JP2000291062A - 建設機械のトラックフレーム - Google Patents

建設機械のトラックフレーム

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JP2000291062A
JP2000291062A JP11103240A JP10324099A JP2000291062A JP 2000291062 A JP2000291062 A JP 2000291062A JP 11103240 A JP11103240 A JP 11103240A JP 10324099 A JP10324099 A JP 10324099A JP 2000291062 A JP2000291062 A JP 2000291062A
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正典 堀田
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    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/08Superstructures; Supports for superstructures
    • E02F9/0808Improving mounting or assembling, e.g. frame elements, disposition of all the components on the superstructures

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラックビームに座板等を固着することな
く、センタフレームのビーム取付部に対してトラックビ
ームを適正な平面度をもって取付けるようにする。 【解決手段】 トラックビーム22を構成する上フラン
ジ23Bの上面を平坦に削込んで平坦削り面25を形成
し、この平坦削り面25の平坦面部25Aをセンタフレ
ーム2のビーム取付板5に当接させる構成とする。これ
により、例えば座板等をトラックビーム22に溶接する
ことなく、ビーム取付板5の当接面5Aに対してトラッ
クビーム22を適正な平面度をもって取付ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の走行体を構成する建設機械のトラ
ックフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の建設機械は、泥濘地等の不整地を走行するためにクロ
ーラ式の走行体を備えている。
【0003】そこで、この種の従来技術による油圧クレ
ーンの走行体について、図6ないし図12を参照しつつ
説明する。
【0004】図において、1は走行体を構成するトラッ
クフレームを示し、このトラックフレーム1は、センタ
フレーム2と、前,後方向に離間してセンタフレーム2
に取付けられ、左,右方向の両端部がセンタフレーム2
から突出した後述のトラックビーム8,8と、各トラッ
クビーム8の両端部に取付けられて前,後方向に延びる
後述のサイドフレーム15,15とにより大略構成され
ている。
【0005】ここで、センタフレーム2は、後述のフレ
ーム本体3と、このフレーム本体3の上部中央に設けら
れた丸胴4と、フレーム本体3の四隅部に設けられたビ
ーム取付板5,5,…とからなっている。
【0006】3はセンタフレーム2のフレーム本体で、
このフレーム本体3は、上面板3Aと、上面板3Aと対
向する下面板3Bと、上面板3Aと下面板3Bとの間を
連結する側面板3Cとから略矩形の箱状に形成され、上
面板3Aの中央部には丸胴4が固着されている。
【0007】5,5,…はフレーム本体3の四隅部に設
けられたビーム取付板で、これら各ビーム取付板5は、
図9に示すように、略L字状に屈曲した鋼板からなり、
基端側がフレーム本体3の側面板3Cに固着され、先端
側が水平方向に突出している。ここで、ビーム取付板5
の先端部下面は、後述の座板11が当接する平坦な当接
面5Aとなっている。
【0008】そして、ビーム取付板5とフレーム本体3
との間は連結板6によって連結され、連結板6とビーム
取付板5との間には補強用のリブ7,7が固着されてい
る。また、図10に示すように、ビーム取付板5の当接
面5Aには、上,下方向に貫通する4個のボルト挿通孔
