀部位置に向
    けて送風可能な便器中央側送風口と、前記ボール面側送
    風口と前記便器中央側送風口を切り替えて開閉する送風
    口切替手段とを備えていることを特徴とする請求項1乃
    至6に記載の除菌性を有する便器。
  8. 【請求項8】 前記温風発生装置からの温風を送風する
    送風口を備え、前記送風口は前記便器本体のボール面に
    も便器着座者の臀部位置にも送風できるように回転及び
    /又は平行移動可能であることを特徴とする請求項1乃
    至6に記載の除菌性を有する便器。
  9. 【請求項9】 前記温風発生装置からの温風を便器ボー
    ル面に向かって送風可能な送風口と、前記便座内部に形
    成され前記温風発生装置と前記送風口とを接続する送風
    通路とを備えていることを特徴とする請求項1乃至6に
    記載の除菌性を有する便器。
  10. 【請求項10】 リム部を備え、少なくともリム部の下
    面及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便
    器本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に
    設けられた便座と、便座に組み込まれた乾燥装置とを備
    え、前記便器本体のリム部の下面及びボール面の表面粗
    さRaは触針式表面粗さ測定装置(JIS−B065
    1)により70nm未満であり、前記リム部の下面及び
    ボール面のゼータ電位は負であり、前記乾燥装置は前記
    便器本体のリム部の下面及びボール面上を乾燥可能であ
    ることを特徴とする除菌性を有する便器。
  11. 【請求項11】 リム部を備え、少なくともリム部の下
    面及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便
    器本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に
    設けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置
    と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設けら
    れた便蓋と、温風制御装置とを備え、前記便器本体のリ
    ム部の下面及びボール面の表面粗さRaは触針式表面粗
    さ測定装置(JIS−B0651)により70nm未満
    であり、前記リム部の下面及びボール面のゼータ電位は
    負であり、前記温風制御装置は前記便蓋が閉められてい
    る際に前記温風発生装置を駆動させて前記リム部の下面
    及びボール面に温風を送風させることが可能であること
    を特徴とする除菌性を有する便器。
  12. 【請求項12】 リム部を備え、少なくともリム部の下
    面及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便
    器本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に
    設けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置
    と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に設けら
    れた便蓋と、温風制御装置とを備え、前記便器本体のリ
    ム部の下面及びボール面の表面粗さRaは触針式表面粗
    さ測定装置(JIS−B0651)により70nm未満
    であり、前記リム部の下面及びボール面のゼータ電位は
    負であり、前記温風制御装置は前記便蓋が閉められてい
    る際に前記温風発生装置を駆動させて前記リム部の下面
    及びボール面に温風を送風させることが可能であること
    を特徴とする除菌性を有する便器。
  13. 【請求項13】 リム部を備え、少なくともリム部の下
    面及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便
    器本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に
    設けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置
    と、温風制御装置と、着座センサーとを備え、前記便器
    本体のリム部の下面及びボール面の表面粗さRaは触針
    式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70
    nm未満であり、前記リム部の下面及びボール面のゼー
    タ電位は負であり、前記温風制御装置は前記着座センサ
    ーがON状態からOFF状態に切り替えられる際に前記
    温風発生装置を駆動させて便器本体のリム部の下面及び
    ボール面上に温風を送風させることが可能であることを
    特徴とする除菌性を有する便器。
  14. 【請求項14】 リム部を備え、少なくともリム部の下
    面及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便
    器本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に
    設けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置
    と、温風制御装置とを備え、前記便器本体のリム部の下
    面及びボール面の表面粗さRaは触針式表面粗さ測定装
    置(JIS−B0651)により70nm未満であり、
    前記リム部の下面及びボール面のゼータ電位は負であ
    り、前記温風制御装置は便器洗浄終了後に前記温風発生
