JP2000290608A - 粘着テ−プ基材およびそれを用いた粘着テ−プ - Google Patents

粘着テ−プ基材およびそれを用いた粘着テ−プ

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JP2000290608A
JP2000290608A JP11098482A JP9848299A JP2000290608A JP 2000290608 A JP2000290608 A JP 2000290608A JP 11098482 A JP11098482 A JP 11098482A JP 9848299 A JP9848299 A JP 9848299A JP 2000290608 A JP2000290608 A JP 2000290608A
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JP
Japan
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adhesive tape
substrate
tacky adhesive
curing
fabric
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JP11098482A
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English (en)
Inventor
Tomomi Bito
智美 尾藤
Yugo Matsuura
雄午 松浦
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Maxell Sliontec Ltd
Original Assignee
Maxell Sliontec Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装工事終了後、マスキング材とともに、テ
−プを剥がした時に、上記テープの表面に付着した塗料
が剥がれ落ちることがない粘着テープ基材およびそれを
用いた粘着テープを提供することを目的とする。 【解決手段】 織布と結合剤を含有しない、坪量10〜
200g/m2の不織布とを熱可塑性樹脂で貼り合わ
せ、粘着テ−プ基材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は、粘着テ−プ基材お
よびそれを用いた粘着テ−プに係り、特に、養生用粘着
テ−プとその基材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗装工事では、塗装を施さな
い部分にポリエチレンフィルム等のマスキング材を養生
用粘着テ−プ(非塗装部分が塗装されないように保護す
るために使用される粘着テ−プ)で固定し、塗装を行な
う方法が採用されている。
【0003】(「粘着ハンドブック(第2版)」p37
5 日本粘着工業会編、特公平7−114990号公
報、登録実案第3005686号公報等参照。) しかしながら、塗装工事終了後、マスキング材を除去す
る際に、マスキング材に付着した塗料が剥がれ落ちて工
事現場周辺を汚染するという問題があった。この対策と
して、近年、上記マスキング材については、表面にコロ
ナ処理(フィルム表面に行うコロナ放電処理のことで、
フィルム表面の濡れ性を高め、フィルムへの塗膜の接着
性を高めることを目的とする。)を施し、上記マスキン
グ材に対する塗料の密着力を上げて、塗料の落下を防止
したものが使用されている。
【0004】しかし、上記マスキング材を固定するため
に用いられる上記養生用粘着テ−プは、レーヨン布など
の織布の一方の面に粘着剤層を設け、上記織布の上記粘
着剤層が設けられた面とは反対側の面にポリエチレンフ
ィルム層、その上層に剥離剤層を設けた構造なので、上
記粘着テ−プの表面に付着した塗料が剥がれ落ちて工事
現場周辺を汚染していた。そのため、塗料の落下防止を
考慮した養生用粘着テ−プが望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、塗装工
事に使用する養生用粘着テ−プを、工事終了後、マスキ
ング材と共に除去する際に、養生用粘着テ−プ表面に付
着した塗料が剥がれ落ちて工事現場周辺に塗料の粉が散
乱し汚染するという問題があった。
【0006】本発明は、養生用粘着テ−プ表面に付着し
た塗料が剥がれ落ちて工事現場周辺を汚染することがな
い粘着テ−プ基材およびそれを用いた養生用粘着テ−プ
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載した構成
とするものである。
【0008】すなわち、粘着テ−プ基材において、織布