5B,5B,…が穿設されている。
【0009】8,8は前,後方向に離間してセンタフレ
ーム2のビーム取付板5に取付けられ、左,右方向に延
びた2本のトラックビームで、各トラックビーム8は、
長さ方向の中間部に位置するビーム本体9と、このビー
ム本体9の両端部に位置し、サイドフレーム15の後述
するビーム嵌合孔15Aに嵌合される脚部10,10と
からなっている。そして、ビーム本体9は、図9に示す
ように、互いに対向した状態で左,右方向に延びた2枚
のウエブ9A,9Aと、各ウエブ9A,9Aの上端側に
固着された上フランジ9Bと、上フランジ9Bと対向し
た状態で各ウエブ9Aの下端側に固着された下フランジ
9Cとにより、全体として細長い箱状に形成されてい
る。なお、上フランジ9Bは、例えば65mm程度の肉
厚を有している。
【0010】11,11は左,右方向に離間してビーム
本体9の上フランジ9B上に設けられた座板で、各座板
11は、例えば9〜12mm程度の肉厚を有する平板状
の鋼板からなり、トラックビーム8の上フランジ9Bに
溶接によって固着されている。そして、図10に示すよ
うに、座板11及び上フランジ9Bには、センタフレー
ム2のビーム取付板5に穿設された各ボルト挿通孔5B
に対応する位置に4個のボルト挿通孔12,12,…が
穿設されている。
【0011】ここで、座板11の上面側はビーム取付板
5の当接面5Aが当接する平坦面11Aとなり、この平
坦面11Aは、ビーム取付板5の当接面5Aに対するト
ラックビーム8の適正な平面度を確保し、センタフレー
ム2に対してトラックビーム8が水平状態に取付けられ
るようにするため、例えばフライス加工等によって平面
削りされている。
【0012】そして、センタフレーム2に設けたビーム
取付板5の当接面5Aに、トラックビーム8に固着した
座板11の平坦面11Aを当接させた状態で、ビーム取
付板5側の各ボルト挿通孔5Bと座板11側の各ボルト
挿通孔12とにボルト13を挿通し、このボルト13に
ナット14を締込むことにより、センタフレーム2のビ
ーム取付板5にトラックビーム8が取付けられる構成と
なっている。
【0013】15,15はトラックビーム8の各脚部1
0に取付けられ、前,後方向に延びた左,右のサイドフ
レームで、各サイドフレーム15は、図7に示すよう
に、前,後方向に離間した2個のビーム嵌合孔15A,
15Aを有し、これらビーム嵌合孔15A内にトラック
ビーム8の脚部10を嵌合させることにより、トラック
ビーム8に取付けられるものである。そして、左,右の
サイドフレーム15の一端側に設けられた駆動輪16と
他端側に設けられた遊動輪17との間には、それぞれ履
帯18が巻回されている。
【0014】ところで、上述した従来技術によるトラッ
クフレーム1では、ビーム取付板5の当接面5Aに対す
るトラックビーム8の平面度を確保するため、図11に
示すように、トラックビーム8の上フランジ9B上に座
板11が全周溶接され、座板11の外周縁部には溶接ビ
ード部19が全周に亘って形成されている。
【0015】ここで、上述のように座板11の外周縁部
に全周に亘って溶接ビード部19を形成する理由につい
て説明する。
【0016】まず、油圧クレーンによる吊荷作業時等に
おいて、旋回体(図示せず)からセンタフレーム2に向
けて上,下方向の荷重が作用すると、この荷重はセンタ
フレーム2のビーム取付部5を通じてトラックビーム8
に伝わるようになる。この場合、トラックビーム8の両
端部に位置する脚部10は、左,右のサイドフレーム1
5に取付けられているため、トラックビーム8は各脚部
10を支点として上,下方向に変位するように撓む。
【0017】そして、上述の如き撓みを生じるトラック
ビーム8の上フランジ9Bに座板11を溶接する場合に
は、一般に、座板11のうちトラックビーム8の長さ方
向に延びる2辺とトラックビーム8との間に長さ方向溶
接ビード部19A,19Aを形成すればよい。
【0018】しかし、座板11とトラックビーム8との
間に長さ方向溶接ビード部19Aのみを形成した場合に
は、座板11の左,右方向の2辺とトラックビーム8と
の間に、溶接歪み等によって隙間(肌隙)が生じ易く、
この隙間を通じて座板11とトラックビーム8との間に
侵入した雨水等によって長さ方向溶接ビード部19Aが
腐食することにより、座板11の溶接強度が低下してし
まう。