    装置を駆動させて便器本体のリム部の下面及びボール面
    の下面に温風を送風させることが可能であることを特徴
    とする除菌性を有する便器。
  15. 【請求項15】 リム部を備え、少なくともリム部の下
    面及びボール面には釉薬層が形成されている陶器製の便
    器本体と、前記便器本体の上面開口に対して開閉可能に
    設けられた便座と、便座に組み込まれた温風発生装置
    と、温風制御装置と、着座センサーとを備え、前記便器
    本体のリム部の下面及びボール面の表面粗さRaは触針
    式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70
    nm未満であり、前記リム部の下面及びボール面のゼー
    タ電位は負であり、前記温風制御装置は便器洗浄終了後
    で且つ前記着座センサーがON状態からOFF状態に切
    り替えられている時に前記温風発生装置を駆動させて便
    器本体のリム部の下面及びボール面上に温風を送風させ
    ることが可能であることを特徴とする除菌性を有する便
    器。
  16. 【請求項16】 前記温風発生装置からの温風を便器本
    体のボール面に向かって送風するボール面側送風口と、
    前記温風発生装置からの温風を便器本体のリム部の下面
    に向かって送風するリム部下面側送風口と、前記温風発
    生装置からの温風を便器着座者の臀部位置に向けて送風
    可能な便器中央側送風口と、前記ボール面側送風口と前
    記リム部下面側送風口と前記便器中央側送風口を切り替
    えて開閉する送風口切替手段とを備えていることを特徴
    とする請求項10乃至15に記載の除菌性を有する便
    器。
  17. 【請求項17】 前記温風発生装置からの温風を送風す
    る送風口を備え、前記送風口は前記便器本体のボール面
    にもリム部の下面にも便器着座者の臀部位置にも送風で
    きるように回転及び/又は平行移動可能であることを特
    徴とする請求項10乃至15に記載の除菌性を有する便
    器。
  18. 【請求項18】 前記便器本体のボール面に向かって送
    風可能な送風口と、前記便器本体のリム部の下面に向か
    って送風可能な送風口と、前記便座内部に形成され前記
    温風発生装置と前記各送風口とを接続する送風通路とを
    備えていることを特徴とする請求項10乃至15に記載
    の除菌性を有する便器。
  19. 【請求項19】 便器本体のリム部に所定時間送風した
    後に、便器本体のボール面に送風することを特徴とする
    請求項10乃至18に記載の除菌性を有する便器。
  20. 【請求項20】 前記釉薬層中には、抗菌剤が含有され
    ていることを特徴とする請求項1乃至19に記載の除菌
    性を有する便器。
  21. 【請求項21】 乾燥装置を備えてなり、表面粗さRa
    が触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)によ
    り70nm未満であり且つ前記表面のゼータ電位は負で
    ある釉薬層が表面に形成された便器本体のボール面上を
    乾燥可能であることを特徴とする便器の除菌機能を高め
    る便座。
  22. 【請求項22】 温風発生装置を備えてなり、表面粗さ
    Raが触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)
    により70nm未満であり且つ前記表面のゼータ電位は
    負である釉薬層が表面に形成された便器本体のボール面
    上に温風を噴出可能であることを特徴とする便器の除菌
    機能を高める便座。
  23. 【請求項23】 温風発生装置と、便蓋と、温風制御装
    置とを備え、前記温風制御装置は前記便蓋が閉められて
    いる際に、前記温風発生装置を駆動させて、表面粗さR
    aが触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0651)に
    より70nm未満であり且つ前記表面のゼータ電位は負
    である釉薬層が表面に形成された便器本体のボール面上
    に温風を送風させることが可能であることを特徴とする
    便器の除菌機能を高める便座。
  24. 【請求項24】 温風発生装置と、温風制御装置と、着
    座センサーとを備え、前記温風制御装置は前記着座セン
    サーがON状態からOFF状態に切り替えられる際に前
    記温風発生装置を駆動させて、表面粗さRaが触針式表
    面粗さ測定装置(JIS−B0651)により70nm
    未満であり且つ前記表面のゼータ電位は負である釉薬層
    が表面に形成された便器本体のボール面に、温風を送風
    させることが可能であることを特徴とする便器の除菌機
    能を高める便座。
  25. 【請求項25】 温風発生装置と、温風制御装置とを備
    え、前記温風制御装置は便器洗浄終了後に前記温風発生
    装置を駆動させて、表面粗さRaが触針式表面粗さ測定
    装置(JIS−B0651)により70nm未満であり
    且つ前記表面のゼータ電位は負である釉薬層が表面に形
    成された便器本体のボール面に、温風を送風させること
    が可能であることを特徴とする便器の除菌機能を高める
    便座。
  26. 【請求項26】 温風発生装置と、温風制御装置と、着
    座センサーとを備え、前記温風制御装置は便器洗浄終了
    後で且つ前記着座センサーがON状態からOFF状態に
    切り替えられている時に前記温風発生装置を駆動させて
    表面粗さRaが触針式表面粗さ測定装置(JIS−B0
    651)により70nm未満であり且つ前記表面のゼー
    タ電位は負である釉薬層が表面に形成された便器本体の