と不織布とを熱可塑性樹脂で貼り合わせた構造とする。
【0009】この場合、上記不織布は結合剤を含有しな
い、坪量10〜200g/m2の不織布とする。
【0010】また、この場合、上記織布をレーヨン布と
する。
【0011】また、この場合、上記熱可塑性樹脂をポリ
エチレンとする。
【0012】また、上記粘着テ−プ基材を用いた粘着テ
−プにおいて、上記粘着テ−プ基材の上記織布上に粘着
剤層を設け、上記粘着テ−プ基材の上記粘着剤層が設け
られた面とは反対側の面に剥離剤層を設ける。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る養生用粘着
テ−プ7を示す概略断面図である。図に示すように、織
布4の粘着剤層5が設けられた面とは反対側の面に熱可
塑性樹脂層3が設けられ、熱可塑性樹脂層3上に不織布
2が設けられ、不織布2上に剥離剤層1が設けられてい
る。
【0014】上記不織布2には、綿、セルロース、ポリ
エチレン、ポリビニルアルコールなどの材料が主に使用
される。上記不織布2の代替として、紙や発泡体なども
考えられるが、紙は表面が平滑なため、全面に均一に剥
離剤が塗工され、塗料を保持する効果は小さく、また、
発泡体は、外圧により気体が抜けないと、塗料を吸収し
にくいため使用されない。
【0015】また、上記熱可塑性樹脂層3には、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重
合体、エチレン・メチルメタアクリレート共重合体など
の材料が使用される。
【0016】また、織布4には、レーヨン布、ポリエス
テル布、ナイロン布、アセテート布、ポリエチレン布、
棉布、絹布、麻布などの材料が使用される。
【0017】本発明の養生用粘着テ−プ7においては、
熱可塑性樹脂層3と剥離剤層1の間に不織布2が設けら
れているため、塗装工事で上記養生用粘着テ−プ7の表
面に付着した塗料は、上記不織布2の内部に吸収される
ため、塗装工事終了後、養生用粘着テ−プ7を、マスキ
ング材と共に除去する際に、養生用粘着テ−プ7の表面
に付着した塗料が剥がれ落ちて工事現場周辺を汚染する
ことがない。
【0018】この場合、上記不織布2は、坪量が10〜
200g/m2のものを使用する。より好ましくは、坪
量が10〜50g/m2のものを使用する。坪量が10
g/m2未満の場合には、塗料の吸収能力が低下し、坪
量が200g/m2以上の場合には、手切れ性に支障が
生じる。
【0019】上記不織布2は、多孔性で、坪量が10g
/m2以上あるため、多量の塗料を吸収することができ
る。
【0020】また、この場合、粘着テ−プ基材6とし
て、不織布2に結合剤を含有しない坪量200g/m2
以下の不織布を用いているため、手切れ性に優れてい
る。ここに、手切れ性に優れるとは、養生用粘着テ−プ
7が、長手方向に対して垂直に近い方向に、手によって
容易に切断されることを意味する。
【0021】また、この場合、織布4と不織布2をポリ
エチレンなどの熱可塑性樹脂層3で貼り合わせてあるか
ら、粘着テープ基材6は強度が大きく、かつ、上記粘着
テ−プ7の養生期間中に粘着剤層5が紫外線により劣化
し、被着体上に上記粘着剤が残り、養生した部分を汚染
することがない。
【0022】また、粘着テ−プ基材6の粘着剤層5が設
けられた面とは反対側の面に剥離剤剤層1が設けられて
いるから、巻いた状態の養生用粘着テ−プ7を巻き戻す
ときに、粘着テ−プ基材6が層間割れを生じることがな
く、容易に養生用粘着テ−プ7を解きほぐすことができ
るので、作業性が良好である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。但し、本発明の範囲はこれらの実施例に制限さ
れるものではない。
【0024】[実施例1]レーヨン布の一方の面にポリ
エチレン層を設け、その上層に坪量20g/m2の不織
布を貼り合わせ、粘着テ−プ基材を作製した。つぎに、
粘着テ−プ基材の不織布が設けられた面に剥離剤を塗工
し、上記基材の剥離剤層が設けられた面とは反対側の面
に天然ゴムを主成分とする粘着剤を糊厚約100μmとなる
ように塗工し、養生用粘着テ−プを製造した。
【0025】[比較例1]レーヨン布の一方の面にポリ
エチレン層を設け、粘着テ−プ基材を作製した。つぎ
に、粘着テ−プ基材のポリエチレン層が設けられた面に
剥離剤を塗工し、上記基材の剥離剤層が設けられた面と
は反対側の面に天然ゴムを主成分とする粘着剤を糊厚約
100μmとなるように塗工し、養生用粘着テ−プを製造し
た。
【0026】上記実施例1、比較例1における養生用粘
着テ−プの特性を表1に示す。粘着力、タック、保持
力、手切れ性および巻き戻し力の測定条件は、JIS−
Z−0237に準じている。粘着力はステンレス板に対