【0019】このため、座板11とトラックビーム8と
の間に長さ方向溶接ビード部19A,19Aを形成する
と共に、座板11のうちトラックビーム8の幅方向に沿
って延びる2辺とトラックビーム8との間に幅方向溶接
ビード部19B,19Bを形成することにより、座板1
1とトラックビーム8との間に雨水等が侵入するのを防
止する構成となっている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した幅方
向溶接ビード部19Bには、トラックビーム8がセンタ
フレームからの荷重によって撓んだときに応力が集中す
るため、図12に示すように、幅方向溶接ビード部19
Bのうちトラックビーム8(上フランジ9B)側のビー
ド長さaを、座板11側のビード高さbよりも大きく
(a>b)することにより、幅方向溶接ビード部19B
を不等辺三角形状に形成している。
【0021】この場合、上述の如き不等辺三角形状の幅
方向溶接ビード部19Bを形成するためには、複数回の
すみ肉溶接を行うことにより、トラックビーム8側のビ
ード長さaを徐々に延ばしていく必要がある。また、幅
方向溶接ビード部19Bとトラックビーム8との境界部
19Cは、そこに応力が集中してしまうのを抑えるた
め、グラインダ等を用いて滑らかな曲面形状に仕上げる
必要がある。
【0022】このように、座板11の外周縁部に全周に
亘って溶接ビード部19を形成する作業には多大な時間
が必要となり、その作業性が非常に悪いという問題があ
る。
【0023】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、トラックビームに該トラックビームとは
別体の座板等を固着することなく、センタフレームのビ
ーム取付部に対してトラックビームを適正な平面度をも
って取付けることができるようにした建設機械のトラッ
クフレームを提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、ビーム取付部が設けられたセンタフレ
ームと、前記センタフレームのビーム取付部に取付けら
れて左,右方向に延びるトラックビームとを備えた建設
機械のトラックフレームに適用される。
【0025】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記トラックビームには、前記センタフレーム
のビーム取付部が当接する部位に平坦に削込みされた平
坦削り面を形成したことにある。
【0026】このように構成したことにより、トラック
ビームに座板等を溶接することなく、センタフレームの
ビーム取付部にトラックビームの平坦削り面を当接させ
るだけで、センタフレームのビーム取付部に対するトラ
ックビームの適正な平面度を確保でき、センタフレーム
に対してトラックビームを水平に取付けることができ
る。
【0027】請求項2の発明は、前記平坦削り面は、前
記トラックビームの長さ方向に延びる平坦面部と、前記
平坦面部の両端側に滑らかに形成された円弧形状をなす
円弧面部とにより構成したことにある。
【0028】このように構成したことにより、センタフ
レームのビーム取付部に平坦削り面の平坦面部を当接さ
せるだけで、ビーム取付部に対するトラックビームの適
正な平面度を確保することができる。また、平坦面部の
両端側に円弧面部を形成することにより、トラックビー
ムに形成した平坦削り面の近傍に応力が集中するのを抑
えることができる。
【0029】請求項3の発明は、前記円弧面部は、前記
平坦削り面を形成するカッターの歯先円径に対応した凹
円弧形状に形成したことにある。
【0030】このように構成したことにより、トラック
フレームに平坦削り面を形成するときに、平坦削り面の
平坦面部と円弧面部とを単一のカッターによって形成す
ることができる。
【0031】請求項4の発明は、前記トラックビーム
は、互いに対向した状態で左,右方向に延びる一対のウ
エブと、前記各ウエブの上端側に固着されて左,右方向
に延びる上フランジと、前記各ウエブの下端側に固着さ
れて左,右方向に延びる下フランジとからなり、前記平
坦削り面は前記上フランジに形成したことにある。
【0032】このように構成したことにより、トラック
ビームの上フランジに形成した平坦削り面をセンタフレ
ームのビーム取付部に当接させるだけで、センタフレー
ムのビーム取付部に対してトラックビームを適正な平面