    ボール面に温風を送風させることが可能であることを特
    徴とする便器の除菌機能を高める便座。
  27. 【請求項27】 さらに前記温風発生装置からの温風を
    便器本体のボール面に向かって送風するボール面側送風
    口と、前記温風発生装置からの温風を便器着座者の臀部
    位置に向けて送風可能な便器中央側送風口と、前記ボー
    ル面側送風口と前記便器中央側送風口を切り替えて開閉
    する送風口切替手段とを備えていることを特徴とする請
    求項21乃至26に記載の便器の除菌機能を高める便
    座。
  28. 【請求項28】 さらに前記温風発生装置からの温風を
    送風する送風口を備え、前記送風口は前記便器本体のボ
    ール面にも便器着座者の臀部位置にも送風できるように
    回転及び/又は平行移動可能であることを特徴とする請
    求項21乃至26に記載の便器の除菌機能を高める便
    座。
  29. 【請求項29】 さらに前記温風発生装置からの温風を
    便器ボール面に向かって送風可能な送風口と、前記便座
    内部に形成され前記温風発生装置と前記送風口とを接続
    する送風通路とを備えていることを特徴とする請求項2
    1乃至26に記載の便器の除菌機能を高める便座。
JP11090086A 1999-03-30 1999-03-30 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座 Pending JP2000282550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11090086A JP2000282550A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11090086A JP2000282550A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000282550A true JP2000282550A (ja) 2000-10-10

Family

ID=13988725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11090086A Pending JP2000282550A (ja) 1999-03-30 1999-03-30 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000282550A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024754A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Aisin Seiki Co Ltd 人体局部洗浄装置
JP2016108798A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 株式会社Lixil 便器装置
JP2017172272A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024754A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Aisin Seiki Co Ltd 人体局部洗浄装置
JP2016108798A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 株式会社Lixil 便器装置
JP2017172272A (ja) * 2016-03-25 2017-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 便器装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4807298B2 (ja) 便座装置
JP5936482B2 (ja) イオン発生装置及びそれを組み込んだ便座装置
JP6099219B2 (ja) イオン発生装置を組み込んだ便座装置
JP6587221B2 (ja) 便座装置及びトイレ装置
CN100577934C (zh) 卫生洗净装置及冲厕装置
JP2000282550A (ja) 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座
CN101082231B (zh) 卫生洗净装置及冲厕装置
CN109958174A (zh) 便座装置以及坐便器装置
JP7054043B2 (ja) 便座装置
JP2000291109A (ja) 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座
JP2019112817A (ja) 便座装置
JP6587220B2 (ja) 便座装置及びトイレ装置
JP6099233B1 (ja) イオン発生装置
JP2000282549A (ja) 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座
JP2020165101A (ja) 局部洗浄ノズル
JP2005120674A (ja) 衛生洗浄便座
JP2000287882A (ja) 除菌性を有する便器及び便器除菌機能を高める便座
JP7483210B2 (ja) トイレ装置
JP6587219B2 (ja) トイレ装置及び便座装置
JP2020148015A (ja) 便座装置
TWM606287U (zh) 馬桶
JP7342405B2 (ja) 便座装置
JP7483211B2 (ja) トイレ装置
JP2014062388A (ja) トイレ装置
JPH1170051A (ja) 水回り装置の防汚構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees