JP5211588B2 - 保護フィルム - Google Patents
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Description
ここで、貯蔵弾性率の測定方法としては、市販の粘弾性測定装置、例えばレオメトリックス社製、固体粘弾性アナライザーRSA−IIを用い、圧縮モードにて測定周波数1Hz、測定温度を−50℃〜150℃、昇温速度5℃/分で測定した値を元にして求めることができる。サンプルの作製方法としては、まず厚さ38μmの2次剥離PETセパレーターの上に粘着剤溶液を乾燥後膜厚が25μmとなるようにアプリケーターで塗工し、粘着層を形成する。乾燥後の粘着層の表面に38μm厚の1次剥離PETセパレーターをラミネートし、40℃で3日間エイジング処理をして粘着フィルムを作製する。1次剥離PETセパレーターを剥がした後、上記粘着層を、2次剥離PETセパレーターから剥離しつつ、気泡が混入しないようにロール状に巻取り、直径4.57mm程度、高さ2mm〜4.75mm程度の円柱状とした粘着層をサンプルとする。
ここで、粘着層の表面粘着力の測定方法としては、例えば、レスカ社製、TAC−IIを用い、下記条件にて測定し、得られた粘着力測定結果のピーク値(最大値)を、表面粘着力とすることができる。
プローブ材質:ステンレス
進入速度:30mm/分
加圧力:5.10×103N/m2
加圧時間:2秒
引き離し速度:5mm/分
温度:25℃
なお、サンプルの作製方法としては、まず厚さ38μmのPETの上に粘着剤溶液を乾燥後膜厚が15μmとなるようにアプリケーターで塗工し、粘着層を形成する。乾燥後の粘着層の表面に25μm厚のPETセパレーターをラミネートし、40℃3日のエイジング処理をして保護フィルムを作製する。次いで、PETセパレーターを剥がし、50mm2程度となるようにカットした保護フィルムをサンプルとする。
このようなことから、上述した粘着層の表面粘着力、貯蔵弾性率、巻出し性とは、上記保護フィルムが、エージング処理を行ない形成されるものである場合には、エージング処理を行なった後の評価結果である。
ここで、エージング処理とは、粘着層の架橋の促進を図るために、30℃〜80℃で24時間〜72時間、加熱処理を行なうものである。
ここで、乾燥直後とは、上記エージング処理を行なう前のことをいうものであり、具体的には、上記粘着剤溶液に含まれる溶剤を所望量以下となるまで乾燥した後、室温で、かつ、上記保護フィルムを巻き取らない状況下で、0分〜2.0分経過後の範囲内をいうものである。
なお、上記乾燥直後の剥離力の下限としては、0.05N/25mm以上であることが好ましい。上記剥離力以下であると、上記保護フィルムをロール状に巻き取った際に十分な粘着力が得られずに粘着層(面)と基材との間に浮き(剥がれ)が発生する懸念があるからである。
そして、試験片のフィルムを剥離角180°、剥離速度300mm/分、室温下の条件で、長さ方向に剥がした時の剥離強度を、乾燥直後の剥離力として測定する。
なお、測定のタイミングとしては、上記粘着剤溶液を塗工・乾燥することで粘着層を形成した後、0分〜2.0分経過後の範囲内に行なうものである。
また、このような180°剥離強度測定には、例えば、インストロン社製の万能試験機5565を用いることができる。
なお、上記乾燥直後の表面粘着力の下限としては、3.0kN/m2以上であることが好ましい。上記表面粘着力以下であると、被着体と貼着した際に十分な粘着力が得られずに保護フィルムと被着体との間に浮き(剥がれ)が発生する懸念があるからである。
また、上記粘着層の乾燥直後の表面粘着力の測定方法としては、測定を、上記粘着剤溶液を塗工・乾燥することで粘着層を形成した後、0分〜2.0分経過後の範囲内に行なうこと以外は、上述した粘着層の表面粘着力の測定方法と同様の測定方法を用いることができる。
図2に示されるロール状に巻かれた保護フィルムから基材/粘着層/基材/粘着層という構成のサンプルを切り出す。このサンプルは、巾25mm×長さ150mmの大きさの短冊状のシートである。
そして、例えばインストロン社製の万能試験機5565を用いて、試験片のフィルムを剥離角180°、剥離速度300mm/分、室温下の条件で剥がした時の剥離強度を巻出し強度として測定する。
図2に示されるロール状に巻かれた保護フィルムから基材/粘着層という構成のサンプルを切り出す。このサンプルは、巾25mm×長さ150mmの大きさの短冊状のシートである。
そして、例えば日本電色社製の濁度計NDH2000を用いて、試験片のフィルムを「プラスチック−透明材料ヘーズの求め方」JIS K7136(ISO14782)の規格に準拠した方法で測定する。
手や機械で巻き出す時の剥離性、作業性(巻出し性)を考慮すると、従来より使用されているポリエチレンを基材フィルムとするポリエチレン保護フィルムの巻出し強度と同程度であれば、巻出しにくいなどの問題が無く剥離、作業できるものと判断することができる。ポリエチレンを基材とする保護フィルムの巻出し強度は、例えば日東電工社製HR6010であれば、0.17N/25mm〜0.25N/25mmであり、巻出し強度がこの範囲であれば巻出し性が特に良好であると判断することができる。また一方で、巻出し強度が上記範囲であっても、巻出し時に粘着層が糊残りや凝集破壊をすると、粘着層の表面が粗れてしまい、被保護体に貼合わせたままで光学検査を容易に行うことができなくなる。
そこで、巻出し性の評価方法としては、巻出し時に粘着層が糊残り、凝集破壊するものは×、巻出し時に粘着層が糊残り、凝集破壊は発生しないが、巻出し強度が上記ポリエチレン保護フィルムの巻出し強度の範囲より外れているものには○、巻出し時に粘着層が糊残りや凝集破壊をせず、かつ上記ポリエチレン保護フィルムの巻出し強度の範囲内であるものは特に巻出し性が良好であるとして◎として評価した。
実施例1〜8および比較例1、2の粘着層を構成する粘着剤の配合例は、下表1に示す通りである。測定結果は、下表2に示す通りである。
下表3、4は、実施例9〜14および比較例3の配合例と巻出し強度、ヘイズ、および巻出し性の測定結果を示している。
下表5は、帯電防止層を備える保護フィルムと、帯電防止層の無い保護フィルムの実施例15〜16の配合例を示し、下表6は、実施例15〜16の巻出し強度の測定値および巻出し性の評価結果を示す。
なお、50℃〜150℃における貯蔵弾性率、粘着層の表面粘着力の測定方法については、表3に記載の配合割合の粘着剤を粘着剤溶液として用い、上述した測定方法を用いて行った。
また、表4、図5、および図6が示すように、50℃〜150℃における貯蔵弾性率が2×105Pa以上であり、かつ粘着層の表面粘着力が、0.20×103kN/m2以下である場合には、巻出し強度を、0.18N/25mm以下とすることができ、巻出し強度を低いものとすることができることが確認できた。
上述した実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
2 基材フィルム
3 粘着層
4 コロナ処理面
5 帯電防止層
Claims (3)
- 合成樹脂でなる可撓性を有する基材フィルムと、前記基材フィルムの一方の面に設けられた粘着層からなり、前記粘着層上にセパレータが貼り合わされずにロール状に巻かれた保護フィルムであって、
前記基材フィルムは、PETで形成されており、
前記粘着層は、アクリル系粘着剤:イソシアネート:金属キレートが42部:0.125部以上:0.02部以上配合されているものであって、
ロールから巻き出した後のヘイズ値が3.0未満であることを特徴とする保護フィルム。 - 進入速度30mm/分、加圧力5.10×103N/m2、加圧時間2秒、引き離し速度5mm/分、温度25℃におけるプローブ測定による、前記粘着層の40℃3日のエイジング処理後の表面粘着力が、0.20×103kN/m2以下であることを特徴とする請求項1に記載の保護フィルム。
- 前記基材フィルムの他方の面は、帯電防止層が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された保護フィルム。
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