度をもって取付けることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明による建設機械のト
ラックフレームの実施の形態について、図1ないし図5
を参照しつつ詳細に説明する。なお、本実施の形態で
は、上述した従来技術と同一の構成要素に同一符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0034】図において、21は本実施の形態によるト
ラックフレームで、このトラックフレーム21は、従来
技術によるトラックフレーム1と同様に、センタフレー
ム2と、前,後方向に離間してセンタフレーム2に取付
けられ、左,右方向の両端部がセンタフレーム2から突
出した後述のトラックビーム22,22と、各トラック
ビーム22の両端部に取付けられて前,後方向に延びる
左,右のサイドフレーム15,15とにより大略構成さ
れているものの、各トラックビーム22の構成が従来技
術によるトラックビーム8とは異なっている。
【0035】22,22は従来技術によるトラックビー
ム8に代えて本実施の形態に適用されたトラックビーム
で、各トラックビーム22は、長さ方向の中間部に位置
するビーム本体23と、このビーム本体23の両端部に
位置し、サイドフレーム15のビーム嵌合孔15Aに嵌
合される脚部24,24とからなっている。そして、ビ
ーム本体23は、図3に示すように、互いに対向した状
態で左,右方向に伸長した2枚のウエブ23A,23A
と、各ウエブ23Aの上端側に固着された上フランジ2
3Bと、上フランジ23Bと対向した状態で各ウエブ2
3Aの下端側に固着された下フランジ23Cとから、全
体として細長い箱状に形成されている。なお、トラック
ビーム22を構成する上フランジ23Bの肉厚は、従来
技術によるトラックビーム8を構成する上フランジ9B
の肉厚よりも若干大きく、例えば75mm程度となって
いる。
【0036】25,25は従来技術による座板11に代
えてトラックビーム22の上フランジ23Bに設けられ
た平坦削り面で、これら各平坦削り面25は、上フラン
ジ23Bのうちセンタフレーム2の各ビーム取付板5
(当接面5A)が当接する部位に、トラックビーム22
の長さ方向に延びるように形成されている。
【0037】そして、平坦削り面25は、図5に示すよ
うに、例えばフライスカッター26等を用いて上フラン
ジ23Bの上面を長さ寸法Aの範囲で深さ寸法Bだけ平
坦に削込むことにより形成された平坦面部25Aと、こ
の平坦面部25Aの両端側に形成された左,右の円弧面
部25B,25Bとにより構成されている。
【0038】ここで、平坦面部25Aの長さ寸法Aは、
図2に示すように、ビーム取付板5の左,右方向の長さ
寸法Cよりも大きく(A>C)設定され、平坦面部25
Aの深さ寸法Bは、例えば5mm程度に設定されてい
る。
【0039】そして、平坦面部25Aは、センタフレー
ム2のビーム取付板5にトラックビーム22を取付ける
ときに、ビーム取付板5の当接面5Aに隙間なく当接す
ることにより、ビーム取付板5の当接面5Aに対するト
ラックビーム22の平面度を確保するものである。
【0040】一方、平坦面部25Aの左,右両側に形成
された円弧面部25Bは、平坦削り面25を形成するフ
ライスカッター26の刃先円径Dに対応した凹円弧形状
(フィレット形状)に形成されている。このように、平
坦面部25Aの両端側に円弧面部25Bを形成すること
により、センタフレーム2からの荷重によってトラック
ビーム22が上,下方向に撓んだとしても、このトラッ
クビーム22に形成した平坦削り面25の近傍に応力が
集中するのを抑えることができ、トラックビーム22の
強度を確保できる構成となっている。
【0041】なお、トラックビーム22の上フランジ2
3Bのうち、平坦削り面25の平坦面部25Aが形成さ
れた範囲内には、センタフレーム2のビーム取付板5に
穿設された各ボルト挿通孔5Bに対応する4個のボルト
挿通孔27,27,…が穿設されている(図4参照)。
【0042】そして、センタフレーム2に設けたビーム
取付板5の当接面5Aを、平坦削り面25の平坦面部2
5Aに当接させた状態で、ビーム取付板5側の各ボルト
挿通孔5Bと平坦削り面25側の各ボルト挿通孔27と
にボルト13を挿通し、このボルト13にナット14を
締込むことにより、センタフレーム2のビーム取付板5