する粘着力を示し、タックはボールタックでのボールN
o.を示す。保持力は、粘着テ−プをステンレス板に貼
り付け、温度40℃で、荷重を1000gかけたときの
落下までの時間を測定する。また、手切れ性は、粘着テ
−プを長手方向に対して垂直に引き裂いたときの引き裂
き強さを示し、巻き戻し力は、巻いた状態の粘着テ−プ
を巻き戻すときに要する力を示す。また、塗料の落下テ
ストは、粘着テ−プをガラス板に貼り付け、上記粘着テ
−プ背面に溶剤系塗料を霧吹きで吹き付け、乾燥後、粘
着テ−プをガラス板から剥がす際、塗料が上記粘着テ−
プ背面から剥がれ落ちる状態を確認する。
【0027】
【表1】
【0028】表−1から明らかなように、本発明の粘着
テ−プ基材は、織布と不織布とをポリエチレンで貼り合
わせた構造であるから、多量の塗料を吸収することがで
きるので、養生用粘着テ−プの表面に付着した塗料が剥
がれ落ちることがない。
【0029】
【発明の効果】本発明の粘着テ−プ基材は、織布と坪量
10〜200g/m2の結合剤を含有しない不織布とを
熱可塑性樹脂で貼り合わせた構造であるから、それを用
いて製造した養生用粘着テ−プは、多量の塗料を吸収す
ることができ、しかも手切れ性に優れている。したがっ
て、上記養生用粘着テ−プを塗装工事で使用した場合に
は、上記養生用粘着テ−プ表面に付着した塗料が剥がれ
落ちることがなく、工事現場周辺を汚染することがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る養生用粘着テ−プを示す概略断面
図である。
【符号の説明】 1・・・剥離剤層 2・・・不織布 3・・・熱可塑性樹脂層 4・・・織布 5・・・粘着剤層 6・・・粘着テ−プ基材 7・・・養生用粘着テ−プ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AJ05A AK01G AK04G AN01 AR00D BA02 BA04 BA07 BA10C BA10D CB00 CB05C DG11A DG15B GB90 JL14D 4J004 AA04 CA02 CA03 CA04 CB01 CC03 DB01 EA01 EA06 FA04 4L032 AA03 AA05 AB02 AB04 AC01 BD01 BD03 DA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】織布と不織布とを熱可塑性樹脂で貼り合わ
    せたことを特徴とする粘着テ−プ基材。
  2. 【請求項2】上記不織布が結合剤を含有しない、坪量1
    0〜200g/m2の不織布であることを特徴とする請
    求項1記載の粘着テ−プ基材。
  3. 【請求項3】上記織布がレーヨン布であることを特徴と
    する請求項1記載の粘着テ−プ基材。
  4. 【請求項4】上記熱可塑性樹脂がポリエチレンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の粘着テ−プ基材。
  5. 【請求項5】上記粘着テ−プ基材の上記織布上に粘着剤
    層を設け、上記粘着テ−プ基材の上記粘着剤層が設けら
    れた面とは反対側の面に剥離剤層を設けたことを特徴と
    する粘着テ−プ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011500359A (ja) * 2007-10-10 2011-01-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 基材をマスキング又は保護する物品及び方法
JP2014141047A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Seiren Co Ltd 透湿性養生シート
US8833295B2 (en) 2009-05-12 2014-09-16 3M Innovative Properties Company Masking article for producing precise paint lines and method of improving paint line performance of masking articles
JP2019006948A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 日東シンコー株式会社 粘着テープ
KR102188838B1 (ko) * 2020-01-21 2020-12-09 정명준 마스킹 테이프 및 그 제조방법

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