にトラックビーム22が水平状態で取付けられる構成と
なっている。
【0043】本実施の形態によるトラックフレーム21
は、上述の如きトラックビーム22を有するもので、そ
の基本的構成については従来技術によるものと格別差異
はない。
【0044】然るに、本実施の形態では、トラックビー
ム22を構成する上フランジ23Bの上面を平坦に削込
んで平坦削り面25を形成し、この平坦削り面25の平
坦面部25Aをセンタフレーム2のビーム取付板5に当
接させる構成としている。これにより、例えば座板等を
トラックビーム22に溶接することなく、ビーム取付板
5の当接面5Aに対するトラックビーム22の適正な平
面度を確保することができる。
【0045】このため、従来技術の如き座板が溶接され
たトラックビームに比較して、座板を不要にできる上
に、座板をトラックビームに溶接する作業を不要とする
ことができ、トラックビーム22の製造コストを低減す
ることができる。
【0046】また、平坦面部25Aの両端側には凹円弧
状の円弧面部25Bを形成したので、センタフレーム2
からの荷重によってトラックビーム22が上,下方向に
撓んだとしても、このトラックビーム22に形成した平
坦削り面25の両端側に応力が集中するのを抑えること
ができ、トラックビーム22の強度を確保することがで
きる。
【0047】この場合、円弧面部25Bを、平坦削り面
25を形成するフライスカッター26の刃先円径Dに対
応した凹円弧形状とすることにより、平坦面部25Aと
円弧面部25Bとを単一のフライスカッター26によっ
て形成することができ、トラックビーム22の製造コス
トを一層低減することができる。
【0048】さらに、トラックビーム22の上フランジ
23Bを削込んで形成した平坦削り面25の平坦面部2
5Aにセンタフレーム2のビーム取付板5を当接させる
ことにより、従来技術の如くトラックビームに溶接され
た座板上にセンタフレーム2のビーム取付板5を当接さ
せる場合に比較して、例えば平坦面部25Aの深さ寸法
B分だけトラックフレーム21全体の高さ寸法を低減す
ることができる。これにより、本実施の形態によるトラ
ックフレーム21を備えた建設機械をトレーラ等に積載
して輸送するときの輸送高さを低く抑えることができ
る。
【0049】なお、上述した実施の形態では、平坦削り
面25を構成する平坦面部25Aの両端側に設けた円弧
面部25Bを、平坦削り面25を形成するフライスカッ
ター26の刃先円径Dに対応した円弧形状に形成するも
のとして述べたが、本発明はこれに限るものではなく、
例えばグラインダ等を用いて適宜な凹円弧形状を有する
円弧面部を形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、トラックビームを平坦に削込むことによって平坦
削り面を形成し、この平坦削り面にセンタフレームのビ
ーム取付部を当接させる構成としたので、トラックビー
ムに、このトラックビームとは別体の座板等を溶接する
ことなく、ビーム取付部に対するトラックビームの適正
な平面度を確保することができ、センタフレームに対し
てトラックビームを水平状態に取付けることができる。
このため、トラックビームに溶接する座板、及び座板を
トラックビームに溶接する作業を不要とすることがで
き、トラックビームの製造コストを低減することができ
る。
【0051】また、請求項2の発明によれば、平坦削り
面を、トラックビームの長さ方向に延びる平坦面部と、
この平坦面部の両端側に滑らかに形成された円弧面部と
により構成したので、センタフレームのビーム取付部に
平坦削り面の平坦面部を当接させることにより、ビーム
取付部に対するトラックビームの適正な平面度を確保す
ることができる。しかも、平坦面部の両端側に円弧面部
を形成することにより、センタフレームからの荷重によ
ってトラックビームが上,下方向に撓んだとしても、ト
ラックビームに形成した平坦削り面の近傍に応力が集中
するのを抑えることができ、トラックビーム全体の強度
を適正に保つことができる。
【0052】また、請求項3の発明によれば、平坦削り
面の両端側に位置する円弧面部は、平坦削り面を形成す
るカッターの歯先円径に対応した凹円弧形状に形成した
ので、トラックフレームに平坦削り面を形成するとき
に、平坦面部と円弧面部とを単一のカッターによって形
成することができ、トラックビームの製造コストを一層
低減することができる。
【0053】さらに、請求項4の発明によれば、トラッ
クビームは、互いに対向した状態で左,右方向に延びる
一対のウエブと、各ウエブの上端側に固着されて左,右
方向に延びる上フランジと、各ウエブの下端側に固着さ
れて左,右方向に延びる下フランジとからなり、平坦削
り面は上フランジに設ける構成としたので、トラックビ
ームの上フランジに形成した平坦削り面をセンタフレー
ムのビーム取付部に当接させることにより、センタフレ
ームのビーム取付部に対してトラックビームを適正な平
面度をもって取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による建設機械のトラックフレー
ムを示す平面図である。
【図2】図1中のビーム取付板、トラックビーム、平坦
削り面等を示す拡大正面図である。
【図3】ビーム取付板、トラックビーム、平坦削り面等
を示す図2中の矢示 III−III方向からみた断面図であ
る。
【図4】ビーム取付板とトラックビームとを分離した状
態を示す平面図である。
【図5】平坦削り面の断面形状を示す図4中の矢示V−
V方向からみた断面図である。
【図6】従来技術による建設機械のトラックフレームを
示す正面図である。
【図7】従来技術によるトラックフレームを示す平面図
である。
【図8】図6中の(イ)部を拡大して示す拡大正面図で
ある。
【図9】ビーム取付板、トラックビーム、座板等を示す
図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。
【図10】ビーム取付板とトラックビームとを分離した
状態を示す平面図である。
【図11】トラックビームに溶接された座板を拡大して
示す平面図である。
【図12】座板の外周縁部に形成された溶接ビード部の
断面形状を示す図11中の矢示 XII−XII 方向からみた
断面図である。
【符号の説明】
2 センタフレーム 5 ビーム取付板(ビーム取付部) 15 サイドフレーム 21 トラックフレーム 22 トラックビーム 23A ウエブ 23B 上フランジ 23C 下フランジ 25 平坦削り面 25A 平坦面部 25B 円弧面部 26 フライスカッター

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーム取付部が設けられたセンタフレー
    ムと、前記センタフレームのビーム取付部に取付けられ
    て左,右方向に延びるトラックビームとを備えた建設機
    械のトラックフレームにおいて、 前記トラックビームには、前記センタフレームのビーム
    取付部が当接する部位に平坦に削込みされた平坦削り面
    を形成したことを特徴とする建設機械のトラックフレー
    ム。
  2. 【請求項2】 前記平坦削り面は、前記トラックビーム
    の長さ方向に延びる平坦面部と、前記平坦面部の両端側
    に滑らかに形成された円弧形状をなす円弧面部とにより
    構成してなる請求項1に記載の建設機械のトラックフレ
    ーム。
  3. 【請求項3】 前記円弧面部は、前記平坦削り面を形成
    するカッターの歯先円径に対応した凹円弧形状に形成し
    てなる請求項2に記載の建設機械のトラックフレーム。
  4. 【請求項4】 前記トラックビームは、互いに対向した
    状態で左,右方向に延びる一対のウエブと、前記各ウエ
    ブの上端側に固着されて左,右方向に延びる上フランジ
    と、前記各ウエブの下端側に固着されて左,右方向に延
    びる下フランジとからなり、前記平坦削り面は前記上フ
    ランジに形成してなる請求項1,2または3に記載の建
    設機械のトラックフレーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2455429C2 (ru) * 2010-07-12 2012-07-10 Общество с ограниченной ответственностью "ИЗ-КАРТЭКС имени П.Г. Коробкова" (ООО "ИЗ-КАРТЭКС имени П.Г. Коробкова") Гусеничная ходовая тележка карьерного экскаватора

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